ニックネーム:むかご(立派な自然薯になるのはいつ?)
性別:男
年齢:?
都道府県:大阪府
高槻市に住む、人間大好き、自然大好きの気の若い爺です。
2010年01月31日(日)
ハリエンジュ:針槐樹・針槐 (トゲ植物のいくつかB)
30日のトゲ植物の記事で、読者の方から北海道に多いニセアカシアのトゲについてコメントを頂きました。
早速近所のニセアカシア(標準名:ハリエンジュ:針槐樹・針槐)の棘を撮りに行ってきました。
葉が茂っているときはあまり目立たない棘が、冬樹とくに1年枝でよく目立ちます。
葉痕の両側に大きく鋭く突き出る棘は、托葉が変化したもので、葉痕は大きく、維管束痕は3個で、奥に小さい冬芽が潜んでいます。
この葉痕と両側の棘を合わせて見ると、羽を伸ばしたコウモリに見えるというのですがぴったりです。
花よし、香りもよし、蜜源にもなる、ごく身近なニセアカシアは、本名のハリエンジュとともに、名前で少し損をしている感じです。
結構話題も多いハリエンジュについては05年5月12日にも取り上げています。
2010-01-31 09:22 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月30日(土)
ハリギリ:針桐(トゲ植物のいくつかA)
ハリギリ:針桐(ウコギ科ハリギリ属)のトゲも見事です。
高さ25mにもなる落葉高木で、若木の樹皮は灰白色で、枝や幹に鋭いトゲがあります。ハリギリのトゲは表皮が変化したものといわれます。トゲは古くなると目立たなくなります。
頂芽は長さ5~9mmで、無毛、2〜3枚の芽鱗が見られます。
2010-01-30 09:15 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月28日(木)
クスドイゲ:(トゲ植物のいくつか@)
きれいなバラにはトゲがある、のたとえのように、いくつかの植物は、たぶん外敵から身を守るためにトゲをつけています。
植物園で見た聞きなれない名のクスドイゲ(イイギリ科クスドイゲ属)も、見事なトゲを持っていました。
日当たりのよい海岸近くの林内や岩場などを好む常緑低木〜小高木で、若木の短枝が針に変形し、葉脇につきます。
雌雄別株で、晩夏、葉脇から総状花序をだし、径2.5cmくらいで、黄白色の萼片のみの花をつけます。秋に径5mmほどの球形の果実を黒く熟します。
和名のクスドイゲのイゲはトゲのことで、古名をクサフといい、クサフノイゲ→クスノイゲ→クスドイゲと変化したのではないかといわれています。
2010-01-28 13:37 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月26日(火)
サワシバ:沢柴(枯れ残る果穂)

植物園に、葉でもなく、花でもない、茶色いものを梢につけた、落葉高木が、冬空に震えていました。
サワシバ:沢柴(カバノキ科クマシデ属)です。
山地の谷間など水分の多く、肥えた土地に生える木で、高さは15mくらいになります。
いつまでも残る果実は堅果で、果穂の長さは4~15cm、幅2〜4cmで、葉状の果苞が密生します。
クマシデに似ますが、果穂はクマシデより長く、葉で見ると、クマシデより葉脈が少なく、基部がハート形に切れ込むことで区別されます。

2010-01-26 07:24 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月24日(日)
マツグミ:松茱萸(マツにつくヤドリギ)
マツの高い枝に寄生したマツグミ:松茱萸(ヤドリギ科マツグミ属)の果実が少し赤く色づいていました。
マツ、モミ、ツガなど針葉樹に半寄生する常緑低木で、ふつう対生する葉は、長さ1.5cm〜4cm、先は丸く、基部は次第に細くなります。
両性花で、7〜8月葉脇に赤い筒形の花を1〜4個集まってつけます。
果実は液果で、翌年の3〜5月に赤色に熟します。ヤドリギの常として、種子のまわりに粘着質があり、他物に付着します。
マツに寄生し、果実がグミに似ていることからこの名があります。
2010-01-24 08:17 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月22日(金)
タチバナモドキ:橘擬き(タチバナは黄色)

