道明寺は聖徳太子が地元の豪族土師氏(はじし)から土地の寄進を受け、そこに
尼寺の土師寺を建立したことが始まりといわれています。建立当初は現在の
道明寺天満宮の南側参道付近に位置し、七堂伽藍や
五重塔
のある大規模なものでした。土師氏は菅原道真の祖にあたり,道真も幼少の頃,
しばしばこの寺を訪れ、道真の別名・道明にちなんで道明寺と寺名が改められ
ました。
その後、戦国時代の戦火や江戸時代の洪水による荒廃が原因で道明寺天満宮
の境内地に移り、さらに明治時代の神仏分離令によって現在地に移されました。
道明寺の本尊は道真が刻んだと伝えられる十一面観音像(国宝)で、榧(かや)
の一木から彫り上げられ、彩色を用いない素地仕上げの精巧で美しい仏像で、
平安時代中期の傑作とされています。
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