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2012年05月26日(土)
ガガ公演中止のインドネシア、バーミヤン破壊のタリバンと同じ<No.1016>

■女性に対する虐待や差別とイスラム教を結びつける蛮行
5月25日に共同通信が「レディー・ガガは悪魔だ、イスラム強硬派団体が公演中止求めるデモ」の記事を配信していました。

米人気歌手レディー・ガガさんが6月3日にインドネシアで予定しているコンサートがイスラム強硬派の反発で中止の危機に陥っている問題で、イスラム防衛戦線など強硬派団体が25日、首都ジャカルタで金曜礼拝後、中止を求めてデモを行った。
国家警察は今月「公演の開催許可は出さない」と表明したが、政府高官らが再考を求めたため、あらためて許可を出すかどうか検討中。

首都中心部で行われたデモには250人前後が参加。「レディー・ガガは悪魔だ。公演は断固として阻止する」などと訴え、拳を突き上げた。
イスラム防衛戦線はイスラム法導入を目的に1998年に設立。ガガさんについては、肌を露出した衣装や歌詞を問題視し「不道徳で、子どもに悪影響を与える」と主張している。
(一部抜粋、引用は以上)

この記事を読むと、2001年3月にアフガニスタンのバーミヤン遺跡の大仏を破壊したイスラム教徒を思い出します。
岩山に彫られた仏像が爆破ですっかり姿を消し、ポッカリ空いた大穴を見せられた時、「なんと狭量な宗教なんだろう」と、憤りを感じました。

破壊をおこなったのは、アフガニスタンのタリバンです。
今年5月16日、この蛮行をおこなったイスラム強硬派タリバンの元幹部が会見をおこない、「大仏破壊は過ちだった」と述べています。

会見をしたのは、アフガニスタンの旧タリバン政権時代、独自の解釈に基づくイスラム原理主義を適用し、女性を抑圧するなどの恐怖支配を敷いた宗教警察(後の勧善懲悪省)のカラムディン元長官。

経緯説明として、「当時の旧タリバン政権は望んでいなかったが、外国から来た兵士たちが政権より力を持っており、彼らが決めた」と、アフガンに集結した国際テロ組織アルカイダのメンバーが破壊を主導したと弁明しています。

今回のインドネシアの「レディー・ガガ公演中止」にも似た匂いを感じます。
「レディー・ガガは悪魔だ。肌を露出した衣装や歌詞は不道徳で、子どもに悪影響を与える」との主張は、タリバンと同じです。

宗教に関して、「どの宗教を信仰しようが、個人の自由」と私は考えています。
しかし、ある宗教が自分たちの教義を押し付け、自分たち以外の宗派の人々を圧迫するのは、まちがっています。
それは、自らの宗教を否定するのと同じです。

経済格差の大きい発展途上国において、宗教は、一般民衆の心の拠り所です。
偏狭であってはならないのです。


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2012-05-26 09:58 | 記事へ |
2012年05月25日(金)
シャープの選択、最高技術と引き換えに存続を図る<No.1015>

■サムスンは日本人技術者を使い捨て、世界企業にモラルはあるか?
5月24日付の産経新聞に「シャープが鴻海に技術供与 中国の液晶工場で共同事業」の記事が出ていました。

シャープは電子機器受託製造サービス(EMS)で世界最大手の台湾メーカー「鴻海(ホンハイ)精密工業」が中国・成都に建設を計画する中小型液晶パネル工場に対し、同社独自の高精細パネル技術などを供与する方向で最終調整していることが、24日分かった。
同社は3月に鴻海と資本業務提携することを発表しており、両社の共同事業の第1弾となる。

世界の企業から生産委託を受ける鴻海は、中国に巨大な工場群を持っており、四川省成都で液晶パネル工場の建設を計画。シャープは同工場に技術者を派遣し、高精細パネルや生産ラインの管理技術などを供与し、技術料として数百億円を受け取る見通し。

鴻海の2011年12月期の売上高は前期比15%増の約9兆7千億円。米アップルのスマホ「iPhone」のほか、ソニーの液晶テレビなど世界各地から委託を受けている。
シャープは、日本企業が得意とする技術面での供与の代わりに、鴻海のこうした世界ネットワークを生かし、世界市場にシャープの製品を売り込みたい構えだ。
(一部抜粋、引用は以上)

1980年代まで世界を席巻しつづけた日本の家電AVメーカーの凋落を象徴するニュースです。
「自社の最高技術を提供して、見返りに資金提供を受ける」、どう考えても諸刃の剣ですよね。

表現は悪いですが、ストリッパーが、着ている服を全部、脱いじゃうってことでしょ。そうなると、もうあとは、何の駆け引きもできません、まさに丸裸。

この記事からうかがえるのは、「これだけやらないと、日本の家電AVメーカーは、もはや世界市場に追いつけない」という悲しい現実です。

サムスンは公然と、日本の日立や東芝、松下、ソニーなどの技術者をヘッドハンティングしています。 それも、年俸は6千万円〜1億円の法外な金で、一本釣りをしています。
契約はたいてい3年。
3年たって、その人の技術を全部、サムスンに吐き出したら、ホイ捨てです。

分かりやすくていいですね。
日本企業の強みは、「技術力」と言われています。
特に優れているのは、なにかの新発明や新技術がみつかると、それを実際の製品作りに結びつける「生産技術」です。

これは日本のメーカーが長年にわたって、製造の世界でパイオニアとなり続けることが出来た最大の要因です。
その生産技術をシャープは、台湾企業に売り渡そうとしているのです。

果して、今回、シャープが支援をあおぐ台湾企業に「モラル」はあるのでしょうか?
折しも、韓国の鉄鋼メーカー「ポスコ」を相手どって、新日本製鉄が4月25日、計1000億円の損害賠償を求める民事訴訟を起こしています。

新日鉄によると、「世界のトップシェアを握る方向性電磁鋼板の製造技術を、ポスコは新日鉄の元開発担当者から不正に入手し、製造、販売した」というのです。
もし、新日鉄がこの訴訟に負ければ、市場からの撤退もあり得るような超大型訴訟です。

中国企業のモラルの無さは、世界が認めているところです。韓国でも、ゲームの海賊版やブランド品のコピー商品が多いことから、モラルがある国とは見られていません。

そんな連中を相手に、世界で戦わなくてはならないのですから、ハイエナを相手に、礼儀正しい日本犬が奮闘しているようなものです。

日本人には正々堂々以外、戦いようがありません。
日本は武士道の精神を持った国です。

「反則ありで戦いに勝つ、勝った者が歴史を作る」、これが中国です。
日本人は、いまでも「正義は勝つ」と信じており、正々堂々を守り続けたいのですが、それで勝ち抜くのは至難です。 う〜ん、悩ましい。


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2012-05-25 09:42 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月24日(木)
フェイスブックを追いかけない、元ソニー会長の提言<No.1014>

■時流におもねるか、独自のオリジナリティを追求するか?
5月24日付の日経新聞(電子版)に元ソニー会長・出井伸之氏のコラム「日本企業はフェイスブックを追いかけるな」が出ていました。

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)大手のフェイスブックが5月18日に米ナスダック証券取引所に株式を上場し、その時価総額は8兆円を超えたという。
フェイスブックなどのSNS企業の成功を目の当たりにし、多くの日本企業はいかにしてSNSを自らのビジネスに活用するかに腐心している。しかし、再び魅力を取り戻すために、日本企業は本当にフェイスブックを追いかけるべきだろうか?

企業の目指す方向性は二つある。一つはフェイスブック型。フェイスブックは、米Googleを中心としたWeb2.0の次に来たSNSの流れをうまくとらえて、事業を急拡大させてきた。時流を捉え、規模を求めるのがこの型の企業だ。
もう一つはアウディ・BMW型。この二社は、生産性をある程度犠牲にしてでも、みずからのこだわりを追求し、高品質・高付加価値の製品を市場に投入するスタイルを持っている。

私には、あまりに多くの日本企業が、本当にユーザーが大切にする価値観を尊重して製品やサービスを作ってないように見えるし、その価値観に基づいて高品質を追求していく勇気も持っていないように思う。
日本はモノづくりの国として、そのアイデンティティを作り上げてきた。それを基盤として生き残りを模索するならば、今一度、自分たちが作っているものの価値は何かを問い直すべきだ。
(一部抜粋、引用は以上)

「フェイスブックを自社のビジネスに取り込もうと考えるな!」なのか、「フェイスブック型の時流先取りを意識しすぎる企業方針は、よくない!」なのか、論旨の分かりにくいコラムです。

いずれにせよ、そっちではなく、アウディ・BMW型の「モノづくりに独自のスタイルを持ちなさい」を言いたかったのでしょう。

ソニーは、ブラウン管テレビをはじめ、多くの家電AV製品で80年代まで世界をリードしていました。 しかし、ウォークマン以降、世界があっと驚く新製品を出せていません。
代わってその地位についたのが、マイクロソフトであり、いま話題のiPhoneやiPadを発売したアップル社です。

そして韓国サムスンが世界のリーダーになろうとしています。
でも、おそらくサムスンの勢いは長くは続かないでしょう。基礎研究の深さが足りないからです。海外他社の“真似”と“発展型”はできても、オリジナル商品を作る力はサムスンにはありません。

いま力を入れている有機ELにしたところで、もともとは、ソニーが開発した技術です。

では、日本企業はどうすればいいのでしょう?
まちがいなく言えるのは、自信を持つことです。
世界は日本企業の技術力の高さや独創性をよく理解しています。そして、みんな待っているのです。

アップル社のiPhoneもiPadも早晩、勢いをなくすと私は個人的に考えています。
理由は以下の通りです。
●iPhoneもiPadも、ビジネスユースとしてワードやエクセルの操作ができない(ビューワーのみ)ことで、本当のビジネスツールにはなっていない。すなわち、少し生活に余裕のある人の「ただに流行品」レベルにある。

●有機EL画面の小型PCが出来て、それとルーター兼用の携帯電話を組み合わせ、さらに、耳に常時差し込む「ヘッドギア」みたいな通話部品の「3点セット」ができれば、あっという間にアップル製品は駆逐できる。

フェイスブックも同じ理由で衰退していくでしょう。
まず、「ビジネスユースには使えない」、「広告効果がないので、スポンサー企業が撤退し始める」、「みんながフェイスブックに飽き始めている」などが理由です。

ついでながら、若い人の間で、携帯電話やスマフォでの「無料オンラインゲームにもう、飽きた」という人がもっと増えてほしいと思います。
壮大な時間の無駄です。
「自分のスキルアップや将来に向け、本の一冊でも読んだ方が、よほど楽しみが増えますよ」、これが私の提言です。


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2012-05-24 09:39 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月23日(水)
米国コミック誌で同性愛の主人公が結婚、ゲイは文化?<No.1013>

■再選をねらうオバマ大統領が同性愛を認める、歴代大統領で初めて
5月23日のロイターが「人気コミックX-Menのヒーローが同性婚へ 最新号でプロポーズ」のニュースを配信していました。

米マーベル社は22日、人気コミック「X─Men」の最新号で、男性ミュータント「ノーススター」がボーイフレンドに結婚を申し込むと明らかにした。同コミックで同性婚が描かれるのは初めて。
最新作は23日発売の「アストニッシング X─Men」の第50号。この中で、高速飛行ができるノーススターことジャン・ポール・バービアーが、長年のボーイフレンドであるカイル・ジナドゥにプロポーズするという。

マーベルのアロンソ編集長は声明で、「われわれは常に現実の世界を反映させようとしており、登場人物や人間関係、物語がそうした現実に基づくよう心掛けている」と語った。
同社によると、2人は6月に発売される51号で結婚する予定で、一部のコミック販売店では発売日に結婚パーティーを催す予定もあるという。
(引用は以上)

まず最初に、人が異性を好きになろうが、同性を好きになろうが、自由だと思います。
これは基本形です。
同性愛が問題なのは次のような理由からです。

●同性同士のカップルには、子供が産まれないので、大人として二人の精神性が“未成熟”に終わる可能性が大きい。
●たとえば、男性同士が愛し合うと、どちらかの男性が女性的な容姿・態度をとることがあり、それに違和感を感じる人がいる。
●同性愛が盛んになると、子供が産まれないので少子化が問題になる可能性がある。

米国では5月9日に放送されたABCテレビのインタビューで、オバマ大統領が「同性婚を支持する」と発言して話題となりました。
現職の大統領が公の場で同性婚を認めるのは、史上初めてです。

これは11月の大統領選に向けて、再選をねらうオバマ氏が、共和党の候補が確実視されているミット・ロムニー氏を意識した発言と見られています。ロムニー氏は、「ゲイが大嫌い」みたいですから。

ここに来て、大統領選挙の争点は、米国の景気回復、オバマ氏の導入した皆保険制度のほか、この「同性婚」も争点になろうとしています。
う〜ん、どうなんでしょう?

ご存知かと思いますが、欧州で「Greek Love」とは同性愛のことです。
古代ギリシャの都市国家では、少年愛が一人前のおとなの“たしなみ”とされていました。
日本でも織田信長が少年愛者だったことが知られています。

そんなことから、同性愛を信奉する人たちは、「同性愛は長い歴史を持つ、人類の営みだ」と主張しています。
冒頭に述べましたように、私は、「同性愛だろうが、異性愛だろうが、それは個人の自由」と考えています。

同性愛にも、いろいろなパターンがありますものね。
たとえば男同士なら、「男が男同士として愛し合う」、「どちらかの男が女として男から愛される」、「両方の男が女同士として愛し合う」みたいなバリエーションです。

でも、それは“こっそりくらいがちょうどいい“との感じもします。
街中で、ホモやレズビアンの人たちが、おおっぴらに愛情表現をする社会っていうのは、正常な感じがしません。
もちろん、これは“偏見”かもしれませんが、自然な感情だろうと思っています。

でも、米国社会は確実に「ゲイが文化だ!」の方向へ進んでいるんですね。


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2012-05-23 13:49 | 記事へ |
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2012年05月22日(火)
ヴォーグ誌が“鳥ガラ”モデルを排除、妥当な判断<No.1012>

■ヒップもバストもない“スラリ体型”って、ちっともセクシーじゃない!
5月21日付の朝日新聞に「“やせすぎモデル起用しません” 雑誌ヴォーグが新方針」の記事が出ていました。

世界19の国・地域で発行されているファッション誌「ヴォーグ」が、痩せすぎや若すぎるモデルを今後は誌面に起用しない、という宣言を打ち出した。
日本版の「ヴォーグ ジャパン」は28日発売の7月号からこの方針を適用する。22日に発表する。 「読者の女性らが、偏った体形基準を元に過度なダイエットに陥るなどの弊害を防ぐため」という。

16歳未満のモデルや摂食障害のように見えるモデルなどを採用しないという。体に関する一定の数値などは基準にしない。
この方針は、ヴォーグを発行するコンデナスト・パブリケーションズ社(本社ニューヨーク)が、各国版の編集長19人の共同声明として今月3日に発表した。同社は「女性の美しいボディーの理想イメージを、より健康的なものにすることを呼びかける」として、モデル業界やデザイナーにも呼びかけるという。
(引用は以上)

日本の若い女性が「ダイエット、ダイエット」と騒ぎ始めたのは、20年以上前からでしょうか。でも、街で見かける女性たちは、もう十分に細いと思うのですが、それでもみんな、「もっと細くなりたい」と言います。

理由はなにかと考えてみると、アニメやコミックに登場する“ヒップもバストもない、ストーン体型の主人公”、あるいは、超細いテレビの女性タレント・・その反映なのかな、です。
でも、元をただせば、今回のヴォーグ誌のような世界の一流ファッション誌が起用しているモデルさんの体型なんですよね。

以前、イギリスだったか、ファッション界が「痩せすぎのモデルは使わない」と宣言をしていました。
男性目線の発言なので、明らかにバイアスがかかっていると自覚した上で言えば、「ヒップもバストない、まるで鳥ガラみたいな体型の女性は、セクシーじゃないよね」と、思っていました。

個人的な好みもあるでしょうが、誤解をおそれずに言えば、「女性が思っている以上に、男性は、すこし“ぽっちゃ”くらいの体型の女性が好き」なんじゃないでしょうか。
やっぱり、女性は、「丸みがあって、柔らかくて、バストとヒップが少し出ている」が、男性から見て、いい感じです。

もっと言えば、痩せすぎのモデルさんは、「恋人として一緒に歩くのはいいけど、結婚して、奥さんやママになってもらうのは、ちょっと無理」ってことですよね。

今回、ヴォーグ誌は、「身長何センチで体重何キロ以下」みたいな具体的数値を発表しませんでした。 一流誌の見識ある判断です。
でも、実際には誰かがどこかで、「身長が○○○センチなら、体重は△△キロくらいがいいよね」と、言わねばならないのでしょう。

かつて、「平和な時期には、オードリー・ヘップバーンみたいな体型が流行し、戦争や不景気ではエリザベス・テーラー(超グラマー)体型がもてはやされる」と言われました。 ということは、超やせぎす体型が流行のいまは、平和なんでしょうかね?


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2012-05-22 10:08 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月21日(月)
日本中で金環日蝕フィーバー、子供たちの好奇心を刺激<No.1011>

■絶好機!いくつの学校が「金環日蝕の特別授業」を実施したのか?
5月21日付の読売新聞に「シルバーリング、天空に輝く…各地で金環日食」の記事が出ていました。

太陽の中心部が月に隠される金環日食が21日午前7時半頃、九州南部から福島県南東部にかけての太平洋地域各地で起きた。
これほど広範囲で観測できるのは平安時代以来の932年ぶり。
金環日食が見えない地域でも、大きく欠ける部分日食は観測できる。国内の日食は午前9時半頃までにすべて終わる。

太陽を見るときには、必ず日食めがねを使用すること。1秒でも太陽を直視すると網膜を痛める恐れがあるので、ちらりと見るだけでも厳禁。消費者庁は「蛍光灯にかざし、明るくて蛍光灯の形がはっきり見えるめがねは使わないで」と呼びかけている。
(引用は以上)

いつもより少しだけ早起きをして、午前7時半頃、金環日蝕を見ました。
日蝕メガネを買わなかったので、どうしようかと思ったのですが、近くの公園に行ってみたところ、近所の顔見知りの人が、「これ、どうぞ!」と貸してくれました。

ご近所づきあいは、大切です。痛感しました。

見ていると、10秒単位で、太陽がどんどん「月の影に食われていく」様子がわかります。
地球の自転運動がどれだけ早いのかってことですよね。
「金環リング」の状態になった時には少なからず感動!

さて、こんな100年に1回みたいな大自然のイベントに際して、教育現場は、どう対応したのでしょう? 金環状態が「午前7時半頃」だったので、通常の登校時間より早めです。

「明日、なにがあるか知ってますか? そう、金環日蝕ですね・・先生は午前7時から学校に来ているので、先生と一緒に見たい人は、いつもより早くなりますが、学校に来てください」
こんなことを昨日、子供たちに言った先生っているのでしょうか?

また、「日蝕って知ってるか?」として、1か月ほど前から、子供たちに「金環日蝕」を研究させていた学校は、どうなんでしょう?