あちこちの庭や近所の林縁などに赤や黄の実をびっしりつけているのはピラカンサ(ス)です。ピラカンサ(ス)は学名にPracanthaがつくバラ科のトキワサンザシ属のタチバナモドキ(橘擬)別名ホソバノトキワサンザシ、トキワサンザシ、ヒマラヤトキワサンザシなど総称です。
このうち黄橙色の果実をつけるのが、タチバナモドキ:橘擬(バラ科トキワサンザシ属です。
中国原産の常緑低木で、庭や生垣によく植えられています。高さ2m内外、よく分枝して短枝は刺になります。5〜6月葉脇から散房花序をだし、白い5弁の花を多数つけます。秋には扁平な球形で頂に萼をつけた梨果を多数つけ黄橙色に熟してよく目立ちます。この実はあまり美味しくないのか翌年三月ごろまで残り、やがて小鳥の餌になります。
果実の色や形がミカン科のタチバナに似ているのでこの名がついたそうですが、少し想像力が必要のようです。仲間で果実が真っ赤に熟すのがトキワサンザシ:常磐山櫨子なので、“タチバナ”は黄色いと覚えることも出来ます。別名はホソバトキワサンザシで、またまた、こんがらがりそうです。
2010-01-22 15:55 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月19日(火)
シモバシラ:霜柱(再び会いに行きました) 
神戸森林植物園で見たシモバシラ:霜柱(シソ科シモバシラ属)の枯れ茎についた“霜柱”の記事(1月14日)で、もっと立派なのを見たいと書きました。
寒波の影響が残る1月18日、開園直後の京都植物園で、その願いがかないました。
園丁氏も見事だという“霜柱”は、大きいものでは15cmほどもあり、朝の陽に、白く透き通って光っていました。
2010-01-19 20:06 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月18日(月)
ハンノキ:榛の木(西洋では多い話題)
この日記も、ふつうなら花や木を野山で見てから、いろいろ調べたりするのですが、何年も続くとさすがにネタ不足になります。最近では何か面白い話題をみつけると、それを野山で探して記事に取り上げるということもしばしばです。
ハンノキ:榛の木(カバノキ科ハンノキ属)もそんな一つでした。
日本各地、朝鮮、台湾、中国の温帯から暖帯に分布し、林野の湿地に好んで生える落葉高木です。
今の時期、梢だけになった落葉樹の中で、ハンノキだけが、薄っすら紫色に染まっています。
風媒花のハンノキは、花粉をよく飛ばすために、葉が出る前に、早いところでは11月ごろから花をつけます。雄花は長さ4〜7cmでひも状に垂れ下がり、下方に小さい雌花が上向きにつきます。
農村では、田んぼの近くで稲架けの木になったりでおなじみですが、都会人にはなじみのうすい木です。
ところが、西洋では、古代ケルトの時代から長く“妖精の木”と呼ばれて特別視されています。
長く穂のように垂れ下がる雄花が、妖精を隠しているというのです。また、ハンノキを切ると切り口が黄褐色に変化するのを、人体からの出血を思わせるので、切ることをひかえたといいます。
さらに、シューベルトの歌曲の"魔王“は、原語でErlkonigといい、「ハンノキErle」と「王Konig」が結びついたもので、その由来には諸説がありますが、北欧の伝説が起源だともいいわれ、なにやら霊力めいたものに関連付けられそうです。
早春、衆木に先駆けて花開くハンノキには、こんな話題も秘められているのです。


2010-01-18 17:48 | 記事へ | コメント(0) |
2010年01月14日(木)
シモバシラ:霜柱(枯れ茎の足元に光る) 

神戸森林植物園のシモバシラ:霜柱(シソ科シモバシラ属)の枯れ草の足元に、霜柱をつけていました。
シモバシラは、山地に生える多年草で、上部の葉腋から5〜10cmの花穂を出して、一方に偏って白い唇形花をつけるあたりは、ごくふつうのシソ科の草です。この草が知られているのは、寒い冬の朝、枯れた茎の根元に、名前の由来である、本当の霜柱を作るからです。
霜柱が立つメカニズムは、冬になって地上部は枯れても、しばらくは地中の根は生きており、植物によっては、水分を吸い上げ続けます。草が必要としないこの水分が、茎の途中からしみ出し、冷たい外気に触れて、地面近くで凍り、シモバシラのようになる現象です。
他にも霜柱をつくる植物はいくつかあり、アキチョウジなどシソ科が多いのですが、シロヨメナなどキク科にも見られます。
この日は、寒気がさほどではなく、霜柱の成長もいまひとつでしたが、今年の冬は、例年になく厳しい寒さが続くので、もっと立派な霜柱を見られるのではないかと期待しています。
(シモバシラの花は08年10月24日記事参照)
2010-01-14 09:29 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月12日(火)
ダイコン:大根(春の七草E) 

