ニックネーム:団塊フリーター
性別:男
都道府県:大阪府
2007.3.31定年退職

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2012年05月17日(木)
5月イベント第一弾:宇宙時空間in中之島まつり
イントロ:干支とおなじ中之島のドラゴン
 ゴールデンウイークが終わって2週間。5月は私にとってはイベント集中月間。まだ片付いていないが、一つずつそれぞれの活動の整理してみる。
 G.Wの「中之島まつり」に連動して、宇宙の展示イベントを開催、今年で3回目。気候不順で荒れ模様のG.Wの天気のせいか、昨年よりも、昇龍の期待ははずれで、少し人の出も少ないようだった。それでいて「宇宙時空間」会場には、およそ毎日8百人ほど入場。毎年のリピーターもいて、それなりに盛況だった。

今年の目玉:5月は「宇宙・天文月間」 
 昨年の目玉は、奇跡の生還をはかった「はやぶさ」物語と、地球観測衛星「だいち」の東日本大震災の衛星画像地図=「宇宙からみた地球」。
 今年2012年5月は「宇宙・天文月間」。話題の中心は282年ぶりの「金環日食」(5月21日)、それと共に、新たな観測衛星「しずく」(注1)打ち上げ目前(5月18日)の2つ。


 それ以外にも話題は多い。大阪発のまいど1号に続いて、大学の手作り超小型衛星が打ち上げられる。7月にはプロイテレス(大阪工大)がインドから、来年にはOPUSAT(大阪府大)がH2ロケットで種子島から。
 山崎飛行士と宇宙に一緒に行ったアサガオの二世・三世の「NAOKOアサガオの種」を市民に配布したのも人気があって400袋がすぐなくなった。
 昨年に続いて、無重力空間での植物の栽培など「宇宙ミニ農場」も関心が深い。中小企業の企画内容も、映像説明なども増え少しずつ充実してきた。
注1)水循環変動観測衛星「しずく」:http://www.jaxa.jp/countdown/f21/index_j.html

宇宙時空間を楽しむ:市民と共に
 例年行っている、衛星や地球儀などのペーパークラフトの製作に、子どもも大人もチャレンジする。こんなに何かに熱中できるのも、楽しい一時。宇宙服も、親子で着るのも多いし、こどもが宇宙服を着ているのはめちゃかわいい。毎日20名以上のボランテイア学生スタッフも、さまざまな年代の人との会話は、貴重な体験、「ぜひ、また参加したい」との声も嬉しい。
 「市民と宇宙」をキーワードにした楽しいコミュニケーションの進展し、定着してきた。
注2)「宇宙時空間2012in中之島」http://www.kaspi.jp/works/tspace2012.html

イベントの成果は何か:連携と交流 
 中之島まつり10万の参加者の一部には、宇宙への関心を広げてきた。しかし、成果はそれだけか?というと、もっと大きいものがある。関西における広い意味での宇宙に関するネットワークの拡大である。日本宇宙少年団(YAC)と共に京都中心に活動するNPO星空ネットワークも共催、大阪府大だけでなく、関西学生星のネットワーク(KSSN)などの学生ボランテイアも進み連携は広がり、団体間の交流も活発になった。このネットワークの広がりと、一週間延べ150名ものボランテイアパワーは大切にしたい成果でもある。
 
エピローグ:体力・気力が勝負 
 宇宙への関心の広がる中、昨年のブログに「社会不安、将来の展望が見えない今の時代には、意外に『夢は宇宙にある』のかもしれない、そんな気がした」と、書いた。そんな中、次回をどうするのか、会場の確保の問題もあり、まだ見えていない。
 個人的には、昨年、1週間の中之島まつりの後に、腰痛になり、半年以上も歩行困難と事態に突入。体力の衰えを感じる最近、今年は風邪引きでG.W中は、ほとんど声も出なかったが、終わって2週間、やっと回復したのが幸せ。まあ、今後のことは「ケセラセラ」の心持ちで、できることをする、そんな心境・・・
 


2012-05-17 10:45 | 記事へ | コメント(0) |
| 事:プロジェクト / 科学技術 |
2012年05月01日(火)
名古屋紀行:食とアートをじっくり味わう
イントロ:2大テーマ探求の小旅行
 4月27日・28日と近鉄アーバンラーナーで、名古屋に行った。近い所ながら、愛知万博、仕事の会議、意外にじっくり名古屋に行ったという記憶はない。そんな中で、今回は何をしにいったのかと問われれば、「食とアート」。まあ、今年の2大テーマの探求のため、夫婦でゴールデンウイークの先駆けに出かけた。

進化する日本画:田淵俊夫展
 今日の日本画壇を代表する作家、田淵俊夫の展覧会が、名古屋で2つ同時に開催されている。作品のテーマは「植物と風景」。植物は、あさがおの四季を描いた<<流転>>、長谷川等伯の松林図を思わせる水墨画の<<すすき>>。風景は、飛行機から見る<<大地悠久・雲海富士>>山、現代の街角として夜の名古屋市の市街地を描いた<<刻>>など沢山あり、古くさいイメージの日本画から脱皮し、どれも見応えのある作品。
 「生命の連鎖である植物」と、季節・時間と目の前に写った「感動の風景」を、伝統的な岩絵の具で、多彩な表現手法と技術を駆使して描き、日本画の持つ「装飾性と精神性を継承」した現代の画家・田淵俊夫、素晴らしい。

旅には食がつきもの:名古屋食紀行
 名古屋駅に着くなり、昼飯は「きしめん」。うどんとは異なり、柔らかいながらも腰のしっかりした食覚。美術館の後の3時のおやつは、わらび餅。買い物では、帽子屋さんを見つけ、気に入ったストローハットを買って満足。ホテルにチェックインしてから、夕食に出かける。次は「名古屋コーチン」の焼き鳥の店。手羽先やつくね、焼き鳥と本場の味わい深い鶏肉を食べた。
 翌日のお昼は、名物の「みそかつ」。昼間から行列のできる本店に行き、そのボリュームに堪能。帰りは、大須観音をお参りし、「ういろう」を土産に買った。
 一通り名古屋の昔からの庶民的な店で、ゆっくり食べ、美味しかったので満足。食はほんとうに人間を幸福な気持ちにさせる。

エピローグ:パワーの源泉の探索は続く
 家電よりも自動車、大阪よりも元気な名古屋。そんなことが巷で言われる中、2日間で何かがわかったわけではないが、少し名古屋の雰囲気が味わえたような気がする。次はどんなテーマで出かけるのか、でかける機会がまたあれば良いのにと思う。まあ、まずは「食とアート」の探求で、心と体の感動を探したい。

 
(注1) 名古屋市美術館:「田淵俊夫展」いのちの煌(きら)めき
 http://www.art-museum.city.nagoya.jp/index.shtml
メナード美術館:「田淵俊夫展」わざの秘密
 http://museum.menard.co.jp/
・日本画の表現技法を駆使し制作する圧倒される技術
・日本画の顔料の画材を極めた優れた色彩感覚


(注2)「きしめん」:よしだ http://www.yoshidamen.co.jp/
「名古屋コーチン」串焼・旬菜:むかしやhttp://mukasiya.jp
「みそかつ」:矢場とん: http://www.yabaton.com/
「和菓子」:両口屋是清:http://www.ryoguchiya-korekiyo.co.jp/
「ういろう」:大須ういろう http://www.osu-uiro.co.jp/

2012-05-01 20:52 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年04月03日(火)
花会式:薬師寺の春の華麗な法要物語
花会式[はなえしき]

花会式:奈良に春を告げる行事
 3月31日、奈良・西の京、九百年以上続く伝統的な法要を見に行った。金堂の周りと中は、人でいっぱい。薬師寺の年間行事の中で最大のものだという。
 今回は、たまたま奈良天平時代の日本の伝統色が、色とりどりの造花として再現される体験講座の企画に参加した。
 花会式は、正式には「修二会」(注1)とも呼ばれる。東大寺の「お水取り」も同じ修二会であり、奈良に春を告げる行事として奈良の色々なお寺で行われている。薬師寺修二会には、十種の造花(注2)が、ご本尊に供えられるところから「花会式」として、親しまれて居るそうだが、今回、これも始めて知った。