文科省や教育委員会からの通達や指導があって、「早朝の特別課外授業は、言うほど簡単じゃないんだよ」と、現場の先生の声が聞こえてきそうです。
でも、どう考えても、子供たちが、理科や自然や科学に興味を持つ、千載一遇のチャンスでした。

学校がおこなうべき教育は以下の通りです。
(1)子供たちが今後、生きていくうえで大切な「基礎知識」を教える。
(2)新しいことに興味持つ「好奇心」を刺激してあげる。
(3)知識や好奇心を持って生きると、「どれだけ楽しいか?」を教える。

知識も大切ですが、好奇心の刺激はもっと大切。
子供は、興味を持つと、一心不乱にのめり込んで、集中力が増します。
この習慣をつけてあげるのが、大きな財産になるはずです。

って、言ってもなぁ、日本中、「人生を通じて波風のない“フツーの公務員”が一番」っていう公務員ブーム。このこと自体、日本の科学力や技術力の低下を暗示しているようで、気がかかりです。
子供たちには、「気の付く人材」になってほしいなぁ。


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2012-05-21 09:37 | 記事へ |
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2012年05月20日(日)
日本の将棋の美学、世界との戦いに生き残るヒント?<No.1010>

■指し進むにしたがって、差し手の選択肢が増える不思議なゲーム
5月19日付の読売新聞に「史上初、ポーランド女性が公式戦で女流棋士破る」の記事が出ていました。

将棋の第2期リコー杯女流王座戦1次予選が19日、東京・千駄ヶ谷で行われ、海外招待選手でポーランドの大学生、カロリーナ・ステチェンスカさん(20)が1回戦で高群佐知子女流三段(41)を破った。
外国人の女性が公式戦で女流プロに勝ったのは初めて。

続く2回戦では女流王将2期の強豪、千葉涼子女流四段(32)に敗れた。
ステチェンスカさんは4年ほど前、将棋が出てくる日本の漫画を読んで興味を持った。
インターネット対局で腕を上げ、現在アマ四段。
局後、「女流棋士になるのが夢なので、今日の勝利はその第一歩」と笑顔で話した。
(引用は以上)

囲碁は欧米に広がっているのは有名です。
しかし、将棋が欧州にまでファンを広げていたとは、うれしい驚きです。

チェスは、IBM社の「ディープブルー」という専用コンピュータが、1997年5月、世界チャンピオンのカスバロフに勝利(6戦して2勝1敗3分)しました。
囲碁では、2012年3月、コンピュータ世界最強のソフト「Zen」が、名人・本因坊などのタイトルを獲得している武宮正樹九段(61)と対戦し、コンピュータ有利のハンディ戦ながらソフトが2連勝しています。

将棋については、同じく2012年1月、将棋連盟の米長邦雄会長(69)が最強ソフト「ボンクラーズ」と対戦し、敗れています。

囲碁は、序盤に選択肢がたくさんあって、初心者にむずかしいゲームです。しかし、ルール自体は比較的シンプルで、欧州や米国にも愛好者がたくさんいます。
しかし、将棋は、駒の種類がたくさんあり、それぞれの動きを覚えるだけでも大変。
そんなところから、欧州の女性が、将棋に興味を持って独学で腕を上げた、という記事に驚きました。

でも、ポーランドに一人のファンがいるということは、欧州全土では、何百人、何千人の将棋愛好家がいると推測できます。

将棋は日本独特のゲームです。もちろん、オリジナルはインドや中国の「将棋」なのですが、ルールは日本独特のものです。
取った駒を自分の側の駒として、すぐさま使えるとの考え方は、まさに、戦国時代の「寝返り武将」を連想させます。

最終盤になればなるほど、差し手の選択肢が増えるという、世界でも稀な複雑なルールのゲームを、芸術の域にまで高めた日本人。
将棋の「思考システム」は、日本人の思考のオリジナリティ性を物語っています。

今後、ビジネスや科学、技術開発の分野でこのオリジナリティが物をいうのでしょう。

小学校や中学校で、将棋や囲碁を教えたらいいのに、と思います。


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2012-05-20 00:43 | 記事へ |
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2012年05月19日(土)
フェイスブックに未来はあるのか? 前途多難な上場<No.1009>

■上場直前にゼネラルモーターズが「フェイスブックに広告価値なし」の太鼓判
5月19日付の読売新聞に「フェイスブック上場、初値は売り出し価格上回る」の記事が出ていました。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)世界最大手の米フェイスブックが18日、米ナスダック市場に上場した。
初値は42・05ドル(約3330円)と売り出し価格の38ドルを約11%上回った。
米国を代表する新興企業への投資家の期待の大きさを示す、上々の滑り出しとなった。

フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ最高経営責任者が同日、米カリフォルニア州の本社で取引開始を告げるベルを鳴らし、従業員らと上場を祝った。同社の資金調達額は約184億ドル(約1兆4600億円)と、米IT(情報技術)企業の新規株式公開では過去最大になる。
フェイスブックは2004年の創業で、世界の利用者は今年3月末時点で9億人を超えている。
(一部抜粋、引用は以上)

著名IT企業の売上高と株式総額は以下のようになっています。

・・・・・・・・・・・・・・売上高     株式時価総額
マイクロソフト 約700億ドル  約2600億ドル
グーグル    約380億ドル  約2000億ドル
アマゾン     約480億ドル  約1000億ドル
フェイスブック  約37億ドル   約960億ドル

時価総額は、少し前の推計ですので、フェイスブックはさらに膨らんでいるはずです。
でも、どう考えても、売り上げの割には、フェイスブックの時価総額が「1けた」大きすぎますね。

その理由は以下のようなものです。
●2008年のリーマンショック以降、株価が低迷していた米国で、「フェイスブックの上場をテコに、全体的な株価がアップしてほしい」との投資家の心理が働いている。
●利用者9億人のフェイスブックが、将来的に「新しいメディア」に成長するのでは、との期待がある。

でも、皮肉なことに、5月18日の上場直前、大口の広告スポンサーであるゼネラルモーターズが、フェイスブックからの撤退を宣言しています。
5月16日のロイターは次のように伝えています。

米自動車大手ゼネラル・モーターズ(GM)は15日、米ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)大手フェイスブックのサイトへの広告掲載を停止する方針を示した。
GMの計画に詳しい関係者によると、フェイスブックの広告が消費者に与える影響はほとんどないと、マーケティング担当幹部らが判断した。(以下省略)

かなり深刻な記事です。
米国の超有力企業のGMの停止方針ですから、影響は少なくありません。
しかも理由が、「広告効果がない」というのですから、「えっ?・・それならフェイスブックって、どうやって儲けるの?」ですよね。

フェイスブックは実名登録で利用者を伸ばしきましたが、実際に、「広告・販促効果」という意味で、なかなか使い勝手の悪い媒体です。
お友達を増やしたり、雑談にはいいのですが、およそ、仕事には向いていません。

それがフェイスブックの特性かもしれません。
今後は、利用者が増えるのではなく、形骸化し、内部が腐っていくでしょう。
3年ってとこですか。

米国人を対象に行ったモバイル端末に関する調査で、「SNSで写真や近況などの個人情報を“共有し過ぎ”と考えている人が90%に上る」とのデータが最近、報道されています。
なんでもかんでも、正直登録でプライバシーを暴露するのは、どう考えても正常ではありません。
長く続くはずがないのです。


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2012-05-19 02:20 | 記事へ |
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2012年05月18日(金)
個人情報流出のアプリ、スマフォ狙い撃ちの目的は?<No.1008>

■アップル社製は安全のアピール? ウイルスソフトの販売?
5月18日付の読売新聞に「数百万人の情報流出アプリ、都内のIT会社捜索」の記事が出ていました。

スマートフォン(高機能携帯電話)の電話帳に登録された個人情報を外部に流出させるアプリ(ソフト)が出回っていた問題で、このアプリが東京都内のIT(情報技術)関連会社を通じてインターネット上に提供されていた疑いがあることが捜査関係者への取材でわかった。

警視庁は17日、不正指令電磁的記録(ウイルス)供用の容疑で同社などを捜索。
流出した個人情報は数百万人分に上るとみられ、同庁では流出先を調べるとともに、作成者の特定を進めている。同庁は問題のアプリがウイルスに該当すると判断。

問題のアプリは米グーグルの基本ソフト「アンドロイド」を搭載したスマホ向けで、今年3月中旬から4月13日の間、グーグルの公式ストアに無料公開された。
スマホにダウンロードし起動すると、電話帳内の名前、電話番号、メールアドレスなどが勝手に外部に送信される仕組みだった。
(一部抜粋、引用は以上)

パソコンに続いて、スマートフォン向けのウイルスが出回っていると言われていました。
今回は「流出した個人情報は数百万人」と大規模です。

都内のIT関連会社が“犯人”ないし共犯であるとして、問題は、「狙いはいったい何か?」です。
問題のアプリをスマフォにダウンロードすると、「電話帳内の名前、電話番号、メールアドレスなどが勝手に外部に送信される」仕組みだったといいます。

こんな“通り魔”的な犯罪って何なのでしょう?
考えられるのは、以下のことです。
1)人が困惑するのを面白がる愉快犯
2)自分たちの技術力をアピールしたい“傲慢なテング集団”
3)ウイルス対策ソフトを売りたい“金の亡者”

常々、思っていたのは、「ウイルスとウイルス対策ソフトは、非常に微妙なグレーゾーンの関係にある」ことです。ウイルスを制作した人間は、対策ソフトを簡単に開発できます。

ウイルスで世間を騒がせておいて、「対策ソフトができました」とアピールすれば、商売になるのです。 米国では、ハッカー集団や高度なウイルス作成者は、「技術力が高い」として、尊敬されています。
かれらが、有名企業の職を得ることもあるようです。

まさに、「ウイルスと対策ソフトは同根」の考え方ですよね。
その意味で、今回の事件は、アメリカ的犯罪と言えなくもありません。

でも、困ったことに、一度流出した個人情報は、どんなに手を尽くしても決して回収されることはありません。
携帯電話の会社で、「クラウドのストアレージを使いませんか?」みたいなサービスをしているところがあります。
しかし、かなりの確率で、そのようなクラウドに蓄積された情報は流出します。

しかも、流出したメールアドレスが、「ブラックリスト」などに載ってしまうと、いかがわしい男女交際を進める迷惑メールが殺到したりします。
個人情報がウイルスによって流出する以前に、ある特定のSNSに登録をすると、登録をした途端に「出会い系サイトのメールがゲリア豪雨のように送られてくる」との実話を聞いたことがあります。

便利の裏には、危険が潜んでいます。
浮ついた気分でアプリを取得したり、登録をすると、痛い目に遭うということですね。
自衛以外にありません。気を付けたいものです。


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2012-05-18 09:24 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月17日(木)
緊縮策拒否のギリシャは再選挙、でも経済崩壊?<No.1007>

■13兆円支援がなければ、債務不履行、ユーロ離脱で通貨大暴落
5月16日付の読売新聞に「ギリシャ、6月再選挙へ…連立交渉が決裂」の記事が出ていました。

ギリシャ総選挙後の連立交渉は15日、パプリアス大統領が財政緊縮策への支持・反対両派の5政党党首を集めて事態打開策を協議したが失敗、決裂した。
6月中旬に再選挙が行われる。
同国の政治空白がさらに約1か月も続くうえ、再選挙で緊縮策反対派が一層の圧勝を収める事態も予想されるため、ギリシャ債務危機の再燃や、ユーロ危機の深刻化が懸念される。

大統領報道官によると、大統領は政権樹立に向けた調整を断念し、再選挙実施を決めた。16日に各党党首を集めて再選挙を執り行う暫定内閣の陣容を固める。
ギリシャで1974年の軍政崩壊後、総選挙後に政権を樹立できず、再選挙にもつれ込むのは初めて。再選挙の日程は大統領が決める。
(一部抜粋、引用は以上)

再選挙は6月17日実施と決まっています。
では、再選挙のあと、何がおこるのでしょうか?

1)記事にある通り、「緊縮策反対派」が議席を増やして、勝利を収め、公務員削減、年金削減などの緊縮策は撤回される。
2)その結果、国際通貨基金などからの13兆円規模の支援が受けられなくなる。

3)ギリシャは国の借金(国債)が返済できなくなり、債務不履行となる。EUの規定により、離脱を余儀なくされる。
4)EU離脱は、イコール、通貨ユーロ離脱ではないが、流れから“自主離脱”の可能性大。そうなると、ギリシャ自国の通貨が50%〜70%暴落し、国内物価は50%を超えるハイパーインフレが襲う。

5)国民や企業は、つぎつぎに銀行預金を引き出して、海外へ移す動きが起こり、金融システムは完全に破たん。ギリシャは、財政が税収に見合う(黒字になる)超緊縮策をとることになる。

お分かりでしょうか?
国民の多くが、「緊縮策なんて、やってられるか!」と、国際通貨基金や独仏が進める支援策を拒否します。

その結果、13兆円の支援が受けられず、国家は債務不履行で破たん、銀行がつぶれ、国の経済システムは崩壊、仕方なしに、わずかな税収に見合った、超の付く緊縮財政を実施せざるを得なくなるのです。

働くのがイヤだ、とダダをこねているうちに、家計がダメになり、最終的には、自分の望まない過酷で条件の悪い肉体労働を強いられるという構図です。
ギリシャ国民は、このシナリオを理解していません。
なぜでしょうか?

●ギリシャの報道メディアが正しく情報を伝えていない。
●国民に、経済の仕組みを理解する知識が足りない。
●再選挙の方が、「自分たちに有利」と考える、一部の政治勢力の思惑がある。

不幸なシナリオです。
でも、日本も同じようなレールの上に乗っているのです。
「1000兆円の借金があっても、95%は国民が保有しているから大丈夫」と言っているうちに、外部要因で、国債の利息が1%でも上がれば、日本は国家破綻するのです。

そうなった方が得をする政治家や役人がいるのか、消費税値上げは、遅々として決まりません。
一旦、破たんへの道を歩み始めると、あとで何を決めても止まりません。
行くところまで行って、再生するのに、50年とか100年を要するでしょう。

消費税値上げを渋った政治家や一部の企業経営者は、もうその頃にはいなくなっています。
自分たちに責任がとれず、子供や孫の世代に大きな負の遺産を遺す消費税値上げ反対の動き。

主義主張以前に、人間として、許せないと思います。


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2012-05-17 09:46 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月16日(水)
宇宙市場へ強力アピール、18日にアリラン3号打ち上げ<No.1006>

■海外から受注した初めての衛星打ち上げ、成否を世界が注目
5月15日付の読売新聞に「海外衛星の受注、軌道に乗れ」の記事が出ていました。

海外から初受注となる韓国の衛星を搭載したH2Aロケット21号機が、18日未明、鹿児島県の種子島宇宙センターから打ち上げられる。
海外の改正の打ち上げは日本にとって長年の悲願で、成功すれば世界の衛星打ち上げ市場にアピールできそうだ。
打ち上げを担当する三菱重工業が受注したのは、韓国航空宇宙研究院が開発した多目的実用衛星「アリラン3号」。光学カメラを搭載し、地図作りや環境、農業に役立つ高解像度の画像を撮影する。

H2Aの打ち上げは2003年の6号機での失敗後、14回連続で成功。成功率は信頼性の目安とされる95%に達したが、海外衛星の実績はない。
同社の浅田正一郎・宇宙事業部長は「打ち上げを成功させ、国際市場での信用力を高めたい」と力を込める。
打ち上げに合わせて、韓国からも関係者ら40人が種子島入りする。
(引用は以上)

韓国は、2004年にロシアとの提携により、独自で「羅老(ナロ)ロケット」による衛星を打ち上げに挑戦してきました。しかし、2009年8月、2010年6月と2度にわたって打ち上げに失敗。
原因を巡って、「ロシア担当の部品に問題はない」とするロシア側と対立し、3回目の打ち上げが危ぶまれていました。

その後、和解し、2012年10月に第3号が打ち上げられることになっています。

そのような状況を受け、日本が破格の条件を韓国側に提示し、衛星打ち上げの業務を受注することに成功しました。
国際宇宙市場では、米国、欧州、ロシアが先行しており、日本のH2Aロケットはまだまだ後発です。

今回も1回の打ち上げ費用が約85億円のところを、韓国には30億円程度を提示したと見られています。欧州のユーロコット社が40億円で入札していたので、それを下回る金額を出したのでしょう。
ただし、今回は「アリラン3号」以外に、日本の水循環変動観測衛星も一緒に載せて、打ち上げます。

H2Aは3600キログラムを搭載することができ、水循環変動観測衛星は1900キロ、アリラン3号は800キロで合計しても2700キロ。
要するに、自国の衛星を打ち上げる際に余ったスペースを韓国に“相乗り”で販売した格好です。
商魂たくましくていいですね。

ロシアと韓国の提携で過去2回失敗している案件なので、ここで日本のH2Aが成功すると、国際宇宙市場での存在感は、大幅に増します。
日本は新成長戦略として、原発、高速鉄道、水プラント、宇宙技術が柱です。
原発はいま、微妙なところで、高速鉄道はライバルが多すぎて苦戦中。

その点、日本が先端技術で一歩リードする宇宙技術(衛星打ち上げ)はとても有望なマーケットです。
どうか、打ち上げが成功しますように!


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2012-05-16 09:57 | 記事へ |
2012年05月15日(火)
IT業界の栄枯盛衰、株売って有名人が常道?<No.1005>

■DeNAだって10年後は不透明、終身雇用なんてあり得ない
5月15日付の日経ビジネス(ネット版)に「ミクシィ、身売りを検討」の記事が出ていました。

日本のSNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)業界を牽引してきたミクシィが身売りを検討していることが明らかになった。
社長の笠原健治氏が保有する約55%の株式について、売却に向けた交渉への参加を複数の企業に打診し始めた。

ミクシィがSNSを開始したのは2004年2月。当初は同時期にサービスを開始したグリーに比べて圧倒的に多くの会員を獲得し、日本のSNS業界を牽引してきた。しかしその後、携帯電話に主軸を置き、ソーシャルゲームを事業の中心に据えたグリーとDeNAが急成長。一方、リーマンショックの影響やスマートフォンの台頭で、収益の大半をパソコンや携帯電話の広告に依存してきたミクシィの業績は低迷を続けた。

グリーやDeNAに比べると業績の差は歴然としている。ミクシィの2012年3月期の売上高は前年同期比横ばいの133億3400万円。営業利益は同34.9%減の21億9400万円に落ち込み、純利益は7億4900万円と同45.8%減少した。
ピーク時の2007年秋に約3000億円に達したミクシィの時価総額は約250億円にまで減少(5月14日時点)。DeNA(時価総額約3000億円)やグリー(同約3400億円)とは10倍以上の開きがある。
(引用は以上)

4年前に3000億円だった株式の時価総額が、いまでは250億円。
10分の1以下への縮小ぶりに、IT業界の栄枯盛衰の速さを思い知らされます。

米国でIT長者と言われる人は、株価がピークになった時点で、どこかの企業にすべてを売却し、業界から身を引いて有名人になる、というのが常道です。
それこそが、90年代以降に大ブームとなった“IT起業家”の最終ゴールです。

彼らは、30年も40年もの長きにわたって、業界に残り、企業を切り盛りしようと、最初から考えていないのです。
ニッチ分野で起業し、上場できる条件が整えば上場し、株価が高くなった時点で、売り抜けて引退、あとは有名人として悠々自適の人生、チャンチャン!・・わかりやすいでしょ。

それでなくても、IT業界は、人の人生の7倍速く時間が経過する「ドッグイヤー」と言われています。
せいぜい10年が限度で、30年も40年も、その企業のサービスや技術が世間で通用することはあり得ないのです。
IT業界の宿命。

一方、ミクシィ自身が公表した、「ミクシィ登録者」の利用状況は、ショッキングです。
2011年時点で、登録会員のうち、「1か月間に1度もミクシィを利用しない会員が44.2%」もいるというのです。2007年時点で、この数値は「23.3%」でした。
4年間で、倍増。

そう、SNS王者フェイスブックの日本上陸、DeNAやグリーのオンラインゲーム隆盛の影響で、顕著なミクシィ離れが進んだのです。
こうなると、あとは「いつ株を手放すか?」です。
ミクシィ自身、「株の売却は事実無根」と否定しているようですが、誰だって、これ以上、株価が下がらないうちに、手放したいと考えるでしょう。

米国のヤフーは1995年に起業し、画期的なサービスで瞬く間に成長し、2000年には株価が最高値を記録しました。しかし、検索サービス後発のグーグルに市場を奪われ、2008年に営業不振となり、最近の話題は、「いつ潰れちゃうの?」ばかりです。

おなじような意味合いで、ミクシィはもう終わったとして、最近、プロ野球球団を買収したDeNAは、大丈夫なのでしょうか?
経験則からすれば、サイクルとして10年以内に業績不振、株価低迷の可能性だってあります。

いまが売り時、かもしれませんよ。


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2012-05-15 09:30 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月14日(月)
世界に広がる“中国の被害”、ミラノが乗っ取られる?<No.1004>

■中国人が一番知っている、「中国は最悪」、お金が出来たら脱出
5月13日付の産経新聞に「イタリア便り ミラノの中国人」の記事が出ていました。

イタリア北部の商業都市ミラノでは最近、中国系住民の増加が目立っている。
実際、市役所の住民登録簿に登録された名字は、驚くなかれ上位10番内に中国系の名字が3つもあることが判明した。
1位は典型的なイタリアの名字ロッシが占め4379家族がいるが、なんと2位はHu(胡)の3694家族、8位はChen(陳)で1625家族、10位はZhou(周)で1439家族がいるという。

ミラノ住民もさすがにこの結果にはショックを受けている。
ミラノ市在住の中国人は、公式には約2万1千人とされているが、近年、不法入国者が激増し実数は8万人を超えると推定される。
中国人は事業(食品・衣料関係が多い)に少し成功すると故郷から親戚を呼び寄せ助け合う。この結果、ミラノのバール(軽飲食店)の20%は中国人が握っているらしい。
(一部抜粋、引用は以上)

ミラノ市の人口は約130万人とされています。
現状、不法居住者を含めた中国人が8万人なら、その数が10万人を超え、「ミラノ市の人口1割を中国人が占める」という事態も、そう遠くないでしょう。

選挙権が、どうなっているのか不明ですが、中国系の市会議員が誕生し始めると、イタリア最大の商業都市は中国人に乗っ取られかねません。

お隣のフランスでは、ワイナリーを中国資本が買いあさっているそうです。
5月5日の中国青年報(電子版)は以下のように伝えています。

世界的なワインの名産地、フランス南西部の都市・ボルドーではここ数年、中国資本によるワイナリー買収が目立っている。
ボルドー近郊の仲介業者によると、現在40カ所以上のワイナリーで中国側を相手に買収の話し合いが進められているという。
某高級ワイナリーのオーナーは「われわれの仲間は誰一人として中国人にワイナリーを売りたいとは思わない」と断言。また某銀行のトップは「中国人のワイナリー買収は彼らがアフリカでやっていることと同じ。つまり現地の資源の略奪と破壊にすぎない」と非難している。

