ニックネーム:Acleris
年齢:おぢさん
都道府県:兵庫県
春の林で耳をすますと、パラパラと雨のようなかすかな音が聞こえませんか?それはいもむしのうんちだったりするんですが、ココではそういうチッコイ自然を紹介しようと思います。

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2014年04月18日(金)
もふもふハバチとツルツルいもむし
日曜日の神戸は雨の予報だったがなんとか降らずに済んだ。
が、1日中どんよりとした曇りだった。
ので、春だと言うのに虫の出はいまいち。

お散歩の途中、風のない谷筋の草地で一休み。

風の当たらない所は結構ハエやらなんやら飛んでいる。

ボケッと眺めていると、ハエ以外のものがちらほら。
ハバチの類い。
Hemichroa属の1種?

前翅径室に径横脈を持つ
前翅肛室は脈の癒着により二分される
前翅の2本の半上脈は同じ肘室につながる
などの特徴からそうかなぁ?と思った。

兵庫県には
Hemichroa paramushirensis パラムシルハバチと、
Hemichroa nigrithorax の2種の記録がある。
写真のは胸部が黒くないからパラムシルの方かなぁ?

こちらは、もふもふと暖かそうなの。
アケビコンボウハバチ Zaraea akebii

棍棒状の触角が特徴的なコンボウハバチ科の仲間。

顔面


♂なので複眼が大きい。
毛深いのも相まって、あまりハチらしくなく、ハナアブ的な顔つきである。

翅脈


幼虫は5月頃アケビで見られる。
アケビコンボウハバチの幼虫

幼虫は毛がないツルツルいもむし

デジカメで撮ったのがあったと思ったのだが、
見つからなかったのでケータイカメラの画像。

蛾の幼虫と違う所は、個眼が一対しかないこと(蛾では通常6対)、
腹脚が5対以上あること(例外あり、蛾では4対以下)など

刺激を受けるとすぐトグロを巻く。


ではまた
2014年4月18日 | 記事へ | コメント(0) |
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2014年04月09日(水)
跳ね繭の羽化
この日曜日はお散歩に出たものの、非常に寒く、
おまけに雹まで降った。
4月なのに!?
神戸なのに!?
一瞬のうちに溶けていきましたが、、、

また、時々覗く晴れ間にキモンハバチの1種Pachyprotasis sp.が
日向ぼっこに出てきたりしてましたが、
風も強く、他にはイボタガを見たくらい。

閑話休題(?)

昨年記事にしたアシナガバチの巣に寄生していた跳ね繭が先週一匹羽化した。
体長約13mm。この画像は羽化1週後

配色はアシナガバチヤドリヒメバチLatibulus nigrinotumだと思うのだが、ネットで見かける写真と腹部の雰囲気がずいぶん違う。
なんというか、腹部があまりごつごつしていない。この画像は羽化直後


(ピンぼけだけど)裏側

???

小西先生の「日本産ヒメバチ目録」に本種を見つけたが、春型の♂がなかった。

模様は一致しているので、腹部はだんだん変わっていくのかしらん?

気になるのは既知の寄主がフタモンアシナガバチとキボシアシナガバチとコアシナガバチの割と小型のアシナガバチで、こちらは大型のキアシナガバチに寄生していた事。

未知の別種だったりするのかな?ヒメバチだし。

残りの繭が羽化したらまとめて誰かに見てもらおうか。
私には判断つきません。

ではまた
2014年4月9日 | 記事へ | コメント(0) |
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2014年04月03日(木)
ミジンキヒメシャクの幼虫
昨年の暮れ、お散歩コースの落ち葉と腐葉土を
ひとつかみ持ち帰って、タッパーに入れておいた。

