ニックネーム:まあち
性別:男
年齢:六十代
都道府県:大阪府
三十歳の時、一念発起。漢字の勉強を始める。以来数々の漢字試験に挑戦。「漢字読み書き大会」入賞。「日本語と遊ぼう会」入賞。「漢字検定大会」入賞。「漢検」1級。
2009年05月14日(木)
平成20年度第2回漢検 1級合格者
 平成20年度第2回漢検(平成20年10月26日。都合47回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。

 平均を少し上回る合格率だった。

 受験者…1,372人
 合格者… 188人
 合格率… 13.7%(47回の平均合格率=11.4%。最低合格率は9年度第1回の3.7%、最高合格率は16年度第2回の28.8%)

 合格者188人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」2009年4月号(Vol305)に掲載されています。これらの方々の合格回数を漢検協会発行の雑誌「ら・かん」や機関紙「樫の木」「漢検」で過去に公表されたデータにより調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   94人
  2回   12人
  3回    7人
  4回    4人
  5回    1人
  6回    2人
  7回    5人
  8回    5人
  9回    4人
 10回    2人
 11回    2人
 12回    2人
 13回    1人
 14回    4人
 15回    1人
 16回    3人
 17回    1人
 18回    1人
 19回    0人
 20回    1人
 21回    1人
 22回    1人
 23回    3人
 24回    3人
 25回    2人
 26回    2人
 27回    4人
 28回    1人
 29回    2人
 30回    2人
 31回    1人
 32回    3人
 33回    3人
 34回    3人
 35回    0人
 36回    1人
 37回    1人
 38回    0人
 39回    1人
 40回    0人
 41回    0人
 42回    0人
 43回    1人
 44回    0人
 45回    0人
 46回    0人
 47回    1人
 合計   188人

 平成4年度第1回以来47回連続合格は東京のU氏、43回合格は埼玉のI氏。このお二人は旧漢字検定五段の大実力者。39回合格は広島の女性I氏、37回合格は東京のM氏、そして36回合格は大阪のS氏と実力者が続きます。 合格者188人中少なくとも94人がリピーターですから、公表合格率13.7%は実質6.9%(94人÷1,372人)程度と見るのが妥当でしょう。

樫の木 2009年4月号 Vol305
2009-05-14 23:20 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/126/
2009年03月23日(月)
Qさま!! 漢字検定受験SP その3
平成21年3月23日(月) Qさま!!漢字検定SP3を見た。

準1級受験者は6人。合格点は160点
京大卒の八木麻紗子アナは144点で不合格
過去142点、150点の大木優紀アナは175点で合格。
前回2級を193点で合格した麻木久仁子は185点で合格。素晴らしい成績である。1級挑戦資格十分
前回156点の有賀さつきは166点で合格

1級受験者は前回準1級を176点で合格した宮崎美子とカラテカ矢部太郎ほか一人。
本番前の練習問題は次のとおり。
1 都大路を走る
2 頭領としてのえがある
3 吩咐かった通りにせよと言われる
4 それはしく存在する
5 長尾驢
6 小火
7 紙撚
8 肉刺
9 ペルシャ織りのジュウタンを敷く
10 容器にはデシリットル単位の目盛りがある


解答
1 ひた
2 わきま
3 いいつ
4 おびただ
5 カンガルー
6 ぼや
7 こより
8 まめ
9 絨緞・絨毯
10 竕


宮崎美子は10点満点。しかし、カラテカ矢部太郎でも8点取れるほどのレベル。盛り上げ方はうまいが。

本番問題中紹介されたのは次の10問。1級合格点は160点
1 んだ態度
2 の詩を送る
3 鬼灯
4 水雲
5 拳螺
6 肌理
7 四阿
8 スイ臓は消化酵素を分泌する
9 息子をカタった詐欺行為
10 ニベもなく断られた


解答
1 さげす
2 はなむけ
3 ほおずき
4 もずく
5 さざえ
6 きめ
7 あずまや
8 膵
9 騙
10 鮸膠 鰾膠


カラテカ矢部太郎は104点で不合格。
宮崎美子は151点で不合格。
ロザンの宇治原が過去2回挑戦し、132点、146点で不合格となっているのと比べても宮崎美子の実力は相当なものである。
2009-03-23 23:02 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/125/
2009年01月26日(月)
「拘泥る」  Qさま!!
21年1月26日の「Qさま!!」を見た。
インテリスポーツSPで柔道の古賀秀彦、北京オリンピック水泳銅メダルの宮下純一などが解答者である。
「こ」で始まる漢字の読み問題があった。
問題
1 好む
2 転ぶ
3 断る
4 拒む
5 被る
6 擦れる
7 熟れる
8 拗れる
9 零す
10 拘泥る
解答
1 この・む
2 ころ・ぶ
3 ことわ・る
4 こば・む
5 こうむ・る
6 こす・れる
7 こな・れる
8 こじ・れる
9 こぼ・す
10 こだわ・る 


10の「拘泥る」を「こだわ・る」と読んだのは伊集院光。拍手喝采であったが、この読みはいささか強引ではないかと思う。
手元の辞書で「こだわる」を引いた結果は次のとおり。(順不同)
1 広辞苑第五版…漢字表記なし。
2 日本語大辞典…漢字表記なし。
3 広辞林第六版…漢字表記なし。
4 大辞林第二版…漢字表記なし。
5 学研国語大辞典…漢字表記なし。
6 大辞泉…漢字表記なし。
7 日本国語大辞典…漢字表記なし。用例に夏目漱石「硝子戸の中」の「それ程拘泥(コダ)はらずに…」を掲げる。

このように大型の辞書では、漢字表記を掲げていない。
次に小型の辞書を引くと、次のように漢字表記があった。(順不同)
1 新明解国語辞典第五版…「拘る」
2 現代国語例解辞典第三版…「拘る」
3 三省堂現代新国語辞典…「拘る」
4 明鏡国語辞典…「拘る」
5 新選国語辞典新版…「拘る・拘泥る」→ただし、第八版では「拘る」
6 角川必携国語辞典…「拘る・拘泥る」
7 明治書院精選国語辞典…「拘る・拘泥る」

このようにほとんどの辞書で認めていない漢字表記を出題するのは、避けて欲しいものだ。漢検の1級合格捷径でも「体裁に拘る」という用例を掲げ、過去の漢検でも「拘泥る」の出題例は見当たらない。強いて漢字表記をするとすれば「拘る」か。
ついでに言えば、5「被る」は「かぶ・る」、6「擦れる」は「す・れる」、7「熟れる」は「う・れる」の読み方もある。
2009-01-26 23:46 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/124/
2009年01月23日(金)
失策は人にあり
失策は人にあり、カンジョは神にあり。

平成20年度第2回漢検準1級の故事・成語問題から。
正解は「寛恕」、出典はアレキサンダー・ポープの「批評論」の次の一節と思われます。
「To err is human, to forgive divine.」
和訳を漢検に出題することの妥当性はさておき、この英文をどう訳すかで語学的センスが窺われるのではあるまいか。
1 誤るのは人、ゆるすのは神
2 過ちは人の常、許すは神の道
3 過ちは人の常、許すは神の業(わざ)
4 失敗するは人間なり、それを寛容するは神なり。
5 失策は人にあり、寛恕は神にあり。(15年度第3回準1級、20年度第2回準1級)
6 失敗は人にあり、寛恕は神にあり。(6年度第2回準1級)

僕は、2に愛着がある。若いころ、職場でミスをしたときの言い訳によく使った。ときの上司は寛大であった、と今では思う。
2009-01-23 12:03 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/122/
2009年01月18日(日)
大胆MAP 21年1月18日 漢字検定特別編
漢検問題の難易度ランキングをやっていた。
過去に番組で取り上げた漢検問題を一般人100人に答えてもらい、ランキングしたもの。

書き問題のワースト第1位は「シノギを削る」で100人中98人が間違えた。正解は「鎬」。
実際の漢検での出題例は次のとおり。
 5年度第1回1級 「互いにをけずって戦う。」
10年度第2回1級 「を削る。」
13年度第1回1級 「を削る。」
16年度第2回1級 「を削る。」
18年度第3回1級 「を削る。」

読み問題のワースト第1位は「文身」で100人中100人が間違えた。正解は「いれずみ」。
実際の漢検での出題例は見当たらない。
この「文身」には思い出があります。
江坂に「ゆーぷる」という銭湯があった。阪神淡路大震災で被災し今はない。
ロッカー室に看板があり、「文身の方の入浴はおことわりします」という風に書かれてあった。「文」には「かざる」という字義があることを知っていると「いれずみ」が連想できるのだが同行の友人3人は誰も読めず、僕は果たして何人の人が読めるんだろう、こんな看板は無意味ではないかと思った。
しかし、深読みすると、これは経営者の知恵で、いれずみのある人には入浴を禁じていますよという事実と、いれずみのある人は「文身」を読めずに入浴したという言い分を両立させたのではあるまいか。考えすぎかな。
2009-01-18 19:58 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/121/
2008年12月30日(火)
平成20年度第1回漢検 1級合格者
 平成20年度第1回漢検(平成20年6月22日。都合46回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。

 ごく平均的な合格率だった。

 受験者…1,495人
 合格者… 176人
 合格率… 11.8%(46回の平均合格率=11.4%。最低合格率は9年度第1回の3.7%、最高合格率は16年度第2回の28.8%)

 合格者176人中173人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成20年11月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を漢検協会発行の雑誌「ら・かん」や機関紙「樫の木」「漢検」で過去に公表されたデータにより調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   83人
  2回   12人
  3回    2人
  4回    5人
  5回    3人
  6回    1人
  7回    4人
  8回    7人
  9回    4人
 10回    0人
 11回    3人
 12回    1人
 13回    4人
 14回    1人
 15回    2人
 16回    1人
 17回    2人
 18回    0人
 19回    2人
 20回    2人
 21回    1人
 22回    3人
 23回    3人
 24回    2人
 25回    3人
 26回    4人
 27回    1人
 28回    1人
 29回    1人
 30回    1人
 31回    3人
 32回    3人
 33回    3人
 34回    0人
 35回    1人
 36回    1人
 37回    0人
 38回    1人
 39回    0人
 40回    0人
 41回    0人
 42回    1人
 43回    0人
 44回    0人
 45回    0人
 46回    1人
 不明(非公開)3人
 合計   176人

 平成4年度第1回以来46回連続合格は東京のU氏、42回合格は埼玉のI氏。このお二人は旧漢字検定五段の大実力者。38回合格は広島の女性I氏、36回合格は東京のM氏、そして35回合格は大阪のS氏と実力者が続きます。 合格者176人中少なくとも90人がリピーターですから、公表合格率11.8%は実質5.8%(86人÷1,495人)程度と見るのが妥当でしょう。

 
 「樫の木」 平成20年11月号 Vol304
2008-12-30 17:02 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/120/
2008年12月02日(火)
大胆MAP
平成20年11月30日の大胆MAPを見た。
テーマは、「インテリ芸能人が本気テスト 漢字検定サバイバル」であった。

漢字検定シリーズでは、漫画家のやくみつるが連戦連勝。
これに対抗できるのは、ロザンの宇治原くらいかと思っていた。
が、世の中は広い。

何と松尾依里佳(えりか)という、若い女性がやくみつるに勝った。
私は初めて見たが、美人で、京都大学卒という才媛で、プロのヴァイオリニストという。上品で感じがよく漢字に強い。一体何拍子揃っているんだろうと思わせる。

出題された準1級問題から。

1 徒にえることは望まない 
2 どうやらに暮らしているようだ
3 対義語問題 「駄馬」の対義語「馬」
 

解答
1 ながら 18年度第2回準1級から
  やくみつるは「かま」と誤答。正解は松尾と大木アナ。
2 まめ  13年度第3回準1級から
  やくみつるは「まじめ」と誤答。正解は松尾と大木アナ。
3 駿馬 6年度第2回準1級から
  これは全員不正解。ここでやくみつるは3問不正解で脱落。