中国本土では、海外の有名ブランドなどの商標登録で「ボロ儲け」をたくらみ、DVDやゲームなどの海賊版を大量に流通させ、法律を改変して海外企業の資産を奪い取る、そんな横暴がまかり通っています。
でも、それは中国国内のこと。その国に入ったら、その国の“ローカルルール”に従うほかありません。

しかし、今回、問題になっているイタリアもフランスも、小金持ちになった中国人のやりたい放題です。
イタリア・ミラノのケースで、中国から家族や親族を呼び寄せるのは、「彼ら、中国人自身が、中国は住みやすい国ではない。中国人が中国人をだまし、搾取して儲けている、最悪だ」と一番、よく知っているからです。

お金ができたら、中国本土を脱出して、自由なカナダや米国、ヨーロッパへ出ていきたい、みんなそう思っています。
そして、それができない中国人は、中国本土にとどまり、恨みの裏返しとして、「愛国心に磨きがかかる」のです。


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2012-05-14 09:45 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月13日(日)
韓流ブームは終わっている、儲けは日本の業者<No.1003>

■韓国の国策だった“文化輸出”は成功、でも収益構造が不備
5月12日付のサンケイビジネスアイに「本国薄利“韓流ブーム”に疑問 日本市場“一極依存体質“浮き彫り」の記事が出ていました。

韓国経済紙・毎日経済新聞が3月に開いた「第19回ビジョンコリア国民報告大会」で発表された報告書は、韓流が韓国経済にいかに貢献しているかを示した。
それによると、映画や音楽など韓流コンテンツの輸出額は、「冬のソナタ」などの大ヒットドラマが中心だった2003年には8600万ドル(現レートで約68億円)だったが、K−POPが増えた07〜10年には1億8900万ドルから3億1300万ドルと成長している。

韓流は、政府主導で産み出し発展させた戦略モデル。同報告書はそれが大成功を収めていることを示している。
その一方で、特定市場、特に日本への高い依存度や収益構造の問題点も指摘されている。
欧米でもライブを行うなどいまや韓流の主流となっているK−POPだが、韓国コンテンツ振興院の調べでは、アジアでの売り上げが全体の99%を占め、なかでも日本が80.8%と突出する。

しかも、毎日経済新聞によると、5人組のアイドルグループ「KARA」の日本での活動を例に試算したところ、公演やキャラクターグッズ、CD販売など日本での収益のうち、84%は日本側流通業者に渡り、残り8%が日本側プロモーターに。結局、KARA所属芸能事務所の手元に残るのは収益の8%に過ぎないという。

これに追い打ちをかけるのが、毎日経済新聞のアンケートだ。今年2月に日本、中国、台湾で1200人を対象に韓流について調査したところ、「5年以内にブームが終わる」と回答した人の比率が62%、「すでに終わっている」の18%と合わせると8割の人が否定的な見方をしていることが分かった。
(一部抜粋、引用は以上)

記事にもある通り、「韓流は、政府主導で産み出し、発展させた戦略モデル」です。その韓国の戦略に、日本のテレビ局が乗った格好。
似たような安手の韓流ドラマや映画が大量に日本へ輸入され、あらゆるテレビのチャンネルで垂れ流されています。

また、韓国の男性アイドルグループに、日本のおばさん達が群がり、女性アイドルグループには日本のお笑いタレントが熱狂しています。
どう見ても、異常です。
しかし、日本にはもともと、歌も踊りも芝居も“学芸会”レベルの10代の女の子のグループに、命を懸けて熱狂する「アイドル業界」という、とんでもない伝統があります。

だから、KARAが紅白歌合戦に出ても不自然さはありません。
でも、どうなの?
ある芸能評論家が、「なんだ、太モモとお尻のブームじゃないか!」と言いました。
名言です。

しかも、舞台裏を暴いてみると、売り上げの9割を日本の芸能界や流通業者が懐に入れ、韓国への「カンリュウ」は8%ですって。
これはまさに“ピンパネ(1割の中間搾取)”の逆の、“ピンくれ(10%しかタレントが受け取れない)”です。吉本興業の芸人がいつも言っている構造が、ここでもあったんですね。

韓国は国策として、20年前のジャネット・ジャクソンやマイケル・ジャクソンの踊りと歌を海外に輸出し、それに日本の芸能界がまんまと乗り、売り上げが立って、世界的なブームみたいになりました。
でも、収益構造の整備が追い付かず、ブームが去るとともに捨て去られようとしています。
いわゆる“一発屋”だったんですね。

まぁ、そういうレベルでしょう


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2012-05-13 10:23 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月12日(土)
物事を決められる国会、ダブル選挙が必要条件<No.1002>

■日本が潰れるか、立ち直るかの分岐点、是非ダブル選挙を!
5月11日付の朝日新聞に「輿石幹事長“衆参ダブル選が良い”、首相は“言わない”」の記事が出ていました。

民主党の輿石東幹事長は11日の同党所属国会議員の会合で、衆院解散・総選挙の時期について「ダブルが望ましい」と述べ、来年夏の参院選との同日選挙を実施すべきだとの考えを示した。
この発言に対し、野田佳彦首相は同日の内閣記者会のインタビューで「大事なテーマをあれこれ言わない」と言及を避けた。

輿石氏が「ダブル選挙」を持ち出したのは、自民、公明両党を牽制(けんせい)する狙いがある。
早期解散を求める自民党との「話し合い解散」の可能性を否定し、消費増税法案への反対姿勢を鮮明にする小沢一郎元代表との融和を優先するものだ。
一方、野田首相はインタビューで「あくまで(増税法案を)全力で通す」と強調。藤村修官房長官は11日の会見で「解散権は首相にある。時期を(輿石氏と)共有するような案件ではない」と不快感を示した。
(引用は以上)

米国の上院と下院にも「ねじれ」があり、オバマ大統領は施政に苦労しています。
日本では、2009年夏の衆院選挙で、民主党が290議席を獲得し、圧倒的多数を得ました。
ところが、翌年の参院選挙で惨敗し、参院では野党が過半数を握っています。

ですから、日本の国会はいま「ねじれ」であり、予算案以外、何も決まりません。
それどころか、参院では、自民党が主導して、「大臣の不信任決議」が連発されています。

これは、「民主党が悪い」とか、「自民党に能がない」の話ではありません。
新聞メディアに踊らされた国民が、一度は民主党を選び、その1年後に自民党などを選んだという、国民の心の「ぶれ」が原因です。

日本は1991年のバブル経済崩壊から20年を経て、ようやく景気回復のステップを歩み出そうとしています。
いまから2、3年が大切です。

国会に要求されるのは、
1)「10年後、20年後の日本の形」を見通し、「ジャパン・ビジョン」を作成する。
2)それに向けて、エネルギー、防衛、少子化対策、年金・保険、財政再建などの基本方針の策定。
3)必要な法律整備をおこなう。
以上です。

では、何が必要でしょうか?
「衆院と参院で過半数を有する連立与党」の存在なしには、何も決められません。
となると、「衆参ダブル選挙」が、一番わかりやすいのです。

ダブル選挙であれば、一部の新聞メディアの“身勝手なキャンペーン情報”によって、国民の考えが乱されることもありません。
その意味で、輿石幹事長は正しいのです。

しかし、実際問題として、
●国民は、「民主党はダメ、でも、自民党に戻ることはあり得ない」と考えている。
●民主党も自民党も選択肢にないとして、「第3の選択肢」を求めている。
●その「第3の選択肢に維新の会がなれるかどうか?」が、この国の将来を左右する。
という状況です。

金融市場では日本の国債の「金利」がいつ、急上昇するかもしれない、非常にデリケートな段階に入っています。
欧州の金融危機が、どんな火種を日本に運ぶかもしれません。

財政再建に道筋をつけ、消費税を値上げし、年金・保険制度の改正で将来の安心を国民に提示する、最低限、これを成し遂げる政権を、早急に作らねばなりません。

「自分が次の選挙で当選するかどうか?」しか考えない議員は、もう要りません。
小沢さんの周囲の当選1回議員と、自民党の“老害議員”は、この国には不要です。


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2012-05-12 12:31 | 記事へ |
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2012年05月11日(金)
日本は世界に「いい国」と見られている、自信を持とう<No.1001>

■ソフトパワー発揮のため、中東、アフリカ、南米へ「情報収集」に出かけよう
5月11日付の読売新聞に「世界に良い影響 日本トップ…BBC読売調査」の記事が出ていました。

英BBC放送が読売新聞社などと22か国で共同実施した世論調査によると、日本が「世界に良い影響を与えている」という評価は58%で、「悪い影響を与えている」は21%だった。
調査は、国際社会に影響を及ぼす16か国と欧州連合(EU)の評価を聞いたもので、「良い影響」は日本が最も高く、ドイツ56%、カナダ53%、英国51%などが続いた。

日本が1位になったのは、ドイツと並んでトップだった2008年以来。約1年前の前回調査ではカナダ、EUと同率で3位だった。日本への評価をみると、中国と韓国を除く20か国で「良い影響」が「悪い影響」を上回っている。
「悪い影響」は、イラン55%、パキスタン51%、北朝鮮、イスラエル各50%などの順に高かった。調査は昨年12月から今年2月にかけて面接または電話方式で実施、計2万4090人から回答を得た。
(引用は以上)

日本は、企業による経済活動は世界で一流です。
ところが、「外交」や海外への「アピール」は、とっても下手。
国の伝統の中に「紳士の外交」みたいな間違った思い込みがあって、「紳士も武士も、自己の手柄は誇らない」の“信念”のもと、過度なパフォーマンスや貢献の宣伝をしてこなかったのです。

今回の調査が、どのような主旨で行われたのか、いまひとつ不明ですが、「良い影響で世界一」の評価はありがたくいただいておきましょう。これは素晴らしいソフトパワーです。
では、今後、どうすればいいのでしょうか?

日本の外交や海外との交渉で不足しているのは「情報」です。
ほぼすべての海外情報を米国経由でもらっています。ですから、米国と敵対している国からは良質な情報は入手できません。

日本は、日米同盟を外交の基盤としているのですから、米国の苦手な国から日本は情報収集することを考えるべきです。

先日、米国が実行直前に阻止をした航空機爆破テロ事件。
アルカイダ系テロ組織に極秘潜入していた、おとり捜査中のサウジアラビアのエージェントが、金属探知機にひっかからない新型爆弾を盗み出し、それが米国に渡って、計画阻止が可能になりました。
そう、こういう極秘情報の収集です。

もちろん、日本には正式な諜報機関もスパイ組織もありません。ですから、とりあえず、日本は「海外情報収集」と称して、日本人ないし、日本を現地で助けてくれるスタッフを雇い、中東での情報収集を開始しましょう。

イラク、シリア、イラン、エジプト、イスラエルなど、今後、火種となりそうな国から裏ネタを集めましょう。
意外にも、中東やイスラム圏では日本の評価が高いんだそうです。 アメリカと第二次大戦で戦った国であり、仏教国だかららしいです。

いきなり日本が、世界外交の表舞台に登るのは荷が重すぎます。しかし、世界で評判がいいなら、それを利用して、「御用聞き」に回りましょう。
トルコやブラジルなど、日本に特別親しい感情をいだいてくれている国とは、仲良くしておきましょう。それらの国経由で情報が入って来るからです。

でも、こういう話をすると、外務省の官僚から、「大切な情報っていったい何ですか?」とか聞かれそうですね。
まぁ、日本の外交のレベルはその程度。頑張りましょう。


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2012-05-11 09:50 | 記事へ |
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2012年05月10日(木)
自分について語る時、快感物質ドーパミンが放出<No.1000>

■ソーシャルメディアが流行るのは自然な現象、プライバシーに要注意
5月8日付のウォールストリートジャーナルに「脳科学で解明、人が自分について語りたがるわけ─氾濫するSNS」の記事が出ていました。

自分について話すことが、食べ物やお金で感じるのと同じ「喜びの感覚」を脳のなかに呼び起こすことが、5月7日発表された研究で明らかになった。
個人的な会話であっても、フェイスブックやツイッターといったソーシャルメディアでの発信であっても、それは変わらない。

日常会話の約40%は、自分が何を感じ、どう考えたかを他人に話すことで占められている。
米ハーバード大学の神経科学者らが脳画像診断と行動に関する5つの実験を行い、その理由を解明した。脳細胞とシナプスがかなり満足感を得るため、自分の考えを話すことを止められないのだ。

「セルフディスクロージャー(自己開示)は特に満足度が高い」と同大学の神経科学者、ダイアナ・タミール氏は話す。
一般的に、セルフディスクロージャーを行うと中脳辺縁系ドーパミン経路に関わる脳の領域の活動が高くなる。ここは食べ物やお金、セックスなどで得られる満足感や快感と関係している部分だ。
テキサス大学の心理学者、ジェームズ・ペネベイカー氏は「人は、他人に話を聞いてもらうのが好きなのだ。そうでなかったら、どうしてツイートをするだろうか」と述べた。
(一部抜粋、引用は以上)

自分自身のことを思い起こしても、一日のうち、たしかに自分に関係する内容を考えている時間が長いですね。
個人的には、それをインターネット上のフェイスブックやツイッターなど、いわゆるソーシャルメディアで公開しようとは思いません。でも、自分について、あれこれ考えるのですから、「自己情報の開示」をしたいと感じる人がたくさんいても、自然です。

ただ、それが脳の持つ自然な機能というのは驚きです。
自己情報を誰かに話したり、知らせたりすると快感物質ドーパミンが放出されるんですね。
しかも、そのレベルが「食べ物、お金、セックスと同系統」というのですから、人間にとって最高レベルです。

でも、ここでご注意です。
フェイスブックは「実名登録」が基本で、プロフィールには自分のリアルな写真や本名、年齢、住所、趣味、興味のあることなどを登録するのが普通です。
それが快感系機能に基づく自然な行為・行動であるとして、それは、あなたの「プライバシーの流出」でもあります。

ネット利用者がすべて、善意の持ち主とは限りません。
あなたが公開した生年月日や住所から、「暗証番号」や「メールアドレス」が特定される場合だってあります。

そして、それらが実名とともにひとたびネット上に流出してしまうと、取り返しがつきません。
まちがって、なんらかの「ブラックリスト」にでも掲載されたら、今後、未来永劫、妙な勧誘メールや電話に悩まされることになります。

フェイスブックは実名登録で利用者を飛躍的に伸ばし、2012年3月末時点で全世界で9億100万人になっています。
それだけ実名や個人情報がネット上に“溢れている”状態です。
そして、それらの情報は、いまから消し去ることはできません。グーグルの検索ロボットに一度、登録されてしまうと、取り返しがつかないのです。

自己情報の公開は快感を呼び起こすだけに、ただちに、自己規制するのは難しいでしょうが、やはり公開には慎重であるべきだと、私は思っています。


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2012-05-10 09:54 | 記事へ |
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2012年05月09日(水)
100キロの“デブ”が溢れる肥満社会、日本に到来?<No.999>

■米国では医療費44兆円の恐ろしい予測も、日本はどうなるの?
5月8日付の朝日新聞に「2030年に米国人の4割が肥満、医療費44兆円増 米研究」の記事が出ていました。

米国の肥満人口比率が2030年には42%前後に達するとの研究結果を、米国の医療経済学者らがこのほど報告した。
報告は、米デューク大学グローバル衛生研究所のエリック・フィンケルスタイン氏らが米疾病対策センター(CDC)主催の肥満予防に関する会議で発表し、米予防医学専門誌AJPMにも掲載された。

それによると、米国内の肥満人口は今後18年間で3000万人増加し、肥満に関連した病気の医療費も5495億ドル(約44兆円)増大する見通し。CDCによれば、米国内の成人の現時点での肥満比率は約35%となっている。
フィンケルスタイン氏らはまた、30年には「重度の肥満者」が成人全体の11%を占めると予想する。 重度の肥満とは、体重(キログラム)を身長(メートル)の2乗で割ったBMI(体格指数)が40を超えるか、体重が標準を約45キロ以上上回っているケースを指す。
(引用は以上)

ライフスタイルといい、経済格差といい、日本は確実に米国社会の後追いをしています。
その伝で言えば、日本にも「超肥満社会」が到来することになります。
はっきり言って、米国の“おデブちゃん事情”はひどいですよね。たとえば、大リーグのテレビ中継を見ていて、画面に映し出される観衆で、成人は大抵、太っています。

差別でもなんでもなく、「ああ、米国の低所得者層は、ストレスでみんな肥っているんだな」と思ってしまいます。

日本にラッパーが出現し、「○○だヨー!」と叫び出したのは1980年代半ばでした。
DJにせよ、歌手にせよ、みんな、「オレたち、アメリカの黒人みてぇに、なりてぇ!」と憧れを語っていました。
へぇ、米国の黒人ねぇ・・ああいう生活、大変だよ、と感じたものです。

そしていま、二十数年を経て、日本も米国と同じ格差社会になっています。年収200万円以下のワーキングプアが1000万人いて、そのうち20代、30代の若者が半数と言われています。
80年代半ばに、「米国みたいになりてぇ!」と望んだことが、いま、現実となっているのです。
そして、今度は肥満です。

マクドナルドをはじめとする「ファーストフード」は、もはや日本の日常。
米国では、一般的に、「貧困層ほど食事に占めるファーストフードの割合が高く、貧困層ほど肥満が多い」と言われています。
健康に配慮した、より高価格の食品・食材を購入することができず、不可抗力的に、みんな肥ってしまうのです。

日本にも早晩、超肥満社会がやってくるでしょう。
記事の中にある、「重度の肥満」を計算してみました。
身長164センチの人なら、体重が約105キロになります。簡単に言えば、ものまねタレントの松村邦洋さんみたいな体型です。
あれだけ肥っていれば、心臓に負担がかかり、いつ倒れても不思議はないでしょう。

ちなみに、身長170センチなら超肥満は体重が約115キロです。
そりゃ、社会的な医療費も増大しますよね。
病気が服を着て歩いているようなものですから。

これは、なんとか食い止めねばなりません。
タバコの場合、「もし、喫煙がなければ不要な医療費(超過医療費)はいくらか?」の仮定に対して、日本の医療経済研究機構は、「約1兆3000億円」の試算が出ています。

肥満は“病気の巣窟”ですから、タバコの比ではありません。
何兆円になるのか、考えただけでも恐ろしくなります。

日本で肥満が増え続けるのは、社会的なストレスが大きいと思います。
ストレスのない社会はあり得ませんが、小学校・中学校で「太ると大変なんだよ」と、きちんと教え、社会教育を整備することから肥満退治を始めましょう。


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2012-05-09 09:42 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月08日(火)
ソーシャルゲームは時代のアダ花、消えてしまうのか?<No.998>

■壮大な時間の無駄? でも、ストレス解消には生き残ってほしい?
5月7日付の産経新聞に「コンプガチャ・ショック、成長企業を直撃」の記事が出ていました。

ソーシャルゲームを日本を代表する成長産業に押し上げた収益源の「コンプリートガチャ」が景品表示法に抵触する可能性が浮上し、7日の東京株式市場はソーシャルゲーム関連銘柄が急落。
大手のDeNAとグリーはストップ安になり、1日で2千億円もの時価総額が消滅した。

ソーシャルゲームは、「ガチャ」と呼ばれる抽選方式の課金方法で成長し、DeNAとグリーも、総売上高の9割以上を課金収入が占める。
数種類のカードを集め、さらに希少なカードを手に入れるコンプリートガチャは、グリーの「探検ドリランド」、DeNAの「アイドルマスターシンデレラガールズ」で採用され、人気だ。

国内のソーシャルゲーム市場は、今年度に4年前の70倍の約3500億円に拡大する見通し。8、9日に予定される2社の決算も、好業績が予想されている。
ただ、未成年者への高額の課金問題が数年前から問題視されるようになり、消費者庁は、コンプリートガチャが景表法が禁止する「不当な景品」にあたると判断。
(引用は以上)

ソーシャルゲームというと分かりにくいですが、入り口は無料オンラインゲームです。
無料で手軽に始めることができるので、10代から20代、30代の若い世代が殺到しました。
何百万人もの人が登録して、時代の最先端の“遊び”や“趣味”として注目を浴びました。

でも、考えてみてください。
「凝ったゲームを無料で提供して、会社はやっていけるのか?」
そう、実は“すべて無料”はウソでした。
テレビCMで「無料!無料!」を連呼していたことに対して、消費者庁から「ウソはダメ!」とダメ出しを食らいます。

実は無料ではなかったのです。
無料オンラインゲームをされたことがない方のためにご説明をすれば、たとえば、対戦型のゲームの場合、無料でももちろん遊べるのですが、何かの「武器」や「ワザ」を持っている方が、より効率的に敵を倒すことができる設定になっています。

そう、この「武器」や「ワザ」が有料なんです。
これは無料商法というやり方です。無料でお客を集め、高額な有料商品を売りつける。

今回、景品表示法違反に当たるとされたのは、もっと巧妙な仕組みです。
たとえば、1回300円払って“ガチャ”をすると、何かのカードが手に入る、それを何種類か集めると、さらに上のクラスの“プレミアムなもの”と交換できる、これが「コンプ・ガチャ(正式名称はコンプリート・ガチャ)」の正体です。