花会式:神秘的な儀式
 舞台は、薬師三尊像の並ぶ金堂。その前に、並ぶ十種の造花。寺の近所の農家で、すべて昔ながらの方法で、染色も薬草などで染め上げたものを使い、丁寧に手作りで作られているという。よく見るとなかなかのもの。
 一方、法要というのは、お経を読経する退屈なイメージがするが、花会式(修二会)は違う。堂内には、法螺貝、鐘、太鼓などが鳴り響き、僧が刀を持ってお堂を疾走する、絶叫とも聞こえる読経があり、下駄音を響かせ堂内で回る「練行衆」の10名の僧で行う密教の儀式のような神秘的な法要でもある。

花会式:関連イベントもなかなかのもの
 花会式の奉納行事がある。可愛らしい稚児が着飾って行列するのもあれば、昔は貴族の楽しみであった香りきき当てゲームの「献香」(香道御家流宗家)もある。
 圧巻は、奉納演技の太極拳。中国武術健身協会会長の演技であり、中国皇帝の前での太極拳を演じるというパフォーマンスを見ていても楽しい。

花会式だけでない:写経による経営戦略
 薬師寺で有名なのは、写経を活用したビジネス。お写経を通して、心の安らぎと寺と人々の御結縁を図る、という檀家を持たないお寺でネットワーク基盤と経営基盤を確立する経営戦略。何百万人のお写経の納経供養料によって、この20〜30年で、金堂、西塔、中門、回廊の一部や僧坊の復興、玄奘三蔵院伽藍が建立、大講堂も落慶したすごい。平成の隆盛を誇るお寺・薬師寺。

花会式:エピローグ
 幸い、玄奘三蔵求法の旅をたどる天山山脈の雄大な「大唐西域壁画」(平山郁夫の壁画)、や、日本最古の美人画「吉祥天女像」も見れラッキーだった。
 奈良は家から近いのになかなか行くチャンスがない。今回は非常に良かった、出かけて実際にリアルに目の前でみると、本当に新しい発見に出くわす。団塊フリータとしての時間をもっと有効に活かさないともったいないとつくづく思った。

(注1)
「修二会」: 修ニ会[しゅにえ]とは、奈良の大寺が、国家の繁栄と五穀豊穣、万民豊楽などを祈る春の行事です。
・東大寺のお水取りも、東大寺における修ニ会の行事の一つ。

(注2)10種の造花:
梅、桃、桜、山吹、椿、牡丹、藤、百合、杜若(かきつばた)、菊

(注3)薬師寺:奈良西ノ京町に建立:南都七大寺の一つ:法相宗大本山:世界遺産
玄奘三蔵は法相宗の始祖:玄奘三蔵(600または602〜664)『西遊記』で有名な中国唐時代の歴史上の仏法僧
三蔵法師:もともとは釈迦の教えの「経」、仏教者の守るべき戒律の「律」、経と律を研究した「論」の三つを究めた僧を三蔵(一般名詞)
玄奘三蔵の「瑜伽唯識[ゆがゆいしき]」の教えの流れを継承している宗派が法相宗[ほっそうしゅう](現在、薬師寺と興福寺が法相宗の大本山)
平成3年(1991)玄奘三蔵院伽藍を建立。
平成12年(2000)12月平山郁夫画伯の玄奘三蔵求法の旅をたどる「大唐西域壁画」
<薬師寺の保有する国宝の有名なもの>
・吉祥天女像:奈良時代 
・薬師三尊像:白鳳時代金堂の仏様
・三重の塔:奈良時代:8年間の大改修工事に入った

2012-04-03 16:58 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年03月22日(木)
ベンシャーン: 安らぎと励ましの贈り物
イントロ:BEN SHAHN
 三重、愛知の植物工場を見に行ったので、ついでに名古屋まで足を伸ばした。名古屋市美術館のベンシャーン展(注1,2)を見た。
 写真と絵画とグラフィックアートと多様なメデイアを駆使し、絵画、素描、版画、ポスター、書籍、レコードジャケットなど多彩な作品を制作した20世紀のアメリカを代表するアーテイスト。人、人々をテーマに描いた作品が多い。写真の一部が絵画になっているのもある。

社会派:BEN SHAHN 

 社会派の作家として知られており、貧しいユダヤ人家庭に生まれ、迫害から逃れアメリカに移住したのを背景に、アメリカでの「えん罪事件を告発する作品」が制作テーマでスタート。
 その後、オロスコ、リベラ(注3)、シケイロスに代表されるメキシコ壁画運動の「おおらかで力強いリアリズム精神を継承」した作品に大きな影響を受けた。
 大恐慌時の国の壁画制作など社会政策に関わり、パブリックな社会への関心が高まった。(注4)
 
日本との繋がり:BEN SHAHN
 アジア・日本への関心と想いは強い。代表作は<<ラッキードラゴン>>。日本との繋がりの深い第5福竜丸(1954.3.1)の被爆者を描いた作品(注2)。「深い人間愛と揺るぎなき良心を貫く」それがリアルに伝わる作品である。
 皮肉なことに、この作品を所有している福島県立美術館には、今回の原発発生のため、ベンシャーンのアメリカからの作品は展示されない、残念なこと。

エピローグ:BEN SHAHN
 ベンシャーンの作品を見ると、「混迷する今日を生きる私たちに、安らぎと励ましをもたらす」、本当に幸せな気持ちになる。

 金曜日の夜、美術館が開いているのは助かる。見終わった夜の7時過ぎ、名古屋名物の「みそかつ」を食べ、「大須ういろう」を買って、新幹線で大阪に帰った。

注1)NHK日曜美術館:http://www.nhk.or.jp/nichibi/weekly/2012/0115/index.html
クリックすると<<ラッキードラゴン>>も見れる。


注2)BEN SHAHN(1898-1969)CROSS MEDIA ARTIST:2011-2012
展覧会:http://www.art-museum.city.nagoya.jp/tenrankai/2011/benshahn/

会期:2012年2月11日(土)から3月25日(日)
主催:名古屋市美術館

注3)リベラ:メキシコ壁画運動の巨匠の一人:メキシコオリンピック会場の立体壁画

注4)名古屋市美術館は、戦前ニューヨークやメキシコで活動しており、当時の壁画作品に影響を受けた愛知出身の「北川民次」の作品集を持っているし、メキシコ壁画運動の作品も多く、ベンシャーンとの繋がりも多いのが今回展覧会の開催につながっている。
2012-03-22 08:35 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年03月18日(日)
ジャクソン・ポロック: 現代芸術の伝説を見る
「この写真は何や?」:偉大な画家の制作現場の再現
 ペンキで汚れた板の間、と思うが、絵を描いた有名な画家のアトリエの床に立つ、これで少し納得。「これは本当に絵なのか?」、そんな疑問も生まれるが、美術に革命を起こしたアメリカでもっとも偉大な画家「ジャクソン・ポロック」。生誕100年を記念した展覧会が、名古屋から東京で開催中。
 床の平面に広げたキャンバスに絵具をふり注いで、「果てしなく重層する線の絡まり合い」をダイナミックに4方面から描く、オールオーバーなボード絵画。手法をとって「アクションペインテイング」。描く方は「絵の中に居る」それ自身が生命の存在と言う、一方、見る方は都会のジャングルか自然の森林に引き込まれたような「深い空間と心地よいリズム」に不思議な気分になる。


「ピカソを越えた男」:抽象絵画のバックグラウンド
 「モダンアートの中心をパリからニューヨークに移した立役者」「アメリカの前衛アート」そんなキャッチフレーズだけでは、よくわからないポロック芸術。
 今回の展示会で良かったのは、最初から、突然こんな抽象絵画を書いたのではなく、彼がここに到達するまでの、バックヤードが良くわかって面白かった。
・ もともと、アメリカ先住民インデイアンのシャーマニズムを表現。
・ さらに、メキシコ壁画のシケイロスなど影響と社会的なパワーを受け継ぎ発展。
・ 最後には、キュービズムで抽象絵画の世界を切り拓いたピカソ、その「ピカソを乗り超え」アクションペインテインの手法を実現。
このような流れの中で辿り着いたポロックの世界を理解すると、抽象絵画もその奥が少し見えてくる。