1級問題に進めたのは、松尾と大木アナの二人。
出題された1級問題から。

1 道行われず、に乗じて海に浮かばん
2 海鼠
3 香蕈(「蕈」は許容字体)


解答
1 いかだ 出典は論語。孔子が世をなげき、いかだで海外へ行こうと言った言葉から。 13年度第2回1級から
  大木アナは「うきわ」と誤答。
2 なまこ 16年度第3回1級ほかから
  松尾、大木アナとも「らっこ」と誤答。らっこは「猟虎・獺虎・海獺」
  なお、漢検では次のような難問も出題されている。
  「海鼠腸」…このわた 10年度第3回1級
  「老海鼠」…ほや   13年度第3回1級
  
3 しいたけ 15年度第1回1級ほかから。
  大木アナは「ひょうたん」と誤答し、脱落。

 
 この後、松尾の一人舞台となり、総合得点でやくみつるを上回り、優勝。素晴らしい。

 ちなみに、平成20年度第2回(平成20年10月26日実施)1級の(一)の1から5の問題(音読み)は、次のようなものである。
1 穹窿に杜鵑の行方を追う。
2 乂安の世の眠りを破る。
3 北辺の鎖鑰を強化する。
4 東天に昇る朝暾を拝する。
5 眼前に崔嵬たる岩山が逼る。


解答
1 とけん
2 がいあん
3 さやく
4 ちょうとん
5 さいかい


松尾依里佳
 
2008-12-02 09:30 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/119/
2008年10月18日(土)
Qさま 漢字検定受験SP その2
 注目の1級受験者は、宇治原ただ一人。

 事前の抜き打ちテスト(10点満点)1回目。
1 只管(ひたすら)謝る
2 (ひび)が入ったガラス
3 2人の足音が(こだま)する
4 (つむじかぜ)が葉を舞い上げた
5 石竜子(とかげ)
6 大熊猫(パンダ)
7 紅娘(てんとうむし)
8 ゼンマイ(発条・撥条)時計は骨董品となった
9 よく冷えたアンミツ(餡蜜)が涼味をそそる
10 上空でクルリ(転)と旋回した

 宇治原は、8を答えられず9点。ただし、スタッフの採点ミス(5を「もぐら」と誤って解答していたのに正答と判定。ちなみに、もぐらは「土竜」)があったので、本当は8点。しかし、立派なものである。
 
 最終抜き打ちテストは、本番1週間前。
1 (いかだ)に乗って海に浮かぶ
2 兵を(ねぎら)うために現地に赴いた
3 汽笛が朝霧を(つんざ)く
4 (もやし)を炒める
5 行く者には必ず(はなむけ)をおくった
6 猟虎(らっこ)
7 雀斑(そばかす)
8 フクシュウ(復讐)の機会を狙う
9 バンソウコウ(絆創膏)を貼る
10 1ミリグラム(瓱)の重さ

 これを宇治原は10点満点で切り抜けた。ただし、2を「ねぎらう」と送り仮名まで書いていた。本番では当然誤答になるので、本当は9点。しかし、期待は高まる。

 番組で紹介された本番の問題は次のようなものだった。
1 の生態を調査
2 熨斗
3 海参
4 大口魚
5 信天翁
6 香蕈
7 覆盆子
8 失敗には目をツブ
9 ドクロが発掘された
10 跳梁☐☐(四字熟語)


 解答
1 かぶとがに…(一)訓読み問題から
2 のし…(六)熟字訓・当て字問題から
3 いりこ…(六)熟字訓・当て字問題から
4 たら…(六)熟字訓・当て字問題から
5 あほうどり…(六)熟字訓・当て字問題から
6 しいたけ…(六)熟字訓・当て字問題から
7 いちご…(六)熟字訓・当て字問題から
8 瞑…(ニ)書き取り問題から
9 髑髏…(ニ)書き取り問題から
10 跋扈(「扈」は許容字体)…(五)四字熟語問題から


 宇治原は146点で14点及ばず。前回が132点だったので、実力アップといえるだろう。健闘に拍手。
 
 ちなみに、本番一級テスト問題から、難問を紹介しましょう。これを8割正答できれば合格確実。
1 救い米が領内の窮民に贍給された。
2 闔国の黔黎が鴻化に浴した。
3 羸瘦の身に鞭打って国事に奔走する。
4 輿論を提撕し伝統を擁護する。
5 今回の糶売では無比の逸品である。
6 大纛に随従して本営に赴いた。
7 スペイン駐箚大使として赴任した。
8 噴嚔する時は則ち人我を道う。
9 坐を正しくしてえている。
10 井戸茶碗のに見処があった。

 
 解答
1 せんきゅう
2 けんれい
3 るいそう
4 ていせい・ていぜい
5 ちょうばい
6 たいとう・だいとう
7 ちゅうさつ
8 ふんてい
9 ひか
10 かいらぎ
2008-10-18 17:56 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/118/
2008年10月13日(月)
Qさま 漢字検定受験SP その1
 昨年3月に引き続き、ロザン宇治原ほかのタレントが、漢検に挑戦した。待望の第2弾である。

 受験級と受験者は次のようなものだった。
 1級…ロザン宇治原
 準1級…宮崎美子、有賀さつき、大木優紀、水野裕子

 まず、準1級。
 事前の抜き打ちテスト(10点満点)は3回行われた。
 大木優紀は、3点、2点、10点と不思議な得点。結果は150点で10点及ばず。ちなみに前回は142点で不合格だった。
 水野裕子は、2点、2点、6点と実力不足は否めない、結果は111点で49点及ばず。
 有賀さつきは、2点、6点、8点と徐々にアップ。結果は156点で惜しくも4点及ばず不合格。
 宮崎美子は、6点、8点、9点と期待は十分。結果は176点で余裕の合格。

 準1級の問題(平成20年度第1回漢検準1級の一部)
1 一瞥(いちべつ)をくれて通り過ぎた。
2 (にわか)普請で不具合が覆い
3 面影を(しの)んで花を手向ける。
4 宿敵と戦場で(まみ)える。
5 (すなわ)ち復変じて一と為る。
6 (まど)かに夢路をたどる。
7 道楽息子のことを友人に(こぼ)す。
8 世の泰平を寿(ことほ)いだ。
9 ヘラ(箆)を用いて折り目をつける。
10 仏壇にロウソク(蠟燭)をともす。


2008-10-13 21:22 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/117/
2008年09月07日(日)
19年度第3回漢検 1級合格者
 平成19年度第3回漢検(平成20年2月3日。都合45回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。

 今までで一番難しかった。
 
 受験者…1,322人
 合格者…  94人
 合格率… 7.1%(45回の平均合格率=11.4%。7.1%は低い方から11番目。最低合格率は9年度第1回の3.7%、最高合格率は16年度第2回の28.8%。ただし、リピーターを除く実質合格率は1.4%で今回が最も低い。

 合格者94人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成20年9月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を漢検協会発行の雑誌「ら・かん」や機関紙「樫の木」「漢検」で過去に公表されたデータにより調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   19人
  2回    9人
  3回    1人
  4回    2人
  5回    0人
  6回    7人
  7回    9人
  8回    2人
  9回    1人
 10回    2人
 11回    1人
 12回    2人
 13回    0人
 14回    3人
 15回    1人
 16回    2人
 17回    0人
 18回    1人
 19回    1人
 20回    1人
 21回    3人
 22回    3人
 23回    1人
 24回    3人
 25回    3人
 26回    0人
 27回    1人
 28回    2人
 29回    2人
 30回    2人
 31回    4人
 32回    1人
 33回    0人
 34回    1人
 35回    1人
 36回    0人
 37回    1人
 38回    0人
 39回    0人
 40回    0人
 41回    1人
 42回    0人
 43回    0人
 44回    0人
 45回    1人
 合計    94人

 平成4年度第1回以来45回連続合格は東京のU氏、41回合格は埼玉のI氏。このお二人は旧漢字検定五段の大実力者。37回合格は広島の女性I氏、35回合格は東京のM氏、そして34回合格は大阪のS氏と実力者が続きます。 合格者94人中75人がリピーターですから、公表合格率7.1%は実質1.4%(19人÷1,322人)程度と見るのが妥当でしょう。

 なお、平成19年度の1級合格者は次のとおり。()内はリピーター。
  平成19年度第1回 115人(77人)
  平成19年度第2回 107人(68人)
  平成19年度第3回  94人(75人)

 ご覧のとおり、平成19年度の1級合格者は合計316人、このうちリピーターは合計220人で、合格者の何と7割をリピーターが占めています。リピーターを除く実質合格率は、19年度の第1回が2.7%、第2回が2.8%そして第3回が1.4%というのが実態です。
 1級受験者の方は、漢検協会発表の合格率に惑わされてはいけません。
 平成19年度第3回1級合格率は7.1%ではなく、1.4%と受け止めてください。
2008-09-07 10:25 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/116/
2008年08月30日(土)
剛毅果断
 男子柔道100キロ超金メダリスト石井選手は、突拍子もない発言から随分軽薄な男だなと思っていたが、今日のNHKテレビ「日本柔道を救った男 石井慧」を見て、印象が一変した。剛毅にして果断な素晴らしい男である。
 「柔道」にこだわる日本柔道界の頑迷さを排し、「JUDO」の傾向を鋭く見抜き、勝に徹した柔道スタイルを貫いた。人に倍する練習と「JUDO]への果敢なチャレンジで見事に得た金メダル。
「環境に順応した人が勝つ」は卓見である。
 
2008-08-30 23:10 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/115/
2008年08月23日(土)
協心戮力
 陸上の男子400mリレーは、感動の銅メダルだった。
 黒人が参加する競技でメダルを獲る価値は、頗る高い。
 100mのファイナリストが一人もいないメンバーで、有力チームが相次いで失格するという千載一遇のチャンスを見事にものにして、堂々の世界3位。協心戮力のたまものである。素晴らしい。日本が獲得したメダルの中でもひときわ輝やいている。
2008-08-23 17:43 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/114/
大言壮語
 日本プロ野球は、弱かった。思っていたよりも。
 韓国に歯が立たず、キューバに負け、アメリカ二軍に連敗。
 「金メダルしかいらん」と言った星野監督の大言壮語が空しい。
 
 負けたのは、選手の実力が劣っていたからである。監督の采配を問題にする人もいるが、大きな要素ではない。打者は打てていないし、投手は抑えていないのだから。
 
 とりわけ、韓国にはWBCから通算すると1勝4敗。日本で最強の選手が必死に闘ってもこの結果である。アジア野球ナンバー1でもない。

 日本チームは負けたことを卑下する必要はない。大変な重圧の中で、日本代表として全力を尽くしたのだから。
 ただ、実力は低いことが判明した。北京で4勝5敗である。日本プロ野球の入場料は高すぎる。韓国並にしよう。そして、選手の年俸を抑えよう。韓国選手以下に。
2008-08-23 13:54 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/113/
2008年05月17日(土)
チェリッシュ
 
 チェリッシュのファンである。今年の2月、4枚組のCDセット「LOVE}が出たので早速購入した。オリジナル曲と「時代」「遠い世界に」「悲しくてやりきれない」などなつかしの名曲56曲が収録されている。愚息にご縁があり、このほどサインをいただけた。
2008-05-17 13:16 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/111/
2008年05月11日(日)
出張!なんでも鑑定団 in 吹田
 5月11日(日)、テレビ大阪の「出張!なんでも鑑定団」が吹田に来たので、夫婦で見に行った。会場は1300人収容のメイシアター大ホール。ほぼ満員であった。
出場者は6人で、2時間の収録。

