ニックネーム:帰りマン&ティガ命
性別:男性
都道府県:東京都

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2008年04月29日(火)
ウルトラマンティガ レポ(第7話:地球に降りてきた男)
【第7話:地球に降りてきた男】

脚本:宮沢秀則、監督:岡田寧、特技監督:高野宏一

〔ストーリー〕
謎の宇宙船が速いスピードで宇宙ステーション・デルタに向かって進んでいた。デルタのヤナセ技監が宇宙船に進路変更を求めるメッセージを送るが、応答はない。TPC本部のサワイ総監は、バルキリー砲で宇宙船を爆破するように命じるが、ヤナセ技監は事故かもしれない、と発射をためらう。そのヤナセ技監の顔をモニター画面で見ていたレナは驚きの表情を見せる。サワイ総監は「ステーション278名の人命が優先だ。」と言い、再度バルキリー砲の発射を命じる。バルキリー砲が発射され、向かってきた宇宙船が爆破されるが、その直前に宇宙船から小型の宇宙船が脱出する。

サワイ総監は、「バルキリー砲の発射があと15秒遅れていたらどうなっていたと思う」と言い、ヤナセに本部への出頭を命じる。イルマ隊長は複雑な表情のレナに「最後まで爆発を避けようとしたヤナセ技監は立派だと思うわ。」と話しかけるが、レナは「あの人は私とは何の関係もありません。」と強い口調で言い、作戦室の外へ出てしまう。

レナは幼い頃のことを思い出していた。ヤナセはレナの父で、13年前に家族を捨てたのであった。レナは9歳の誕生日に口紅を買ってもらう約束をしたが、誕生日当日、ヤナセは帰ってこなかった・・。

出頭を命じられたヤナセは地球へ向かう途中、謎の宇宙船(爆破した宇宙船から脱出したのと同一の機体)の攻撃を受け、不時着する。レナはたまらず作戦室を飛び出し、イルマ隊長の命令を無視してガッツウィング1号で出撃する。ムナカタ、シンジョウ、ホリイ、ダイゴの4人も現地へと向かう。

ヤナセ技監ともう一人の乗組員は地上に降り立っていた。ヤナセはレナに渡すための口紅を持っていた。そこへレギュラン星人が現れ、乗組員の一人を殺すと、「爆破された同胞の復讐をさせてもらうぞ。」と言い、ヤナセを拉致する。

レナやムナカタらのGUTSのメンバーたちが現場に到着した。ダイゴはムナカタから「あの命令違反のじゃじゃ馬娘を捕まえてこい!」と言われて、一人でレナの後を追う。

レギュラン星人の宇宙船の中では、ヤナセが磔となり、レギュラン星人が機械を使って、ヤナセの脳を透視していた。TPCの秘密情報に加えて、9歳と現在のレナの姿も映し出される。

ダイゴはレナに追いつき、レナはダイゴに9歳の時の両親の離婚のいきさつを語る。当時、ナヤセは仕事一筋で家庭を顧みなかったため、母親は離れていったのだ。「でもやっぱり、お父さんのことが心配なんだね。」と言うダイゴに、レナは「違う!」と強い口調で否定するが、すぐに「私、矛盾している。何なんだろう、これ・・気がついた時にはもう1号機に飛び乗っていたの。」と言葉を続ける。

そこへレギュラン星人が現れ、今度はレナが拉致されてしまう。ダイゴも攻撃を受けて、崖に転落し、気を失う。
宇宙船内では、ヤナセが磔から解放されるが、その代わりにレナが磔にされてしまう。レギュラン星人はヤナセに「お前が爆破した宇宙船には、私の妻と幼い娘も乗っていたのだ。貴様にも私と同じ地獄の苦しみを与えてやる。」と言い、レナに電撃ショックを与える。ヤナセはレナを助けようとするが、電磁バリアに阻まれる。そのショックで、ヤナセのポケットから口紅がこぼれ落ち、レナは9歳の時の約束を思い出す。レナは苦しみながら、「お父さん!」と言い、9歳の頃の二人の思い出がレギュラン星人の機械から投影される。