「伝説の人に出会う」:伝説の作品との遭遇
 生い立ちも、貧しい移民の家庭で育ち、野菜生産をビジネスに、土地・気候・販路を求め家族で7回も引っ越したことや、アルコール依存症で、44歳事故死で、華やかな時期の短い人生を終えたこと。展覧会場には、ポロックのアトリエ(原寸大モデル)もある。さらにイランから初公開の作品「評価額200億円門外不出」の作品(注2)にも出会える。
 これまで名前だけしか知らなかったポロック、伝説の人に会えたような気がする楽しい展覧会だった。

注1)ジャクソン・ポロックJACKSON POLLOCK(1912-1956)
展覧会: http://pollock100.com/
会期:2012年2月10日(金)から5月6日(日)
主催:東京国立近代美術館
注2)<<インデイアンレッドの地の壁画>>1950年テヘラン現代美術館:$250,000,000

2012-03-18 15:25 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年03月15日(木)
北斎と小布施:異質を吸引するパワースポット
イントロ:台風娘
 先週、地元柏原でイベント(注1)があり、町並みの修復景観づくりや地元ブランド商品の開発など「小布施」のまちづくりの話を聞いた。長浜の黒壁、大分の由布院など有名な観光スポットは色々あるが、長野で一番小さい町・小布施がいま人気。
 最近の話題は、長野オリンピックの時にやってきたアメリカ娘(注2)が小布施に住み着き、今や江戸期創業の造り酒屋の役員に就任。「台風娘」とも言われているが、伝統的な桶仕込酒の復活など新商品の開発だけでなく、小布施の町おこしの新たな火付け役になっている。伝統的な町と会社に、異質な人材が交わって地域に新たな変化が起こったのも面白い。

小布施:北斎のパワースポット 
 小布施はもともと上質な栗の産地であり、しかも「北斎」のまちで有名。長野駅からは、ローカル電車に乗って30分ほど、今や国内外からも人が集まってくるパワースポット。葛飾北斎が、「画狂人/卍」と名乗っていた晩年、83歳から何回か小布施に滞在し制作した。迫力のある「浪」を描いた祭屋台の天井絵(注3)など貴重な文化資源を大切に活かしている。

北斎:国内外の人気の秘密
 今年は北斎の生誕250年。今年、私ももう2回も京都で「葛飾北斎の展覧会」を見た。年内には、全国でまだまだ開催されるだろう。北斎ならやはり富士。大きな波間から富士をみる<神奈川沖浪裏>勇壮でシンボリックな<赤富士>などの<富嶽三十六景>(注4)だが、それ以外にもモノトーンの<富嶽百景>もある。
 こんなに沢山作ったのも、富士山がパワースポット、冨士講による旅ブームとも相まって、その時代の社会世相に上手く乗ったことが作品の制作の背景にある。そんな浮世絵のビジネス戦略が成功したのも、北斎にとっては大きかったようだ。

北斎:異質さが源泉
 あり得ない角度から切り取る奇抜な構図、デフォルメされた日本的な平行遠近法など北斎の作品はやはりユニーク。この異質なところが、19世紀末の西洋画家に多くの影響を与えたし、現代の日本画にも脈々と通じるところがあり、浮世絵のインパクトを世界に強めた人気の秘密なのかもしれない。

エピローグ:まちづくりとアート
 異質なものを引きつけるパワースポット「小布施」。生誕250年の記念の年、今年こそは、ぜひ、北斎の「画狂人」の肉筆画に会うために小布施に一度行きたいと思う。
 
 また、今年は、地元でも「柏原ビエンナーレ(注5)」が5月に開催される、今回から地域の古い歴史的な町屋、倉庫などの空間を利用したアートの取り組みが、やっと始まる。地域を異なる視点から見て見る。テーマがあれば、地域を見直す可能性も持っている。まちづくりとアートと関係は、深い意味をもっていて面白そうだ。 
  
(注1)おいなーれ柏原:
まちプロサイトhttp://www.machipro.org/hiroba/oinaare.html
まちプロブログhttp://blog.zaq.ne.jp/machipro/article/92/
(注2)セーラ・マリ・カミング:桝一市村酒造場http://www.masuichi.com/sarah/index.htm
(注3)小布施北斎館http://www.hokusai-kan.com/index.htm
(注4)<富嶽三十六景>:人気があって実際は46図作成
(注5)柏原ビエンナーレ:http://www.machipro.org/hiroba/biennale.html
2012-03-15 16:47 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年02月21日(火)
草間彌生展:現代アートは「同情や痛みとの対話」
イントロ:5万人を突破
 老若男女が集う。おばあちゃんから孫まで3世代で美術館、そんな風景に出くわした。1ヶ月で5万人を突破。話題の美術展の少ない大阪の現象か、やはり草間芸術がすごいのか、そんな思いで行ったが、なかなかの賑わい。
 さらに先週、草間の価値を早くから見いだし、国際的に打ち出したその立役者、建畠哲(前国立国際美術館長)の「草間芸術論」講演を聞いた。

国際的な芸術家:YAYOI KUSAMA
 今や世界的な現代美術家として誰しも認める「YAYOI KUSAMA」。これまで、ニューヨーク、パリ、スペインなど世界の主要都市で回顧展を開催し、現在ロンドンの現代美術館「テートモダン」の展覧会(注1)では、オープニングをBBCがニュース番組で30分間も放映し、人気はどんどん上昇する。
 草間彌生は、「我々の時代、もつとも偉大なる人」。そんな最大級の賛辞を述べるフランクで情熱的な建畠哲前館長。かって「スキャンダルの女王」、「精神病院の住人」など草間がマスコミにたたかれる中、国立国際美術館の多くの企画に草間作品を展示、さらにベネチアビエンナーレの個展を実現し、ニューヨークの個展へとつなげ、縁の下の力持ちとして、彼が草間芸術の国際的なブレークを支えた。
(注1)英国ロンドン回顧展:
http://www.tate.org.uk/modern/exhibitions/yayoikusama/default.shtm


草間芸術:水玉や網目の反復・増殖
 水玉や網目模様で埋め尽くされたチューリップ、カボチャなど空間や物体、不思議なインパクトのある色彩画家。「あ!草間彌生」という名前がすぐ出てくる。わかりやすい。
 今回は、2000年代になってからの2つの連作の展覧会である。モノクロの点、顔、目でキャンパスが埋め尽くされている。春、愛、女、宇宙、朝、星などの名前がついている<<愛はとこしえ>>モノクロ。「反復・増殖」が制作のエネルギーの源泉になっている50点。
 さらに正方形のキャンバスに、2色から4色と、色彩は少ないが、「反復・増殖」が進化したかのように広がる。描き方は、絵筆を手にキャンバスに向かう、四方から描く、デッサンはしない。1枚1〜2日で一気に描く。<<わが永遠の魂>>色彩豊か作品、これも50点出展。
(注2)草間彌生美術館http://www.yayoi-kusama.jp/

草間芸術の人気の秘密:苦しさからの解放を描く純粋芸術
 草間芸術の特徴を建畠哲前館長は、次のように言う。
「ひらめき」:デッサンはしないが、書くもののビジョンは明快
「多作」:異なる官能的な異界を連作として制作
「脅迫観念」:小さい頃の恐怖・トラウマ、性的抑圧やコンプレックスの潜在
この特徴が、「今なぜ、人々に受けている」答えにつながるという。
 「今は時代の変わり目。現代アートは、かっての抽象から具象に変化しており、今日的なリアリテイが求められている」。草間芸術は「心の中のリアルな幻想の再現」。そのことは、草間自身の「苦しさからの解放」でもあり、「同情や痛みとの対話」により「自己と他者の同時救済」につながっているという。これが、現代の人々の共感を引きつけていると語る。

