2009年11月08日(日)
TTT04 補遺
審査結果の発表後、岩田俊二氏から若島氏にメールが。
「投稿、失敗したみたいです。残念。」
若島氏もメールのアーカイブを探されたようですが、見つからず。
送受信を巡る何らかのアクシデントのようです。

岩田氏の作品の取り扱いについて検討しましたが、審査結果は変更せず、参考作品として発表させていただくことにしました。
ご覧になってお分かりの通り、優秀作 / 佳作を受賞してもおかしくない作品です。
それだけによけいに残念ですが、この取り扱いを了解いただいた岩田氏には感謝いたします。

審査の公平を期するため、ジャッジには作者名や作者のコメントは抜きで作品のみ送られてきます。
ただし今回の作品については以上の経緯から作者のコメントを見ることができました。
せっかくなので引用します。

「初形と1カ所だけ異なる局面が現れる」とは,
「生駒が成駒になる」、「成駒が生駒になる」、「駒の向きが逆になる」、「駒が1枚増える」、「駒が1枚減る」、「駒の位置が移動している」
という6つの場合が考えられ、それらを「攻駒」、「受駒」で表現すると12のパターンが考えられる。
投稿作の2パターンが実に難しく,最後まで残ったが,同じ手筋で出来たのは意外。
12作中,作るのが難しかったので,この2作を投稿作にしました。


岩田俊二

26飛、15玉、86飛、26歩、16歩、同玉、49角まで

86飛、85角の両方が8筋から離れられない(チェスで言うhalf pin)こと、と金を合駒できないことを利用しています。
26とを歩に変え、二歩禁による合効かずの詰みに持ち込む、という手順です。

岩田俊二

23歩成、24歩、13と、同玉、14歩、同玉、41馬まで

初手41馬は23合、同歩成、64香の逆王手。
すなわちこの作品もhalf pinのメカニズムを使っています。
やはり24歩により23歩合が二歩禁。
41馬に対して23銀は無駄合でよいと思いますが、最終手なのでやや味が悪いかもしれませんね。

メールには他の10パターンの作品も参考図として挙げられていましたが、合駒制限を用いたこの2作品と違って無理のない構図でした。
それだけこの2つのパターンが難しいということなのでしょう。

さらに番外編として次の作品を紹介します。

のんびりやさん

95飛、76玉、75飛、86玉、79飛、96玉、99飛まで

詰上がりでテーマを実現した作品です。
玉が65から97に移動。一方攻方は飛車が1回転して元の位置に。
応募作を含めて今回私が見る機会を得た作品では完成度がもっとも高いと思います。

作者は作品の出来に満足できず投稿をためらわれたとか。
残念です。


私見ですが、このようなコンクールは参加することに意義があると思っています。
質の高い作品を発表したい、という志は大事だと思いますが、それが高じてストイックになり過ぎることもあります。
実力者の陥りやすい罠かもしれず、警戒の必要はあるのではないでしょうか。

私もTTT05には応募したいと思っています。
万が一にも優秀作が取れるレベルの作品はできませんが、それは問題ではありません。
あなたも応募してみませんか?

(ジャッジ:山田嘉則)

2009-11-08 14:15 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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