2008年01月05日(土)
未来からの挑戦 〜 NHK少年ドラマ
少年ドラマシリーズは、1972年から1983年にかけてNHKが放映した、主に小中学生向けのテレビドラマ・シリーズです。SFからホームコメディ、海外作品などバラエティに富んだ作品群を提供し、ストーリーの面白さ、出演俳優の多彩さなどから、今でも根強い人気があるようです。

当時は放送用ビデオ・テープが高価であったために使いまわされ、数作を除いてNHKには残っていないそうで、一部の作品は家庭用VTRで録画されたものからDVD化されています。また、映像以外の資料(シナリオなど)もほとんど残されていないという話です。

さあここで、“そのDVDを”と書きたいところですが、実は私はそのDVDを持っていません。国内もののDVDが海外作品に比べて高値(どうしてなのでしょう?)ということと、他の趣味が優先して、ここまで手が回っていないというのが本当のところです。

そうは言っても、面白いものは面白いわけですから、いつの日にか手に入れたいとは思っています。そこで今回は2001年に出版された「NHK少年ドラマシリーズのすべて」から、このシリーズのお話をしたいと思います。


このドラマ・シリーズの記念すべき第1回放映は1972年1月1日です。もう35年も前のことになりますが、この年はアジアで初となる「冬季オリンピック札幌大会」が開催された年です。そして、シリーズのトップ・バッターとして登場したのは「タイム・トラベラー」でした。

実を言うと、私はこのドラマを見たことがありません。このドラマ・シリーズに初めてチャンネルを合わせたのは、同じ1972年11月4日〜12月2日の間に放映された「続 タイム・トラベラー」でした。しかも事前に情報を得て、意識的に見たということではなく、チャンネルを回して(この言い方はもう死語でしょうねぇ)いるときに偶然に見つけたという状況でした。

このドラマは筒井康隆原作の「時をかける少女」をベースとした作品であることが知られていますが、それはあくまでも「タイム・トラベラー」の方で、「続」の方は、前作が好評だったため、同じスタッフとキャストでオリジナル脚本により製作された作品です。

この2作で、ケン・ソゴル役の木下清とともに主役を演じた、芳山和子役の島田淳子は後に芸名を浅野真弓に変えて、石立鉄夫主演のドラマ「雑居時代」(1973年10月〜1974年3月放映)に、石立鉄夫が下宿する栗山家の四女:冬子(山口いづみ、主題歌もこの人が歌う「そよ風のように」)の親友:秀子役で出演しました。「タイム・トラベラー」とは全く違うキャラクターを見事に演じ、大女優になると思ったのですが、最近は見かけませんねぇ。

「続 タイム・トラベラー」は途中から、ストーリーを完全には把握できないまま最終回まで見ましたが、その次の放映作品が普通のドラマで関心が持てず、初めて第1回から見たのは、その3年後、1975年11月17日〜12月3日に放映された「なぞの転校生」でした。このドラマに関する情報を何らかの方法で知っていたはずで、第1回目から最終回まで欠かさず見ました。

眉村卓原作の小説 (1967年刊)がベースになっていますが、核戦争や科学の進歩の功罪など深いテーマを扱っていて、見応えのあるドラマに仕上がっていました。このシリーズの多くの他のドラマ同様、NHKが所持していたマスターテープが他の撮影に使い回されたため、映像は保存されていませんでしたが、家庭用VTRで録画された映像が全話現存し、NHKに寄贈されたため、再び視聴することができるようになりました。

このドラマですっかりこのシリーズにハマった私でしたが、後続の作品はまたも普通のドラマで、次にこのシリーズにチャンネルを合わせるのは、ほぼ1年後の1977年1月10日〜2月11日放映の「未来からの挑戦」でした。

これも眉村卓原作の小説「ねらわれた学園」と「地獄の才能」をベースにしてドラマ化されたものです。目立たない物静かな少女だった高見沢みちるが生徒会役員選で会長となって以来、反対者を不思議な力で抑えつけていき、学校がさながらファシズム国家のようになってしまいます。

主人公の関耕児はクラスメイトの楠本和美とともに原因を探るうちに、耕児たちが通う中学校では、栄光塾という進学塾に通う生徒が急増しているという事実に気づき...という展開でドラマが進行します。この栄光塾の講師役のテレサ野田の怜悧な美貌が何となく怖く感じました。クラスメイトの楠本和美役の小山セリノが、丹下キヨ子の実の娘だということはあとで知りました。

今となっては全作品の全編を見ることはできませんが、アンソロジーが2枚と「なぞの転校生」「七瀬ふたたび」「幕末未来人」「その町を消せ!」など10数枚がDVDとして出ていますので、私もこのあたりのは手に入れたいですね。本の方は、アスキー出版局から2001年7月に出版されましたが、まだ絶版とはなっていないようですので、こちらも是非入手されることをお勧めします。

