2012年01月01日(日)
FC2版ブログの最新エントリ
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2011年09月15日(木)
FC2版ブログ本格稼動を開始
移転候補としていたFC2の予備ブログが現在、代替として本格的に稼動しています。今後、新規のエントリは向こうに書いていく予定です。

既に以下のエントリが作成され公開されました。

今だからこそやるべき、なのか?海猿続編決定

脱北船再び。海保が保護、曳航。
保護の脱北者、巡視船「えちご」で一夜を過ごす
木造小型船・密航者捕捉の難しさは領海警備の「盲点」ではなく「常識」
海上保安庁の航空移送リレー

公開寸前まで書き上げた下書きエントリについてはこちら(Blogari版)でも公開することがあるかもしれませんが、基本的には下書きも含めFC2版に順次移行していく計画です。

向こうには掲示板もあるので議論や画像の投稿も出来ます。

今後とも当ブログをよろしくお願い申し上げます。
2011年9月15日 15時40分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
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2011年09月09日(金)
ソマリア沖海賊対処が延長、ジブチに戦後初の海外基地
海賊対策を1年延長=政府
 政府は8日午前の安全保障会議と閣議で、7月23日で期限が切れるアフリカ・ソマリア沖での海上自衛隊による海賊対処活動を1年間延長することを決めた。延長は昨年7月に続き2回目。
 同活動は、自衛隊法に基づく海上警備行動として2009年3月に始まり、同年7月に根拠法を海賊対処法に切り替えた。護衛艦やP3C哨戒機を使って民間船舶の警護などを行っている。

海自の海賊対策を1年間延長
政府は先月、自衛隊が活動の本拠地としているジブチに、海外では初めての本格的な活動拠点を開設しており、北澤防衛大臣は、閣議のあとの記者会見で「海賊事件は減っておらず、腰を落ち着けて取り組むメッセージを発するいい機会だ」と述べました。また、北澤大臣は、ソマリア沖で海賊対策を行う外国の艦船への給油支援について「基本的には補給があってしかるべきだが、法整備は国会や現地の状況を把握しながら対応したい」と述べました。


自衛隊が初の海外活動拠点 ソマリア海賊など対応
 開所式には小川防衛副大臣のほか、ジブチの首相や現地で活動を行う米軍の関係者らが出席しました。自衛隊は2009年から米軍基地を拠点に任務にあたってきましたが、活動の長期化を見越して独自の拠点を建設しました。ジブチ国際空港に隣接した土地を借り上げたもので、自衛隊にとって海外初の本格的な活動拠点となります。

自衛隊 初海外拠点がジブチに
日本政府は、ソマリア沖の海賊対策のため、おととしから海上自衛隊の護衛艦とP3C哨戒機を、ソマリアの隣国ジブチに派遣し、商船の護衛や海賊の監視などに当たっています。これまではアメリカ軍基地内の施設を間借りしてきましたが、このほど自衛隊独自の活動拠点が完成し、7日、ジブチのディレイタ首相らも参加して開所式が行われました。

日本政府を代表してスピーチした小川勝也防衛副大臣は、「今回の拠点の設置は、自衛隊の海外活動の歴史の中でも画期的な意味を持つ。各国と連携しながら、世界経済の礎となる海上交通の安全を確保していきたい」と強調しました。

ジブチ国際空港に面する12ヘクタールの敷地に、日本政府が47億円をかけて整備した施設は、航空機の格納庫のほか、司令部の庁舎や隊員の宿舎などを備えています。自衛隊が海外に本格的な活動拠点を持つのは初めてで、ソマリア沖での海賊対策を強化するとともに、国連が自衛隊の派遣を期待しているスーダンでの平和維持活動など、この地域での新たな活動の可能性も見据えた動きと受け止められています。


南スーダンに自衛隊派遣要請へ
スーダンでは、北部のアラブ系を中心としたイスラム政権と、南部のアフリカ系のキリスト教徒主体の反政府勢力の間で、20年余りにわたって内戦が続きましたが、2005年に和平協定が結ばれ、9日、南部が「南スーダン」として独立しました。これを受けて、国連安保理は8日、南スーダンで民族間の紛争を防ぎ、市民を保護するため、7000人規模の部隊と警察官などの文民からなるPKOを展開することを全会一致で決めました。