このワナにはまった少年たちが、「1か月で10万円使った」とか「数十万円の請求が来た」とかの“事件”を引き起こし、消費者センターへの苦情が集中、消費者庁を突き動かすことになりました。

無料だったものが、いつの間にやら、1か月10万円ではいけません。
これら大量のクレームを受けて、ディー・エヌ・エー(DeNA)やグリーなどソーシャルゲーム運営6社でつくる連絡協議会は4月23日、「ゲームの適正な利用を図るため、18歳未満の利用限度を月額1万円以下にする自主規制を導入」と、発表していました。

しかし、ちょっと甘かったようです。
今回の消費者庁の発表を受け、5月7日のグリー株の終値は、連休前に比べ500円安の1651円、ディーエヌエー株も同500円安の1990円と、いずれも値幅制限いっぱいのストップ安となりました。

記事にある通り、1日で2千億円もの時価総額が消滅した計算になります。

「ゲーム」は日本が世界に誇るソフト産業です。これが、漫画やコミック、アニメ、アニメーション映画などと連携して巨大な「マンガ文化(難しく言えば、サブカルチャー)」を形成しています。
世界最先端を維持するには、より多くの人の利用が不可欠。そこから出てくる「不満」や「要望」をタイムリーに吸い上げることで、ゲームやソフトは進化していくのです。

でも、どうなんでしょう。
一日のストレス解消には、なくてはならない「必需品」なのでしょうが、夕方、帰りの電車の中で、一心不乱にケータイゲームに興じている30代とおぼしきサラリーマンをみかけると、ちょっと切なくなります。


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2012-05-08 09:04 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月07日(月)
フランス大統領選挙、現職のサルコジ氏敗れる<No.997>

■欧州の何が変わる? 金融不安は? ドイツとの連携は大丈夫?
5月7日付の読売新聞に「仏大統領選、社会党オランド氏が勝利宣言」の記事が出ていました。

フランス大統領選は6日夜(日本時間7日未明)、決選投票が締め切られ、開票作業が始まった。
各社の出口調査によると、社会党のフランソワ・オランド前第1書記(57)は過半数を得票し、保守・民衆運動同盟(UMP)のニコラ・サルコジ大統領に勝利した。

出口調査の得票率は、オランド氏が51・8〜52%で、サルコジ氏が48〜48・2%。オランド氏は、1958年に始まった第5共和制で、フランソワ・ミッテラン大統領(81〜95年在職)以来、2人目の社会党大統領となる。推計投票率は80〜82%だった。

出口調査の結果を受け、オランド氏は、かつて市長をつとめた中部チュルで支持者を前に演説し、「共に苦難を乗り越えよう。私の任務は国民に奉仕することだ」と勝利宣言した。
サルコジ大統領は、パリで支持者を前に「彼(オランド氏)に電話で祝福した。責任はすべて私にある」と述べ、敗北を認めた。
(引用は以上)

17年ぶりにフランスは社会党が政権を奪取することになりました。
では、サルコジ氏と社会党オランド氏では、何が違うのでしょう?

●サルコジ氏は、財政緊縮政策を訴えていた。これに対して、オランド氏は、過去10年間で最悪の水準の失業率10%の対策として、雇用優先策を訴え、これが支持を集めた。

誰だって、高い失業率はうれしくありません。オランド氏が支持を集めたのは当然の流れでしょう。 ここで気になるのが、欧州の金融危機や通貨ユーロの行方です。
サルコジ氏はドイツのメルケル首相と二人三脚で金融不安解消のため、奮闘していました。

「怠け者のギリシャ人のために、自分たちの税金を使うなんてとんでもない」という、ドイツ国民を説得して、なんとか欧州の金融不安を小康状態に保つことに成功しました。
その二人三脚の一方が、居なくなるのです。

ただし、オランド氏にしたところで、フランス一国では、雇用創出や景気回復があり得ないことは十分承知しているはず。したがって、おそらく、サルコジ氏の緊縮財政を転換して、財政出場による公共事業などの“大盤振る舞い”を開始するでしょう。

これを市場が好感すれば、意外に、欧州危機は一転、景気浮揚につながるかもしれません。
では、日本はなにをすればいいのでしょう。

はっきりしています。
●消費税値上げ法案を早急に成立させて、1000兆円の国の借金の返済にメドをつける。
●年金・健康保険の制度手直しをおこない、若い人たちに「自分たちも年金がもらえる」「健康保険の制度は安全だ」と、理解してもらう。そして、未来が少しだけ明るいことで希望を持ってもらう。

この2点が出来れば、日本経済は立ち直ります。
米国の景気は回復傾向にあり、出遅れていた中国・アジア市場で日本企業が業績を回復しています。 カジ取りを誤らなければ、1991年のバブル経済崩壊後、明確な「好景気」が、もうそこまでやってきているのです。

「自分たちの次の選挙のために消費税法案に反対する」と言っている国会議員は、早急に国政から退き、市議会や県議会に鞍替えしてください。
ついでに、おバカなハトや自民党の老害議員も引退しちゃってください。

そういう「国会の大掃除」をする時期に、日本は差しかかっているようです。
フランスの政権交代は、そんな兆しを感じさせます。


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2012-05-07 09:39 | 記事へ |
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2012年05月06日(日)
シニア登山者の大量遭難死、5月の山を甘く見た?<No.996>

■遭難保険をかけて他人に迷惑がかからないなら、死ぬのは自由!
5月5日付の毎日新聞に「北アルプス:8人死亡 6人は北九州市の男性グループ」の記事が出ていました。

北九州市の63〜78歳の男性6人グループが4日から行方不明となっていた長野県白馬村の北アルプス・白馬(しろうま)岳(2932メートル)への尾根で5日、この6人が倒れているのが見つかり、県警ヘリに収容されたが、全員の死亡が確認された。
死因はいずれも低体温症。
北アルプスは4日午後、吹雪となって遭難が相次ぎ、この6人を含め62〜78歳の男女計8人が死亡した。

救助隊によると、6人は断熱材のない雨具に綿のズボン、ウールのシャツ、下着などの軽装だった。
白馬岳山頂近くの白馬(はくば)山荘によると、山荘周辺は4日午後から吹雪になり、視界不良となった。午後4時には氷点下2度まで低下。長野地方気象台によると、寒気を伴った気圧の谷が通過して天候が急変したという。
(一部抜粋、引用は以上)

6人の男性グループは、医師や獣医師を中心にした登山愛好者だったといいます。
事故が起こった原因を考えてみましょう。

1)ベテランの過信
登山部出身者で、ヒマラヤやキリマンジャロへの登頂経験もある人たちばかりで、自信が過信となっていた。
2)体力の衰え
60代になれば、若い時の1.5倍の時間的余裕を見ておかないといけないところを、「オレたちはまだ若い」と、体力の衰えが実感できていなかった。

3)天候情報
一部報道では「半袖Tシャツにジャンパー」と書かれていたが、山の天気の情報収集を怠っていた。

新聞には、「5月の北アルプスは天候が変わりやすく、冬山登山と同レベルの装備が必要」と、山岳関係者のコメントを載せています。
今回、亡くなった人たちは、それを知った上で、山を甘く見て、登っていたのでしょう。

推測ですが、医師や獣医師として、60過ぎまでやってこられたのですから、それなりに家庭を持ち、お子さんも育てて、手が離れていたのでしょう。
そんな人生の「勝ち組」の人たちが、大好きな「山」で人生を終えられたのですから、これは「しあわせな死に場所」だったと考えましょう。

今後も、団塊世代を中心に、登山が好きな中高年が、このような事故や遭難事件を引き起こすでしょう。 でも、本人が、「好き!」なんですから、周囲がとやかくいうことはありません。
でも、ご本人たちに言っておきたいことがあります。
ピクニック気分の軽装で行ったり、天候情報を収集しないで登るのは自由です。でも、山岳保険をきちんとかけておきましょう。
そう、周囲に迷惑がかからない配慮があれば、死に場所は自由です!

いいお年なんですから、ついでに、遺書なども家に残しておきましょう。
経験と体力を過信し、山を甘く見て、そうして、天国へ旅立ってください。それでなくても、日本には高齢者が多すぎるんですから。

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2012-05-06 11:26 | 記事へ |
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2012年05月05日(土)
7人死亡のバス事故、安すぎる商品には安全不備のワナ<No.995>

■亀岡の無免許運転事故の賠償金、誰が払う?保険金は出ない?
5月5日付の産経新聞に「河野容疑者 白バスで中国人ツアー 陸援隊はアルバイト」の記事が出ていました。

群馬県藤岡市の関越自動車道で7人が死亡した高速ツアーバス事故で、自動車運転過失致死傷の疑いで逮捕・送検された運転手、河野化山(こうのかざん)容疑者(43)が群馬県警の調べに、バス会社「陸援隊」(千葉県印西市)から請け負った業務について「アルバイトの運転手」と供述していることが4日、分かった。
陸援隊の名義を借り、中国人観光客向けツアーを自ら手配していたことも同社の代理人弁護士の話で判明した。

事故当日は自分のバスが故障し修理中だったため、陸援隊の代替バスを運転。道路運送法で禁じる「無許可営業」(白バス)の疑いがあり、国土交通省関東運輸局が運行実態をさらに調べている。 河野容疑者は、陸援隊から電話で単発の仕事を頼まれる「日雇い」だったことが明らかになっているが、同社の針生裕美秀(はりうゆみひで)社長(55)も、道路運送法に違反していることを弁護士に認めているという。
(一部抜粋、引用は以上)

高速道路の側壁に切り裂かれた大型バスの残骸を見て、乗客の恐怖はどれほどだったかと、ゾッとします。
問題点を整理しましょう。

●杜撰な管理、違反数十件
バス会社「陸援隊」(針生社長)は、今回のツアーについて運行指示書を発行しておらず、運転手の点呼も行われていなかった、また運行管理記録がないなど、数十件の道路運送法違反が判明している。

●睡眠不足
本来、睡眠をとるべき昼間の時間帯に、化山容疑者は、自身の中国人観光客相手のツアーバスの手配を行っていたらしい。睡眠不足になるのは当たり前の状態だった。

●違法な白バス
記事にもある通り、化山容疑者にとって、今回のツアーバス運転は「アルバイト」で、本業は中国人向けの違法な“白バス”だった可能性がある。

●過剰な価格競争
今回事故を起こした旅行会社ハーヴェストホールディングス社では、金沢−東京の場合、高速路線バスの西日本JRバスの片道7840円に対し、ハーヴェスト社のツアーバスは3500円と半額以下。 異常なダンピング状態だった。

杜撰な管理や睡眠不足は、価格の過剰な安値競争から来ているのは間違いありません。
これは、2000年に規制緩和がおこなわれた結果です。バス会社は、1999年度の2336社から2010年度の4492社へ倍増しています。
この時期、1台の1日当たりの営業収入は8万519円から6万3435円へ2割以上減っています。

大事故の原因は複合的で、いろいろあるでしょう。
国土交通省はしっかり調べて、対策を練ってください。

その一方で気になるのが、亡くなった方および負傷者への保険(賠償)問題です。
ほとんど“違法の巣窟状態”で運行されていたツアーバスに、保険金は降りるのでしょうか?

保険支払と言えば、4月23日に京都府亀岡市で発生した、無免許少年による集団登校中の児童の死亡事故。3人が死亡し、重軽傷7人となっていますが、これらの人たちに、賠償金は出るのでしょうか?

どう考えても、任意保険は出ませんよね。
少年は無免許なんですから。
出るとしても、自動車損害賠償責任保険、いわゆる“強賠”のわずかな金額だけでしょう。

これってひどいですね。
民事訴訟を起こせば、間違いなく被害者側(および遺族)は勝ちますが、何億円もの損害賠償を18歳の少年が支払えるのでしょうか?

そんなことを考えると、早期に、謝罪をしたいと言い張った少年の父親の行動が、なんだか胡散臭く見えてきます。
少年と化山容疑者は、一生、この罪と賠償金を背負って生きていかねばなりません!


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2012-05-05 11:36 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年05月04日(金)
1機190億円の米戦闘機、当初予算の2倍の高い買い物<No.994>

■新型戦闘機の共同開発に参加して、調達価格を抑えましょう
5月3日付の産経新聞に「価格上昇のF35、日本への売却総額8000億円 米国防総省見通し」の記事が出ていました。

米国防総省は5月2日、量産体制の2年遅延が判明している最新鋭ステルス戦闘機F35について、日本が導入を予定している42機の売却額が計100億ドル(約8千億円)に上るとの見通しを議会に報告した。
日本への売却額の総計を明らかにしたのは初めて。

日本向けのF35Aには軍事衛星などと連携して即時に戦闘状況を把握できる電子機器が搭載され、売却額にはパイロットの訓練費も含まれるとした。
単純計算だと、1機当たり2億3800万ドル(約190億円)となるが、焦点の単価については、「明らかにできない」(国防総省担当者)としている。

防衛省の資料によると、日本政府は1機当たりの機体単価は89億円として、昨年12月にF35の導入を内定した。
日本への売却額は手数料などを加算するほか、米側が価格変更しても日本側が違反に問えない有償援助(FMS)のため、米軍の購入価格より高値となるのは必至だ。
(一部抜粋、引用は以上)

納入が2年以上遅れているうえに、当初の購入価格の2倍に値段を吊り上げられても、日本は米国からこの戦闘機を買わなければならない、という日本にとって、何とも屈辱的な状況です。
通常、売り手市場といいますが、今回のケースでは「言いたい放題市場」ですよね。

当初機体単価が89億円でした。
それに基づいて、他社の戦闘機との性能比較などをして、このF35に決定したはずです。
それが、いつの間にやら190億円に吊り上っているなんて、米国なら訴訟ものですよ。

中国やロシアに対抗するため、どうしてもこのレベルのステルス戦闘機が必要ならば、今後、日本も策を講じなければなりません。

●武器輸出三原則の解釈を早急に変更して、米国以外の国を含む、新しい戦闘機開発に日本も参加できるようにしましょう。そうすれば、おそらく、半分近くに調達費は下がるはずです。
●米国など同盟国との共同開発以外に、日本独自で開発を始めましょう。航続距離が短ければ「専守防衛のための武器です」と主張できるでしょう。

気分的には、ついでに、大陸間弾道ミサイルや無人偵察機、小型の核兵器も自前で開発したいですよね。どうして、米国にばかりおいしい汁を吸わせるのか、と思ってしまいます。

日本の新しい成長戦略に「兵器」を加えることを真剣に検討すべき時期かもしれません。
たとえば、大陸間弾道ミサイルの開発技術は、ほぼ100%、日本は有しています。それは、国際宇宙ステーションへの無人補給機「こうのとり」と同一の技術だからです。
しかも、精度は米国以上です。

とは言え、最終的に日本は決して、そういう兵器の開発には手を出さないのでしょうね。
日本とはそういう国です。
自分たちの作ったミサイルで他国の人が死んだり傷ついたりするのを「悲しい」と思う国民なのです。

むずかしい選択ではありますが、「開発のための検討」ってものを始める時期かもしれません。


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2012-05-04 10:17 | 記事へ |
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2012年05月03日(木)
視聴率でフジTV凋落、80年代の成功手法が通じない<No.993>

■バラエティ重点のテレビ朝日、4月の月間4冠
5月2日のJ−Castニュースに「テレビ視聴率競争に大異変 フジ失速、テレ朝が躍進」の記事が出ていました。

テレビ朝日が月間視聴率で開局以来初の4冠を達成した。
2012年5月1日にテレ朝が発表したところによると、4月(4月2日〜4月29日)のテレ朝の平均視聴率(ビデオリサーチ調べ 関東地区)が全日(6〜24時)、ゴールデン(19〜22時)、プライム(19〜23時)、プライム2(23〜25時)でトップだった。

この1年ほど好調なのが日テレだ。2011年度の視聴率では、これまで7年にわたって首位を守ってきたフジテレビが陥落し、日テレが全日、ゴールデン、プライムの3冠で8年ぶりにトップに躍り出た。 少し前までバラエティやドラマなどで積極的にブームを作りだし、視聴率も圧倒的に強かったフジはどうしてしまったのか。
2012年4月にスタートしたばかりの日曜9時のドラマ「家族のうた」も、第3話の視聴率が3.4%で打ち切り説が出る始末だ。

芸能評論家の肥留間正明さんは「フジは、昔は看板だった月9ドラマも数字がとれなくなったし、バラエティもタレント頼りで企画性を感じない。今まではこれでよかった、という番組作りしかしてないので全体的に目新しさがない」と話している。
フジの失速はネットでも話題になり、2ちゃんねるなどには「面白くないどころか観ていて不快」「昔は『とりあえずフジ』だったんだけどなぁ」といった声が挙がっていた。 (一部抜粋、引用は以上)

20代、30代の若者世代のテレビ離れが言われて久しいのですが、テレビは相変わらず、マスメディアの頂点にいて、広告や告知、話題性などで圧倒的な影響力を誇っています。

そんな中、テレビ局の勢力図が大きく変化しているというお話です。
1980年代、「楽しくなければテレビじゃない」とスローガンをぶちかまし、視聴率で年間王者に君臨していたフジTV。
それが、最近、見る影もなく視聴者の支持を無くしています。

原因は、「過去の栄光にとらわれ、新しい番組作りに挑戦する気概を失っている」というもの。
たしかにいま、フジTVでは、「ピカルの定理」など一部の番組を除いて、新しいことに挑戦している番組はほぼ皆無です。
「ピカルの定理」はたまたまバラエティ番組ですが、ほかのニュース番組にせよ、ドラマにせよ、「へぇ、これは面白い新趣向」が見当たりません。

それと対照的なのが、テレビ朝日です。
かつて、「ニュースステーション」(現・報道ステーション)しか見るべき良質番組がありませんでした。これは、親会社と言える朝日新聞の影響で、「報道のテレ朝でいいじゃないか」と、バラエティには手を出さない“方針”だったようです。

ところが、「ロンドンハーツ」や「アメトーーク」に代表される、良質コンテンツを作り始め、躍進しました。 それがフジTVの凋落と入れ替わりになりました。
世界的に見れば、日本のテレビ局の番組は、非常によく作られていて、かなりレベルの高いコンテンツと言えます。
でも、単にそれだけでは、今後、テレビ局は生きていけません。
なぜなら、テレビ局は、広告の時間(15秒とか30秒のテレビCM)を売る商売ですが、1日は24時間以上には増えないからです。

ということで、ロンハーやアメトーークは、盛んにDVDを販売して、成績を上げています。
そう、同じコンテンツを「2度売りする」やり方です。

しかし、3000円前後のDVDが売れるには、それなりのクォリティがなければなりません。
フジTVには、売るべきコンテンツってあるのかなぁ?

今回はテレビ局の話ですが、たとえば、NECや近鉄、三越などに代表されるように、かつて頂点に君臨した企業が、営業不振となり、成長戦略を見いだせないでいます。

理由は、それらの企業の成長や発展の核となるべき40代〜50代の部長・課長が、「年収1000万円のいまの生活がキープできればいい。敢えて新しいことに挑戦して、失敗するのは得策じゃない」と、みずからの保身に走っているからです。

「リスクを取って踏み出す」の発想と勇気のないところに、成功も栄光もありません。
かれらは今後、「じり貧の恐ろしい魔の手」に取りこまれていくことでしょう。
挑戦を忘れた40代、50代が、日本の若者の未来を奪っているのです。


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2012-05-03 12:03 | 記事へ |
2012年05月02日(水)
世界が舞台のサッカーが人気、プロ野球は閉鎖的<No.992>

■子供たちの夢の職業が「公務員」になったら、日本はおしまい?
5月2日付のオリコンランキングに「【調査】野球は人気下落? 男子の“将来なりたい職業”1位は「サッカー選手」のデータが出ていました。

未就学児や小学男子に“将来なりたいもの”を聞いたところ、1位は2年連続で【サッカー選手】だったことが1日、第一生命が発表した調査『大人になったらなりたいもの 2011年』でわかった。
同調査は1989年より実施。過去14回首位に立っていた【野球選手】は2位で09年を最後にトップの座をサッカーに明け渡しているほか、2010年調査はポイント差が2.7%だったのに対し、今回は5.0%まで開いている。

男子の3位は前年と同じく【学者・博士】。4位に入った【お医者さん】は前年より順位をひとつあげた。 一方、女子の1位は【食べ物やさん】で97年以来15年間トップに君臨。

ただし、その内訳には変化が出てきており、09年は「ケーキやさん」と答えた女子が52.8%、「パティシエ」が25.6%だったのに対し、11年調査では「ケーキやさん」(35.1%)を「パティシエ」(38.9%)が抜く結果となった。
2位は【保育園・幼稚園の先生】、3位は【学校の先生(習い事の先生)】で、トップ3の順位は前年と変わらなかった。
(一部抜粋、引用は以上)

野球選手の人気が落ちて、サッカー選手に首位を譲り渡した理由は何かを考えてみます。

◎本田、香川など世界各地で活躍する選手のニュースが大きく取り上げられるようになった。
◎プロ野球界の“盟主”だった読売巨人の地上波中継番組が激減し、ナゴヤ、大阪など一部地域をのぞいて、子供たちが特定の野球チームに熱狂しにくくなった。

要するに、目に触れる機会が、サッカーが増えて、プロ野球が減ったということが一番大きいのでしょうね。
でも、今年、いまの時点で調査をすれば、ダルビッシュ人気で野球が盛り返しているかもしれません。

一方、女の子のランキングで「ケーキ屋さん」と「パティシエ」、これって、どう違うんでしょう?
ケーキ屋さんは「ケーキ」を作り、パティシエは「スイーツなどのお菓子」を作るっていう風に、子供たちは使い分けているのかしら?