エピローグ: サービス満点の美術展
 メインの作品以外にも展覧会のお薦めは沢山ある。
・ 自画像3作品:2011年制作、フラットで様式化された異色な作品(注3)
・ 13分の映像:学校の体育館一面に置かれた草間彌生作品群と草間制作記録(必見)
・ 魂の灯:ミラーと色電球の不思議な世界の体感
・ コレクション展B2階の作品:話題の作品が少し、など。
 しかし、なんと言っても美術館のエントランス、会場内、アネックス(リーガロイヤルホテル)作品展示と自由に撮影可能で、みんなが一緒に草間作品と楽しめるがよい。
 先週土曜日、展覧会と講演で一日堪能した至福の草間DAYだった。

(注3)イタリアUffizi美術館に日本の現代美術家3人自画像を寄贈
世界の美術家の自画像を展示した「ヴァザーリの回廊」
今回の日本人の現代美術家:草間弥生(81)横尾忠則(74)杉本博司(62)
(注4)草間彌生展覧会:永遠の永遠の永遠http://www.asahi.com/kusama/

2012-02-21 11:01 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年02月19日(日)
似顔絵文化:人をなごませるコミュニケーションアート
イントロ:市役所のロビーの賑わい
 堺の市役所ロビーの人だかり、今の時期なら税金の申告相談かと見間違う。受付で列ができ賑わっている。年配から幼児まで、多様な世代がいる。色々な似顔絵写真の前のイスに座って順番を待っている。

 似顔絵文化を堺から世界に発信をめざす<<似顔絵フォーラム(注)>>のイベント。10名ほどの中から、好きなアーテイスト(作家)をそれぞれ選んで並ぶ。公共空間でのパーフォーマンスなので実費以外はとらないそうだ。1枚を書くのに20分以上かかる。手を抜かないで、1枚ずつ勝負するプロの目がロビーのあちこちに光る。

一瞬の緊張:「パット見せる」
 顔を描くために、人柄、生き方を掴もうと、作家のメガネの奥からキラツと目が光る。描かれる側には、一瞬人間が裸にされるような眼力にぶつかる。描かれる人と描く人の「緊張と弛緩」。色々な話をしながらも、手は止まらないで書き続ける。住んでいるところ、生い立ち、生活の苦労、短い時間の中で双方の関係が深まるかのように会話は、淡々と進み、かつ広がる。
 似顔絵は、完成するまで相手には見せない。完成したら袋に入れて、はじめて「パット見せる」、一瞬の緊張。すこしデフォルメされた自分の似顔絵をみて、表情はほころぶ、周りの人も笑う。

制作過程が重要:似顔絵セラピー
 相手の趣味やキーワードを見つけて、似顔絵を組み立てる。そのためのコミュニケーションが楽しい。フォーラムの「似顔絵セラピー」の話は良かった。
 家族と共に、患者の「似顔絵」を描くという出来事は、病院内での非日常的な空間が生まれ、医療の手法を拡大する、これまでにない新しい試みで野心的。受け手(患者・家族・医療関係者)と書き手のコミュニケーションの中で、末期癌や鬱病の患者は、これまでの楽しかった時の思い出を語る。その思い出をキーワードとして織り込み、黄色やオレンジなど暖色系の色彩空間に描かれた似顔絵には、人間の気持ちを明るくさせる効果がある。
 似顔絵の制作過程を通じて、何かを発見する、「はっとさせる」、「自然と笑いが生まれる」、そして「元気を作る」。そんな「すごい」きっかけを作れるのは、素晴らしい。似顔絵セラピーが、そんな人々の意識を変えるきっかけになれば、これからの時代に、もっと広がりそうだと可能性を感じた。

エピローグ:Facebookの変身
 私もはじめて似顔絵を描いてもらった。作者は、日頃、USJで活動をしている「祐介」さん。今回の似顔絵をFacebookに貼り付けて、写真から絵へのイメージチェンジをしてみた。なんとなくうれしい気分になる。


(注)
似顔絵フォーラムin堺2012:―NIGAOEを堺から世界へー:2.17堺市役所
主催:大阪府立大学21世紀科学研究機構:観光産業戦略研究所

 

2012-02-19 21:55 | 記事へ | コメント(0) |
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2012年02月12日(日)
瀬戸内海の島・祝島:生身の人間の物語

イントロ: ミツバチの羽音
 2月の寒い土曜日午後、市民文化会館小ホールの映画の自主上映会に、百人以上が集まってきた。
 <<ミツバチの羽音と地球の回転>>(注1)。タイトルだけを見れば、アニメーション映画のイメージだが、ミツバチの羽音が飛び交う瀬戸内海の美しい島での、人々な生き方とくらしの映像物語である。
(注1)<<ミツバチの羽音と地球の回転>>http://888earth.net/introduction.html

祝島の生活と環境を守る:生身の人間の物語
 豊かな海から海岸に打ち寄せる「ひじき」、新鮮で美味しい一本釣りの「さかな」、芳醇で甘い無農薬の「びわ」など、島で取れる生産物の自給自足とその販売で、地域が成り立っている小さな島・祝島。Uターンの若い「孝くん」と映画監督との短い会話で綴る作品。
 前向きだが淡々とした言葉の中にしっかりと自分を見つめた「孝くん」の生き方には共感する。島民の生活の人間模様、原発問題など「生身の人間の矛盾と格闘」する姿を見て、元気をもらう作品だ。
 また、美しい海の景色と共に、4年に1回島で千年以上も続く海のお祭り「神舞」が素晴らしい。今年はその年、ぜひ、一度祝島に行ってみたい気になる。
(注2)祝島ホームページ:http://www.iwaishima.jp/
 
地球の回転:未来も描く映画
 「ここで生きていく決意が世界を動かす」鎌仲監督のメッセージが明快。原発建設に28年間反対し続けていた祝島。しかし、これは単なるその記録集ではない。
 その運動をバックに、島の人々の話をもとに丹念に祝島の環境と生活を構成し、「現場で格闘する人々がぶつかっている壁の実像」を明らかにした、2時間15分もの長いドキュメンタリータッチの作品である。
 また、映画では、単に原発の建設に反対なだけではない。「未来のエネルギーをどうするのか?」その問題提起として、北欧スウエーデンでの自然エネルギーを活用した持続可能な社会をめざす先進的な地域政策やプロジェクトの取り組みにも、映像で積極的に織り込んでいる。

エピローグ:祝島の現在
 映画の後に「鎌仲ひとみ」監督のトークセッションがあった。映画は2009年で終わっているが、その後原発建設はどうなったのか、気になるところ。原発建設地の埋め立て造成の準備のさなかに3.11があり、今や祝島の島民だけの問題から、周辺自治体に原発反対が広がり、山口県議会でも建設の一時中止が議決されたそうだ。
 追い風は、色々つづく。祝島の魚、ひじき、びわなど通信販売で売り切れが続くそうだ。今年はNHK大河ドラマ・平清盛で、さらにこの地域の話題と関心は全国に広がりつつあるという。

 3.11以降、世の中の空気が変わったようだ。最近、この映画は、毎週、土曜日・日曜日には、日本全国どこかで自主上映会が開催されている。今や柏原だけではない、小さな自主上映が、日本列島を覆い尽くす勢いに広がるかもしれない、そうなれば楽しい。
2012-02-12 13:09 | 記事へ | コメント(0) |
| まちづくり |
2012年02月09日(木)
幻想画家ルドン:鮮やかな「大きな花束」
イントロ:東京丸の内
 東京に用事があったので、その帰り東京丸の内の美術館に行った。木曜なのに、夜でもオープンしているのがうれしい。場所は、100年前にできた歴史的なレンガ造りの建物をリニューアルした三菱1号館美術館。開館してまだ2年と立っていないが、東京丸の内の新たなスポットでもある。

夢の世界を表現:ルドン
 一つ目が宙に浮かぶ、頭だけが地面に存在、笑う蜘蛛が巣の中に。木炭と黒チョークで描かれた白と黒の版画集<<夢の中で>>の作品。19世紀末を反映し「夢の世界に無限の可能性」を見いだしたルドン。
 同じ時代には、光の効果を追求し戸外の情景「目に映る現実」をありのままに表現した「印象派」が有名。しかしそれとは大違い、まったく対極にあるルドンは「感じ取った現実」を表現「心の中に見えるものを表現する幻想世界」を描く画家である。
 植物学者の考えと顕微鏡の世界を描いた「象徴主義」も背景にある。難解なようだが、しかし、笑う蜘蛛の「どこか、愛嬌のある作品」もあるし、見ている人間を夢の中に誘い、不思議な気持ちにさせる。これが現代の世相や心情に合う人気の秘密からもしれない。