これについて、PKOを担当する国連のムレ事務次長補はNHKの取材に対し、「紛争の防止に加え、法律などの整備も重要だ」と述べ、PKOが治安維持にとどまらず、国造りの幅広い分野に及ぶという認識を示しました。そのうえで、ムレ事務次長補は「日本は最近、カリブ海のハイチでのPKOに大きく貢献した。陸上自衛隊は東日本大震災への対応にあたりながら、ハイチでも活動を続けてきた。同様の活動を南スーダンでも期待したい」と述べ、近く日本政府に自衛隊の派遣を要請し、道路や空港の滑走路などのインフラ整備への協力を求める考えを示しました。

日本政府としては、東日本大震災への対応に追われるなか、南スーダンの安定にいかに貢献するのか判断を迫られることになります。
潘総長、南スーダンPKOで自衛隊ヘリ派遣要望
 事務総長は9日に独立した南スーダンの平和維持活動(PKO)について、「日本によるヘリコプターの提供を望む」と述べ、自衛隊ヘリ部隊の派遣を求める方針を明らかにした。

 潘事務総長は、8月上旬に訪日する際、既に非公式の打診を行っている陸自施設部隊の要請と合わせてヘリ派遣についても菅首相に直接要請すると語った。


社説:南スーダン独立 PKOに日本も貢献を
 松本剛明外相は「可能な限りの支援を行う」と表明し、国連安保理は8000人規模の平和維持活動(PKO)部隊の派遣を決めた。日本政府は、国連が要請する陸上自衛隊の派遣に積極的に応えるべきだ。

…政府は陸自派遣の検討を開始したが、カンボジアや東ティモール、イラクやハイチなどの国づくり、復興活動で経験を積んだ陸自が活躍できる場面は多いに違いない。政府開発援助(ODA)の投入も必要である。人的・資金両面の貢献は、東日本大震災で温かい手を差し伸べてくれた国際社会への恩返しにもなる。

南スーダン派遣は白紙=北沢防衛相
 北沢俊美防衛相は12日午前の記者会見で、国連安全保障理事会が南スーダン共和国への平和維持活動(PKO)部隊の派遣を認める決議を採択したことに関連し、自衛隊の派遣について「特段の要請があるわけでもないし、確固たる方針を固めている状況ではない」と述べ、現時点では白紙との認識を示した。
2011年9月9日 19時43分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 海上自衛隊 / 海賊関係 |
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当ブログの今後について
エントリ中でも言及したが当ブログの画像フォルダが限界に達してしまった。

実はJ:COM(ZAQ)が運営するBlogari、容量が200MBしかないのである。しかもフォトアルバムと共有である。

そのため、ここ一年くらいで急激に残り容量が少なくなっていき、先日の新もとぶについてのエントリ作成中についにオーバーしてしまった。このときは、古いエントリの画像(FreakWaveの挿絵)を削除することで何とかやりくりしていたのだが、毎回そのような方法をしていては面倒だし、根本的な解決策ではない。

いまや、無料ブログでも2GBの容量があるところはざらにある。プロバイダ契約者に対するサービスとしてはあまりに少ないのではないかと、サポートに今後の増量予定を問い合わせたのだが、そうした計画はまったくないとの返事があった。

ここですっぱりブログをやめてしまってもよかったのだが、作成中のエントリや準備中のエントリがあることが心残りであるし、なにより放り出せるような題材でもない。

今のところ、別のブログサービスに移転を計画している。

候補としては予備ブログとして立ち上げ、FreakWaveなどの二次創作用としての「再就役」も計画していたFC2あたりが最有力だが、サービス内容やブログ更新インターフェースの使い勝手次第では、またあらたなブログを立ち上げる可能性もある。

モスボール保存中:蒼き清浄なる海のために(予備)

時間をかけて更新して長文になってしまうこともあるので、ツイッターは代替措置としては考えていない。


移転先が決定次第、ご報告するので今後ともよろしくお願い申し上げます。

2011/9/8
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2011年09月08日(木)
新「しきしま」級に続き、準「しきしま」級・新型ジェット機増強へ
「海上警察権見直し」中間取りまとめについては、先日のLRADや、新「もとぶ」のエントリでもふれたが、もっとも大きな話題については、まだ言及していなかった。

関連エントリ:とある海保の超音波砲
その姿を現した新1000トン型巡視船PL-10「もとぶ」



それは最重点課題とされた「大型巡視船・ジェット機の整備」である。

いわゆる新「しきしま」級巡視船については、その構想が公表されたときから2隻建造が明らかにされていた。

関連エントリ:「しきしま改」型遠洋巡視船2隻の建造か
概算要求、改「しきしま」級巡視船生き残る!