男子も女子も、いかにも「子供たちの夢の職業」という点で、無邪気だなぁと微笑ましくなります。
現実は、イメージとちがって、かなり厳しくなっていますものね。

ただ、子供たちの夢の職業に、きっと親の会話の影響などで「公務員さん」が入ってくるのは時間の問題かな、との危惧もあります。
「学校の先生」も公務員さんである場合が多いのですが、いま、世間一般では、「婚活パーティの男性の一番人気の職業」は公務員です。
理由は、言うまでもなく、「安定」。

子供たちが将来の夢を聞かれて、「安定した職業につきたい」と言うのを聞くとき、日本は立ち直れない国になっているのでしょう。
消費税値上げ法案を早急に通し、1000兆円の借金返済にメドをつける財政再建をスピーディに進めましょう。


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2012-05-02 09:56 | 記事へ |
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2012年05月01日(火)
大阪維新の会の評価は全国区、総選挙で躍進?<No.991>

■第3極の維新の会に期待、民主はダメ、いまさら自民はナシ
4月30日付の産経新聞に「支持政党なしが5割…既成政党離れが進み維新は?」の記事が出ていました。

産経新聞社とFNN(フジニュースネットワーク)が4月28、29日に実施した合同世論調査で、橋下徹大阪市長が率いる「大阪維新の会」が国政で影響力を持つ議席をとることに59・6%が「期待する」と答えた。
各党の選対幹部らは、維新の会が次期衆院選で50議席程度獲得するのではと予測している。 維新の会に「期待する」とした回答は、四国、中国、近畿、南関東、東海、北海道の計6ブロックで6割を超えた。

各党の選対関係者に維新の会の獲得議席を現状でどの程度とみているのか聞いてみると、共通するのは「橋下氏が地盤とする関西で選挙区の議席を一定程度獲得し、全国の11ブロックで比例代表の議席を獲得する」という見方だ。

自民党の選対関係者は、「公明党との選挙協力で候補者を立てない選挙区があることを考慮すると、選挙区で獲得できるのは十数議席だろうが、全国の比例ブロックで2議席ずつ見積もると、計30〜50議席程度はいく可能性がある」とみる。
(一部抜粋、引用は以上)

小沢氏に無罪判決が出たことで、いよいよ、国政は「総選挙モード」に突入しています。
衆議院の解散がいつであれ、いまはっきり言えることは次のポイントでしょう。

●2009年夏の総選挙で政権を奪取した民主党は、おバカのハト、菅首相とつづけて国民を失望させた。衆議院480議席のうち292を占める議席を次回選挙で数十単位で減らすだろう。
●しかし、その減った分を自民党が獲得することはない。自民党も大物議員を中心に議席を減らすだろう。

●代わって、維新の会が「50」をメドに議席を確保して、国政に躍り出るだろう。
●国政では公明党と連携をすると見られる。

もし、橋下市の維新の会が50議席を取れば、自民党に次ぐ野党第2党となります。
その時点で、「維新の会と連携すれば衆議院の過半数を確保できる」となれば、民主党はいきなり、維新の会にすり寄ってくるかもしれません。

ただし、問題は、参院で「過半数」が取れていないことです。
これでは、予算案以外、法案はなかなか通りません。
そこで、注目されるのが、来年の参議院選挙です。

参議院選挙で、維新の会が躍進すれば、それこそ本物。
国政を動かす「キャスティング・ボート」を握ることになります。

では、問題はなんでしょうか?
最大の問題は、「それまで、日本の国民が、飽きずに維新の会を支持し続けるか?」です。

前回、2009年夏に民主党に肩入れした人たちが、翌2010年の参議院選挙で、民主党を見限ったため、「ねじれ国会」が出来上がりました。
なにも決められない政治は、国民の意志なのです。

いまの世界は、経済と政治、軍事が有機的に連携しながら猛スピードで動いています。
なにも決められない国会を有する国なんて「何の価値もない」のです。
原発にせよ、TPPにせよ、法人税にせよ、決断のスピードが必要です。それには、衆参両院での過半数が不可欠。

そういうことを、国民は教訓として学んでほしいと思います。
だから、本当は「衆参同時選挙」が一番わかりやすいんですけどね。

次期選挙に向けて、国民の良識に期待しましょう。


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2012-05-01 09:39 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月30日(月)
携帯業界の栄枯盛衰、サムスン世界一、ノキアは転落<No.990>

■スマートフォンで稼ぐサムスン、経営判断のスピードが決め手
4月28日付の読売新聞に「携帯出荷世界一にサムスン…常勝ノキアを抜く」の記事が出ていました。

米調査会社ストラテジー・アナリティクスは27日、2012年1〜3月期の世界の携帯電話出荷台数で、韓国サムスン電子がフィンランドのノキアを抜き、初めて世界一になったと発表した。
サムスンの出荷台数が前年同期比35・7%増の9350万台だったのに対し、ノキアは同23・8%減の8270万台にとどまった。

ノキアは1998年から2011年まで14年間、携帯電話市場で世界首位の座を守ってきた。しかし、高機能携帯電話(スマートフォン)で出遅れ、急速にシェア(市場占有率)を落としており、四半期ベースで初めてトップから転落した。
3位は米アップルで、同88・7%増の3510万台だった。
(一部抜粋、引用は以上)

サムスンが携帯売り上げで1位になったニュースです。
これに関連した情報が2つあります。

●ノキアをジャンク級に格下げ、見通しネガティブ
格付け会社スタンダード&プアーズ(S&P)は27日、フィンランドの携帯電話機メーカー、ノキアの信用格付けを「BBBマイナス」から投機的水準(ジャンク)の「BBプラス」へ引き下げた。
見通しは「ネガティブ」としている。
S&Pは格下げの理由について、今年の携帯電話機販売が18%減となった2011年と同様の落ち込みになることを懸念していると説明した。

●サムスンの利益7割をスマートフォンが稼ぐ
韓国のサムスン電子が2012年4月27日発表した1〜3月期の連結業績は営業利益が前年同期比98%増の5兆8500億ウォン(約4200億円)となった。
スマートフォン(高機能携帯電話=スマホ)が中心の事業部門が7割を占める一方、半導体はメモリー価格の低迷で減益。

ノキアのニュースは、14年間、世界一を守ってきた企業が、首位を転落した途端に、投資に不適格な企業と格付けされてしまった話です。
携帯電話は新技術やサービスが次々に登場する“生き馬の目を抜く業界”。
そこで14年間首位は凄いこと。

なのに、スマートフォンへの乗り換えの決断が遅れたため、いまや“ポンコツ会社”になってしまいました。日本の家電メーカー各社が抱える問題と同じ性格のものです。
意思決定の速さですね。

一方、勝ち組のサムスン。
盤石のように見えるのですが、内実は、利益の7割をスマートフォンが稼ぐという歪(いびつ)な収益構造です。
これは、とても危ないんですね。

というのも、いまや世界中で、スマートフォンを持てる消費者は、もうスマフォを購入済みです。
一般消費者には、スマフォの利点はありませんし、理解できません。
簡単に言えば、“見栄っ張り商品”で、実用はほぼゼロ。

私も個人的に、スマフォを買うくらいなら、「ノートパソコン+携帯電話+WiFi(ワイファイ)」の3点セットの方が10倍、機能性と実用性があると考えています。
なので、スマフォはいまも売れていますが、いわゆる「アーリーアダプター(オピニオンリーダー)」がすでに、スマフォから携帯への回帰を始めています。

“おごるサムソン久しからず“です。


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2012-04-30 13:57 | 記事へ |
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2012年04月29日(日)
中国の太子党の子息多数、米国ハーバード大の懐の深さ<No.989>

■世界の名士・富豪の子供たちが“人脈作り”のために留学
4月28日付の読売新聞に「薄氏息子、米名門大揺るがす…習氏の娘も留学中」の記事が出ていました。

中国重慶市の薄熙来・前市党委書記が失脚し、妻の谷開来容疑者も殺人容疑で拘束された事件で、米ハーバード大大学院に留学中の薄氏の息子、瓜瓜氏(24)に注目が集まっている。
「授業にはあまり出席しないけれど、来れば積極的に発言する人。指導力に関する授業で、中国政治を熱く語っていた記憶がある」
同級生の女子学生(25)は、瓜瓜氏の印象をこう語る。

同氏が行政学を学ぶハーバード大ケネディ行政大学院は「世界の指導者を育成する」がモットー。
学費などで年間約7万ドル(約560万円)は必要だ。瓜瓜氏のほかにも、今秋の党大会で最高指導者に就く予定の習近平国家副主席の娘も学ぶ。
米中摩擦の陰で中国の高級幹部子弟は米国のエリート教育を目指す。 (一部抜粋、引用は以上)

ハーバード大学は、世界で最も「寄付金」が集まる大学として有名です。
2011年6月時点で、寄付金などによって作られている同大の基金総額は約320億ドル(約2兆6千億円)とされ、これが投資運用されています。
膨大な金額です。

この潤沢な収益により、超一流の教授・研究者が世界から集まり、そこに世界の名士・お金持ちの子息が留学してくるという図式です。

週刊ポスト誌(2010年11月)に掲載されたデータによると、
「ハーバード大学の昨年(2009年)の留学生666人のうち日本人はたったの5人だった。韓国42人、中国36人に比べると大きく水をあけられている。米国への留学生自体、昨年の日本は3万人足らずで、約10万人のインド・中国、約7万人の韓国の後塵を拝している」となっています。

ここ数年、日本の若者の「内向き志向」が言われています。
海外留学の数がピーク時に比べて半減しているのは、「留学をすると就職活動が不利」が大きな理由でした。
それが、ここに来て、日本の一流企業が海外展開のため、「語学堪能者(=留学生)」を積極的に採用し始めています。

内向きだったのは、若い世代ではなく、一流企業の経営者だったのか、と疑いたくなります。
いずれにせよ、日本が引き続き「貿易立国」や「技術大国」の金看板を維持しようとするなら、若者の海外留学は不可欠です。

知識や技術以外に、なによりも「海外の人脈」が作れます。
大学の同級生という人脈は、その人が現役でいる間、ずっと有効な財産。
「米国の大学の寮のルームメイトがどこかの国の大臣になった」と考えてみてください。

それが、中国の太子党の子息によって、アラブの王族の息子やアフリカの政府要人の娘などとの間で形成されつつあるのです。
中国がいま、政策の第一に掲げている海外資源の確保は、これで安泰です。

日本は今後、次のことをしなければなりません。
●毎年、最低10万人の日本の学生を海外留学に送り出すための制度を確立する。
●海外からの留学生を日本の大学が受け入れられるような奨学金制度などを整備する。

何百回、海外の観光旅行に行ったところで、その国の実情なんてわかりません。
やはり、1年、2年と住んでみて、初めてわかるのです。
その意味で、海外留学はそのこと自体が大きな財産です。

内向きになるのは、60歳を過ぎてからでも遅くはないでしょう。


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2012-04-29 10:08 | 記事へ |
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2012年04月28日(土)
海を守ろう!世界第6位の日本の排他的経済水域<No.988>

■国の面積は世界第62位、でも海洋国土は中国より広い!
4月28日付の読売新聞に「大陸棚31万平方キロ拡大…沖ノ鳥島北方など」の記事が出ていました。

政府は27日、日本の大陸棚を約31万平方キロ・メートル拡大することが国連の大陸棚限界委員会に認められたと発表した。
日本最南端の沖ノ鳥島(東京都)の北方など政府が太平洋に設定した4海域で、日本の国土面積(約38万平方キロ・メートル)の約8割に相当する。

これらの海底では、レアメタル(希少金属)やマンガンなどの資源が存在する可能性があり、政府は今後、海底探査を進める方針だ。
大陸棚の拡大について、政府は2008年、太平洋に設定した7海域(総面積約74万平方キロ・メートル)の海底を日本の大陸棚として認めるよう大陸棚限界委員会に申請していた。
(一部抜粋、引用は以上)

日本は国土の面積では、約38万平方キロで世界62位の小国です。
しかし、海洋国土(排他的経済水域)については、米国(762万平方キロ)、豪州、インドネシア、ニュージーランド、カナダ(470万)に次いで、なんと世界第6位(447万平方キロ)なのです。

今回、31万平方キロが加わったので、カナダを抜いて第5位に繰り上がる可能性があります。日本は世界に冠たる海洋国家です。
だから、尖閣列島は守らねばなりません。

2008年に申請をしていたというのも面白いですよね。
「外交は二流」と言われ続けた日本政府ですが、したたかにしっかりと手続きをしていたんですね。 さすがに、これらの申請について、中国だって“イチャモン”はつけられないでしょう。

貿易立国だった日本は、このところ貿易収支が赤字続きです。
福島原発事故で原発が次々に止まり、代わりの火力発電の原油やLNGの輸入代金がかさんだためです。

国内に54基ある原発は5月5日にすべて停止します。今後、輸入代金は日本にとって大きな負担となり続けます。いますぐにでも、海洋資源の開発を開始すべきでしょう。

たとえば、愛知沖のメタンハイドレード(天然ガスの一種)の埋蔵量は「全世界の天然ガス、原油、石炭を合わせた化石燃料の総埋蔵量の2倍以上」とされています。
にわかに信じがたい推測です。

しかし、かなりの資源が、日本の海洋国土内に眠っているのは事実。
ここからエネルギー資源が取れれば、中東との付き合い方も変わって来るでしょう。また、記事にある通り、レアメタルだってあるのです。

米国ではいま、シェールガスという天然ガスが米国内各地で採掘され、まるでゴールドラッシュのような景気に沸いています。これまで天然ガス輸入国だった米国が、シェールガス採掘で輸出国になったとされています。

それにより、中東の天然ガスが米国には売れなくなります。困った中東諸国は、欧州へ売り先を転換させようとしています。欧州は、天然ガス供給をロシアに頼っています。
ただし、ロシアとは政治的確執があって、ロシアが「供給を止める」などと駆け引きが続いています。

欧州は、ややこしいロシアから天然ガスを買うより、中東からの方が楽です。
ロシアは売り先に困り、「じゃ、日本でいいか」と、売り先を日本に想定しはじめているらしいのです。

そんな折、日本がメタンハイドレートを産出できれば、世界のエネルギー勢力図の中で、強い発言権を持つことができるでしょう。

こんな世界戦略を考えている政治家や外務省スタッフって、日本にいるのでしょうか?


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2012-04-28 10:09 | 記事へ |
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2012年04月27日(金)
高速道路会社のムダな役員、日本経済の“余裕”の表れ?<No.987>

■官僚の天下り、公務員の高止まりの給与、ムダだらけの日本の象徴
4月27日付の朝日新聞に「高速4社、社長交代へ 国交省、民営化効果に疑問」の記事が出ていました。

国土交通省は「道路公団民営化」でできた高速道路会社6社のうち、東日本高速など4社の社長を交代させる方針を固めた。
経営を効率良くするのが民営化の目的だったが、役員数を約束より増やしたり、業績が上向いていなかったりして効果が出ていないからだ。

各社は2005年に公団から株式会社になり、経営や事業の「民営化」を進めることになった。ただ、株式は国交省など政府が半分以上持つなどして経営陣の人事権を握り、残りは地元の自治体が持っている。

国交省が交代の方針を決めたのは、東日本高速、西日本高速。首都高速と阪神高速も交代する方向で最終調整している。いずれも6月の株主総会で正式に決まる見通し。
社長交代では、国交省は特に東日本高速の経営のあり方に問題があったとみている。取締役と専任執行役員を合わせた役員数が昨年の12人から今年4月までに23人にほぼ倍増し、役員報酬総額も倍増していた。
(一部抜粋、引用は以上)

朝日新聞は、道路公団の民営化を追跡取材しています。
4月15日には、具体的な民営化のムダを「焼け太り 高速3社役員数、民営化前の6倍 報酬総額も膨張」の見出しで報道しています。

旧日本道路公団が民営化されてできた高速道路3社の役員数が、旧公団の約6倍の計51人に膨れあがっていることがわかった。
役員の報酬も6倍の計約8億4千万円にのぼる。 道路公団民営化は費用を抑えて無駄な道路建設をやめるためだったが、経営陣自ら焼け太りしていた。 2005年に民営化された時の計34人から17人も増やした。旧公団の役員は総裁、副総裁、理事の計8人だった。(引用は以上)

官僚の天下りやラクをして高給を受け取っているいまの公務員制度と同じ。
「役員の報酬も6倍の計約8億4千万円」というところが、信じられません。

日本の財政再建は急務だと言われながら、消費税の値上げ論議は一向に進みません。
「予算の無駄の削減が先か、値上げが先か?」で、モメています。

1000兆円の借金を返済するのですから、予算削減と値上げを両輪で回さないと追いつきません。 それなのに、暢気に自分たちの次の選挙のことしか考えていないのです。 消費税値上げに賛成した方が通るか、反対した方が通るか、そんな発想しかないのです。
小沢グループの議員さんはだいたいその系統です。

国家財政の立て直しは簡単です。
90兆円の一般会計予算を「今年は50%カットします。各省庁はそれで予算案を作ってください」と、指示を出せばいいのです。

50%オフの半減予算が通った年から、日本は税収と支出のバランスが取れて、黒字になります。
そうなると、何の心配もいりません。
その後、順次、消費税の値上げの増収で、1000兆円の返済を考えればいいのです。

では、なぜやらないか?
それをやると、担当した議員が選挙で落選するからです。
日本を良くしよう、この国を建てなおそうの志を、いまの国会議員は持っていないのでしょうね。

今回の道路公団の「民営化後の焼け太り」は、民間の事件のようですが、役人の天下りや議員歳費の削減、議員定数の削減と構図はみんな同じです。
お手盛りで、自分たちの損になることはできないのです。

「国みだれて、忠臣あらわる」っていいますが、熱い志の国会議員候補って、いないのかなぁ?


