ニックネーム:Acleris
年齢:おぢさん
都道府県:兵庫県
春の林で耳をすますと、パラパラと雨のようなかすかな音が聞こえませんか?それはいもむしのうんちだったりするんですが、ココではそういうチッコイ自然を紹介しようと思います。

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2009年11月05日(木)
厄介者のチヂミザサと字書き虫
11月に入ると、急に寒くなった。

いつものお散歩コースも静かなものである。

秋になると困る、と言うかウットーシイものは、いわゆる「ひっつき虫」だ。

ここいらで最強にウットーシイのは、チヂミザサの実である。
これはトゲでくっつくタイプではなく、
ベタベタした粘液でくっついてくるタイプだ。
足下はこうなってしまう。

しかもナカナカ取れない。


花はマァ、美しい、と思う。

と言っても、イネ科なので、花びらはない。雌しべの色である。

で、チヂミザサだらけになったズボンを見て、ドンヨリしながら脇を見ると、白く色の抜けたチヂミザサの葉っぱが目に止まった。


「字書き虫」とか、「絵描き虫」などと俗に言われる虫に、葉肉を食べられた葉っぱである。

一口に字書き虫と言っても、その仲間は多岐にわたる。
ハモグリバエやハナバエ、タマバエなどの双翅目、
一部のハバチ(膜翅目)、
チビタマムシ(鞘翅目)、
あと、ハモグリガやホソガなどの鱗翅目がそうである。

で、このチヂミザサに潜り込んでいるのはと言うと、
蛾の仲間。名前は、そのものズバリの
チヂミザサクサモグリガ Elachista kurokoi
(クサモグリガ科)である。

葉っぱを透かしてみると、
幼虫が見えた。


幼虫の拡大(腹面)。
体長約5.5mm
薄い葉っぱの表皮を残して、間の葉肉だけを食べていけるように、頭部は扁平だ。
いっちょまえに、胸脚3対、腹脚4対、尾脚1対とパーツがすべて揃っている。

腹脚の鈎爪は、単列横帯である。
外で生活するいもむしと違って、
葉っぱを挟む必要がないし、
前後に動くだけなので、
不便はなさそうである。

葉っぱを食べている所を、動画に撮ってみた。
口をモグモグさせているだけですが、
興味のある方はクリックを。


ブログ内関連記事
カッコイイ蛹・・・・・・チヂミザサクサモグリガ
おちびさんのダンス
2009年11月5日 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
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2009年10月14日(水)
台風一過のチョウチョ
近畿直撃と思われた台風はやや反れて、関東などで被害をもたらしたようだ。

神戸も一時、暴風圏に入っていたので、お散歩コースもどうなったやら??。と思いながら出掛けた台風一過の日曜日。


お年寄りのニセアカシアが何本か、力尽きてボッキリ折れていた。


在来の樹木は、枝葉が結構散らかっていたが、概ね無事だった。
斜面の途中には、大量のコナラのドングリが、、、、


先週・今週と雨が降ったので、
谷筋の日陰に行くと、
地球を征服する勢いで、キノコが生えていた。

傘の直径1cmほど。
おちびさんなのでコワクはない。

日向では、へろへろのカラスアゲハが日光浴していた。

台風をようやっとやり過ごして、なんとか生きながらえました。
という感じ^^;。

茶色のワサワサ(矢印部)があるので、オス。
この茶色い模様がなければ、メスである。

林の中を、アサギマダラが、ふんわり・ふんわり飛んでいる。
枠糸だけになった、ジョロウグモの糸に引っ掛かった枯葉に止まったところをパチリと1枚。


チョウチョにはあまり興味がわかないのだが、
アサギマダラは、長距離移動することで有名だ。
調査のために、翅にマジックで文字が書いてあることがある。
私はまだ見たことがない。

皆さんも、アサギマダラを見たら要注意ですぞ。

ではまた。
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2009年09月22日(火)
かわいそうな別名・・・・・ツルニンジン
秋の連休初日、私は日曜日からである。
お散歩コースでは、夏のなごりのセミたちはツクツクボウシの声だけがにぎやかである。
他にはチッチゼミが少々。
1個体だけニイニイゼミが、せき込みながら(?)鳴いていた。


