ニックネーム:イダヒロユキ 
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2012年02月09日(木)
大阪市労連 まともな交渉をする

先日、このブログで、橋下市長の人件費カット案に、非常勤も一律にカットされることとなっていることを批判した。
そして労働組合もこれrを大問題としないならだめだと書いた。
だが、今回、大阪市労連が頑張ったようで、非正規職員の給与削減は見送らせた。
これはとてもよいことである。
近年、稀な、まともな交渉成果ではないか。
そもそもの案がひどいのだけれど、とにかく、非正規とか、低賃金の若手職員の部分に特別配慮させたことは、特筆に値する。
これぞ、労働組合のあるべき姿だ。

大阪市職員給与7・2%減で妥結…政令市最低に
 (2012年2月8日10時14分 読売新聞)

大阪市と、市職員の7労組でつくる市労働組合連合会との人件費削減交渉は7日、給与カット率を役職によって14〜3%とし、退職金は一律5%削減することで妥結した。4月から実施する。
 全職員の平均カット率は7・2%で、年間の削減総額は約136億円となる。2010年度の行政職の平均給与は32万6900円で政令市19市のうち最低の札幌市と2300円差の18位だったが、最下位となる見通しだ。
 交渉では、市側が将来の大阪府と市の統合を見据え、府のカット率にそろえる案を示し、組合側が反発。市側はこの日、非正規職員の給与削減見送りや、20〜40歳代の職員のカット率緩和などの妥協案を示し、合意した。市は今後、バス運転手など現業職の給与を民間並みに引き下げる人件費抑制策にも着手する方針。

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2012-02-09 02:26 | 記事へ |
| 労働 |
2012年02月08日(水)
シングル単位論/スピシン主義 への誤解・無理解
● 伊田の意見への反論 

伊田が、「今のジェンダー秩序がある中において、戸籍登録するとか結婚式をするとか、普通の結婚制度的なことをするほど、ジェンダー秩序を維持することに加担している面がある」と述べたことに対して反論があった。

それは制度の問題であって、結婚した個人には責任はないというのだ。

しかし、私が言いたかったのは、結婚した人を否定することではなく、誰もが、無意識であっても、客観的に、その言動によって主流秩序を維持することがあるということ。
それを意識して、できるだけのことをしていけばいということ。

制度の問題であって、個人に責任はないというのは、社会と個人の関係、歴史における個人の役割と責任、個人の言動の影響を考えない意見だと思う。

僕にも結婚しているすばらしい友人もいるし、結婚したからダメなんて思わない。でもできることを少しでもしていこうよとは思う。
たとえば、平気で『結婚まだ?』とか『早く結婚しなよ』とか「結婚しないとさびしいよ」なんて言うのは、今の秩序の加担性に鈍感だから言えることだ。
環境に悪い商品の消費を減らすとか、受験体制にのらないとか、大量の商品を買わないとか、できることがあるときに、個人の行動は大きな社会構造には関係ないというのは、思考停止の意見だと思う。

●嫌いと言ってはいけないか

私が自分の本の中で「私が嫌いなのは・・・というような生き方だ」と書いていることを批判する人がいた。多様性を認めるならこうした表現はおかしいという。
確かに、異なる意見を認めることは重要な一要素と思う。しかし、たとえば、多様性を否定するようなひどい意見に対しては批判や反対があってもいいと思う。
多様性とは、批判がないことではない。きらいなものを嫌いと言っていい場合と、言うべきでない場合がある。

今の日本社会では、強い主張はすぐ嫌われる。しかしそういっている人は、少数派を切り捨てて強者の論理に従属していることが多い。

私は、基本的に、主流秩序に反対したり抗議するようなことが大事と思う。私の多様性論は、これまで何度も書いてきたように、異なる考えを尊重すると同時に、特に弱者の側の意見に耳を傾けることが必要というものだ。強者の側の意見への批判があってこそ、多様性である。

一般論でいえば、何事も文脈による。私は、嫌いなものは嫌いと今後も言っていい場所では言うだろう。

●理想論

スピシン主義は、きれいすぎて理想論だという意見があった。人間社会は、いじめ、暴力、嘘、偽りなどがあふれており汚いので、無理だという。自分は人間を信じられないという。

そのように言うその学生さんに言いたい。確かに人間社会には、嘘も暴力もあるし、強者の抑圧や汚い面がある。で、私がスピシン主義を言うのは、そんな社会だからこそ、自分はどう生きるかという問題に直面しており、私は、その時に、スピシン主義的な感覚で生きたいと思うってこと。

それは可能か不可能かというと、100%ではないけれど、目指す方向としてそういうを持って生きていれば、日々の選択において、そのような選択はできると思うってこと。人を信じられないあなたも、ある人を信じられるんじゃないかな。

2012-02-08 11:24 | 記事へ |
| ジェンダー / スピリチュアリティ |
江東区が追い出し暴挙
ここで紹介した竪川河川敷公園の野宿者排除問題で、現在、行政代執行が行われているという情報です。
こんな「権力」という政治には、抵抗こそが必要です。以下情報
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竪川河川敷公園、現在、行政代執行が行われています。
皆引きずりだされ、対象のSさんのみ隔離され救急搬送されようとしています。
一緒に歩いて安全なところに移動しようとしたところを暴力的に引き離され、朦朧とした状態で倒れ込みました。
私もケガをしています。
あまりにも多勢に無勢です。

現地に来られる方は現地へ、ほかの方は情報の拡散、江東区への抗議お願いします。


現在、竪川河川敷で行政代執行が行われています。
先月21日に、代執行対象地からの自主的に移動しましたが、
その際に体調が悪く一緒に移れなかったAさんの小屋一件に対して、です。

Aさんは「代執行が出ちゃったら、しょうがないか」と、
できる範囲でコツコツと移転の準備を進めていました。
区の職員も、体調の問題と移転の意志があることを確認していました。
そんな中で今朝、100名を超える区職員・警察官・警備員・作業員が押し寄せ、
Aさんの両手両足を掴んで連れ去り、現在小屋の除却に取り掛かっています。
せっかくまとめていた荷物もぐちゃぐちゃにして運び去ってしまいました。

Aさんは16年、竪川河川敷で生活してきました。
その間、江東区の福祉行政はAさんのような野宿生活者の存在を無視してきました。
先月27日の一方的・暴力的な封鎖のあと、
いちどだけアリバイ的に福祉事務所の職員がAさんを訪問しましたが、
何年も竪川で生活している人たちは「福祉事務所の人が来たのは初めて」と口を揃えています。
「工事を進めるためには仕方がない」ではすまされない、歴史・経緯があります。

現地への応援がもちろんいちばんうれしいですが、
江東区への抗議や、この件に関して拡散していただくことも、大きな助けになります。

以下、山谷労働者福祉会館の吉田さんからの呼びかけを転載します。

竪川河川敷公園、現在、行政代執行が行われています。
皆引きずりだされ、対象のSさんのみ隔離され救急搬送されようとしています。一緒に歩いて安全なところに移動しようとしたところを暴力的に引き離され、朦朧とした状態で倒れ込みました。
私もケガをしています。
あまりにも多勢に無勢です。

現地に来られる方は現地へ、ほかの方は情報の拡散、江東区への抗議お願いします。


以上転載
2012-02-08 11:20 | 記事へ |
| 政治、権力 / 貧困/反貧困 |
シングル単位論の理解  ――協力・分業の罠
学生のレポートからその思考の特徴が浮き彫りになる。
学生の多くが好きなのは、『協力し合うこと、助け合うこと、分業すること』である。
だから家族で、母親ばかりに家事を押し付けず、家族みんなで協力し合って助け合うのがいいという感じで思考が終わっている人が多い。

これは家族単位の問題に対してシングル単位を言っている私の議論が分かっていない典型である。

家族を一つの集合体とみて、その中で『協力し合う、助け合う、分業する』といってしまうことで、これまで、各人の不公平や権力関係が不可視化されてきた。そこに不平等や支配が生じていた。
だからシングル単位という切り口を入れて、権力関係や不平等を可視化しようとしているのである。

これがシングル単位の視点である。二人で〈共同体メンバーで〉どっちが(誰が)これをするか、という感覚で分業・役割を割り振るのではなく、基本は各人が自分で自分のすべきことをする。
そのうえで助け合い協力することで、公平で非権力的な、つまり対等な関係、公平な分業が生まれる。

なのに、簡単に皆で助け合おう、効率よく分業しようと言ってしまう人がいる。その典型が「男の方が多く稼ぐから仕事をして、賃金の低い女性が家事育児をするのが合理的な分業だ」というもの。
似たものに「家事が得意な人が家事をして、外で働くのが得意な人が外で働くのがいい」「家事が好きな女性と、一家を養うのが好きな男性とで、納得の上の分業だから何の問題もない」というのがある。

なぜ、『納得』しているのか。なぜ家事が好きだから専業主婦なのか。「マヨネーズとって」と言って動かないような「分業」になぜナットクするのか。考えるべきことを考えずに、簡単に「協力し合うこと、助け合うこと、分業すること」はよいこととしていいのか。

分業ってそんなにいいものなのか。「モダンタイムズ」が問題にしたような労働の疎外問題などは、どこにいったのか? 分業に潜む権力関係は考えるべき問題である。秘書を使うことはそんなに正当化されていいのか。家政婦を雇うということは?
ビルの掃除は外注化し、安い非正規労働者にやらせるというような分業。企業内の総合職と一般職の分業。

社会全体の、多様な分業は、経済的にもうかるという点だけで正当化されていいのか。

そういうことにつながって、ある集団の中の分業にいったん、個人の平等の観点を入れるのがシングル単位である。

2012-02-08 02:33 | 記事へ |
| ジェンダー / 政治、権力 |
2012年02月07日(火)
江東区の野宿者強制排除に抗議を!
江東区の竪川河川敷公園での野宿者強制排除について、以下の漕ぎ分賛同のお願いが回ってきました。
今の社会の問題の縮図です。
失業者や生き難い人やしんどい非正規労働者を、自己責任論で、さらに苦境に追いやる側に行くのか、ともに支え合う側に回るのか、という選択です。

*******

竪川では、昨年の12月から区による行政代執行の手続きがはじまり、現在、一軒だけ残った小屋に対する代執行が目前に迫っています。
また、代執行を避けて移動した仲間の小屋の近くに、1月27日、区はなりふり構わぬ暴力でフェンスを設置しました。現在、それらの小屋を含む公園の3分の1の地域が封鎖される事態となっています。
そこで下記のとおり竪川での野宿者強制排除に反対する抗議声明を作成し賛同を募っています。多くの皆様のご協力をよろしくお願いいたします。

東京では竪川の他にも、渋谷の美竹公園や代々木公園での強制排除の動きや、荒川河川敷での追い出し工事など、露骨な排除がそこここで起こっています。
これらの排除は、都市の再開発の進行と深く関係しています。貧者を排除するための街づくりに反対し、貧しい者の居場所を守る取り組みに多くの皆様と力を合わせていければと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。

------- 以下の項目をお送り下さい。第一次集約は2月15日(水曜日)です。ご協力よろしくお願いいたします。 ---------

◆私たちは「江東区による竪川河川敷公園での野宿者強制排除に反対する抗議声明」に賛同します。

(団体賛同)
団体名:
公開:可・否

(個人賛同)
名前:
所属:
公開:可・否

賛同メッセージ
公開:可・否

---------- 以下、声明です -------------
江東区による竪川河川敷公園での野宿者強制排除に対する抗議声明
 江東区の竪川河川敷公園で、暴力により野宿者を追い出そうとする動きが進行しています。昨年末から江東区は公園内の15軒の小屋に対し行政代執行の手続きをはじめました。現在(2月6日)、対象地に一軒だけ残った高齢の仲間の小屋に代執行の令書が出され、代執行が目前に迫っています。
行政代執行に強いられる形で公園の他の地域に移動した仲間の小屋(約15軒)に対し、区は1月27日に100人のガードマン、作業員を動員し、小屋の周囲を取り囲むフェンス設置を暴力をもって強行しました。

これにともない、事前に何の説明もないまま、公園の3分の1が封鎖されるという事態にまでなっています。公園にフェンスで閉じ込められ、野宿の仲間は仕事にいくこともままならない状態が続いています。

 公園や河川敷などの公共空間の野宿の小屋は、失業や貧困などの社会の矛盾が凝縮して現れたものです。野宿の小屋は、それらの矛盾に対し貧者が作り出した抵抗であり、具体的な解決策でもあります
野宿を生み出す社会の問題に目を向けず、ただ小屋を排除することで公園を"正常化"しようとするのなら、それは何の解決も生まないどころか、おびただしい数の貧者から屋根を奪い、死に追いやることになるでしょう。私たちは、江東区の野宿者排除に反対し、以下のことを求めます。

【1.公園の封鎖を今すぐ解いてください】

1月27日以来、竪川河川敷公園の3分の1(約1kmにわたる範囲)が封鎖され、通行できない状態になっています。この封鎖により、野宿の仲間たちはフェンスで閉じ込められた中、仕事にいくこともままならず、出入りを制限されての暮らしを強いられています。
竪川河川敷公園は、2.5kmにわたって伸びる公園であり、周囲に住む人々にとっての生活道路としての機能も果たしてきました。公園の封鎖により、多くの人々が不便を被っています。

しかし、この封鎖には何の法的根拠もありません。にもかかわらず、責任部署である水辺と緑の課の荒木課長は「私の一存で封鎖を決めた」と開きなおっている始末です。
区が公園を封鎖したのは、自らのなりふり構わぬ野宿者の強制排除を覆い隠し、また、追い出しに対して反対の声をあげている野宿者の存在を世間に知られないようにするためです。
しかし、もはや手遅れ。問題の所在は誰の目にも明らかとなっています。区は、直ちに公園の封鎖を解かなくてはなりません。

【2.ガードマン、職員の暴力について区は謝罪を】

1月27日、竪川河川敷公園の1/3が封鎖され、フェンス設置が強行される際、区の職員とガードマンによってすさまじい暴力がふるわれました。区による一方的な封鎖に対し、説明を求め抗議する野宿者や支援者を、暴力的に排除。殴る蹴る引きずるなどの暴力行為が吹き荒れました。

特に、トスネットという会社のガードマンの暴力は突出しており、制服のワッペンを剥がして暴行に及ぶなど、警備業法に明らかに違反した行為すら目撃されています。
区の水辺と緑の課は、ガードマンに暴力的な業務を命ずるだけでなく、自らも暴力行為を率先して行うなど悪質な行為を繰り返しました。

そもそもガードマンの多くは雇用条件も賃金もそれほど良くなく、その多くは非正規雇用の労働者です。この貧しい者(ガードマン
)を使って、より貧しい者である野宿者を暴力で排除させようとする区の姿勢は、絶対に間違っています。区は自らの暴力行為と、ガードマンに暴力行為を指示したことについて、謝罪すべきです。

【3.野宿の小屋に対する行政代執行を止めてください】

2月6日現在、代執行の対象地に一軒だけ残った小屋に対し、行政代執行の令書が出されています。代執行の期日は2/6〜2/10。その小屋に暮らすAさんは、60代半ばで体の調子があまりよくありません。移動する意志はあり、自分のペースで引越しの準備をしていますが、期日までに終わるかどうか不透明です。このような状態のAさんに対し、代執行による強制排除を行うことに何の意味もありません。

また、代執行に強いられる形で一月の終わりに代執行対象地から移動した仲間たちの小屋に対しても、新たに警告書が貼られています。これらの小屋にも、再び行政代執行を行おうというのでしょうか?
しかし、このようなやり方を繰り返して何になるというのでしょう?代執行の手続きを今すぐに止め、これからも行わないよう求めます。

【4.野宿者についてのデマを流すのを止めてください】

江東区は、竪川河川敷公園の封鎖について、ホームページ上で「住民の安全をまもるため」と主張しています。しかし、これまで何年にもわたり、竪川河川敷公園に野宿の小屋はあり、地域で暮らす人々との間に一定の関係ができていました(挨拶を交わしたり、衣類や食べ物の差し入れなど)。

暴力的な封鎖をして、それをテントのせいにするのは、野宿者と地域で暮らす人々との関係を悪化させるためとしか思えません。
また、江東区では少年らによる野宿者襲撃が数多く起きています。2011年12月11日には、区内の公園で野宿する仲間が襲われ、肋骨3本を折る大怪我を負っています。
野宿者を暴力で追い出し、なおかつ「野宿者は危険」というデマを、区自らが流すことは、少年らによる野宿者襲撃を煽ることになります。このようなデマを流すことを直ちに止めるよう求めます。

【5.区は「だまし討ち」による強制排除の責任をとり、真摯な話し合いを】

今回の一連の強制排除が起こる前、江東区水辺と緑の課は「話し合いを行う」「強制的なことはしない」と繰り返してきました。その言葉を信じ、工事の支障にならないところに移動した仲間に対し、区は行政代執行による強制排除の手続きを進めました。これではだまし討ちです。

区は、このような道理に反する自らの行いについて謝罪し、責任をとるべきです。また、このような嘘をつき強制排除を行うことを2度と繰り返すことがないようにしつつ、真摯な話し合いを求めます。

【6.貧者を追い出して進む街の再開発に異議あり】

竪川河川敷公園の排除は、近隣地域の再開発が進行する中で起こっています。墨田区に建設中のスカイツリーのオープンを5月に控え、近隣の区で再開発に伴う環境浄化と野宿者排除の動きが目立って増えています。

墨田区では「スカイツリーオープンまでには小屋は出ていかせるからな」とガードマンが言って廻り、追い出しが強まっています。竪川河川敷公園の全面改修工事も、スカイツリー目当ての観光客を誘致するためという側面があります。
改修工事により作られた、竪川河川敷公園のカヌーカヤック練習場は、有料の施設であり、私企業にその運営が委託されています。こうして、公共空間が企業に売り渡され切り縮められる中、貧しい人々が追い出されていきます

これは、街全体を富める者のために作り替えることにほかなりません。私たちは貧者を追い出してこじゃれた施設を作る再開発に反対します。

竪川河川敷公園野宿者有志
山谷争議団・反失実
山谷労働者福祉会館活動委員会

【連絡先】東京都台東区日本堤1-25-11 山谷労働者福祉会館気付
電話 03-3876-7073(FAX兼)
メール san-ya@sanpal.co.jp
ブログ http://www.jca.apc.org/nojukusha/san-ya/

---------- 以上、声明です -------------

2012-02-07 11:25 | 記事へ |
| 貧困/反貧困 / 政治、権力 |
デートDVの理解  :わかりやすい説明

DVかどうか、見分け方、グレーゾーンの説明

レポートを読んでいると、多種多様な、そして大量のデートDVの実態が浮かび上がってくる。それの紹介とそれへの感想をここでいくつかに分けて書いておく。また事例では同じようなものが多いが、ここでは、いくつか目についたものを、プライバシー配慮して一部、典型化して紹介している。

嫉妬や束縛や干渉があるところに、そこに付き合う意味を見出しているという人がいる。
こういう考えが一定広がっているという事実に向き合うことが必要と、大量のレポートを読んでいて再確認した。

「干渉」「依存」という言葉をあまり考えずに、「人とかかわること」とイコールのように使っている人がいる。単なる言葉の定義やニュアンスの違いというなら、問題はないが、干渉することに鈍感で、家族だから、恋人だからこれぐらい侵入してもいいのだというところに危険性がある。
そこを自覚して、そのうえで、少し踏み込んでかかわるというならいいと思うが。あくまで相手の自己決定や自尊心、人権を尊重しつつ、かかわるということが大事。

● 私の『デートDVと恋愛』、『ストップ! デートDV――防止のための恋愛基礎レッスン』に書いてあることだが、多くの人に知られていないことをここで再度わかりやすくまとめておく。それはレポートを読んでいて改めて整理が必要と感じたから。何度でもいう必要があると感じたから。

以下のまとめは「使える」と思うので、デートDV予防教育をしているみなさん、「伊田さんのまとめ」とことってもらえば、どんどん使ってくださって結構です。

単純化して、3つの場合を示す。
@明確なDV被害、A緩やかなDV被害、そしてB「DV被害ではないもの」の見分け方。

@恋愛関係(夫婦関係)において、身体暴力がある場合、相手への恐怖や苦しさ、嫌悪感がある場合、また結果的にPTSD,精神疾患などがある場合は、問題なくDV被害者。

A次に、恐怖感や嫌悪感、苦しさは主観的にはないが、客観的に成績が下がる、人間関係が狭められている、自分の自信が減っているといった要素(自信、自由、安全、成長の侵害)があれば、緩やかなDV被害といえる。(ここがグレーゾーンというもの)

Bそして、主観的に、恐怖感や嫌悪感、苦しさがなく、客観的にも「自信、自由、安全、成長の侵害」がなくて元気なら、その関係はDVではないといえる。


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2012-02-07 02:39 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 教育 |
男性被害のデートDV :レポートから

男性の被害も多い。以下はすべて男子学生の事例。

● 男性でデートDV被害を受けていた しかし、相手のことが好きだったので、もしそういうこと(束縛がきつすぎて嫌だ)を指摘すると「別れる」とか「私のこと好きじゃないんだ!」といって逆切れされる(発狂的になる)のが目に見えていたので、言いだせなかった。加害者にはDVの理解がないので、言っても無理。相手の同意がないと別れられないと思っていた。

