さよなら その2
私と妻が結婚したのは、妻が23歳の時。
生まれながらにして、大きな病気を抱えていました。
心臓の心室と心房の神経がつながってなく、心室は動くが心房が動かない。
心臓に大きな穴が開いて欠損している。等。
そのため、生まれたときから何度も手術を繰り返していて、体は大きな傷(手術痕)だらけでした。
心臓はペースメーカーを埋め込んで動いていました。
そのため、5〜6年に一度の電池交換、またはペースメーカー交換のため、入院手術が必要でした。
でもそんな母ちゃんを好きだったんです。
そんな心臓の手術と合わせるため(あるいは出産とペースメーカー交換の時期を合わせるため)、
子供たち(長男、長女、次女)の年齢は、27,22,12歳です。
結婚前は子供は無理だと言われていたそうです。
小学1年〜中学3年まで体育の授業はやったことが無いそうです。
でも、3人も子供をさずけてくれました。
長男のときは3月生まれにもかかわらず、12月から入院して生んでくれました。
もちろん、他の2人も同じです。
3人目の時は悩みましたが、”大丈夫、生む”って言いました。
結婚したとき、お母ちゃん方には両親はすでに無く、お父ちゃんもお母さんだけでした。
結婚式の日は、お互いお兄さん夫婦に花束をあげました。
たった一人のおばあちゃんも、長男が憶えているくらいで、長女は記憶に無いかも知れない。
次女はまったく知りません。
次女は友達のうちへ遊びに行くと、帰ってきて
”今日、xxちゃんとおばあちゃんといっしょにご飯食べた。”
と言って喜んで帰って来ます。
みんないい子です。
ありがとう。
ここ最近は、心臓も思わしくなく、糖尿病も併発して、
”息苦しい”
って言って、よく寝ていました。
毎週のように病院へは行っていたのですが、症状はあまり改善せず、
最近では腎臓障害も併発していました。
”苦しい”
と言って長男と病院へ行きそのまま入院。
次の日、病院からの緊急呼び出しで家族が駆けつけると、心不全の発作を起こし、
すでに意識は無く、関係者の人工呼吸や心臓マッサージにもかかわらず、
眠るように旅立っていきました。
生まれながらにして心臓に病を持っていたため、心不全の発作に耐えられず、
心室細動を起こし、二度と心臓が脈打つことはありませんでした。
苦しかったかい。
もう、ゆっくりお休み。
こどもたちも元気だから。
お父さんと、長男、長女で 交替でご飯作ってます。
もちろん忙しい時は、早く帰ってきた人がご飯作ります。
お母さんがいる時は、できるのにあまり手伝っていなかったけどね。
長女は女の子だけあって、だいじょうぶ。
長男は、高校生〜大学生まで7年間、料理店でアルバイトしてました。
父ちゃんは、もう何度も母ちゃんの入院で慣れてるから。
我が家におじいちゃんかおばあちゃんがいればいいんですが、
小学生が帰って来ても、誰もいないので、鍵っ子になってしまいました。
かわいそうだけど、がんばってます。
だいじょうぶ。
みんないい子だから。
ほんとうに、ありがとう。
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