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2012-04-27 10:01 | 記事へ |
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2012年04月26日(木)
「小沢はクロ」と主張した読売新聞に判決の下る日<No.986>

■何も決められない国会が、開店休業の状態って、なに?
4月26日のフジテレビが「民主党元代表・小沢一郎被告裁判 午前10時に東京地裁で判決へ」のニュースを報道していました。

民主党元代表・小沢一郎被告(69)が、政治資金をめぐり強制的に起訴された裁判の判決が、26日午前、東京地方裁判所で言い渡される。
小沢被告は、資金管理団体による土地取引をめぐり、収支報告書にうその記載をしたとして、検察審査会の議決で強制的に起訴された。

判決の焦点は、うその記載について、小沢被告と元秘書との間に「共謀」があったかどうか。
東京地裁は、小沢被告の関与を認めた元秘書の供述調書について、「検事の脅しがあった」として、大部分を証拠採用しない決定をした。
これに対して、検察官役の指定弁護士は、間接的な証拠を積み重ねて立証し、「共謀は明らか」として、禁錮3年を求刑している。
(一部抜粋、引用は以上)

テレビ朝日の情報番組に元検察官が出演し、裁判の焦点などを解説していました。
その中で、「政治資金規正法のこの裁判というのは、形式犯の裁判なんですよね」と言っていました。
番組の司会者が、「形式犯って何ですか?」と尋ねなかったので、番組ではスルーされてしまいました。

形式犯とは、「実質犯」の対語です。
たとえば、車の運転に関して、「運転免許を取得していない」のが「実質犯」です。
それで車を運転すれば、無免許運転であり、なにより、事故を起こす危険性大です。

一方、形式犯とは、運転をする際に携帯を義務付けられている免許証を携帯しなかった場合、専門用語では「免許不携帯」といいますが、それが形式犯です。
その人物は、車の運転に関して、資格は有しているが、その時点で免許証を身に着けていなかったという罪です。

免許不携帯には、社会に対する“実害”は、ほぼありません。
情報番組の元検察官は、こう説明をすべきだったのです。そして、司会者もそれを引き出すべきでした。

2009年に政権が自民党から民主党へ移ろうとする時、検察は、特に東京地検は、小沢氏を建設会社からの収賄で逮捕しようとやっきになり、秘書を逮捕したりして、行動を起こしました。
民主党が政権を取ったら、民主党の議員が法務大臣を務めることになり、捜査がやりにくくなると考えたのでしょう。

そして、世論を煽るため、読売新聞などに捜査情報を連日、流しました。
たとえば、「逮捕した石川議員の押収物である手帳の中に、賄賂が手渡された日の予定に、“ホテル”の記載がある」というような情報です。
賄賂は、紙袋に詰めてホテルで手渡したと検察は決めつけていたので、「これは確かな証拠だ!」と読売新聞は書きたてました。

しかし、後日、紙袋を手渡したとされる建設会社の社長が、「そんなことを言った覚えはない」と否定、手帳にもそんな記述はなかったことが明らかになりました。
捏造情報でした。

読売新聞も東京地検に踊らされた“被害者”なのです。
もっとも、読売新聞の方でも、ジャーナリズムの基本に戻り、ダブルチェックをしてから報道するという「裏取り」さえしていれば、恥ずかしい記事は書かなくて済んだのです。

ということで、本日(26日)午前10時に小沢氏の判決が出ます。
もし、無罪となれば、それは読売新聞にとっても大打撃。

なぜなら、2009年夏の総選挙で、民主党は勝利して、政権を自民党から奪いますが、小沢氏の「政治とカネ」問題などで、翌2010年の参議院選挙で大敗します。
この原因は、新聞による「小沢はクロ」報道の影響が大きいのです。

そうなのです、「何も決められない“ねじれ国会”」は、読売新聞が主導して作り上げたようなものです。 それは、世論操作の枠を超えた、「日本の政治を捻じ曲げる」キャンペーンでもありました。
もう少し読売新聞に見識とビジョンがあれば、こんなことにはならなかったでしょう。

小沢氏の判決は、読売の報道体制への判決でもあります。
心して、聞いてください。
そして、もし、「無罪」と出たなら、しっかりと反省をしてください。

いま、日本は明治維新、第二次大戦の敗北以来の国家の危機に瀕しています。日本の現状を正しく国民に伝えることが、国民の意識を変える最優先事項です。
新聞メディアの果たす役割は大きいのです。


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2012-04-26 09:44 | 記事へ |
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2012年04月25日(水)
AIJは詐欺事件、金融庁は規制を強化すべき<No.985>

■財務副大臣の「被害の出るファンドがあと4つある」の他人事発言
4月22日付の読売新聞に「問題業者、AIJ以外に4つくらい…財務副大臣」の記事が出ていました。

五十嵐文彦財務副大臣は21日、投資顧問会社「AIJ投資顧問」による年金消失問題に関連し、「AIJのほかにも四つくらい問題のある業者があると言われている。(年金基金などの)犠牲者がたぶん出てくる」と述べた。
不透明な営業と資産運用を行っている投資顧問会社がAIJのほかにもあり、今後も同様の問題が発覚する可能性があるとの見方を示した。

埼玉県狭山市で開いた後援会の集会で発言した。金融庁が投資顧問会社を対象に実施している実態調査を踏まえた発言で、五十嵐氏は「AIJとそっくりのやり方でお金を集めているところもある」と指摘し、投資顧問業界を巡る問題の根深さに警鐘を鳴らした。
(引用は以上)

今回のAIJ事件を整理しておきましょう。
●当初からAIJ社は「虚偽の運用実績」を示して年金基金から投資資金を集めている。
●AIJ社の浅川社長は2002年から2011年の間に、配当と称して「4〜5億円」を受け取っていた。
●投資ファンドの管理会社を規制する法律は、日本にはない。
●今回、問題となった投資ファンド会社は、AIJ社の100%子会社だった。

これだけの事実をつなぎ合わせると、AIJ社の今回の案件は、明らかに「詐欺事件」だったことがわかります。
最初から、騙すつもりで、偽の運用実績を捏造していたのです。
浅川社長が、どれだけ言い訳をしようと、彼らは確信犯。でなければ、儲かってもいないのに4〜5億円もの報酬は受け取らないでしょう。

そこで、読売新聞の記事です。
五十嵐という財務副大臣が「ほかにもあと4つくらい、問題を抱えたファンドがある」と発言しました。 自身の後援会での発言だそうです。
金融業界に携わる副大臣の自覚がない。いかにも「他人事」の無責任な放言です。

彼は、この発言の根拠として後日開かれた記者会見で、「金融庁とは別の独自に入手した情報」と語っています。
新聞記者は、ここで五十嵐氏に質問をすべきでした。
「副大臣、独自ルートはどこですか? その信憑性は、金融庁や財務省の調査より信頼度が高い理由は何ですか?」

新聞記者のレベルが低下したため、
◎問題発言が、正体不明のまま、新聞記事となる。
◎それが波紋を広げ、発言者が後日、訂正と謝罪をして、終わる。
という、バカなサイクルの繰り返しです。

発言のご本人に「ここがおかしいのでは?」と、もっと強く迫ることが、新聞などのマスメディアの記者に求められているのです。

さらに言えば、投資会社や投資顧問会社は、「金融庁への登録」というハードルさえクリアすれば、あとはやりたい放題。事実上、野放しです。

米国では2010年7月、「ヘッジファンドの金儲け主義がリーマン・ショックを作りだした」との反省から、新しい金融規制改革法が成立しています。
この法律では、ファンドは預かり資産の内容や取引実態を、かなり詳細に当局(SEC)に対して情報開示せねばなりません。

そのため、ヘッジファンドの神様といわれたジョージ・ソロス氏は、「やってられないよ!」と、現役引退を発表しています。

米国では2年前に成立している投資ファンドの規制法。
日本の金融庁や消費者庁は、何をしていたんでしょうね?


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2012-04-25 09:55 | 記事へ |
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2012年04月24日(火)
サムスンがソニーやパナソニック技術者を狙っている<No.984>

■年収900万円の技術者に、年収6000万〜1億円を提示
4月23日付でロイターが「韓国サムスンが日本人技術者引き抜き加速、人材戦略弱い国内勢」の記事を配信していました。

韓国サムスングループが日本人技術者の引き抜き攻勢を強めている。
ロイターが独自に入手したサムスンの人材候補者リストには数十人の名前が並ぶ。勤務先はパナソニック、シャープ、東芝、ダイキン工業、三菱電機などだ。

ある技術者に提示されたサムスンの処遇はこうだ。年収は6000万―1億円で、契約期間は3―5年。年収とは別に、転職に伴う契約金が数千万円支払われる
ソニーやパナソニックの技術者らによると、部署や職種、残業の有無などによって多少違いはあるものの、両社の40代技術系社員の年収は800万―900万円前後。

サムスンでは97年のアジア通貨危機以降、李会長の命令で日本企業の設計技術者を積極的に採用する「ジャパン・プロジェクト」が動き出した。
サムスン常務として約10年勤務した吉川良三氏によると、「転職者が増えているサムスンが10年後、生き残っているかどうかわからない」と危惧する。関係者の間では、サムスンの日本人技術者引き抜きにはそうした事情もあるとみられている。
(引用は以上)

記事の中に出てくる吉川氏によると、
「サムスンは現在でも多大な時間とコストを要する開発設計(科学技術の開発)には力を入れておらず、その部分は先行メーカーをキャッチアップすることで補っている」とのこと。
何年もかけて生まれた新技術でも製品化されるものは少ないからです。

「日本企業の開発設計レベルは高く、ここに日本人技術者が必要とされる意味がある。技術者1人を引き抜いても開発が進まないことも多いため、開発チーム丸ごとを引き抜くケースもある」というのですから、まさにサムスンは“ええとこ取り”をしているのです。

日本企業が、我慢に我慢を重ねて開発した先行技術を、技術者の引き抜きで“パクリ!”といただく作戦。
最近で言えば、ソニーが開発に成功した有機ELという技術は、いまやサムスンが自分のものにしています。
悔しいですよね!

そのソニーは2012年度中に1万人削減を発表しています。
このうち何人が韓国や中国の企業へヘッドハンティングされるのでしょう?

世界の最先端技術を開発し続けてきた日本企業。
国レベルで言えば、「技術立国」が大看板でした。
その看板が揺らいでいます。

政府に対して、「何とかならないのか!」と要請する筋合いのものではありません。
しかし、みすみす、日本の最高技術が“ただみたいな値段”で流出していくのです。

日本は国としても「技術防衛」を考えなければなりません。


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2012-04-24 09:34 | 記事へ |
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2012年04月23日(月)
イスラエルの孤立、周囲を敵対するイスラム勢力が囲む<No.983>

■資源のないイスラエルの不安、ガザ地区のパレスチナ人が元気に?
4月23日付の朝日新聞に「エジプト、イスラエルへのガス供給停止」の記事が出ていました。

エジプトの国営ガス公社が、イスラエルに対する天然ガス供給契約を破棄したことが22日、分かった。エジプト側は「イスラエル側からの支払いが滞っているため」と説明。
イスラエル側は「一方的な契約破棄で違法」と反発している。
エジプトは2005年、イスラエルに発電用燃料などのために天然ガスを供給することで合意した。

だが、国民の反イスラエル感情が強いことから批判も強く、ムバラク政権崩壊後、治安の乱れに乗じるかたちで東部シナイ半島でパイプラインが14回爆破された。
ガス供給の4割をエジプトに頼ってきたイスラエルは、石炭や石油発電の比重を増やして対処しているとみられる。

イスラエル外務省のパルモア報道官は「両国のガス会社同士で取引上の衝突があったのかもしれないが、エジプト政府からは何の連絡もない」。
エジプトガス公社は「イスラエル側からの支払いが4カ月止まっているからだ。政治とは関係ない」と説明している。
(引用は以上)

この記事を読んで、改めて中東におけるイスラエルの“孤立”を思いました。
考えてみると、イスラエルは、北はレバノン、東はシリアとヨルダン、南はエジプトと、三方をイスラムの国と接しています。

石油などいろいろな資源が豊富にはないイスラエルは、どうやって原料を調達しているのでしょう?
考えられるのは、唯一、西側に広がる地中海です。
ここから海路で、資源や物資はやってくるのでしょう。

ただし、今回のような天然ガスとなると、周辺の産油国からパイプラインで引くのが最も効率的です。 その相手国である、エジプトが供給を止めているのは、かなり重大な事態です。

イスラエルには原子力発電所はありません。
建設計画があり、2025年までに稼働となっていますが、福島原発の事故で止まっています。
また、自国での天然ガス田の開発については、イスラエル沖の地中海で進められていますが、これもまだ実用化には至っていません。

ということで、今回のエジプトからの天然ガスが、イスラエル全体のエネルギー供給に、どれほど重大なインパクトを与えるかは、不明です。

ただし、イスラエルの人が感じる“危機感”は、相当なものではないでしょうか? というのも、ムバラク政権時代には友好国だったエジプトが、手のひらを返したように、敵対しはじめたたからです。 敵対には2つの意味があります。
●今回のように、エジプト経由で入ってきていた、イスラエルへの物資が止まる。
●エジプトとイスラエルの中間にある「パレスチナのガザ地区」へ、エジプトが物資を送り始める。

自国への物資が止まるのは、由々しき事態です。
しかし、イスラエルの人たちが最も恐れるのは、ガザ地区のパレスチナ難民に物資が供給されることです。イスラエルは、長年にわたってガザ市区への電気や水道の供給を止め、食糧や建材の流入を制限してきました。

そうすることで、100万人とも言われるパレスチナ難民を兵糧攻めにして、全員を滅ぼそう、いわばイスラエル流の「ガザ地区ホロコースト」を実施してきたのです。
建材が運び込まれないので、住環境は悪く、衛生状態は最悪です。

そんな“死にかけのパレスチナ難民”がもし、エジプトからの物資で、よみがえり、「エジプトの助けで、イスラエルに対抗できるかもしれない」と“希望”を持ったら大変です。

ユダヤの民は、それを危惧しているのです。
「人を呪わば、穴ふたつ」と言います。
長年の弾圧のツケが、身から出たサビとしてイスラエルに、戻ってこようとしているようです。

これで、イランへの空爆をイスラエルが行ったら、中東のイスラム教徒の「対イスラエル感情」は、一気に爆発するでしょうね。


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2012-04-23 11:47 | 記事へ |
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2012年04月22日(日)
中国・重慶の共産党トップが4800億円の不正蓄財<No.982>

■上海・天津・北京の直轄市でも起こり得る高級官僚の腐敗
4月21日付の朝日新聞に「薄夫妻、4800億円海外送金 不正蓄財か、当局調査」の記事が出ていました。

中国・重慶市の英国人男性殺害事件などを巡って、失脚した同市共産党委員会前書記の薄熙来(ポー・シーライ)氏(62)と妻の谷開来(クー・カイライ)容疑者(殺人容疑で拘束)が、不正に得たとみられる60億ドル(約4800億円)を海外送金していたことが、党当局の調べでわかった。

夫妻周辺では殺された英国人のほかにも2人の不審死が確認され、党当局が谷容疑者の関与について調べを始めたという。
胡錦濤(フー・チンタオ)・党総書記の秘書室にあたる党中央弁公庁が3月と4月中旬の計2度出した事件に関する内部通知を見た複数の党関係者が明らかにした。
(引用は以上)

重慶市の共産党幹部の奥さんが、英国人ビジネスマンを殺害したニュースを聞いて、「これは浮気かカネだろうな」と思っていました。
しかし、今回判明した“カネ”の桁があまり大きいのでびっくりです。

田中角栄さんが失脚したロッキード事件は5億円でした。こちらは、4800億円。
これじゃまるで、エジプトのムバラク前大統領やリビアのカダフィ大佐レベルの不正蓄財です。

中国では、高級官僚の汚職や不正が民衆の怒りの大きな要因の一つと言われています。
共産党の一党独裁が崩れるとすれば、このような「内部の腐敗」からでしょう。
ところが、中国では西暦600年頃の官吏登用制度「科挙」の時代から汚職が始まっています。

そして、2011年7月、人民日報が発表した汚職官僚のデータは驚くべきものでした。

「現在4000人あまりの官僚が海外逃亡している。党中央規律検査委員会によると、過去30年近くで、海外に逃亡した汚職官僚が持ち逃げした公金は500億ドル(約4兆円)あまりに達し、1人あたり平均1億元(約12億円)を横領している」

この4000人、500億ドルは、1か月後、「数字に誤りがあった」と訂正記事が出されました。
ところが、不思議なことに、訂正数字は報じられませんでした。

邪推ですが、正直なデータ数値が報道されてしまったので、政府があわてて打ち消そうとしたが、バタバタで捏造数字を作れなかったということでしょうか。

30年間で4兆円も凄いですが、「夫婦で4800億円」は、まちがいなく「死刑」に値する不正です。
奥さんの方は、殺人罪で死刑が確定しているようです。
夫の方も、この不正蓄財が事実なら、死刑でしょうね。

この記事でわかることは、
●世界第2位の経済大国に成り上がった中国には、数千億円単位の不正リベートの余地がある。
●高級官僚の腐敗・汚職は事実であり、ケタはフィリピンやリビア、エジプト並み。
こういうことでしょう。

薄夫妻の長男は米国ハーバード大学の大学院へ留学しており、「太子党の利権」はこのようにして引き継がれていくのでしょうね。
中国の体制崩壊が近いことを予感させる事件です。


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2012-04-22 12:01 | 記事へ |
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2012年04月21日(土)
インドの長距離ミサイル、中国に向けての威嚇行為<No.981>

■孤立化する中国、周辺のベトナム、フィリピン、ミャンマーが敵対
4月19日付の読売新聞に「中国全土を射程、印が長距離ミサイル実験成功」の記事が出ていました。

インド政府は19日、核弾頭搭載可能で、中国全土を射程に収める初の長距離弾道ミサイル「アグニ5」(射程5000キロ・メートル)の発射実験に成功したと発表した。
潜在的ライバルである中国への抑止力を狙ったもので、今後、中印間の軍拡競争に発展する可能性もある。

開発責任者のサラスワト氏は記者団に、2年以内に実戦配備するとの見通しを示した。
1974年に初の核実験を行ったインドは、83年から弾道ミサイル開発を本格化し、89年にパキスタンを念頭に置いた「アグニ1」(射程700キロ・メートル)の発射実験に成功。
昨年11月には、アグニ5の前身で、中国の一部を射程に収める「アグニ4」(射程3500キロ・メートル)の発射実験に成功していた。
(引用は以上)

なし崩し的に核兵器を保有することに成功したインドが、今度は、それを海外へ打ち込む長距離ミサイルを開発しました。
物騒な話ですが、日本の国民に危機感は一切ありません。

なぜでしょう?
理由は、「インドの核ミサイルが日本に向けられる可能性はゼロ」だからです。
では、インドの長距離ミサイルはどこを向いているのでしょう。
これは、明らかに中国です。

中国は東アジアで、周辺諸国の資源を狙い、また、領土を強引に取り込む政策をおこなってきました。

たとえば、ミャンマーでは、軍事政権がアウンサン・スーチーさんの民主勢力を弾圧し、ひどい扱いをしている間も、唯一、ミャンマーの軍事政権を助け、資源確保の布石を打ってきました。
しかし、ティン・セイン大統領が外交政策を一転させ、親中から親米にカジを切りました。

トナムは、中国と領土問題でモメていますが、インドが軍港を建設するなどして、援助の手を差し伸べています。
フィリピンでは、中国海軍への威嚇として、米国との合同軍事演習をおこなっています。

そうなのです、これまで中国の横暴に泣いてきた周辺諸国が、インドや米国の支援を受けて、次々に“寝返って”いるのです。
これは、中国の「身から出たサビ」です。

そんな折も折、インドが中国を射程内に収める長距離核ミサイルの発射実験に成功しました。
中国すれば、気になるニュースです。

インドの側からすれば、これまでずっとパキスタンと争っていましたが、経済発展に勢いつき、パキスタンがライバルではなくなりました。次の競争相手は中国です。
だったら軍事面でも、中国への威嚇となるミサイルを開発しちゃえということでしょう。

中国に対しては、米国でさえ一国では対処ができません。
したがって、このようにインドを中心とした周辺諸国の包囲網が、中国の横暴を抑える一番の手段なのです。

孤立化が進む“凶暴な巨像”は、大きなツナと周辺ネットワークで制御しましょう。


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2012-04-21 10:30 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月20日(金)
犯罪広場の2ちゃんねる、言いたい放題だけじゃない<No.980>

■ネットの匿名性を悪用、薬物取引の情報交換サイト化
4月20日付の読売新聞に「2ちゃんねるが犯罪温床化、違法情報3千件放置」の記事が出ていました。

インターネット掲示板「2ちゃんねる」が昨年6月までの半年間に、警察当局から削除要請を受けながら放置した違法情報は3026件に上ることが、警察庁のまとめでわかった。
前年同期の3倍と大幅に悪化し、犯罪の温床となっている。
麻薬特例法違反ほう助容疑で関係先などを捜索した警視庁は、違法情報の放置が薬物売買を助長したとみて、削除の責任者の解明などを進めている。

警察庁は2009年以降、要請から2か月以上削除されない違法情報の多いサイトを半期ごとに調査。2ちゃんねるは同年上半期に522件を記録して以来、連続で最多となっている。
特に昨年上半期は急増しており、15件だった2位のサイトとは大幅な差となった。
内訳をみると「薬物関連」が2639件と全体の87%を占め、金融機関の口座(309件)や携帯電話(78件)の売買もあった。
(引用は以上)

「2ちゃんねる」は、割合よく見ます。
新聞の見出しや世間で起こっている出来事が、一覧できるので、とても便利です。
記事の中に書かれてあるような「麻薬売買の情報」は、お目にかかったことがありません。

「いったい、どこに書き込まれているんだろう?」と、一般利用者として奇異に感じます。
しかし、そこは蛇の道はヘビなのでしょう。
一般人には目につきにくいが、すこしブラックな世界にいる人には、それなりの「場所」があるのでしょうね。

読売新聞の記事が事実であるとすれば、これは由々しき事態です。
「2ちゃんねる」の最大の“利点”は、匿名性。
インターネットが世界中で、これだけ利用されるようになった最大の要因でもあります。

ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)で有名なフェイスブックは、ネットの匿名性を逆手に取って、「基本は実名登録」としたことで、利用者7億5千万人を獲得しました。

そうなのです、ネット利用者は、ある時は匿名性を、またある時は実名登録を、と使い分けて、インターネットを使っているのです。
そんな虚実皮膜のグレーゾーンで、ネットは進化を続けています。

ところが、2ちゃんねるには、他のサイトに比して、格段に多くの「犯罪誘発情報」が掲載されています。
他のサイトが警察庁の要請に応じて、犯罪すれすれの情報を削除してきたため、対応が遅れた(意図的に対応していない?)2ちゃんねるに、ブラック情報が集中した結果です。

読売新聞の紙面には、「掲示板サイト」を利用して覚醒剤や大麻を入手し、摘発された337人についてのアンケート調査が掲載されています。
「なぜ、ネットを利用して購入したのか?」の問いに、66%の人が「密売人をしらなかったから」が最大の回答となっています。

覚醒剤などの密売人は通常、組織暴力に属する犯罪者です。
一般人には暴力団員へのアクセスはありません。
ということで、お手軽で、匿名性の高い「2ちゃんねる」が、麻薬密売の「取引広場」になってしまっているのです。