● 彼女から夜どおしメールがくる。朝起きると着信が何十通も来ている。何度も別れようと思ったが、別れると言うと死ぬと言われると思って言えずに我慢した。しんどかった。連絡をとったり、会っても疲れ、会わなくても、連絡を取らなくてもメールや電話の着信で疲れた。誰にも相談したらだめとおもっていたし、誰にも理解してもらえないと思っていた。

そんな中デートDVの授業を受け、自分が精神的な暴力にあっていることが分かり、シングル単位の恋愛というものを知って心が軽くなった。自分の考えがあっていいのだ、一人になってもいいのだ、とおもえた。
それまでは、彼女がいなくなるのはだめなこと、みじめなことと思っていた。自分の正直な感情を言うことができ、結果として別れるのではなく、お互いの妥協点を探し、距離感を変えるようになった。

● 女性が男性に対して。 恋人の行動が気になってイライラしてしまう。異性の友達と会われたら腹が立つ。だからしゅっちゅう携帯に電話して恋人の現状報告を聴くとか、彼に金銭面での負担をかけるとか、ケンカしたら自分の気がすむまで無視し続けるとか、そういうことをしていた。それをデートDVとも知らず知らず知らずのうちにしていた。

●  彼女から、異常なくらい電話がかかってきていた。自分のプライベートな時間がなくなるくらい。最初はさびしいのかなと思っていたが、次第にイライラしてきた。そんなに電話ばかりしていられないと彼女に言うと、「私のことより大事なことがあるの」と泣かれて、恋愛経験が少ない自分は、そうして泣かれたり、すがってこられると、自分が悪かったと思い、彼女の言うとおりにせざるを得なかった
これが普通だと思い、学校が終わると電話ばかりの生活で、友達とも遊ばなくなった。「私以外の女性のアドレスを消して」とも言われたし、ファッションセンスがないと言われ、彼女好みのセンスを要求されつらかったが、彼女の好みになろうとした。自分の感情を抑えつけていた。自分が変わればいいんだと思っていた。

● 毎日電話とメールですぐに返事しないと怒られるので、いつも気を使っていた。10分以内に返事しないとだめ。彼女が寝るまでは安心できない生活になっていた。最初は愛されている証拠と思っていたが、次第に自分の時間が減り耐えられなくなっていった。付き合った女性を絶対的に守らないといけないと思っていたので、メールをやめてと言えなかった。
一緒にいなくても常に束縛されているという一種の恐怖感を覚えた。彼女が精神的に弱かったこともあり、愛情がなくなっても3年間、突き放すこともできずつらい日々を過ごした。愛情ではなく義務で付き合い続けた。
恋愛していないころは一人でも平気だったのに、一度付き合うと相手に依存し、相手を失うのが怖くなるのだと知った。相手から「どうして別れないといけないの?私は好きなのに」「別れるなら死ぬ」と言われて、別れられなかった。
自分の体験からも、相手が本当に好きなら、相手が別れたいと言ったら別れてあげるのが大事だと思った。シングル単位の考えを早期から教えるべきだと思う

● この学生のように、大学ではなく、もっと早期に中学、高校のころからこの問題は教えるべきという意見は非常に多い。それがデートDVを学んだ大学生の意見である。

2012-02-07 02:34 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 教育 |
いろいろなDV被害  レポートより
DV被害と思っていなかったという体験

DVにあっているのに、DVと認識できず、恋愛のぐちゃぐちゃの中に巻き込まれて考えがまとまらず逃げられず、ずるずるするというようなことがよくあります。客観的には、そうした中で元気がなくなること、自由や自信がなくなることこそが、まさにDV被害なのです。
まして元気がないのが続き、心身の調子がおかしくなる、非エンパワメントになる、PTSD/うつ・パニックになるなどというのは、DV被害です。

そして明確なDVではないけれど、そこまでいかないその手前のグレーゾーンの状態が学生には多いです。
それを緩やかなデートDVとして、早めに離脱できるよう、『安全、自信、自由、成長』をキーワードに、対等で健康的な関係を伝える必要があります。
またそのグレーゾーン状態にいる人はとにかく、第3者を交えて話し合うことが必要と思います。
以下の事例は、プライバシー配慮して一部、典型化して紹介しています。

● 付き合っている人が好きなので、デートDVの典型的なことを普通と思ってされていた。携帯の履歴チェックは当たり前、メール内容まで見せていた。異性とのメールは嫌がるので自分から避けた。一緒にいないときには、何時から何時までどこに行くかを事前に報告、バイトのシフト表もすべて把握されていた。バイトが終わるとすぐに必ず電話しないといけない、バイト先など他の人と話すと機嫌が悪くなるので、あまり他の人と過ごす時間を作らないようにした。自分でも嫌と思っていなかった。
しかし、徐々にバイト先の人と仲良くなったりする中で矛盾が大きくなっていった。
バイトのあとみんなで遊ぶようになって、彼に電話しないことがあった。
なぜ電話しなかったのかとしつように聞かれた。怒られたくないという気持ちから隠すようになった。
しばらくして、私はケータイを勝手に見ないように頼んだ。彼はそれを承諾したが、その後必要以上に監視し、疑い深くなった。このあたりで束縛だと気づいた。

最初は自分も嫌でなく、緩いグレーゾーンだったが、嫌な束縛だと気づいた点で、明確なデートDVになったと思う。
ちょうど授業でデートDVを学んでいたので、並行して学びながら解決策・対処策を模索していった。

『お互いが干渉しない付き合い方を望んでいる』と伝えたが、相手は聞く耳を持たなかった。
その後、私の携帯を勝手にチェックして、私がバイト先の異性とメールしているのを知って、私を殴るなどひどい状態になっていった。

私は幸い、授業でデートDVのことを学んでいたので冷静に対処でき、一方的に別れを告げることもできた。
私の経験から、多くの人は、恋人は自分のもの、束縛は愛情、監視してもいいという考えをもっていて、デートDVと気付かない。予防教育が必要だとおもう

● X子は、Y男の言うことをいつも聞いている。断ったら機嫌が悪くなり、部屋にあるものを投げつけて怒るから。
あるときはY男からのメールを見てX子は「どうしよう、どうしよう、また怒られる。こわい」と言っていた。
電話がかかってきて、X子は泣きながらY男に「ごめんね、ごめんね」と謝り続けていた。別の時には、電話に出なかったことで怒られていて「怖い、帰りたくない、帰りたくない」といっていた。

● 恋人にもう恋愛感情を持てなくなって、他の人を好きになったので、別れたいといったが、「俺と別れたら、お前なにも成長できひんで」「このままやったらお前は高校時代の友人の信用を失う。俺はそれが嫌や。考え直してほしい」などと説得され、「私のことをこんなによく考えてくれる人はこの人しかいない」と思ってなかなか別れられなかった。

● 女子の多くも、『不安にさせる相手が悪い』と思って束縛を愛情の行為と思ってやっている。

● 彼からのメール1日100通以上来る。ほとんど二人でいるようにしている。他の異性関係は断ち切っていた。携帯のアドレスも消すのは当然と思っていた。

○ 典型的なひどいDV夫婦の事例。 男性は医者で、妻には、「だれのおかげでご飯が食べられているんだ」「この家のものはすべてはおれのものだ、子どもも俺のもの、お前は借り腹しただけ」「女のくせに逆らうな、俺は外で気を使っているのだから家では気を使わない」などといっていた。「バカ、ボケ、ブス」というような男だった。妻は我慢が美徳と思って耐えてきた。

2012-02-07 02:28 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 関係性 |
「気分よく働くことを諦めない!」講座
以下のような講座があります。気分よく働くことを諦めない!というのは、大事な視点ですよね。
こんなのがたくさんあちこちにあればいいのにとおもいます。

市民のための労働講座第一回
◆日時   2月26日(日)14時から
◆場所   サン・ワーク津 大会議室
       (三重県津市島崎町143−6 電話059-227-3157)

◆テーマ  「労働者の権利と労働基準法の役割」  
           −−労働基準法活用術ーー

◆講 師   宮木義博さん  
          全労働省労働組合滋賀支部執行委員 
          現 労働基準監督官

◆参加費   無料 どなたでも参加していただけます。

◆問い合せ  ユニオン・サポートみえ
         (090-1239-1410/059-225-4088)

◆よびかけ
  あなたは いま 気分よく働けていますか?
  「人らしく生き生きと働きたい」 それは 誰もが持つ願い
  気分よく働いて、生活の糧を得て、人らしく生きること、
  それは、私たちの権利です
   「権利」なんていうと堅苦しく感じられるかもしれませんが
  この国の法律はそのことをちゃんと保証しています。

  憲法でも、労働法でも。
  でもそのことを知らないと、
  踏みにじられても泣き寝入りか、諦めしかありません。
  自分を尊重すること、暮らしを守ること、そのために
  働く人に保証されている権利について、学んでみませんか。
  この講座は、私たちのための「やさしい労働講座」です。
  職場で納得できないさまざまなこと、それを
  不景気なんだから仕方ないんだ、私が悪いんだ、法律なんて
  高嶺の花だ・・・・と諦めていませんか?
  これは、そんなあなたやあなたのお知り合いのための講座です
  どうぞ気軽にお越しください。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
京都では、以下のようなものがあり、私も参加します。

●きょうと労働相談まどぐち連続学習会●

第4回 若者がたたかうとき―フリーター・ニート・ひきこもり問題の現状と課題―

■日時 2012年 2月19日(日)14時〜17時
■場所 キャンパスプラザ京都 第2会議室
http://www.consortium.or.jp/contents_detail.php?frmId=585

■講師 肥下 彰男さん(西成高校教員)
     橋口 昌治さん(ユニオンぼちぼち・立命館大学衣笠研究機構)
     伊田 広行さん(ユニオンぼちぼち・立命館大学非常勤講師)

■費用 500円
■主催・問い合わせ先 きょうと労働相談まどぐち
URL: http://kyoto-workers.jugem.jp/
E-mail: info@kyoto-workers.org
phone: 075-691-6191

■きょうと労働相談まどぐち連続学習会
第1回「働くことと心の苦しさ―精神疾患・精神障害の労災実務の現状と課題」(済)

第2回「多文化共生にとって何が課題なのか―京都市東九条の話から」(済)

第3回「野宿をするということ―野宿者問題の現状と課題」(済)
第4回 本学習会
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2012-02-07 01:51 | 記事へ |
| 労働 / 教育 |
2012年02月06日(月)
デートDVがらみの問題
レポートから。私なりに要約したり組み合わせたりしているので、そのままではないです。

● ある女子学生は、付き合っている彼氏に不満があるが、大学卒業後に専業主婦になりたいので、そのエリートの男と別れないように我慢している。

● 別の女子学生は、スカートをはかないでほしいと言われ、そうしている。

● 別の事例。 電話の相手を教えなかったら携帯を折られた。ふだんは優しい彼だったので驚いて声も出なかった。突然キレた。これをきっかけに、壁を叩いて穴をあける、男友達と談笑しているだけで怒られる、男友達とご飯を食べに行くことを制限される等が行われ、私は好きだったので、我慢し続けた。

● ある男子学生はいう。

  「付き合っていた人に振られて裏切られたと思い、怒りの感情をしばらくひきずっていた。しかし、時間がたって、その人を好きになったのは、その人の幸せを願っているからで、別にその人が幸せであるのなら、たとえ他の人と付き合うことになろうがいいじゃないかと思えるようになって、気が楽になった。
だから今、授業で「別れに同意はいらない」と言われたことも、その通りだと思える。付き合うことを契約ととらえて、別れは契約違反だととらえるのは間違っていると、今なら思える。」

こうした学生もいる。

● だが、次のような学生もいる。
「友達には友達、家族には家族、恋人には恋人にしかできない役割がある。だから多少束縛があろうとDVと認識すべきでない。シングル単位的に『別れはありうる、一瞬一瞬を大事に』などと考えるのは、恋愛ではない。結婚まで考えてずっとこの人といたいとおもうのが恋愛であり、そう思わないなら友達関係だ。」

これはつまりシングル単位の恋愛は自分には恋愛じゃなく、束縛するような恋愛を認めるべきだ。自分の恋愛観を認めろ、DVと批判するな」、と言っていることである。

しかし、相手の成長や安全や自由を奪う権利はだれにもない。またシングル単位の関係は夢物語ではなく、現実的なものである。「別れはありうる、一瞬一瞬を大事に」というのを歪んで理解して、相手を大事に思わないとか、関係が長く続くことを願わないと解釈するのがおかしい。

シングル単位論ではそんなことは言っていない。理解できなくて、勝手にゆがめて、そんなのはあり得ないと言っている。自分の感覚に囚われ過ぎている。

● 別ん人も、同じようなシングル単位への批判をしていた。

 「シングル単位の考え方は孤独な人の考えだ。シングル単位の主張では『パートナーが他の誰とセックスしようが平気』というが、そんなことはありえず、人間は嫉妬する動物だ。嫉妬しない人など見たことない。嫉妬しないのは、夫婦や恋人ではない関係だ」

だが、シングル単位論は、『パートナーが他の誰とセックスしようが平気』と言っていない。
そのように聞こえてしまう、その歪みが問題だ。
そこには、付き合うということはモノガミー的な束縛しかないという思い込みが強烈にあるので、『異性の友人、OK』というと、すぐに、浮気OK,セックスOKとしか聞こえない。
おかしなことだ。
2012-02-06 04:11 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 関係性 |
2012年02月05日(日)
シングル単位論への誤解、無理解: レポートから
●シングル単位論は、非常に孤独な、人間関係の豊かさを知らない論だという反発がレポートの中にあった。その人の感覚では(その人の友人も同じ感覚らしい)、人間は、さびしい人に頼りたくなるし、束縛したくなるし、そういうのが人間関係のだいご味で、頼れないなら何のための恋人なのか、それなら付き合う必要がない、自分ひとりで生きていけばいい、という。

時々このような「反論」がある。それも含めて授業では説明しているのに、この種の意見が来るところに、根強いカップル単位感覚があると感じる(まあ授業に出席していない学生も多いが)。 この意見は、人間関係への感覚が出ていて、面白いなあと感じた。
シングル単位というのは、「人とかかわらない、一人で生きていく、人に相談したり愚痴をこぼしたりしない、頼ったりしない」ということでは全くない。喜びや苦しみを共有したり支え合ったりするのは、シングル単位の反対物ではなく、シングル単位論者であってもそういうかかわりは当然ある。(人による)
また、上記のシングル単位を批判する人の意見で、「人がかかわること、イコール、依存とか束縛とかと一体」と思い込んでいるところも問題。ここには混乱がある。親しい関係とか健康的な関係とか対等な関係ということと、DVとを区別しないといけないのに、そこができておらずに、同じものと思っている。

そこが問題だからこそ、デートDVの学習をしているのだけど、そこがよくわかっていないみたいで、「シングル単位論は人とかかわらないこと、でも私は人とかかわりたいから、シングル単位じゃなくて、事実上DV的なこともいいと思う」、みたいになっている。
出席していないとしても、せめてテキストをちゃんと読んでほしい。
人とかかわる。でも、干渉や依存や束縛じゃない。信頼するから、適度な距離でもやっていける。嫉妬や疑いばかりが人間らしさじゃない。

● 年金制度の第3号被保険者制度を私が公平性の観点でおかしい、これは独身者や共働きや離婚者を差別しており、女性の賃金上昇や自立を阻んでいる側面もある、と批判したことに対して、ある学生が専業主婦も働いている(しかし無収入)のだからこの制度を批判するのはおかしいとかいていた。最低限必要なことを一度さっと説明したくらいでは、なかなか人の認識は変わらない。
これも含め、カップル単位の問題(その対比でシングル単位の意味)を深く理解するのは、なかなか簡単ではない。

2012-02-05 02:44 | 記事へ |
| ジェンダー / 関係性 / 暴力・DV |
シングル単位の付き合い方の理解  レポートから

● 以前もあったが、今年も、次のような意見があった。Aが嫉妬深く、Bが異性の友達とも自由に遊びたいと思っている場合、伊田さんの言う恋愛では、Bばかりが自由になって、Aの気持ちが尊重されず、不公平ではないか、(AがDVを受けていることにならないか)というもの。

これについてはすでに回答したことがある −―片方がセックスしたくて片方がセックスしたくない時、2回に一回は応じないといけないのか問題:拙著『ストップ! デートDV』p111−113 −―のでここでは述べないが、このようなカップル単位感覚は多く、根深い。だからこそ、QAを重ねて深い理解に行くような教育が必要だ。

●「別れに同意はいらない」についての反対がかなりある。私から見ればこの問題の理解不足に加え、カップル単位感覚の蔓延を感じた。
というのは、まず、私が「別れに同意はいらない」ということを提起したのは、あまりにその原則が理解されておらず、そのためのデートDV被害が蔓延しているからである。つまり、まずDVを考えての原則であった。

この点、DV問題でのこの原則の理解が低く、話しあって納得してもらっていないから、ストーカーされたり殺人事件が起こるのだという誤った意見があった。
事実は、そのような加害者は、話し合っても納得などしてくれない。そこのリアリティが欠けている人がまだまだ多い。

つぎに、DVでない関係でも、この原則は重要な側面がある。一般的にいえば、健康的な関係なら、当然、別れに際しては話し合いはするだろう。上記の原則はそのことを排除していないのに、そこを誤解する人がいる。
しかしよく考えてほしいが、話し合っても、最後まで意見が合わないことはある。合意に至らないことはある。(だって片方は好きなのだから、何と言われても、納得はいかないものだ。)振られた方がどうしても苦しくて苦しくて仕方ないことがある。

話し合いはしたらいいが、合意に至らないこともあるので、仕方ないということも言っている。ここのリアリティが分かっているなら、「合意がいる」というのはおかしいとわかる。話し合いと合意(納得)は違う。DV関係でなくても、片方が別れたいと思えば、その関係は終わるしかないのだ。悲しくても、不当とおもえても、理由が分からなくても、人の付き合いとはそういうものだ。

大事なことは、別れで片方が納得がいっていなくても(合意が成立していなくても)、そこでDVやストーカーになってはだめということ。そのことを上記の「別れに同意はいらない」原則は言っている。
この考えに抵抗が大きいということは、この「別れには同意がいる」という思い込みが世間に強く存在しているということであり、それがDVやストーカーをはびこらせている。

くりかえすが、意見が違うとき話し合うのは一般論としては当然である。だがそれで必ず合意に至るはずだというのが間違っているのであり、そこに私が言う共同体重視=カっプル単位感覚=強者の論理中心思考があるのだ。
多様性、意見の違いの尊重が分かっていない人が多い。話し合って、意見が違うときどうするかを言っている。夫婦や付き合っている恋人や友人関係でも意見の違いはあって当然である。
2012-02-05 02:26 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 関係性 |
レポート読みの日々

レポート読みの日々。ある意味シンプル。
そんな中
サイモン&ガーファンクルの「アメリカ」をデビッド・ボウイが歌っているのが素敵ということで、友人が教えてくれました。
ちょっといい感じ。

http://www.youtube.com/watch?v=IS4ZW6f89QI
http://www.youtube.com/watch?v=Xdo5f_ozf6E&feature=fvwp&NR=1

レポートの中には人生が少し見えます。親の聞き取りとか祖父、祖母の聞き取りとかあるし。
自分の家族のことや恋愛体験、DV被害/加害体験を書いている人もいるし。
手抜きで、ネットからの切り貼りにはがっくし。

僕の『続・はじめて学ぶジェンダー論』の「おわりに」に触れてくれている人がいて、自分でもよ見直しました。当時の思い出がよみがえってきました。

ここに紹介しておきます。

『続・はじめて学ぶジェンダー論』大月書店、2006年
おわりに


社会を作っていくのは、私であり、あなたであり、あなたたちです。あなたは今、無名の一人の人でしょう。しかし、あなたたちは、自分の人生の主人公であり、この社会を構成し変革していく可能性(力)と責任を持った一人一人です。私や私たちやあなたたちには本当に無限の可能性があります。

資本主義的な意味で、有名になったり、成功したりしなくてもよいのです。むしろそうならないことが大事だろうとさえ思います。私が望むのは、そして伝えたいことは、スピリチュアルな意味で、あなたの「幸せと成功」を祈っている、ということです。このささやかな出会いに付き合ってくれて、ありがとうございました。あなたたちが、そして周りの人が、この世界の人々が、幸せでありますように。

人の運命は、生まれながらに決まっているのか。女性は、女性として、女の役割という枠の範囲内でしか生きられないのか。男性は、男の役割という範囲内でしか生きられないのか。「正常なふつうの男女」という2分法からはみ出ているものは、不幸な人生しか残されていないのか。男の暴力性は避けられないものなのか。女の弱さは、どうしようもないものなのか。女性はいくらがんばっても、所詮、男には勝てないのか。
勝つとは何か。性をめぐる男女間での力関係や抑圧は仕方のないものなのか。結婚して子どもを持つことだけが幸せの道なのか。ひどい親の下に生まれてきたら、ひどい社会環境に生まれてきたら、もうどうしようもないのか。暴力の被害にあったものは、その後苦しい人生を歩むしかないのか。

そうした問いに、フェミはこう答えるのです。「生まれで決まるのではない。今から、何を選択して生きていくかで、その人の人生は決まるのだ」と。
その選択をジャマするもののひとつが、ジェンダーです。家族単位の思考と制度(世間)です。私のジェンダー論では、そのことを繰り返し暴き、そこから離脱して自由に生きていく、誇り高き道筋を〈スピ・シン主義〉と呼んできました。
それを実行していけるエンパワメントされた主体を育てていくとともに、それを支えるためには、社会全体の制度と意識を、ジェンダー・センシティブ、ジェンダーフリー、シングル単位なものに変革していかねばなりません。この本が、そのためのささやかな道具となりますように。