RFS20mm機関砲は現行タイプのものに更新され、35mm連装機関砲はより強力でFCSを備えた40mm機関砲となる。既に「しきしま」に増設されているレーザーレーダ方式の遠隔採証装置も装備され、搭載ヘリはEC225が購入される。


新「しきしま級」巡視船:概算要求概要から分析する
新「しきしま級」巡視船:概算要求概要から分析する・その2

海上保安庁はこの新「しきしま」級について「今後、ソマリア沖以外で海賊被害が発生した場合」派遣するとしているにも関わらず、海自が主体的になって対処しているソマリア沖海賊事案に介入するため(いわゆる、管轄争い、横槍)だという批判があった。

また、MOX燃料の国内輸送護衛については原発政策の見直し・・・というよりも行き詰まりにより現実性が乏しくなってきている。

問題は大陸棚延伸による管轄水域の拡大・・・そしてそれにも関連しているといえる中国公船の活動活発化だ。

一年前の騒動では中国漁船の行動ばかりがクローズアップされたが、より深刻な問題をもたらしたのはその後の中国漁政のいわゆる「常在化」である。中国において海洋権益・海事政策を担う部署は依然として乱立した状態だが、その乱立した状態のままそれぞれが大型船の建造に乗り出している。

関連エントリ:拡大する中国の沿岸警備能力は空母より脅威
中国海監総隊増強は海保の新海洋秩序を超えるか?
中国海監総隊と東南アジア各国海軍の増強レース
海監総隊の勢力倍増計画が明らかに
海監50が正式編入、国家海洋局東海分局へ
中国漁政310が日本へ警告=威嚇、漁政局増強計画も判明

東シナ海を管轄する海監の分局にも、ヘリ搭載型の監視船「海監50」が配備され、尖閣諸島周辺海域には本来管轄外の南海区漁政から、やはりヘリ搭載型の最新監視船「漁政310」が派遣された。

このように大型監視船を建造し圧力を強化している中国だがその裏には、海上保安庁が保有する大型巡視船(ヘリ2機搭載型巡視船)への警戒心がある。特に漁政310の派遣時に、巡視船「みずほ」が対応したことがメディアの同乗記にも記載されていた。

海上保安庁はこの中間取りまとめで、「しきしま」級だけでなく、もう1タイプの2機搭載型巡視船を建造することにより、「しきしま」「みずほ」両クラスを3隻体制にすることを目指すという。

これは3ユニット体制によって、整備・休息・行動のローテーションを組み常時1隻を稼動状態する方法だ。軍事の世界では原子力潜水艦や大型空母でこの方法の確立を目指すことが求められている。

さらに、この3ユニット体制を目指すのは巡視船だけではない。現在、羽田のガルフV、那覇のファルコン900が2機ずつ配備されているがそれについても1機ずつ増強し、常時1機を即応体制にするつもりだ。


現在、建造が進められている、いわゆる新「しきしま」級は単に現有の「しきしま」型の2番船ではない。TYPEを示す「型」ではなくCLASSを意味する「級」が使われていることからも分かるとおり、同型船ではなく同規模の新型巡視船なのである。当ブログでは便宜上「しきしま改」もしくは新「しきしま」級と呼称しているが、兵装、搭載機等が強化されていることから超「しきしま」級と呼称してもいいだろう。

一方、今回の取りまとめで突如出現したのは「これに準ずる」ヘリ2機搭載型巡視船であり、現有の「みずほ」「やしま」とともに運用されるという。この「みずほ」型を前「しきしま」級とするならば、今回のものは、そのまま準「しきしま」級といえるだろう。

新「しきしま」級との違いについて具体的には書かれていないが、おそらくそれぞれ2基ずつ搭載されている機関砲が減らされたり(40mm機関砲×2、20mm機関砲×2→40mm機関砲×1、20mm×1もしくは30mm機関砲×2等)、搭載ヘリの小型化、ダメコン区画がヴァイタルパートに限定されたりする等が考えられる。