黒から色彩への大きな変遷:ルドン
 ルドンの作風が50歳を過ぎてから、ルドン自身の生活や生き方が変わったかのようにがらっと変化する。木炭の「黒」からクレヨンのようなパステルを使った「色彩」絵、それも鮮やかな色彩の作品を描く。この大転換もルドン不思議さを物語る。
 今回のルドン展、メインは「絵画史上最大級の巨大なパステル画」の作品<<グラン・ブーケ(大きな花束)>>を美術館が新規に収蔵した、そのお披露目の展覧会。110年間フランスの城館の食堂の壁に飾れており、これまで一般には公開されていなかった貴重なもの。花瓶に挿した花を非常に鮮烈な色彩で描いた絵だが、「見る人にどこか現実感のない幻想的な雰囲気を与える」ルドンらしさは残っている。
 
 <グラン・ブーケ(大きな花束)>>を見れたのと、岐阜県美術館に行かないでもルドンの作品見れたので、二重にラッキーだった。仕事の疲れの癒やしにもなり、少し幸せな気分だ。ぜひ、東京に行く機会がある人にはお勧め。

注1)オディロン・ルドンOdilon Redon(1840-1916)

注2)<<グラン・ブーケ(大きな花束)>>:パステル画:横163cm縦248cm

※《グラン・ブーケ(大きな花束)》は作品保護のために展示期間に制限を加えており、会期終了後の公開は、2012年9月からを予定

注3)「ルドンとその周辺−夢見る世紀末」展
会期:2012年1月17日(火)から3月4日(日)
主催:三菱1号館美術館:東京丸の内http://mimt.jp/redon2012/

企画協力:岐阜県美術館(日本国内でルドン作品を数多く所蔵)
http://www.kenbi.pref.gifu.lg.jp/


2012-02-09 12:27 | 記事へ | コメント(0) |
| 美:アート |
2012年02月08日(水)
かしわら水仙郷の定着:地域資源の活用
イントロ:水仙郷ウオーク
 寒い時期、家の中からなかなか外に出かけられない冬。そんな気持ちを吹っ飛ばそうという企画が2年前からスタート。今回で3回目、地域の高尾山の中腹に登る「水仙郷ウオーク(注1)」である。当日は薄曇りながらそう寒くない。高齢者を中心に子供までフアンも多く、今年も100人以上が集まってきた。

まちのブランド:かしわら水仙郷
 2年半前に、NPO団体「まちプロ(注2)」を作った。大阪の人間に「かしわらって知っているか?」と聞けば、多くの人は奈良の「橿原」と答える。奈良は橿原(かしはら)で、大阪は柏原(かしわら)。「「は」と「わ」の違いなどわからないので、八尾の隣や」というと納得。
 そんな知名度の低いまちでも、「人に知ってもらえるまちにしたい」。そんなことがNPOを作ったきっかけ。大阪市内のターミナルからJRで20分、大阪都市圏にありながら、地域の2/3は、山という立地。この資源を活かして、都市部の手軽な冬のオアシス=かしわら水仙郷として、柏原の新名所をアピール、まちのブランド力を高め、人との交流を広げよういうまちづくり活動の一環。
 なぜ、水仙か、というと、冬場にはイベントがほとんどない。その隙間の時期に、越前海岸や淡路島(注3)に行かなくても手軽に近くで楽しめる、冬場の健康ウオークにもつながるとのことで開催。春の桜と違って、水仙は2ヶ月近い長い期間、花が咲くのが良い。

冬の可憐な花水仙:水仙あれこれ
 日本的な可憐さの代表は日本スイセン。今回のイベント時に、ラッパ水仙などスイセンの種類、品種、栽培、歴史や文化まで記述したパンフレット「水仙あれこれ」(注4)を配布した、まちプロ理事長の手作りである。私は印刷を手伝っただけだが、おかげで水仙の知識も増え、大変勉強になった。原産はスペイン・ポルトガル、属名はギリシャ神話から名付けられたNarcissus(自己愛)など、面白い。

定着から展開:地域資源の活用
 まちづくりは、水仙郷など地域の保有する環境を生活空間としてみんなで広げる活動。健康ウオークとして、市とのコラボレーションもはじまったばかり。地図、案内の道標づくり、水仙郷のパンフレットもできた。さらには、冬場だけでなく四季おりおりの楽しめる場所につなげることも必要。これまでソフト面はNPOでもできるが、ハード面の山の維持管理は、ボランテイアだけではできない。山や木のプロやガイドも必要。単なるイベントではなく、行政の地域の資源を活かすビジョンや位置づけも不可欠。
 今後は、定着から展開だ。課題も多い中、まだ先行き不透明だ。しかし、水仙=「雪中花」(注5)とも言うそうだ。寒さに負けず清々しく花を開き、雪の中でも芳香を放ち、どこか人を励ますところがある。水仙の花に励まされ少しずつ進めていく。
 明日は、父の命日。実家の庭に咲く水仙を仏壇に供えようと思う。


(注1)かしわら水仙郷ウオーク2012
http://www.machipro.org/works2/pg152.html

(注2)まちプロサイト
http://www.machipro.org/

(注3)水仙名所
・越前岬水仙ランド
・淡路島・灘黒岩水仙郷:500万本の水仙
(注4)スイセンあれこれ:サイトからパッフレットをダウンロードできる
http://www.machipro.org/works2/suisenetc.html

(注5)天声人語(朝日新聞2010.1.4)
・「雪中花」:寒さに負けず清々しく花を開き、雪の中でも芳香を放つ
・「双清」:植物の組み合わせで梅と水仙をさす:寒さに向かって清々しい花策開く姿は、ともにどこか人を励ますところがある

2012-02-08 12:08 | 記事へ | コメント(0) |
| 事:プロジェクト / まちづくり |
2012年01月18日(水)
日本絵画のひみつ:江戸期から現代へ
イントロ:日本人のルーツ
 最近、日本画がブームだ。今まで縁遠い存在だった日本画だが、東山魁夷、平山郁夫など現代的な作品を見ることも多い。長谷川等伯をはじめ、狩野派、琳派など国宝ものの屏風絵などはよく見に行くが、しかし、伝統的な日本画については、浮世絵以外はあまり知らない。そんなこともあり<日本絵画のひみつ>(注1)のタイトルに惹かれ、神戸の市立博物館に出かけた。

日本画のひみつ:鎖国時代の格闘
 江戸時代を中心に、伝統的な様式の継承や西洋画法の習得など、「形態」「素材」「技法」などの多面的なアプローチにといった地道な展覧会ながらも、色々得るものはあった。鎖国時代の中で、異国からの貪欲な絵画の吸収をめざした画家の中で、印象に残った作品は3つある。
@ 狩野探幽の南蛮屏風:狩野派というと風景画を思い浮かべるが、これはちょっと違って、印象は大和絵風の絵巻物。南蛮船との交易をテーマに長崎を舞台にし、交易に関わっている人々の多彩な風俗を描いた作品なのが面白い。
A 秋田蘭画の世界:西洋の銅版画から学んだ油絵風の写実的な日本画というのがユニーク。秋田の殿様・佐竹曙山とその家来・小野田直武の日本画を越えようといった格闘の作品。
B 異国文化の模写:「世界観照の正用法」「大画法書」など美術書のみならず「新旧東インド誌」「アトラス」「東西海陸紀行」「イソップ物語」などひたすら蘭書の挿絵を模写しながら西洋絵画の技法を取得したその第一人者・石川大浪は、旗本だったのも面白い。
 さらに歌川国芳は模写からさらに進んで、浮世絵で日本的な風景の中に西洋の建物を大胆にアレンジして取り入れているのが素晴らしい。「西のゴッホ」、「東の国芳」といった浮世絵対決模様が浮かびあがるのも楽しいもの。

