2008年01月03日(木)
ファウスタ
 

 ローマ帝国の「脱皮」ともいうべく、キリスト教国家にした皇帝がコンスタンティヌスですが、このキリスト教社会の名君の皇后がファウスタです。
 こういう有名な皇帝の正妻ではありながら、彼女は幸福であったでしょうか。皇帝マクシミアヌスの娘で、マクセンティウスの姉にあたるので、当然、政略結婚ですが、当初は父親や弟と共同統治者であった夫ですが、次第に実力を得るに従って、対立構造が明らかになります。やがて、マクセンティウスとの対決が決着し、父マクシミニアヌスが自殺してからは、ローマのただ1人の皇帝となりました。
 そして彼女は、義理の息子(先妻の息子)との不義を疑われて、風呂場で血管を開いて死ぬというローマの伝統的な自殺(あるいは処刑)をとげたのです。まるでギリシャの悲劇パイドラのように、その義理の息子も処刑されます。成長して父親に脅威を与えるようになった息子と、政敵の生き残りの娘である妻を一気に始末した・・といえば、言いすぎでしょうか? コンスタンティヌスの後を継いだのはファウスタの生んだ3人の息子達ですが、彼らはお互いに争い、帝国を混迷に導きます。
2008-01-03 20:59 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
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