「フェミニズムが目指すのは、支配をなくし、自由にあるがままの自分になること――正義を愛し、平和な人生を生きられるように、私たちを解き放つことである」(ベル・フックス)

「金持ちになったことで満足しているがいい。正しくなることはあきらめたまえ」(アラン)

あなたがジェンダーの壁を軽々と飛び越えて、自由に選択して生きていけますように。

あなたが誇りを持って、自分の〈たましい〉に沿って生きていけますように。

そして、私の親しい人が、私の嫌いな人が、私を嫌っている人が、生きとし生けるものたちが幸せでありますように。
映画『ホテル・ルワンダ』『スタンドアップ』のような精神が世界の隅々にまで染み渡りますように。

☆  ☆  ☆  
この本の作成にあたっては、大月書店の西浩孝さんにたいへんお世話になりました。ありがとうございました。
この本を私のおばあちゃん、清水キミにささげます。

考えてみよう
ジェンダー論を学んできて、あなたは今後、何をしていけますか。何をしたいですか。具体的に、どのような努力をしていきたいと思っていますか。
∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
2012-02-05 02:06 | 記事へ |
| ジェンダー / スピリチュアリティ / 生き方 |
2012年02月02日(木)
多様性とシングル単位
多様性を認めるように、最低共通項として、どんな生き方も公平になるようにしようというシングル単位論8スピシン主義)の主張を、「その考えが正しいと押し付けられているように思う、家族単位の考えでもいいのが多様性ではないか」、という反論があった。

これはよくある意見である。
誰かがAという主張をすると、その主張を正しいと訴えること自体が多様性の否定になるのではないかという意見に近い。

この反論自体が、多様性を正しく理解していない。

多様性が大事と思う考えは、異なる意見があることを容認するが、異なる意見を言う存在をつぶす(異なる意見を言う自由を奪う)ことには反対する。
つまり、多様性は、何でもありではない。
多様性を守るためには、その共通基盤を整えるということが必要である。そのときに、ユダヤ人差別を容認しろ、朝鮮人やセクマイ差別を容認しろと言って、制度的政治的法的にそれを容認するのは多様性ではない。
むしろ多様性を守るには、今の主流秩序の下位の者の権利・発言権を重視することが必要である。秩序への異論を言う自註が大事である。
強者が沈黙することが大事である。


現代日本では、今の主流秩序を批判するような意見は偏っているとみられやすく、その種の主張をすると、押しつけだという人が多い。自分の常識が批判されるのが嫌だからである。

各人には押し付けられない自由がある。各人には自分の意見を言う自由がある。私がシングル単位論をいっても、反対の人、賛成できない人はいるだろう。それはいい。

しかし、シングル単位論を言うことが多様性と矛盾するというのは全くの誤りである。多様性ある社会は、シングル単位の主張を言えるし、私は多様性の保障のために、シングル単位をいう。

思考停止状態が好きな人が多い中で、何かを考え、主流秩序以外の多様な意見があること、主張していくことが大事にされるよう、声を上げる人が多いのが望ましい。
ほうっておいたら、主流秩序の考えばかりがまかり通る。
金を出したら大学の講義でも、商品でも、映画でも、なんでも金を出したものの思うような主張ができる世の中なのだから。

2012-02-02 14:29 | 記事へ |
| ジェンダー / 人権 / スピリチュアリティ |
また、活動家を不当逮捕
有名な活動家が、逮捕された。
スーパーで女児のおしりを触った目撃情報があったというのだが、
それだけを根拠に、裁判所が逮捕状を出した(通常逮捕)という。これではだれもが、憎い相手、つぶしたい相手をうその目撃で訴えるであろう。
「女児の親戚」と名乗る男性とは、どんな人なのかを調べる必要がある。

今のところ何とか不起訴になるようだが、逮捕され報道されるだけでも大きな圧迫を受ける。家宅捜査もなされただろう。
活動家を委縮させるための策動という可能性が高い。ひどい。

朝日新聞の情報
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フリーライター不起訴処分

 飯塚区検は30日、県迷惑行為防止条例違反(ひわいな行為の禁止)の疑いで逮捕され、12日に処分保留で釈放されていた桂川町寿命のフリーライター足立力也さん(38)を、「起訴するに足りる証拠がない」として不起訴処分にした。朝日新聞の取材に足立さんは「犯人にしようという姿勢で捜査され、憤りを感じる」と話している。
 飯塚署は昨年12月31日、飯塚市内のスーパーで小学4年生の女児(10)の尻をスカートの上から触った疑いがあるとして逮捕したが、足立さんは「女児とはすれ違っただけで、触っていない。誤認逮捕だ」と無罪を主張し続けた。
 足立さんによると、正月の買い出しに妻と出かけたスーパーのパン売り場で女児とすれ違った際、「女児の親戚」と名乗る男性が、「触っただろう」と怒鳴りだし、騒ぎになった。
 「やっていない」と繰り返したが、駆けつけた警察官に署まで連行され、取調室での調べが続いた。
 否認を続けても、「すれ違えば手が触れることはあるだろう」などと追及されたといい、「誰もが犯罪者にされてしまう恐ろしさを感じた」と振り返る。足立さんは「今後、なぜこのような冤罪が生まれるのか、どうすれば防げるのか、問題を提起していきたい」と話している。   
              (2012.1.31 朝日新聞 筑豊版)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

以下のところを参照してもらえば詳しいことが分かる。
足立力也氏、不起訴確定―「誰もが犯罪者にされてしまう恐ろしさを感じた」
http://ishikiya.blog72.fc2.com/blog-entry-337.html

http://ishikiya.blog72.fc2.com/blog-entry-332.html>
支援カンパの要請文を貼り付けます。  
> >
> 「足立力也君支援カンパをお願いします」
>
> 新しい年を希望をもって迎えた矢先、 元旦早々、大きなニュースが飛び込んできました。
> リッキーの愛称で呼ばれ、大切な仲間である足立力也くんが 12月31日深夜に逮捕されました。
> 容疑は、福岡県迷惑行為防止条例違反(卑わいな行為)です。
> 足立くんは10日間の勾留延長になり、 飯塚警察署で取り調べが行われ「否認」し、 12日に「処分保留」のまま釈放となりました。
> 1月6日の寒い夜に集まっていただき「支援する会」が発足し、 今日まで支援していただいた皆さんの力と弁護団のおかげです。
> 感謝を申し上げます。>
> 釈放されたとはいえ、完全に不起訴と決まったわけではありません。 また実名報道により傷つけられた人権と名誉の回復という課題もありま
> す。
> そこで皆さんにお願いがあります。 あらためて皆さんに支援のカンパを訴える次第です。
> 元旦から弁護士に動いていただき、 2日から可能な限り弁護士が接見をされ、
> 10日からは新たに一人弁護士を増やし、 ボランティアでの弁護活動も含め最大限の支援体制を組んできました。
> そうした弁護団への費用の支払いが残っています。 いまだ着手金も支払っていません。
> 実費を含め多額のお金が必要です。 新年で出費多端の折とは思いますが、
> 重ねてカンパをお願いいたします。
> 2012年1月19日
>
2012-02-02 12:13 | 記事へ |
| 政治、権力 |
家事 : 自分は専業主婦/主夫になるか
レポートより。
家事は大変という意見は多いが、家事だけでは自分の人生つまらないという意見は少ない。時々あるが。

しかし、つぎの男子学生は自分に引き付けている。

『今回家事体験をしてみて、自分が専業主夫になるという決断は到底できそうにない。そればかりか、もし自分にパートナー(妻)ができた時にも、彼女にはこのようなつらいことをさせられないと思った。家事には楽しいという一面もあるというのは理解したが、無報酬で年中無休の仕事を自分もしたくないのだから、人に薦めることはできない。』

これと似た意見の男子は「邪魔くさいことを人に押し付けられない」という。彼は自分で料理するのも楽しい面もある学生である。

こうした意見が時々ある。
しかし数は少ない。
「家事は大変だ、母親に感謝する」「たいへんだから、自分は専業主婦/主夫になれない」というのが一番多い。

それはそれで、いいのだけれど、そこで思考が止まるのでいいのか、と気付いていない。
時代、個別的環境、個性、いろんな事情で、これまで専業主婦をやってきて幸せな人はいる。それは事実。

だが、だから別にいいじゃんで済ませるのは、現実を見ていないし思考していない。

時代は変化しており、専業主婦とか、性分業を存続させてきた条件は変わってきている。女性の人権という視点、ジェンダー平等の視点が広がっている。働いている女性は増えている。

そんななか、自分は嫌だが、他の人で家事が好きならいいじゃん、というのは、想像力が貧弱と思う。

親世代、の話を聴いていても、本当に何も考えずに、『自分たちの時代の常識ではこうだった』と言っている。
だが僕はその世代だが、そんなことはない、と思っている。
戦争の時代でも戦争に反対する人はいた。
とするなら・・・

待つことは大事。相手が自分のペースで成長していく。
しかしそれと、それでいいのだ、は違う。

何をしたいの、という問いは大事だ。
問いから、新しい世界が広がっていく。

DV関係でも同じ。
そこに枠にはまって、DV状態を嫌とおもわない人もいる。でもそれはなぜ?

嫌じゃないならいいじゃん、で済ましている人と、そこが違う。
私が、今、DVされたくないなら、人にもDVしたくないし、他者もDVにあわないで、もっと自由に生きてほしいと思う。

2012-02-02 04:16 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV |
2012年02月01日(水)
シングル単位の理解
○ ある学生が「シングル単位に賛成だが、質問がある」と書いていた。「シングル単位で生きていくことが可能であれば、なぜ人は他者と付き合ったり、関係を築いたりするのか」ということ。
 
これは、シングル単位の理解が不十分なところから来る問いであるが、私の著作を読まずに言葉だけで感じるときに、多くの人が持つ素朴な、入門的な誤解(疑問)でもあるので、簡単に説明しておく。

シングル単位とは、だれともかかわらず、一人で生きるということではない。二人で一つと考えずに自分と恋人、パートナー、家族などとの区別をつけて距離感を大事にすることである。生きていく上で、共同体的な集団(社会のルール、ジェンダー秩序)を上位にしてそれに従属するのではなくて、自分個人の自由や責任を大事にすることである。同時に、相手の人権を尊重し、対等にかかわるというときの主体である。

つまり、他者と関わらないのではなく、関わるのが当然で、その時のかかわりかたの考え方をシングル単位という。その感覚を大事にするために社会制度も、家族単位ではなく、シングル(個人)単位にしていくための概念である。一言で言うならば、人は一人では生きていけず、社会、コミュニティ、の中で生きるが、その時に、自立した個人を出発点に対等につながれるような社会、コミュニティにしようということである。
家族の否定ではなく、家族というものを最小単位にすることで、独身者や離婚者、単親家庭、性的マイノリティの権利を軽視することを批判する視点である。家族単位と家族の違いを理解してほしい。
イロハのイですけど、ちゃんと理解する人は多くない。

なお、そうした自立した主体が、人とつながるときのエネルギーは、私がよいと思うものがスピリチュアルなものであり、良くないと思うのが、血縁・家族や民族・国家という共同体の論理である。

○ ある学生の言葉。 
クリスマスの日は恋人の日として、皆が無理やり埋めている。おかしい。シングル単位の考えを聞いて楽になれた。恋愛していないとさびしい、だめな人生じゃないって初めて知った。

○ 別bの学生の言葉。 
自分は結婚しないという考えだったが、今まで誰からも容認してもらえず、いつも批判されてきた。おかしいとか、赤ちゃんを産んだ方がいいとか、かわっているねとか、言われ続けてきた。でも授業で「シングル単位の考え、自立、一人が基本、別に結婚しない人生もある」などと聞いて嬉しかった。初めて賛成してもらえた。

○ 質問があった。スピリチュアル・シングル主義の感覚は、カントの言う、他律的な行動の否定と近いと思うが、それは目指すべきものとは思うが、実際は、社会の影響を受けて私たちは存在しているのではないのか、というもの。
答えは、私たちは社会の影響を受けています。そのことをスピシン主義は否定してらず、そうやって影響される存在ではあるが、生きる中で個々人に思想・個性があり、自由の領域があり、主流秩序にどう向かうかは、選択できるものだということです。唯物論的にいえばそのような変革意識も、弁証法的に今の秩序が生み出すのであると言えます。とにかく、全く環境の影響や人間関係なしに決めるのがいいと言っているのではないです。
2012-02-01 02:22 | 記事へ |
| ジェンダー / 生き方 |
2012年01月30日(月)
学生レポート

学生さんのレポートを大量に読んでいます。なかなか力作ぞろいで面白いのですが、なんせ500人以上と量が多く、困っています。
非常勤を安くこき使っているという面がありますね。

先ほど、一人、変なレポートがあり、私の『続・はじめて学ぶジェンダー論』を批判しているのですが、意味不明の文章で、どうもネットからのコピーらしい。それで少し調べたらすぐにわかりました。2006年に私を批判していた人が書いていたブログからのそのままのコピーでした。

ということで、しかたなく、そのブログの私への批判も読むことになったのですが、これがちょっとひどいレベルのものでした。

「ジェンダーとメディア・ブログ」 2006年4月16日
http://d.hatena.ne.jp/discour/20060416
http://homepage.mac.com/saitohmasami/gender_colloquium/Idacritique2.htm

私への批判はあってもいっこうにかまわないのですが、もう少し相手の言わんとするところを踏まえて、読んでいただきたいと思いました。
憎しみに囚われていて、ここまでよくもゆがめられるなという感じでした。この程度の無茶な読みをブログに書き残していて恥ずかしくないのかなと思いました。

こまった人です。お仲間だから伊田さえ批判していればなんでもOKというのではなく、お仲間でも程度のひどいもには注意するのが必要と思うのですが、お仲間の皆さんはどうなのでしょうか。


で、そしてそれをまたほとんどそのまま使う学生さんも、こまったものです。1年生なので、不正行為を軽く見ているのかもしれません。
ちょっと笑っちゃいます。どうも意味もあまり分からずに、切り貼りしているようで、日本語としてつながっていないところもあるしろものでした。
この学生さんには、「安易にこうした行動をとったことを深く反省し、今後は不正を働かず、本当に自分の頭で考える人になってください。」というメッセージを伝えるよう、大学には後日送ります。

しかしまあ、こういうのは例外で、多くの学生は、自分で家事を体験したり、親に聞き取りをしたりしたうえで、本も読み、頑張ってレポートを書いています。
こういう学生さんたちにかかわれるのは喜びです。

2012-01-30 03:56 | 記事へ |
| ジェンダー / 教育 / 生き方 |
2012年01月29日(日)
原発事故 放射能 A
関連情報。

NHKが先日『追跡!真相ファイル「低線量被ばく 揺らぐ国際基準」』の放送をして、反響を呼びましたが、
これに対して「原子力ムラ」から圧力がかかっています。

●見てない方へ
http://www.dailymotion.com/video/xnb9h8
●原子力村からの抗議・改変要求

http://wwwsoc.nii.ac.jp/aesj/snw/media_open/document/nhk_kougi120112.pdf

この中で、出演していた室井祐月さんを勉強不足とバカにしています。しかし、低線量被ばくに関して勉強したら、この抗議文のような意見ではない意見にも目がいくわけで、勉強すれば、この番組がおかしいとわかるというものではありません。

今まで原子力村が+マイナスのことなど公平なことをのべてきたのではなく、安全だと一面的に言ってきたことを棚上げして、NHK番組に公平をもとめるのは、笑止千万です。
どんな意見も反対できますが、自分だけが公平で、相手が偏っているというのは愚かな人の発想です。

かて安倍元首相が、NHKの戦時国際法廷を扱った番組(従軍慰安婦問題を取り上げ、天皇の戦争責任にも言及したもの)を偏っているからもっと公平にしろと言ったのは、右翼の意見も入れろと言って、番組をつぶしたのであり、政治介入でした。それと同じです。

過去の原子力村の姿勢、過去のメディアの原子力への態度を全部検証したらいい。そうすれば、いかに公平公正でなかったかが分かる。
反原発派の意見を圧殺してきた勢力の人たちが、NHKに、自分たちの見解と異なると言って怒っているわけです。
2012-01-29 15:10 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 政治、権力 |
原発事故 放射能
原発事故による放射能被害をないことにしようという人々がいる。
過剰に怖がるのもしんどいが、目に見えず、未確定だからこそ怖いという特性があるのも事実で、怖がっている人を無知だとかばかにするだけで済む話ではない。

しかも、一部に影響あることは間違いないから,
あとで影響がた人に誰も責任をとらないというのもおかしい。
ちゃんとした調査をしないというのは、隠す行為の典型。
すぐに除染して元の村に戻れるかのように言ってきた人の責任は大きい。
原発は、こうした問題があるから作ってはならない。
なのに東電は生き残りをかけて値上げし、政府も事実上の追認。発電送電分離もできないようで、根幹に手をつけられない。被害者が徹底して東電に賠償を求めるべき。

というわけで、ことは政治的に進む。関連するので第五福龍丸事件のことと、自民党のバカな政治家が一面的なことを言っているのを以下に紹介しておく。

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
@第五福龍丸事件: 今回の原発事故と同じように被害にあったが隠された乗務員たちの話です。
以下のように、今日深夜にテレビ放送されます。

日本テレビ系
NNNドキュメント’12
3・11大震災 シリーズ27 放射線を浴びたX年後 ビキニ水爆実験、そして…
1月29日(日)深夜24:50〜
http://www.ntv.co.jp/document/

1954年。18ヶ所の漁港に鳴り響くガイガーカウンターの音。
水揚げされる被ばくマグロ。南太平洋から戻るマグロ漁船の船体や乗組員の
衣服、頭髪、そして魚からも、強い放射能が検知された。
アメリカが太平洋で行った水爆実験は、広大な範囲で大気と海水と魚などを
汚染。「放射性物質」は、日本やアメリカ本土にまで届いていた。
しかし事件から7ヶ月後。被ばくマグロが続々と水揚げされる中、
日本政府は突如、放射能検査を打ち切った。数日後、両国政府が文書を
交わし、事件に幕を引いたのだ。人々の記憶から消え、歴史から消し去られた
被ばく事件。なぜ、これまで明るみに出なかったのか。
そこには、両政府の思惑と人々の切実な思いがあった。8年にわたる取材から
事件の全容を浮かび上がらせる。

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A板橋区の区議会議員、元山よしゆきが、あほなことを書いています。この程度の人が議員ということはよくあるので全く驚きませんが、
ネットのいいところは本人が隠しても、もう証拠として残ってしまっているというところ。

元山よしゆきのブログ「利己主義な人々」http://bit.ly/yKOqqe
抗議を受けたようで、丸々書き換えたとのこと。

書き換えたものがこちら→
http://ameblo.jp/m-yoshiyuki/entry-11143461641.html

書き換えるまえのものは、放射線に問題があるから、学校給食制度から離脱する自由を認めろという親がいるがこれは利己主義であり、科学的根拠のない行為だと批判しています。日本人がこんなに利己的になったのは戦後教育の結果だとも。不要な危機感をあおるなと言っています。
給食を心配するような行為は絆をズタズタにする利己主義だとは、むちゃくちゃな意見です。
また原発事故の責任が東電にあるとも、歴代の自民党にあるともいわず、管政権の責任だと言っています。

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元山よしゆきのブログ「利己主義な人々」http://bit.ly/yKOqqe

日曜日の「産経抄」にこんな記事がありました。
学校給食についてです。

戦後スタートした学校給食・・・
当時、貧乏で弁当を持って来られない子どももいたが・・・
給食が始まり、みんな一緒に食べられるようになり、そのことでお互いの絆や連帯感が築かれたと書かれていました。
学校給食の教育的意味が、ここにあります。
それが、ここにきて一部の利己主義者によって揺らいでいます。

原発事故以後の放射線問題を絡め・・・
食材に含有する放射線に問題があるから、学校給食制度から離脱する自由を認めろ!と言うものです。(弁当や水等持参)
正しい科学的根拠を持たずに行政にぶつかって来ます。
これこそが、風評被害拡大の代表事例だと言ってもいいでしょう。
我々、被害を免れた国民は、東北の被災者の皆さんの痛みを分かち合うことが大事だと思います。

自分のまわりから不都合を排除すれば、良いのだろうか?
いつから日本人の中にこう言った利己主義が、芽生えたのだろうか?
教育ですね!
戦後教育にもメリット・デメリットがあると言えるでしょう。
ここは、デメリットとして出てきているのだと思います。
私は、東北の製品を積極的に使うことや購入することが、誰もができる支援だと思っています。
東京都は、観光に補助金を出すなど、積極的に支援をしています。
しなしながら・・・

こうした風評を真に受け、議会でも一緒になって不要な危機感を煽る方々がみられ、同様の陳情まで採択されていまいました。
私は、特に民主党の議員の方には、もっと政府と一体となった区議会での対応をしてもらいたいと思いますし、責任があると思いますが、政府と逆の論調もみられいったいどうなっているのか?よくわかりません。

共に責任を果たしてもらいたいと強く思っています。
原発事故そのものについては、人災ですから、しかるべき時期に責任の所在を明確にし、損害賠償等の対応がなされるでしょう。
事故そのものの一番の責任は、判断のまずさから、取り返しがつかない状況を齎した菅前総理をはじめとした官邸にあると思いますが、それと事故後の風評問題は、全く別の話だと言うことを付け加えておきます。

「産経抄」の最後に・・・
本件は、農産地の風評被害を大きくし、日本人の絆もズタズタに切れてしまう。と結んでいました。
まったく同感であります。
皆さんは、どう思いますか?