最初はトヨタ2000GTのミニカー
2番目は掛け軸
3番目は大阪万博のみどり館の制服
4番目は掛け軸
5番目は任天堂のウルトラスコープ
最後は掛け軸


 鑑定士は、北原照久、田中大の両氏。鑑定価格の最高額は2番目の掛け軸で300万円、最低額は5番目のウルトラスコープで5000円であった。
 100件を超す鑑定依頼があったというが、ウルトラスコープはしょぼかった。何でこんなもんが出てきたのだろう。全体的にも低調で残念。
 印象に残ったこと。
○ 収録に2時間もかけていたこと。本番では20分程度に編集されるのだろう。
○ 司会の住田隆の実力。出場の6人からうまく話を聞きだし、上手に盛り上げていた。
○ カメラマンの実力。2台のカメラで収録していたが、特にメインのカメラマンに感心した。肩掛けスタイルなのに、画面がゆれない。対象を例えば司会者から鑑定士に切り替えるときにもスパッと画面の中央に顔をとらえ、画面がゆれない。まさしくプロの技だ。
 なお、放映は6月24日(火)20:54〜21:53テレビ大阪で。




 写真は会場で。最初のミニカーを出品した社長令嬢から話を聞き出しているところ。父親はポルシェとベンツのほか、トヨタ2000GTの本物も所有しているという。初めて買ってもらった車もベンツとか。
2008-05-11 17:22 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/110/
2008年05月07日(水)
桂 文珍


5月6日、夫婦で神戸文化ホールへ行ってきた。
桂文珍の独演会である。
演目は
風来坊
舟弁慶
ヘイ!マスター

であった。
場内は、満席。同年代と思しい初老の夫婦がほとんど。
さすがの話芸を堪能した。
 
 ところで、ちらしに「文珍落語で抱腹絶倒!」とあるが、「抱腹」はもとは「捧腹」であった。史記の日者列伝に「腹を捧げて大いに笑いて曰く」とあり、「捧腹大笑」がもとのかたちである。これが、「左右皆失笑し、帝もまた自ら絶倒す」と結びつき「捧腹絶倒」となり、やがて「抱腹絶倒」と書かれるようになった。
 漢検では、平成8年度第1回準1級と平成12年度第2回準1級に「(  )絶倒」として出題されている。勿論「抱腹」「捧腹」いずれも正解である。
2008-05-07 22:44 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/109/
2008年04月23日(水)
平成19年度第2回漢検 1級合格者
平成19年度第2回漢検(19年10月28日。都合44回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。
 
 受験者…1,344人
 合格者…  107人
 合格率… 8.0%(44回の平均合格率=11.5%。8.0%は低い方から15番目。最低合格率は3.7%、最高合格率は28.8%)

 合格者107人中106人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成20年4月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を漢検協会発行の雑誌「ら・かん」や機関紙「樫の木」「漢検」で過去に公表されたデータにより調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   38人
  2回    4人
  3回    5人
  4回    0人
  5回    3人
  6回    3人
  7回    4人
  8回    1人
  9回    0人
 10回    2人
 11回    1人
 12回    1人
 13回    4人
 14回    3人
 15回    3人
 16回    0人
 17回    0人
 18回    1人
 19回    1人
 20回    3人
 21回    3人
 22回    1人
 23回    4人
 24回    3人
 25回    1人
 26回    1人
 27回    2人
 28回    1人
 29回    2人
 30回    3人
 31回    2人
 32回    1人
 33回    1人
 34回    1人
 35回    0人
 36回    1人
 37回    0人
 38回    0人
 39回    0人
 40回    1人
 41回    0人
 42回    0人
 43回    0人
 44回    1人
 非公表    1人
 合計   107人

 平成4年度第1回以来44回連続合格は東京のU氏、40回合格は埼玉のI氏。このお二人は旧漢字検定五段の大実力者。36回合格は広島の女性I氏、34回合格は東京のM氏、そして33回合格は大阪のS氏と実力者が続きます。 合格者106人中リピーターは68人ですから、公表合格率8.0%は実質2.8%(38人÷1,344人)程度と見るのが妥当でしょう。
2008-04-23 21:55 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/108/
2008年04月06日(日)
高松塚古墳壁画
高松塚古墳壁画再現展示室

近くの関西大学へ行って来た。目当ては高松塚古墳壁画再現展示室。
壁画の出来栄えは素晴らしく、現物を運んできたと言われれば、信じてしまうほど。リーフレットには「発掘調査に深く関わった本学は、このすこぶる貴重な文化遺産を…多くの市民のご鑑賞に供したいと念じております」とある。ありがたいことだ。
キャンパスは、新入生で賑わっていた。

2008-04-06 18:06 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/106/
2008年03月30日(日)
Qさま!!
ロザン宇治原、漢検1級に挑戦

Qさま!!でタレントが実際の漢検を受験するという企画が実現した。
昨年の12月の番組中20年2月の漢検を受験するという企画が発表され、13人が応じたもの。
受験級と受験者は次のようなものだった。
1級…ロザン宇治原、湯浅卓弁護士ほか
準1級…大木優紀アナウンサー
2級…麻木久仁子、西川史子女医ほか
3級…略


宇治原は、事前の1級抜き打ちテストでは8割程度の好成績。期待が高まる。しかし、宇治原の言うとおり、問題が易しい。
1級抜き打ちテスト(抜粋)
1 川に沿って広いが続く。 かわら
2 神社の参道にが見える。 のぼり
3 とめどなく財貨をる。 むさぼ
4 彼はで悩んでいる。 にきび
5 子供たちがで遊ぶ そり


2月3日に漢検は実施された。
麻木久仁子は2級を193点で合格、西川史子は160点で合格。麻木は準1級に挑戦して欲しかった。
2級問題(抜粋)
1 制服と制帽が貸与された。 たいよ
2 隣の人の釣果に目を見張る。 ちょうか
3 表現は稚拙だが心を打つ文章だ。 ちせつ
4 改革の試案を会議にる。 はか
5 不注意にる事故だ。 


大木アナは、最初の準1級抜き打ちテストで1割しかできなかったのに本番では142点と善戦。信じられない進歩である。
準1級問題(抜粋)
1 スペイン語をったことがある。 かじ
2 話のをつかむ。 いとぐち
3 居間を洋風にえる。しつら
4 交代でに立つ。 みはり
5 書籍がく積まれている。 うずたか


注目の1級だが、まず湯浅弁護士は102点だった。ごく普通の人が受験したら20点取れるかどうか。今回の1級は難しかった。
1級問題(抜粋)
1 卓犖たる建議として採納された。 たくらく
2 落日が五彩の虹霓を染めた。 こうげい
3 朋党比周して擠陥讒誣を事とする。 せいかん
4 先師の遺稿集に誄詞を寄せる。 るいし
5 縉紳の居並ぶ席に列する。 しんしん


そして、宇治原登場。結果は132点で不合格。今回の1級で66%正答できたということは、準1級なら合格確実の実力と見ていいだろう。思っていたより実力は上だった。
大学入試に挑戦するという企画はあったが、漢検挑戦は初めて。大いに楽しめた。第二弾を期待している。
2008-03-30 21:15 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/105/
2008年02月17日(日)
左提右挈 その4
 紀元前3世紀、秦の始皇帝が亡くなり、項羽や劉邦が活動し始めたころの話です。
 魏の張耳と陳余は互に認め合い、「刎頸の交わり」を結びました。廉頗と藺相如の故事にならったのです。二人は当時、大スターで宿敵の秦から張耳に一万両、陳余に五千両の賞金をかけられるほどの大物でした。
 その後、張耳と陳余は趙王に仕えることになりました。ところが、ひょんなことから趙王が燕に囚われの身となり、燕は趙王を帰して欲しければ趙の領地の半分を寄越せと言ってきました。そこで、趙の論客が燕に赴き、張耳と陳余の大物二人が連携して攻め寄せると、燕なんぞ一ひねりだぞと威しつけると、燕は怖れをなして趙王を帰した、という一節から。
なお、本文は史記の「張耳陳余列伝」(明治書院新釈漢文大系「史記」)によりました。

 「それ一の趙を以てすらなお燕を易(あなど)る。況や両賢王を以て左提右挈して、王を殺すの罪を責めば、燕を滅ぼすこと易からん」
 (そもそも一つの趙でも燕を軽んじていたのです。まして張耳と陳余という二人の賢王が互いに手をつなぎ、王を殺したという罪によって燕を責めたならば、燕を滅ぼすことはたやすいことでしょう)

 余談ですが、張耳と陳余はその後数奇な運命をたどりました。
 秦に攻められ籠城する張耳を陳余が救援しなかったことから、二人の固い友情に罅が入ったのです。
 救援を巡る二人のやりとりは、後世の評価が分かれるところです。

 趙王と籠城する張耳は陳余に使者を送って背信を非難しました。「わしとお前は刎頸の交わりを結んだはずだ。こちらは絶滅寸前と言う状態なのにお前は数万の兵を擁しながら救援に出ようとしない。どうして玉砕覚悟で秦軍にたちむかわないのだ」
 これに対し陳余はこう答えました。
「今、攻撃に出たところで自滅するだけで趙を救うことはできない。私が死をともにしないのは、理由がある。趙王とあなたのために秦に報復したいからだ。今、攻撃をかけて出るのは、飢えた虎に肉を投げ与えるようなもの、なんの益があろう」


 落城寸前の張耳らは、救援に駆けつけた項羽軍の活躍によって救われました。命拾いした張耳は激しく陳余を非難しました。陳余には陳余の言い分があり、二人の仲たがいは決定的になりました。
 陳余は張耳と決別し、趙を去り漁師になりました。張耳は項羽軍に加わり、秦の滅亡に貢献しました。項羽は論功行賞の際、張耳を趙の一国の王に任命し、陳余を地方の領主にしました。陳余はこれにも不満でした。その後、陳余は機会を得て、斉の兵を借り、張耳を攻め、張耳は敗走しました。敗れた張耳は、今度は劉邦を頼りました。
 やがて、天下の情勢は劉邦に傾き、劉邦は項羽を討つため趙に協力を求めました。趙にあった陳余は、劉邦の下に身を寄せていた張耳の首を条件に協力を約束しました。困った劉邦は姑息な手段を取りました。ニセ首を届けたのです。一旦はこれを信じて劉邦に協力した陳余でしたが、張耳が生きていることを知るとすぐさま反旗を翻しました。
 劉邦の天下となった後、劉邦は張耳と韓信に命じて趙に攻め入らせました。その結果、陳余は殺されました。一方、張耳は趙王に取り立てられ、陳余の死後2年して薨りました。これが刎頸の友の結末です。
 

 
2008-02-17 21:50 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/103/
2008年02月16日(土)
左提右挈 その3
 次に、国語辞典での扱いを調べる。

○岩波「広辞苑」第五版 
 …「左提右挈」さていゆうけつ 漢書 張耳伝 手をひいて互いに助けあうこと。協力しあうこと。
○三省堂「大辞林」第二版
 …「左提右挈」さていゆうけつ 漢書 陳余伝 互いに提携して、援助し合うこと。
○三省堂「広辞林」第六版
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左右から助けること。また、相互に助け合うこと。
○小学館「大辞泉」1995年初版
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左右の手で携えること。互いに助け合うこと。
○小学館「国語大辞典」1981年初版
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左右の手でたずさえること。互いに助けあうこと。
○小学館「日本国語大辞典」第二版
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左右の手でたずさえること。互いに助けあうこと。*山陽詩…略 *明六雑誌…洋字を以て国語を書するの論(西周)「人民の愚も左提右挈労来輔翼其苗を揠くことなく…」 *漢書張耳伝「以両賢王左提右挈、面責殺王之罪、滅燕易矣」


 収録が確認できたのは以上。さすがに小型辞書では採用していません。
 こうして四字熟語辞典、漢和辞典、そして国語辞典の扱いを調べると、意外にも四字熟語辞典での扱いが一番軽い。漢和辞典では小型の辞典にも収録されているほど重要な扱い。国語辞典でも大型辞書には収録されていました。
 全体に思っていたより扱いは大きかった。そんなに重要な四字熟語か、という感じ。結局、出題者はこれらのうちから採ったのか、それとも他から採ったのかは分らない。
 次回は、張耳陳余伝を読む。
2008-02-16 22:15 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/102/
2008年02月13日(水)
左提右挈 その2
 では、漢和辞典での扱いはどうか。