レギュラン星人は「止めろ!」と言い、機械の投影を止める。ヤナセはレギュラン星人が最初からコースを変える気がなく、攻撃しか考えていなかった、と指摘する。レギュラン星人はそれを認め、攻撃態勢に入った時にイオン砲が故障したため、仲間を捨てて脱出したことを話す。「仲間や家族を裏切ったのか。」と責めるヤナセに、レギュラン星人は「笑わせるな。貴様も家族を捨てた男ではないか。(中略)お前と俺は似た者同士さ」と答える。レナは「止めて!卑怯者のあんたなんかと父を一緒にしないで。父は私の誇りよ。ヤナセ・オミの娘で良かったって、胸を張って言えるわ。」と言う。

レギュラン星人は二人を殺そうとするが、そこへムナカタ・ダイゴらが駆けつける。レナは救出され、宇宙船から脱出する。レギュラン星人は巨大化する。ヤナセとレナはガッツウィングへと向かう。散開したところで、ダイゴはティガに変身し、レギュラン星人と戦う。

レナとヤナセが乗るガッツウィング1号は、レギュラン星人の宇宙船を破壊する。ティガはスカイタイプへとチェンジし、空中戦でレギュラン星人をたたき落とす。ティガはレギュラン星人に近づくが、だまし討ちに合い、危機に陥る。ガッツウィング1号の助けでレギュラン星人をはねのけたティガは、ランバルト光弾でレギュラン星人を破壊する。

戦いを終えて、ヤナセはレナに口紅を渡そうとするが、レナは首を横に振る。「どうして誕生日の日、来てくれなかったの?」と問い詰めるレナ・・「実はあの時、月面基地・・」とヤナセが言いかけると、レナはそれをさえぎり、「言い訳はいい。その代わり、針千本飲んでちょうだい。」と言い、涙ぐみながら、「父さん・・」と言ってヤナセに抱きつく。

再び宇宙へと飛び立つヤナセ・・レナは涙ぐみながらモニター画面も見つめる。そのレナにイルマ隊長は微笑みながらハンカチを差し出す。

ナレーション:宇宙ステーション・デルタでの研究により、人類はまもなく宇宙開拓時代に入るでしょう。しかし、家族や仲間との絆を失った者による宇宙開拓は、もはや開拓ではなく、ただの侵略者になってしまう危険があることを我々は忘れてはなりません。開拓者と侵略者の違いは、そこから始まるのです。

〔解説&考察〕
今回の主役はレナ・・幼い頃別れた父親との再会、そして父娘の相互の感情が軸となっています。今回のレナの言動をみていくと、感情の変化がみられます。最初は「あの人は私とは何の関係もありません。」と反発するような態度を見せつつも、父の危機に直ぐにガッツウィング1号で飛び出すなど、複雑な心境が描かれています。そして、レギュラン星人に捕えられた時、「父は私の誇りよ。ヤナセ・オミの娘で良かったって、胸を張って言えるわ。」とまで言います。

事情があって自分たちから別れた父・・娘からすると、複雑な思いを抱くのは自然のように思えます。そのレナの心を動かしたのは、父であるヤナセの人柄なのでしょう。冒頭のシーンでぎりぎりまで宇宙船爆破をためらったヤナセの行動は、状況を考えるとサワイ総監から出頭を命じられても仕方ないと思いますが、思いやりの心を持った人柄であることがうかがえます。そんな人がどうして家族と別れたのか、不思議な気がしますが、仕事ができる人が家庭でも良い父親であるとは限らないし、年月が人を変えるということもあると思います。

再び宇宙に飛び立っていったヤナセ・・それを涙ぐみながら見送ったレナ・・ラストのシーンは本当に切なくなりましたが、別れた父と心のつながりができたことが、今回の話の中で救いとなりました。

レナ役の吉本多香美さんは、初代マンでハヤタを演じた黒部進さんの実の娘ですが、レナ役を演じるにあたり、黒部進さんのことをきっと意識していたのではないでしょうか・・。