それを時々ルーペで覗いていたのだが。。。

ある日、小さなシャクトリムシがいるのに気が付いた。

室内で暖かいせいか、モヤシのような雑草が芽生えてくると、
それを少しかじったりしていた。

体長は15mmあまり。
側面


背面

腹部の毛はよく見ると、平たくてしゃもじ状。

3月に入って採ってきたハコベを入れてやると、それも
チビチビかじり、なかなか大きくならないねぇ、
と思っていたら、そのうち見なくなった。

あれで終齢だったようだ。
蛹化したのかな?と楽観的予想。


で先週、ちみっとしたのが羽化していた。
ミジンキヒメシャク Idaea trisetata
と思う。

ちみっとして、なおかつ地味。前翅長7.5mm

裏側。

止まるのには前脚と中脚を使い、後脚(矢印)は畳んでいる。


近縁種が多数いる属なので交尾器を確認。

全体側面


ファルスをはずして腹面図。


バルバの構造が判りにくいので斜めから


ファルス側面


ファルス背面





図鑑に交尾器のプレパラート写真はあるのだが、
押し潰されていて立体構造が把握出来ない。。。

とりあえず一番似てるのが、一番普通種のミジンキヒメシャクなので
これで良しとしよう。

違ってたら誰か教えてね。

おまけ、展翅中の同一個体。

大蛾類だけど、ちっちゃいので微針標本。。。
開張14.5mm

ではまた
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2014年03月25日(火)
おかもとさんの奥さんと卵
ぼつぼつと春の花が咲き始めて、暖かくなってきた神戸です。

先々週の蛾から。

オカモトトゲエダシャク Apochima juglansiaria

♀なので、触角は糸状。

特徴的な静止姿勢から遠くからでもそれと判る種類。
どの角度で撮るか、いつも悩んでしまう。
似たのにクワトゲエダシャクとキイロトゲエダシャクがいるが、
お散歩コースでは見たことないので、間違う心配はない。

変わった形をしているけども個体数は少ないと言うことはなく、
灯りに飛んできた♂を早春によく見かける。

ただ、♀は灯りに飛んでくる習性がないので、
♀を見た人は少ないそうである。
この♀は看板に止まっていたのだが、
よく見ると下方に卵を産み散らかしていた。

なかなかスパルタんな産み方である。
もっとも幼虫はいろいろな広葉樹を食べるので、
適当に糸を引いて飛んでいけば、
なにがしかにありつくことが出来るのだろう。

卵の拡大。

景色が写り込んだのか「猫目石」みたい。


卵の拡大、ストロボ使用

ほんとは無地。だけど何か宝石みたい。
オパール?

拙ブログのオカモトトゲエダシャク過去記事。
♂成虫
ワタシはしなびた枯れ葉です。
幼虫
私はうんち!
弱齢幼虫
生まれたての季節
中齢幼虫
鳥うんち

結構登場してる。

ではまた
2014年3月25日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-チョウ・ガ |
2014年03月19日(水)
もうひとつのびすとんくん(ちゃん)
春の陽気がやって来たお散歩コース。
ウラジロノキの幹にとまる、びすとんくん。
トビモンオオエダシャク Biston robustus

名前が長いので、ごく一部の人は属名から「びすとん」と呼ぶ。

前から見ると、

ギンギツネのような白い襟巻き。
お洒落な♂である。

お次はこちら。

翅を屋根型にたたんでヤガ科のような静止姿勢。
見たことが無い。
その場で「キリガみたいのがいた。」と呟いたのだが、、、

帰って調べたらシャクガ科でした。
チャオビトビモンエダシャク Biston strataria の♀

帰ってから撮った触角の見える画像
チャオビトビモンエダシャク Biston strataria の♀

最初のトビモンオオエダシャクと同属である。
こちらもびすとんくんであったか。
いや、おんなの子だから、びすとんちゃんか。

同属のクセに止まり方違いすぎやろ!
ただ、図鑑の展翅標本は似たような形をしている。

似たもの同士で止まり方が違うというのは、一寸の虫さんも言っておられたが、オオミズアオとオナガミズアオの関係に似てるかな。

さて、本種は割りと個体数は少ないらしい。
少ないと言っても、チャオビトビモンエダシャクでネットを検索するとたくさんの画像がヒットする。

ただ、♀は灯りに飛んでくる習性がないため採集例が極端に少ないそうである。
珍しく良いものに出会えた。ふひひ。

ではまた
2014年3月19日 | 記事へ | コメント(0) |
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