◆うれしいことに・・か・・悲しいことに・・か・・
人は、その想いを『言葉(文字)』でしか・・考えたり伝えたりできない。
となると、比較検証するために文法や定理・法律など・・分別(ブンベツ)のための基準・尺度が必要となる。
科学や学問・社会・経済は、宇宙創成の謎解きから、知らぬ間に遺伝子に振り回される(当然・人も含めて)自然界の総てに、一定の類型化と体系化を求める。それを安定とか成長とかの目安であるという。
何はともあれ・・基本・価値(基準)を設定しないと安心できない・・つまり・・なるようになる(ケ・セ・ラ・セラ)では不安でしょうがない業(ゴウ=宿命・・佛教用語)なのでしょう。
乳母車に乗せられて散歩に出た赤ちゃん・・大型犬(ラブラドール)を見て、うれしそうに『ワンワン・・ワンワン』と、憶えたての言葉で母親の共感を求める。
共感こそ『幸せになるだろう・・』の期待の根源なのです。
ところが・・近寄って見ると自分よりはるかに大きく・・口は自分の頭がはいるほど・・と比較をしたとたん・・恐怖のあまり泣き出すことになる。
ナルホド・・赤ちゃんにとっての大型犬は・・大人の場合 ライオンか虎のような猛獣サイズに見えることでしょう・・
◆安心や幸福の【基準や価値】を決めるにしても・・文化や民族・社会や思想などの違いから、1CM・・1インチ・・1尺・・などなど・・1秒/瞬間/刹那・・不思議/光年など・・時間/距離(空間)ですらイロイロな基準値に・・さらに基準値を追加するありさまです。温度でも摂氏と華氏があり、熱い寒いの感覚に加えて、分子の運動量とかエントロピーとか・・縦横ナナメに解説しても真実に迫りません。分析は分析を呼び、分別(ブンベツ/ふんべつ)はさらなる細分化した分別を必要とします。
価値にいたっては、金かダイヤモンドか・・債券やそれぞれの国の紙幣にすら変化があり・・加えて【付加価値】といったプラスαまで評価算定に組み込まねばなりません。
◆【幸せな気分を感じるのは、成長が加速する時・・「もっと〜欲しい」の快楽が増大する時・・】であるが、一人ひとりの幸福は増えてこない。つまり経済成長は、より多く個々の財を手にできるが・・より幸福にはならない・・ということだ。(仏ー経済学者ダニエル・コーエン1953〜高等師範学校教授/朝日新聞1/18WEDオピニオン)
◆こうした比較を絶した【幸福感=価値観】の体現を求める場合、佛教から派生した【ZEN】・・教外別伝・不立文字が最適でしょう。
釈尊説法のおり・・教えのほかの別の教え・・文字にも言葉にも例えようがない・・と、拈華(ネンゲ=はなをネンじる)してみせた【ZEN】こそ・・日本が世界に広めるべき【智慧】でしょう。
西暦527年頃・・インドからはるばる海路、中国(梁・武帝)に無功徳=【ZEN】を伝え、崇山少林寺に面壁する達磨に、心中の不安を訴える慧可大師(エカ/雪中・安心を求めて、肘を切って差し出した・・と故事にある)
達磨曰く【お前の不安を持ち来たれ・・】
さて・・代はかわり・・趙州和尚に厳陽 問う・・
「どうにか【無一物】(こころに何の迷いなし)の境涯になりえました。さらに・・修行の道は・・?」
趙州『放下着』(ほうげちゃく=捨てはてる・・の意)
故・澤木興道老師(1886〜1965 曹洞禪)は,たしか著作で【鼻先にクソつけて、屁もとはどこだ・・と探し回る愚か者・・(『ど阿呆!』・・これは私の勝手な 今ひと飛び・・励ましの着語でした)】と喝破。(かっぱ=鋭く本質を突く・・意)(蛇足=鼻先・・のことは尺度/基準/価値/分析・比較・検証などのこと)
最近は禅寺に行く人が増えましたが、【座禪】をする者が少なくなりました。これから【ZEN】のこと・・宗教色を出さず・・思い出すままに順次、紹介していきます。
会(有)難うございました。また・・再見まで。
*私の公案(禪の師から与えられる・・生涯の問題・テーマ)は『何似生』(カジセイ)です。
この漢字を順にスラスラ読めば・・
*趙州従諗(ジュウシン)和尚 778〜897 80歳にして観音院住職。以来120歳まで、その唇から光を放つような問答をしたといわれる。
*別名・・宿無し興道。全国行脚して禪の普及に努められた澤木興道老師。澤田興正(×)など・・とお弟子で厳しく鞭撻をうけた・・(内山興正1912-1998 曹洞宗 安泰寺住職と混同してしまい)御名を間違えました。修正・追記いたします。その故・内山興正老師は折り紙作家・詩人。アメリカで曹洞禪を挙揚された、正に1個半個の先達です。
1・24 朝日新聞夕刊 題字下に【迷いながら生きる 禪の智慧】提唱 3月24日(土)11:00〜12:30 講師 安泰寺住職 ネルケ・無方さん朝日カルチャーセンター 中ノ島教室06-6222-5222 受講料会員2,625円一般2,940円・・と紹介されていました。【生活すべてが修行である】との心根の説法です。関心・ご縁のある方にお伝えいたしました。H24-1/20・1/21・1/24 追記修正。
*中部大学 武田邦彦教授のHP=ブログを閲覧されることをおすすめします。H24-1/ 23 幸福な人生「不味いものを食べる」という趣味・・の中で・・【幸福とは不幸なこと】【金持ちとは貧乏なことである】【健康とは病気のことである】・・など逆説的に、真実を述べておられます。放射能汚染のことも合せてご覧下さい。
http://takedanet.com/
|