ニックネーム:イダヒロユキ 
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2009年08月29日(土)
「同一価値労働同一賃金」への賛否、その手前

三井マリ子さんがノルウェーの事をJANJANに書いています。「同一価値労働同一賃金」がいるよねーというあまりにあたりまえの主張なんですが、それに対して、インターネット世界では批判が来ています。

丁寧に誰か(みんな)が答えていって認識を変えていかないといけないんでしょうが、・・・じゃま臭いというか、無知で歪んだ認識がウェブ世界では広がっているのでしんどいですね。でもしないと余計に駄目なんだろうな。
濱口桂一郎『新しい労働社会』(岩波新書)みたいな、中立を装った現状肯定論者(=財界が喜ぶことをいう人)などがはびこっているので、まあ、若くて元気な人にどんどん正面から全部潰していくような批判・言論活動をしてほしいです。
僕は忙しいし、そのようなことに力を入れたくないので、他の方にお任せしたい。

男女賃金格差、同一価値労働同一賃金、年功賃金などについては沢山の議論が既にあるのに、最初の1歩からいわないといけないのでじゃまくさいです。男女賃金格差が大きいことさえ、ヘリクツを言ってごねます。厚生労働省のHPなどを根拠にいう人もいるのでこまったものです。

まともな、労働者側の立場に立った議論を知らずにウィキペディアとか少し調べて言うので、理屈以前にこの人の感性の問題じゃないかなとおもうのです。暇人にどこまでつきあうか。
結局はジェンダー平等をしたくない、そのようなことがいやだという感性があって、そのために素人的なちょっとした屁理屈を言っているだけなのではないかと。
おなじ職場で大きな賃金格差がある、「身分」の安定性に差がある、失業者の苦しみ、欝で働けない苦しみ、などということに痛みを感じない感性の人に、100時間分くらい必要ないろんな説明のどこをいえばいいのかな。この本を1冊読んでください、といっても読まないだろうし。
まいてこの100冊を読めば明確ですといっても読まないだろうし。

えらそうに言う、というようなことに鈍感な人が、どこまで「痛み」「屈辱」を理解できるか。実は遠いと僕は思います。
三井さんの記事の中の人が男女賃金格差を「ばかげたこと」といっていますが、そういえる感性は、どこで作られ、いえない人の感性はどこで作られたのか。そこが問題なんじゃないかな。
日本社会のむつかしさは、そこで、メディアが、北欧と日本で全然違うのもそこです。

論争に勝つためだけなら「勝てる」〔=勝った気になるように相手を否定することはできる〕かもしれませんが、それは相手を罵倒するようなことにもなります。
相手の無知をあざ笑うような議論、上から偉そうにいうのも自己満足だろうし、相手も本当には納得しないでしょう。

授業でビデオや統計をたくさん見せて、人の痛みも少し実感してもらう工夫をして、徐々に認識が変わるということはありますが、短い時間の議論、特に論争的な批判の応酬で人が変わることはほとんどありません。
そういえば、昨夜、地球温暖化は本当かで、『朝まで生テレビ』やってたなあ。もちろん、歩みよりはなし。

ようやく同一価値労働同一賃金といっている人も、実はそれについてはずっと前から議論があって、言うは易く、実行はむつかしいことをどこまでわかっているのか。
ぼくは実践的には、職務分析を細かくしていってちいさな差を明確につけていくというより、おおぐくりに同じような賃金にするのがいいと思っていますが、その話も結論に行く前に沢山の説明がいる。
そして僕の重点は、むしろ、少ない収入で創造的に生きるほうにうつっています。実践優先だからです。議論のための議論、学者が論文を書くための議論、へ理屈の議論などをする気になれません。

まあとにかく、素直に以下の三井さんのは読んどいてほしいです。(ここには一部しか載せていません。ヒゲの写真面白いです。)
そこへのコメントも少しつけておきます。

■ノルウェー総選挙は「男女賃金格差の解消」が最大の争点
http://www.news.janjan.jp/world/0908/0908178849/1.php


∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
ノルウェー総選挙は「男女賃金格差の解消」が最大の争点
ノルウェー女性の賃金は同国男性の85%、日本女性は66%!
三井マリ子2009/08/19

