2006年06月29日(木)
Phase 2 + George Best
ブラジル−ガーナ
まあ、順当なんだろう。日本と違い、ガーナはけっこうシュートを打っていた。が、決まらない。これを決定力の違い、といってしまえばそれまでだが、それはつまり、完全なフリーというのをほとんど作らせなかったブラジルディフェンスの勝利なんだろう。ブラジルはフリーを作れるからこそ強いのであって、その先のシュートは、ガーナもブラジルも、そんなに変わらないのではないか。決定力とはシュート力では全然ない。

フランス−スペイン
ダイジェストしか見ていないのでまだなんとも言えないが、ダイジェストに映る限りでは、ジダンは、ちょっと重さが取れた。しかし、出てくる奴のほとんどが8年前の優勝メンバーって言うのもなんかなあ・・・


で、ちょっと一休みの二日間。正直ほっとする。
ので、試合以外の話題。

まず、なぜ日本のフットボールは世界に届かないかというと、ひとえに、テーマ曲が最低。NHKのオレンジレンジ、民放ではトキオ(またジャニかよ)、そのほか知らない・・・オレンジレンジの、田舎くさい、モタモタしたリズムの曲が、決められたパスをモタモタとやるしかない日本チームを象徴している。オレンジレンジの曲は、中継を見る限り付きまとうので、つい口をついて出てくるから、なおかなわない。
歌詞も相当すごい「ド派手にGO」「無我夢中人 ???クルージン」文字にすると恥ずかしいよね。こんなべたべたなのが今の若いやつらにはいいのか?

というわけで、こういう音楽を流してよ、という実例。フットボールがらみのCDを。
The Wedding Presentのセカンドアルバム、その名もずばりGeorge Best。

イギリスのミュージシャンがフットボール好きなのは、今も昔も変わらない。そこには、階級的なアイデンティティの再生産というような社会的な意味や、あざといマーケティング戦略まで、さまざまなものが透けて見えよう。
たとえば、オアシス、ブラーとベッカムあたりは、クールブリタニアの流れの中で語れるものであり、労働党ブレア政権とのつながりもすでに旧聞に属す。

で、彼らのヒーローであるジョージ・ベストは、もちろん、ビートルズの流れ。60年代、労働党ウィルソン政権下の、ブリティッシュ・インヴェージョン、スウィンギング・ロンドンの時代のフットボール・スター。彼らこそがオリジネイター。(クールブリタニアは露骨に60年代をパクリまくっていたなあ、そういえば。)

その、ジョージ・ベスト、をタイトルにしたアルバムをサッチャー政権下の1987年に出すThe Wedding Present。サッチャー政権初期に燃え広がったパンク〜ニューウェイブが収束し、どうしようもない閉塞感とともに、ポップミュージックの中心がアメリカに戻り始めた時代に孤軍奮闘した英国の良心。同時代には日本にはあまり情報は入ってきてなかったが、彼らを中心とした英国北部のインディポップの流れは、90年代になって花開く。メジャーと完全に切り離された場所で多数のインディレーベルが誕生し、それらはアメリカ各地のインディなバンドたち(さらには日本も含めた世界各国のインディな人々)と独自の共振をはじめ、7インチシングルを中心としたインディレーベルブーム〜グランジの興隆にまで至ることとなる。Sarah,K,Sub Popあたりね。

そういう流れのオリジンとして、REM並みになろうと思えばなれたであろうWP。そういえば、Seamonstersではスティーブ・アルビニProd.だった。けど彼らは、そうした流れに身を任せることなく、孤高の道を歩む。フロントマンのDavid Gedgeは、WP meets BacharachなCineramaを経て最近WPを復活させたが、相変わらず硬派な哀愁のギターポップを奏でている。

このアルバムは、いまだに時々聞く。名作。
HeavenlyのAmelia Fletcherのコーラスが非常に良い。



ついでに、フットボールがらみではないが、今日届いた、イタリア臭ぷんぷんのアルバム、IRMAから、クラブジャズ系のカバー集。何か色合いが似てるし。イタリアだし。


2006-06-29 04:19 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| Weltcup Deutschland |
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