○小学館「新選漢和辞典」新版
 …「左提右契」さていゆうけい たがいに手を引きあって助ける。=左提右携
○三省堂「新明解漢和辞典」第三版
 …「左提右挈」さていうけつ 1手をひいて助けあう。漢書、陳余伝「況以…責殺王」 2左右の手をひきたずさえる
○角川「必携漢和辞典」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 手をとりあってたがいに助け合う。
○角川「新字源」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 手を引いてたがいに助け合う。
○角川「大字源」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左に携え、右に引っ提げる。手を引いて互いに助け合う。左提右携。(漢書・陳餘伝)
○平凡社「字通」
 …左提右挈(携)は助け合う。史記・張耳陳余伝 夫れ一の趙を以てすら、尚ほ燕をあなどる。況や両賢王(左賢王と右賢王)、左提右挈し、王を殺すの罪を責めんとす。燕を滅ぼすこと易し。
○講談社「新大字典」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 両手に物をささげること。転じて、互いに助け合う。左右から相助ける意。史記・陳餘伝
○大修館「漢語林」
 …「左提右挈」さていうけい 左にひっさげ、右にたずさえる。手を取りあって助け合うこと。
○大修館「大漢語林」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左にさげ右にたずさえる。手をとりあって互いに助けあうこと。左提右携。漢書、陳余伝
○大修館「広漢和辞典」
 …「左提右挈」さていゆうけつ 左にひっさげ右にたずさえる。手をとりあう。互いに助けあう。漢書、陳餘伝 夫レ一趙ヲ以テスラ尚ホ燕を易(あな)ドル。況ヤ両賢王ヲ以テ左提右挈シテ王ヲ殺スヲ責ムルヲヤ。燕ヲ滅ボスコト易カラン。
○大修館「大漢和辞典」
 …「左提右挈」さていいうけつ 左にひつさげ右にたづさへる。手をとり合ふ。助け合ふ。漢書、陳餘傳 (白文省略)


 小型の辞典にも収録されていることに驚く。とりわけ、角川「必携漢和辞典」と三省堂「新明解漢和辞典」などは「重要な故事成語・語句などは色刷りで示した」とし、何と色刷りになっていた。重要な四字熟語なのである。重要ゆえ出題したのか。
 出典の一端を知るには、「字通」、「広漢和辞典」が適当。「大漢和辞典」は白文で示されているので難解。なお、採りあげた辞典の順序に意味はなく、転記を一部省略している部分があります。
 前回調べた四字熟語辞典では、随分とマイナーな四字熟語の如き扱いだったが、漢和辞典では、一転して重要な熟語扱いとなっている。
 余談ながら、下線で示した部分は少数派。
 次回は、国語辞典を調べる。
2008-02-13 21:41 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/101/
2008年02月11日(月)
左提右挈 その1
 平成19年度第3回1級の四字熟語問題で、次の出題があった。

「左提(  )」 
 ※( )に入る語は別に平仮名で列挙してある熟語群から選択

正解は、「左提(右挈)」

 この「さていゆうけつ」ですが、漢検協会発行の「漢検四字熟語辞典第一版」には収録されていません。同じく「漢字必携一級」に掲げられた四字熟語にも見当たりません。
 出題者の意図は何か?
 漢検を標榜して刊行した四字熟語辞典も、これでは羊頭狗肉ではないか。

 ところで、出題者はこの「左提右挈」を何から採ったのだろう。
 まず、手元の四字熟語辞典を調べてみた。
○小学館「四字熟語の読本」…なし
○三省堂「新明解四字熟語辞典」…なし
○大修館「四字熟語辞典」…なし
○岩波「四字熟語辞典」…なし
○角川「四字漢語の用法」…なし
○日本実業出版社「四字熟語博覧辞典」…なし
○講談社「四字熟語・成句辞典」…なし

 うーん、これだけ収録されてないということは、余程マイナーな四字熟語ではないかと思っていたところ、ありました、意外な1冊に。
○三省堂「四字熟語便覧」
 …「左提右挈」出典 漢書 陳余伝
  意味 手をひいて助けあうこと。
  参考 「提」も「挈」もともに手に持つこと。原文には「況や両賢王を以て左提右挈して、王を殺したるを責むるをや」とある。
  用例 苦しいときにこそ、みんな左提右挈してがんばり抜こう。
  (一部省略)

 この「四字熟語便覧」は、収録四字熟語数1700項目、文庫サイズで、編者は三省堂編集所となっています。ここから採ったのか?
 次回は漢和辞典を調べる。
2008-02-11 19:39 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/100/
2008年01月05日(土)
老子
19年度第2回1級の故事・諺問題に「老子」から次の2題が出題されました。

○「師の拠る所ケイキョク生ず」(解答=荊棘)
 …軍隊の駐屯するところは田畑が荒れていばらが生える。 
○「三十輻イッコクを共にす。其の無なるに当たりて車の用あり」(解答=一轂)
 …車輪は30本のスポークが集まってできているが、一番重要なところは車軸を通すあなである。このあながあるからこそ車輪の働きができる。


「老子」からはこれまで沢山出題されています。

6年度第3回準1級「天網恢恢」四字熟語
6年度第3回1級「天網は恢恢として疎にして失わず」故事・諺
7年度第3回1級「師の処る所、荊棘生ず」音読み
8年度第1回1級「天網恢恢にして疎にして洩らさず」故事・諺
8年度第3回1級「飄風朝を終えず、聚雨日を終えず」故事・諺
10年度第3回1級「天下の至柔は、天下の至堅を馳騁す」音読み
11年度第2回準1級「天網恢恢疎にして洩らさず」故事・諺
11年度第1回1級「三十輻一轂を共にす」音読み
11年度第3回準1級「和光同塵」四字熟語
12年度第1回1級「瓢風は朝を終えず、驟雨は日を終えず」故事・諺
14年度第2回準1級「天網恢恢疎にして洩らさず」故事・諺
15年度第1回1級「三十輻一轂を共にす」故事・諺
17年度第1回準1級「天網恢恢疎にして洩らさず」故事・諺
19年度第1回準1級「大道廃れて仁義あり」故事・諺
19年度第2回準1級「和光同塵」四字熟語
19年度第2回1級「師の拠る所荊棘生ず」故事・諺
19年度第2回1級「三十輻一轂を共にす。其の無なるに当たりて車の用あり」故事・諺


19年度第2回1級の「師の拠る所荊棘生ず」は、老子第30章からの出題ですが、「師の拠る所…」は誤植で「師の処る所…」と出題すべきでした。7年度第3回1級ではちゃんと「師の処る所、荊棘生ず」と出題しています。
同様のことは、8年度第3回1級の「飄風朝を終えず、聚雨日を終えず」でも起こっています。「…聚雨日を終えず」は「…驟雨日を終えず」の誤植です。12年度第1回1級ではちゃんと「…驟雨は日を終えず」となっています。解答に直接関係ありませんが。

<おことわり>
○「恢恢」と「諺」の字体は正確ではありません。
○問題は読み書きに関係なく設問箇所に下線を引いています。
○「老子」からの出題をすべて拾えているわけではありません。
2008-01-05 13:24 | 記事へ | コメント(3) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/98/
2007年12月22日(土)
平成19年度第1回漢検 1級合格者
平成19年度第1回漢検(19年6月10日。都合43回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。
 
 受験者…1,347人
 合格者…  115人
 合格率… 8.5%(43回の平均合格率=11.6%。8.5%は低い方から15番目。最低合格率は3.7%、最高合格率は28.8%)

 合格者115人中114人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成19年12月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を漢検協会発行の雑誌「ら・かん」や機関紙「樫の木」「漢検」で過去に公表されたデータにより調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   37人
  2回    3人
  3回    3人
  4回    4人
  5回    3人
  6回    8人
  7回    1人
  8回    0人
  9回    3人
 10回    2人
 11回    2人
 12回    4人
 13回    4人
 14回    3人
 15回    0人
 16回    1人
 17回    2人
 18回    1人
 19回    4人
 20回    3人
 21回    1人
 22回    4人
 23回    1人
 24回    1人
 25回    1人
 26回    3人
 27回    1人
 28回    2人
 29回    3人
 30回    3人
 31回    1人
 32回    1人
 33回    1人
 34回    0人
 35回    1人
 36回    0人
 37回    0人
 38回    0人
 39回    1人
 40回    0人
 41回    0人
 42回    0人
 43回    1人
 非公表    1人
 合計   115人

 平成17年度第1回から漢検協会の方針で1級以外の合格者氏名が非公表となったため、準1級から1級への昇級者の数が受験者に分からなくなりました。漢検協会は、個人情報保護をたてに氏名を非公表とするならば、1級リピーターや準1級からの昇級者の数を受験者に公開すべきでしょう。何しろ1級合格者115人中実に77人、66%をリピーターが占めるという特異な資格試験ですから。
 43回連続合格は東京のU氏、39回合格は埼玉のI氏、35回合格は広島の女性I氏、33回合格は東京のM氏、32回合格は大阪のS氏、そして31回合格は埼玉のO氏、30回合格は神奈川のH氏ほか2人です。
 合格者115人中リピーターは77人ですから、公表合格率8.5%は実質2.7%(37人÷1,347人)程度と見るのが妥当でしょう。
 
2007-12-22 22:10 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/96/
2007年10月18日(木)
国語系ピカイチの電子辞書
 国語系ピカイチの電子辞書が出ました。カシオXD−GW6900。

 どこがピカイチなのかというと、小学館の「精選版 日本国語大辞典全3巻」を初めて収録したところですね。語数30万項目、用例30万項目に加え、図版3千点収録は感動モノです。項目数でも従来の国語系メイン辞書「広辞苑」23万項目や「大辞林」25万項目を上回っていますが、何といっても用例が段違いに豊富なところが素晴らしい。国語辞典は用例が命です。同じ小学館の「大辞泉」(23万項目)と大修館の「明鏡国語辞典」も収録されています。よくぞやってくれました。これまで、カシオにはじまり、キャノン、セイコー、シャープ、シャープと10年以上各メーカーの電子辞書を愛用してきましたが、満足度はこれが一番!

