ZAQセキュリティ情報へ戻る
情報セキュリティーの第一人者である神戸大学院の森井教授がインターネットセキュリティーの最新情報を詳しく解説するサイトです。
2016年08月17日(水)
第89回 ネットの情報に騙される子供たち
昨年度の政府(内閣府)における青少年のインターネット利用調査で、高校生では99%以上がインターネット利用しているという報告がなされました。そのほとんどがスマートフォン(スマホ)を使っての利用であるとも報告されています。これは驚くべき結果でもなく、十分想定できることでしょう。逆に高校生にもなってインターネットが利用できない環境に置かれているほうが問題であるといってよいでしょう。小学生でもインターネットを利用している割合が60%を超えています。授業でもインターネットを使うわけですから、この数字は当然なのかもしれません。それでも学校以外で多数の小学生が使っているという現実があるのです。小学校でも5,6年生の高学年になれば、スマホや携帯電話を持っている人も少なくなく、この数字に納得できるかもしれません。しかし小学校低学年でもインターネットを利用する割合が激増しているのです。一昨年の東京都の調査ですが、小学校3年生でも半数近くの人がインターネットを利用している、利用したことがあると回答してます。確かに自分専用のスマホや携帯電話を持っている人は10%前後なのですが、親や兄弟のスマホやタブレットを利用しているのです。ゲーム機器を利用して、インターネットを利用している人も同数程度です。小学校低学年の保護者は「スマホを持たせていないからインターネットでのトラブルに巻き込まれる危険性がない」とは言い切れないことに注意しましょう。

2016-08-17 10:00 | 記事へ |
2016年08月03日(水)
第88回 平成28年度情報通信白書
「白書」という言葉を聞いたことがあるでしょうか。白書とは政府がそれぞれ省庁の施策やその成果について、広く国民全体に知らしめるための報告書のことです。大雑把に言えば、この白書を読めば、日本の国が何をどうしようとしているのかの方向性がわかることになります。インターネットに関わる情報通信一般に関しては、総務省が情報通信白書として毎年刊行しています。先月末に平成28年度の情報通信白書が発表されました。

2016-08-03 10:00 | 記事へ |
2016年07月20日(水)
第87回 ポケモンGO配信開始
すでにアメリカやヨーロッパの国々では先行していたスマホゲームの「ポケモンGO」が日本でも始まりました。国内では毎日のようにテレビや雑誌で、さまざまなスマホゲームのCMが流れています。今回のポケモンGOは、なぜ話題になるのでしょうか。もちろん、アメリカで爆発的に流行し、6,500万人以上が楽しんでいるという実績も理由ですが、これまでのスマホゲームと大きく異なる点があるのです。それはARを利用したゲームなのです。ARはAugmented Reality(アーギュメンテッド リアリティ)の略で、拡張現実と訳されます。よく似た言葉でVR、Vertial Reality(バーチャル リアリティ)という言葉があります。これは仮想現実と訳されます。VRは人工的に現実に近い空間、つまり映像や音声だけでなく、それらを含めた人間の五感に訴える世界を作り出すことです。ARは現実の空間に、人工的な映像や音声といった付加的な情報を張り付けるものです。ポケモンGOでは、ポケモンというアニメの世界の生き物が、現実の世界に映し出されるのです。つまり、スマホのカメラで現実の風景を撮ると、その中にポケモンが生きているのです。現実の社会にポケモンが隠れており、それをスマホのカメラを通して探し出し、集めていくゲームなのです。まさにアニメの世界と現実の世界を融合したゲームであるところが画期的なのです。

2016-07-20 10:00 | 記事へ |
2016年07月06日(水)
第86回 佐賀県教育委員会の情報漏えいが今までと異なること
JTBからの約680万件という個人情報漏えいで、まだ全容が明らかにされない中、今度は佐賀県の教育情報システムからの教師や生徒の個人情報漏えいという事件が明らかになりました。双方とも結果的に不正アクセスによって個人情報が盗まれたわけですが、大きな違いがあります。それは前者が標的型メール攻撃という、悪意のあるメールを送られて、添付されている実行ファイルを開いてしまい、その結果としてマルウェア(コンピュータウイルス)に感染し、そのマルウェアがひそかに個人情報を会社外のサーバへ送ってしまったことに対して、後者は17歳の少年が積極的に不正アクセスを行ったという点です。

2016-07-06 10:00 | 記事へ |
2016年06月22日(水)
第85回 JTB個人情報漏えいに思うこと
6月中旬に旅行会社であるJTBから800万件近い大量の個人情報が漏えいするという事件が発覚しました。個人情報とは住所、氏名、生年月日、性別、メールアドレス、電話番号等です。パスポート番号も含まれるということでした。事件の詳しい内容は新聞等の記事に譲るとして、その発端は20代女性社員が標的型メール攻撃を受け、そのメールを開いてしまったことにあります。標的型メール攻撃とは、対象を絞って、攻撃する相手に即したメール内容で、不信さを与えず、騙すことによって、添付ファイル等を実行させ、マルウェア(コンピュータウイルス)に感染させる攻撃です。マルウェアに感染すると、気づかれることなく、サーバ等にも感染を広げ、重要な社内情報等を外部に送ってしまうのです。会社組織に限ったことではありません。個人のパソコンやスマホでも、マルウェアに感染すると、その人の過去のメールや写真が外部に漏れるだけでなく、遠隔操作される場合があります。

2016-06-22 10:00 | 記事へ |
2016年06月08日(水)
第84回 改めてマルウェアに感染しないために
先日、ある自治体の議会事務局でパソコンがマルウェア(コンピュータウイルス)に感染して、議員の個人情報や議事資料等が流出した可能性があると報じられました。報道によると、その議会事務局の事務局長がアダルトサイトを閲覧し、マルウェアに感染したということです。その感染の手口を調べると、アダルトサイトを閲覧中に「パソコンがマルウェアに感染しています。詳しくは〇〇へ電話してください」と書いてあったそうで、そこへ電話して、指示通りに操作するとマルウェアに感染したということでした。

2016-06-08 10:00 | 記事へ |
2016年05月25日(水)
第83回 QRコード
今回、直接的にはセキュリティに関係なさそうなQRコードの話題です。QRコードとは、きっと今、みなさんのまわりにも見かけられる、白と黒のまだら模様のマス目をもった四角形のことです。白と黒の碁目を配した碁盤のようにも見える、それです。その四角形をスマートフォン(スマホ)や携帯電話のカメラで撮影するだけで、ウェッブが表示されたり、文章や絵、写真、あるいは動画や音声まで再生されます。文字や数字を入力しなくても、表示される、まるで魔法のような図形になっています。その原理を説明しましょう。

2016-05-25 10:00 | 記事へ |