では、どうすればいいのでしょう?
●2ちゃんねるは、犯罪誘発情報を“ある程度”、消去する方向で協力する。
●捜査当局は、2ちゃんねるを使って、おとり捜査をおこない、密売人を摘発する。

警察が、2ちゃんねるを利用して、麻薬犯罪の取り締まりをしている、と噂が立てば、かなりの割合で利用者は警戒し、犯罪は減るでしょう。


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2012-04-20 09:41 | 記事へ |
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2012年04月19日(木)
北朝鮮ミサイル、政府の不手際の漏出が大問題!<No.979>

■偵察機EP3の情報を無視、こんな事実が報道で暴かれちゃダメでしょ!
4月18日、テレビ朝日(ANN)の報道で「伝達遅れに新事実 政府が独自発射情報も封」のニュースが流されていました。

北朝鮮のミサイル発射の情報が遅れた問題で、政府はアメリカの早期警戒衛星の一報だけで、その確認に手間取ったと説明していました。
しかし、13日午前7時40分ごろに発射されたミサイルを海上自衛隊の電子偵察機EP3などがその2分後にキャッチしていて、その後、爆発したミサイルの一部を10分間にわたって追跡していたことがANNの取材で明らかになりました。

この情報は、速やかに野田総理大臣や藤村官房長官にも報告がされていたとみられます。 この時点でアメリカのイージス艦も発射情報を日本側に伝えていて、政府は合わせて3つの情報を得ていました。
ただ、ミサイルが想定外に早く爆発したことなどから、日本のイージス艦や国内の最新式のレーダーは全く観測できませんでした。

このため、総理官邸は、Jアラートによる自治体などへの情報発信を行いませんでした。政府が独自に発射情報をつかんでいたにもかかわらず、国民への情報発信に生かせなかっただけでなく、国会などでの経緯の説明でも食い違いがあり、改めて政府の対応が問われることになりそうです。
(引用は以上)

内容を整理しますとこうなります。
4月13日の北朝鮮のミサイル発射に関して、日本政府は次の「5つのルート」で情報が入る手順になっていました。

(1)アメリカの早期警戒衛星の一報
(2)北朝鮮近海に展開するアメリカのイージス艦からの発射情報
(3)海上自衛隊の電子偵察機EP3の情報
(4)海上自衛隊のイージス艦の情報
(5)日本国内にある最新式レーダーの情報

今回、米国の衛星情報とイージス艦情報に加え、自衛隊が独自で飛ばしていた電子偵察機EP3の3種類の情報が「ミサイル発射3分後」に日本政府に入っていたのです。
しかし、海上自衛隊のイージス艦情報や最新式メガレーダーの情報が入らなかったため、政府は発表に手間取ったというのが、対応の遅れの原因だったようです。

有事に関して“平和ボケ”している政府首脳の能力不足を露呈した形です。
新聞に報道されている「防衛省と首相官邸の連携不足」以前の問題です。

ただし、私が考える、今回、明らかになった最大の問題点は、以下のものです。
すなわち、「米国の衛星情報やイージス艦情報と併せて電子偵察機EP3の情報が発射3分後に日本政府にもたらされていたが、それが有効に生かされなかった事実が、いとも簡単に、漏出してしまったこと」。

そうです、国と国の間でおこなわれている情報戦争では、「どんな情報を、いつ掴んだかは、明らかにされてはならない」、これが常識です。
さらには、もっと根本的な話でいえば、「情報を把握した事実さえ、明らかにされてはならない」のはずです。

しかし、今回、防衛省と首相官邸の連携不足を含め、つぎつぎと、政府内の情報ルートや連絡方法が国会で明らかにされつつあります。それって、だれに対する情報サービスなのでしょう?

海外のスパイたちが知りたいと思う最も重要な情報を、国会議員がお人よしにも、明らかにしている、ってことでしょう。
電子偵察機EP3の情報が早期に入っていたことなんて、言っちゃダメでしょ!

日本の政府に欠けているのは、情報収集力ではなく、情報の分析力とその管理能力ってことでしょう。


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2012-04-19 09:23 | 記事へ |
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2012年04月18日(水)
尖閣諸島の買い取り、社説が書けない読売新聞<No.978>

■対応の遅さは北朝鮮ミサイル発射にオタオタの日本政府と同じ
4月17日付の読売新聞に「石原知事 文句ありますか…尖閣の都買い取り」の記事が出ていました。

米ワシントンを訪問中の石原慎太郎・東京都知事は16日午後(日本時間17日未明)、米政策研究機関「ヘリテージ財団」主催のシンポジウムで講演し、沖縄県石垣市の尖閣諸島の一部を都が買い取る意向を示した。
すでに民間の地権者の同意を得ているという。

都が買い取りを検討しているのは、尖閣諸島で最大の魚釣島と北小島、南小島の3島。知事は講演で、「東京が尖閣諸島を守る。どこの国が嫌がろうと、日本人が日本の国土を守るために島を取得するのに何か文句がありますか」と述べた。
(引用は以上)

石原都知事の発言に、日本中、大騒ぎです。
以前から民族主義的というか、右翼的な発言が多い石原氏。
そんな人が、満を持して「尖閣諸島を買い取る」と宣言しました。

背景や経緯について、産経新聞ネット版は次のように報じています。

民主党政権に不安覚え売却決意
尖閣諸島購入構想は昨年9月以降、水面下で石原慎太郎知事と地権者の男性(69)との間で進められてきた。男性は島を誰もが訪れることができる自然公園などとして活用することを希望しているという。両者を仲介した自民党の山東昭子参院議員(69)が明らかにした。

山東議員によると、男性は平成22年9月の中国漁船衝突事件で、民主党政権の対応に不満や不安を覚えたという。男性は「国を守るために所有し続けてきたが、個人で守っていくのは限界がある」とし、 石原知事の渡米直前に「石原さんにならば(売却してもよい)」などと最終的な意思を固めたという。
(一部抜粋、引用は以上)

地権者の男性の意向は明確なようです。
●国を守るために所有し続けてきたが、個人で守っていくのは限界がある。
●平成22年9月の中国漁船衝突事件で、民主党政権の対応に不満や不安を覚えた。
●石原さんにならば売却してもよい。

実際に東京都が購入するには、都議会の議決など、いろいろな手順があり、そう簡単ではなさそうです。
とは言え、領土問題に新たな一歩を示したのは事実。

尖閣諸島といえば、一昨年の中国漁船の衝突事件を思い出します。
船長の逮捕、中国が抗議、日本人ビジネスマンの拘束、レアアースの輸出制限、日本政府あたふた、政府の思考が停止して中国人船長の無罪放免、その後、中国漁船の故意の衝突ビデオがユーチューブに流出と大騒動でした。

その間、日本政府は、「尖閣諸島は日本の固有領土」と明確にメッセージを中国に発することができませんでした。
今回、やり方や発表方法はともかく、石原氏はわかりやすいメッセージを世界に発信しました。
なんだか、胸のつかえが下りた感じです。

そんな大事件が起こっている中、読売新聞は、この尖閣諸島買い取りの件について、タイムリーな「社説」が出せませんでした。18日付は「原発再稼働問題」と「人民元改革」の2点です。
中国関連で言えば、人民元改革より尖閣買い取りの方が、今日の重要論点であるのは明らかです。

一方、朝日新聞は18日付で「尖閣買い上げ―石原発言は無責任だ」と、社説で取り上げています。
そう考えると、読売の対応の遅さは、先日の北朝鮮ミサイル発射で情報発信が遅れた日本政府と同レベルです。
情けないかぎりです。

読売では、社説と同じ第3面に特集記事が出ています。要するに、発言を保留して、世論の風向きを待つ姿勢なのです。
世論をリードするのが大新聞の役目でしょう!
ああ、悲しい!


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2012-04-18 09:49 | 記事へ |
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2012年04月17日(火)
77人を殺して禁固21年、死刑制度のない国って凄い!<No.977>

■33歳の右翼青年は54歳に自由の身になる?
4月16日付の読売新聞に「犯罪行為ではない…ノルウェー連続テロ犯初公判」の記事が出ていました。

ノルウェーの首都オスロなどで昨年7月に77人が死亡した連続テロ事件の初公判が16日、オスロ地裁で開かれた。
テロと計画殺人の罪に問われたアンネシュ・ブレイビック被告(33)は「殺害は認めるが、犯罪行為ではない」と無罪を主張した。

ブレイビック被告は、爆弾や銃乱射によるテロ行為について、「残忍だが必要なことだ」とした上で、「ノルウェーへの異文化持ち込みやイスラム教徒の欧州侵入を許した『国への裏切り者』に対する自衛行為だった」と主張した。単独犯だった、とも語った。
被告を巡っては、昨年11月の精神鑑定で「障害あり」とされたが、10日に出た再鑑定の結果は「障害なし」だった。公判で「責任能力あり」と判断された場合、最高で禁錮21年の刑が科せられる。
(引用は以上)

世界の大勢を見ると、死刑制度を廃止している国が多いのです。
先進国では、米国(35州でのみ実施)と日本くらいです。欧州は欧州連合(EU)加盟国すべてで、死刑制度は廃止されています。

というのも、EUは加盟の条件として「死刑制度の廃止」を義務付けているのです。
日本人にすると、「へぇ!」って感じです。

世界の死刑制度廃止の“震源地”は欧州です。
重大な事件が起こり、裁判となった際、「裁く側と裁かれる側(被告)の間に、民族的な対立や偏見があると、公正な正義が執行できない」というのが、根本的な考え方です。

有期刑なら再審も可能ですが、死刑で、被告が死んでしまうと、冤罪が晴らされる機会もない、というの論拠です。国内に民族対立を抱えていない日本では、理解しがたい論理です。

ただし、ノルウェーという国は死刑制度に関して、特異な国です。
1905年に廃止された死刑制度を、1945年にだけ、一時、復活させた過去があるのです。

これは、第二次世界大戦の際に、ヒトラーの手先となった親ナチス政党の党首ヴィドクン・クヴィスリングを戦後、死刑にするため、1945年に復活させたという歴史事実。

さて、今回の77人殺しのブレイビック被告は、まさに親ナチス系の極右の人間です。
だったら、「今回も一時的に死刑を復活させればいいのに?」と思ってしまいます。
しかし、死刑制度廃止が当たりまえのヨーロッパでは、一時的に死刑制度を復活させたノルウェーは「変な国」と見られているんですって。

だから、そういう国際圧力で、二度目の死刑復活はあり得ないのです。

日本人の感覚からすれば、77人も殺しておいて、たったの禁錮21年で済むなんて、あり得ません。 まちがいなく死刑です。

このまま有罪が確定すると、ブレイビック被告は21年後、54歳で刑務所から出てくることになります。 これって、許されるの?
遺族の感情からすると、納得できません。


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2012-04-17 09:51 | 記事へ |
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2012年04月16日(月)
中国の政治幹部の妻が殺人、汚職、陰謀、権力闘争<No.976>

■さすが中国! スパイ映画さながらの毒婦、死刑になっちゃうの?
4月13日付の読売新聞に「薄熙来氏の妻、殺人容疑で死刑の見通し、薄氏も執行猶予付き死刑か無期懲役の可能性=重慶疑惑で香港メディア」の記事が出ていました。

先に失脚した前中国共産党重慶市委員会書記の薄熙来氏をめぐる疑惑で、香港のニュースサイト・明鏡新聞網は13日、消息筋の話として、故意殺人容疑で司法機関に送致された谷開来容疑者(薄氏の妻)が死刑になる見通しだと報じた。
これに関連して、薄氏自身も起訴されて執行猶予付きの死刑か無期懲役の判決を受ける可能性があるという。

中国の公式報道によれば、谷容疑者は昨年11月に重慶で起きた英国人殺害に関与した疑いが持たれている。
このほか、一部の香港メディアは、薄氏が遼寧省で大連市長などを務めていた時期にも、谷容疑者が複数の殺人事件に関わった可能性があるとしている。(一部抜粋、引用は以上)

重慶市の政治幹部の妻が英国人殺人、複数の殺人事件にかかわったなど、スパイ映画みたいなお話です。
すこし整理しましょう。

●中国では、政治の主導権を巡って、「共産主義青年団(共青団)出身者」と、高級幹部子弟の「太子党グループ」の間で、政治闘争が常態化している。
●現在のトップ胡錦濤総書記(国家主席)は共青団、次期トップの習近平氏は太子党で、対立している。

●重慶市は、これまで太子党グループが牛耳っていて、今回、問題を起こした薄煕来党委書記は習近平氏の側近中の側近だった。
●薄氏が失脚した後釜に、胡錦濤氏直系の共青団出身者が就任した。
●薄氏は政治的に終わった以上に、死刑の可能性も出てきた。

これは、政界の権力闘争の舞台裏の話です。
しかし、今回の殺人事件は、それだけではありません。

一部の報道では、「英国人殺害は薄氏が指示か?」、「妻の巨額資産に絡んで、4人の殺害に関与?」などとなっています。こちらは、汚職による不正蓄財の話。

中国では、大昔の科挙の時代から役人は“不正蓄財をするもの”が通り相場です。
しかもその額は、100万、200万ではなく、数億、数十億という金額。その金をめぐって、殺人事件が起こってもおかしくない状態なのです。

不思議なのは、「殺害された英国人は薄氏の妻のビジネスパートナーだった」の報道です。
英国政府が非常に早い段階から、再捜査を中国に要請していたのも、不可思議です。
そうなのです、「殺された英国人はスパイ」の憶測もあるのです。

いよいよもって、国家陰謀スパイ映画です。
となると、情報漏れを防ぐため、本来、薄氏を守る側の太子党グループが薄氏や妻の口封じに動いているのも納得が行きます。

王朝が変わるたび歴史が変わる中国らしい、ダイナミックな歴史捏造劇ですね。


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2012-04-16 09:40 | 記事へ |
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2012年04月15日(日)
オンラインゲームで請求80万円、もはやギャンブル?<No.975>

■中高生や大学生が無料ゲームに興じる日本、大丈夫なのか!
4月14日付の毎日新聞に「<ソーシャルゲーム>高額請求が増加 未成年者の利用、制限する動き」の記事がでていました。

ソーシャル・ネットワーキング・サービス(SNS)内で提供されるゲームで遊び、多額の利用料を支払うケースが増えている。
今年1月、東京都消費生活総合センター(新宿区)に「中学1年の息子がスマートフォンから無断で有料のゲームを使い、約80万円の請求が来た」と相談があった。

少年がスマートフォンを使うため、父親がクレジットカードを登録。少年はそれを利用してゲームに参加し、くじ引きのような仕組みでカードをそろえていく「ガチャ」と呼ばれるシステムにお金をつぎこんでいた。
国民生活センター(東京都港区)では、オンラインゲームに関する相談は09年からの3年間で計6654件に上り、年々増加しているという。
「ガチャに関する相談が目立つようになった。高額請求のケースでは10万円前後が多い」と話す。

「ガチャ」は、1回100〜300円程度だが、珍しいカードを得るまで何度も利用するケースもあることから、依存性が高く射幸心をあおる点がパチンコに似ているとの指摘もある。

ソーシャルゲーム各社は「アイテム購入は、サイト内で利用する権利を得るだけ」などとして、ゲーム内通貨などを現金化することを利用規約で禁じている。だが、オークションサイトなどに「出品」し、入金と引き換えに、サイト内で利用者同士で交換する方法が知られ、1枚数万円から、いくつかのアイテムをまとめて十数万円の値がつくケースもある。(一部抜粋、引用は以上)

DeNAがプロ野球球団を買うくらいですから、ソーシャルゲームやオンラインゲームが、どれだけ流行っているのかは、容易に想像がつきます。
そして、少し前、「携帯電話の無料ゲームが、実際には無料ではない」として、グリー、DeNAなどゲーム提供会社に対して、当局から、「テレビCMで、“無料、無料!”と言うのは止めなさい」の指導がありました。

無料ゲームが本当に無料なら、ゲーム提供会社は儲かりません。
これは、単に、最初は無料だけど、あとで、何かを購入させられる「無料商法」というもので、中高生、大学生、若いビジネスマンなどが、その“ワナ”にまんまと嵌っているのです。

個人的に、朝夕の電車の中で、携帯電話やスマフォでゲームに興じる若い人を見ると、この人たち、将来、どうなっちゃうんだろうと心配になります。
もちろん、40歳くらいのサラリーマンが、「少年▲▲」という漫画雑誌を一心不乱に読みふけっているのも、心が痛みますけどね。

でもこれは、「時間がもったいない」の話です。
しかし、今回の記事のケースでは、ソーシャルゲームで1か月に何十万円もの請求をされてしまった“事件”の話です。

数万円か出せば、任天堂などのゲーム機が購入できます。
なのに、1か月のゲーム代が何十万円なんて、信じられません。
そんな請求のシステムになっているなんて、ゲーム提供会社の「倫理観の欠如」が恐ろしい気がします。

将来に対する閉塞感から、現実逃避的にオンラインゲームにのめり込む気も、わからないではありません。
若者に、不透明な未来しか提供できない、われわれおとな世代に責任があります。

このまま日本が沈んでしまうとは思えません。
しかし、企業なのか政治なのか、カリスマ性のある指導者が登場しないと、「何も決められない日本」のままでは、どうしようもありません。

結局、維新の会なのかなぁ?


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2012-04-15 00:35 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月14日(土)
本が消える? 電子書籍の米キンドルが日本で発売<No.974>

■ブリタニカ百科事典の“紙版”が製作中止に、逆に大反響
4月14日の時事通信が「キンドル年内に日本参入=電子書籍市場を開拓―米アマゾン」のニュースを配信していました。

米インターネット通販最大手のアマゾン・ドット・コムは13日、タブレット型多機能携帯端末を使った電子書籍事業「キンドル」を日本で年内に始めることを明らかにした。
同社は昨年から複数の出版社と書籍販売や価格設定について交渉している。ネット通販で培った顧客基盤を生かし、電子書籍市場を開拓したい考えだ。

同社は書籍数など詳細は明らかにしていない。
国内ではソニーなどが端末を発売しており、価格帯は2万円台が主流。アマゾンは価格を他社より安く抑えて提供する可能性がある。(引用は以上)

「キンドル」というのは、iPadのような、電子書籍専用のタブレット端末の名称です。
米国では2011年の電子書籍市場が約10億ドル(約800億円)に拡大したと見られています。 2008年以来、毎年、倍々ゲームでの躍進です。

本の電子化は、いろいろな面で便利ではあります。
しかし、印刷された“紙版”の本にも、利点は多くあります。

これに関連したショッキングなニュースが、4月9日付の「ブリタニカ百科事典、大売れ=出版中止で駆け込み需要―米」(時事通信)のニュースです。

240年余りの歴史を誇る英語の「ブリタニカ百科事典」(エンサイクロペディア・ブリタニカ社)の書籍版出版が3月中旬、打ち切られると発表されたのを受け、転売や収集目的の買いが膨らみ、在庫が急減している。

サービスの電子版への完全移行に向け、現行の2010年版(全32巻)を在庫限りとして、1395ドル(約11万4000円)で販売している。
19年版は約1万2000セット製造され、本の出版中止発表時には約4000セットの在庫があったが、1カ月もたたずに800セット未満に減少。
同社では本の出版中止の決定に変更はないという。(一部抜粋、引用は以上) 

紙の本はなくなってしまうのでしょうか?

キンドルのようなタブレット型端末を1台持っていれば、その中に何百冊もの本やコミックを収納できます。したがって、レジャーでの旅行やビジネスでの出張時、1台あれば、読書は自由自在となります。
文字は拡大ができ、分からない単語について、辞書機能も付随しています。
これはとっても便利です。

一方、書籍版の本には、手触りとか、書き込み、紙の匂いなど、アナログの良さがあります。

グーグルという検索サイトが、社会生活に浸透する中、米国の大学が、「人間の脳が知識の記憶に関する“構造”を変化させている可能性がある」との調査データを公表しています。
直接、知識を記憶するのではなく、「どのように検索すれば、その知識に到達できるのか?」とのアクセスに関する記憶にすり替わっているということのようです。

百科事典に書かれてある項目の「知識」そのものではなく、「どのページを開けばその知識が出てくるか?」を記憶しているという意味です。
これって、知識なの?と疑問になります。

人の記憶システムを激変させるグーグル検索の威力もさることながら、電子書籍は今後、どのように私たちの生活を変えていくのか、とても興味があります。
心配でもあります。


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2012-04-14 09:28 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月13日(金)
北朝鮮はミサイル打ち上げ失敗、核カードしかない<No.973>

■稚拙な技術力を露呈、核開発で米朝交渉を有利に?
4月13日、北朝鮮がミサイル発射に失敗した直後の読売新聞に「北ミサイル、4個に分解1分飛行し落下…防衛省」の記事がネット版に出ていました。

北朝鮮が発射予告をしていた長距離弾道ミサイルについて、田中防衛相は13日午前8時24分ごろ、防衛省内で記者会見し、「7時40分ごろ、北朝鮮から何らかの飛翔体が発射されたとの情報を得た。飛翔体は1分以上飛行し、洋上に落下した模様であります。我が国領域への影響は一切ありません」と話した。

また防衛省幹部は「失敗ではないか」と語った。
防衛省などによると、ミサイルは北朝鮮北西部の東倉里から南方向に発射された後、4個に分かれ、1分以上飛行して、朝鮮半島西側の黄海に落ちたとみられる。
上空120キロ・メートルまで上昇した。米軍の早期警戒衛星や自衛隊のレーダーなどの情報をもとに、日本政府が発表した。(引用は以上)

日ごろは秘密主義の北朝鮮が、今回のミサイル発射に際し、世界中のメディアや取材記者をピョンヤンに招待しました。
そして、発射基地にそびえ立つミサイルの取材を許し、管制センターを見せて技術力のアピールをしようと試みました。

なぜ、そんなサービスをしたのでしょう?