「五百羅漢図」の巨大な作品:中東カタールに出現
 ここで、江戸期から一足飛びに現代。アニメやオタク文化を戦略的に売り出した国際的な現代美術家・村上隆が、今年2月中東カタールで個展を開く(注2)。東日本大災害後の日本をテーマにした全長100mの巨大な作品「五百羅漢図(注3)」だ。縦3m・横1mのキャンバス100枚で構成し、「地震・飢餓・天災が多発したときには、人々が救いを求めて」「苦難のたびに広まり、供養や癒しとして」作られた羅漢図を村上流に制作。
 3.11震災を踏まえ、先人の危機に際する処方術に学び、芸術家としてのできるアクション。「芸術なんて、この現代社会の中では無能、無意味です。だけどやり続けるしかない」「僕らがもだえ苦しみながら活動している姿を見て、鼓舞され、勇気づけられる人たちは絶対にいるはずだから」との村上の想いは熱い。
 ぜひ、私も早く巨大「五百羅漢図」を見てみたい。

(注1)
<日本絵画のひみつ>神戸市立博物館:2011.12.10〜2012.1.22
http://www.city.kobe.lg.jp/culture/culture/institution/museum/main.html
(注2)
<世界でトップを取る>オピニヨン:朝日新聞2012.1.17: 朝刊15面
3.11で社会変化、芸術家も動くとき、もだえ苦しみ作る
村上驕i現代美術家:62年生まれ)
(注3)
<五百羅漢図>:増上寺にある「狩野一信」の制作した幕末に制作した仏画が有名(100幅)お釈迦様の弟子「羅漢」(仏と異なり生身の人間)による日常の姿から、人々の苦しみ、災難から人々の救済の場面を具体的な描いた仏画で、広く信仰の対象になってきた。
無為庵乃書窓:狩野一信<五百羅漢図>幕末の怪しき仏画http://www.muian.com/muian12/muian12.htm
精細な画像もあり詳しい、ぜひサイトを見てみたら

2012-01-18 15:54 | 記事へ | コメント(0) |
| 美:アート |
2012年01月01日(日)
ブログ始め2012:「食・アート・旅」が基軸
新年:2012.1.1
 今日は、薄曇りながら晴れ、おだやかな正月のはじまり。近所の天満宮も例年の倍かと思うほどの人出。世の中、先行き不透明ながらも、単なる神頼みではなく、誰もが、平安を祈り・願い、心に何かを期することがあるのかもしれない。
 「ブログ始め」として、龍のイラストの今年の年賀状をまずアップした。

昨年:2011 
 一昨年を振り返り「暑い夏となかなか忙しい1年だった。情報メデイアの道具もすっきり調い、美術や太極拳など新しい試みもできた。来年は自分のペースを固めたい。」
そんな気持ちで、年はじめにはスタートしたが、まったくテイクオフせず、まさに沈没。3.11の激震頃から(直接関係はないが)はじまった足の痛みが、5月には腰痛となりで完全ダウンし、半年間、自宅療養生活を送る。まったく、昨年の活動記録(注)だけみるとは最悪の年でもあった。
 今まで健康には自信があったが、過去に腹膜炎で死にそうになったのが15年前、また最近友人の訃報も聞く中、これからの人生を考えたら、私もせいぜい15年かなとも思う。この間の活動を見ると、なんとなくこれまでのつながりで、受け身でやっている仕事が多かった。
 残りの人生、何を自らのテーマにして生きていくのか、そんな自分のペースで考えることがつくづく大切だ、とおもった。

今年:2012
 まだ、完全に回復した状況にはないが、体調管理とリハビリを行いながらも、新たな気持ちでスタートする。
 自ら関心があるテーマは、ワインをはじめ「食」、日本画をはじめ現代アートなど「アート」、多様な環境を体験する「旅行」。好きな事を体感し、それをメインにして生きていく。
 今年はそれを本格的に進める年にする。「食・アート・旅」を基軸にする年頭の決意表明でもある。それを支えるための「健康」、太極拳にも早期の復帰をめざしたい。


(注)2011活動記録
・NPOまちプロは、1月の水仙郷ウオーク、道標整備以降に休憩
・NPO関西宇宙イニシイアティブも、5月連休の中之島宇宙時空間イベント以降は休憩
・植物工場プロジェクトは、OPU植物工場研究センターの4月立ち上げなど仕組み作りが中心、その後はぼちぼち自宅からの遠隔支援
・フードツーリズム研究会は、奈良・伊丹まちなかバルに参加してそのまま
・スポーツクラブと太極拳も、5月から半年お休み。
・11月からリハビリを本格的に開始。プールで歩行訓練。
・やっと11月末に、京都・嵐山高雄と滋賀・湖東の紅葉狩り、12月にはカナダ、但馬かにツアーなどで、少し気分転換を図ったところ。
2012-01-01 21:22 | 記事へ | コメント(0) |
| 歴:自分史 / 生:決算 |
2011年12月31日(土)
カナダ西岸紀行(3):トーテムポールから見えるもの
先住民のルーツ:Totem Pole
一見、ぎょっとするが、人をお迎えするシンボル・タワーが目に付く。木造彫刻のトーテム・ポール(Totem Pole)である。Indiansの先住民の存在と、そのルーツを物語る。

家族の紋章:Totem Pole
それぞれ動物、植物や人の伝説の生き物の形状など多彩である。宗教的な偶像ではなく、家の柱として、「家族の紋章」である。その先住民の文化伝承を守っていることをアピールする。

異質と同質:Totem Pole
しかし、その中にはどこかで見たことがある、そんな記憶がよみがえる。
埴輪のようでもある。歌舞伎役者の面の化粧にも似ている。仏像の面相とそっくりなのもある。

昔、陸地はつながっていた:日本とカナダ
アジアから来た先住民の文化伝承に、2つの大陸のつながりを彷彿させる。不思議なものを発見した感動を覚える。

Vancouver International Airport(Va.)
Royal British Colombia Museum(Vi.)
UBC Museum of Anthropology(Va.)

カナダ西岸紀行の詳しい写真は
カナダ西岸アルバム2
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg110.html



番外編:アートが楽しい。

1 エミリー・カールの作品:Art Gallery of Greater Victoria(Vi.)
・Emily Carr :風景もゴッホに似た燃えるような作品
2 現代壁画の町Chemainus(Vi.)
・製材所の閉鎖の中、壁画で町おこしを行ったという。


2011-12-31 09:19 | 記事へ | コメント(0) |
| 遊:旅行 / 美:アート |
カナダ西岸紀行(2):2つの食文化:カフェとバブ
食文化
食べる文化
 「カナダ料理は何か」、特徴を一言で言うのは難しい。普通、英国の料理はローストビーだけで、「これは美味しい」と言うのがない、これと同じようなところがある。実際の食べる物は、ハンバーガーやサンドイッチが多い、フライドポテトやスライスビーフなど良く出てくる。
 しかし、カナダ西岸は、オーガニックな食材、新鮮な海鮮素材をベースに、イタリアン・日本・ベトナム・中国など国際色豊かな料理など多様な食文化に巡り会えて、なかなか楽しい。
 バンクーバーのダウンタウンでは、鮭の巻き寿司の日本料理、生春巻きのベトナム料理、ビクトリアのチャイナタウンでは、焼きそばやワンタンスープなどの中華料理などがお皿に沢山盛られて出てくる。どれも庶民的で美味しく値段が安いのは、本当にうれしい。

飲む文化
Cafe文化:カフェCafe House
 目立つのはコーヒー店。特に目と鼻の先にあるシアトル発祥の「スターバックス」は強い。バンクーバーでは、街角の角という角にはすべて出店しているそんな勢い。地元では、それ以外にも「Tim Hortons」、「A&W」、「Petit Ami」など、色々なカフェのチェーン店がいっぱいあり、そこが市民の地域の情報交流の場にようだ。


