ニックネーム:qoo
性別:女
都道府県:兵庫県
相互リンク募集してます。 コメント欄にてご応募ください。
2005年03月01日(火)
見つかってしまった〜
「なんや〜これ〜!」
先に目を覚ましたのは主人の方だった。
「何でうちに猫がおるねん。外で鳴いとうと思ったらここにおるからびっくりしたわ〜」
「車に引かれそうになっとったから、思わず拾ってしまってん。」
「どうすんねん?まさか〜!?飼われへんで〜」
まさに予測してた答え。
「それにしてもムッチャ、小っちゃいな〜 ほれ、ほれ」と主人が子猫をつついてみる。
「これ、死にかけよんちゃうか。元気ないで〜」
「とにかく、実家に聞いてみるわ。近所で猫好きの人いるし、もしかしたら飼ってくれるかも」

出勤する主人を見送り、あわてて実家に駆け込んだ。
「あらま〜ほんま、生まれてなんぼもたってないみたいやな〜 そやけど、うちは無理やで。あんたも分かってるやろ。
お父ちゃんだけで手一杯やんか」
まさにその通り。猫を飼うどころか、猫の手を借りたいくらい痴呆症の父に手を焼いていたのが母の現状だった。
そのうち父が奥からむっくり出てきて子猫を覗き込んだ。
「何やこれ〜ねずみか?」
「ねずみなんか拾われへんやろ、さすがに・・ 猫やん、これ」
父とはいつも、収拾のつかない会話を交わすことに慣れっこだったが、さすがにそんな余裕もなく、そっけなく返してしまった。
そうこうしているうちに、猫好きの近所のおばさんがやってきた。「あらまあァ〜お姉ちゃん、猫拾ろたん。いや〜 ちっちゃいな〜これやったら生まれてまだ1ヵ月くらいとちゃうか。」
「マンションで飼われへんから、ここ持って来とうねん。もうこの子も汚いネコでもかわいい言うて、会社の近くで餌やっとうらしいわ。奥さん、どうしようもないわ」
「それ分かるわ。私もネコ好きやから。気持ち分かるわ」
それなら飼ってもらえるかもと期待が高まった。
「でも、うちもネコだらけで病気の子もおるしあかんわ。飼えるんやったら飼いたいけどな」
「また〜お父さんに怒られるで奥さん」
最悪だ〜頼みの綱も切れた。

帰り際、母から「元の場所に戻しに行っといで。今やったら情がまだ移ってないから。あんたどうするつもりなん。2.3日したらだんだんかわいなってきて離されへんで。ついてったるから戻しておいで」と言われた。
十分すぎるくらい大人な私だったが涙があふれて止まらなくなった。いい歳して、しかも母親の前では泣きたくなかったのに・・・

夕方、主人が仕事から戻って来た。
「お義母さんのところで断られたんか〜。ほな、どないすんねん。」
「とりあえず友達にメールしてみるから、もうちょっと待って〜」



2005-03-01 16:38 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 『はじめまして。クロ』物語 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kurochin/trackback/3/
コメントを記入  
お名前(必須)
 
パスワード:
 
メール:
 
URL:
 
非公開:  クッキーに保存: 
※非公開にチェックを入れると、管理者のみにコメントが届きます。
ブログの画面には表示されません。
小文字 太字 斜体 下線 取り消し線 左寄せ 中央揃え 右寄せ テキストカラー リンク