 漢字系では「漢字源」がJIS第4水準まで収録しているのも嬉しい。しかし、まだまだ漢字系は貧弱。今後は「大字源」や「大漢語林」クラスの漢字辞書の収録を期待したい。
  
 実際に使ってみると、手書入力が意外に便利。読み方の分からない漢字を調べるのに重宝します。英語のネイティブ発音も聞くことができますし、50GB内蔵なのでオプションで辞書の追加可能。僕は西和辞典を追加しました。開閉電源ON/OFF機能も軽快。
 
 電子辞書では見やすさも重要な要素です。バックライト付きスーパー高精細液晶は一昔前と比べると見やすさは歴然ですが、携帯電話の液晶より見劣りするというのはいかがなものでしょう。辞書ですから、見やすさにもっと力を入れて欲しいところです。
 とはいえ、国語系の電子辞書としては、現時点で最高。漢検受験者にもイチオシです。



 
2007-10-18 22:29 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(1) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/94/
2007年09月25日(火)
43回 その3
 43回実施された漢検のうち、1級の合格率が準1級を上回ったことが19回もあります。4年度第1回については、前回分析したような理由がありますが、残り18回については、1級リピーターの存在を理解する必要があります。
 各種検定試験の最高位のリピーターは、どれくらいいらっしゃるのでしょう。以前、そろばんの名人が満点を目指して珠算1級を繰り返し受けていると話されていましたが、英検などではどうでしょうか。

 漢検の場合、5年度第1回1級で早くも5人のリピーターが誕生して以来徐々に数が増え、11年度第1回1級でリピーターが初めて合格者の過半数を占めました。その後8年間24回中20回はリピーターが過半数を占め、15年度第3回にいたっては1級合格者125人中実に71.2%の89人がリピーターでした。ちなみにこの時、準1級からの昇級者は27.2%の34人です。
 このように、1級合格率はリピーターによって押し上げられており、これが準1級を上回る合格率を生み出している一因なのです。1級リピーターを除いた合格率と合格者は次のとおりです。
 
             1 級        1級            準1級
                      リピーター除く 
 実施年度  合格率 合格者    合格率 合格者   合格率  合格者
 4年度1   5.8%  70人               2.0%    66人
 5年度1   7.7%  68人   7.1%  63人   9.5%   298人
 5年度2   5.7%  57人   5.3%  53人   7.4%   258人
 6年度1   5.5%  38人   4,7%  32人   8.7%   267人
 6年度2   7.0%  58人   5.8%  48人  14.6%   694人
 6年度3   7.4%  44人   5.5%  33人  11.9%   410人
 7年度1   3.7%  29人   2.7%  21人   4.1%   158人
 7年度2  11.2%  85人   9.9%  75人  23.7%   963人
 7年度3  17.3% 145人  14.9% 125人   9.1%   372人
 8年度1  15.0% 128人  11.8% 101人   9.1%   373人
 8年度2   5.4%  47人   3.0%  26人  19.3%   832人
 8年度3   6.9%  67人   4.3%  42人  28.3%  1505人
 9年度1   3.7%  38人   2.1%  22人  12.7%   546人
 9年度2   7.0%  69人   4.6%  45人   7.7%   342人
 9年度3   4.2%  41人   2.1%  21人   2.7%   134人
10年度1   7.4%  74人   4.6%  46人   7.0%   350人
10年度2  14.4% 127人   9.0%  79人   9.2%   463人
10年度3  12.1%  98人   6,3%  51人  16.1%   895人
11年度1   7.5%  71人   3.0%  28人  14.7%   751人
11年度2  12.7% 146人   7.3%  84人  17.6%   998人
11年度3   9.6%  90人   4.4%  41人   3.8%   178人
12年度1  13.7% 152人   7.6%  84人  15.0%   760人
12年度2   9.0%  96人   3.6%  38人  12.2%   504人
12年度3   9.1% 101人   3.4%  38人   9.0%   435人
13年度1  19.5% 208人  11.7% 124人  10.8%   474人
13年度2  12.3% 118人   4.7%  45人  25.0%   914人 
13年度3  13.8% 148人   6.0%  64人  14.3%   557人
14年度1  13.2% 148人   5.2%  58人   9.5%   404人
14年度2  12.4% 122人   4.2%  41人  24.1%   931人
14年度3  14.5% 137人   6.3%  59人  18.3%   705人
15年度1  16.9% 185人   8.0%  88人  17.7%   777人
15年度2  15.7% 160人   6.6%  67人  17.7%   732人
15年度3  11.5% 125人   3.3%  36人  13.8%   642人
16年度1  19.2% 222人   9.6% 111人  10.1%   483人
16年度2  28.8% 285人  18.3% 181人  12.9%   519人
16年度3  17.0% 180人   7.5%  79人  13.3%   618人
17年度1  12.4% 132人   4.8%  51人   4.6%   211人
17年度2  18.3% 181人   8.9%  88人  14.0%   592人
17年度3  13.7% 160人   6.3%  73人  10.1%   540人
18年度1  12.8% 141人   4.2%  46人  11.9%   574人
18年度2  11.3% 132人   4.7%  55人   9.0%   491人
18年度3  11.1% 144人   4.6%  60人   9.9%   630人
19年度1   8.5% 115人   未調査        13.1%   858人
合計   11.6% 4,982人  6.4% 2,522人 12.5%  24,204人


 1級は、リピーターを除いてもなお6回、準1級の合格率を上回っています。この原因は、準1級と1級の難易度のブレによるものと思います。合格率の差が次のように甚だしいので、易しい1級と難しい準1級の場合、合格率が逆転するのでしょう。
         最高合格率          最低合格率
 1 級  28.8% 16年度第2回  3.7% 9年度第1回
 準1級  28.3%  8年度第3回  2.0% 4年度第1回
2007-09-25 22:40 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/93/
2007年09月22日(土)
43回 その2
 まず、4年度準1級の合格率の低さについて分析してみましょう。

 4年度第1回は、文部省認定として最初に実施された漢検でした。財団法人日本漢字能力検定協会の機関紙「漢検」第2号は当時の模様を「文部省認定で初めての平成4年度第1回漢字能力検定試験は、去る10月25日…北海道から沖縄まで全国650会場で一斉に行われ、予想を上回る6万余人が受験した」と報じています。平成19年度第1回の受験者は83万人ですから隔世の感がありますね。結果は次のとおり。
       受験者   合格者  合格率
1  級   1,199人   70人   5.8%
準1級   3,253人   66人   2.0%

 受験者6万余人の頂点、1級の合格率は5.8%で合格者はわずか70人でしたが、準1級の合格率が何と2%!1級の合格率を大きく下回ったばかりか、合格者数も66人と1級より少なかったのです。この予想外の結果について、協会は講評で次のように述べています。
 「準1級の成績は他の級に比べて悪く、得点率半分に満たない平均点です。その理由の一つは難問ではなかろうか、ということ。結果的にみると、(五)四字熟語、(八)故事、諺、(九)評論文の成績が大変悪いので、これらが難問と言えるでしょうか。二つ目の理由。割合多くの受験者が準1級の程度を知らないで受けたのではないでしょうか。この段階の内容を周知徹底できなかった憾みがあります。某県223名の受験者の年齢層をみると…二十代が44.9%を占めています。…200点満点で三十代までの平均点は75.1、四十代以上では108.3です」
 これ以外に、初めての漢検なので、テキストは漢字検定協会発行の「漢字必携」しかなく、問題集は皆無で、受験対策が難しかったことも挙げてしかるべきでしょう。
 しかし、協会が公言できなかった低合格率の真の理由がほかにあるのです。それは、漢検の前身である旧漢字検定試験受験者の存在です。旧漢字検定試験のことは、既に平成17年9月29日「漢字検定五段」でご紹介していますので、詳しくはそちらをご覧ください。
 旧漢字検定試験は最高位が五段で合格者は全国で25人、四段は128人、参段は483人という具合でした。4年度第1回漢検が実施されるに当たり、これら旧漢字検定の有段者が大挙して1級を受験しました。その結果、合格者70人のうち、81.4%の57人を旧漢字検定有段者が占めるに至ったのです。内訳は五段12人、四段25人、そして参段以下が20人という状況でした。準1級は初挑戦(旧漢字検定未経験者)の受験者が多かったと思われます。
 1級合格者70人から旧漢字検定有段者57人を差し引くと13人で、13人÷1199人=1.1%という結果になります。こちらの方が受験者の状況が準1級に近く、1級の難度を如実に反映しているでしょう。
 旧漢字検定有段者の1級合格者占有率は、4年度第1回は81%でしたが、5年度第1回は60%、5年度第2回は42%、そして6年度第1回は29%と徐々に影響力は小さくなっていきました。それとともにテキストや問題集も増え、各級のレベルも周知されていったのでしょう。準1級の合格率はその後2%を下回ったことはありません。

 4年度第1回の1級と準1級は、100人に一人か二人しか合格できないほど難しかった。しかし、旧漢字検定の有段者が多数1級を受験したため、1級合格率を5.8%に押し上げた。有段者の合格者を除く合格率は1.1%に過ぎない。準1級にはさほど有段者特に高段者は流れなかったため、合格率は2.0%にとどまった。この結果、準1級合格率が1級より低くなった。協会の説明する二つの理由は不十分で、有段者の動向がより大きな要因です。
2007-09-22 06:52 | 記事へ | コメント(44) | トラックバック(92) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/92/
2007年09月18日(火)
43回 その1
 漢検は、平成4年10月25日の平成4年度第1回から平成19年6月10日の平成19年度第1回まで都合43回実施されています。そのうち、1級と準1級の合格率と合格者の推移は次のとおりです。

           1 級          準1級
 実施年度   合格率    合格者   合格率   合格者
 4年度1  5.8%   70人   2.0%    66人
 5年度1  7.7%   68人   9.5%   298人
 5年度2  5.7%   57人   7.4%   258人
 6年度1  5.5%   38人   8.7%   267人
 6年度2  7.0%   58人  14.6%   694人
 6年度3  7.4%   44人  11.9%   410人
 7年度1  3.7%   29人   4.1%   158人
 7年度2 11.2%   85人  23.7%   963人
 7年度3 17.3%  145人   9.1%   372人
 8年度1 15.0%  128人   9.1%   373人
 8年度2  5.4%   47人  19.3%   832人
 8年度3  6.9%   67人  28.3%  1505人
 9年度1  3.7%   38人  12.7%   546人
 9年度2  7.0%   69人   7.7%   342人
 9年度3  4.2%   41人   2.7%   134人
10年度1  7.4%   74人   7.0%   350人
10年度2 14.4%  127人   9.2%   463人
10年度3 12.1%   98人  16.1%   895人
11年度1  7.5%   71人  14.7%   751人
11年度2 12.7%  146人  17.6%   998人
11年度3  9.6%   90人   3.8%   178人
12年度1 13.7%  152人  15.0%   760人
12年度2  9.0%   96人  12.2%   504人
12年度3  9.1%  101人   9.0%   435人
13年度1 19.5%  208人  10.8%   474人
13年度2 12.3%  118人  25.0%   914人
13年度3 13.8%  148人  14.3%   557人
14年度1 13.2%  148人   9.5%   404人
14年度2 12.4%  122人  24.1%   931人
14年度3 14.5%  137人  18.3%   705人
15年度1 16.9%  185人  17.7%   777人
15年度2 15.7%  160人  17.7%   732人
15年度3 11.5%  125人  13.8%   642人
16年度1 19.2%  222人  10.1%   483人
16年度2 28.8%  285人  12.9%   519人
16年度3 17.0%  180人  13.3%   618人
17年度1 12.4%  132人   4.6%   211人
17年度2 18.3%  181人  14.0%   592人
17年度3 13.7%  160人  10.1%   540人
18年度1 12.8%  141人  11.9%   574人
18年度2 11.3%  132人   9.0%   491人
18年度3 11.1%  144人   9.9%   630人
19年度1  8.5%  115人  13.1%   858人
合計    11.6% 4,982人 12.5% 24,204人
 

 こうしてみると、?と思うところがありますね。
 1 4年度第1回準1級の合格率の低さ。
 2 8年度第3回準1級や16年度第2回1級の合格率の高さ。
 3 準1級より1級のほうが合格率の高い結果が19回もあること。特に平成16年度第1回からその傾向が著しいこと。
 これらのうち、1と3については理由をある程度説明できますが、2については???です。次回は1の理由について。
2007-09-18 22:00 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(132) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/91/
2007年09月16日(日)
筆力扛鼎
 平成16年度第3回1級の音読み問題です。

問題
○ 既に筆力扛鼎の域に達した。

解答
○ こうてい

 「筆力扛鼎」とは、唐の韓愈が張籍の文章力をほめたたえ、「竜文百斛の鼎、筆力独り扛(あ)ぐべし」(文章の勢いは、竜の模様を彫りつけた百斛を盛る大きな鼎をさしあげることができるほどである)と詩にうたったことから、文章の力強いことをいいます。
 鼎は、中国古代に飲食物を煮るのに用いた金属の器で、重いもののたとえとして用いられることがあります。史記では、項羽のことを「身長八尺余り、力よく鼎を扛(あ)ぐ」と形容しています。

