ニックネーム:Acleris
年齢:おぢさん
都道府県:兵庫県
春の林で耳をすますと、パラパラと雨のようなかすかな音が聞こえませんか?それはいもむしのうんちだったりするんですが、ココではそういうチッコイ自然を紹介しようと思います。

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2015年07月31日(金)
ヒロクチバエ科の1種
地域限定で生き物ブログをやってると、
だんだん名前の判る種類が減ってくる。
と言うことで、今週も名無しの虫。

日曜日、涸れかけたコナラの樹液にいたハエ。

一見してハナアブのようなハエ。
丸っこくて翅に模様がある。
撮ったら採れないの法則が発動する前に早々に確保した。
暗い林内では判らなかったが複眼が非常に美しい種類である。
ハエにはこんな種類が多いが標本にするとことごとく退色してしまう。

色があせる前に撮った頭部。
ヒロクチバエ科の1種 Platystomatidae Gen. sp.

ヒロクチバエ科の1種 Platystomatidae Gen. sp.背面。


ヒロクチバエ科の1種 Platystomatidae Gen. sp. 翅脈。


ヒロクチバエ科の1種 Platystomatidae Gen. sp. 腹部を腹面より。
♀のようだ。

手持ちの図鑑類には全く出てこないが、ネット上にはチラホラと見掛ける。

「一寸のハエにも五分の大和魂」という双翅目の掲示板に、2012年の5月に採集された同種と思われるヒロクチバエのスレッドが、たっている。
そこでは「PterogeniaかEuprosopiaの1種だと思います」というレスがあった。が結論は出ていなかった。

また、今年に入ってチラホラとツイッターのタイムラインでも見かけるし増えているのかも?

はたして未記録種か未記載種かはてさてどっち?

ではまた
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2015年07月23日(木)
「ずかん 虫の巣」
小さな写真を提供しただけなのに献本して戴いたので宣伝しておきます。

「ずかん 虫の巣」技術評論社発行
編集は株式会社ネイチャー&サイエンス

紙だけでなく上のリンク先やアマゾンではKindle版の電子書籍もある。

昆虫写真は一線で活躍されている昆虫写真家の安田守さんや、
専門の研究者の方のこの人でしか撮れないだろう、
という画像がたくさんあって子供向けとは思えない
贅沢な本である。
子供向けなのに学名まで書いてある。
昆虫のイラストならこの人、で有名な?
いずもりようさんのイラストも可愛くて良い。

夏休みに入ったばかりだし、自由研究のお供に1冊いかが?

みんな買ってね。って私には一文も入りませんが、、、

ではまた
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2015年07月18日(土)
クロギンスジトガリホソガ
今週は忙しかったので、見た虫貼るだけ。

クロギンスジトガリホソガ Ressia quercidentella

葉っぱの上を走りまわっていた。
この間の小蛾も本種もカザリバガ科。
この科の蛾はいつもくるくる走り回っている気がする。

ではまた
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2015年07月11日(土)
正月でもないのに出初め式、みたいなハチ
日曜日、目の前を丸っこいハチが飛んで
柵の向こうのキュウリの蔓に止まった。

ううう、遠い。


等倍でトリミング。
スジボソフトハナバチ Amegilla florea

和名は古い図鑑ではスジボソコシブトハナバチとされている。
新しい図鑑で改称されている。

例えば、
「南西諸島産有剣ハチ・アリ類検索図説(北海道大学図書刊行会.1999)」ではコシブトハナバチ科 Anthophoridae のスジボソフトハナバチ、
なのに
「新訂 原色昆虫大図鑑III(北隆館.2008)」ではコシブトハナバチ科のスジボソコシブトハナバチ、
になっている。これは改訂前の和名を踏襲しているのだろう。

去年発行の
「日本産ハナバチ図鑑(文一総合出版.2014)」ではコシブトハナバチ科は亜科に格下げされ、ミツバチ科 Apidae に統合されている。
ミツバチ科のコシブトハナバチ亜科、フトハナバチ属 Amegilla
で、和名が
スジボソフトハナバチ Amegilla florea


大顎で蔓に噛みついて、脚を縮めて浮かせている。
なんと器用な。。。
よく見ると、長い小顎を蔓に沿わせている。
キツツキの尾羽みたいにして体を支えているよう。

正月になると人間もハシゴの上で似たことやってますな。

本種を含むコシブトハナバチ亜科の♂は、このように蔓や枯れ茎、
崖にぶら下がった根っこ等に噛みついて、大顎だけで夜を過ごす習性がある。
例えば「アオスジコシブトハナバチ」で画像検索すると、列をなしてぶら下がっている画像を見ることができる。

何だろう?この方が楽なのだろうか?
虫は小さくて軽いから、人が思うほど負担は無いのかも。

近所では真夏の朝顔などで♀が吸蜜しているのを見ることがある。
7月はじめに見たのは初めてである。

確認のために採集した。
スジボソフトハナバチ Amegilla florea

複眼がキレイ。タマムシ的。

本種の近縁種にシロスジフトハナバチ A. quadrifasciata がいるが、腹部の白帯の太さとか顔の模様、あと触角の鞭節の比率などで区別すると図鑑にあった。

スジボソフトハナバチでは♂第1鞭節は第2と第3鞭節の和よりやや長い。(第1:2+3=1:0.9)
対してシロスジフトハナバチでは第1鞭節は第2と第3鞭節の和より明確に短いそうだ。(第1:2+3=1:1.5)

ハチの触角用語。
柄節(へいせつ)Scape
梗節(こうせつ)Pedicel
鞭節(べんせつ)Flagellum

おまけ
お手軽に深度合成した、
スジボソフトハナバチ Amegilla florea ♂の顔

上唇中央の茶色いのは模様じゃなくて汚れです。

ではまた
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2015年07月03日(金)
カザリバガ科の1種
日曜日のお散歩コース。
葉っぱの上で荒ぶっているミクロがいた。
ぐりんぐりんと走り回ってた。

ミクロというのは比較的原始的な蛾類の多くが小型であることから、これらを総称してMicro-Lepidopteraと呼ぶ。
このことから、蛾の研究者は小蛾類を「ミクロ」と呼ぶ。
(なのでヤガ科のコヤガやシャクガ科のヒメシャクをミクロと言うと、「それは違う」と言われます。)

それはさておき、今日はこのミクロ、数カ所で見られた。
ちょうど発生期のよう。
落ち着いて止まっている個体をパチリ。
カザリバガ科の1種 Cosmopterigidae Gen. sp.

かなり以前から存在は知られているが学名未決定種。
カザリバガ科の中ではカサリバガ亜科は割と解明されているが、
他の亜科では研究者がいないため、名無しの状態が続いている。
つまり、画像の種はカザリバガ亜科以外の何か、である。

以前紹介したスグロコブカザリバも学名未決定のままである。
こちらは皇居の調査で得られた種なので和名だけでも付いただけましな方かも知れない。


おまけ
翅を拡げた状態、♀。


翅を拡げた状態、♂。

なんか変な毛が隠れてた。
♂にしかないのでおそらく交尾の際に♀をなだめる物質を放出するのだと思われる。

小さな蛾も捕まえてみると不思議な構造がありますな。

ではまた
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