過去の傾向を見てもオークスは桜花賞組が強い。今年も桜花賞からは1.2.3.5着が揃って参戦してくるのだから、当然注目は桜花賞組になるはずである。しかし今年の桜花賞の勝ち時計は1分34秒6。桜花賞の時計が1分33〜34秒台が当たり前となった00年以降でみると、00年のチアズグレイス優勝時の1.34.9に次ぐ遅いタイムで、さらに06年のキストゥヘヴン優勝時の1.34.6と並んでワースト2番目のタイムなのである。もちろんこの時の阪神は時計を要する馬場だった事もあるが、それを差し引いてもちょっと遅め…と言ったところか。
桜花賞前の持ち時計を見ても優勝馬のジェンティルドンナが1.34.3の時計があっただけで、1分33〜34秒台の時計をもつ馬が極端に少なかった。それでもレースに行って大きく時計を更新すると思っていたが、結果として1.34.6という勝ち時計。勝ち馬にしても持ち時計通り走っただけという見方もできる。もともと今年の桜花賞はハナズゴールらが回避した影響で、ほとんど2歳〜3歳1月までの勢力図がが変わらないままで迎えたレース。昨年の阪神JFにしても1分34秒9での決着だし、今年の阪神JF〜桜花賞までのメンバーのレベルはどうよ?という意地悪な見解も可能ではある。
この考え方でいくと桜花賞組から入る事はできない。当然別路線組からになる。
フローラS勝ちのミッドサマーフェアから入る。桜花賞組の主力の一角を担うヴィルシーナとは4走前にクイーンCで対戦しているが6着に敗退している。しかしスローの流れで最後方からの競馬ながらよく追い込んでの6着。2走前も重馬場で後方からの競馬も直線では大外からあっというまに差し切り&後続に3馬身半をつける圧勝。続くフローラSでは一転して中団からの競馬を見せて直線は余裕で抜け出しての完勝するなど、一戦毎に成長している事が伺える。
対ヴィルシーナの一戦は確かに0.6秒の差をつけられた意味は大きいが、お互いの位置取りの差だけの問題だという見方も出来る。上がり3Fに関してはヴィルシーナは33.6秒に対して、ミッドサマーフェアは33.4秒だった。前走のフローラSでも相手関係も楽だったとはいえ、中団からの競馬で上がり33.4秒を記録。今回のメンバーでもこれだけ末脚を使える馬は少ないはず。例によってみんな距離に自信がないからスローの競馬になるだろうし、そうなるとこの馬の末脚もかなり魅力的だ。距離に関しても1800mを3戦、2000mを1戦を経験、東京コースも4戦3連対という実績も後押しできる材料。
ミッドサマーフェアの場合はやはりクイーンCでのヴィルシーナとの対戦結果どう受け取るかで評価はガラッと変わるはず。しかしまだ巻き返しは可能だという判断の元でこの馬を中心としたい。
桜花賞組の実力に疑問を投げかけた以上相手も別路線組からで、忘れな草勝ちのキャトルフィーユを取り上げたい。相手関係がかなり楽だったとはいえ、レース振りと直線での脚色もかなり余裕があった。2走前のフラワーCは重馬場の影響と中山のような小回りコースは元々合っていないのだろう。3走前のアルメリア賞では牡馬相手に2着(勝ち馬は毎日杯2着でその後NHKマイルカップに出走したマウントシャスタ)した実績も大きいと見る。
後は桜花賞組を中心になるが、色々言われているほど距離延長は苦にしないと思えるジェンティルドンナ、末脚勝負になると不安はあるが1800〜200mの距離経験は強みになるヴィルシーナ、桜花賞上位組の中では距離延長が最も嵌る可能性を秘めたメイショウスザンナ、桜花賞に出走できていれば本当に面白かったはずのハナズゴールまでを候補としたい。
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2012年5月19日 16時26分
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古馬牝馬の頂点を決める一戦。出走各馬の今週の調教を見ても素晴らしい動きを見せている馬が多く、かなり面白そうな戦いとなりそうだ。
牝馬限定戦の鉄則は牡馬相手の対戦実績を重視すること。しかし今回の出走メンバーを見ると、実績的にはただ1頭アパパネが飛び抜けているように思える。
3歳牝馬クラシック三冠を達成、そして昨年のこのレースもブエナビスタを降しての勝利だし、まぁ実績的には文句ないだろう。昨年秋のエリ女王杯の前哨戦となった府中牝馬Sで14着と大敗しながらも次走の本番ではキチンと3着に来るなど、毎度の事ながら前哨戦では大きく負けるが本番では必ず好走している。今回も阪神牝馬Sでは7着と敗退しているが、着差は0.4秒差だし今週の調教でもかなり良い動きを見せているので、今回も好走できる要素はあると見る。
