ニックネーム:太田たこす
いわゆる一つの同人オタク。現在の活動ジャンルはアニメ・ゲーム・マンガ(「ぱにぽに」など)のパロデマンガと評論・情報系文章本。元コミケスタッフ(館内担当)

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2013年02月05日(火)
「コミケにお客様はいません」は誤解も誘発する言葉
「私が「コミケにお客様はいません」をあまり使わない理由」
という記事を1月3日にアップしたのですが、
今にして思うと、
「本当に言いたかった事がちゃんと説明できてない。
 話が別の方向に飛んで論点がぼやけてる……」
と反省すべき出来栄えでした。
その割になんかあちこちで紹介されてえらい勢いで広まってしまったのですが(汗)
といいますか、本来言いたかった事からすると、
つけたタイトルからして内容に合っていなかったなと(汗)

ちゃんと言いたい事が伝わっていた人も確認できたのですが、
伝わってない人の方が多いはずなので、
改めて本来言いたかった事を書いてみようかと。
それに合わせてつけ直したタイトルが今回の物です。

(以下「続きを読む」内で)


ネット上などでコミケについての話題が出ている際、
コミケを知ってる人がコミケを良く知らない人に対し、
「コミケにお客様はいない。全員参加者」と説明している場面に出くわします。
でもこれ、そう言うだけで正確に伝わるのならば問題ないのですが、
逆に誤解を誘発している場合がちょくちょく見受けられるんですね。
結論だけ言って「どういう経緯であの言葉が成立したか」を説明しないと、
「なにその主催側に一方的に都合のいい言葉は?」
「そんな言葉信奉してる奴らはちょっとおかしい」
「カルトみたいで気持ち悪い」
とコミケに対する偏見を助長してしまう可能性が非常に高い。
てか、そうなっている実例をちらほらみかけます。
(尚、その経緯説明は「私が「コミケにお客様はいません」をあまり使わない理由」参照のこと)
とはいえ、コミケの事を知りたい、コミケに興味があるという人に対してならば、
上記の言葉だけ言ってもさほど問題はありません。
もとよりコミケに参加してみたいと思っているなど、
コミケに対し好意的な印象を持っている人ならば、
疑問に思っても悪意的な解釈をしづらいものですし、
また最初意味が判らなくても自分で調べようとする可能性も高く、
そうでなくても参加しているうちに自然と意味が判ってきたりしますので。
(まあ調べても正解に行き着けないケースも多いようなので、説明してあげた方が親切だとは思いますが)
問題は、「コミケを批判している人」や、
「たまたまコミケの話題に参加しただけでコミケにさほど興味が無い人」など、
「コミケに付いて率先して調べる可能性の低い人」または、
「コミケに付いて率先して調べないといけないいわれのない人」に対して、
上の言葉だけを言ってしまうこと。
そういう人たちは誤解したまま、その誤解をさらに拡散してしまう恐れがあります。
(中には誤解ではなく、
判った上で「ほら!コミケに行ってる連中はこんなにおかしい!!」と、
叩きに利用してる場合もあるかもしれませんが)
だからそういう人たちと対話・議論する場合に、
あの言葉だけ言って経緯説明を省くのは悪手というわけです。
特にネット上など、そのやり取りを見ている「第三者」が居る場所では要注意。
その第三者まで誤解する恐れがでてきます。
こういう場合、
「中途半端に結論だけ言うくらいなら説明せずスルーした方がまし」となります。
悪評なんて出来る限り立たせない方がいいですからね。

他の事例だと、
例えば同人誌とは無関係な友人・知人と話していてコミケの話題が出たときなど、
まれに「コミケの事を良く知らず、コミケに参加する可能性も低い人」
に「コミケの説明をしないといけない時」というのがあると思いますが、
そういう場合はこの事に気をつけた方が良いでしょう。
「コミケに悪い印象を持った人」をわざわざ作る羽目になりかねませんので。
あとは「コミケについて広く知ってもらおうという主旨の文章」を、
ネットにアップする際は特に注意した方が良いかなと。
「コミケへの無理解からくる批判を避けるため」には、
経緯説明をしておいたほうがいいはずですので。