 丸谷才一は「文章読本」で、名文の例として石川淳の「小林如泥」を挙げています。その抜粋をご覧ください。
 「雲はあかあかと燃え、日輪は大きく隈もなくかがやき、太いするどい光の束をはなつて、やがて薄墨をながしかける空のかなたに、烈火を吹き上げ、炎のままに水に沈んで行く。おどろくべき太陽のエネルギーである。それが水に沈むまでの時間を、ひとは立ちながらに堪へなくてはならない。如泥はつねにその場に立ちつづけた人物であつた。日が沈むと、工匠は家にかへる。夜の時間は仕事場のものである。落日からもちかへつたエネルギーは仕事に於て照つて出るだらう」
 この件を「筆力鼎をあげるといふのはかういふことだといふ気さへする」と丸谷は述べています。参考にすべき用例です。
 そして、この後名文とは、「君が読んで感心すればそれが名文である」と説きます。

 ちなみにご披露しましょう。僕が読んで感心した名文を。
 「父上様、母上様、三日とろろ美味しゅうございました。干し柿、餠も美味しゅうございました。敏雄兄、姉上様、おすし美味しゅうございました。克美兄、姉上様…幸雄君、秀雄君、幹雄君、敏子ちゃん、ひで子ちゃん、…立派な人になって下さい」何卒お許しください。…幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」
 「幸吉はもうすっかり疲れ切ってしまって走れません。何卒お許しください。…幸吉は父母上様の側で暮らしとうございました」
 人生の価値は、何を遺したかでなく、いかに真剣に精いっぱい生きたかに尽きる。非凡な才能をもって激しい緊張の時を耐え抜き、走り続けた揚げ句に自ら死を選んだ円谷について、言う資格は誰にもない。

 2004年8月21日、産経新聞に掲載された「オリンピックの詩 生を考えさせた円谷の死」から。建築家安藤忠雄の文章です。円谷の生き様と人柄、そして安藤の研ぎ澄まされた感性とすさまじいまでの表現力に感動しました。
  
 漢検では、「鼎」にまつわる問題が実に沢山出題されています。
○ 4年度第1回準1級「鼎の軽重を問う」
○ 5年度第1回 1級「諸州鼎沸(ていふつ)し」
○ 6年度第2回準1級「九鼎大呂」
○ 6年度第3回 1級「鼎坐」
○ 7年度第3回準1級「三者鼎談」
○ 8年度第1回準1級「鼎の沸くがごとし」
○ 8年度第3回準1級「代表による鼎談は内容が充実していた」
○ 9年度第2回準1級「九鼎大呂」
○10年度第2回準1級「三者鼎立して頑張っている」
○12年度第1回準1級「鼎を列ねて食す」
○13年度第3回準1級「受賞者を交えて鼎談する」
○14年度第1回 1級「九鼎大呂」
○14年度第1回準1級「春秋鼎(まさ)に盛んなり」
○14年度第2回 1級「雑踏は実に鼎の沸くに等しく」
○15年度第2回準1級「三者の鼎談は好評だった」
○16年度第3回 1級「既に筆力扛鼎の域に達した」
○17年度第2回準1級「長く三派が鼎立した」
 
2007-09-16 06:40 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/89/
2007年09月12日(水)
1級の国字問題は易しい
 19年度第1回1級の(三)国字問題は、次の5問が出題されました。

問題
1 海辺の松がコガラシに鳴り始めた。
2 足袋をはいてコハゼを掛ける。
3 太刀のハバキに文様がある。
4 セガレに家督を譲る。
5 ゴザを敷いて弁当をひろげた。


解答
1 凩…5年度第1回、8年度第2回、13年度第1回、16年度第2回
2 鞐…5年度第2回、7年度第1回、11年度第3回、15年度第3回
3 鎺…9年度第3回、14年度第1回
4 躮…10年度第1回、13年度第2回
5 蓙…5年度第1回、8年度第2回、11年度第3回、14年度第3回
 *「5年度第1回」は5年度第1回1級で出題されたことを示します。


 漢検協会発行の「漢字必携1級」には、国字が150字程度しか掲げられていません。ご覧のとおり繰り返し出題されていますから、得点は容易です。サービス問題でしょう。
2007-09-12 06:01 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(18) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/88/
2007年09月09日(日)
1級の読み問題は難しい
平成19年度第1回漢検は6月10日に実施されました。
1級の問題(一)は読みですが、これが毎回難しい。
次に掲げるのは(一)30問のうち僕が難問と思う10問です。
ここを6問クリアできれば有望。なお、合格ラインは200点満点で8割。

問題
○金的を射止め抃舞して喜ぶ。
○斯道の大家にを執る。
○武員を崇重し、文職を藐視した。
○波静かな浦に漁家蜑戸が連綴する。
○質素な午餉を摂る。
瞿然としてその場に立ち竦んだ。
○両三度の敗衄に屈しない。
鶉衣百結の修行僧に喜捨する。
に寛仁大度の人物である。
○子、に利と命と仁とを言う。


解答
○べんぶ…手を打って舞うこと。「抃」は「う・つ」。
○し…礼物。15年度第3回1級「を碩学の門に執る」。
○びょうし…軽視。「藐」は「さげす・む」。
○たんこ…海人の住む家。
○ごしょう…昼めし。
○くぜん…驚いて見るさま。
○はいじく…戦いに負けること。
○じゅんい…つぎはぎの衣。
○まこと…11年度第2回「に格好な新素材が開発された」、12年度第2回「批評はに止むべからず」。
○まれ…『論語』から。7年度第2回「子はに利を言う」、14年度第2回「花落ちて人に」、16年度第1回「子、に利と命と仁とを言う」。
2007-09-09 11:10 | 記事へ | コメント(54) | トラックバック(218) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/87/
2007年09月06日(木)
平成18年度第3回漢検 1級合格者
 平成18年度第3回漢検(19年2月4日。42回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。
 
 受験者…1,298人
 合格者…  144人
 合格率…11.1%

 合格者144人の氏名は、財団法人日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成19年7月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   60人(うち準1級からの昇級者は20+α)
  2回    4人
  3回    4人
  4回    2人
  5回    8人
  6回    1人
  7回    1人
  8回    4人
  9回    3人
 10回    5人
 11回    3人
 12回    4人
 13回    2人
 14回    1人
 15回    0人
 16回    2人
 17回    1人
 18回    5人
 19回    3人
 20回    1人
 21回    5人
 22回    1人
 23回    3人
 24回    1人
 25回    3人
 26回    2人
 27回    2人
 28回    4人
 29回    3人
 30回    1人
 31回    1人
 32回    1人
 33回    0人
 34回    1人
 35回    0人
 36回    0人
 37回    0人
 38回    1人
 39回    0人
 40回    0人
 41回    0人
 42回    1人
 合計   144人

 αは、平成17年度第1回から平成18年度第2回までの準1級合格者を表します。漢検協会の方針で準1級合格者氏名が非公表となったため、不明です。
 42回連続合格は東京のU氏、38回合格は埼玉のI氏、34回合格は広島の女性I氏、32回合格は東京のM氏、31回合格は大阪のS氏、そして30回合格は埼玉のO氏です。
 合格者144人中リピーターは84人ですから、公表合格率11.1%は実質4.6%(60人÷1,298人)と見るべきでしょう。
 
2007-09-06 21:02 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(299) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/86/
2007年07月14日(土)
平成18年度第2回漢検 1級合格者
 平成18年度第2回漢検(18年10月29日。41回目の実施)1級合格者の分析結果をご紹介します。
 
 受験者…1,168人
 合格者…  132人
 合格率…11.3%

 合格者132人の氏名は、㈶日本漢字能力検定協会発行の機関紙「樫の木」平成19年4月号に掲載されています。これらの方々の合格回数を調査した結果は次のとおり。

 合格回数  合格者数
  1回   55人(うち準1級からの昇級者は20人+α)
  2回    4人
  3回    4人
  4回    4人
  5回    1人
  6回    2人
  7回    2人
  8回    2人
  9回    6人
 10回    3人
 11回    4人
 12回    2人
 13回    1人
 14回    0人
 15回    4人
 16回    1人
 17回    4人
 18回    3人
 19回    1人
 20回    5人
 21回    1人
 22回    3人
 23回    1人
 24回    3人
 25回    1人
 26回    2人
 27回    4人
 28回    3人
 29回    1人
 30回    1人
 31回    1人
 32回    0人
 33回    1人
 34回    0人
 35回    0人
 36回    0人
 37回    1人
 38回    0人
 39回    0人
 40回    0人
 41回    1人
 合計   132人

 41回連続合格は東京のU氏、37回合格は埼玉のI氏、33回合格は広島の女性I氏、31回合格は東京のM氏、そして30回合格は大阪のS氏です。最高実力者の方々に拍手。
 合格者132人中リピーターは77人ですから、公表合格率11.1%は実質4.7%(55人÷1,168人)と見るべきでしょう。
 なお、これらの結果は、次の資料に掲載されている1級延べ合格者4,723人(平成17年度第1回以降は氏名公表に同意された方のみ公表)、準1級延べ合格者22,716人(平成17年度第1回以降は氏名非公表)を目視により調査して得たものです。
○ ㈶日本漢字能力検定協会発行 隔月刊誌「La漢」(平成10年度〜16年度合格者公表)
○ ㈶日本漢字能力検定協会発行 機関紙「樫の木」(平成7年度〜平成11年度・平成17年度以降合格者公表)
○ ㈶日本漢字能力検定協会発行 機関紙「漢検」(平成6年度以前合格者公表)
2007-07-14 05:20 | 記事へ | コメント(48) | トラックバック(130) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/85/
2007年06月05日(火)
116歳
今日は愛妻の誕生日。夫婦合わせて116歳となった。結婚した時は合わせて49歳だったが…。
7時に近くの旬菜山崎を予約。おまかせ5000円コースを選択した。満足度は100%。
長男夫婦、長女夫婦そして次女からのプレゼントは、花束とイヴ・サンローランの傘だった。
2007-06-05 23:03 | 記事へ | コメント(47) | トラックバック(245) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/84/
2007年06月03日(日)
テレサ・テン物語
テレサ・テン物語を観た。今年が13回忌だそうだ。
19年6月2日(土)午後9:〜11:21ABCテレビのスペシャルドラマ。テレサは木村佳乃が演じた。
「空港」「つぐない」「愛人」「時の流れに身をまかせ」…素敵な歌声は忘れない。
木村佳乃は大好きな女優だ。華がある。夫婦ともどもファンである。
この日を楽しみにしていた。HDDもセットしておいた。
しかし、テレサにはがっかり!
いい歳をして、パリで偶然出会った若い男に狂うなんて。
このパリジャンは、気管支喘息に苦しむテレサの頼みを無視して喫煙を止めない。仕事の邪魔をする。看病をしない。
一世を風靡した歌姫も、孤独に人を見る目が曇ったのか。
最期の地はタイのチェンマイ。喘息の発作で亡くなった。看取る人もなく。
木村佳乃は良かったけどね。
2007-06-03 22:24 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(142) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/83/
2007年05月20日(日)
白川義員写真展
華厳の滝(写真展より)




阪神百貨店で開催されている白川義員(しらかわよしかず)写真展「世界百名瀑」(5月9日〜22日)に行ってきた。盛況だった。
午後2時からご自身による作品解説があったが、人垣で顔も見えない。
午後3時からのサイン会も諦めた。

私は写真に特別の興味はない。写真家にも関心がない。しかし、白川氏の写真には感動を覚える。「世界百名山」などシリーズの10作目らしい。いずれもスケールは雄大で妥協は皆無。プロの仕事とはこんなにもすさまじいものか、と思わせる迫力を感じる。500円の入場料は安かった。
2007-05-20 22:32 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(2) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/82/
大行はサイキンを顧みず
大行はサイキンを顧みず…細謹

