2005/2/28
その夜はとても寒かった。
突然、一匹の子猫の泣き叫ぶ声が聞こえてきた。
あわてて駆け下りて見渡したが姿が見当たらない。
声を頼りにたどっていくと、車が行き交う道路へ向かってよたよたと進んでいた。
「危ない!」とっさに抱え込み、寒さに耐え切れず慌てて家にかけこんだ。
我に返りとんでもない事に気づいた。
うちでは飼えない・・・
主人は猫なんて苦手なのに・・・
何で拾ったんだろう・・
そんな意味の無い自問自答をしながら玄関でどれくらい座っていただろう。ふと子猫を見るとさっきまで塞がっていた目がやっと開いてこちらをじっとみつめている。母親を恋しがってる瞳(め)だ。
「あんた、お母さん探してたんだね。」そういうとかすかににゃーとだけ鳴いた。とたんに愛しくなってきてなんだか分かんないけど涙が止まらない。子猫と私にとってたまらなく不安な夜だった。
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2005-02-28 00:06
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『はじめまして。クロ』物語 |
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