(平山氏のブログ 転載 終わり)
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2012-01-29 14:51 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 政治、権力 |
心が動く何か
『キルトの家』を見た。いまのところまあまあかな。
久しぶりの山田太一。
後編を見ないとわからない。

「たましいの話をしよう。
たましいの話を。
なんと長い間、僕らはたましいの話をしなかったのだろう」

*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒

『ストロベリーナイト』 話がださすぎる。古すぎる。
原作、脚本化、すべてがだめなんだと思う。
もう見る気がしない。

『理想の息子』のじましんじも、あいかわらずあざとくて、子供向けで、浅くて、非スピリチュアル。

・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:.。. .。.:*・゜☆゜・*:

「最後から二番目の恋」が、意外に少し面白い。

なかなかないでしょ なんで断っちゃうかな 固いですね
つまらないんだよね

とりあえずしてみればよかった 楽しいかもしれないじゃないですか
ひどいことになったとしても、なんにもないよりいいですよ

なんにもないより 苦しんだりとか、失敗したりとか、そういう方が面白い 私はそう思うことにしました
面白いから、いいかな 

悲しいことがこの先に待っているとしても 何にもないより、心が動くなんかがあった方がずっといいかな

「やった方が面白い」という感覚。

2012-01-29 03:00 | 記事へ |
| 作品 / スピリチュアリティ |
竪川河川公園から野宿者排除のために暴挙
人手が経産省テントにいっているなかで、竪川河川公園から野宿者を排除するために、ガードマンや警察を導入して公園を封鎖しました。
野宿者支援運動への敵対行為です。

比べ圧倒的に少なく、は100人近くで蹴ったり首締めてきたりと暴力むき出し。
明らかに非対称的、テント盛り上がりの隙を狙っています。

★★★転送転載大歓迎★★★

東京都江東区竪川河川敷公園の野宿者たちに対して行政代執行が打ちおろされる緊迫した状況が続いています。――1月12日、都市公園法に基づく除却命令!
 1月20日、行政代執行法に基づく戒告書!6年前から全面改修工事が計画され、江東区と当該野宿者たちの間で話し合いが行われてきました。
江東区はその席で「野宿者排除はしない」、「話し合いで解決する」と繰り返してきました。当該野宿者たちもまた工事に協力して移転する対応をとってきました。

しかし、工事が本格的な段階に入ると、ガードマンを巡回させて当該野宿者たちに対して、テントを開ける、寝ている人の顔にむけてライトを照らす、氏名を聴取する、「いつ出ていくんだ!」と発言するなど排除の姿勢を強めてきました。江東区の水辺と 緑の課長にいたっては「お前ら、俺をバカにしているのか」と暴言をはく有様です。
その結果、多くの当該野宿者たちが移転を選択せざるをえない状況となったのです。
しかし、東京都−江東区による追撃は手を緩めることなくこのような形で当該野宿者たちを追い込んでいるのです。
わたしたちはあらためて――そして何度でも!――銘記しなければなりません。
>――わたしたちには住む自由があるということ!そして移動する自由があるということ!――

 人はどのような生き方を選択しようともそれによって不利益を被るいわれはありません。東京都−江東区による当該野宿者たちへの排除は人が生きることを真っ向から否定するものです。わたしたちはこの暴力をゆるすのか否か!
 いま、現地では竪川公園の当該野宿者たちとともにあることを願う青年たちがこの緊迫した状況の中で日夜奮闘しています。わたしたちは当該野宿者たち、そしてこの青年たちの叫びにこたえなければなりません。東京都−江東区による行政代執行には一片の道理性はありません。わたしたちはすべてのなかまたちに圧倒的な結集をよびかけます!!もう時間がありません!!
 このビラを複写して多くの人にまわして下さい!!

竪川・荒川の仲間と連帯する関西有志
*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒

竪川のフェンス封鎖、集団暴力に反対!
江東区役所包囲デモ!

2月1日11時東陽公園集合(東西線東陽町駅下車)
11時半 デモ出発
主催 竪川河川公園野宿者有志、山谷争議団*反失実、山谷労働者福祉会館活動委員会

根岸です
今日、堅川河川敷公園に警察、機動隊、公安、江東区の職員、委託の警備員がすごい数が来て、公園を封鎖していきました。
これは、経産省まえに支援者が行っているすきに行われた行動としか考えられない。彼らは朝やってきてフェンスを設置する際、そこに暮らす野宿の仲間に暴力を振るいました。江東区水辺と緑の課の荒木課長は「偶然だろう」とうそぶいています。
権力者たちは昼過ぎに一度引き上げたようですが、4時ごろまた戻ってきて、野宿者の排除の攻撃を始めました。これらは権力の暴力以外なにものでもないです。
行政は決まりだと言って何をやってもいいのですか?
公務員は公園に官舎を建てて住んでいるくせに、住民からは公園や広場を奪うことしかしません。彼らの横暴をもう許せません。余りにもひどすぎます。
江東区に抗議の声を届けてください。

江東区水辺と緑の課】  >> 電話:03-3647-2089  > FAX:03-3647-9287
> メール:江東区のホームページhttps://www.city.koto.lg.jp/pub/req/mail.php?staff_id=10320
から送信)
>> 【江東区長】  > FAX:03-3647-4133
> メール:江東区のホームページhttps://www.city.koto.lg.jp/pub/req/mail.php?fcon_id=22032
から送信
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竪川河川敷公園の入口には、
「竪川人道橋から旧亀島橋の間は、公園利用者の安全対策と公園管理上、しばらくの期間閉鎖します。平成24年1月27日 江東区」
という立て看板があるそうです。
野宿者の住まいのある数百メートルにわたる一区画をすべて封鎖するフェンス工事が強行されています。
しかし代執行で強制排除の対象地区をさけて作られたテント村は健在。

昨日の模様がYOUTUBEでみられます。
http://www.youtube.com/watch?v=T-cEyuiIg8Q

竪川河川敷公園フェンス封鎖強行
http://www.youtube.com/watch?v=T-cEyuiIg8Q&feature=youtu.be
2012-01-29 02:41 | 記事へ |
| 貧困/反貧困 / 政治、権力 |
原発スイシンジャー
こういうのもあっていいんじゃないでしょうか。おおきくみて原発反対派なら、いろいろな戦い方があってもいいと思います。

どんな運動でも内部から『批判』がでがちですが、
そういう「自分はわかっている、厳密でないのはだめ」、みたいなのはさかしらな愚かさで、だめだと思います。

Aも駄目だけどBも駄目だよね、みたいな学者がいます。Bは素朴で単純、一面的という批判です。

大体のことは言おうと思えばそんな批判はできます。ある主張は短い分、完璧に何もかもを言えていないからです。
そんなことをいって、「現実は複雑なんだ」、「相手のことを対して知りもせず否定するのではなく、科学として正確に理解したうえで」なおかつ何かを言うのがいい、とか言うのは、愚かな学者の典型です。あまりに当たり前のことを分かったように言って、多くの意見をばかにしているだけです。誰もが現実の中である種の立場をとったら、誰かがそれを単純だ、十分に敵を知っているのか、と言えます。無限に続きます。

現実はひまな学者が論文を書く材料のためにあるのではありません。
両方の言い分を読んで喜んでいるだけ、現場での行動も、運動側へのコミットメントもなく、論文や本を書いているだけ、というのを恥ずかしいと思います。

「絶対原子力戦隊スイシンジャー」

http://www.youtube.com/watch?v=0AcQJE_R0iw&feature=related

2012-01-29 01:56 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 作品 |
2012年01月28日(土)
テント撤去できず
ーー速報ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
●750人の市民のチカラ!〜「脱原発テント」撤去命令をはねかえす

午後5時に迫った経産省枝野大臣のテント撤去命令期限に対して、1月27日夕方、
怒りの市民たちが続々と脱原発テント前に結集した。メディア・警察官なども含
め、周辺はあっというまに身動きできない状態。その後も人数は増え続け最終的
に750人になった。ニコニコ動画の生中継視聴者も1万人、マスコミの取材も多
く、「撤去命令」は逆にテントの存在を大きく知らせることになった。2時間の
集会では、女たち・酪農家など福島からの生の訴えが続いた。

「福島は放射能地
獄のまま。のうのうと暮らし責任をとらない東電幹部を絶対に許さない!」。悲
鳴に近い発言に共感と怒りの涙が拡がった。

結局、この日経産省担当者は一切テ
ントに姿を現さなかった。こうして750人の脱原発の気迫が、テント撤去命令を
はね返した。(M)

福島の酪農家のきもちのこもった話(吉沢さんの訴え)

http://www.youtube.com/watch?v=flKgTP5afo8&feature=youtu.be

ウェブサイトでは写真も見られます。↓
http://www.labornetjp.org/news/2012/0127shasin

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2012-01-28 03:45 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 政治、権力 |
この社会の一面
今の社会で警察とか政府とか裁判所がそんなに悪いことをしないと思っている人もいます。
でも、今の主たる権力にたてつくと、案外、無茶なことをされます。
不当逮捕なんてことも本当にあります。

釜ヶ崎の選挙に関しての弾圧。
反原発デモでも経産省前テントへも弾圧。
08年の『麻生邸リアリティツアー』で不当逮捕。
ザイトク会関係・排外主義反対デモ関係でも不当逮捕。

以下、その一つの裁判関係情報

「麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟」第10回口頭弁論
期日 2012年1月30日(月)
12時 東京地裁前で昼休みマイクアピール
14時 東京地裁721号法廷にて口頭弁論
公式サイト
麻生邸リアリティツアー事件国家賠償請求訴訟団
http://state-compensation.freeter-union.org/
リアリティツアー救援会ブログ
http://asoudetekoiq.blog8.fc2.com/
2008年の、格差と貧困の責任を問おうとした「麻生邸リアリティツアー」で三人が不当逮捕され、YouTube映像は大きな話題を呼びました。その後私たちは国と東京都の責任を問い、運動の自由を壊す東京都公安条例の廃止を求めて国賠訴訟を始めました!
格差*貧困も、反原発デモにおける警察の不当逮捕も、ますます悪化しています。そこでこの裁判をぜひ応援し、傍聴席を埋めて下さい!
次回以降は大法廷を要求し、不当逮捕した警察と公安を呼び出し、不当逮捕映像を流します!そのために、ぜひ皆さまお願いします。

前回11月28日の原告・園の陳述を掲載します。
麻生邸リアリティツアー国家賠償請求訴訟 原告 園良太 第9回口頭弁論 陳述

私は9月23日の「差別・排外主義にNO!デモ」で再び不当逮捕され、前回9月26日の口頭弁論に出ることができませんでした。これ自体が大変な権利の侵害です。その経験から、狙い撃ち不当逮捕と公安条例の問題が繰り返されていることを述べます。
まず9月23日のデモはまたしても警察が公安条例を縦にデモに3列規制をかけ、車道側にずらっと並び、参加者の体を内へ内へと押し続けました。それに負けずに車道側へ私が横断幕でアピールを続けていたら、そこに警察がいたというだけで、公務執行妨害をでっち上げてきたのです。公安条例はこうしてまたも悪用され、不当逮捕に使われました。その際、警察の責任者は私を指さし「検挙!」と叫び、私だけを押し倒して拉致していきました。

私は東京電力前の抗議行動や反原発デモをやり続け、この国賠訴訟を行っているので、それを止めたい警察に狙い撃ちされたのではないかと感じています。なぜなら9月12日に経済産業省前で丸の内警察の公安に何と「お前を逮捕したいんだよ」と言われたり、自分だけ後ろから体当たりされていたからです。そして9月13日には東京地裁前で僕の前にいた公安がいきなり自分で自分の足を絡めて倒れこむ、いわゆる「転び公妨」を行い、あやうく私は不当逮捕される所だったからです。仲間が「撮影しているぞ、でっちあげだとわかるぞ!」と即座に言ってくれたため難を逃れましたが、私は連続で狙い撃ちされ、公安警察の恐るべき手法と本質を見ました。

9月11日の新宿「原発やめろデモ!!!!!」で12人が大弾圧された時も公安条例で一人が不当逮捕され、まるでサウンドデモをつぶすかのようにデモ隊も車も大量の警察に囲まれ、分断され、妨害され続けました。5月7日や8月6日のデモで計7名も不当逮捕された時もそうであり、そのたびに私は救援活動に駆け回りました。今、この法廷にも不当逮捕された仲間がたくさん傍聴に来ています。

こうした問題が2008年の麻生邸ツアーから始まっています。あの時も、「公安条例違反」をでっち上げられる対象とタイミングを公安は探し続けていたことがユーチューブの映像で証明されています。そしてたまたま先頭を歩いていた私がそれに該当すると判断し、公安が私に体をぶつけてきて不当逮捕したのです。警察は今も全く反省していません。しかしそもそもデモは自由です。そして2008年のテーマであった格差と貧困への反対は、アメリカのウォール街の占拠運動に見られるように金融恐慌が巻き起こる世界中で当然になっています。また今年の日本の反原発運動も、今も放射能が拡散し続け生存が脅かされる中ではあまりにも当然のことです。だから被告の東京都・警視庁は狙い撃ち不当逮捕も公安条例もすぐに撤廃すべきです。

裁判官は、私たち原告の訴えを適切に受け止め、不当逮捕の証拠映像も早く法廷で流してください。そして被告の責任を認めてください。よろしくお願いします。

________________________________
園良太 SONO Ryota walking0624@gmail.com(PC)
★個人blog:http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/
twitter:http://twitter.com/ryota1981
最近の考えまとめ(1月)http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20110125
(3月震災後)http://d.hatena.ne.jp/Ryota1981/20110321
★沖縄を踏みにじるな!「新宿ど真ん中デモ」
http://d.hatena.ne.jp/hansentoteikounofesta09/
★「フリーター全般労働組合」http://freeter-union.org/
★「麻生邸リアリティツアー国賠訴訟」http://state-compensation.freeter-union.org/
★「ヘイトスピーチに反対する会」http://livingtogether.blog91.fc2.com/
2012-01-28 00:20 | 記事へ |
| 暴力・DV / 政治、権力 |
オリンパス  会社の体質 内部通報者をいじめ、排除

すっかり有名になったオリンパスだが、事件前から、社内通報でいじめてた。オリンパスの不正を訴えた社員を配転し、「仕事の件でも話しかけるな、メールで伝えろ」などといじめて、裁判にまでなっていた。
タテマエでは内部通報してください、安全は守られますと言っているが、実態は全く守られていない。ここにも偽善と欺瞞があふれている。

詳しくは
http://astand.asahi.com/magazine/judiciary/articles/2011090100020.html

以下、その簡単な情報。
精密機器メーカー「オリンパス」(菊川剛代表取締役)の社員・浜田正晴さん(50歳)が、会社の内部通報制度を利用したことに対する報復として理由に意に沿わない部署に異動させられたとして、異動を無効とすることなどを求めた訴訟で、東京高裁第23民事部(鈴木健太裁判長)は2011年8月31日、浜田さんの請求を大筋で認める逆転判決を言い渡した。

内部通報など浜田さんの一連の言動について、判決は「立場上やむを得ずされた正当なもの」と指摘し、「これを問題視し、いわば制裁的に配転命令をしたものと推認できる」と会社側の対応を批判した。

公益通報者保護法が2004年に制定される前後から、企業や官庁など様々な組織で内部通報制度を設ける動きが加速したが、そうした制度のルールに会社側が違反したことを理由に社員の人事異動を無効にした初めての裁判例とみられる。雇用をめぐる訴訟で、裁判所が配置転換を無効と判断するのは珍しく、また、会社の「コンプライアンス室」の守秘義務違反を事実として認定した点、法令違反を通報したわけではなくても通報者を保護したという点などでも、企業社会全般への影響は大きいとみられる。

 裁判の傍聴席の最前列には、現職警官だった2005年に愛媛県警の裏金問題を記者会見で内部告発した仙波敏郎さん(62歳)、トナミ運輸の社員だった1974年に運送業界のヤミカルテルを読売新聞や公正取引委員会に内部告発した串岡弘昭さん(64歳)が座っていた。その後ろには、日本消費生活アドバイザー・コンサルタント協会の消費生活研究所長などを務め、著書『内部告発の時代』(花伝社)を2002年に出した宮本一子さんの姿があった。
 
タテマエの文書と違って、現実には、コンプライアンス室長は、浜田さんが通報者であることを上司の事業部長に伝え、その事業部長は浜田さんを左遷した。その後、職場では、浜田さんに対する嫌がらせが続いた。

判決では、「個人的な感情に基づき、いわば制裁的に配転命令をしたものと推認できる」「内部通報をしたことをその動機の一つとしている点において、この配転命令は、通報による不利益取扱を禁止したコンプライアンスヘルプライン運用規定にも反する」「人事権の濫用であるというべき」とした。


 浜田さんに対して「不当に低い人事評価」をしたり、「オマエ」と呼んだり、提訴の翌日に社外との接触を禁止したりした。基礎知識のない配転先で新人同様の勉強をせざるをえない浜田さんに「浜田君教育計画」と題する書面を渡したことについても、判決は「50歳となった浜田さんへの侮辱的な嫌がらせであり、不法というべき」と批判した。

********************


そして2012年1月27日、東京弁護士会も、会社を批判して警告した。

オリンパスに人権侵害と警告 社内通報に配転やパワハラ
(1月27日(金) 18時50分)

 社内のコンプライアンス窓口に通報した浜田正晴さん(51)に対する不当な配転やパワハラは人権侵害に当たるとして、東京弁護士会は27日、オリンパスに本人の要望を踏まえて適切な部署に配置、業務を適正に評価するよう警告した。警告書は(1)窓口の担当者が通報を浜田さんの上司に漏らした(2)通報後に不必要な配転をした(3)取引先との接触を禁じ、最低ランクの人事評価を継続するなどのパワハラがあった―と認定。

2012-01-28 00:03 | 記事へ |
| 政治、権力 / 生き方 / 労働 |
2012年01月27日(金)
セクマイに無理解な学校や親  クリス松村さん
金スマで、クリス松村さんの半生をやっていた。

 学校で先生が「おまえ、その女っぽいの、なんとかならないのか」みたいなことをいって、皆が大笑い。つらかったという。当時は、自分でも情報がなく、自分がおかしいと否定的だったから苦しかった。

  家庭の状況がひどかった。
父が厳格で、家父長的権力的で、絶対君主的で、反論だめという家庭。外国大使で、金持ち家庭で、嫌な感じの家。一族の恥とか言う感じの家。 
食事は大きなテーブルで、家族で父の政治経済の話を聴く。私語禁止。自分を出せず。
父が銀行などの就職決めてくるが、断ると、勝手にしろと言って絶縁。
セクマイに理解なしの家庭。関係断絶

今は昔よりも情報にアクセスしやすいが・・・つらかっただろうなと思った。あんな家にいて。あんな親で。

もっと自由に好きに生きていってほしい。家から離れてよかったね。
2012-01-27 23:39 | 記事へ |
| ジェンダー |
全原発停止でも夏は乗り切れる
枝野経済産業大臣が、全原発停止でも夏は乗り切れる可能性が高いといいました。
 枝野経済産業大臣:「(夏に原発の稼働なくても)電力使用制限令によらずに乗り切ることについては、十分な可能性があると思っています」

テレビなどで原発はいるんだと言っていた人で、明確に意見を変えました、すみませんでしたと言っている人がいますか? 計画停電をし、夏は危機だ、電気足りないと言い、10年とか20年とかかけて原発を減らすのが唯一できることだと言っていた人で、ちゃんと謝罪した人がいるでしょうか。
メディアは今さら、『去年夏の節電はなんだったんだ』といいますが、加担していたんだろ、お前ら、調べて批判的に報道するのがメディアの責任だろ、ということです。常に自分の責任を問わず、政府の批判で済まします。
 
2012-01-27 23:24 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 |
東電は犯罪企業  原発関係

「公害犯罪」東電を告発へ
 三陸の海を放射能から守る会会員ら 「対策怠る」批判
、(岩手日報1月25日)

福島第l原発事故で大量の放射性物質を放出し、公衆の生命や身体に危険を生じさせたのが「人の健康に係る公害犯罪の処罰に関する法律」に違反するとして、三陸の海を放射能から守る岩手の会(永田文夫世話人)の会員ら10人は24日、東京電力や同社の勝俣恒久会長ら3人の告発状を東京地検特捜部に郵送した。
 勝俣会長のほかは、清水正孝前社長と武藤栄前副社長。
 告発状は、東京電力は大規模な地震と津波が想定されていたのににもかかわらず事前の対策を怠り、原発事故で大気中や海洋中に大量の放射性物質を放出させた−などと指摘している。
 この法律は、工場などの事業活動に伴い人の健康を害する物質を排出し、公衆の生命や身体に危険を生じさせることを禁止。
違反すれば2年以下の懲役か禁錮、200万円以下の罰金が科せられる。
 永田世話人ら5人が県庁で記者会見し「このような犯罪的行為は社会正義上、許されない。厳しく企業責任が問われなければならない」と述べた。