〜大事の前の小事は気にしない。
平成18年度第3回漢検1級の故事・諺問題から。なお、この問題は平成10年度第1回準1級の故事・諺問題として出題されています。

紀元前206年、項羽と劉邦は鴻門に会しました。
項羽の参謀范増は、劉邦の志が尋常でないことを察知し、この機会に劉邦を討ち取るよう建言していました。
会議が終わり酒宴が始まると、范増の意を受けた剣舞が行われました。劉邦は、身の危険を感じ、トイレに立ったとき、このまま項羽にあいさつせずに帰ろうかと迷い、家来のはんかいに相談しました。
はんかいは「そのようなことは、大事の前の小事です。今の我々はまな板の鯉、命が危ないというのに、あいさつなんぞしている場合ではおまへん!」(大行は細謹を顧みず、大礼は小譲を辞せず。今、人はまさに刀俎たり、われは魚肉たり、何ぞ辞するをなさん)と答えました。
そこで、劉邦は参謀の張良に後を任せて逃げ帰りました。張良は項羽に「主人は酒に弱いのでもはや辞去のあいさつがかなわず退出いたしました」と言いつくろい、プレゼントを渡してとりなしました。
項羽は劉邦を追及せずプレゼントを受け取りましたが、おさまらないのは范増です。劉邦を殺す絶好機を逸した項羽に対し「ああ、竪子ともに謀るに足らず」(平成12年度第3回準1級で音読み問題として出題)と嘆き、項羽の天下は必ずや劉邦に奪われようと予言しました。4年後、この予言は実現することとなります。有名な四面楚歌ですね。

項羽は鴻門の会の後、咸陽で秦の宮殿を焼き払い、財宝を奪いました。そこで項羽は故郷の楚が懐かしくなって言った言葉が「富貴にして故郷に帰らざるは、繍をきて夜行くがごとし」(人間いくら偉くなっても故郷に帰らなければ錦を着て夜歩くようなものだ。人に知られなければつまらん)で、これは平成11年度第3回準1級と平成14年度第3回準1級の故事・諺問題として出題されました。
この言葉を聞いてある人が言ったのが「楚人は沐猴にして冠するのみ」(楚の人間は猿が冠をかぶったにすぎない)で、こちらは平成13年度第1回1級と平成16年度第1回1級の故事・諺問題として出題されています。
2007-05-20 07:29 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(216) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/81/
2007年04月15日(日)
インド料理
 漢検番外編

 近くにインド料理店が開店したのでお昼に夫婦で行ってきた。
 関西大学の正門から西へ1分。インド美人が「イラッシャイマセ〜」と迎えてくれる。
 Bランチ800円を注文する。ナンが殊の外美味しかった。厨房を見るとやはりインド人シェフが作っていた。
2007-04-15 14:30 | 記事へ | コメント(358) | トラックバック(214) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/79/
2007年03月06日(火)
平成18年度第1回漢検1級合格者
 平成18年度第1回漢検1級合格者の分析結果をご紹介します。

 受験者…1,098人
 合格者…  141人
 合格率…12.8%

 合格者141人中漢検機関紙「樫の木」に氏名が掲載された方は140人。これらの方々の合格回数を調査した結果は次のとおり。

 合格回数 合格者数
  1回   45人(うち昇級者は21人+α)
  2回   13人
  3回    9人
  4回    3人
  5回    7人
  6回    2人
  7回    2人
  8回    5人  
  9回    4人
 10回    1人
 11回    2人
 12回    3人
 13回    1人
 14回    3人
 15回    2人
 16回    4人 
 17回    3人
 18回    1人
 19回    4人
 20回    2人
 21回    2人
 22回    1人
 23回    3人 
 24回    1人
 25回    3人
 26回    4人
 27回    3人
 28回    2人
 29回    1人
 30回    1人
 31回    0人
 32回    1人
 33回    0人
 34回    0人
 35回    0人
 36回    1人
 37回    0人
 38回    0人
 39回    0人
 40回    1人
 合計   140人

 40回連続合格の金字塔を打ち立てられたのは東京のU氏、36回合格は埼玉県のI氏、32回合格は広島の女性I氏、そして30回合格は東京のM氏。不断の努力を重ねられている最高実力者の方々です。
 大雑把に言うと、1級合格者140人の7割はリピーターです。したがって、合格率は公称12.8%ですが、実質は4.1%と見るべきでしょう。
2007-03-06 23:10 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(158) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/78/
2007年03月03日(土)
望郷
漢検番外編 好きな曲 その12

最も衝撃を受けた歌詞といえば、山崎ハコが歌うこの曲。
とりわけ、最後のフレーズは鳥肌立つ。

「やさしいと思っても みんな他人さ」
平易な詞に籠められた凄み。
ただ、舌を巻くしかない。

先だって、BSフォークの達人で久々に見た。
気だるく、沈んだ歌声に魂が籠もっている。
アコースティックギターの素朴で温かい音色も絶妙。伴奏者がうまい。誰か知らんけど。

歌詞の内容は、限りなく事実に近い、とか。
三十数年前、大分から横浜に移ってきた少女の感性は鋭かった。

望郷 
作詞・作曲:山崎ハコ


青い空 白い雲 菜の花の小道を
かけまわり ちょうちょとり 遊んだふるさと

まっ白な霧の中 神社の石段を
かけ上がり 手を合わせ泣いてた小さな子

淋しくて悲しくて 出て来た横浜
やさしいと思っても みんな他人さ

いつの間にこうなった 鏡の中には
知らん人 疲れた顔で 悲しげに笑ってた

帰ろうか 帰ろうか 田舎のあの家へ
青い空 白い雲の 田舎へ帰ろうか
あの家へ帰ろうか
あの家へ帰ろうか
あの家はもうないのに
2007-03-03 10:48 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(139) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/77/
2007年02月12日(月)
あいさつ
漢検番外編
 
 昨日は、愚息の結婚式。美しく聡明な花嫁を射止めた。不思議だ。一人娘で恐縮している。職場結婚で、百名を超える披露宴となった。60名ほどの方に挨拶したが、全く覚えられない。挨拶に見える方もいらっしゃるのでますます記憶が混乱する。同じ人に声をかけたかもしれない。コース料理も何品出たのか分からない。
 司会は玄人が裸足で逃げ出すほど見事で、専属歌手かと紛うほどの歌い手もいた。新郎新婦入場時に歌っていただいた「乾杯」は、美しいテノールが冴え渡り、長淵剛より素敵だった。聞くと兵庫ケンイチさんといい、たまたま私が毎週見ている「北島ウインクハート」というテレビ番組の主題歌を歌っている本人だという。びっくりした。感激した。
 私が、料理を食せなかった理由は忙しさだけではない。最後に新郎の父のあいさつがあるからだ。この2か月間、文案を練り続け、その後はスピーチの練習に明け暮れた。最終原稿は次のような内容だった。

ただいまご紹介いただきました 新郎の父親でございます
両家を代表いたしまして ひとこと お礼のごあいさつを申し上げます
本日は ○○社長様をはじめ○○株式会社の皆様 そしてご友人の皆様 お忙しい中をご臨席賜りまして 誠にありがとうございます
専務様そして職場の皆様から 温かいお祝辞と
激励のお言葉を頂戴いたしまして ありがとうございます
余興やスピーチ そして素敵な歌声でこの場を盛り上げていただきました皆様 ありがとうございます
感激いたしました
このような 素晴らしい皆様に恵まれた新郎新婦は
誠に幸せ者でございます 本日はそのことを実感いたしました
親として わが子の披露宴に出席できる機会は限られております
私どもで三度  ○○家では一度限りでございます
この貴重な機会を 皆様のお蔭をもちまして
心温まる 一生の宝物にしていただきました
心から感謝しております
しかしながら 何と申しましても未熟な二人でございます 
どうかこれからも 皆様のご指導、ご鞭撻を賜りますよう 
心からお願い申し上げる次第でございます
結びになりましたが ご臨席の皆様のご健康とご繁栄を
お祈り申し上げまして 簡単ではございますが
お礼のごあいさつと させてさせていただきます
ありがとうございます


 これを2分20秒のスピーチにまとめ、3日前には完璧に暗記した。後は本番の雰囲気に適応できるかだ。
 ところが、!!!!!!!!!!!!。  当日の披露宴会場は独身男女社員が多く、これが巧妙な司会に乗せられ、達者な余興とあいまって熱気ムンムンで盛り上がり、爆笑と感動の渦で社内パーティさながらの活況を呈してきた。
 こうなると、まじめくさったあいさつでは、座が白む。このままではあかん! そう思い込むと、ご馳走も喉を通らない。しかし、挨拶の応接に暇なく、時間は刻々と過ぎていく。屠殺場で順番を待つ豚の心境はこんなもんではなかろうか。そこで、手洗に2回起って再考時間を稼ぎ、本番では即興で前半部分を言い換えた。しかし、スポットライトを浴びた途端に顔面紅潮、意識白濁となりしどろもどろ。
 2か月間の練習の成果はあえなく沈没と相成った。

 冒頭の写真は、挙式会場の「ベイサイドパーク迎賓館大阪」
2007-02-12 12:50 | 記事へ | コメント(8) | トラックバック(0) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/76/
2007年01月29日(月)
八朔
 
庭の八朔を収穫した。今年は百個を少し上回るくらい。例年よりやや小ぶりかな。出来のいいのをご近所へ。みずみずしいところが好評。

 八朔の「朔」は、ついたち。陰暦8月1日ころから食べられるというので、命名されたという俗説があります。

 漢検で、「朔」はよく出題される漢字です。準1級では、次のような出題がありました。「朔塞」と「朔北」の「朔」は北の方角。「晦朔」はみそかとついたちで1か月間。「晦朔を知らず」は短命のこと。

朔塞(さくさい)の警備に赴く 7年度第1回
八朔(はっさく)は麦まんじゅうの食い終い 10年度第1回
中国の朔北(さくほく)の地を歩いてきた 10年度第2回
中国の朔北の地を歩いてきた 14年度第2回
朝菌は晦朔(かいさく)を知らず 13年度第1回
朝菌は晦朔を知らず 15年度第1回


 1級での出題は次のとおり。

朝菌は晦朔を知らず  7年度第1回
朝菌は晦朔を知らず   10年度第1回
荒涼たる朔塞の防備につく 12年度第1回
朔風(さくふう)木葉を払い 17年度第3回
2007-01-29 21:06 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(143) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/75/
2007年01月13日(土)
飯田の演歌王
 飯田駅







 昨夜の探偵ナイトスクープを見た。
 名古屋のカラオケ愛好家のおっさんが得点の出るDAMというカラオケ機械で、どうしても99点を超せない。この機械は今月の全国ランキングベスト3を発表しており、「飯田の演歌王」という56歳の人が何度も99点を超える得点でナンバー1にランクされている。
 そこで、長野県にいるらしいこの演歌王に是非お目にかかりたい、という依頼だった。

 飯田駅の近くのカラオケ喫茶でめでたく対面が叶った演歌王は、ややオタク風だが地味な服装をした中年オヤジだった。
 緊張する依頼者の要望に応え、三橋美智也の「古城」を歌い出した演歌王は、突如和風便器を跨ぐ姿勢をとったかと思うと、すっくと立ち上がり、体をくねらせ、髪を振り乱し、視線定まらず、汗が滴る熱演を披露した。これに対し、件のDAMカラオケ機の採点は、99.485点!
 自分の世界に没入したパフォーマンスは滑稽で、笑いの渦であった。私の愛妻はちょっと気持ちが悪いと言った。
 依頼者は「(私とは実力が)違います。素晴らしい!」と率直に感想を述べた。探偵は「俺は分らん」と首をひねった。
 
 私は、感涙にむせんだ。録画をもう30回以上見まくっている。DVDは便利だ。
 自分が志した世界で、頂点に立つ人は憧れの的である。神様だ。
 漢字に志して30年近くになるが、未だ三流クラスに甘んじている自分としては忸怩たるものがある。しかし、漢字読み書き大会、漢字検定大会などで入賞者の末席に連なり、表彰式で全国の強豪の方々の謦咳に接する機会を得ることはできた。
 漢字検定大会6連覇の埼玉のI氏、同大会で昨年2度目の栄冠に輝かれた大阪のN氏、漢検40回連続合格の東京のU氏、漢字読み書き大会日本一の大阪のI氏、奈良のK氏、そして旧漢字検定五段の方々と感動の出会いがあった。これらの方々とは今もご高誼を賜っているが、これが私の財産である。
 