また牝馬同士の実績もさることながら、対牡馬戦においても昨年の安田記念で6着も勝ち馬とは0.2秒差、タイムは1.32.2で走っている。またタイム的なものだけを言えば昨年のこのレースで1.31.9の時計がある。これは当然のことながら今回のメンバーの中でも持ち時計はナンバーワン。そろそろ年齢的に大きな変わり身、上積みが無くなってくる時期だけに一抹の不安はあるが、それでも何度も言うが今週の調教内容を見ても明らかに上向きの気配がうかがえる。ここは素直に中心に推してもいいだろう。
相手候補はアパパネ同様に上向きな気配が伺える馬が多いだけに絞込みは意外と難しい。
こちらは対牡馬対戦実績を考慮して、昨年のマイルCSで0.4秒差の6着、前々走の阪神カップでも0.4秒差の4着がある昨年の桜花賞馬マルセリーナを筆頭に、前々走の東京新聞杯で0.4秒差の3着という対牡馬実績+牝馬限定重賞3勝の実績があるフミノイマージン、前走のダービー興CTで6着ながら勝ち馬からは0.3秒差がある他、4走前に富士Sで2着、3走前にキャピタルS(OP)で1着など東京1600mでの実績が強みになるアプリコットフィズ、大外枠になってしまったが3走前に京都金杯で0.2秒差の3着でがあるアスカトップレディまでを候補としたい。
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2012年5月12日 14時18分
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3歳マイルの決定戦だからこの距離でこその馬が多数参戦で毎年ハイレベルな戦いが繰り広げられる。時計的にも1分32秒台などは当たり前で、2010年にはなんと1.31.4という時計まで出ている。
1分31秒台という時計はともかくとして、1分32秒台ともなるとそれなりの下地がないとこの時計は出せない。過去1分32秒台で決着したレースの上位馬を見てもほとんどが1600〜2000mでの持ち時計が優秀だった馬。最低でも1600mで1分33秒台の持ち時計は欲しいところだ。
しかし今年の春は週末に雨が降る事が多く渋馬場での競馬が非常に多かったために、各ステップレースでの勝ちタイムが遅くなっている。
本来NZTの1.33.2などという時計はかなり優秀の部類に入るのだが、NZTは唯一といって良いほどステップレースの中では良馬場発表で行われたレース。他のステップレースがことごとく重馬場でのレースとなっており、これらのレースの時計の比較が出来ないだけにほぼ参考外とも言える。もちろん1分33秒台での決着となったNZT組は評価を下げる必要は全く無いが、だからと言って別路線組がNZT組よりも下だという判断はかなり危険という事になる。
今回は時計的は判断がやや難しい状況であることから、東京マイルの鉄則としてある「1800m以上の距離経験」今回はこれを重視したい。
過去のこのレースの上位馬を見ても前走1400m以下から参戦した距離延長組よりも、前走1800m以上からの距離短縮組が結構多い。これは様々な理由があるだろうが、マイル路線一本で進んできた馬よりも皐月賞やダービーを睨んでいた馬がマイル路線へと転戦した馬が結果的には強いという事の表れでもある。
中でも毎日杯組の強さは目立っており、今年も毎日杯2着のマウントシャスタは期待の1頭だろう。前走の毎日杯は勝ち馬の強襲に屈したものの、レース内容そのものは決して悪くない。僅か3戦しか経験していない馬だがそのすべてが1800m戦。しかも京都、阪神の1800m戦ですべて東京1600mと同じコーナーが2つだけのレースだ。左回りが未経験、輸送への不安、そして時計的裏づけは乏しいが、まだまだ底を見せていないという雰囲気はプンプンしている。なにせ今回の予想のテーマが1800m以上の距離経験。このテーマだとこの馬以外に中心に推せる馬はいないだろう。
同じく1800m経験馬という事でジャスタウェイにも注目。昨年の東スポ2歳Sでは重馬場の影響があってもディープブリランテの4着、2走前はきさらぎ賞で4着している。きさらぎ賞で先着を許した3頭は後にそれぞれ皐月賞2着、毎日杯1着、すみれS1着と結果を残すことになる馬。前走のアーリントンCは時計は平凡すぎるものの、スローの流れを後方一気の脚で纏めて差し切った内容そのものは評価できる。また2歳時の新潟を含めて左回りコースの実績も豊富なところも買いの材料だろう。