七草のなかで最も一般的なのは、すずしろといわれるダイコン:大根(アブラナ科アブラナ属)でしょう。
すずしろは清白で、穢れのなさを表徴してめでたいとされます。
釈迦が悟りを開いたという12月8日に、各地のお寺で魔よけ、無病息災などを祈る大根炊きが行われます。新鮮な食物が少ない冬、ダイコンを食べることで何か力を得たいということでしょうか。
ヨーロッパ原産で、昔中国を経由して渡来した越年草で、重要な野菜として広く畑で栽培されています。す。
主として食用にされるのは、胚軸とそれにつながる主根が肥大したもので、水分や栄養を貯蔵する貯蔵根のうちの多肉根に当たります。
下手な役者を"大根役者“というのは、ダイコンの白さを素人なみだとした、あるいはダイコンのように当たるためしがないことからきたなどの説があり、ほかに大根足という失礼な表現もあって、不当に低く見られている大根ですが、、品種、調理法ともに豊富で、日本の食卓には欠かせない最も重宝な野菜のひとつであることには変わりありません。
古くは“おおね”といい、後に、江戸ではダイコン(デーコン)、上方ではダイコということになっています。
ダイコンおろしか、ダイコおろしか、あなたはどちらでしょうか。
(写真は当地(高槻市)では珍しい桜島大根です)
2010-01-12 07:08 | 記事へ | コメント(1) |
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2010年01月11日(月)
カブ:蕪(春の七草D) 

七草のすずなはカブ、すずしろはダイコンでいずれも古くから野菜として栽培されています。
カブ:蕪(アブラナ科アブラナ属)は、古く中国から渡来し、改良されて畑で栽培される越年草です。
和名カブは、株に通じ、丸い塊から頭を意味する“かぶり”という意味からきたなどの説があります。
またスズナのすずは、神を呼ぶ鈴、あるいは、穢れのないという意味のすずやかからきているといわれます。
大きな球形になる根を食用とするほか、茎や葉などの地上部も利用されます。
煮物やシチュウなどの具財になるほか、千枚漬けなどの漬物に加工されます。生では硬いですが加熱すると一転して非常やわらかくなるので大根のように煮込みには向かないといわれています。先日NHKの”試してがってん“でかたくずれせず風味を保つ料理法が紹介されたので、男の料理とばかり挑戦しましたが見事に失敗しました。どうやら素材の蕪がよくなかったようです。
大根の花は淡紫がかった白色ですが、カブの花は黄色です。
2010-01-11 08:52 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月10日(日)
ハコベ:繁縷(春の七草C) 

春の七草のうちで、いまも名前が変わらないのがセリとナズナでしたが、はこべらも、ほぼおなじハコベ:繁縷の名で残っています。はこべらの語源は“はびこる”からきているという説があるくらいハコベはよくはびこり、漢字の繁縷にもよく茂るという意味があります。
ハコベ:繁縷(ナデシコ科ハコベ属)は、世界の寒帯から熱帯と広く分布し、どこにでもふつうに見られる越年草です。
柔らかな草質で、七草ですから当然食用にされる草ですが、実際には別名のヒヨコグサ、トリクサ、ニワトリグサに見られるように、もっぱら鶏やウサギの餌として使われています。江戸時代にハコベの青汁と塩をあわびの貝殻に入れて焼いたものをハコベ塩といい、歯磨き粉の元祖となっていました。
ありふれすぎてあまり顧みられないハコベですが、調べると、いろいろ面白い性質を持っています。
@茎の先端に花をつけると茎の成長が止まる有限成長でありながら、ハコベは花をつけると花の下から両側に2本の分枝を出すことを繰り返しながら倍々に枝の数を増やしてゆく
A茎の片側に細毛が根元に向かって生えており、雨の少ない冬場に雨滴を根元に運ぶ
Bやわらかい茎に強い筋を併せ持ち、踏みつけに対して強い抵抗力を持つ
C5枚の花弁の先が2つに割れて10弁に見せることで、送粉者の目を引きつける
E花は夕方に閉じるが、このとき雄蕊が中央に寄ってきて柱頭に花粉をつけ、また雨や曇りの日には閉じたまま、花の中で雄蕊が雌蕊に花粉を渡し、自家(同花)受粉する。
F開花時は目立つように上向きだが、花が終わると下向きになり、未熟な種子を守り、未受粉の花を引き立たせる。種子が熟すと、ふたたび茎を上向きに持ち上げて、できるだけ種子を遠くへ飛ばす。
G種子には多数の突起があり、これが土に食い込み、土と一緒に靴の裏などにくっついて遠くへ運ばれてゆく
いつ踏まれたり刈られたりされるか分からない道端の雑草としての、生き抜く知恵を身につけているハコベです。
2010-01-10 08:35 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月09日(土)
オギョウ:御形(ハハコグサ:母子草)(春の七草B) 
春の七草の御形または五行(ゴギョウまたはオギョウ)は、いまでいうハハコグサ:母子草(キク科ハハコグサ属)とされています。
田畑や庭、道端などにふつうに見られる越年草で、茎は高さ20〜30cm、葉とともに白い軟毛におおわれます。4〜6月、枝先に黄色の頭花を多数つけます。
牧野図鑑によると、母子草が一般的になっているが、ホウコグサが正しく、茎の白毛や花の冠毛がほおけ立つことにちなむとあります。また、赤ん坊のそばに置き厄除けにする腹ばいの身代わり人形を這子といい、這う子→ホーコー→母子となったなどの説があり、御形の字は母と子を意味するとか、古い這子人形は穢れのないことを示す白い衣装が着せられていたとか、種々の説はいずれも母子草とゴギョウの結びつきを示しているようです。
昔、草餅はホウコグサで作っていたのが、這う子や母子を搗くのはよくないといって、蓬に変わったというそうで、モチグサ、モチバナ、モチヨモギなどの地方名があるそうです。色はハハコグサが優れ、香りはヨモギが優るそうです。
(花期の写真は07年4月14日の記事参照)
2010-01-09 09:00 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月08日(金)
ナズナ:薺(春の七草A) 

