著:有川浩「シアター!」(メディアワークス文庫)読了。
借金を背負って壊滅の危機に陥った小劇団「シアターフラッグ」。
その主宰で経営感覚皆無の弟・春川巧。
その弟に泣き付かれ、
300万を貸す代わりに、
「劇団の収入のみで2年で返せ。返せなかったら劇団を畳め」
との条件を突きつける有能なサラリーマンの兄・春川司。
過去に読んだこの人の作品は全部SFだったけど、
今回は普通の現代劇なのでどうかと思ったが、やっぱり十分面白かった。
しかもこれ、着想得てから3ヶ月で書き上げたそうで、その才能に嫉妬。
声優の沢城みゆきさんとの会話が、
この作品の発端になったと言うのも面白い。
その辺のことが書いてある後書きや、
解説の文章でもちょっと笑えます。
「好きなことだから食えなくてもいい」
と言う役者たちに、
「金は正義だ!」と現実を突きつける司の図式には、
趣味でマンガ描いてる自分もちょっとドキッとさせられたり(笑)
司のような「お金第一」キャラは嫌味になりがちなのに、
「本当に汚い事」は一切しないためか、小気味良いキャラになっている。
一応の切りの良いところで終わってるけど、
まだまだ続きが出来そうな展開なので、
人気が出たら続刊もあるかもしれない。
出たら買うと思う。
メディアワークス文庫は、
ライトノベルと普通の文庫の中間みたいなレーベルだけど、
取りあえずこの作品はラノベ感覚でさらっと読めるので、
難しい事考えず、
読後感のさわやかなお話を読みたいという人にはお薦め。
(難しい事考えようと思えば、
いくらでも考えられる要素はちりばめられてますけどね。)
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2010-02-03 17:53
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