2006年02月02日(木)
アガメムノン
 昨日の記事で、妻に殺されたアガメムノンです。
彼は、いうまでもなく、アカイア連合軍の総帥ですが、抜群の英雄アキレウスの奪ってきた戦利品の女性を横取りしたために、彼と不仲になり、トロイア攻撃がモメたという、この辺の事情がイリアスのメインテーマです。
 華々しいアキレウスに敵対したり、自分の娘を出陣の犠牲にするために「アキレウスの嫁にする」と騙して呼び寄せ(アキレウスは女の子にも人気の大スターだったのでしょう)殺したという、卑劣さから嫌われ者です。妻も、このことが原因で、夫を深く恨むようになって、浮気をしてしまいました。
 それゆえに「悪人キャラ」ですがイリアスの本文を見ると、「その姿神にも似た」とされていて、けっこう見栄えはよかったのではないかと思います。
 シュリーマンは、墓から出た黄金の仮面をアガメムノンと信じて髭を付け加えたという疑惑までありますが、いっそのこと、ギリシャの青銅彫刻でイメージしてはどうかと、リアチェのブロンズ戦士の顔にしてみました。

2006-02-02 10:26 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
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 ギリシア悲劇の主人公は美形に限るのが法則だったので、アガメムノンが美男に描かれてもいいのでしょう。
 阿刀田高の小説では、イピゲネイアはクリュタイムネストラと前夫の子だったのでこの娘を犠牲にすることにはアガメムノンはなんの痛痒もない(というより謀ってそうした?)という設定で、極悪非道です。これならば、クリュタイムネストラがほかの子よりもイピゲネイアを偏愛していても説明がつきそうです。
 娘を犠牲にしたということならば旧約聖書のエフタもいるけど、あちらは報復されてないのか、私は腸が煮えくり返るエピソードです。
真奈美さま
阿刀田さんのは読んだような気がしますが、忘れていました。そんな説?だったんですね。イフィゲニアは、なんだか人気犠牲?ですね。
 どこで読んだか忘れたけれど、彼女は、実はヘレネが未婚の頃テセウスに略奪された時に生んだ娘で、姉のクリュタイムネストラに押し付けられていたので、彼女も犠牲にするのに躊躇しなかった・・・なんてのがあったけど、色々話は作れるものですね。
 エフタ! 知りませんでしたが師士記ですね。旧約の世界では、娘(女)だと神は助けてくれないのかしら?
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