一昔前まで、各地で七草は「七草なずな、唐土の鳥 日本の土地に渡らぬ先に・・・」と囃しながらトントンと刻まれました。これは6世紀に成立した中国の「荊楚歳時記」に、正月七日の夜は鬼鳥が多く渡るので、家々が床や戸を打つなどして追い払い、この日に「七種の菜を以って羹を為る」とあることからきたのではないかといわています。日本古来の風習である七草粥も、ルーツをたどれば中国であったのかもしれません。
ナズナ:薺(アブラナ科ナズナ属)は、世界の温帯から暖帯に分布し、各地の道端や田畑にふつうに見られる多年草です。日本へは有史以前に大陸から渡ってきた史前帰化植物と考えられています。
和名のナズナは、かわいいので撫で菜、あるいは葉が地面に平たくなずむからなずむな、からなどの諸説があります。また別名のペンペングサ、シャミセングサ、バチグサ、ジジノキンチャク、学名の小種名羊飼いの財布などは3角形の果実の形からきているとされ、また多くの実をつけた果穂が風に揺れて音がすると連想する別名も沢山あります。春の七草のうちで、現在の標準和名として残っているのは昨日のセリとこのナズナだけに過ぎません。
1株につく種子は2千〜4千粒もあり、これが地下で眠るシードバンクとなって、チャンスがあれば、何時でもどこでも発芽します。家運が傾いて荒れた屋敷などをぺんぺん草が生えると表現するのもナズナの繁殖力の強さを示しています。

七草というと香りの強いセリの印象が強いのですが、味のよいのはナズナといわれます。それも寒中の葉の切れ込みが深いものが美味しいそうです。これは葉脈(筋)の細胞分裂をうながすホルモンのプリン誘導体が寒さで不安定となって不足し、見た目には貧弱でも、繊維がやわらかくて、食べるととろけるように感じるからだそうです。
7〜8月、枝先に白い花を多数複散形状につけます。(05年3月24日記事)
2010-01-08 07:13 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月07日(木)
セリ:芹(春の七草@) 

今日は、七草粥の日です。
万葉集に出てくる秋の七草とちがい、春の七草の生い立ちは定かではなく、日本の書物で新年の七日に新しい菜を食べることを最初に記録するのは「皇大神宮儀式帳」(804年)だそうですが、ここには菜の数は書かれていません。平安時代には正月七日に若菜、あるいは七種の菜を献じ、食したいう記録があっても菜の種類までは明記されず、やっと鎌倉時代の「年中行事秘抄」(1293〜98年に成立)に、ひとつの組み合わせとして、薺、繁縷、芹、菁(すずな)、御行、須々代、仏座が出てくるほか、塧嚢抄(あいのうしょう)(1446年)、連歌至宝抄(1585)、御伽草子(室町時代)などでも現れます。