さらに、前「しきしま」級の準「しきしま」化も考えられ、その場合、35mm機関砲のFCS30mmへの換装(「みずほ」については20mmのRFS化も必要となる)や防弾化、搭載ヘリの更新などが行われることになるだろう。

また、ヘリ1機搭載型巡視船については以前から一部のみを改装し、他のものについては2機搭載型の配置換えをもって解役させるという方針がささやかれていたが、今回の取りまとめを読むと、その勢力を維持したまま全船について改修が行われるようである。

以前、断念された格納庫及び船体の拡張も再び検討され、AW139を何とかして載せられないかという「諦めの悪い」取り組みも再開されたとの噂だ。

「えりも」型についても新「もとぶ」型や新(々)1000トン型に準ずるような改装が実施される可能性もある。


これだけでもおなかいっぱいな構想なのだが、先の述べたようにジェット機の増強も図りたい方針だ。

だが、これについては巡視船よりも難しい問題がある。それは機種の問題だ。3機ローテーションで1機を即応状態にするためには、当然のことながら3機の機種が統一されていることが望ましい。

しかし、羽田のG-Vも那覇のファルコン900も現在では販売されていない機種である(もっとも海保のファルコン900はダッソー社のラインナップ上は900MSAとされ市販機とは別分類)。もちろん、YS-11やサーブ340B、ボンバル300のように中古の同型機を導入することも可能だが、既存の機体を海保仕様に改造するため一般に思われているような節約には繋がらず、コストの高い割りに一部機能が省かれるということになりかねない。

そもそも、取りまとめでは「新型」としているため、中古の同型機の線は外れる。

となると、2機を同一機種でそろえるのか、それぞれの後継機を買うのかという点が問題となる。(どちらかの機種にしろ全くの新型にしろ)同一機種でそろえた場合、導入コストが下がる可能性があるが、整備の負担が増え、本土に戻る頻度が高くなるなど3機ローテーション体制とはいいがたい。

2機それぞれの機体、すなわち羽田にはG500/550、那覇にはファルコン900EX/LX/7Xを配備するという方法なら、同系列のため整備上の都合はいい。しかし、1機ずつの購入となれば追加調達によるコスト圧縮は全く望めなくなる。

どのメーカー、商社が魅力的な価格や企画を出してくるか、ある意味で見ものとなるだろう。



一方で、この取りまとめが画餅となる危険性は否定できない。というのも海保は今迄、200海里体制やプランMSA'90で大規模整備、長期計画を打ち出したものの、省庁間の駆け引きや政治的な力のなさ、予算上の裏づけを得られなかったことなどにより、実現しなかった「前科」がある。

今回、民主党政権には尖閣諸島での事件や「海上警察権見直し」を主導した経緯から、これらの構想に応える義務がある。今回も省庁間での駆け引きや調整が必要であるのなら、正しい意味で政治主導を発揮しなければならない。
2011年9月8日 05時04分 | 記事へ | コメント(4) | トラックバック(0) |
| 海上保安庁 / 海上警察権見直し |
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2011年09月07日(水)
一年前の「尖閣」によって生まれた二人の「英雄」、対照的な境遇
早いもので、あの事件が起きてから1年がたった。報道各社は、この一年の日中関係の摩擦を振り返る記事を配信している。一番力を入れているのは産経新聞だろう。

尖閣諸島警備にかかわったことがなく、単に見つけてしまったビデオをばらまいただけのsengoku38こと一色正春氏のロングインタビュー記事を掲載するほどの入れ込みようだ。

「領土守る気概必要」一色正春・元海上保安官インタビュー
 沖縄・尖閣諸島沖の中国漁船衝突事件から7日で丸1年。現場映像をインターネット上に“流出”させた一色正春・元海上保安官(44)が、産経新聞の取材に応じた。尖閣諸島をめぐる現在の情勢について「事件前より一段階進んだ」と指摘、後手に回る政府対応に警鐘を鳴らした。(原川真太郎)

−−事件から1年たつが

 私の役割は(映像をユーチューブに投稿した)昨年11月4日で終わったと思っているが、事件の問題点、論点がそれてしまった気がする。
最近は自らの行為を公開しているかにも受け取れる言動が垣間見られる一色氏。今回も、ビデオのアップロードとそれに伴う騒動によって本質とは異なる議論が繰り返されたことに言及している。