告発状
http://homepage3.nifty.com/gatayann/120124kokuhatu.pdf
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毎日新聞(1月22日)「この国と原発 第4部「抜け出せない構図」
原発推進11大学に104億円、電力業界の政治献金、補助金、天下り、学会とか学者との関係などで、
関係する大学名、学者名、企業名、政治家名が具体的に挙げられています。
同シリーズでは、これまでも、司法、裁判官の責任も追及してきました。
2012-01-27 01:48 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 政治、権力 / 生き方 |
2012年01月26日(木)
カップル関係とDVとシングル単位視点
私のシングル単位論に関して、ある方があまり理解されていないようだったのでその方に説明しました。その関係で、少し書いたので、以下の文章を載せておきます。

宮地尚子さんが「支配としてのDV―個的領域のありか」(『現代思想』vol.33-10、2005年)という論文を書かれ、公的領域と私的領域という二分法ではだめだ、私的領域というものを「親密的領域」と、「個的領域」に分けてみることが重要だ、DVは「親密的領域において相手の個的領域を奪うこと」と定義されています。
これに対し、私は基本的に賛同してきました。
それは、シングル単位感覚の別名として「個的領域」を理解したからです。「親密的領域」の概念は、カップル単位感覚と近いです。宮地さんは、公的領域と私的領域という分け方ではだめだと言っていてそこは私の主張ととても近いです。
私は拙著『続・はじめて学ぶジェンダー論』(大月書店、2006年)の171ページにおいて、彼女の同論文についてそのような主旨でコメントしています。

まず結婚にこだわって独身という意味で、私は、「シングル」と言っているのでは全くありません。「シングル単位」です。単位がカギです。
夫婦・カップルの中において、他者性を認めることを重視しており、しかもその考えを社会制度として税制度・社会保障制度、労働関連制度や家族法等多くの領域で制度設計を多様な生き方に『中立』にするためにシングル単位と言っています。

DV容認に対抗するためにもシングル単位の恋愛観が大事だと述べています。宮地さんが論文で言われていることの先として、多くのことを拙著『デートDVと恋愛』には書いています。DV論におけるシングル単位の意味を理解していただければと思います。

「愛と束縛を客観的に区別する基準は何か、と改めて問われると、難しい」とのことですが、私のシングル単位観点でのDV(デートDV)論によって、愛と束縛の問題を整理しています。

それから、『人権よりも、個的領域という捉え方の方が深い』という意見ですが、私は必ずしもそのようなまとめ方はしません。
私が人権というとき、拙著「スピシン主義宣言」で言うような、新しい人権論の水準です。旧来の人権論を批判し、スピシン主義の観点を入れるような人権論が大事だと言っています。そのような中で、深い意味での人権概念に期待を寄せているし、その一つとしてデートDVを論じ、防止教育に携わっています。人権という概念をどう再定義するかで変わってくるし、人権概念は大事と思います。

ある方が、「私が教えているような学生ー概して偏差値は低いが、経済的には恵まれた階層の若者ーに恋愛について小レポートを書かせると、多くが「適度な距離感」「自分だけの時間と空間」の大切さを強調します。それだけ日本でも「社会の個人化」が進行しているのでしょう。」と書かれていましたが、
私は、そういう現象をもってデートDVの容認状況が低下しているという意見なら、私と正反対の見解です。
シングル単位論と個人化は別物です。
シングル単位というのは、ジェンダーフリー感覚ある主体性ある自立した個人を社会の基本単位とするということです。「単位」の意味を多くの人は理解していません。

「適度な距離感」「自分だけの時間と空間」とか「女性にも働いてほしい」「結婚しなくてもいい」といった意識は浅い意識で、私のシングル単位の目指すものとはかなり程遠いです。ジェンダー秩序を含む、主流秩序と対抗的な価値観がないところで、個人化が進んでいるのは、何ら私の目指すシングル単位感覚の広がりではないのです。

シングル単位感覚の主体は、旧来の愛情とか家族といったものに批判的になりつつ、〈たましい〉でつながるような連帯意識がありますからスピシン主義といっています。

宮地さんの説は私には当然のことで、私が言っていたことを少し別表現で言ったという面があります。彼女の論考が他の方があまり言っていない点に焦点を当てたので、私は、わが意を強くしました。さすが宮地さん、大事な点をわかっていると。それこそ、シングル単位感覚の一例だと。

そして個的領域の視点、シングル単位の視点で、多くのことを展開して、どこにも言われていないことを私のDV論として展開しています。しかも実践的な点を考慮して。それが『デートDVと恋愛』です。

シングル単位というのは、かなり射程が広いので、DV論における個的領域というだけではカバーできないことをたくさん述べています。またDV論だけに限っても私は、シングル単位視点で言えることがたくさんあると思っていて書いていますので、個的領域のほうが広いというか使える概念だというのは、見解の相違と思います。

私は、宮地さんは数少ないシングル単位論の理解者とおもっています。

2012-01-26 14:30 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV |
原発問題 テント村撤去をいう枝野幸男に抗議を
多くの人が経済産業省前で脱原発に向けて平和的なキャンペーンを行っています。その人たちに対して、枝野幸男・経済産業大臣が退去命令を出しました。

警察がお母さんたちのテントを撤去しにやってくるまで、あと24時間ほどしかないということです。
すぐに署名を!

多様な市民の声を政策決定に組み込む政治を求めていきましょう。

テント村撤去に反対するオンライン署名が以下で、簡単に出来ます。

http://www.avaaz.org/jp/stand_with_fukushima_mothers/?cl=1528917624&v=12200

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参考資料
<テント日誌 緊急特別版 1/24(火)>

★経産省のテント撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、再稼働阻止・脱原発のためにテントひろばを守り抜こう!
★1月27日(金) 午後4時〜6時の抗議行動に全ての人々の参加を!

 テントひろばに心を寄せ、思いを共にする全ての人々に、経産省前テントは今重大な事態に立ち至っていることを告げ知らせねばならない。そして経産省の不当な退去・撤去命令に心底からの怒りをもって抗議し、テントひろばを守り抜くための行動に共に結集されるよう呼びかける。
 今日1月24日(火)、枝野経産相は定例の記者会見において自ら経産省前テントを話題にし、テントの自主撤去を強く求めると言明した。テントは不法占拠である、火気に関して管理上の危険が存在する、というのがその理由であった。 

それを受けて、経産省大臣官房情報システム厚生課厚生企画室長は、「1月27日(金)17時までに当省敷地からの退去及びテント・持ち込み物等の撤去」命令を文書でもって通告してきた。その理由として火気についての細々としたことを書き連ねられている。

 この経産省の一連の行動は、とみに強まっている再稼働策動の重大な一歩である。とりわけ、先日のスレステスト意見聴取会での傍聴人排除、利益相反委員による審査という不法行為、密室での少数委員によるお墨付きというなりふり構わぬ姿勢と共通のものである。

 テントひろばが4ヶ月半にわたって存在しているのは、福島の女たちをはじめ、全国津々浦々の、さらには全世界の人々の脱原発を求める心と思いに支えられてであり、反原発の象徴として、それらを一つに結び合わせ、交流・表現する公共空間となっているからである。

 枝野経産相もそれは充分承知の上であろう。彼が9月に言明した「国民的議論が必要」という考えをなお保持しているのであれば、テントひろばと向き合い、話し合いや公開議論の場をこそつくるべきであろう。

 テントは24時間の泊まり込み、「とつきとおかの座り込み」に表されるように生活の場でもある。そして雪が降り積もるような厳冬下、暖房の確保は生存権・生活権に
関わることである。一切の暖房を認めないとする経産省は、凍死者が出ることを願っているのであろうか。原発を推進してきた経産省にとって、人命とはかくも軽視すべきものなのだろうか。

 テント広場では防火責任者をおき自主管理で運営し、消防法上も「危険な行為」など一切ない。経産省とテント防火責任者が何度も話し合っており、これからも共同で防火に努めれば「危険」などないはずだ。経産省は姑息な口実はやめるべきである。 今必要なことは、テントの撤去ではなく、再稼働をやめ、原発をなくすための努力を

することである。そのためにテントを守り抜かねばならない。

 テント運営会議は、1月27日には、記者会見・声明の発表、枝野経産相への会見申し入れ、そして午後4時〜6時の抗議行動を決定した。ともかく、本当に大規模な抗議行動が必要であり、どれだけ多くの人々がテントを必要とし、テントと結び付いているかを、経産省に思い知らせねばならない。テントに心と思いを寄せる全ての人々の結集を呼びかける。

 そして明日から週明けまでの1週間は、右翼の襲来も予測される。(本日すでに街宣 車4台で登場。)様々な事態がありうる。是非テントひろばに駆けつけて、朝〜夕の座 り込み・夜の泊まり込みに参加して下さい。
 土・日にはテントひろばで様々なイベントを繰り広げよう。
 再度、1月27日午後4時〜6時の抗議行動への結集を!(Y・T)
2012-01-26 14:01 | 記事へ |
| 政治、権力 / 東北大震災・福島原発 |
「独身者調査」からみる結婚や家族への意識
第14回「出生動向基本調査」の中の「独身者調査」 (2010年調査、 2011年12月に発表)について、少し、内容紹介と意見を書いておきます。
異性愛しか視野に入れていないという問題がまずあります。
 
第14回「出生動向基本調査」の中の「独身者調査」 (以下「調査」という)では、以下のようなことが指摘されています。

女性が結婚相手として「重視する」条件は、「経済力」と「職業」の点で「明瞭な増加」が見られた。結婚相手に「経済力」と「学歴」を求める女性が第14回の調査では増加
結婚相手の条件として「家事・育児の能力」が増加、女性では「経済力」「職業」の重視傾向も強まる

 結婚する意思のある未婚者が結婚相手に求める条件としては、男女とも「人柄」を重視または考慮する人が最も多いが、「家事・育児の能力」「自分の仕事への理解」も大多数の未婚者が重視している。

とくに「家事・育児の能力」は約10年前の第11回調査(1997年)に比べ、「重視する」割合が顕著に増加している。その他、「容姿」「共通の趣味の有無」は男女ともに考慮・重視する割合が高いが、女性では「経済力」「職業」を考慮・重視する割合がこれらよりも高く、とりわけ「経済力」「職業」を「重視する」割合は、今回の調査で明瞭な増加が見られる。

○結婚年齢にこだわる未婚者が過半数を回復:
結婚する意思のある未婚男女のうち、ある程度の年齢までに結婚しようと考える人は1990年代を通して減少し、「理想の結婚相手が見つかるまでは結婚しなくてもかまわない」と考える割合を一旦下回ったが、2000年代に入ると傾向が反転し、今回調査では男女ともに過半数を回復している

○異性の交際相手をもたない未婚者が増加、男性で6割、女性で5割

「交際している異性はいない」と回答した未婚者は男性61.4%(前回52.2%)、女性49.5%(同44.7%)といずれも前回から上昇した。また、交際相手をもたず、かつ交際を望んでいない未婚者は、男性では全体の27.6%、女性では22.6%を占めている。
一方、結婚をしたいと思う交際相手をもつ割合は、男性18.4%(前回20.5%)、女性27.0%(同27.3%)である。

○就業形態と結婚意欲の関連:

女性の場合は、学生を除くと、結婚に対する意欲の差は見られないのに対し、正規職員や自営業の男性では結婚への意欲が高く、アルバイトや無職の男性はその意欲が低い。
○結婚への最も大きなハードルとして男女とも「結婚資金」を挙げており、しかも過去の調査を通じて最も高い割合に上っている。

○結婚をする積極的理由の欠如や、25歳を過ぎると適当な相手がいないことが制約
 未婚者に独身でいる独身でいる理由; 
理由をたずねたところ、若い年齢層(18〜24歳)では「(結婚するには)まだ若すぎる」「必要性を感じない」「仕事(学業)にうちこみたい」など、結婚するための積極的な動機がないこと(“結婚しない理由”)が多く挙げられている。
一方、25〜34歳の年齢層になると、「適当な相手にめぐり会わない」を中心に、結婚の条件が整わないこと(“結婚できない理由”)へ重心が移る。
しかし、この年齢層でも「必要性を感じない」「自由さや気楽さを失いたくない」と考える未婚者は多い。その他、「結婚資金が足りない」や「異性とうまくつきあえない」などは今回増加が見られる。

○結婚で「経済的余裕がもてる」ことをメリットと考える女性が顕著に増えている一方で、将来に渡って共働きを希望する男性の数も増え続けている。
 
○90%弱の男女がいずれは結婚しようと考えているものの、独身を通すと考えている人も少し増えた

○ある程度の年齢までに結婚しようと考える人が増えた

○独身生活の方が利点があると感じている男女の割合は高いまま

○結婚の利点として「愛情を感じている人と暮らせる」を選ぶ男女が減っている

○結婚できない理由として、「異性とうまくつきあえない」が増加を続けている

○30代前半の未婚女性を除いて、性経験のない未婚者の割合が増加

○同い年の女性と結婚したがる男性が増えている

○未婚者は遊べる友人が減り、仕事が忙しく、プライベートが犠牲になっている

○結婚意欲が弱い女性ほど、趣味やライフワークを持っている

○結婚に対する先延ばし意識が薄らぐ:
一年以内に結婚する意欲のある未婚者の割合※は、1990年代において男女とも20歳代後半を中心に減少した後、2000年代ではしだいに下げ止まりの傾向を見せていたが、今回調査ではわずかながら増加した。また「まだ結婚するつもりはない」とする未婚者の割合も微減しており、結婚を先延ばししようとする意識は薄らいでいる

同棲経験割合は減少に転じる
 前回調査まで増加傾向にあった未婚者の同棲経験割合は、今回全ての年齢層で減少に転じ、30代前半の経験割合は男性8.9%(前回9.9%)、女性9.3%(同10.6%)であった。

 ○2005年調査;
結婚・家族を支持する意識に復調、周囲の結婚・子育てに肯定的な人は結婚意欲が高め
未婚者の結婚・家族に対する意識は、概して家族・結婚を支持する意識に復調が見られる。「生涯独身はよくない」「同棲するなら結婚すべき」「離婚はすべきでない」「子どもは持つべき」「結婚に犠牲は当然」などで支持が増えている。しかし「夫は仕事、妻は家庭」と考える人は継続的に減少している

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以上から、少しの変化はありますが、基本的に、一定年齢までに結婚したい、相手に期待するのは女性は経済力、職業とか、男性は家事・育児の能力というように、保守的なまま(少し保守化がさらに進む)です。
「生涯独身はよくない」「同棲するなら結婚すべき」「離婚はすべきでない」「子どもは持つべき」「結婚に犠牲は当然」といった従来からの保守的意識が続いていると見れます。

結婚している人や交際相手が減っている事実はありますが、結婚したいけれど経済的に厳しいので、結婚できないと諦め、そこからその自分を否定しないために、あまり結婚しないとだめとおもわずに独身でもいいとおもっている、ということだと思います。

適当な相手がいないのは、相手に求めるものが高いこと、人間関係がわずらわしいこと、経済的問題、仕事が忙しいこと、出会いが少ないこと、傷つきたくないこと、コミュニケーションに気を使うが苦手意識がある人が多いこと、独身でも暮らせるような環境の増加、など多様な要素が絡まっています。

単純に、『草食化で皆が結婚への意欲がない』という問題ではないし、ましてや『結婚制度に批判的になり、自立した反映である。ジェンダー平等意識の拡大の反映である』などではない、ということです。
2012-01-26 13:24 | 記事へ |
| ジェンダー / 関係性 |
長崎・DV・ストーカー殺人事件の整理
1月24日の「クローズアップ現代」では、以下の毎日新聞記事と同じような詳しい状況が明らかにされました。
警察の対応に問題があったことがさらに明白になっています。許せない事件なので教訓化されて同じようなことがなくなることを望みます。

それで、NHK「クローズアップ現代」のスタンスはおおむね良いと思いますが、少し問題(混乱、正しいことが十分に正確に伝わっていない)もあるので、以下、記しておきます。

筒井郷太容疑者がDVをしていたこと、以前にも他の女性にストーカー(DV?)をしていたことを指摘したことなどは、良い点です。
そしてゲストスピーカーの後藤弘子さん(千葉大学法科大学院教授)が、基本的にDVと捉えるべきであった(DV加害者によるストーカー)と言ったこと(DV加害者の心理・発想)やDV法ではデートDVが対象に含まれていないことを指摘したのはよかったですが


しかし、ストーカー規制法とDV法の違いの説明から、ストーカー法では、「基本的には被害者を保護すれば、それで事が足りる」とみているが、DV法のように
「被害者と家族の両方を保護」する発想が必要であったと言って、スト-カー規制法の発想ではだめだと言っています。この説明は少し問題です。

家族などの保護をいれていないのは、それはストーカー規制法の欠陥であって、ストーカーというものが被害者の家族や知人を襲わないということではありません。
後藤さんのいい方では、ストーカーとは、被害者だけを襲うものであるかのようにとられて、スト-カー規制法の欠点が指摘されていません。
そこに、正しい指摘である、『ストーカーではなくDVである』ということと話をつなげているので、後藤さんの主張自体が少し混乱しています。

整理すれば、今回の警察の対応は、DVととらえていなかったことでそこが問題であること、
この種の案件では、DVであろうとストーカーであろうと、被害者だけでなく、家族や支援者や知人などにも攻撃が向く可能性があること、
早急にDV法にデートDVも入れ、加害者逮捕を入れるべきこと、
スト-カー規制法でも被害者の関係者も保護対象にすること等を言えばいいのです


DVととらえる必要があるのは、二人が恋愛関係にあり、その中で身体暴力をふるっていた(そして別れさせられそうになって抵抗しストーカ的行動をとっている状態)ので、まさにDVの典型であり、DV法の保護命令とかシェルターとかも視野に入れ、加害者の危険性を察知し、被害者と家族や友人の安全性に全力を尽くすべきだ、そしてDV法を早く改正し、恋愛関係も法の対象に入れるだけでなく、加害者をDVとして逮捕できるように改正すべきという結論を言うためです

後藤さんのいい方に少し問題があったとは思いますが、大事な点に言及されかかっているので、おおむね後藤さんの視点に賛成ですし、ぜひ、整理して、警察や司法関係者、メディア関係者、国民、多くの人にこの問題が正しく理解され、DV法改正、ストーカー法改正につながればいいとおもいます。

今でもこの事件のことを『ストーカー殺人事件』と言っているのは、警察もメディアもその他の人も「デートDVと捉えるべきであったことの意義」が分かっていないことを示しています。

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「なぜ家族まで 〜検証・長崎ストーカー殺人〜」@クローズアップ現代
http://cgi4.nhk.or.jp/gendai/kiroku/detail.cgi?content_id=3146&html=2

2012年 1月24日(火)放送 (NO.3146)
視聴率 11.7%

自分や家族の身に危険を感じたとき、どうやって、助けを求めればよいのでしょうか。
事件で家族を亡くした長崎県の山下さんの手記がきょう、NHKに届きました。
手記には「私は、誰も助けてくれないと絶望的な気持ちになりました」と書かれています。

事件が起きたのは、先月16日。
被害に遭ったのは山下さんの家族です。
千葉県に住む20代の三女が同居していた筒井郷太容疑者に繰り返し、暴力をふるわれました。
父親の山下さんは警察に相談し筒井容疑者が三女に近づかないようにしようとしました。
しかし、ストーカー行為は止まりませんでした。
家族は、3つの県の警察署にひとつき半にわたって繰り返し助けを求めてきましたが必死の訴えにもかかわらず長崎の実家が襲われ母親と祖母が殺されました。
ストーカー行為がエスカレートして相手やその家族を殺害する事件はこれまで、たびたび繰り返されてきました。
対策が強化され今回も、警察が対応に当たっていましたが、それでも事件は起きてしまいました。
防ぐことはできなかったのでしょうか。

救いを求めた家族 長崎ストーカー殺人

山下さんの三女が暮らしていた、千葉県習志野市。
部屋に、一人の男が同居するようになったのは去年夏ごろでした。

筒井郷太容疑者、27歳です。
2人が知り合ったきっかけは三女が仕事のため利用していたインターネットのサイトだったといいます。
警察によると、筒井容疑者は同居した直後から繰り返し暴力をふるっていたといいます。
殴ったり、どなったりしながら事実上、三女を支配する状態だったと見られています。

「男性の方がものすごいヒステリックに大声出して 壁とか叩いている音は聞こえてて “言ったことやれよ”とか そんな感じ 多分ここの人たちはみんな聞こえているんじゃないですか」

異変は、長崎県西海市に住む家族に伝わりました。
父親の山下さんは三女の勤務先などから連絡を受け10月29日地元の駐在所へ駆け込みました。

「千葉にいる娘が暴力を受けているようです
トラブルになるかもしれないので 千葉県警に連絡してください」

山下さんの訴えは駐在所から、地元の西海署長崎県警察本部そして、千葉県警察本部習志野署へと伝えられました。
翌日、警察が動きました。
職場の上司や姉と共に、習志野署の警察官が部屋に立ち入り三女を保護したのです。
三女は、筒井容疑者に殴られ、顔や腕に2週間のけがをしていました。
警察官は、筒井容疑者を習志野署に連れていきました。
暴力は、ふるわないよう警告し二度と三女に連絡しないという誓約書を取りました。
三女は、長崎の実家へ避難し問題は解決したかに見えました。
しかし、その直後。

二度と連絡しないと誓ったはずの筒井容疑者から、三女のもとに電話が、ひっきりなしにかかってきたのです。
11月1日、習志野署は筒井容疑者に電話し連絡しないよう再び警告しました。
しかし、警察の警告は効果がなく筒井容疑者の行動はエスカレートしていきました。