七草セットがスーパーで売られる時代ですが、やはり自分で摘むにしくはないとでかけました。自宅から500m以内で、ホトケノザ(コオニタビラコ)以外の六草を見つけることができました。

セリ:芹(セリ科セリ属)は、各地の湿地に生える多年草で、秋に匍匐枝の節から新苗をだして越冬します。新苗が盛んに伸び出る様子を“競り”合うとみて、セリの名がついたという説があります。
葉にはさわやかな香りがあり、いろいろに料理されます。野菜化したスズナ、スズシロを別にして、春の七草のうちでは、現在でも最もふつうに食されるのがこのセリで、栽培されることもあるほどです。

”丈夫と 思へるものを 太刀佩きて かにはの田居に 芹子(せり)を摘みける“(妙観命婦:万葉集巻20−4456)
万葉の時代、位の卑しからざる若武者が、太刀を佩いたまま、裾が濡れるも気付かぬげに、冷たい田に入って、愛する女性のために芹を摘みました。セリはそれほどの価値がある若菜だったのです。

2010-01-07 07:56 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月05日(火)
ウグイスカグラ:鶯神楽 (鶯よりも早く)  
正月というのに、散歩道にウグイスカグラ:鶯神楽(スイカズラ科スイカズラ属)が1輪だけ咲いていました。
山野に生える落葉低木で、庭木としても植えられます。花期はふつう4〜5月、葉のつけ根から、淡紅色、長さ1〜1.5cm、先が5つに切れ込んで広がる漏斗型の花を吊り下げます。
目立たない小さな花よりも知られているが、由来が定かではないといわれる、“鶯”がつくきれいな名前のほうでしょう。
ウグイスカグラは、鶯がこの木の枝の間で神楽を舞うと見立てものとか、カグラは“狩り座”で鶯などの小鳥を捕らえる場所などの説があるほか、別名のウグイスノキは、鶯が初めて啼くころ花が咲くからともいわれています。
寒風の中に咲いた1輪のウグイスカグラは、鶯の初音を促しているようです。
2010-01-05 08:16 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月03日(日)
スイセン:水仙(日本的な国際花)

近所の土手にスイセン:水仙(ヒガンバナ科スイセン属)が咲いています。
昔から、岩石に水仙を配し、さらに竹や梅を添えたものを“歳寒仙侶”といい、厳寒に開き、気品ある姿と芳香ある水仙は正月に欠かせないめでたい画題とされています。
地中海沿岸が原産で、古くシルクロードを経由して中国にもたらされ、日本には平安時代に渡来したと考えられています。日本では、本州関東地方以西の暖地の海岸沿いに多く生える多年草で、房州、伊豆、越前、淡路島など各地の海岸近くに野生の大群落が見られます。
よく知られているように、ギリシャ神話では、美少年ナルキッソスが泉の水に映る自分の姿に見とれて、恋い焦がれたあげくに溺死し、水辺に咲く水仙の花に姿を変えます。これが後にナルシズム(自己偏愛)の語源ともなりました。学名もNarcissus tazetta です。またナルキッソスはギリシャ語でnarkissosとつづられて麻痺という語のnarkeに通じ、スイセンに含まれる麻酔性のある有毒なアルカロイドのリコリンと関係がありそうです。
いまではすっかり日本の花となった感がある水仙ですが、“水仙”は本来中国では植物名ではなく、姿を自在に変えられる水中の仙人のことだったそうです。スイセンを水に入って花に化身した仙人ととらえたのでしょうか。
白い花弁に金色の副花冠で金盞銀台の別名があり、ほかの長寿花、雪中花などもめでたい名です。

2010-01-03 09:48 | 記事へ | コメント(0) |
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2010年01月01日(金)
明けましておめでとうございます


明けましておめでとうございます

新年明けましておめでとうごます。
おかげさまで“むかごの日記”も6年目の春を迎えることができました。
引き続き本年もよろしく御願いいたします。

松竹梅は古くからおめでたい植物の代表とされています。もともと、この組み合わせは、歳寒三友といわれ、宋代より始まった中国の文人画で好まれた画題のひとつです。
いずれも冬の寒さに耐えて緑を保つ、あるいは寒中に花開くということで、もともと文人の高潔さになぞらえたとされますが、日本に入ってからはめでたいことの象徴となっています。
写真は、万博公園梅林でのもので、ここでは松・竹・梅を同時に見られます。
2010-01-01 08:13 | 記事へ | コメント(0) |
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