ニックネーム:太田たこす
いわゆる一つの同人オタク。現在の活動ジャンルはアニメ・ゲーム・マンガ(「ぱにぽに」など)のパロデマンガと評論・情報系文章本。元コミケスタッフ(館内担当)

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2011年12月28日(水)
コミケの風紀厨その2
昨日に引き続きコミケの風紀厨について。

なぜか最近立て続けに、
勝手にジャンル内でサークル間のルールを作り、
それを守らないサークルを攻撃しているなんて事例を連続で耳にしました。
ちょっと列の進みが遅かったりしただけで、
そのサークルの頒布方法や搬入数にまでふみこんでギャンギャン言うのだとか。
で、それがうるさいというので別のジャンルに移ってしまうサークルも出るなんて話がチラホラと。
実はですね、スタッフ時代にこれに似たトラブルに遭遇し、
その場で調停する羽目になった事があります。

(以下「続きを読む」内で。長いので注意)


巡回中に「スタッフさん!」と呼ばれて行ってみると、
隣とその隣のサークルが口論してうるさいから止めてほしいとのこと。
見ればなにやらスペース内で口論しているサークル参加の女性が。
まずは落ち着かせてから事情を聞いてみると、概ね以下の様な話に。

A「隣は人が結構来るのに売り子が一人しかいなくて、
  列が時々はみ出して来るし、通路をふさぐ恐れがある。
  一人でサークル参加なんて非常識」
B「手伝いを確保できなかっただけでわざとではないし、
  一人でサークル参加はルール違反じゃない。
  はみ出しもすぐにちゃんと注意しているし、
  それも今のところ3人くらいしかいない。」
(もちろん実際はもっと色々言っていましたが、両者の主張を要約するとこうなります)
Bさんや最初に私を呼びに来た人の話を聞くと、
Aさんはいきなり声高にBさんを叱責、
最初はBさんも謝罪しながら対応していたが、
「一人参加は非常識」と言われた辺りで溜まらず反論し、口論に発展してしまったとの事。
また列と言っても最大でも横二人の3列(6人)がたまに出来る程度で、
ずっと人が居続けると言う物ではありませんでした。
(これは私自身がそれ以前にその周辺を巡回しており、
 問題のある列が無い事を確認していました)
当時のスタッフの(私の)基準で言えば、列ではなく「人垣」(しかも小規模)レベル。
その程度では通路をふさぐと言う事も当然なく、
スタッフ視点から言えば「何の問題もない」という結論に。
しかし、Aさんは「自分が正しい」と思い込み、
「スタッフが来たから当然Bさんを叱ってくれるはず」と信じて疑わない様子。
何せ私が顔を見せたとたんに表情が得意げになり、堰を切ったように喋り出した程。
しかし、先も書いた通りスタッフ的にはBさんの行為に問題はない。
むしろいらぬ騒ぎを起こしているAさんの方が問題ありという事に。
しかしそれを真っ向から指摘すると話がこじれる恐れがありました。
とりあえずBさんの方に、
「並んでいる人のはみ出しには注意して」
「出来れば列整理の要員は確保してくださいね」
などと一応の注意をしたあと、
Aさんの方にも、Bさんはルール違反している訳ではないこと、
人により事情があるから手伝いが確保できない事だってあることなど、
BさんはAさんが思うほど問題のある行動をしている訳ではないと説明した上で、
「だから口論になるほど厳しく注意するのは、ちょっと行き過ぎです」と、
やんわりとAさんの行動をたしなめたのです。
しかし、全く効果はなく、
「スタッフなのに意識が低い」みたいな事を色々と言われ、
逆に私がAさんに説教される羽目になりました。
言い返しても口論になるのは目に見えていたので黙って話を聞いた上で、
「私の言動に問題があるとお思いでしたら、準備会の方に正式に抗議してください」
とスタッフIDを見せながら自分の名前を告げ、その場は切り上げましたけども。
(その後私が準備会の上から叱られることはありませんでしたから、
抗議しなかったのか、私の行動に問題はなかったと上が判断したのでしょう)

で、まあこのAさん、今で言う「風紀厨」の典型ですよね?
当時はそんな言葉はありませんでしたが、
仲間内で「マナーやルールを守ってくれるのいいけど、ああ行き過ぎると困るよね」
なんて話していた物です。

ここで、「コミックマーケットカタログ74」ごあいさつより、
今回の話に関連した部分を引用します。

※引用開始
(前略)コミケットはこれまで様々な危機や脅威に直面し、そのたびにそれを乗り越えてきました。これは準備会だけでは為し得なかったことで、参加者の皆さんの協力があればこそです。しかしながら乗り越えてきたことが、思いもかけずふたつの種類の困った人々を生み出しているように思えます。ひとつは、準備会からのお願いを「狼少年」的に捕らえ、今の環境を当たり前と思っている方々であり、もう一方は、その反対に、さらに細かいローカルルールを作り、それに沿わない他の参加者を排除してしまうような方々です。こうした有り様はいずれも、コミケットの理念から遠く離れてしまっているように思います。(後略)
※引用終了

ローカルルール作って他人を排除するのは、コミケの理念に反するし、
準備会的にもNGですよいう事ですね。
もしこんな事やっている人がいたら、
反省してすぐにやめていただきたいところです。


……ところで、もしサークル参加しているコミケスタッフ、
又はそれを自称する人が「風紀厨」になって、
そのジャンル内で影響力持っちゃったら最悪のケースになりそうですよね……。
そのジャンルのみのローカルルールが蔓延する事に。
「スタッフが言ってた」はどんなデタラメな内容でもかなりの影響力を持つでしょうし。
あ〜現役スタッフのみなさんは気をつけて下さいね。
元スタッフの私も一応気をつけますから。
いや、
ちょっとルールやマナーを周知しようとしただけで「風紀厨」呼ばわりされる風潮ができるのも、
それはそれでマズイんですけどね。
ほんとこういうバランス取りって難しい。
難しいけど大事。
2011年12月28日 19時54分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| コミケ・同人誌関連 |
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