PEERLESS 4629 #9
2012年05月04日(金)
雨降りしきるGW後半。今朝は時々日が射す曇天。

DL-103向けに設定変更中の昇圧トランス。エントリ#8にて、昇圧比16倍に手応えがありました。その素性の良さにおおむね納得ですが、バランスが高域寄りで腰高な点、コクが足りない点が気になります。



DL-103は負荷抵抗値に割と敏感なので、2次側に抵抗を並列に入れて当たりをつけてみます。負荷抵抗を変更できる事については、こちらの文献を参考にしました。

以下、引用。
You can lower the load impedance by adding a resistor (in fact two: remember, stereo!) between the + and the – of the RCA plug (out of the step-up).

Suppose you have a 1:10 gain step-up. Your actual load impedance is 470 ohms (natural impedance). You would like to test a load impedance of 100 ohms. Let’s now calculate the value of the resistors you should add:

In fact, by adding resistors, you’re modifying the impedance of the MM entry (actually equal to 47 000 ohms - standard). To have a load impedance of 100 ohms, you need to have an MM entry impedance of 10 000 ohms (remember 10000/10^2=100).

First thing to do is to calculate the desired impedance for your MM input before calculating the value of the resistors you’ll need. Use this formula:

Wanted_IMP = (xgain)^2*(wanted_load_imp)

Now to calculate the value of the two resistors you need in our case:

Rload = 1/(1/10000-1/47000) = 12.7 Kohms

Generally: Rload = 1/(1/R1 – 1/R2)

Where: R1 is the impedance you want for your MM input and R2 is the actual impedance of your MM input
以上、引用終わり。


Allen Bradley のカーボン抵抗(12.9k/26.5k)が手元にあったので使用。負荷抵抗は、それぞれ40Ωと60Ωになります。



●40Ω
バランスが低域寄りに移動する。音の据わりは良くなるものの、艶が減退して潤いに欠ける。バタ臭さが出てきて「らしさ」はでる。でも、艶が減った分、鮮度に欠けて躍動感が足りない。イニシャルの200Ωから負荷抵抗値を下げる方向は、どうやら間違っていないよう。だが下げすぎた。

●60Ω
音だしした瞬間、ニヤリ。そうそうこの感じが欲しかったんだ。40Ω時の不満はなくなり、ジャズっぽいコクが出てきた。いいね〜。


昇圧比16倍で2次側に26.5kΩの抵抗を入れた負荷抵抗60Ωにて、しばらく聴いてみよう。さあ、連休後半を満喫だ。
2012-05-04 | 記事へ | コメント(2) |
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PEERLESS 4629 #8
2012年04月27日(金)
物の本によると、未接続のスピーカーユニットはコーン紙を指で押すと動きやすく、スピーカー端子を短絡させるとコーン紙の動きに制動が掛かって押しても動き難くなる・・とあります。

磁界の中でコイルが動く点は同じなので、これをカートリッジに置き換えると・・

未接続のカートリッジはカンチレバーが動きやすい。カートリッジを昇圧トランスに接続して、その負荷抵抗が小さいとカンチレバーの動きに制動がかかり、トレースしても動き難くなる。



先日のエントリでも取り上げた上表は、DL-103にPeerless 4629 を当てた際、各一次インピーダンスにおける出力電圧および負荷抵抗です。(二次インピーダンスは70kΩに固定) 負荷抵抗は、Dynaco PAS-2のフォノ入力インピーダンス(50kΩ)を昇圧比の2乗で割って算出。

1次側30Ωは出力電圧が高すぎてNG。125/250/500Ωでの音色の差は、単に出力電圧の多寡による差と言うよりは、負荷抵抗値によるカンチレバーへの制動力の差が反映されていると感じます。もちろん、使用するトーンアームのコンプライアンスを含めての「制動力の差」なのでしょう。Ortofon RS-212 に装着したDL-103は同条件のSPUに比べて、この負荷抵抗値に敏感に反応すると思います。なーんて無理やりこじつけてみましたが、素人の浅知恵ですので(笑



●500Ω(12倍)
まずは、DL-103用昇圧トランスによく見られる昇圧比が10倍前後であることから、500Ωから試し始めた。非常に耳当たりの良い滑らかな音。バランスがやや高域寄りになるのか線が細い。稲穂が風でなびいてしまったような、一寸音が横にねている。

●250Ω(16倍)
ピアノやギターのアタックからサステインまでが実に心地よい。なるほど、DL-103のロングセラーたる所以を垣間見たようで納得させられる。分け隔てなく鳴るさまは、意地悪く取ると没個性とも言えるが聴き飽きない。リード線を Thermax にしたら中域がグッと魅力的になり、華がある・・いいね〜。

●125Ω(24倍)
500Ω時の滑らかさとはうって変わり、ガッツがあり音が起きてくる。しかし、余韻が薄れて潤いにかけ、しなやかに粘る感じが足りない。音が細切れになる印象。


