ニックネーム:Acleris
年齢:おぢさん
都道府県:兵庫県
春の林で耳をすますと、パラパラと雨のようなかすかな音が聞こえませんか?それはいもむしのうんちだったりするんですが、ココではそういうチッコイ自然を紹介しようと思います。

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2015年04月25日(土)
幼虫のバリエーション・・・・・ブナキリガ
この春見かけたブナキリガ Orthosia paromoea ・・・・

をフィルムケースに入れておいたら卵をごっちゃり産んでしまった。

ブナキリガ Orthosia paromoea の卵
仕方がないので(?)飼育。

産卵から4日後
ブナキリガ Orthosia paromoea
ヤガ科によく見られる模様。

産卵から6日後に孵化
わらわらわらわら


お散歩に行く度に少しずつ採った場所に放して来た。
最終的に前蛹になった時点で全部花咲か爺さんよろしく全部撒いてきた。
来年まで状態良く保管しておく自信もないしね。
(正体もわかってるし)


さて、その終齢幼虫。

こんなのから
ブナキリガ Orthosia paromoea 終齢幼虫

こんなのとか
ブナキリガ Orthosia paromoea 終齢幼虫

こんなのまで
ブナキリガ Orthosia paromoea 終齢幼虫

別種かと見まごうばかり。

顔面も
色白のおとぼけ顔から

どよん

真っ黒くろすけまで。


アワヨトウでは幼虫密度が高まると黒化型になると言う話がある。
アワヨトウは農業害虫だけあって、検索するといろいろ論文が引っかかる。

幼虫密度で色が変わると言えば、相変異で有名なサバクトビバッタの例があるが仕組みが一緒かどうかが気になるところ。

ただ、今回のブナキリガの場合、一匹のお母さんから生まれた幼虫を同じように飼育したのに様々な体色になると言うことは、単にバリエーション豊富なだけかも知れない。


おまけ
ブナキリガ Orthosia paromoea ♀交尾器


ではまた
2015年4月25日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-チョウ・ガ |
2015年04月17日(金)
お地蔵さんにいた白い虫。
日曜日のお散歩中に見かけた白っぽい虫。

お地蔵さんに止まっていた。

ハナアブ的な何かが羽化したてで休んでいたようだ。

ぱっと見コシボソハナアブか何かかと思ったが、違和感がある。

腹端には前方に曲がった尖った産卵管。
こんなハナアブのメスはいない。

とりあえずケースに取り込んで生かして持ち帰った。

色がついて体が固まったところで写真を撮り直し。

背面


腹面

ハナアブっぽいけど。こんな翅脈はハナアブ科にはない。

・・・・尖った産卵管・・・・
ここでアタマアブ科が頭に浮かぶ。

アタマアブ科にこんな模様付きの種類がいたっけ?
と思いながら半信半疑で双翅目の掲示板、
「一寸のハエにも五分の大和魂・改」の過去ログを検索。
すると既に似たような種類の質問と解答があり、
検索表付きの論文のURLまで示してあった。

ありがたや〜と早速論文をパソコンに保存しようとしたらなぜか既に保存済み。

???

以前スレッドを読んだときに保存していたらしい。
年を取るとはこういうことか!

それはさておき論文を眺めてみましたが、
記載はオスについてだけで書かれており、
今回採ったメスでは調べを進めることが出来なかった。

・・・残念。

とりあえず、
アタマアブ科のNephrocerus属と言うのは確かなようだ。

でもこんな端っこの虫、属が判っただけでも良いか。

しかし、この種類はアタマアブ科にしてはかなり大型。

アタマアブ科の幼虫はウンカ・ヨコバイなどの同翅目に寄生するそうだが、この大きさを担保できる寄主とは何だろう?

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2015.4.22追記
ezo-aphid様より情報戴きました。
Nephrocerus属はアタマアブ科の中では特異的にガガンボ科の成虫に寄生するそうです。
詳しくはコメント欄をどうぞ。
変わった奴だなぁ
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コミミズクとか?
アワフキムシでもいけそう。
大型のハネナガウンカも許容範囲に入りそう。

ミミズク(昆虫の方)だったらオモシロイのに。。。

ではまた
2015年4月17日 | 記事へ | コメント(5) |
| 昆虫-その他 |
2015年04月15日(水)
お地蔵さんの卵
お地蔵さんの、と言うよりお地蔵さんに産み付けられていた卵。

3月28日に見つけた。
表面に特に彫刻も無いのでヤガ科ではない、くらいしか判らない。
黒真珠的な?