「居場所を教えなければ殺す」。

三女の友人や、職場の同僚にまで脅迫メールを送りつけるようになりました。
不安を募らせた山下さんは、筒井容疑者の実家がある三重県桑名市の警察署にも電話しました。
しかし筒井容疑者が、どこにいるのかはっきりしたことは分かりませんでした。

警察に逮捕してもらうしかない。
12月6日、山下さんと三女は傷害事件として被害届を出すため長崎から習志野署へ足を運びます。
いつ来てもらってもいいと言われていました。
ところが、山下さんは思いもよらない対応を受けました。
被害届を出すのは1週間待ってほしいと言われたのです。
これまで、この問題を担当してきたのは生活安全課。
家庭内の暴力やストーカー行為などを扱うセクションでした。
しかし、この日、担当が生活安全課から刑事事件の捜査が専門の刑事課に変わったのです。
刑事課は、いきさつについて一から話を聴くことになりました。
そして、すぐには被害届を受けられないと伝えたのです。

「1週間待ってほしいと言われました。
なぜ被害届を受理してもらうまで時間や費用がかかるのか不合理な気持ちです」。

警察は、どうして待ってほしいと言ったのか。
取材に対して、警察は…。

「この時刑事課では複数の事件を抱えていた 筒井容疑者を起訴まで持ち込める捜査をするため 他の案件を片付けてしっかりした体制を作りたかった」
と説明しています。
被害届をすぐには受けてもらえなかった家族。
事件が起きる10日前のことでした。

長崎ストーカー 問われる警察の対応

ゲスト藤本記者(社会部)

この1週間という判断が、結果としては最悪の事態につながる大きな要因になったといえると思います。
生活安全課から引き継いだ刑事課は、今回の事案を、必ずしも軽く見ていたわけではなく、逮捕して起訴に持ち込むために、一定の時間をかけて、きちんと捜査をしようとしたとしています。
しかし、結果的にはより迅速な対応が求められたわけで、生活安全課が緊急性の高さをどこまで認識し、そして、それを刑事課に伝えていたのか、大きな疑問です。

そこ(生活安全課が刑事課に引き継いだ判断自体)についても検証が必要だと思います。
もともと山下さんの相談を担当していたのは、生活安全課ですから、これまでの経緯を詳細に把握していました。
さらに筒井容疑者は以前、別の女性へのストーカー行為で逮捕されていましたが、このことも把握していました。
生活安全課が引き続き対応していれば、もっと早い動きが取れたかもしれません。

この(10月30日の立ち入りの時点と、その直後に2回警告している)時点で警察は、三女から傷害の具体的な内容までは聞けておらず、逮捕などに踏み切ることはできなかったとしています。
また、一般に警察が警告を出せば、ストーカー行為は収まる場合も多いとされているんです。
このため警察としては、警告を繰り返せば、筒井容疑者の行動に歯止めがかけられると判断したと見られます。

筒井容疑者は警告のあと、三女の職場の同僚にまで居場所を教えなければ殺すという内容の脅迫メールを送りつけるなど、過激な行為に出るようになります。
ストーカーが行為をエスカレートさせた末に、交際相手の家族にまで危害を加えるケースというのは、決してめずらしくありません。
例えばおととしにも、宮城県石巻市で、当時18歳の少年が、交際相手の家族にまで危害を加えるケース、元交際相手の女性の姉などを殺害した事件がありました。
警察は今回の事案の深刻さと、家族などにも危害が及ぶ危険性に思いが至らなかったのは、やはり問題があったと言わざるをえないと思います。

なぜ防げなかった 長崎ストーカー殺人

被害届が受理されるのを待つ間千葉の三女の部屋を片づけていた、山下さん。
12月9日、マンションの前を筒井容疑者がうろついていたことが分かりました。
警察に捕まえてほしいと訴えたといいます。
明らかなストーカー行為。
ストーカー規制法で取り締まる対象となるものでした。

この法律は、13年前埼玉県桶川市の女子大生がストーカー被害の末殺害された事件をきっかけに作られました。
被害の訴えに耳を貸さない警察の対応が、強く批判を浴びた反省から積極的にストーカー行為を取り締まるようにしたのです。
取締りが難しかった付きまといや待ち伏せなどの行為に対しても悪質な場合は、警察が逮捕できるようになりました。

三女に執ように付きまとう筒井容疑者。
習志野署の警察官が現場で職務質問をし、警察署に呼び出しました。
しかし、習志野署はまたしても警告にとどめ三重県の実家に帰るよう指示しました。
ストーカー行為が、エスカレートしているにもかかわらずストーカー規制法を適用して逮捕することも傷害事件の捜査を急ぐこともしませんでした。

ストーカー規制法の策定に携わった警察庁OBの後藤啓二さん。
警察は危機感を持って踏み込んだ対応をすべきだったと指摘しています。

「警察が2回も警告しているのに まだ“はいかい”しているとか
かなり危険な案件だということは経験上 警察もわかっていたと思います
とにかく早く対応する 早く加害者の身柄を確保して被害者の安全を図るという方針をとるべきだったと思うんですよね」

結局、習志野署が被害届を受理したのは12月14日になってから。
事件が起きる2日前のことでした。
その夜、三重県桑名市の筒井容疑者の実家で深刻な事態が起きました。
父親にストーカー行為をとがめられた筒井容疑者が父親を殴って家を飛び出したのです。

「“うぉー”っていう叫び声が聞こえたあと 救急車が来られたので…」

桑名署の警察官も駆けつけましたが、筒井容疑者の行方は分かりませんでした。
桑名署は、筒井容疑者の両親から事情を聴いたうえ習志野署に連絡しました。
習志野署は三女の無事を確認するため、山下さんに連絡したとしています。
2人が千葉県周辺の筒井容疑者も知らない場所にいることを確かめたということです。
このとき、習志野署は筒井容疑者がいなくなったことを三女の実家がある長崎県警や西海署に伝えることまではしませんでした。
実は、習志野署は15日西海署に電話をしていました。
しかし、三女の被害届を受理したことを報告しただけでした。
長崎県警は、筒井容疑者が行方不明になったことを知らず、特別な対応を取ることはありませんでした。

この頃、筒井容疑者はすでに九州に向かっていたと見られています。
次の日、12月16日筒井容疑者は刃物を持って実家に侵入。
帰宅した三女の母親と祖母を殺害しました。

筒井容疑者は調べに対して三女が長崎にいると思い会いに来たと供述しているということです。
たび重なる家族の訴えがありながら警察は、なぜ最悪の事態を防ぐことができなかったのか。

「ご家族からのご相談への具体的な対応が適切であったか。
ご家族を含めた被害関係者の皆様に対する保護が万全であったかといった点について検証をしております。
さらに、届け出を受けた事件の捜査状況や関係警察への連絡が適切に行われたかどうかなどについても検証を進めているところです。
また、ご遺族にも警察の対応についてご説明申し上げたいと考えております。」(千葉県警生活安全部コメント;皆川補足)

家族を失った山下さんの思いです。

「警察からは筒井容疑者とは目を合わせるな、手を出すなと言われましたが結局それは、黙って殺されろと言われたのと同じです。
この国で、誰が筒井容疑者のような危険人物から命を守ってくれるのか今も分からずにいます。」

ストーカー殺人 悲劇をどう防ぐのか

ゲスト後藤弘子さん(千葉大学法科大学院教授)、藤本記者(社会部)

●なぜ迅速な対応ができなかったのか

藤本記者:やはり事態の深刻さに思いが至っていないということに尽きると思います。
きょう寄せられた山下さんの手記によりますと、VTRにあったほかにも、筒井容疑者がさまざまなストーカー行為を行っていたことがうかがえます。

例えば12月9日には、三女の部屋の玄関のチャイムが何度も鳴らされたうえ、ベランダ側からもガンガンとたたく音がしたということです。
13日にも筒井容疑者のストーカー行為を受け、山下さんは警察に早く捕まえてくれと訴えたということですが、まだ書類がそろっていないので逮捕はできないと言われたということです。

筒井容疑者のたび重なる行為の緊急性と、ストーカーによる被害が家族にまで及ぶ危険性を想定できなかったこと、これが結果として、最悪の事態につながったといえます。

後藤さん:この事件を見てみますと、ストーカー行為のみに目が向いていたと。
その点が一番問題なのではないかと思います。
この事件は交際相手からの暴力、ドメスティック・バイオレンス・DVのケースであります。
もともとが。

ドメスティック・バイオレンスの、つまりDVの加害者は、相手を一人の人間としては見ていないわけです。
彼からすれば、彼女はすべて自分の思いどおりになる存在、というふうに考えていたことがうかがわれます。
ですから、彼にとっては、彼女が連れ去られたあとに、彼女を返してもらう権利があるというふうに考えているのです。
ですから、そのために取り返すために、あらゆる手段を取ると。
その手段の中には、ストーカー行為も含まれますし、暴力の行為も含まれますし、そして場合によっては、殺人行為も含まれる可能性がある、そういうタイプの事件だということになります。

やはりDVの加害者が、DVの加害者の場合は、その被害者が自分の手元からいなくなるといった場合には、とにかく取り戻したいということが頭にありますから、どんどんと、その行動が暴力的になっていくという可能性があります。
そのような特徴をきちんと認識していれば、エスカレートする前に、いろいろな対策を取るべきで、迅速な対応が、警察に望まれたということがいえると思います。

●DV加害者によるストーカー被害

後藤さん:今回は、ストーカー行為がDVの加害者によって行われているという特徴があります。
DVの加害者は、被害者だけではなくて、被害者の家族にも暴力をふるうという可能性というのが指摘されています。

今回の警察の対応を見てみますと、基本的には、ストーカー規制法の考え方にのっとって対応しているということになります。
ストーカー規制法は、基本的には被害者を保護すれば、それで事が足りるというふうに考えている法律です。
今回の事件でも、現実に被害者の女性の方は、保護されて安全な所にいらしたわけですから、その意味では、ある程度の対応はできていたということはいえます。
ところが、今回のストーカー行為というのは、「DVに基づく」を前提としたストーカー行為ですから、DV防止法の基本的な考え方、つまりDV防止法では、被害者と家族の両方を保護しなければ、両方に危険が及ぶという考え方を取っていますから、このような考え方を前提として、対応していく必要があったといえます。

なぜかといいますと、DV防止法というのは、現在のところ、夫から妻に対する暴力や、離婚したあとの夫から妻に対する暴力だけを、基本的な保護の対象としているわけです。
今回のような交際相手、デートDVともいいますけれども、交際相手からの暴力に対しては、DV防止法は、その適用外になっているわけです。
ですから、そういう意味では、DV防止法の考え方がなかなか取りづらい状況にあったということがいえます
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「長崎ストーカー殺人:警察に「なぜ」山ほど 遺族訴え」@毎日jp
http://mainichi.jp/select/jiken/news/20120125k0000m040092000c.html

 長崎県西海(さいかい)市の山下美都子さん(当時56歳)、久江さん(当時77歳)が自宅で殺害された事件で、美都子さんの夫山下誠さん(58)が24日、弁護士を通して事件に至る詳細な経緯を明らかにした。誠さんは三女へのストーカー行為などについて、長崎、千葉、三重県警に再三捜査を要望したもののたらい回しにされたなどとして「『誰も助けてくれない』と絶望的な気持ちになった」「警察に対して『なぜ』と思うことは山ほどある」と記し、警察に説明を求めている。【梅田啓祐】

 事件は昨年12月16日夜に発生。長崎県警は誠さんの三女(23)の元交際相手だった筒井郷太容疑者(27)を殺人容疑などで逮捕した=現在鑑定留置中。長崎、千葉県警によると、三女は住んでいた千葉県習志野市内で、三重県桑名市に実家がある筒井容疑者から暴力行為やストーカー行為の被害に遭っていたという。

 誠さんの書面によると昨年10月末、筒井容疑者から三女にひっきりなしに電話があり、誠さんは11月1日、長崎県警西海署に三女への傷害事件で被害届を出したいと申し入れた。しかし西海署は「事件が起こった場所の警察署で」と具体的な対応をしなかった。

 11月7日には家族と三女の同僚が三女のマンションに入ることになったため、事件捜査に支障ないように習志野署に立ち会いを求めたが「業務に関係ない」と断られたという。 筒井容疑者は三女の同級生や同僚らにも「殺す」などと脅迫メールを送るようになったといい、誠さんは11月21日、西海署、習志野署、三重県警桑名署に脅迫を相談。西海署と習志野署は「メールを受けた人の居住地の警察に相談を」との対応だった。桑名署には筒井容疑者宅の巡回も要請したが「西海署と習志野署に確認する」と言ったきり、連絡がなかった。

 誠さんは「関東のさまざまな警察署に私や三女が行けるはずもなく『誰も助けてくれない』と絶望的な気持ちになった」「どこの警察署も助けてくれないと思うようになった」と当時の気持ちを記している。

 誠さんと三女は傷害事件の被害届を出すため12月6日、習志野署に出向くが「いつでもいい」と言っていた習志野署の対応は「1週間待ってくれ」だったという。

 事件1週間前の12月9日未明には、三女宅のチャイムが何度も鳴り、ベランダでたたく音がしたため習志野署に通報。警察官に「筒井を捕まえてくれ」と頼んだが「顔をきちんと確認したのか」などと言われ、周辺捜査もせずに帰ったという。

 12月13日夜には三女宅近くに筒井容疑者がいるのを誠さんが見つけたため、習志野署の刑事に「早く捕まえてくれ」と訴えたが「書類がそろっていないので逮捕はできない」との返答だったという。

 誠さんは事件当日、習志野署にあいさつした後に自宅に電話した。「妻と話をしましたが、そのとき既に私の母は殺されており、妻が電話をしている外に筒井が潜んでいました。電話が終わった後に、妻は襲撃を受けたようです」と悔やんでも悔やみきれない心情を明かしている。

 千葉、三重両県警の幹部はこれまでの毎日新聞の取材に対し、「筒井容疑者に誓約書を書かせて帰したこと、1週間待ってと言ったことは事実だが、なぜそうしたのかは検証中」(千葉県警捜査1課)、「確かに電話連絡はあったが、『相談カード』には『巡回してほしい』との内容がなく、巡回の指示も出ていなかった。今となっては判然としないが、連絡を求めておられたのなら申し訳なく思う」(三重県警桑名署)などと述べている。

      ◆長崎ストーカー殺人事件の経緯◆
(警察の対応は山下誠さんの手記に基づく)
【2月】
下旬 筒井容疑者と三女が交際を始める
【9月】
中旬 筒井容疑者が三女に暴力、10月にも(後に被害届)
   三女はマンションで事実上の監禁状態に
【10月】
29日 誠さんが長崎、千葉両県警に相談
30日 三女の部屋に三女の親族、同僚と習志野署員2人が突入。署員が筒井容疑者を任意同行し「二度と近づかない」との誓約書を書かせて帰す。三女宅にはその後も筒井容疑者から電話
31日 誠さんが三女を自宅に連れ帰る
【11月】
1日 長崎県警西海署に「傷害の被害届を出したい」と相談。同署は「事件が起こった場所の警察署へ」
4日 千葉県警習志野署に「被害届を出したい」と電話
5日 西海署に「無言電話が続く」と相談
8日 親族が習志野署に「三女の部屋に侵入の跡がある」と通報。同署は対応せず
13日 この頃から筒井容疑者が三女の知人らに「三女の連絡先を教えなければ周りの人間を殺して取り戻す」などの脅迫メール
21日 西海署、習志野署に脅迫メールについて相談。両署とも「被害者の居住地の警察署に相談を」
同  三重県警桑名署に脅迫メールを伝え「筒井の実家巡回を」と要求。同署は「西海、習志野署に確認する」。以後連絡なし

【12月】
1日 三女が習志野署に「被害届を出したい」と電話。生活安全課は「いつでもいい」と回答
6日 三女と誠さんが習志野署へ。「刑事課が一人も空いていないので1週間待ってくれ」。後に「12、13日に事情聴取する」
8日 筒井容疑者が桑名市の実家を飛び出す
9日 未明から三女宅のチャイムを鳴らしたりベランダでをたたく音。習志野署に通報。警察官は「顔を確認したのか」「逮捕はできない」と言って帰る。その後、同署は筒井容疑者が三女宅前にいるところを職務質問。両親に連れ帰るよう指示。
12日 習志野署が三女と誠さんから事情聴取(〜14日)
13日 筒井容疑者が三女宅近くをうろつく。誠さんが習志野署に通報するも「まだ書類がそろっていないので逮捕できない」
14日 筒井容疑者は実家に帰るが、父親を殴り、母親の携帯電話を奪って家出。誠さんは習志野署員からその事情を聞く
16日 久江さんと美都子さんが殺害される
17日 長崎県警が筒井容疑者を逮捕。習志野署が傷害容疑で逮捕状
2012-01-26 12:00 | 記事へ |
| ジェンダー / メディア / 暴力・DV |
一面的に結婚を美化すべきでない

毎日新聞記事で、大熊由紀子氏が社会保障論として、施設があるだけでも、グループホームがるだけでも、仕事があるだけでもダメだ、それだけでは落ちついたおじさん、おばさんになってしまう。それに対して愛する人がいる人、結婚している人はときめいている。だからグループホームでなく、カップルで民間アパートに住むようにするのが良い、結婚推進が良い、と書いていた。

一面的すぎる。一面のリアリティはあるにせよ。

新聞に次の川柳が載っていた。
「陣痛に耐えて浮気に泣かされる」
 
ここにもあるように、DV関係がある。不誠実で暴力的な関係がある。なのに、一面的に結婚を美化すべきではない。

いいパートナー関係があればいいなと思う。だからこそ、DVにならない関係性の学びが必要。
ジェンダー平等の視点を持ち、自立した人が必要。結果として、幸せな関係のカップルも増える。

しかも、求めても得られないことがある。その寂寥感を他者が簡単に埋められるはずがない。
そのときにのんきに「パートナーがいるのが幸せ」などというなと思う。そのような態度を「傷口に塩を塗る」というのではないのか。

パートナー関係の問題に鈍感すぎる。古すぎる。主流秩序従属的すぎる。
パートナーを得られない人への配慮がない。
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川柳

市の中に府があるよな感じだナ
放射能ばらまきそして値上げかい
2012-01-26 01:26 | 記事へ |
| ジェンダー / 関係性 / 暴力・DV |
橋下市長の正体の見極め基準
橋下市長はひどいところもあるが、大胆に改革を進めてくれそうだからお手並み拝見みたいな人が多いと思う。
その気持ちはわからないでもないが、橋下知事を支持する人は、次の点をどう考えるのか。

仕事をしないで高待遇の公務員を憎く思う気持ちは少しはわかるが、では、非常勤公務員で、とても不安定(有期雇用、雇止め)、低賃金の労働者まで、一律賃金カットでいいと思うんでしょうか? 今進めようとしているのはそういう案です。

年収500万円以上の公務員の賃金カットというなら少しはわかる。年収300万円以下の、非常勤公務員まで(200万円前後・以下のものも多い)同じ率で賃金カットはひどくないか? 
高賃金のものほど、削減率も高くカットするような累進的カットにすべきだ。

貧乏人とそうでないものを一律カットというのはおかしい。橋下市長を支持して、弱い者いじめ・非常勤いじめまでするのか?
なお、橋下知事は、知事時代に非常勤を大幅に切り捨てている。

メディアにイメージ操作されてすばらしい改革者と思うものはもっと、具体的な部分を見てほしい。

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橋下市長、組合に給与カット方針提示
日経新聞 [2012年1月19日]

 大阪市は19日、市最大の労組団体の市労働組合連合会と団体交渉を行い、職員の月額給料を14〜3%減額する橋下徹市長の人件費削減方針を提示。組合側は大幅なカットに「到底納得できるものではない」と反発したが、提示をいったん持ち帰り内部で協議するとした。
 市の人件費削減方針は2012年度〜14年度に課長代理級以上の管理職の月額給料を14〜11・5%、係長級以下を9〜3%減額し、退職手当も12年度から当分の間、一律5%カットするとの内容。

 将来の府市統合を見据え、大阪府と大阪市の職員の給与水準をそろえる狙いがある。橋下市長は交渉が進展しない場合、自ら交渉に乗り出す意向を示している。(共同)

人件費カットで大阪市120億削減
 [2012年1月16日19時55分]

 大阪市の橋下徹市長が指示した市職員の大阪府並み人件費カットを実施した場合、削減額が120億円程度になると市が試算していることが16日明らかになった。市は19日からの職員組合との交渉で、4月から府並みにカットする方針を提示する。

 市は現在も本給について管理職で5%、それ以外の職員で2・4%カットしており、2011年度は交通局などを除いた一般会計で年間約33億円の人件費が削減される予定。
 市より大幅な府並みのカット率を仮に適用した場合、さらに37億円程度、削減幅が広がる。退職金も府と同様に一律5%カットすると、まったくカットしない場合に比べ市全体では120億円程度の人件費削減につながる見通しだ。(共同)