2008-01-05 07:15 | 記事へ | コメント(5) | トラックバック(0) |
| 昭和の思い出 / 映画・ビデオ関連 |
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お奉行さんは、昔のことを実に鮮明に覚えておられますね。しかも、我々の年代(勝手に同じくらいとお見受けいたしましたが)の一番思い出深いところを突いてくる。まさに、そのツボを押さえた勘所は心憎いばかりです。

さて、リボーの法則というのをご存じでしょうか? フランスの心理学者リボーが提唱したものですが、「 人間の記憶は新しいものから壊れていく 」。つまり、古い記憶ほど壊れにくいというものです。
映画カサブランカで、「 昨夜は? 」と問われたボガートが、「 そんな昔のことは覚えていない 」という台詞がありますが、あながち嘘ではないのかもしれませんね??

確かに私も、昔のことは、妙によく覚えています。例えば、NHK少年ドラマが放送開始された昭和47年は、札幌冬季オリンピックがあり、フィギュアスケートのジャネット・リンは、銀盤の妖精と呼ばれました。オリンピックが終わってすぐ、連合赤軍の浅間山荘事件があり、 ブームが起きたのもこの年です。

話がそれましたが、NHK少年ドラマ、私も見ていました。当時はビデオのない時代。1回でも見逃さまいと、夕方6時になるとテレビの前に陣取っていたことを思い出します。

タイム・トラベラー 」(1972.1.1〜2.5)。タイム・トラベラーという言葉の響きが、子供心にわくわくしたものです。ラベンダーという花の香りを嗅ぐとタイムトラベルできる。その花は羊蹄山の麓にあるとのことで、どんな花なのか、想像を膨らませました。今でこそ、ラベンダーは芳香剤にもなっておなじみですが、当時はラベンダーそのものが珍しかったのかもしれません。芳山和子役だった浅野真弓さん。「あの人は今シーリズ」とかで、お会いしたいものですね。→続く

→ 印象に残っているのは、「 まぼろしのペンフレンド 」(1974.4.15〜5.1)です。このドラマに出演したのが、池上季実子さん。彼女のデビュー作だったのですが、なんてかわいいんだ と思いました。
その後、テレビドラマ、映画で数多くの主役を務められ、大女優になられたのはご案内のとおりです。
大女優のデビュー作(当時15歳)を知っているというのが、私の自慢です

未来からの挑戦 」は、残念ながら記憶にありません。当時の環境がそうさせたのでしょうか?(お奉行さんなら、もしかして想像できるのではないかと思いますが・・・)。
テレサ野田さんの美貌も忘れられません。少年ドラマ出演に先立つ1971年、「 八月の濡れた砂 」(藤田敏八監督 主題歌:石川セリ)でデビューしたテレサ野田さんは、その大胆な演技が 輝いていました。昨年は、藤田監督没後10年だったので、銀幕上で久しぶりにお会いしました。

年とともに、「 昔のことはもう忘れた 」と言いがちですが、こうやって書いてみると逆によく覚えていることに気づかされます。リボーの法則が正しいことを実感した次第です。


もしかして、それは寄る年波のせいかもしれませんよ。
“勝手に同じ年代”にされたようなので、私もきまさんを“勝手に同じ年代”と推定しますが、
年を取ると「1日は長く、1年はあっと言う間」になってしまうそうです。
私の場合、ひたすらもがき苦しむ1日が徐々に長く、
それでいて毎年毎年がやけに早く過ぎ去る気がしています。
残された人生の短さを思うと、“焦るぜぇ〜い!”という毎日です。
ちなみに、私は昔のことを鮮明に覚えてはいないようです。
ブログに書くために、改めて調べてみて“あれっ、そうだったのかぁ”ということが実に多いです。
(一応、念のため)
私も実はそうなんですよ。1日は長いのに、1年はどういう訳かあっと言う間なんですよね。
「時間の心理的長さは年齢に反比例する」という心理学上のなんとかという法則があるそうです。
つまり、5歳の子どもの1年は全人生の1/5にもなりますが、50歳の人の場合、その1年の長さは、人生の1/50。年を取るにしたがって時が早く過ぎると感じることは、心理学的にも説明できるとのことです。言われてみると、なるほどという気はしますね。

お奉行さんが、もし私と同じ年代なら、まだまだ若いですよ 。焦るというのは若い証拠。本当に年取ったら達観しちゃいます。やること、学ぶべき事はたくさんあるじゃないですか。
がんばりましょう
なるほどそういうことでしたか。
私の場合、達観などという崇高な域にはまだまだですが、諦観している部分はありますね。
“学ぶべきこと”をその年代でサボってしまった気がして、
“学ぶべきだったこと“の多さに、改めて気づいたことで焦っているような気がします。
隙間時間を上手く使って、遅ればせながら勉強を始めたところです。
きまさんに励ましていただきましたので、焦らずに頑張ってみたいと思います。
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