試しに10個ばかり剥がして持ち帰った。

5日後に孵化。
生まれたては頭でっかち、体長2mm。


腹脚1対、尾脚1対。
シャクガ科でした。
としかこの時点では判らない。

試しにクヌギの若葉を与えると問題なく食い付いた。
2日後、パツンパツンに太って体長は2倍になる。
頭部は硬いので生まれたときの大きさのまま。

その翌日、脱皮して2齢幼虫になる。

うん?顔にうっすらと「どくろ」マークが、

お尻を見ると、、

お馴染みニコちゃんマークが。

ヒロバトガリエダシャク Planociampa antipala でした。

終齢幼虫は以前に紹介済み。
-->「オシリがにこにこ
2齢で特徴出るのね。
さすが普通種?

おまけ
シャクガ科の腹脚は3対退化消失しているのが普通だけど、痕跡的な腹脚が残っていることがあります、の図。


ではまた
2015年4月15日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-チョウ・ガ |
2015年04月09日(木)
黒い角
気が向いたときに時々持って帰る腐葉土。

3月の中旬に持ち帰った腐葉土にいた微小貝。

ミジンヤマタニシ Nakadaella micron
大人になっても直径2o弱の大きさ。
でもいっちょ前に蓋がある。

腐葉土には極々普通に見られる貝である。

その中に少し変わった者を見つけた。

蓋のあたりが黒い。

角も付いている。
ちゃんと写ってないけど、角は1対。

どう見ても何かに寄生されているように見える。
こんな小さな貝につくとは物好きな寄生虫もいたものである。
これは何が出てくるかも確認せねば、
とガラスシャーレに隔離して置いておいた。
それが出て来てました。
いつの間にか。。。
で、死んでカビががが
正確に言うと月曜には見たので丸二日見ていなかっただけである。
とりあえずアルコールをかけて写真を1枚。

土を外そうとしたら、毛が外れてばらばら散らばっていくので触るのを諦めた。
見ただけでノミバエ科というのは判る。

ノミバエ科と言うことは。素人ではほぼ同定を諦めた方が無難なグループである。

ノミバエと言えば生活史が多様なことでも知られる。
なかにはアリンコに寄生して頭をちょん切って中身を食べる種類もいるそうだ。(うろ覚え)

ところでシャーレには別のミジンヤマタニシもいれていたのだが、
アルコールをかけた後でよく見ると蓋に卵が産み付けられていた。

他には生き物を入れていないシャーレだから
羽化したノミバエが死ぬ前に卵を産み付けたのだろう。

単為生殖するのかも気になるところ。
だけどアルコールをかけちゃったから駄目だろうなぁ。

おまけ
羽化後の殻

食べた後の貝殻を利用して敵から身を守るように蛹化しているようだ。
よく考えてますな。
2本の角は双翅目だから前方気門が伸びたものと思われる。

ではまた
2015年4月9日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-その他 / 生物一般 |
2015年04月03日(金)
ハルノチビミノガ
日曜日は雨模様でいまいちだったが、土曜日は天気も良く休みだったので、
私的スプリングエフェメラルであるヘリグロホソハマキモドキを見ることが出来た。

私の思うスプリングエフェメラルの条件とは
・早春の一時期に発生する。
・昼行性でお日様が出ると活動する。
・カワイイ、あるいは美人である。
なので、私的には本種も条件をクリアしているのである。

与太話はおいといて、、、

そこに行く前のお寺の裏手の林の中。
木の幹にいたトビケラのような昆虫。
ハルノチビミノガ Kozhantshikovia vernalis
前翅長5mmの小さな蛾である。
幼虫は小さなミノムシで地衣類を食すそうだ。
♀はオオミノガほど運動器官が退化しておらず、
翅は退化して無いが脚はあって、ミノの外に出て交尾、産卵するそうである。

トビケラっぽく見えるのは鱗翅目の由縁たる鱗粉の幅が狭く、
毛のように見えるせいだろう。
それでもぼんやりした水玉模様があって少しオシャレ。

前翅鱗粉の拡大。

光学顕微鏡の接眼レンズにオリンパスのコンデジTG-3を直接当てて撮影。
細い鱗粉。

試しにTG-3単体で最大倍率で翅面を撮影したのがコチラ。

元画像を50%縮小して、800×550ピクセルを切り出したもの。

なんとなく鱗粉の形が判る。最近のコンデジの威力は凄まじい。

翅を拡げた状態。
ハルノチビミノガ Kozhantshikovia vernalis

本種は本州中部以西に分布。なお、
中部以北には出現期が1・2ヶ月遅いナツノチビミノガ K.aestivalis が分布する。
両種は鱗粉の形が違い、ハルノチビミノガの前翅鱗粉は画像のように欠刻が1個あって矢尻状なのに対し、ナツノチビミノガでは欠刻が2個あるので区別可能とのこと。

おまけ
ハルノチビミノガ♂ゲニタリア腹面


ハルノチビミノガ♂ゲニタリア側面
サックスとファルスが非常に長く、他種から容易に区別できるとのこと。
ファルスは先端が少し曲がってステッキのよう。

ハルノチビミノガ♂ゲニタリア斜め下から


ではまた
2015年4月3日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-チョウ・ガ / 交尾器(genitalia) |
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