ニックネーム:Acleris
年齢:おぢさん
都道府県:兵庫県
春の林で耳をすますと、パラパラと雨のようなかすかな音が聞こえませんか?それはいもむしのうんちだったりするんですが、ココではそういうチッコイ自然を紹介しようと思います。

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2014年10月17日(金)
和名はついたけど、学名未決定種・・・・・ズグロコブカザリバ
近所の山に知らない爺さんが植えたバナナ。

毎年、秋口に花は咲くがすぐに寒くなるので
実が大きくなったためしがない。

その垂れ下がったバナナの枯葉をシバいて落ちてきた蛾。
ズグロコブカザリバ Ascalenia sp.
全長5mmのチッコイ蛾。
普通種だけど、学名未決定種である。

展翅標本

こちらは2008年8月に三田市の中央公園で採ったもの。
仕事の途中休憩に寄って、剪定した枯れ枝を積んであるところを
シバいたらいっぱい落ちてきた。
体の油が浸みて黒ずんでしまった残念標本。
ネットを見ると、もっと黒っぽい個体もいる。

本種は古い図鑑には載っていない。

私の知る限り、初出は以下のサイト。

みんなで作る日本産蛾類図鑑

このサイトでは、カザリバガ科 Cosmopterigidae 亜科和名なしのChrysopeleiinae
として画像があり、
東南アジアのAscalenia thoracista (Meyrick, 1915)に酷似するが、
日本で採集されたものだけで交尾器の違う複数種が認められるため、
属不明種とされている。

図鑑類で初めて名前を見たのはこれ。
「日本の鱗翅類(東海大学出版会、2011)」。
カザリバガ科Cosmopterigidae コブカザリバガ亜科 Chrysopeleiinaeとされ、
世界に22属270種が知られる、とある。
日本からはAscalenia sp.が2008年に記録、と書かれている。
ただし図はない。

画像がある図鑑はこちら。
「日本産蛾類標準図鑑III(学研、2013)」
この図鑑では亜科から科に昇格し、コブカザリバガ科 Chrysopeleiidae とされている。
学名はAscalenia sp.のままであるが、和名は新称され、ズグロコブカザリバとある。

2014.10.18 追記
コブカザリバガ科と言うのは、より伝統的な体系に従った場合で、
新しい(まだこなれていない)体系では亜科にしているそうです。
昨年、蛾のmothprog先生とツイッターでやりとりしているのを思い出しました。
やりとりはこちら--> https://twitter.com/mothprog/status/298441320475807745


ではまた。

2014年10月17日 | 記事へ | コメント(0) |
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2014年10月10日(金)
ぽわぽわの虫
しばらく前、アラカシの葉裏にこんなものが。

2014.9.21
最初、アゲハモドキの幼虫か?と思ったが、
ミズキを食べるものがアラカシにいるわけがない。

よく見ると、ヒメカゲロウ類の幼虫に挟み撃ちにされている。
ヒメカゲロウがいるのなら、アブラムシ系?
右下のはヒメカゲロウの脱皮殻?
長らく居着かれているらしい。

そっと撫でてみると、ぽわぽわが取れて本体が見えた。
脚が見えるようだし、カイガラムシでは無さそう。でも、
アブラムシによくある角状管(甘露を出すところ)が見あたらない。


こう言うのは以前にも見た。
2009.9.23 これもアラカシ。
写真には撮っていたが、このときも採集とかはしていないので謎のまま。


似たようなのはないかと、画像フォルダを漁ったら、
ススキに付いていたものがあった。
2008.10.12


拡大

有翅虫が写っている。
よく見るアブラムシの有翅虫は翅を屋根型に畳んでいるが、
このアブラムシは左右の翅を重ねて平らに畳んでいる。
これはヒラタアブラムシ亜科 Hormaphidinae の特徴だそうだ。
また、この亜科は角状管が未発達の種類が多いようだ。

と言う事はアラカシのもヒラタアブラムシ亜科かも。

吸汁して余った糖分は甘露にしないで
みんなワックスに変換しているのだろうか。

よく見るアブラムシは甘露を出してアリを手懐けて
ガードマンにさせている事が多い。
でも、このアブラムシは大量のワックスで
物理的に外敵から身を守っているのかも。

ヒラタアブラムシの仲間は季節によって
寄主転換する種類が多いと聞く。

が、手持ちの図鑑ではアラカシやススキでこんなに
ぽわぽわになる種類は見つけられなかった。

誰か知ってる人いる?チラッチラッ

ではまた
2014年10月10日 | 記事へ | コメント(0) |
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2014年10月03日(金)
アライグマの死体
生き物は必ず死ぬ。
でも自然界では大概が食べられてしまって死体を見ることは少ない。

のだけれど、

この間、ケモノの死体を見つけてしまった。

たまに通る沢筋、途中から渇れ沢になるあたりにあった。

すでに腐乱死体。。。

苦手な方は見ないでね。
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腐乱死体貼るよ。
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ほんとに貼るよ。
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2014年9月15日撮影
自粛して小さめ画像。
頭胴長は、5・60センチと言ったところ。

うつ伏せで死んでいることから犬ではなさそう。
犬猫の死体は横に倒れた状態でしか見たことがないし。

うつ伏せで死んでそうなのはアナグマとかハクビシンなんかが浮かぶが、
こんな都会のそばにはいないだろうし、

となると、最近、増加が懸念されているアライグマか!