とまあ、別に「ありとあらゆる場合どんな時であろうと細かく経緯説明しろ」
と言っている訳ではありません、はい。
前述の例以外では「出来れば説明しておいた方が無難」という程度です。
勧めてる私が言うのもなんですが、実際やろうとするとこれがけっこう面倒ですしね。
「勝手に誤解した方が悪いのに何でこっちが気を使わないといけないのか」
という気持ちもなくはないですし(笑)
ただ悪評の類って、「どんな経緯でそう言われ出したか」なんて事は無関係に、
独立して広まってしまう物ですから、
悪評を立てられる側が対処するしかなかったりするんですよねえ……理不尽ですが。
2013年2月5日 17時39分 | 記事へ | コメント(11) | トラックバック(0) |
| コミケ・同人誌関連 |
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私はサークル参加も何回かしていますが、それでも「コミケにお客様はいません」とか、「販売ではなく配布」とかのフレーズは宗教っぽい気持ち悪さを感じて使っていません。
コミケ本部からこういうスラング的な解説があればいいのですが…コミケットプレス37の今さら聞けないコミケットでもこのことの記述はなかったですね。
2013年02月06日(水) 16:44 by 通りすがり
カルト宗教みたい…主催側に一方的に都合のいい言葉…ですか。その発想はなかったですねぇ。世代的な問題でしょうかね?
そういった「悪い意味での共同体幻想を持ってる人」については、コミケのことを知れば知るほど嫌悪感を持ちそうなしてなりません。
同人誌即売会に向かない人だと割り切り、無理して好かれようとしなくてもいいんじゃないかと思いますけど。
2013年02月06日(水) 20:18 by 太田たこす
☆松下さん
「コミケにお客様はいない」も「頒布」という言葉を使うのも、
宗教的な信念の様な物とは違い、むしろ実務的な要求から来た物なのですが、
字面だけみると確かに宗教(てかカルト)ッぽいイメージを持つ人が出てしまう物なんですよね。
それがずっと引っかかっていて、今回のような記事を書いた次第です。

☆通りすがりさん
はい、確かに嫌ってくる人に無理に好かれる必要はないと思います。
ただその事と「世間に悪評が広まる」事はちょっと別で、
私が心配しているのは後者についてなんですね。
「悪評を広めづらくするにはこうしたほうが無難じゃない?」
という提案なんですよ。
ここ最近はアニメファンの生態やらネットスラングとかの内輪ネタさえテレビ報道されてしまうような時代ですからねぇ。
同じ趣味を持つ気がないのならまるで知らないでいるほうがかえっていい距離とれると思うのに。私は特に知人にはそういうスタンス貫いてます。
どこでこの話聞きました?なんて聞くと思いもよらないルートで調べてる人もいて結構面白かったりもしますが。
2013年02月06日(水) 23:19 by 太田たこす
☆うなさん
そうですね、その報道で盛大に間違った意味で紹介されたりもしますよね。

>同じ趣味を持つ気がないのならまるで知らないでいるほうがかえっていい距離とれる

これは場合にもよるとは思いますが、おおむね同意です。
「深入りする気がないけど興味本位でくちばし突っ込んでくる人」
の扱いが一番難しいかもしれませんねえ。
邪険にもできないし、深く教えても覚えてくれないでしょうし、
距離のとり方が判りづらそうです。
2013年02月07日(木) 01:39 by かめのこ
私は「お祭りって、お客がいないでしょ?アレと一緒」と簡単に説明してますが(ソッチ系の人には、ガッツリ説明)
「コミケにお客様はいません」って一括するのは、不親切すぎますよね。

来て欲しくないから邪険にしてるのかもしれないけど、
回りまわって、コミケの評判が落ちて、
自分の首を絞めてるのに。

まぁ、お客のように上から目線で参加する人が多くなってるから、
嫌がるのも理解できるんですが。
2013年02月07日(木) 20:26 by 太田たこす
☆かめのこさん
準備会は別に人を増やしたくないからああいう事を言っているわけではないのに、
まるでそうであるかのように喧伝している人も見かけますね。
準備会のスタンスって、昔から「来る物は拒まず」なんですが。

あと、「コミケにお客様はいません」と言っている側の人にも、
実はこの言葉の成立した経緯を良く理解してないんじゃないかと思える人もちらほら……
2013年02月08日(金) 00:45 by かめのこ
>言葉の成立した経緯を良く理解してないんじゃないかと

理解してる人は、かなり少ないかと、、、。
2次創作物に深く関わってるので、
参加する人は、理解してほしいんですけどね。
2013年02月08日(金) 18:53 by 太田たこす
☆かめのこさん
ええと、あの経緯に二次創作云々は直接的には関係していません。
単に「イベントの成立過程」の問題ですので、
仮にコミケがオリジナルジャンルのみのイベントであっても同じ事になります。

う〜ん、やはりなんか色々な話が混ざって広まってるような……?
2013年02月12日(火) 22:11 by かめのこ
>単に「イベントの成立過程」の問題ですので

サークル・一般、皆で作り上げるから参加者(約10〜20年前のカタログだったかな)と
ほとんど2次創作物だから、頒布や参加者って言葉を使ってた(何かの本)と思ってたんですが違うんですね。

松下サンが仰る通り、スラング的な解説が準備会から出たら良いですね。
”今更聞けないコミケの○○”みたいなw
2013年02月13日(水) 19:53 by 太田たこす
☆かめのこさん
私の記憶でも「頒布」の方には関わってたとは思います。
私が前のレスで言ったのはあくまで「お客様はいない」の言葉の成立には、
仮に完全オリジナルイベントであっても同じ事になったろうという話です。

ちなみに、「今さら聞けないコミケの〜」はこの間の冬コミで出た、
コミケットプレス37の特集名です。
さすがにスラングの解説までは載っていませんでしたが。
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