 9月14日に国政選挙を迎えるノルウェーでは、「男女同一価値労働同一賃金」が選挙の最大の争点になりそうな雲行きである。ノルウェーの男女賃金格差は100対85。日本に比べればはるかに男女平等が進んでいるとは言え、ノルウェー女性から見ればまだまだ許しがたい賃金格差だ。これを国政選挙で一挙に縮めようというのである。



「一筆で、男女賃金格差は減らせます」と書かれた髭のポスター。髭の女性は看護師(撮影すべて筆者)
 キャンペーンの火元はノルウェー看護協会だ。オスロ中央駅に近い同協会本部前を通ると、ポスターの4人の女性看護師が通行人に意味ありげに微笑んでいる。4人の鼻の下には横一文字の墨の筆。そして、「一筆で、男女賃金格差は減らせます」と書かれている。髭は男の象徴だから、「髭のあるなしだけでこんな格差があっていいのか」と訴えているようだ。



 メディアも好意的だ。ある新聞は、「全国調査によると、男性の半数は男女賃金格差是正のためなら男性の賃金が下がることもやむをえない、男性の10人中8人は男女賃金格差是正ための女性の賃上げに好意的……と回答」と大きく報道する。



 日本女性の賃金は、男性100に対し66だ。これは正職員に限ったもので、非正規を入れると50程度で、第二次大戦直後のノルウェーと同じである。この日本のひどい現実に対し、ILOは日本政府に何度も是正を勧告してきた。しかし政府が具体的解消策に乗り出した形跡はない。

参考サイト
ノルウェー政府リーケルン委員会
ノルウェー看護協会
ノルウェー男女平等法
ILOから日本への勧告文

それへのコメント

名前:鈴木博日時:2009/08/24 00:49
原則、賛成ではあるのですが、どうも、欧米の契約社員といい ますか、一昔前、流行かけた、年俸制に向けた、終身雇用制度 を突き崩すかのような動きが納得いきません。 欧米の望む、日本の雇用制度がそのような状態でないことを祈 ります。


[49349] 同一価値労働って
名前:堅山安夫日時:2009/08/22 18:18
100:66は厚労省のHPとかにもありますが、 その要因は、管理職など高給な地位の人数差、残業の多寡、勤続年数の差とされています。 もちろん、昇進差別、女性が働き続けられない職場環境なども大きな問題ですが、 「同一労働同一賃金」とは別の問題ですね。 まして、「同一価値」と言われると、さらに比較は大変ですね。 介護の仕事がこんなに薄給でいいのか、とかは確かに感じますが。


[49298] この問題を追及していくと、終身雇用制の規制緩和に行き着くのでは?
名前:鈴木博日時:2009/08/21 00:28 ウイッキペディアでは、 >欧米が「仕事」基準の「職務給」であるのに対し、日本は >「人」に値段がつく「職能給」「年齢給」を採用している。 >企業は、正規労働者の終身雇用の慣行に対して、残業、賞 >与、配置転換および出向などによって労働力の調整を図っ >ている。 とありますし、基本的に欧米のフルタイム職員は、日本の契 約職員のようなもので、終身雇用になっていない場合が多い ようですから、欧米のやり方をそのまま、輸入するのはどう かと思います。 ただの、終身雇用の規制緩和に繋がっていく、つまりは正職 員の契約職員化に繋がっていくだけではないでしょうか。



名前:趙秋瑾日時:2009/08/19 23:58
男性100に対して66、非正規を入れると50ぐらい、というのは誰がいつどのような方法で計算したものでしょうか。出典をお教えください。 また「正職員」というのはなんで「正社員」ではないのですか?公的部門だけ取り上げたという意味でしょうか??


[49228] 上を見ればきりがない...気がする。
名前:山本恭平日時:2009/08/19 19:50 一概に100対66と言われていますが、 産業や勤続年数、それに伴う役職などが大きく関係するのでは ないでしょうか? 調べた訳ではないので知りませんが、当然日本の看護師職では、勤続年数や人数の多い女性の方が賃金が高い気が致します。 何となくは感じているのかもしれませんが、 こういった問題は1つ1つの職業と年齢などが同等の賃金付き合わせて見ていかないと多数の方に理解を得るのは難しいと思います





2009-08-29 11:03 | 記事へ |
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