Pub文化:パブPublic House
 公共的な空間は、すべて禁酒禁煙のカナダ。カナダの夜は長いので、楽しみは映画やCATVと言われるが、イギリス発祥の酒場パブも楽しみ。沢山の人が集まるパブが、夜のコミュニテイとして賑やか。ビールもワインも美味しい。
 日本のビールは、世界一美味いという人が多いが、私もこれまで同感だった。ベルギービール以外で外国でのビールはあまりうまいと思ったことがない。しかし、今回、バンクーバーの再開発地グランビアアイランドで、醸造所併設のビヤホールで3種類の試飲ビールを飲んだ。地ビールなので、水が良いのも大きいが、こくがありスッキリした味わい、なかなか美味しい。沢山のポテトチップスをつまみながら食べた。

食文化:食の空間と味覚
 港の持つ庶民的な国際色豊かな料理、美味しい水がベースのコーヒー、ビールなど飲み物、地域のコミュテイを形作っているカフェ・パブの空間。わずか4・5日の経験、普遍化するには難しいが、食は、地域のもつ風土が大きく影響している。カナダらしさを少し食の面から味わえた旅だった。

番外編:飲む文化
 ワインは、この地方では、Ice Wine有名とかで、帰りの空港で小さな瓶のものを買った。バンクーバーから飛行機で1時間、「ケロウナ」から渓谷を回る「Okanagan Wine Route 」のワインツールズムに行ける。次回の機会があれば、ぜひこんな所にも行きたい。


カナダ西岸紀行の詳しい写真は
カナダ西岸アルバム3
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg111.html


2011-12-31 08:52 | 記事へ | コメント(0) |
| 食:料理 / 遊:旅行 |
2011年12月27日(火)
カナダ西岸紀行(1):2つのVシテイ
イントロ
 久しぶりの海外、娘が留学しているのでカナダの西岸に出かけた。カナダなら当然、氷河や雪山、湖の美しい自然遺産「カナデイアン・ロッキー」が有名だが、今回は体調のこともあり、都会で遊ぶことにした。

2つのVシテイ:Va.とVi
 2つのVシテイは、「豊かな海洋と森林が織りなす大自然に恵まれた」ブリテイッシュコロンビア(B.C.)州に属するカナダ西岸の「バンクーバー:Vancouver(Va.)」と向かいの島の「ビクトリア:Victoria(Vi.)」。ラッコの毛皮貿易からはじまった地域で、イギリスの植民地として長く統治された伝統もあり、すべてが「英国風」(1871年カナダ連邦に加盟)。
 北海道よりも北で寒いと予想したが、海沿いであり、意外と季候は温暖。最近、バンクーバーは2010冬季オリンピックでおなじみだがビルの建ち並ぶ都会の町、一方のビクトリアは州都であり歴史を感じさせる落ち着いた町。イチローの活躍するアメリカのシアトルとあわせると、3都市が近接し3角形の位置を構成している。

建物や庭が美しい:こちらはVictoriaに軍配
 石炭を掘り当てた大富豪の邸宅だが、お城として観光客を集めているCraigdarroch Casle(Vi.)。城の中の階段の中2階では、小学生によるバイオリンのミニコンサートがあり、おもてなしもなかなかのものである。

 さらに、クリスマスの時期、イルミネーションで装飾された建物がきれい。
B.C.州議事堂:The Parliament Builsing(Vi.)や名門ホテルThe Fairmont Empress Hotel(Vi.)などもあれば、一方、英国風の庭園も、昼間の花や植物ではなく、イルミネーションでいっぱいで、夜に沢山の人を集めている。The Butchart Gardens(Vi.)、Staley Park(Va.)


2つのVあれこれ
 バンクバーのダウンタウンだけでなく、地域ブロック別に特徴がある。工場街と港を再開発したGranville Island(Va.)が良かった。市場Public Marketや多彩なWork Laboで仕事をしながら人を集め販売もするところが楽しめる。
 自然環境を守るためだけでなく環境に関する意識は高い。Organicのマークの入った商品の販売がどこでも見かけるし、車だけでなく自転車によるCyclingも定着しているようだ。
その他、
・スポーツはなんといっても、アイスホッケーNHL。
・情報通信環境は進んでおり、PCをつなぐ無線LANの無料ホットスポットがホテルやカフェに沢山存在。

番外編:2つのVシテイ
宿泊:2つのVシテイの宿泊。今回は、コンドミニアムとホテルの2種類の異なるタイプに泊まった。どちらも快適で、それぞれ良さがあって面白い。
Condominium :Sunset Inn & Suites(Va.)
Hotel :Dalton Hotel & Suites(Vi.)

大学:都市で2つ対抗しているUBC vs UVIC、どちらも観光ゾーンなのも面白い。
UBC :University of British Colonbia(Va.)
UVIC :University of Victoria(Vi.)


カナダ西岸紀行の詳しい写真は
カナダ西岸アルバム1
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg109.html

カナダ西岸アルバム2
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg110.html

カナダ西岸アルバム3
http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg111.html

2011-12-27 12:38 | 記事へ | コメント(0) |
| 遊:旅行 / まちあるき |
2011年12月24日(土)
但馬の食紀行:カニづくし
イントロ:カニからはじまる
 カニを食べに山陰へ出かけるのは、リタイヤーして数年ぶり。20年以上もカニを食べに行っている研究グループメンバーの紹介による山陰・但馬地方の佐津の民宿が目的地。行き帰りに寄った店も良かったので、但馬の食紀行を写真で見てみたい。

但馬の食(その1):たまごかけご飯
 福知山から豊岡に向かう道路沿いに、話題の店がある。たまごかけご飯だけでテレビでも取り上げられる店=「但熊」がある。暖かいご飯にタマゴを割って、醤油風味のオリジナルのタレに、ネギやのりをふりかけて食べる。見た目もきれいだが、味もうまいの一言につきる。

但馬の食(メイン):カニづくし
 懐かしい香住も変化し、「香住」の名前が、市町村合併で香美町と変わった。中心の食材は、冬の日本海の香住港と柴山港に上がるカニ、松葉ガニ・ズワイガニ。今やロシア産ではなく、地域ブランド力が勝負するので、タグ付きの「香住」・「柴山」カニ。佐津の民宿で、焼きカニ・カニ鍋・ぞうすいのカニづくしをじっくり味わい、おいしさを堪能した。
 冬の風物詩のカニ、関西人はカニが好きだという。なぜか?答えは美味しいものには目がない、車で2時間程度の距離いける、そんな多くのリピータに支えられている。

但馬の食(その2):出石の皿そば
 江戸期に信州ルーツのそばが、出石に伝わった。白い出石焼きの皿で食べる出石そば。今や約50軒が並ぶ「出石の皿そば巡り」を出石皿そば協同組合が運営する。今回は、出石まちの中心から外れた場所に位置する店、ある静かでおしゃれな町屋=「たくみや」が良かった。味の薄いのは嫌なので、わさびを多い目にソバつゆに入れたので、刺激が強かったが、山芋とタマゴをソバつゆに入れたら柔らかいこくのある風味が生まれ、美味な皿そばだった。

エンデイング:シンプルな素材
 自然豊かな環境、シンプルに素材を活かし、ほとんど調理しない究極料理、それが但馬の食の骨格。食材を徹底して活かして、それで勝負する。うまい、美味しい、その一言が文句なく出てくる、但馬の風土に根付いている食。

知る・見る・分かる・感じる:応挙寺の障壁画
 食だけでなくこれはという場所を発見。香住から山間に入るところにある大乗寺というお寺、別名「応挙寺」という。江戸期の写実画の第一人者、円山応挙のシンプルかつ大胆な水墨による障壁画がある。応挙一門の門弟の応端、呉春、芦雪の作もあり、仏間の構成を活かした立体曼荼羅で埋め尽くされており、その迫力は素晴らしい圧倒される。何か、但馬の食のシンプルな面に通じるものを感じる。


2011-12-24 22:34 | 記事へ | コメント(0) |
| 食:料理 / 遊:旅行 |
2011年12月07日(水)
腰痛からの脱出:腰痛はアタマで治す?
そろそろとはお別れ
 写真は部分で一体何かがわかりにくいが、愛用している人が多いもの。中世の女性の束縛を表象する「コルセット」(^。^)。今やそんな風習はなくなり「医療用で活躍中」。骨盤を安定させるため腰痛の人には欠かせないものとして存在する。私もお世話になったが、常用すると腰の筋肉が弱まるため、最近はあまりしない。早く完全にコルセットとはお別れにしたいもの。