2012-01-26 00:43 | 記事へ |
| 労働 / 政治、権力 |
倒錯
橋下はひどいですが、その周りの動きもひどい。
教育長は「府民の信頼に応えられるよう起立斉唱の完全実施が必要だ」というが、府民の考えは多様であり、
意見の違うものに対して一方的に断罪し処罰するようなことは愚かというしかない。
まあ、多様な形で抵抗や逸脱を!
子どもたちに、この社会のおかしさを知らせよう。それが教育だと思う。ダメな政治家や教師のことも含めて、その主流秩序にどう向かうのかという課題があることを伝えよう。
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大阪府教委:君が代起立「徹底を」 全教職員に職務命令
毎日新聞 2012年1月17日 東京夕刊
 教職員に君が代の起立斉唱を義務づけた大阪府条例を受け、府教委は17日、府立学校長を集めた会合で、全教職員約1万3000人に対して起立斉唱を求める教育長名の職務命令を出した。条例施行後初の卒業式を控え、起立を徹底させる狙いがある。
 中西正人教育長は「府民の信頼に応えられるよう起立斉唱の完全実施が必要だ」と述べた。また、君が代斉唱をしない教職員の処分を慎重に行うよう求めた16日の最高裁判決について「府教委は違反回数だけで画一的に免職を規定するのは行きすぎだと言ってきた。今後も議論していきたい」と語った。
 府教委はこれまで、事前に起立の意思を示さなかった教職員に対してのみ校長が個別に職務命令を出し、違反者を処分してきた。
 同条例に罰則規定はないが、大阪維新の会は昨年9月府議会で同じ職務命令に3回違反すれば分限免職など処分基準を明記した「教育基本条例案」を提案。府教委は同条例案に反対の姿勢で、職務命令には指導を強化することで条例案がなくても不起立をなくせることを示す考えがある。
 一方、この基本条例案について、橋下徹・大阪市長と松井一郎知事は17日、教職員が違反した場合はその都度、指導研修を義務づけるよう見直す方針を明らかにした。最高裁判決を受けたもので、橋下市長は「すぐさま処分するのではなく改善されるまで研修を行う」と語った。【田中博子】
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2012-01-26 00:13 | 記事へ |
| ナショナリズム政治 / 生き方 / 教育 |
2012年01月25日(水)
ザ・タイガース
NHKの「SONGS」で、再結成されたザ・タイガースが昔の歌を歌っていた。

60歳を越して、新たな思いで、また一緒にやりたいという感覚は、少しわかる気がした。
残り時間が減り、人生を振り返り、大事なものが見えて、こだわっていたことの小ささが分かるようになる。
マイナスを乗り越えて、プラスとして素直に、会って、再会できて、また一緒にできる喜びというもの。

そういう時間の経過による、つきものが落ちる感覚は、わかる。

長らく会っていなかった人に会うということの、質が変わった付き合い。
穏やかな懐かしさと現在進行形としてまた関われる友情の嬉しさ。

金や名誉や愛欲や利害が後景に退き、寅さんがリリーのことをおもって飛んでいくような感覚が流れたとき、また始まる。

『最後から二番目の恋』で、昔の恋人をネットで検索して、今どうしているか調べるというのがあった。少し文脈やスピリチュアル度が違うが、死ぬ前にそういう振り返りがあるのはわかる。

小泉今日子が一生のパートナーにはなれないけれどお隣さんの坂口君の申し出を断ったことを後悔する気持ちも、死ぬまでにあと何回セックスするのかという感覚という点でつながっている。

多くの50代60代が、タイガースの歌を、忘れていなかった自分に驚き、テレビの前で声を出して歌ったであろう。
どんな思いで歌ったのかと思う。

2012-01-25 03:44 | 記事へ |
| スピリチュアリティ / 関係性 / 生き方 |
2012年01月24日(火)
講演など
近日、私が話して一般参加可能なものを二つ紹介します。

@ 恋愛×結婚論
「私らしい“恋愛と結婚”を見つけてみませんか。」
日時 2月5日(日) 13:30−15:30
場所 和歌山市男女共生推進センターみらい

目的 ;
ドラマや小説に刷り込まれている恋愛観には、「相互所有や相互独占」でDVに陥りやすい危うさを含んでいる。講師の話を聞くことにより、刷り込まれている恋愛観の誤りに気付き見直す機会とする。また、自分にとっての幸せな恋愛、結婚とはなにかを考え、見つける機会となることを目的とし、デートDV防止につながることを期待する

主催 和歌山市男女共生推進センター

A奈良県
「みんながいきいき生きるために 〜自分に身近な男女共同参画を知ろう〜」
日時 1月25日 13:30−15:30
場所 奈良県五條市  中央公民館 

「いきさぽ座」のジェンダー劇場と、私の講演〈男女共同参画の歩みの話など〉
ジェンダー劇場、みていない人はぜひどこかで一度観てください。

問い合わせ先 奈良県女性センター

∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞∞
教は、奈良「いのちの電話」の電話相談員向け研修で「DVとジェンダー」のお話をさせていただく予定。
2012-01-24 13:24 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV |
2012年01月23日(月)
全日本仏教会が、脱原発の声明
 全国の伝統仏教教団でつくる全日本仏教会が、『脱原発』宣言をしました。

日本カトリック司教団も、今すぐに原発を廃止することを呼びかけられなかったことを反省し、
2011.年11月8日「いますぐ原発の廃止を」という声明文を発表。
●日本カトリック司教団声明文『いますぐ原発の廃止を〜福島第1原発事故という悲劇的な災害を前にして〜』http://www.cbcj.catholic.jp/jpn/doc/cbcj/111108.htm                                             ●カトリック司教団メッセージ『「いますぐ原発の廃止を」についてのコメント』
http://tokyo.catholic.jp/text/diocese/oshirase/111108genpatsu2.htm
●2011年7月30日プロテスタント機関誌掲載
日本基督教団・在日大韓基督教会「2011年平和メッセージ」http://kccj.jp/archives/2504

●全日本仏教会 宣言文 2011-12-05
http://www.jbf.ne.jp/2011/12/post_214.html
        

原子力発電によらない生き方を求めて
 東京電力福島第一原子力発電所事故による放射性物質の拡散により、
多くの人々が住み慣れた故郷を追われ、避難生活を強いられています。
 避難されている人々はやり場のない怒りと見通しのつかない不安の中、
苦悩の日々を過ごされています。
 また、乳幼児や児童をもつ多くのご家族が子どもたちへの放射線による健康被害を心配し「いのち」に対する大きな不安の中、生活を送っています。

 広範囲に拡散した放射性物質が、日本だけでなく地球規模で自然環境、生態系に影響を与え、人間だけでなく様々な「いのち」を脅かす可能性は否めません。
 日本は原子爆弾による世界で唯一の被爆国であります。                                 
 多くの人々の「いのち」が奪われ、また、一命をとりとめられた人々は、現在もなお放射線による被曝で苦しんでいます。
 同じ過ちを人類が再び繰り返さないために、私たち日本人はその悲惨さ、苦しみをとおして「いのち」の尊さを世界の人々に伝え続けています。
 全日本仏教会は仏教精神にもとづき、一人ひとりの「いのち」が尊重される社会を築くため、世界平和の実現に取り組んでまいりました。
 その一方で私たちはもっと快適に、もっと便利にと欲望を拡大してきました。その利便性の追求の陰には、原子力発電所立地の人々が事故による「いのち」の不安に脅かされながら日々生活を送り、さらには負の遺産となる処理不可能な放射性廃棄物を生み出し、未来に問題を残しているという現実があります。

 だからこそ、私たちはこのような原発事故による「いのち」と平和な生活が脅かされるような事態をまねいたことを深く反省しなければなりません。
 私たち全日本仏教会は「いのち」を脅かす原子力発電への依存を減らし、原子力発電に依らない持続可能なエネルギーによる社会の実現を目指します。
 誰かの犠牲の上に成り立つ幸福を願うのではなく、個人の幸福が人類の福祉と調和することを願います。
 そして、私たちはこの問題に一人ひとりが自分の問題として向き合い、自身の生活のあり方を見直す中で、過剰な物質的欲望から脱し、足ることを知り、自然の前で謙虚である生活の実現にむけて最善を尽くし、一人ひとりの「いのち」が守られる社会を築くことを宣言いたします。
  2011(平成23)年12月1日
                   財団法人 全日本仏教会

2012-01-23 16:23 | 記事へ |
| スピリチュアリティ / 生き方 / 東北大震災・福島原発 |
原発事故 健康手帳の交付、生涯にわたる健康保障

徹底した被曝低減と健康手帳の交付を求めようという以下の提案はよいと思います。


質問書を参照:
→【質問書PDFダウンロード】http://cnic.jp/files/20120130shitsumon.pdf


1.県民健康管理調査の全県民を対象とする行動調査の回収率が低い(11月30日
現在18%)ことに対して、安心のためを主目的としたことが根本原因であると指
摘し、県民に対して「国策として原発を推進してきた国が責任を持って、生涯に
わたり県民の健康を保障する」と表明し、健康管理ファイルに明記すること、国
の責任による「健康手帳の交付、生涯にわたる県民健康管理と医療費の無料化、
生活保障」を求めます。

2.福島復興再生特措法に、原発を推進した国の責任を明記し、国の責任による
「徹底した被曝低減、健康手帳の交付、生涯にわたる健康管理、医療費の無料化、
被害者の生活保障」等の措置を盛り込むことを求めます。福島県は「原子力災害
による被災地域の再生に関する特別法について(平成23年8月)」の中で、「県
民の健康影響の防止に関する措置、継続的な健康管理、放射線被曝に起因すると
思われる健康被害が将来発生した場合の保健・医療および福祉にわたる総合的な
援護措置」をあげています。

3.国の除染方針では福島県の100万人以上が2年後でも年間1mSv以上の環境で
生活することになることを示し、生活環境を早急に年1mSv以下に低減すること
を、そのための工程表を示すことを、求めます。更に、移住希望者には国と東電
の責任で支援・補償することを求めます。

4.消費者も生産者も事故の被害者であるとの立場を基本に、放射線感受性が高
い子供や妊婦をベースに食品基準を厚労省案の10分の1以下に厳しく設定するこ
と、検出下限値10Bq/kg以下の検査機器を配置するなど検出下限値の低い食品の
汚染検査体制をつくり、流通食品に検査結果とその検出下限値を表示すること、
学校給食に汚染のない食品を提供すること、食品汚染の徹底調査、きめ細かな土
壌・水質調査と国の責任で作付の可否を判断し作付不可の場合は生産者の補償を
行うことを求めます。

5.緊急作業者が他の被曝労働に従事する場合に線量の合計に年50mSv限度を適用
しない通達の廃止をもとめます。さらに、50mSv超の緊急作業者にのみ「手帳」
を交付し離職後も健康診断を行う厚労省の指針に対して、「人体が受ける線量が
電離則に定める限度以下であっても、確率的影響の可能性を否定できない」とす
る厚労省の見解(平成13年3月30日付け基発253号)にも反して不当であると指
摘し、全ての被曝労働者への健康管理手帳の交付と離職後も含め生涯にわたるが
ん検診を含めた健康診断の実施、すべてのがんおよび放射線起因性のある疾病を
労災対象とすることを法令に明記すること
、を求めます。

2012-01-23 16:15 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 |
感覚  根津さん問題
根津さんが過去に「日の丸引き降ろし」をしたことを問題にする人がいる。
そうだろう。
多数派はそうだろう。

だが根津さんは、「校長の存在をないがしろにした」という批判は当たらないというし、僕もそうだと思う。

というのは、卒業式に先立つ職員会議で「日の丸は掲揚しない」という決議がなされたものを、校長が破ったから。
生徒たちの多くも「日の丸」を掲揚することに反対で、生徒たちが反対する中「日の丸」をあげた校長は、揚げる意義を職員だけでなく生徒から
求められて無視し、説明しなかった。

生活の中で民主主義を耕したいと考える人であれば、「校長の存在をないがしろにした」と受け取るのではなく、「学校の主人公である生徒の存在をないがしろにした」とみるのではないか。
そういう根津さんの意見はまともと思う。

僕の感覚は、日の丸を降ろしたぐらいで、処分というのがおかしい。いろんな人がいてええやんというぐらいでいい。教員間でも親や生徒まきこんで、何やかんやいいあってもええし、けど、処分はいらん。一人右翼がおって、日の丸もっててもええし。前に掲げたら、おかしいとおもうものが降ろしてもええ。
式を乱すな、ちゅうーことが何より優先ちゅうのが、いつの間にか持たされた雰囲気でへんなこと。

式そのものに文句を言う生徒がいてちょうどええくらい。卒業式のあり方自体を開かれたものにしていこうとするのが、まあまともで、事前に生徒たちが十分参加せえへんのもあかんわね。そんな式、参加するか―という生徒が出たり、文句を言う生徒がいたらええわな。

「日の丸を降ろしたぐらいで」というのは、今の日本社会で現実的にそれが簡単にできる容易なことと言っているのではもちろんない。
それはとても圧迫を受けるすごいこと。

でも、僕がまともと思う社会では、思想の多様性は当然で、国旗を降ろすぐらいは大したことじゃない。たかが国旗でしょ。いろんな考えがあってもいい。いろんな行動をとる人がいても、いいというだけのこと。
殴ったり殺したりするのはだめだけど、違う意見があって、それを少し表明するだけでしょ。いいじゃない。式を乱すななんてあほらしい。
僕は大学の卒業式なんかばかにして参加しなかった。そんなことは歴史上たくさんいるし、ほんとに小さなこと。

大杉栄などは、よく人の集まっているところで、それに反対することを言ってその場で議論した。逮捕されることさえある中で。
それが自由であり、それがまともだ。

でも卒業式に正装で出席しないのはおかしいとか、結婚式に普段着で出るのはおかしいとか、信じられないと思う人もいる。
そんなことさえ。



根津さんのような人がたくさんいる世のなかはまともだと思うが、日本じゃ少なくなっている。


2012-01-23 12:07 | 記事へ |
| ナショナリズム政治 / 生き方 / スピリチュアリティ |
ネギ ユズ
ネギの根っこを水につけといたらぐんぐん伸びた。嬉しい。


ユズの皮を干した。これでお茶を飲む。


きれいだった。





2012-01-23 11:35 | 記事へ |
| 生き方 |
事実 原発関係
あきれることばかり、明白なことばかり。事故後、いろいろ明らかになっている。なのに、原発推進勢力が居座る。

反原発派が原発なくても電力はやっていけると言ってきても、まるで冷静な意見ではそんなことできるわけがないと言って、急激な脱原発は無理だが徐々に減らすのがまともというような意見ばかりだった。これが政治、これが現実。現実だから正しいというわけではない。

多くの人は知らなかったと言って自分をごまかす。思考を停止する。宣伝に従う。そこが問題。自分の頭で考えない人だらけ。これが現実。現実だからそれしかない、認めるしかないというわけではない。

毎日新聞の「この国と原発:第4部・抜け出せない構図」でも、原子力村のなれ合い・もたれ合いの構図が明白。こういう学者たちがいるから、ぼくはスピリチュアリティを問題にする。
その名はどうでもいいが、その種のものがあるかどうかで人の生き方は変わる。

<電力需給>政府今夏試算「6%余裕」伏せる
毎日新聞 1月23日(月)2時30分配信

 今夏の電力需給について「全国で約1割の不足に陥る」と公表した昨夏の政府試算について「供給不足にはならない」という別の未公表のシナリオが政府内に存在したことが、分かった。公表した試算は、再生可能エネルギーをほとんど計上しないなど実態を無視した部分が目立つ
現在、原発は54基中49基が停止し、残りの5基も定期検査が控えているため、再稼働がなければ原発ゼロで夏を迎える。関係者からは「供給力を過小評価し、原発再稼働の必要性を強調している」と批判の声が上がっている。

 ◇再生エネ除外、「不足」のみ公表

 公表された試算は、東京電力福島第1原発事故を受け、エネルギー戦略を見直している政府のエネルギー・環境会議が昨年7月にまとめた。過去最高の猛暑だった10年夏の需要と全原発停止という想定で、需要ピーク時に9.2%の供給不足になると試算した。

 この試算とは別に、菅直人首相(当時)が昨年6月下旬、国家戦略室に置いた総理補佐チームに、電力需給の実態把握を指示。経済産業省に対して、発電所ごとの設備容量・稼働可能性、地域ごとの再生可能エネルギーの稼働状況など、試算の根拠データの提出を求め、再試算させた。

 その結果、現在の法律に基づいて電力会社が調達できる再生可能エネルギー容量は759万キロワット(原発約7基分)あったのに、公表された試算は供給ゼロだった。また、一部火力発電所で定期検査による稼働停止時期を猛暑の8月に設定したり、大口契約者への格安電気料金と引き換えに需給逼迫(ひっぱく)時の利用削減を義務づける「需給調整契約」による削減見込みもゼロとしていた。夜間の余剰電力を昼間に利用する「揚水発電」の供給力も低めに設定されていた。

 再生可能エネルギーによる電力供給などを盛り込むシナリオで計算し直すと、電力使用制限令を発動しなくても最大6.0%の余裕があった。再試算は昨年8月にまとまり、菅首相に報告されたが、公開されなかった。


 国家戦略室で同会議を担当する日下部聡・内閣審議官は「国の政策を決定する過程で、後になって『足りませんでした』とは言えない。慎重に堅い数値をまとめた。供給不足を導く意図はなく、昨年11月に公表した対応策で、再生可能エネルギーや火力発電の増強を必要な取り組みに挙げた」と説明する。

一方、国家戦略室の総理補佐チームで再試算に携わった梶山恵司・富士通総研主任研究員は「電力会社の言い分をまとめた極端な前提に基づく試算。その数字が、原発再稼働を容認する政治家らの発言にもつながった。再試算は菅政権末期の混乱で公表できなかったのではないか」と問題視している。【永山悦子】

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この国と原発:第4部・抜け出せない構図/1(その1) 重鎮学者が会社設立
2012-01-23 11:11 | 記事へ |
| スピリチュアリティ / 東北大震災・福島原発 / 生き方 |
2012年01月22日(日)
JR西日本の職場性暴力
里美さんを取材したドキュメンタリ「誰も聞いてくれない」をみました。
(テレビ朝日1.21(土)25:00放送)

本人が語るところで、その思いが伝わってきて胸が圧迫されました。
裁判でようやく、一部とはいえ被害が認められ100万円の支払いが命じられました。しかし会社の責任を認めていません。

加害者を放置し、調査の過程でひどいことを言っていました。
「串カツ食べに行っておいしかったやろ」「うれしかったやろ」みたいなあほなことを言っていました。
会社が責任を問われるべきです。

会社や加害者係長から謝罪が今だ、ないということです。
顔も名前も出し、番組にも出演して闘う里見さん。
お二人のお子さんもいろいろな思いを悪化得ていることでしょう。
支援する側に立ちたいと思います。
ずっと休職している里見さんを、3月に解雇したらさらに許せません。JR西日本の内部の人間、組合は何をしているのでしょうか。
 
     
〈里美さんの裁判を支える会〉HP[里美ドットコム]
http://satomi-heart.cocolog-nifty.com/blog/
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
【事件の経過】  
里美さん(兵庫県 現在36歳)は、JR西日本に「障がい者雇用促進」制度で採用された、1年更新の契約社員です。生まれつきの脳性麻痺で、四肢に障がい(重度1級)があります。パソコンが堪能で、男ばかりの現場で、事務仕事をしてきました。

 事件がおきたのは、今から約3年前。会社の慰安旅行の帰りに、上司であるAに、強引にホテルに連れ込まれ、カミソリで脅されて性行為を強要されました(里美さんは、障がいゆえに、押し倒されたら自分で起きあがることは困難です)。事件後Aは、さも2人がつき合っていたかのように装うともに、「会社に言ったらお前の契約更新はないぞ」と里美さんを脅しています。Aの行為は、里美さんの障がいと、契約社員という会社での弱い立場を利用した、きわめて悪質なものです。

 里美さんは一人で苦しんだ末、事件から半年後に、詳細を会社に告発しますが、会社のセクハラ対策室は、「そんな事実は無かった」と結論をだしました。里美さんは納得できず、一人で弁護士を捜しまわり、ようやく提訴にこぎつけました。

 【一審判決の問題点】  
ところが、今年6月に出された一審判決は、里美さんが半年間事件を告発できなかったことや、事件後かわされた一見「親しげ」なメールの内容などを理由に、加害者である上司の「合意の上だった」という言い分を認め、里美さん敗訴の判決を下しました。

 この判決は、里美さんの障がいや、職場内での上下関係の圧力、性暴力被害女性のおかれた心理状況について考慮せず、加害男性や会社の言い分のみを採用したもので、性暴力、とくに障がいをもつ女性に対する性暴力を野放しにしかねないきわめて危険なものです。里美さんは、ショックでくじけそうになりながらも、「こんな事が許される世の中でいいのか?」という思いで控訴し、とことんたたかうことを決意しました。

【ご支援をお願いします!】
 里美さんのたたかいは、契約社員などの弱い立場の女性や、障がい者の女性への犯罪など、闇に葬られてしまうことの多い、性暴力犯罪を明るみに出し、同じような境遇にいる女性たちに、大きな勇気と展望を開くものと思います。
 里美さんは、被害女性の救済と同時に、加害者をなくすことにもつながれば、と事件の公表を決意し、支援を訴えています。多くのみなさんが、里美さんのたたかいを支えるため、ぜひ署名のご協力と裁判の傍聴をお願いします。

  里美さんの裁判を支える会
2012-01-22 03:39 | 記事へ |
| ジェンダー / 暴力・DV / 作品 |
2012年01月20日(金)
Social Kitchen という実践
先日、このブログで紹介した「あたりまえじゃない生き方実践講座」に参加してきました。
ゲストは、Social Kitchenの須川咲子さんで、そのお話の内容、話し方、すてきで良かったです。
自分の考えと近いところが多く、考えを整理するのに役立つヒントがいっぱいありました。
Social Kitchenは、カフェでもありますが、ビル丸ごと使った多目的スペースプロジェクトで、新しい21世紀型の市民私営の「公民館」というものです。
参加者もいろいろな人がいて、素敵な感性の方の発言もあって、いい感じでした。
僕のブログを見てきてくれている人と出会えてうれしかったです。
以下は、僕の印象メモですから、内容の責任は私にあります。

