イントロ:面としての奈良
GW連休前の天気の良い日をねらい、奈良に行った。平城京遷都1300年のイベントが始まったばかり。朝、電車に乗って30分、JR奈良駅到着、駅前から平城京まで無料のシャトルバスで15分。
高校生から幼稚園まで校外学習で沢山の人。奈良のイメージアップにぬくもりのある木をベースにした仮設施設。始まったばかりで会場施設も少ないが、参加状況を見ながら拡大していくようだ。
最近の景気の状況もあるが、今回の平城京遷都1300年は、大きな箱物を作らないイベント。平城京の発掘整備としてできた、朱雀門に続き、大極殿のみが、今回の唯一の箱物。基本コンセプトは、奈良県全体を面としたイベント会場として設営し、地域ごとに多彩な企画を競わせる。旧来の箱物イベントから脱却する点では、時代的には良かった。京都に比べ、日頃あまり奈良に目の向かない人々を広く集めるには良いチャンス。
平城京歩き:その秘訣は
広い平城京跡なので、人が多くても歩き回れる。お薦めポイントは、新たにできた「大極殿」は見てみたい。日本の伝統的な木造建築技術で復活させた歴史的遺産。建物内の赤い木組みの天井、周りの壁画はなかなか素晴らしい。
次が、実物大の遣唐使船に併設された「平城京歴史館」(入場料500円で整理券の確保が不可欠)。コンパクトな各ゾーンでは、アニメと映像でこどもから年寄りまで40分程度で楽しめる。東アジアの先進的な知識と技術の獲得のための、海を渡った遣唐使の涙のロマンが伝わってくる。また、バーチャルリアリテイ映像で上からワイドの角度からみる平城京のイメージは、圧巻だ。さらに、会場エリアの端の遠くにある奈良時代の日本庭園もおすすめ。
平城京あるきの秘訣は、午前中早い目に行き、歴史館のところで整理券をまず確保する。あとはその時間に合わせて、その他を回り、お昼を食べ時間を調整するのがよい。
留意点:食堂は少ないので、おにぎりなどを持ってくる。食べる場所は天気ならどこでもOK。当然、お茶や帽子は必須。中での確保は難しい。
奈良を見る:レンタサイクルのおすすめ
上手く平城京を見終わったら、こんな機会に近くの唐招提寺や薬師寺に行くのか、また、奈良市内の東大寺・興福寺・奈良まちなども良い。しかし、歩いて回るのは大変、おすすめはレンタサイクル。私はJR奈良駅前で借りた。
日頃予約申し込みだけの遺跡、春日大社や新薬師寺に近い「頭塔(ずいとう)石仏」を見に行った。階段状に石を積んだ土塔(木製の塔ではないのが珍しい)。奈良時代の石仏のレリーフが見られる。さらに、戦後からずっと大和路を撮り続けた写真家「入江泰吉写真美術館」に行った。「奈良らしい余情あふれる作品」に接して、また奈良が気に入った。帰りは、「視覚の魔術師=エッシャー展」を見て、ヨーロッパ絵画と浮世絵との関係性にまた感心した。
奈良を面として回るのには「歩き」は難しい、次回、夏の暑くなる前に、家からサイクリングで奈良の風景を楽しんでみたいと思っている。
|