目から鱗の腰痛情報:最近の話題
 身体に不調がある男性のトップが「腰痛」、女性は「肩こり」に次いで2位。医療費の圧迫も大きなウエイトをしめる。それなのに「原因は?」「どうすれば治るのか?」疑問が多い。最近そんなことの解答のヒントに出会った。
 先日「NHKためしてガッテン」(注1)の腰痛をテーマ番組があった。「腰痛の犯人は椎間板ヘルニアか?」というのは国民的大誤解だと。腰痛の85%が原因不明で、「ヘルニアの実態は5%程度」。画像診断の進展に伴い局部的な診断から、ヘルニアの病名がついているのが問題で、原因は多彩。その番組の結論は、「ストレスが腰骨の痛みの悪循環を起こす」とのこと。これも面白い。

 この番組のあと「腰痛はアタマで治す」(注2)という新書を買った。著者は、元プロサッカー選手で腰を痛め引退し、現在、腰痛改善を中心にしたパーソナルトレーナー。高齢者などの圧倒的多数が、腰痛に悩まされているが、「なぜ病院では腰痛いは直らないのか?」それを解きほぐす慢性的な腰痛患者に対する福音書である。オーストラリアのある州では地域ぐるみで腰痛症に対する対策キャンペーンをしているという、海外にはすごい取り組みがあると感心した。

私の腰痛回復法:3つの処方箋
 回復に向け私は何をするのか。そのアクションとして3つの処方箋を決めた。まず、毎日・毎週、継続してできることから始める。
1 腰及び下肢を丈夫にする
→プールを歩く。1Kmを約50分。毎日がよいが、できない場合は隔日行う。
2 体の左右のバランスを保つ:問題は右の足の方が3Kg加重がかかっている
→リュックは片肩に担がず、きっちり両肩で背負うこと。
→立った時は右足を前にし、左の後ろ足に重心を置く。
3 体をできるだけ柔軟にする
→太極拳、ヨーガを行う。
 腰は、体の基軸、影響する。これからは、年齢と体のバランスを考え自分なりの満足できる人生を送るため、このことを肝に銘じて実行することだと思う。

(注1)
<<驚異の回復:腰の痛み>>「NHKためしてガッテン」:2011年11月16日放送:http://www9.nhk.or.jp/gatten/archives/P20111116.html

(注2)
<<腰痛はアタマで治す>>:伊藤和麿:集英社新書:700円 
腰痛のしくみから腰痛予防まで図解もしている:親切にも「腰痛にならないためのゴルフ講座」の章もある。

(注3)腰痛と闘う五行歌(改造版)
人間とは2足歩行の動物だ。
歩く・座ることは生活に欠かせない。
腰は体の基軸。
さらに、健康な生活は人間の基盤。
再度、肝に命じる。
2011-12-07 08:53 | 記事へ | コメント(0) |
2011年12月04日(日)
今年の紅葉絵物語(その2):湖東三山と永源寺
遊ぶ:琵琶湖から東に向かうと、鈴鹿山麓が連なる。その山麓にある湖東三山の紅葉は素晴らしいと聞いていたが、長年行ける機会がなかった。今年は、大阪から一日バス旅行に出かけた。

 知る:まずは、湖東三山には含まれないが、同じ鈴鹿山系の永源寺。お寺は三重県の湯の山温泉と御在所山の反対側にあるのは初めて知った。湖側には、安土城、彦根城などがあり、JR東海道新幹線や名神高速道路が横切る。この辺は、近江商人発祥の地でもある。
 永源寺は、臨済宗のお寺だが、最澄の比叡山に向かい合う湖東三山は、どれも天台宗。
琵琶湖を囲むように取り囲む三つの寺院群。
・苔むした石垣のきれいな百済寺(ひゃくさいじ)
・千体の地蔵尊に守られた金剛輪時(こんごうりんじ)、
・千本の楓と白い花がさく「不断桜」のある西明寺(せいめいじ)

 見る:紅葉はちょうど見頃。紅葉の赤がきれいに発色している。禅寺の庭園が素晴らしい。湖東三山紅葉絵物語:湖東三山と永源寺アルバムを作ってみた。http://www.kawachi.zaq.ne.jp/galleria/cn10/pg108.html
ぜひ、見ていただきたい。


 分かる:バス旅行のよさ
 日頃は利用しないバス旅行だが、色々良さもある。何はともあれ、現地まで、連れて行ってくれる。団体チケットで、時間とルートも効率よく案内してくれる。地域に関することを何から何まで、ガイドさんが教えてくれて、なかなかの優れもの。
 金剛輪寺では、登りは山頂の山門の近くまでバスで行って、降りてくるだけなので、一般の観光客には申し訳ないが、片道だけ歩けば良い。
 まあ、問題は、帰りの高速道路の渋滞に巻き込まれ1時間ほど帰り着くのが、遅くなったこと。

 食べる:昼食は、中山道に古くからある江戸期(創立は1758年)の料理旅館で松花堂弁当を食べた。名物の「鯉のあめ煮」。味のさっぱりした鯉をじっくり煮込んだあめ煮、なかなか美味なものだった。

 感じる:今年は2回も紅葉狩りに行けたが、是非来年もと思う。単に暖かい寒いといった季節感ではなく、色、空気、風の季節の感覚を失わないようにしたいもの。やはりそのためには、歩けるのは幸せなもの。腰痛がだいぶ回復したおかげ、人間らしく歩ける。
 家から見える東の生駒山系の高尾山も12月になって一気に黄色と赤と緑のモザイクの紅葉に変化した。
2011-12-04 13:11 | 記事へ | コメント(0) |
| 遊:旅行 / 趣味:写真 |
2011年12月02日(金)
植物工場:ホットからパワースポットへ
HOTなSPOT:ホットスポット
大阪・堺に今年の春から新たなホットスポットができた。オープンしてから7ヶ月、見学者3千人を超え、メデイアは主要放送局、新聞紙、雑誌などにもとりあげられた。

植物工場: うまい、おいしい、機能性も高い野菜
農薬を使っていないので「安全」。水で洗わなくてもそのまま食べれるので、手間がかからず「便利」。値段は少し高いが、一度食べるとおいしさに感動する野菜、そんな評判も少しずつ出てきた。面白い。
完全閉鎖型の建物の中でできる野菜。「植物工場」名前が悪いと言う人もいる。植物の栽培では太陽と土のイメージから離れられない人は多いが、社会環境の変化の中、意外とブレークするかもしれない。

大阪維新:パワーの源泉
大阪の話題の一つが、ダブル選挙。維新の会が圧勝した。「府と市の2つを一つに」「公務員は身分から職業に」。メーセージはシンプル。役所の意識改革と何かが変わる期待感、現代の維新を行う、その共感を集めた。これからどうなるかはまだ不明だが、パワーの源泉と求心力はすごいものがある。閉塞感の多い世の中、大阪から維新がはじまるか期待されている。

POWERなSPOT へ:パワースポット
植物工場も世の中の関心が高まっている。しかし関心だけでは永くは続かない。話題を集めるホットスポットから、人もの金を集める磁場として、集まったものがさらに力を持って広がっていくパワースポットへの進化が大切。
消費者や事業者や研究者などファンが増え、その人たちの動きが人もの金を動かす循環となっていく。大阪維新の戦略と戦術を学んで「植物工場」も大阪からのムーブメントが広がると面白い。

幸い新知事も、この4月には植物工場研究センターのオープンに来てくれた。色々なパワーを活用したら大阪のパワーススポットに化ける可能性がある。今こそ攻勢に。

野菜ラボオープン:2つの異なるテープカット
http://blog.zaq.ne.jp/ckdesign/article/116/


大阪府立大学植物工場研究センター 
http://www.plant-factory.21c.osakafu-u.ac.jp/

2011-12-02 07:50 | 記事へ | コメント(0) |
| 食:料理 / 事:プロジェクト |
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