少し変わった花が咲いていた。

ツルニンジンCodonopsis lanceolata
名前の通り、つる植物である。

別名を「ジイソブ」と言うそうだ。
おじいさんのホクロと言う意味だそうだ。
きれいな花なのに、、、、

つぼみ

ホオズキの実のよう。
中が結露しているみたい。


近縁にバアソブという植物があるそうだ。
こちらは正式和名。



カワイソすぎ・・・・

追記;種子の写真は→コチラの記事にあります。
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2009年05月26日(火)
食虫植物みたい。・・・・・・・・・・アリマウマノスズクサ
お散歩コースに咲いていた。

筒状でぐるりと曲がったラッパのような花。
アヤシゲな紫褐色。

アリマウマノスズクサAristolochia onoeiの花だ。
(学名は「oNLINE植物アルバム」から引用)

横から見ると、食虫植物のウツボカヅラの捕虫葉に似ている。

なんかノミバエの一種がたかってる。

ちよっと調べてみると、実際に虫が入り込んで出られなくなるようだ。
ただ、虫を消化したりするのではなく、花の中で虫を暴れさせて受粉の助けにするそうだ。

ウマノスズクサ類は雌性先熟で(ひとつの花の中で、雌しべが先に熟して、その後で雄しべが花粉を出すこと。同じ花の中で受粉せずに他の花から受粉する仕組みのひとつ。)、雄しべが熟して花粉を出す頃には、中の虫が出られるようになるらしい。
(ホンマカイナ?どういう仕組み?)

さらに調べると、分類もアヤシイみたいである。
アリマウマノスズクサはオオバウマノスズクサに近縁で、当初六甲山系特産の種とされていたが、その後、九州や南西諸島にも分布することがわかっている。
アリマウマノスズクサはオオバと同所的に分布するらしい。
なんだか遺伝子レベルで見ると、それぞれの地域のアリマとオオバの遺伝的差異は小さく、むしろ、ある地域と他の地域のアリマ同士、またはオオバ同士の遺伝的差異の方が大きいそうだ。

なんだかよく判らないが、種としての確立がまだ曖昧な状態の種群らしい。

そうそう、以前見たジャコウアゲハの幼虫(拙ブログ記事)は、この葉っぱを食べて育ちます。



おまけ。
哀愁のある後ろ姿
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2009年03月09日(月)
早春のにおいと、それを食べるもの。
山の色が少しやさしくなったような?
と、思いながら山に行くと、
コナラの芽がふくらんでいた。♪( ̄▽ ̄)ノ″


日当たりの良い所では、ヒサカキの花がちらほらと咲いている。

拡大すると、やっぱりツバキの仲間である。
なかなかキレイ。

でも、その花の香りはお世辞にも良い香りとは言えない。
胸一杯に吸い込むと、「えふっ」となる。



昨年、このヒサカキが満開の頃、花を食べている幼虫を見つけた。

腹脚1対、尾脚1対。
ずんぐりむっくりのシャクトリムシである。


「なんの幼虫だろう?」と言うことで、3匹連れて帰った。
すると、1週間しないうちに、繭を作って音沙汰がなくなってしまった。


待てど暮らせど羽化してこない。

こ、これは、、、、、

私がいつも忘れてしまって死なせてしまうパターンの年1化の蛾では?

キリガ類もそうだが、1年の大半を蛹で過ごす蛾は結構多い。

私はどの幼虫がどんな親になるのかを知りたくて飼育をしているので、基本的に個別飼育している。

で、スペースの関係で個々の飼育容器は小さくなってしまう。
それで、真夏の暑さとかの影響をモロに受けてしまうのか、蛹の期間が長いものほど、羽化率が限りなくゼロに近くなってしまうのだ。


加湿を時々忘れてしまう私にも責任はあるのだが。


それはさておき、このシャクトリくん達、根性で羽化してきた。
ただ、会社に保管していたのが仇になり、正月休みの間に羽化してしまったため、見つけた時には、ボロボロになって同定不能になってしまっていた。
悲惨な状態なので、小さめ画像。。。。

この仲間は、〜〜カバナミシャクといって、見た目そっくりな近縁種が多い種類である。
それがこんな状態ではもうアウト。。。


ショックのあまり見なかったことにしていたのだが、それではあんまりなので、この間、交尾器をだしてみた。


幸い、この仲間は講談社の「日本産蛾類大図鑑」に交尾器の写真が載っている。

特徴の合うのがいました。
バルバ(把握器)が幅広くえぐれがあるのはこの種類。

ヒコサンカバナミシャク Eupithecia antivulgaria

というわけで、1年がかりで
幼虫の正体判明となりました。

しかし、他のカバナミシャク類もみんなこんな幼虫だろうから、野外で見ても結局幼虫では判らないんだろうなぁ。。。。
2009年3月9日 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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