理由はいくつかあります。
●今回のミサイル発射が、キムイルソン生誕100周年の記念事業であり、世界に発信したかった。
●金正恩の新しい指導体制が、北朝鮮を掌握しているとのイメージを示したかった。
●長距離ミサイルをイランなどの国に兵器として販売してきており、そのビジネスのプロモーションだった。

●北朝鮮は、今回、打ち上げを成功させて、「大陸間弾道ミサイルのカード」で米国との交渉を有利に進めようとしていた。

特に最後のポイントは重大です。
今回の失敗で、北朝鮮には、「核兵器開発を中止するかどうか?」のカードしかなくなりました。
最大の危惧は、北朝鮮が核開発を加速させることです。
「ミサイルのカード」が使えないので、「核兵器カード」を使うための核実験を強行する可能性が高いと見られています。

読売新聞のネット版記事は13日午前9時10分に掲載されたもので、みなさんがこのブログを読んでおられる頃には、もっと新しい情報が出ていることでしょう。
すくなくとも、ミサイルは「大気圏外に出ることはなかった」「発射後すぐにいくつかに分解した」は、既成事実のようです。

確認すると、長距離弾道ミサイルとして大失敗です。

自前の技術開発には限界があったのですね。
そう考えると、米欧日・ロシアで共同運営している国際宇宙ステーションへ無人輸送船「こうのとり」を送り出し、ほぼ自動でドッキングさせている日本の宇宙技術(=長距離弾道ミサイル技術)は、世界のトップレベルだと実感します。

その高い技術力を信頼して、韓国から多目的衛星「アリラン衛星3号」の打ち上げを日本が受注し、今年5月中旬に打ち上げることになっています。
こういうことって、北朝鮮との交渉で使えないのかしらねぇ?


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2012-04-13 09:57 | 記事へ |
2012年04月12日(木)
ソニーのような一流企業維持は至難、最大の存続危機<No.972>

■回復の兆しの自動車、土砂降り状態の日本の家電企業
4月11日付のZAKZAKに「ソニー“巨額赤字”A級戦犯はだれだ!“言うだけ経営者”負の連鎖」のニュースが出ていました。

過去最大の5200億円の連結最終赤字に転落するソニー。
最終赤字は4期連続で、累計の赤字額は9193億円に達する。

経営の変調が露呈したのは2003年の「ソニー・ショック」。投資家の予想を裏切る業績悪化に市場は混乱、相場全体を急落させた。
当時の出井伸之会長(74)は翌年1月の米経済誌に「世界最悪の経営者」の一人に選ばれた。出井氏は、携帯オーディオ「ウォークマン」で音楽事業の著作権保護にこだわり過ぎ、アップルの成功を許すなど現在の苦境の種がまかれた。

ポスト出井の筆頭とみられていたのがゲーム事業を成功させた久多良木(くたらぎ)健氏(61)。問題視されるのが、液晶テレビ用パネルで韓国のサムスン電子との合弁会社をつくった件だ。
「技術流出を招き、韓国のテレビメーカーが日本を追い抜く転換点になった」(財界関係者)との批判も根強い。

出井氏の肝いりで2005年からCEO(最高経営責任者)に就任したハワード・ストリンガー会長(70)は、「ソニー製品がネットワークでつながる」とアピールしたが、市場を席巻するような商品やサービスは出てこないままだった。
残念ながら“言うだけ経営者”が続いてしまったソニー。平井一夫社長(51)は発言力より実行力が問われる。(引用は以上)

長い引用で申し訳ありません。
名経営者と言われた出井伸之氏の凋落以降、久多良木氏、ストリンガー氏と有能な経営者は出てきていません。
その結果、アップルやサムスンの躍進を許すことになります。

しかし、いま家電業界で経営が苦しいのは、ソニーだけではありません。
ひと足先に回復の兆しが顕著な自動車業界に比して、家電業界は“土砂降り”状態です。
シャープ、パナソニックとソニーの3社の損失(赤字)の合計は約1兆7千億円。

日本には技術力はあるのです。でも、それを統合し、世界の消費者が欲しがる製品を作り出すディレクターがいません。
安価な商品は韓国、台湾、中国が市場を独占しています。
となると、世間があっと驚く画期的な商品を創るしかないのです。

その担い手たる経営者が、家電業界の場合、まだ現れていません。
有能な経営者なんて、そうそう出てこないんです。
それが、連続で出てくるなんて、奇跡に近いのです。

私の個人的な感触では、企業の業績は、良い時期と悪い時期が交互に来ます。その周期は10年〜20年というところでしょうか。
となると、2003年のソニーショックから約10年。
もうそろそろ、新しい才能が出てきてもいい時期です。

中国、韓国、台湾に浸食されたとは言え、引き続き、家電は日本の基幹産業です。
iPhone、iPadは、商品として完成形とは思えません。
そこに開発の余地があるのです。頑張れ、日本の家電!


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2012-04-12 09:35 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月11日(水)
治ってよかった沢穂希選手、夏の五輪は期待できそう<No.971>

■一流アスリートの最大の敵は「ケガ」、松坂もウッズも悩む!
4月11日付のサンケイスポーツに「沢、めまい症“完治”開幕ピッチ/なでしこリーグ」の記事が出ていました。

「良性発作性頭位めまい症」の治療を続けてきた日本女子代表「なでしこジャパン」MF沢穂希(33)の復帰にゴーサインだ。
所属するINAC神戸の星川敬監督(35)が9日、「試合できる準備はできていると感じている」と明言。 15日開幕のなでしこリーグ・大阪高槻戦(ホムス)に出場する可能性が出てきた。
また、今季加入したU−20日本代表FW京川舞(18)が同戦でメンバー入りすることも分かった。(引用は以上)

米国の大リーグは開幕しました。
昨日のダルビッシュのほろ苦いデビュー戦は、日本のみならず、全米の注目を浴びました。
緊張で、球がうわずっていましたが、5失点のあと、安定感を取り戻しました。
あの修正力がダルビッシュの持ち味です。
次回、15日の登板が楽しみです。

さて、ダルビッシュ以上に大リーグ移籍時に大騒動となった松坂大輔投手。
開幕試合に姿はありません。
現在、彼は故障者リスト(DL)に入っていて、しばらく登板は絶望的のようです。

2007年のレッドソックス入り以来、肩や股関節、右腕の故障のため、毎年のように、松坂は故障者リスト入りを繰り返しています。
素人目ながら、いつみても、すこし“ブヨブヨした感じ”の身体つきに、「プロアスリートの体型じゃない。身体を絞っているんだろうか?」と、疑問を感じていました。

脂肪がつきやすいのは、体質なのでしょうし、太っていることと、ヒジ痛や故障は直接関係ないかもしれません。
しかし、イチロー選手(38)の鍛え上げられた、精悍な肉体を見るにつけ、「大丈夫なんだろうか?」と心配になっていました。

さて、本題の沢穂希選手。
彼女の留守の間も、なでしこメンバーは、日本の強さを遺憾なく発揮しました。
しかし、夏のロンドン五輪では、メダル獲得には沢選手の出場が不可欠です。
良性といわれる「めまい」に、ある程度、治療のメドが立ったのはうれしいことです。

「33歳は、もう若くはない」と悟っていただき、身体のケアをお願いします。
世界最高のアスリートとされるゴルフのタイガー・ウッズ選手も、アキレス腱痛で今季、3月の大会を途中棄権しています。

一流アスリートの敵は2つあるといわれています。
それは、「闘争心が燃え尽きること」と「ケガ」です。
ダルビッシュ、石川遼選手を含め、沢選手も、みんな、身体のケア、しっかりお願いします。
試合に出続けること、それが最大のファンサービスなのですから。


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2012-04-11 09:53 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月10日(火)
批判を浴びる“おバカなハト”、議員辞職をするならいま!<No.970>

■議員活動は百害あって一利なし、みんなで電話をしよう
4月10日付の読売新聞社説に「鳩山議員外交 危うい理屈で国益を損ねる愚」の記事が出ていました。

政府の中止要請を無視して強行した外遊が、相手国に利用される結果となった。事前に懸念された通りの展開である。
鳩山元首相がテヘランを訪問し、イランの核開発問題をめぐって、アフマディネジャド大統領らと会談した。
イラン側の発表によると、鳩山氏は大統領との会談で、国際原子力機関(IAEA)がイランなどに二重基準的な対応をとっているのは不公平だと語ったという。

鳩山氏は帰国後、「完全な捏造で、大変遺憾に思っている」などと記者団に語り、イラン側発表を否定した。だが、鳩山氏の訪問がイランの核開発の正当化に利用されたのは否定しようがない。
鳩山氏の外遊が、欧米と協調する日本外交の足を引っ張ったのは、重大な問題だ。
政府は再三、訪問中止を求めたが、鳩山氏は「議員個人の活動であり、議員の外交努力で国益に資することが十分あり得る」などと反論し、聞き入れなかった。

藤村官房長官が「個人の立場でも、こういう時期に訪問をしない方がいいと言い続けてきた」と不快感を示したのも当然である。
鳩山氏は、能力的にも性格的にも、外交に関与してはならない政治家だ。そのことを、一日も早く本人が自覚してもらいたい。(一部抜粋、引用は以上)

よほど、物忘れが激しいのでしょうね、この人は。
省略しましたが、社説の記事にもある通り、「鳩山氏は首相在任中、“トラスト・ミー”といった不見識な言動で、米軍普天間飛行場の移設問題を迷走させ、日米関係を危機に陥らせた張本人だ。こうした危うい首脳外交が、国益を損ねた」、これは日本中の人がまだ、記憶に新しい。

バブル崩壊以来、ずっと景気の低迷に悩まされてきた日本が2009年、「さぁ、新しい時代を切り開くぞ!」と、国民が覚悟して、自民党から民主党へ政権を移譲させました。
大事な時期に首相に選ばれたのが、鳩山氏でした。

しかし、先に書いた通り、外交音痴を露呈して、世界中の笑いものになりました。
母親からの年間1億円を超える違法な個人献金も、本人がまったく知らないという、管理能力のなさをさらけ出し、政治家として疑問符がつきました。

最終的に、この人が、日本の新しい船出をすべてぶち壊しました。
日本国民にとっての不幸は、民主党のもう一人の実力者・小沢一郎氏が同時期、「政治とカネ」で捜査当局の追及を受け、幹事長辞任(2010年6月)に追い込まれたことです。

この時点で、民主党は総崩れとなり、2010年7月の参議院選挙で惨敗。
ねじれ国会が出現します。以降、「何も決められない国会」になってしまったのです。

普通の神経の持ち主なら、この時点で政界引退でしょう。
今回、本人は「捏造だ」と、まだ気づいていないのですが、イランに政治利用されたのは明らかです。 いますぐ、議員辞職をすべきです。

ただし、日本にとっての不幸は、政治はいま、消費税値上げの攻防の最中にあり、ほんの少しの出来事でも政局になりかねません。
おバカなハトの政界引退さえも、自民党は、「解散だ!」と騒ぐでしょう。
どこまで行っても、このハトは疫病神です。

米国であれば、共和党なり民主党の組織が動き、鳩山氏の事務所に議員辞職を迫る電話が殺到するのです。
ネット上で、「鳩山事務所に議員辞職を進める電話をかけよう運動」を始めてもらえませんかねぇ。

そうでもしないと、この人は、自分のやっていることを理解できないでしょう。


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2012-04-10 10:07 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月09日(月)
イスラエルの核兵器が中東の不安要因、ドイツ作家が指摘<No.969>

■欧米が容認するイスラエルの核保有、でも、イランが持っちゃダメ!
4月8日付の産経新聞に「独のノーベル文学賞作家 イスラエルの核を批判」の記事が出ていました。

ドイツのノーベル文学賞作家、ギュンター・グラス氏(84)が、イランの核兵器開発疑惑に関し、イスラエルの事実上の核保有を批判する詩を独紙などに投稿し、波紋を広げている。
ドイツではナチスによるホロコースト(ユダヤ人大量虐殺)の過去があるため、イスラエル批判がタブー視されているからだ。

グラス氏は4日付南ドイツ新聞などに寄せた「言わねばならぬこと」と題した詩で、イスラエルがイランの核兵器保有を防ぐために攻撃すれば、「イラン国民を抹殺しかねない」と懸念を表明。イスラエルの核について「沈黙」することは「虚偽」であり、「世界平和を脅かす」と主張した。
イスラエルのネタニヤフ首相が5日、「安全を脅かしているのは、イスラエルでなくイランだ」とグラス氏を非難した。
グラス氏は「ブリキの太鼓」などの著作で知られ、1999年にノーベル文学賞を受賞。 (一部抜粋、引用は以上)

この記事には出ていませんが、別の新聞の報道では、「世界平和を危うくしているのは核保有国であるイスラエル」とグラス氏は指摘しています。

そうなのです。
世界の核兵器保有国は、米国、ロシア、イギリス、フランス、中国の五大国と、インド、パキスタンの2か国とされています。
しかし、これとは別に、「イスラエルの核兵器保有」は公然の秘密です。

なぜ、イスラエルが良くて、イランが核兵器を持つのはダメなのでしょう?
これはわかりにくい論理です。

アルカイダを始めとするイスラム過激派の根本主張の一つは、「イスラエルによるパレスチナ弾圧への抗議」です。
要するに、ユダヤによるイスラム蹂躙はけしからん、との論理なのです。

イスラエルが、爆撃機でパレスチナのガザ地区を爆撃して、何百人ものパレスチナ難民が死んでも、欧米は知らん顔をしています。
ところが、パレスチナから迫撃砲が一発発射され、ユダヤの人がケガでもすれば、大騒ぎをします。 これは、グラス氏が言う「ホロコーストの呪縛」です。

以前なら、グラス氏の発言は、信じられない“蛮行”でした。
しかし、イスラエルを支援していたイスラムの盟主・エジプトが、ムバラク氏の失脚で態度を一変させており、イスラムの国の中には、「よくぞ言ってくれた」「イスラエルこそ、中東の狂犬だ」の声が多いと思います。

今後、この傾向はますます強まるでしょう。
そして、やがて、イスラエル周辺のどこかの国が核兵器で武装をするでしょう。
その時になって初めて、「中東の真の和平とは?」を討議するテーブルに米欧が着くことになるのでしょうね。


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2012-04-09 09:38 | 記事へ |
| 時事評論 |
2012年04月08日(日)
パキスタン旅行の自己責任、命がけで行っていた?<No.968>

■2月にテロ襲撃事件発生、外務省は「不要不急の訪問は避けよ」
4月8日付の時事コムに「邦人観光客、移送のめど立たず=ヘリ投入も検討−パキスタン」の記事が出ていました。

パキスタンが実効支配するカシミール地方の景勝地フンザ渓谷などを訪れた日本人観光客計77人が治安情勢悪化で現地に足止めされている問題で、在イスラマバード日本大使館は7日、移送のめどが立っていないことを明らかにした。
同大使館は7日中の移送を目指してパキスタン側との調整を続けたが、輸送機確保などの準備が整わず同日は断念。8日以降にずれ込む見通しとなった。

日本人観光客はフンザ渓谷のカリマバードとその周辺に64人、その南方数十キロの同渓谷観光の拠点であるギルギットに13人おり、団体ツアーの高齢者が多い。
ギルギットはイスラム教の宗派対立激化で今月初めから外出禁止令が出され、ギルギット空港での民間機の運航は停止されている(一部抜粋、引用は以上)

第一印象は、「へぇ、そんな危険な所へ何をしに行ってるの?」でした。

現地の位置関係がわかりづらいので、危険の度合いがいまひとつ伝わりません。
記事によると、治安悪化で足止めを食っているのは「団体ツアーの高齢者が多い」とあります。

外務省の海外安全ホームページには、こうあります。

●パキスタン:ギルギット・バルチスタン地域におけるバスへの襲撃に関する注意喚起
2月28日、ギルギット行のバスが、カラコルム・ハイウェイ上で襲撃され、乗客18名が死亡する事件が発生しています。被害者は全員シーア派イスラム教徒であり、地元のスンニ派イスラム教徒武装グループが犯行声明を発出したとの報道もあります。

2月28日の事件です。
この情報のあとの項目には、「不要不急の訪問は避けてください」となっています。
今回、足止めを食っている77人は、この事件後に出発しました。団体ツアーですから、旅行代理店はこの情報を知っていたはずです。
なのに、なぜ、出発したのでしょう?

高齢者ばかりなので、「もう、いつ死んでもいいや!」と考えたのでしょうか。
不用心というか、不注意の極みです。

外務省で「危険」の情報が出ている地域へ、敢えて旅行を敢行する人って、どんな人なの?
今回のケース、放っておきませんか?
そして、現地でテロリストや過激派に襲撃されて、死者が出れば、きっと二度と日本人はいかないでしょうし、旅行代理店もさすがに旅行は勧めないでしょう。

要するに、自己責任。自力で、抜け出してください!

いまさらですが、日本人は「平和ボケ」をしています。
日本は、ごく一部のエリアを除き、夜に一人歩きができない場所なんてありません。
海外では、ごく一部を除き、一人歩きは危険です。

これって、襲われてみないとわからないのですよね。
今回は、放っておきましょう。


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2012-04-08 10:39 | 記事へ |
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2012年04月07日(土)
原発再稼働は是か非か、安全性と経済性、どっち?<No.967>

■民主政権は夏までの再稼働に躍起、なぜ? 永遠に原発不要?
4月7日付の読売新聞に「大飯原発、来週にも安全宣言 政権、再稼働基準を決定」の記事が出ていました。

野田政権は6日、定期検査で停止中の原発を再稼働させる条件となる安全対策の暫定基準を決めた。来週中にも関西電力大飯原発3、4号機(福井県おおい町、計236万キロワット)の安全を宣言。
電力の需給見通しなどを踏まえて再稼働の妥当性も判断したうえで、枝野幸男経済産業相が地元を訪れて同意を求める。

野田佳彦首相と枝野氏、細野豪志原発相、藤村修官房長官らによる6日の関係閣僚会合で決めた。安全基準は3本柱で構成。
地震や津波が起きても全電源が失われないような対策と、炉心などの冷却機能を維持する対策に加え、電力会社に中長期の安全対策の実施計画の提出を求める。

関西電力は6日、来週前半にも実施計画を提出する方針を固めた。これまで実施時期を明言していなかった対策についても、計画の「工程表」を求める政権の要請にこたえ、具体的な時期を明示する。 (引用は以上)

日本の54基の原子力発電所のうち、稼働中の最後の1基が5月に停止します。
米国、フランスに次ぐ世界第3位の原発大国・日本から原発が消えるのです。
これは大変な事態です。

そこで、政権は定期点検で停止中の原発の再稼働に、焦っています。
問題点を整理しましょう。

●安全基準
政権が「新しい安全基準」と言っているのは、まもなく消滅する原子力保安院のメンバーが「たった2日間」で作った、付け焼刃の暫定基準で信用できるのか?
●4閣僚に判断能力?
再稼働の決定は、技術的に素人の4閣僚。そんな政治家の判断でいいのか? 

●出来レース
いまの流れは、政権と関西電力の間の「出来レース」になっている。
●高額な電力会社社員の報酬
東京電力OBは、企業年金だけで「毎月45万円」の収入を得ている。これも「電力の原価」に含まれている。

●本当に必要か?
「再稼働としなければ、この夏のピークを乗り切れない」と電力会社は言うが、その裏付けデータは、ほぼ捏造に近い。

結論を言えば、もし、この夏までに再稼働をしない場合、そして、工場や国民の節約で夏のピークを乗り切れたとすれば、「ほら、原発はもう日本に必要ないじゃないか!」と、言われてしまいます。
そうなると、東電や関電が保有する原子力発電所の施設は、資産から巨大な「不良資産」に転落してしまいます。

まちがいなく、倒産します。

一方で、日本政府や東芝・三菱重工・日立の原発メーカーは、ベトナムやトルコなど新興国への原発輸出を積極的に進めています。
これは、家電や自動車以外の新しい日本の目玉輸出品目だからです。日本の原子力技術は世界最先端で、信用度も高いのです。

そんな大事な成長戦略の目玉を、いま、放棄してしまうのは惜しい気がします。

結論を言えば、日本は「世界一安全な技術開発のため、必要な範囲で限定的に原発を稼働させる」でいいんじゃないでしょうか?


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2012-04-07 09:46 | 記事へ |
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