鑑賞ワークショップの報告
11月8日、22日に、滋賀県立近代美術館で開催中の『アール・ブリュットーパリabcコレクションより-』で
ハコプロの山下が鑑賞ワークショップのナビゲーターをつとめてきました。
鑑賞ワークショップとは、10人程度の鑑賞者がグループになって
それぞれに作品を見ながら思うままのことをお喋りしていくワークショップ。
ナビゲーターは作品解説ではなく、
その場の交通整理係として、意見をつむぎ
より深く作品をみて、作品を自身にひきつけていきます。
今回とりあげた作品は
アロイーズ、ヴェリフリ、ラミレスの3作家。
いずれも20世紀初頭に精神病院で描かれた作品です。
ワークショップでは、みなさんから本当に面白い意見がたくさんでて
スリリングな時間となりました。
参加者のうち、全盲の方から感想メールをいただいたので許可を得て転載します。
彼は、みなさんの意見を聞きながら自分の頭の中に作品世界をイメージさせていました。
◆◇◆◇◆
当日鑑賞したのはどれも、作者の混沌とした内心の世界と、彼・彼女らの生きた社
会との関係をも指示すかのような、見るものに力強く訴えかけてくる生命力とで
もいうべきものに溢れた作品だったように感じました。
参加者のみなさん、最初は鑑賞しながらしゃべることに慣れていらっしゃら
ないご様子でしたが、その後はいろんな見方や意見が出ましたよね。アクセスビューで
は、今回のワークショップに何が描いてあるかをことばで説明するといったことを加え
たような鑑賞ツアーをいつも行っているわけですが、今回のワークショップを通じて、
ことばによるコミュニケーションを主とした共同的な鑑賞のスタイルは、障害の有無を
超えて、多くの人にとって楽しく、その感性や世界を豊かにすることができる可能性を
秘めているのではと実感したしだいです。
個人的には美術の世界のことはまだ全くといっていいほど知りませんが、ぼくらの側
から社会に対して、こうした鑑賞のスタイルを提起するとか、鑑賞会をナビゲー
トするといったことができるようになると、とてもすばらしいのではと考えたりします。
そのことが美術の世界にも、障害者の世界にも何らかの変化を起こせばとも思ったりし
ます。あっ、すみません。えらそうに!恐縮です。
◆◇◆◇◆
ミュージアム・アクセスビューについては、以下を参照ください。
http://www.nextftp.com/museum-access-view/
鑑賞ワークショップは、京都造形芸術大学で行われているACOPを
下敷きにしています。
これらの鑑賞術では、作品の価値は見る人それぞれの関係から生まれてくるという
哲学があります。
そうして見渡せば、世界は本当にワクワクするもので満たされているのです。
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2008年11月27日 15時30分
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図書室(研究・調査) |
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今はとりあえず循環プロジェクトの『≒2)東京公演ですが。
年明けたら市大病院でビックリリアンワークショップですが。
また声かけてください!
おひさしぶり。ブログ読んでくれていたんだね、うれしいっす!
そうだよね、けい子ちゃんを呼んでの鑑賞ワークショップもいいね。
けい子ちゃんが女優デビュー?する「循環プロジェクト」の東京公演は以下のブログで。
http://blog.livedoor.jp/sakuraikura/archives/cat_50024927.html
大阪市立大学付属病院のビックリリアンワークショップは、
またお知らせしますわ。
いろいろ楽しいわねー。