今回の脚本は、第4話「サ・ヨ・ナ・ラ地球」と同じ宮沢秀則さんです。ティガでは3本しか書いていませんが、宇宙に関係したいい話が続きます。

レギュラン星人は、人間の常識では考えられないような極悪ぶりですが、第7話にしてティガの最初の宇宙人登場となりました。(第4話の宇宙生命体は、宇宙人とはいえないため)

さて、周りのキャラにも目を向けたいと思います。サワイ総監は、シリーズ全体を通して温厚で優しいイメージがありますが、今回はちょっと部下に対する厳しさも見せていました。しかしながら、278人の命を考えると妥当な判断だったと考えます。
レナをフォローしようとしたイルマ隊長は、女性同士ということもあるのか、やはりレナがかわいいのでしょうね・・優しい気配りがでていました。
そしてダイゴ・・レナを探し、相談役になれるのは、やはりダイゴしかいないでしょう。

最後のナレーションは、何だか、人類の歴史における大航海時代を思い出させました。大航海時代は、ヨーロッパの国々に莫大な富をもたらしましたが、同時に植民地支配の幕開けともなりました。人類は同じ過ちを繰り返してはならない・・そんなメッセージを感じることができます。それを分けるものは、やはり思いやりの気持ちを持っているかどうかなのでしょう。

この第7話も心温まる話となりました。
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2008年5月4日(日) 20:47 by 苺

帰りマン&ティガ命さん、こんばんは。
このお話は、いつものティガとは雰囲気の違ったものでしたね。
親子を扱ったものでしたが、初めて隊員のプライベートに踏み込んでいました。
レナがエースパイロットとして頑張っていたのも、小さい頃の心の傷が要因だったのでしょうか?
レナは誕生日にくれるはずだった口紅をくれずにいなくなってしまった父親を、いつまでも待っていたのでしょうね。
嫌いだと思っていたのは頭の中だけで、本当は心から父親を欲していたのでしょう。
今回は、レギュラン星人はおまけで《笑》、ヤナセ技監とレナを和解させるためにうまく働いてくれたみたいな存在だったように思います。
父を助けるために思わず飛び出したレナとレナを助けるために電磁バリアに突っ込む父、そして自分の妻や子どもを見捨てて自分だけ逃げ出したレギュラン星人が、うまく対比もされていましたね。

卑怯卑劣なレギュラン星人ですが、記憶に残っているレギュラン星人は、実はウルトラマンダイナの方なのです。
第42話「うたかたの空夢」は、ダイナの中でもとても好きな作品で、レギュラン星人は自ら「宇宙一の嫌われ者」を自称します。ティガの登場人物が大活躍するお話ですが、これはここでご紹介するお話ではないですね。残念・・・

大航海時代と植民地支配・・・ここまでは考えませんでした。
そうですね、地球の人類が地球以外に移住を考えるということは、そこに住んでいる生命にとっては脅威になることでしょう
「開拓者と侵略者の違い」
「家族や仲間との絆を失ったものによる開拓は侵略になってしまう危険がある」
言葉にすれば簡単なようですが、自分ではそうと思わず侵略者になってしまうかもしれません。
帰りマン&ティガ命さんのおっしゃるように、思いやりの気持ちを持って全てを行うということなのでしょう。

レポ、お疲れ様でした。また次をお待ちしています。
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2008年5月6日(火) 12:00 by 帰りマン&ティガ命

苺さん、こんにちは。

コメント、ありがとうございます。レギュラン星人は確かにおまけでしたね。ダイナでも確かに出てきましたが、思い出して懐かしくなりました。書かれているように、今回は引き立て役になりました。

やっぱり自分の親を愛せないのは、悲しいことだから、レナも父親と和解できて良かったです。

今回の話は、何だかダイナのネオ・フロンティア時代につながるような雰囲気もありましたね。

毎回のコメント、ありがとうございます。
また、よろしくお願いいたします。

2008-04-29 14:23 | 記事へ |
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