2010年02月05日(金)
本堂に入ると、奥に毘沙門天王像を安置する毘沙門堂がある。この部屋の床は、仏像のすぐ近くから徐々に勾配で下がり、入り口は低くなっている。毘沙門天王像に対して、位の高い者ほど接近して参拝することによるという。
中央の毘沙門天王像は、平安時代に作られたと推測される高さ1.5メートルほどのほぼ等身大の一木彫像で、左手に宝刀、右手に三叉鉾を持つ守護神である。顔の表情は憤怒相と呼ばれる怒った藤原時代の様式であるが、よく見ると、落ち着きが感じられる穏やかさもたたえている。足元には赤色の邪鬼を踏みつけている。
このお像は、長らく東福寺仏殿の天井裏にひそかに安置されていたものを、開山・高岳令松の霊告によって発見されて、この勝林寺に本尊として祀られるようになったと伝える。
毘沙門天王像に向かって右手には、吉祥天像がある。これは毘沙門天王の妻と位置づけられるという。そして向かって左手には、善に師童子像 (ぜんにしどうじ: 「に」は月ヘンに弐の旧体字) が安置されている。これは毘沙門天王の子供に位置づけられる。こうして、守護神毘沙門天王の家族が安置されているのである。
(完)
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2010年2月5日 06時04分
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