今の時代、「いい仕事」がない。長時間労働か、非正規。ほどほどがない。
不安定であちこちに行かねばならない仕事とか。
じゃあ、自分たちで仕事を作ろう。給料はそんなに高くはないけれど、安心して、ましな仕事ができる、ほどほどで生きられるように準備して。
「食」ということは、大事で、喫茶から始めて、NPOを作って、いろいろな事業もして運営。
特別な才能がある人は別にして、普通の人は、一つだけをするより、いろいろなことを助け合ってやった方が楽しいのではないか。労働のシェアという考え。
お金を得る活動も、社会活動的なことも。いろんな仕事を60%程度でやる。


大きな社会運動、社会改革ということと日常生活が切り離されていていいのか。ギャップが大きくていいのか。『食』はそれをつなぎやすい身近な場。
言っていることとやっていることの一致。
小さな毎日のことを大事にする。それは誰でも始められる。

安い場所などを見つけて、あまりお金がなくてもやっていけるように計画する。
Social Kitchenでは、いろいろな企画、ワークショップが開かれている。大学が本来すべき要なことができていない中、そうした機能を持っている面がある。

今、京都市長選ということの「展覧会」をやっている。
アートと活動との間。

* **************
就職活動で、レールから外れるとだめじゃないかと不安。レールから外れた生活はどうなるのか、不明。怖い
→ レ-ルからはずれると帰っていろいろなものが見えてきて、いい人生になるのではないか。レールに乗ると、そこから外れるのが怖くなる。長くいればいるほど。得ている者が多いほど不自由になる。
それに対してレールから外れれば、それでも生きていけるとわかる。外れることで、主流秩序から外れた人の痛みが分かりやすくなる。忙しくて余裕がなく、社会にかかわれない、視野も狭い、感性も狭いというようにならずに、弾力的にいろいろなことができる。秩序からはずれても生きていけるとわかる。
外れたことでこそ、弱くなること、失敗すること、鬱になることでこそ、つかめるものがある。

なぜデモに行ったり抗議活動をあまりしないか。
(伊田の考え)運動の効果みたいなことを考え過ぎ、どうせ駄目だ、何をしても駄目だと諦める回路ができている。
何がないかというと、効果成果がどうあれ、自己のエネルギーの表出として、動くこと。怒りや憤りの感情を表出する、快楽、楽しむ感覚(納得、満足、面白さ)が重視されていれば、秩序従属性は低下する。

若い人にもっとこうした「レールから外れた生き方」とか「普通じゃない働き方」みたいなことを伝えられたらいいねという話もあり、でもそういうのをする余裕が学校にはないという話もありました。
2012-01-20 03:06 | 記事へ |
| 貧困/反貧困 / 生き方 / 労働 |
原発関係

○ 枝野幸男経産相は同日夕、緊急に記者会見し「専門的な知見から安全を議論する場が平穏に開催できない状況はとうてい容認できない」と批判。省内には警察官まで配置された。

→ 枝野のいい方をテレビで見たが、だめだねえ。偉そうで。会見で傍聴者をひどい人にして、御用学者たちに向かって「不快な思いをさせた」と謝罪している。市民の動きへの理解が全くない。少しはましか、少しは脱原発的なことも狙っているか、と思っていたが。

○保安院は、定期検査で停止中の原発再稼働の条件となる安全評価(ストレステスト)で、関西電力大飯原発3、4号機の評価結果を妥当と判断したが、大飯原発周辺には、かつて大津波があったという古い記録があったが、津波の再評価は終了しておらず、今回のストレステストには含まれていない。地震や津波の最新の知見を反映させるというのが早くも無視された。

 ○委員のうち反対派の後藤政志、井野博満の両氏は会議室に残り、保安院の対応を批判。井野氏は「そもそも再稼働とストレステストを結びつけるところに無理がある」と指摘し「結論ありき、スケジュールありきの進め方に疲れる」とも漏らした。
 
→ まとも。で、3月末に保安院はなくなるが、それまでにやってしまおうという意図もあるだろうし、4月以降の新組織もひどいものになるだろう。

○40年で廃炉を、さらに60年に
 原発の「40年運転制限」を打ち出した政府が、例外として20年の運転延長を認める方針を明らかにした。この規定を盛り込んだ原子炉等規制法改正案を通常国会に提出するという。事実上「60年運転」になる。脱原発なんて言葉がなく。事実上、原発推進のまま。福島第1原発の事故を経た今も、基本的な認識が変わっていないまま。犯罪者の責任。事故の結果責任をだれも問わないからこうなる。

管首相より大幅に後退。管批判した勢力の思うつぼ。
再稼働を一つも認めないということだけが展望。10年以上先ではだめ。今すぐ原発止めてやっていくこと。
 
2012-01-20 01:35 | 記事へ |
| 東北大震災・福島原発 / 生き方 |
白ごはんとくま

すぐバカという橋下と慎太郎
(本質!)

ハッピーバースデーディアのあとがそろわない
(笑)

なぜ走りなぜ跳ねるのか幼子よ
(ほほえましい)

国民じゃなくて政府の借金だ

閂の字に納得し辞書を閉じ
(閂という字は「かんぬき」と読み、英語で: gate barといいます。この字から、まさにゲイトのバーだとわかります。)

白ごはんあるからおいしいこのおかず
(なくしてみてわかる、大切なもの。今から、今日から、大事なものに気付く)

人間に会ったらいやだなあと熊 
(星野道夫さんを思い出す。イワシの弔いをうたった金子みすずを思い出す。どこからみるか)

2012-01-20 00:57 | 記事へ |
| 作品 / スピリチュアリティ |
2012年01月19日(木)
原発再稼働問題で緊急声明
再稼働問題で、報道では、「保安院の協議に反原発団体乱入」などといわれている。
だがもちろん、今回抗議している人々は「団体」ではなく、多様な個々人である。
乱入ではなく、傍聴を排除したほうに問題がある。

以下、抗議の緊急声明を紹介しておきます。

飯田哲也さん、金子勝さん、松田美由紀さん、山本太郎さんら 「脱原発世界会議」登壇者16人が
ストレステストによる原発再稼働に関して緊急声明!

◆枝野経産相と原子力安全・保安院に送付!

東京の杉原浩司です。
1万1千人が参加した「脱原発世界会議」(1月14日・15日/横浜)の登壇者有志(16人)が15日、ストレステストに関する緊急声明を公表。
枝野 幸男経産相の国会事務所、経産省広報課、原子力安全・保安院の原子力安全技術基盤課(ストレステスト担当)に本日16日(月)午前11時にファックスにて送付しました。また、報道機関にも公表しました。

経産省・保安院は1月18日(水)(午後16:15〜19:15)に開催される第7回「ストレステストに係る意見聴取会」において、関西電力大飯原発3、 4号機の「安全性は十分」とする評価案を提示しようとしています。

「利益相反」の疑いのある3委員を辞めさせず、傍聴者を締め出してまで、あらかじめ決めたスケジュールで押し切ろうというわけです。「3・11」を経た現在、こうした旧態依然たる「原子力ムラ」の手法は許されません。
この緊急声明は1月15日の脱原発世界会議の場において、5時間程の間に急きょまとめられたものです。

多方面から連名が集まっていることに加えて、 政府の原子力・エネルギー政策の策定に関わる審議会の委員でもある飯田哲也さん、金子勝さん、伴英幸さんが参加されていることも特徴です。
18日の意見聴取会が迫っています。より多くの人々にこの声明を伝えて、 現在進行中の危険な事態を止めることにつながるよう力をお貸しください。
転送、ツイッター、フェイスブック、ブログ等でぜひ広めてください!
[転送・転載大歓迎/重複失礼]

…………………………………………………………………………………

<緊急声明>

経済産業大臣 枝野幸男 様
原子力安全・保安院長 深野弘行 様

「ストレステスト意見聴取会」について
傍聴者締め出しの撤回と「利益相反」委員の解任を求めます

東電福島原発事故により、地球上の大地も川も海も空も食物も放射性物質で汚染され、世界中の人々が影響を受けています。
今、世界中が福島事故の収束と日本の今後の脱原発政策の早急な実施に注目しています。

私たちは、福島のような事故を二度と繰り返さないために、1月14日から15日まで横浜で開催された「脱原発世界会議」に出席するために集まりました。日本側登壇者の責任において、以下を緊急に要請します。

 枝野経産大臣は、就任時に情報公開を強く指示されたと聞いています。
即時に善処してください。

1 傍聴者を会議会場から締めださないで

 次回1月18日のストレステスト意見聴取会には、会議室での傍聴が許可されないと発表されました。

定期点検中の原発の再稼働問題が緊急の重要課 題である現在、それに緊密に関わるストレステスト意見聴取会は、密室で議論されるべきではなく、会議室での傍聴を許可することが民主主義の原則に従うものです。
 是非とも同室で傍聴できるように善処願います。

2 利益相反行為を許さず、原発業界から寄付を受けている委員を解任して

 司会役の岡本孝司委員を含め、原発業界から寄付を受けている委員たちが3人もこの会の進行を主導していることは、許されません。

原発大事故のあとの原発の再稼動にかかわる重要事項の決定に、利益相反行為の可能性のある者たちを起用することは、言語同断です。即刻、岡本孝司、山口彰、 阿部豊の3委員を解任して下さい。 以上、
強く要請します。

2012年1月15日

脱原発世界会議 登壇者有志

雨宮処凛 作家・活動家
飯田哲也 環境エネルギー政策研究所(ISEP)所長
岩上安身 ジャーナリスト・IWJ 代表
金子勝  慶應義塾大学経済学部教授
鎌田慧 ジャーナリスト
河合弘之 弁護士・脱原発弁護団全国連絡会代表・浜岡原発差止訴訟弁護団長
川崎哲 ピースボート共同代表
阪上武 福島老朽原発を考える会代表
鈴木かずえ 国際環境NGO グリーンピース・ジャパン
アイリーン・美緒子・スミス 環境ジャーナリスト、グリーン・アクション代表
豊田直巳 フォトジャーナリスト
伴英幸 原子力資料情報室共同代表
マエキタミヤコ 広告メディアクリエイティブ(サステナ)代表
松田美由紀 女優・写真家
満田夏花 国際環境NGO FoE Japan 理事
山本太郎 タレント・俳優
(アイウエオ順)

連絡先:「脱原発世界会議」実行委員会
(この件問い合わせ:グリーン・アクション 090-3620-9251 スミス)

………………………………………………………………………………

★傍聴締め出しの撤回と岡本孝司、山口彰、阿部豊の3委員の辞任、そして、大飯3、4号機の評価案提出を強行しないよう、緊急に要請して下さ い。
短いもので構いません。新聞等への投書も有効です。

【原子力安全・保安院】
代表 (TEL)03-3501-1511
広報課 (TEL)03-3501-5890
原子力安全技術基盤課(ストレステストを担当)
(FAX)03-3580-5971 (TEL)03-3501-0621
メールによるお問い合わせ:ご質問・ご意見(保安院HP)
https://wwws.meti.go.jp/nisa/index.html

【枝野幸男経産相】
[国会事務所]
(FAX)03-3591-2249 (TEL)03-3508-7448
[地元・大宮事務所]
(FAX)048-648-9125  (TEL)048-648-9124
2012-01-19 10:56 | 記事へ |
| 政治、権力 / メディア / 東北大震災・福島原発 |
パンとサーカス

どこにいっても「大阪は、橋下さんですね。。。」といわれる。
僕は、何をどこまで言えばいいか迷い、困った顔をして「そうですねえ、こまったもんです」みたいなことをもぐもぐという。
いくらでも批判できるが、そんなことがそこで必要ではないし、する気も起らない。
先日もテレビで山口二郎をののしるように攻撃していたが、その姿勢自体が暴力的だ。
あまりに非暴力の反対だ。
あまりに明白なので、論じる気にもならない。

橋下自身が、「大衆が望むものは、パンとサーカス」と割り切っている。ヒトラーとほんとうに同じで、しかし、他の政治家もその程度の人は多く、ハシゲはそれを隠さないで露骨というだけだ。知的な人とかを対象にせず、「B層」という多数派を想定して、有権者の心をつかめばいいと言ってわかりやすくアジるのである。
そして選挙で勝ち、あとは選挙で支持されていると言ってなんでも強引に進める。

そして今はそのようになっている。
最近、今の日本のリーダーに最もふさわしい政治家を尋ねたところ、橋下徹大阪市長(21.4%)がダントツで、
その他は、石原東京都知事(9.6%)、岡田氏(8.3%)、前原氏(6.2%)、石破氏(5.8%)など。
大阪市の橋下徹市長が代表を務める大阪維新の会が、国政に進出することを「期待する」と答えた人は66%で、「期待しない」23%を大きく上回っている(読売新聞社の14日全国世論調査)。
パンとサーカス!

で、だから選挙とか政治に期待できない。しかし、それが現実を大きく左右する。
で、ぼくは、身近なところから非暴力的に生きる人が増えるような活動をしていく。
2012-01-19 10:47 | 記事へ |
| 政治、権力 / メディア / スピリチュアリティ |
国歌不起立問題での根津さんの見解
先日の最高裁判決に対しての、根津さんからの報告を紹介します。
ぜひ、お読みください。

一人反対意見を述べた宮川光治裁判官の反対意見は、(不十分点はもちろんありますが)おおむねまともです。
たとえば以下のところ。

ア.「上告人らが職務命令に従わなかったのはその行為が上告人らの思想及び良心の
核心の表出であるか少なくともこれと密接に関連している。国旗及び国歌に関する法
律と学習指導要領が教職員に起立斉唱行為等を職務命令として強制することの根拠と
なるものではない。通達は価値中立的な意図で発せられたものではなく、不利益処分
をもってその歴史観等に反する行為を強制することにある。」

ウ.上告人らの不起立行為は、…人権の尊重や自主的に思考することの大切さを強調
する教育実践を続けてきた教育者としての信念に起因するものであり、その動機は真
摯であり、いわゆる非行・非違行為とは次元を異にする。」

転送・転載大歓迎とのことです。
*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒*⌒
根津公子です。

16日の最高裁判決法廷の傍聴に駆けつけてくださった皆様、あるいは、気に留めて
いてくださった皆様、ありがとうございます。以下、06年「君が代」不起立処分(河原井:停職1月 根津:停職3月)最高裁判決の要
旨と若干の感想を記します。

 判決は、河原井さんの「処分は取り消す」河原井さんの「損害賠償請求部分は東京
高裁に差し戻す」、しかし、「根津公子の上告を棄却する」という分断判決でした。
11月28日の弁論は、河原井さんに対してだけ開かれたものだったということで
す。弁論の通知が来た9月15日以来、この怖れは何度となく頭を持ち上げてはきま
したが、停職期間を比べれば、停職3月の根津だけ処分妥当とする根拠はないないは
ずだから二人とも処分取消になるだろうとの期待をかなりの率で持ってしまっていました。
 法廷で官吏の「上告人根津公子以下、ほか一名」「開廷」の発声に続き金築裁判長
が読み上げたことばは「主文 河原井純子…」。この一言で私は敗訴?!と気が動
転。
考えを巡らす余裕を一切失ったまま法廷から放り出されました。判決文に目を通
し、時間の経過とともに、現実をはっきり確認したという次第です。
期待してしまった分、落胆が大きかったですが、「日の丸・君が代」問題を終結させ
たい権力の落としどころと、しかし止めは刺すのだということをしっかり見せつけら
れた感じです。
 この日はアイム‘89の2人(戒告)、都立学校167名(減給1月の渡辺厚子さ
ん、ほかは戒告)の判決もあり、戒告は処分やむなし、しかし、減給は処分取消とな
りました。

 今回の判決は、憲法判断ではなく、「裁量権の濫用があるか」についての判断でし
た。判決は、
@「不起立行為に対する懲戒において戒告を超えてより重い減給以上の処分を選択す
ることについては、慎重な考慮が必要となる」

A「停職の処分を選択することが許容されるのは、過去の非違行為による懲戒処分の
処分歴や不起立行為の前後における態度等に鑑み、学校の規律や秩序の保持等の必要
性と処分による不利益の内容との権衡の観点から、停職処分を選択することの相当性
を基礎付ける具体的な事情が認められる場合。」すなわち、「過去の処分歴に係る非
違行為がその内容や頻度において規律や秩序を害する程度の相応に大きいものである
場合。」
という2つの基準を示し、その観点から判断して、

B河原井さんについては、「過去の懲戒処分の対象は、いずれも不起立行為であって
積極的に式典の進行を妨害する内容の非違行為は含まれておらず、停職処分を選択し
た都教委の判断は、停職期間の長短にかかわらず、処分の選択が重きに失するものと
して社会通念上著しく妥当を欠き、…違法。」

C根津については、「卒業式における国旗の掲揚の妨
害と引き降ろし及び服務事故再発防止研修における国旗や国歌の問題に係るゼッケン
着用をめぐる抗議による進行妨害といった積極的に式典や研修の進行を妨害する行為
に係るものであるうえ、更に国旗や国歌に係る対応につき校長を批判する内容の文書
の生徒への配布等により2回の文書訓告を受けており、このような過去の処分歴に係
る一連の非違行為の内容や頻度等に鑑みると、…停職期間(3月)の点を含めて停職
処分を選択することの相当性を基礎付ける具体的事情があったと認められるから違法
であるとはいえない」
としました。

 5裁判官のうちただ一人、2人の処分取り消しを主張した宮川光治裁判官の反対意
見を紹介します。
ア.「上告人らが職務命令に従わなかったのはその行為が上告人らの思想及び良心の
核心の表出であるか少なくともこれと密接に関連している。国旗及び国歌に関する法
律と学習指導要領が教職員に起立斉唱行為等を職務命令として強制することの根拠と
なるものではない。通達は価値中立的な意図で発せられたものではなく、不利益処分
をもってその歴史観等に反する行為を強制することにある。」

イ.「上告人らは地方公務員ではあるが、教育公務員であり、一般行政とは異なり、
教育の目標に照らし、特別の自由が保障されている。…公権力によって特別の意見の
みを教授することを強制されることがあってはならないのであり、他方、教授の具体
的内容及び方法についてある程度自由な裁量が認められることについては自明のこと
である。
…式典において、教育の一環として、国旗掲揚、国歌斉唱が準備され、推敲される場
合に、これを妨害する行為は許されない。しかし、そこまでであって、それ以上に生
徒に対し直接に教育するという場を離れた場面においては、自らの思想及び良心の核
心に反する行為を求められることはないというべきである。」

ウ.上告人らの不起立行為は、…人権の尊重や自主的に思考することの大切さを強調
する教育実践を続けてきた教育者としての信念に起因するものであり、その動機は真
摯であり、いわゆる非行・非違行為とは次元を異にする。」

エ.「上告人らの不起立行為は消極的不作為に過ぎないのであって、式典を妨害する
等の積極的行為を含まず、…法益の侵害はほとんどない」

オ.戒告処分がひとたびなされると、累積処分が機械的にスタートする。戒告処分で
あっても過剰に過ぎ、比例原則に反する。

カ.根津の処分歴に係る一連の非違行為の内容や態度には一部許されないものがある
が、本件は単なる不起立行為にすぎないのであるから、停職処分(3月)は是認でき
ない。

判決を読んで思ったこと―
積極的な妨害とはいえない不起立については救済の対象=減給以上の処分は違法、し
かし、根津のように積極的に妨害、批判する者は許さない=停職処分は違法ではない
とした判決でした。
一方に救済する者を作り、そこを落としどころとして、しかも根
津には止めを刺し、それを以って今後不起立をしようと思う教員に対する見せしめと
する。裁判所はこうして、「君が代」裁判に幕を閉じようとしているように思う。終
わった問題とすることで現場の教員たちの「君が代」強制に対する疑問や抵抗感を一
掃し、闘いを潰す狙いがあったのではないか、と思います。

そうではあっても、判決が、戒告を超えた処分、すなわち、減給以上は原則違法とし
た点は特筆すべきことだと思います。これにより、累積加重処分は違法となり、実質
東京の10・23通達は半分以上崩れたと見ていいでしょう。大阪の教育基本条例も
見直しを迫られています。

しかし素直に喜ぶことはできません。大阪では職務命令に2度違反した教員を自動的
に停職にできる条項を見直し、停職の前に指導研修の機会を設ける考えを示したとの
こと。そして、橋下市長は「違反状態が改善されるまで現場復帰は認めない」と言っ
たとか。「積極的な妨害、批判等」よろしく、「積極的な非転向。研修の成果なし。
免職妥当」としてくるのではないかと危惧します。

根津の処分も取り消すべしと言った宮川裁判官は、教育公務員は教育の目標に照ら
し、特別の自由が保障されることを指摘するなど、教育の自由の観点を大事にした判
断をしています。でも、その宮川裁判官でさえ、「根津の処分歴に係る一連の非違行
為の内容や態度には一部許されないものもあるが」と言います。「積極的な妨害」が
許されないというのでしょう。
報道の多くが「処分取り消し」ばかりを大きく映し出したことには、どういう意図が
あったのだろうと疑念を持ちました。

とりあえず、ここまで。
2012-01-19 02:18 | 記事へ |
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