頭骨を確認したいが、でろんでろんで棒でつつくのもためらわれる状態。

ハエのウジが絶賛分解中。


ウゲゲゲ。
触るのはあきらめて、その場を立ち去った。

それから2週後、どうなったか見に行ってみた。
1回雨が降ったので増水したのだろう、
バラバラに白骨が散らばっていた。

ちょっと探すと頭骨が見つかった。
白骨化しているので、棒でつつく程度なら触れるかな?
と、
棒きれで動かしながら撮影。

2014年9月28日撮影
アライグマ Procyon lotor の頭骨

一応、保育社の原色日本哺乳類図鑑でタヌキやキツネ、アナグマやハクビシンの頭骨を見てみたが、一致するものはなかった。

ネットで検索して出てくるアライグマの頭骨とはよく一致しているので間違いないだろう。

実は当地では、2010年にはアライグマの存在が疑われることが起きている。

2010年の晩秋、オオスズメバチの巣を見つけたので、
冬になったら掘り返して虫捕りしようと思っていた。

それが、12月12日のこと、
前日まで♂のオオスズメバチがブンブン飛んでいたのに
掘り返されてしまって、わずかな巣の欠片しか残されていない、
ということがあった。
こんなところにハチ屋さんがいるのか?!と驚いたが、
巣の下の土までかなり掘り出されており、
なんだかヒトの仕業には見えなかったので、
巣の欠片や周りの土を持って帰ってみた。

そこで見つけた獣毛。


白黒まだらの毛。
たぶんアライグマである。

表面のキューティクル。
ガラス板に透明マニキュアを塗って乾きかけたところに押しつけて型どり。
自己流スンプ法である。
(スンプ法を知らない人はググってね。)
割とヒトの毛と似ている。

透過光で直接撮影。
ヒトと違って髄が太い。

このときは痕跡が毛だけなので、確定を避けたのだが、
死体まで転がっているなら、ほぼ間違いないだろう。

スズメバチの巣まで食べるとは、なんという悪食。

成獣は気が強く凶暴だと言われてますな。

そう言えば、たまに遠くで吠えてくる野良犬がいなくなった気がする。。。
アライグマに駆逐されたのかも?

参考;国立環境研究所「侵入生物データベース」アライグマのページ

あ、骨はどうしようかと思ったけど、置いてきました。
当方、虫屋ですので。

ではまた
2014年10月3日 | 記事へ | コメント(2) |
| 生物一般 |
2014年09月26日(金)
金色の羽毛・・・・・蛾です。
祭日挟むと仕事が押して押して、、、
虫貼るだけにします。

祭日に見かけたチッコイ蛾。

シラホシトリバ Deuterocous albipunctatus

トリバガ科 Pterophoridae に属す。

幼虫はブドウ科のおもに花や花芽を食べる。
成虫越冬。
分布は、千葉県と福井県以西の本州、四国、九州、対馬、屋久島、奄美大島、沖縄島、石垣島、西表島。国外では朝鮮半島南部、中国に分布。

図鑑には体全体が金色に輝く、とある。

執筆者の贔屓の引き倒しのような表現であるが、
白っぽい地味な模様が多いトリバガ科の中では
確かに美麗種である。

本種はシラホシトリバ亜科 Deuterocopinaeに含まれ、
前・後翅ともに3裂するのが特徴。
特に前翅が3裂するのはこの亜科のみ。
日本産はシラホシトリバとタイワンシラホシトリバ(石垣島)の2種を産す。

斜めから


正面から


オリンパスTG−3のお手軽深度合成機能で撮影。
後脚の距(きょ;可動のトゲ)がよく目立つ。

ではまた

2014年9月26日 | 記事へ | コメント(0) |
| 昆虫-チョウ・ガ |
2014年09月18日(木)
昆虫界のカメレオン?
カメレオンと言えば、周囲の色に合わせて皮膚の色を変化させ、
隠蔽擬態することで有名ですが、今回は捕食行動の話し。

日曜日に採ったハネカクシ
メダカハネカクシの1種 Stenus sp.

普段は隠している下唇を引っ張り出してみた(矢印部)
やたらに長い。

拡大

矢印部で2重になっている。
紙パックのジュースについている、伸びるストローな感じ。

この下唇の機能については、以前ツイッターで「まめだぬき先生」に教えて戴いた。

この下唇の先端は粘着状になっていて、トビムシをくっつけて食べるそうである。

この話を聞いて、カメレオンみたい、と思ったものである。

暇が出来たら、トビムシを捕食するところを観察してみたいものだ。

ではまた
2014年9月18日 | 記事へ | コメント(0) |
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