藤井寺市の西国三十三所第5番札所・葛井寺(ふじいでら)は8世紀半ばに、
この地方を支配していた渡来人で百済王の子孫・葛井氏の氏寺として開創され
ました。
葛井寺参詣曼荼羅(ふじいでらさんけいまんだら)によると、創建当時は金堂、
講堂、東西両塔などを備えた薬師寺式の伽藍があったと伝えられていますが、
現在の本堂は江戸時代に建てられたた密教寺院様式の建物です。
豊臣秀頼が
再建した南大門は現在、西門へ移築されている四脚門(国・重文)で、桃山
時代様式を伝える門です。
本尊は十一面千手千眼観世音菩薩座像(国宝)、毎月18日のみ開扉される
秘仏で、
創建当時から無傷のまま今日にその姿が伝えられています。胸の前で合掌して
いる2本の大きな手、仏具を持った40本の中型の手、像の回りに広がる1001
本の小さな手があり、小さな手のすべての掌に一眼が刻まれています。
千手観世音菩薩像は合掌している手と合わせて42本の手を持っていることが
多いのですが、小さな手を1000本持っている観音像は葛井寺、唐招提寺等
の数例しかないと言われています。
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