この2頭が大本線だが、時計的には悪くないNZT組からはカレンブラックヒル、同2着で1400mながら東京勝ちの実績があるセイクレットレーヴ、ジャスタウェイとの比較からしてもまだ見限れないモンストール、一頓挫あったもののチューリップ賞で後の桜花賞馬ジェンティルドンナらを一蹴したハナズゴールまで視野に入れて組み立てたい。
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2012年5月5日 15時09分
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昨年の三冠馬オルフェーヴルの登場が一番の注目。本来、この昨年の三冠馬がどういう勝ち方を見せるのか…というのが一番の見所になるはずであった。しかし今回は前走の内容がとんでもないので、いろんな意味で注目されるレースになっている。
そのオルフェーヴルの前走の阪神大賞典は終始掛かった挙句に3コーナーで逸走してしまうというもの。気性に問題があり長距離への適性はどうなのよ…?というところで終わるはずだった。しかし何と逸走後に馬群を見つけるとそこから猛烈なスパートを開始。掛かってスタミナを消耗した上に勝負所で完全に置かれた(戦意喪失した)にも関わらず、最後は勝ち馬の半馬身差まで詰め寄って2着までに来たのだ。
この阪神大賞典での結果をどう受け取るかが最大のポイント。
奇しくも前走と同様に大外枠からの発走で、馬群の中に入れて折り合いたいという目論見が崩れそうな雰囲気なのが一番のネック。しかし前走のようにあんな内容でも結果を残した(2着だが)のだから他馬との能力差に自信を持てるし、1人気の乗り方としては邪道だが、どうしても折り合いをつけたければ最悪わざと出遅れて馬群にもぐり込む戦法だってある。さらに瞬発力勝負になるのは避けたい先行馬もいるので、超スローペースになりにくいと考えられオルフェーヴルにとってはペース的には楽になる可能性だってある。
だが楽観できない材料もある。
京都の3000〜3200mの大外枠からのスタートだと自ら下げない限りははコース形態上、確実に正面スタンド前まで大外を回ることになる。これはちょっとでも馬群に入れて折り合いたいだけにやや不利な要素である。しかも18頭立ての18番枠でこれは想像以上に厳しい展開が待ち受けているだろう。
またあるかどうかは分からないが、大外枠からそのまま3角の下りに入るとオルフェーブルの気性から考えて、1週目の坂の下りでゴール間近と勘違いして自らスパートしたというディープインパクトのようになる可能性も否定できない。また前走のレース内容はどの陣営・騎手も知っているはずで、それならばあえて道中はスローに落としてオルフェーヴルの折り合いに負担をかける作戦だってある(同厩舎のトーセンジョーダンの動き次第ではあるが)。
さらには今回7枠15番のヒルノダムール騎乗の藤田騎手は、阪神大賞典で最後の直線でオルフェーブルに進路をカットされた事を挙げてけん制する発言をしている。阪神大賞典のレース後は男・藤田は前をカットされた事を敗因には挙げなかったが、天皇賞春のレース前に改めて指摘されるとオルフェーヴル騎乗の池添騎手にしても引け目のある分だけ意識せざるを得ないだろう。池添騎手にはいろんな意味で難しい騎乗を求められる事になった。
これらの状況を踏まえてどう判断するか。
しかしこればかりはレースが終わってみなければ…だろうか。何の問題もなく勝てば「やはり能力が違う」「前走の逸走、気性面の問題は取るに足らなかった」となるし、もし敗退すれば「それみたことか」「不安材料が揃っていたのに1人気に支持するなんて!」となるに決まっている。
とにかくオルフェーブルに関しては良い材料と悪い材料が見事に揃っている。良い材料を取れば悪い材料を見てみぬ振りをせざるを得ないし、悪い材料を取れば、この馬の能力の高さそのものには目を瞑る格好になる。どっちにしても現時点でどっちに転ぶかどうかの判断はかなり難しい。
さーて本題。
オルフェーブルに関しては上記の通りだとしても、やはり3000mを越える長距離戦しかもG1レースという事になると何よりも大切なのは折り合いだ。近年京都3000〜3200mの長距離G1で連対したメンバーを見てもそのほとんどがキッチリ折り合いをつけれる馬ばかり。中には距離を不安視されながら好走した馬も多いが、それでも折り合い面に不安を残している馬は少ない。
こういう視点からするとオルフェーブルはやはり折り合い面でのマイナス要素があるだけに中心視しにくいのは事実。
