”阿修羅のごとく、1部”を全部ではないが、第3話だけ観た。
佐分利信が演じる、お父さんの浮気現場の家、の前で、倒れてそのまま死んでしまう母。の話であった。
このエピソードは、2部でも、常に回想される重要な展開であり、また、身も蓋もない辛い話であった。
このドラマでは、主人公は4人姉妹、と母、とほぼ女性であるが、唯一、佐分利信のお父さんも主役であろう。
この人生の最後の方で、道を踏み外してしまった老人、の役が、佐分利、というのがかなり適役であり、素晴らしかった。
八千草薫、加藤治子、風吹ジュン、いしだあゆみ、は勿論、それぞれのやや歪んだ人生を凄く巧みに演じていたが、やはり、この父の存在との絡みがあって、なおさら、面白いドラマになっていた。
それと、意外なところでは、いしだあゆみ、の恋人役、宇崎竜童、がとても、ポイント高くて絶妙。とにかく、登場人物の絡みがたまらない作品であった。
さてさて。
橋田 壽賀子のドラマが、どんなに鬼畜な展開になっても、血のつながり、とか家族を信頼していることが根底にあるのに対し、向田邦子の、阿修羅のごとく、は基本的に血縁関係ほど油断のならないものはない、という概念が前提なのが対照的である。
あくまでも私見ですが。。。
どちらが正しい、とかではなく、この考え方を肯定できるか、どちらの考え方を指示するかで、どっちのドラマをおもしろいと思うか分かれるんだろう。
現実、殺人事件なんて他人同士より血のつながったもの同士のことが多い訳で、家族だから、心から憎まないとか、普遍の愛がある、みたいな事を幻想だと思う人は向田邦子派なのかもしれない。
ちなみに、TVドラマ、時間ですよ、のファーストシーズンは、橋田が関与していたが、肌が合わず、すぐに離脱。しかし、セカンドシーズンから、向田邦子が参加した(その後、寺内貫太郎、も向田邦子である)。
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