 昨夜の依頼者もさぞ感動されたことだろう。傍目にはいかに滑稽に映ろうと、クネクネの演歌王は神様であったに違いない。

  
2007-01-13 11:02 | 記事へ | コメント(7) | トラックバック(149) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/74/
2006年11月03日(金)
鉦や太鼓でさがす
 「鉦や太鼓でさがす」は、(迷子などをさがす時、大勢で鉦や太鼓を打ち鳴らしたことから)大勢で大騒ぎしながらさがし回ることですが、この場合、「さがす」は「探す」と書くのか「捜す」と書くのか迷うところです。 18年度第1回漢検の準1級の(九)故事・諺問題では、「カネや太鼓で探す」と出題されました。                                              文化庁の「言葉に関する問答集」や角川書店の「漢字用法辞典」では、次のような使い分けがあると解説しています。
 ○「探す」=欲しいものを見つけ出そうとうすること。
 ○「捜す」=見えなくなったものを見つけ出そうとすること。
 これによれば、「財布を探す」は百貨店などで新しい財布を探し歩くこと、「財布を捜す」は無くした自分の財布を捜し回ることを意味することになります。

 「鉦や太鼓でさがす」が迷子などをさがし回ることから出来た言葉とすれば、「さがす」の漢字表記は「捜す」に軍配を上げたいですね。
「鉦や太鼓で捜す」でいきましょう。 
2006-11-03 10:02 | 記事へ | コメント(15) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/70/
2006年10月20日(金)
難破船
漢検番外編 好きな曲 その11

難破船
作詞・作曲…加藤登紀子
発売日…1987年9月30日






たかが恋なんて 忘れればいい
泣きたいだけ 泣いたら
目の前に違う愛が
見えてくるかもしれないと
そんな強がりを 言ってみせるのは
あなたを忘れるため
さびしすぎて こわれそうなの
私は愛の難破船
折れた翼 広げたまま
あなたの上に 落ちて行きたい
海の底へ 沈んだなら
泣きたいだけ 抱いてほしい

ほかの誰かを 愛したのなら
追いかけては 行けない
みじめな恋つづけるより
別れの苦しさ えらぶわ
そんなひとことで ふりむきもせず
別れたあの朝には
この淋しさ 知りもしない
私は愛の難破船
おろかだよと 笑われても
あなたを追いかけ 抱きしめたい
つむじ風に 身をまかせて
あなたを海に 沈めたい

あなたに逢えない この街を
今夜ひとり歩いた
誰もかれも知らんぷりで
無口なまま 通りすぎる
たかが恋人を なくしただけで
何もかもが消えたわ
ひとりぼっち 誰もいない
私は愛の難破船


 中森明菜は、きらいだ。人生観が合わない。しかし、歌は魅力だ。  とりわけ難破船、北ウイング、トワイライト、ジプシー・クイーンが気に入っている。CDは今もよく聴く。
 スローモーションで鮮烈にデビューしたのは1982年、16歳の時だった。往時の歌姫も今は四十余歳。たまさかにテレビで歌うのを見るが、音程は不安定で声量がない。痛々しい姿に人の栄枯盛衰を見る思いがする。
 Patty Lundによる英語版「DESIRE」(TECN−28076)の難破船、プシー・クイーン、北ウイング、スローモーションも素晴らしい。こちらもよく聴いている。
2006-10-20 10:40 | 記事へ | コメント(31) | トラックバック(0) |
| 番外 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/64/
2006年10月06日(金)
第1回漢検
 第1回漢検は、平成4年10月25日に実施されました。準1級と1級の状況は次のとおり。
        受験者   合格者  合格率
  準1級  3,253人  66人  2.0%
  1  級  1,199人  70人  5.8%
 
 準1級の合格率2.0%は、平成18年度第1回漢検までの40回中最低です。最初の試験だったので、準1級のレベルが推し測れなかったのでしょう。結果的に無謀な挑戦者の多かったことが原因と思われます。試験会場に若者が多かった記憶がありますから。
 1級の合格率は5.8%ですから、準1級より合格が容易だったように見えますが、これには理由があります。
 合格者70人中57人は旧漢字検定試験の有段者だったからです。
 合格した有段者57人の内訳は次のとおり。()内は総数。五段は全国で25人しかいなかった。
   五段 12人(   25人)
   四段 25人(  128人)
   三段 16人(  483人)
   二段  1人(1,425人)
   初段  3人(8,081人)
   合計 57人
 推測ですが、旧漢字検定試験の五段あるいは四段だった方は、受験者全員が合格されたと思います。少なくとも私の知る限りではそうでしたから。
 漢検は、この後都合40回実施。1級合格者は実質2,500人。当時の最高位五段の丁度100倍となりました。
2006-10-06 23:53 | 記事へ | コメント(12) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/69/
2006年10月01日(日)
漢検1級は2500人
 平成18年度第1回の漢検が、18年6月11日に実施されました。
 平成4年度に実施された第1回の漢検から14年目、丁度40回実施されたことになります。
 その間の1級の合格者と受験者、合格率は次のとおり。

回数    実施回    合格者   受験者  合格率
1  平成4年度第1回  70人  1199人  5.8%
2  平成5年度第1回  68人   887人  7.7%
3  平成5年度第2回  57人   995人  5.7%
4  平成6年度第1回  38人   686人  5.5%
5  平成6年度第2回  58人   826人  7.0%
6  平成6年度第3回  44人   595人  7.4%
7  平成7年度第1回  29人   781人  3.7%
8  平成7年度第2回  85人   758人 11.2%
9  平成7年度第3回 145人   837人 17.3%
10  平成8年度第1回 128人   855人 15.0%
11  平成8年度第2回  47人   864人  5.4%
12  平成8年度第3回  67人   976人  6.9%
13  平成9年度第1回  38人  1039人  3.7%
14  平成9年度第2回  69人   985人  7.0%
15   平成9年度第3回  41人   986人  4.2%
16  平成10年度第1回  74人   999人  7.4%
17  平成10年度第2回 127人  880人  14.4%
18  平成10年度第3回  98人  811人  12.1%
19  平成11年度第1回  71人   941人  7.5%
20  平成11年度第2回 146人  1151人  12.7%  
21  平成11年度第3回  90人   933人  9.6%
22  平成12年度第1回 152人  1106人  13.7%
23  平成12年度第2回  96人  1086人   9.0%
24  平成12年度第3回 101人  1116人    9.6%
25  平成13年度第1回 208人  1064人  19.5% 
26  平成13年度第2回 118人   962人  12.3%
27  平成13年度第3回 148人  1075人  13.8%
28  平成14年度第1回 148人  1122人  13.2%
29  平成14年度第2回 122人   980人  12.4%
30  平成14年度第3回 137人   942人  14.5%
31  平成15年度第1回 185人  1096人  19.5%
32  平成15年度第2回 160人  1020人  15.7%
33  平成15年度第3回 125人  1086人  11.5%
34  平成16年度第1回 222人  1157人  19.2%
35  平成16年度第2回 285人   988人  28.8%
36  平成16年度第3回 180人  1057人  17.0%
37  平成17年度第1回 132人  1063人  12.4%
38  平成17年度第2回 181人   988人  18.3%
39  平成17年度第3回 160人  1164人  13.7%
40  平成18年度第1回 141人  1098人  12.8%
    合  計      4591人 39136人  11.7%
 
 合格者4591人からリピーターの推定数2100人を除くと、漢検1級の実質人数はおよそ2500人と考えられます。
2006-10-01 00:11 | 記事へ | コメント(6) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/66/
2006年09月23日(土)
漢字に強いのは何歳?
 平成10年度第1回漢検まで、漢検協会は漢検が実施された後、調査結果を冊子にして刊行していました。各級の年齢別合格率や各問の正答率が明らかにされたので、貴重な資料でしたが、残念ながら以後刊行されていません。

 平成10年度第1回1級の受験者は999人、合格者は74人、合格率は7.4%でした。平成10年10月1日発行の「1級・準1級の正答率の調査」(定価300円+税)をもとに、同回の合格者を年代別にまとめてみました。

 年代  受験者 合格者 合格率
 10代  61人  1人  1.6%
 20代 212人  4人  1.9%
 30代 122人  9人  7.4%
 40代 133人 12人  9.0%
 50代 146人 11人  7.5%
 60代 154人 17人 11.0%
 70代 141人 16人 11.3%
 80代  30人  4人  4.5%
 合計  999人 74人  7.4%

 年代別では70歳代が最強、次に60歳代という結果でした。漢字の世界では30歳までの若者はひよこです。
 ところで、ずばり何歳の人が最強?年齢別ベスト3は次のとおり。
 第1位 85歳 合格率100%。受験者1人で1人合格。
 第2位 80歳 合格率37.5%。8人中3人合格。
 第3位 48歳 合格率31.3%。16人中5人合格。
 
 準1級ではどうでしょう。

 年代  受験者  合格者  合格率
 10代  920人  18人  2.0%
 20代 2191人  86人  3.9%
 30代  497人  53人 10.7%
 40代  527人  64人 12.1%
 50代  338人  57人 16.9%
 60代  311人  40人 12.9%
 70代  181人  28人 15.5%
 80代   22人   4人 18.8%
 合計  4987人 350人  7.0%

 年代別では、80代が最強で次が50代という結果です。1級ほど世代間の差はありませんが、やはり30歳までの若者には荷が重いようです。
 年齢別ベスト3は次のとおり。
 第1位 86歳・81歳 合格率33.3% 3人中1人合格。
 第3位 54歳 合格率26.9% 26人中7人合格。
 
 こうしてみると、漢字の世界では50代以上が若い世代を圧倒しています。そこで熟年世代に一句。
 「せめて勝ちましょ漢字では」
2006-09-23 01:10 | 記事へ | コメント(2) | トラックバック(0) |
| 漢字 |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/68/
2006年09月17日(日)
平成17年度第3回漢検1級
 平成18年2月5日に実施された平成17年度第3回漢検1級の受験者は1164人、合格者は160人でした。
 合格率13.7%は平均合格率11.7%をやや上回っています。

 合格者を分析した結果は次のとおり。合格者の確認は漢検協会発行の「樫の木」平成18年7月号から。

 初合格者……………71人
 リピーター……………87人
 不明(氏名非公開)……2人

 初合格者71人の内訳は次のとおり。
  
  準1級からの昇級者… 46人+α
  初合格者………………25人ーα
   「α」は、平成17年度第1回又は第2回漢検で準1級に合格された方。氏名非公開のためこれ以上の分析不能。

 リピーター87人の合格回数別内訳は、次のとおり。

  2回目…4人
  3回目…5人
  4回目…5人
  5回目…2人
  6回目…3人
  7回目…9人
  8回目…8人
  9回目…1人
 10回目…4人
 11回目…3人
 12回目…0
 13回目…3人
 14回目…1人
 15回目…4人
 16回目…3人
 17回目…2人
 18回目…3人
 19回目…2人
 20回目…2人
 21回目…2人
 22回目…3人
 23回目…1人
 24回目…3人
 25回目…4人
 26回目…3人
 27回目…2人
 28回目…1人
 29回目…1人 
 30回目…0
 31回目…1人
 32回目…0
 33回目…0
 34回目…0
 35回目…1人
 36回目…0
 37回目…0
 38回目…0
 39回目…1人
 不明……2人(「氏名の公表を希望しなかった方」らしい)

 39回目合格の方は東京在住の男性。平成4年度第1回から39回連続合格。しかも第1回を除き38回すべて準1級とのダブル合格。旧漢字検定五段、漢字検定大会名人位など輝かしい実績を残されています。
 35回目合格の方は埼玉在住の男性。旧漢字検定五段、漢字検定大会漢字博士位などの実績を残す最高実力者。
 31回目合格の方は広島在住の女性。
 
2006-09-17 20:09 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
トラックバックURL:http://blog.zaq.ne.jp/kanken/trackback/65/
次へ