●アースの取り回し
SPU仕様の時は、1次側・2次側を共通で一点アースにしていた。DL-103仕様では2次側を浮かせた。その方が、音が空間に解き放たれた感じがして好ましかったから。ハム音はどちらの取り回しでも変わりなく、許容範囲でOK。


今のところ昇圧比16倍で納得です。いや〜、流石の103!
2012-04-27 | 記事へ | コメント(0) |
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PEERLESS 4629 #7
2012年04月12日(木)
DENON DL-103 に合わせるべく、Peerless 4629の設定を見直しています。



今まで使っていた SPU 同様、DL-103 はローコンプライアンス・タイプのMC型カートリッジです。一方で、DL-103 が SPU と大きく異なる点は、内部インピーダンスが40Ω、出力電圧が0.37mV(出荷時実測)であることでしょうか。そう、出力電圧が高いんですよね。ちなみに参考値として

・Ortofon SPU GE/ 0.05mV
・Shure V15Type3/ 3.5mV
・GE RPX-040/ 10mV

それにしても RPX の出力電圧は圧倒的で、その発電効率の良さが「弾け飛ぶ音」の源かもしれない。高能率スピーカーと同じフィーリングが、カートリッジにもあるように思う。さらに云うと、時代を経るに従って出力電圧は小さくなる傾向にあり、スピーカーが低能率化した事と併せて興味深い。


話を戻すと、昇圧トランスの設定に関して「Step-Ups and MC Cartridges | The Secrets of a Successful Marriage」と題した資料が、参考になりました。DL-103にPeerless 4629 を当てた際、各一次インピーダンスにおける出力電圧および負荷抵抗が下表。(二次インピーダンスは70kΩに固定)





聴感で設定していますが、SPUの設定のままだと強奏時に何故歪むのか、表から判ったりして面白い。一次インピーダンスが30Ωだと出力電圧が高すぎた訳だ。
2012-04-12 | 記事へ | コメント(0) |
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PEERLESS 4629 #6
2011年11月04日(金)
PEERLESS SLC-1 をリファレンスにしながら結果的に2年以上かかりましたが、PEERLESS 4629 のケーシングが完了しました。最もゲインが高い昇圧比48倍(聴感上はSLC-1より若干ゲインが小さい)が、Old SPU との相性もバッチリ。色々な結線を試してみて、結局は下記の仕様に落ち着きました。



● 一次側(30Ω)
hot:(1)+(5), cold:(6)+(2), open:(3)/(4)

● 二次側(70KΩ)
hot:(7), cold:(8), conect:(10)+(11)

● アース
一次側cold:(6)+(2) と二次側cold:(8) を (9) と共にGND 端子に落とす。




RCAジャックのSWITCHCRAFT 3501FR には、絶縁リングを装着しました。アルミニウムケースのハンマートーン塗装とジャックのクローム色の対比、我ながら上手くいったので思わずニンマリです。



結線を変えると大なり小なり音が変わるのは分かります。でも、パッと聴いて良いな〜と感じても時間が経つと飽きてくる音もあるし・・この辺りは不思議なもんですね。そういう意味でもリファレンスがあるというのは自分には重要でした。メーカーが完成品として送り出したSLC-1は、やはり良くできていると思います。



ケーシング完了した PEERLESS 4629。艶のある音色でラック裏で黙々と仕事をしてくれそうです。いやー、ここまで長かったなぁ。
2011-11-04 | 記事へ | コメント(0) |
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PEERLESS 4629 #5
2011年11月01日(火)
Garrard 計画はしばし手を休めて、SPUを昇圧しているトランスについて。

一昨年入手した PEERLESS 4629 を時々引っ張り出しては、一次側と二次側の設定を変えて遊んでいます。その間に使用している Ortofon SPU がハーマン期型からプラスチック製シェルの初期型に変わりました。昇圧比を上げてアースの取り方を変えた所、メインのトランスである PEERLESS SLC-1に比べても 4629 の方が好いんじゃないかなと感じる音にたどり着きました。

折角なので、所々に気泡やハゲがあるアルミニウムケースの塗装をはがして、キレイに仕上げようと思い。まずはサンドペーパー#120 #240 #320 #600 と進んで。



SWITCHCRAFT 3501FR が入るように穴を拡大。



中性洗剤で洗浄乾燥後にプライマーを吹きつけて48時間乾燥。アルミニウムは塗装が食いつきにくいので、プライマーを下塗りすることで塗料が密着しやすくなるのだそうです。上塗りはハンマートーンのブラックで。



48時間の乾燥待ち。明後日の休日に部品の装着・・・うーん待ち遠しい。
2011-11-01 | 記事へ | コメント(0) |
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ニックネーム:albappa
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