折り合い面での負担が少ない馬という事でウインバリアシオンに注目してみたい。昨年のクラシック戦線はオルフェーヴルに完敗の連続なので、ここで一気に逆転を望むのは無理があるようにも思える。しかし前述したように今のオルフェーヴルの環境は決してベストとは言い難いし、昨年は極端は位置取りのレースが多かったのが大きな要素だろう。前回から鞍上は武豊騎手。過去に折り合い面に不安を見せたことは無く、動きたい時に動けるのは強み。鞍上にしてもオルフェーヴルをマークする形で動くと思うので、ちょっと難しい騎乗を求められるかもしれないが、道中に折り合い面での不安が無いというのは大きなプラス要素だろう。
オルフェを逆転できれば一気に古馬戦線の主役に浮上する。そして武豊と共に今年の古馬戦線を進んでいく…そんな期待と希望を込めて今回は見てみたい。
相手筆頭はどういう形であれ大きく崩れるようには思えないオルフェーヴルを。阪神大賞典はオルフェの逸走だけが注目されているが、折り合い面も非常にスムーズでソツの無い競馬が出来ていたギュスターヴクライ、昨年の天皇賞春でもあの乱ペースをピタリと折り合って優勝したヒルノダムールまでを候補として組み立てたい。
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2012年4月28日 13時57分
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今年は2年ぶりの中山競馬場での皐月賞。昨年も有力馬が揃った年だったが、今年は中山でこの頭数の有力馬となると難解度は増すばかりだろう。
桜花賞のステップレースもそうだったが、この皐月賞戦線においてのステップレースでも勝ちタイムは平凡なレースばかり。
弥生賞 2.03.9 (稍重)
スプリングS 1.50.7 (重)
若葉S 2.04.4 (稍重)
TR以外だと
共同通信杯 1.48.3 (良)
きさらぎ賞 1.47.0 (良)
すみれS 2.18.9 (良)
水仙賞 2.21.0 (不良)
今年は週末の度に降雨があった影響から渋馬場の連続で、良馬場発表でも時計の掛かる馬場だった事も多かった。そのせいで勝ちタイムは例年に比べて相当遅く、それぞれのレースレベルを計るにはレース内容を重視していかなくてはならない。
特にすごかったのがワールドエースの2走前のきさらぎ賞で、タイムは1.47.0で当然のレースレコードタイム。しかも先行馬が速い流れを演出したわけでもなく、自身が道中後方から一気に押し上げ直線半ばで早々と先頭に立つ内容でこの時計だった。しかも鞍上が軽く仕掛けただけ。きさらぎ賞の前のレースでは重馬場の影響とじっくりと構えすぎた騎乗で2着確保がやっとだった内容から、良馬場ならとんでもない脚を使う事を証明した。
きさらぎ賞の京都1800mはコーナー3つ。元来このきさらぎ賞好走組は中山よりも広い東京や京都の外回りなどで後々G1を獲る馬が多いだけに、中山での皐月賞に限ってみるとこれだけのレース内容では不安が残るところ。しかし続く若葉S(阪神2000m)でコーナー4つと最後の坂の経験し、尚且つほとんど直線だけで差しきって勝つという内容を見せた意味は大きい。
ただし若葉Sでも直線ややモタモタした感が多少なりともあったのは事実。当日の天候もどう転ぶか微妙なところではあるし、ある程度の位置取りを確保する事が重要になるかもしれない。決して中山が得意とは言えないが、現時点の有力馬で中山が絶対得意といえる馬も少ない。今回の枠順などを考えても条件は皆同じとなれば、持っている能力差で勝ち切れると思える。
タイムよりもレース内容そのものがピリッとしなかった弥生賞組はちょっと軽視して(馬場が渋ると怖い馬ばかりだが)、重馬場でタイムこそ遅いが内容のあったスプリングS組を警戒したい。大外は微妙な感じはあるが過去のレース内容からして小回り中山の適性は高そうなグランデッツア、前走負けはしたが内容はあったディープブリランテの2頭は人気だが当然候補の馬だろう。ゴールドシップも一頓挫あったが力関係はほぼグランデッツアらと互角なので注意。
人気薄ではきさらぎ賞(3着)ではワールドエースに差をつけられたが、レース運びな完璧だった事を認めてベールドインパクトを推したい。
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2012年4月14日 13時27分
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