−−映像流出については

 ありのままを見て判断してもらうにはあれしかなかったと今でも思うが、知識のない人たちに何の注釈もなく出したのは少し乱暴だったかもしれない。
いまさら言っても後の祭りだ。それは当時から指摘されていたではないか。

 そして本人も国際捜査官(韓国語担当)でありながら産経新聞程度の知識しか持ち合わせていないことを露見させている。
 また、国内法では公船に対しては除外規定があり、また国際法の絡みもあり難しい。現状は警察力で対応できない領域に入りつつあると思う。
国内法が独自に除外規定を設けているわけではない。根幹にあるのは国連海洋法条約における管轄権免除だ。「国際法の絡み」で片づけられる問題ではない。
 現実に6月末の領空侵犯は2か月間も隠蔽されていたし、F−15戦闘機の墜落事件の真相も明らかにされていない。
さらには、現在のところ関連性が存在しないF-15墜落事故について何か裏があるような言い方までしている。問題のビデオについて追加公開されたことで、落水者や殉職者をネタにできなくなったので、次は新たな陰謀論に飛びついたというわけだ。

 実は、先日の「主張」で、一色氏と同様国際法上の管轄権免除を無視した記述を行った産経新聞だが、今回の別の記事では理解しているとも取れなくはない記述もある。はたして本当にきちんと理解できているのか怪しいのだが、少なくともインタビュー中の一色氏の発言よりは正しい。

中国の脅威、変わらず 領海警備に課題山積
 ただ、漁業監視船のような外国公船の領海侵犯にこうした警察権は行使できない。外国の軍艦や公船は国際法上で「他国の領土」と同等に扱われるため、警告を呼びかけるしか手がないのが実情で、中間とりまとめも公船への対応は「引き続き検討」にとどまった。

 ある海保幹部は「現状でも尖閣諸島へ上陸しようとする中国の民間人などは問題なく検挙できる。ただ、中国が漁業監視船を常駐させるなど、尖閣周辺海域を『実効支配』するような動きを見せても、こちらは手出しができない」と苦渋の表情を浮かべる。
もっとも警告というのは、無線・発光・旗旒信号の他、船体以外への警告射撃や船体による針路規制等、管轄権行使に当たらない範囲で可能なのだが(むろん、退去の要求のための「警告」であって、船体射撃や拿捕はできない)。

 今や漁船ではなく公船への対応が海保にとって大きな問題となりつつあるが、当時、海保から船長の身柄送致を受けて捜査を引き継ぎ、最終的に「釈放」という判断を下した(ことになっている)検察も苦悩は続いている。

船長釈放で司法混乱 強制起訴も公判めど立たず
「検察官の立場からすれば、法と証拠に基づいて起訴すべきだった。政治的に問題があれば法務大臣による指揮権の発動を受ければよかった」。ある検察幹部がこう話すように、内部でも船長を釈放した判断を批判する意見は少なくない。

 「司法の独立を危うくした」(中堅幹部)との声もあり、尖閣事件がいまだ尾を引いていることがうかがえる。

 こうした経緯から、検察庁内では「政府は中国の反応や影響を前もって考えて逮捕するか、最後まで『国内法で粛々と処理する』という姿勢を維持してほしかった」といった、政府の対応への不満も聞かれる。
以前は「指揮権発動」こそ、検察にとっての悪夢と言えたが、現実にはそれより悪い結果がもたらされた。

 一方、釈放されVサインとともに高級ビジネス機で中国へ凱旋帰国した問題の船長だが、その扱いは「英雄」らしからぬものとなっている。

尖閣沖衝突の元船長宅、警官ずらり「自由に外出できぬ」
 尖閣諸島沖で、中国の漁船と海上保安庁の巡視船が衝突する事件が起きてから、7日で1年。「●晋漁5179(●は門がまえに虫)」号の元船長、セン其雄氏(センは憺のつくり=42)の自宅を訪れると、多数の私服警官が警戒し、「英雄」として帰国した元船長は、知人と会うことや買い物も自由に出来ない状態に置かれていた。

 私服警官は「この家は閉まっている。中には誰もいない」と言う。扉にもすだれがかぶせられ、表から見ると真っ暗だ。だが、目撃者によると4日午前、セン氏は自宅にいた。そこで裏口に回ると、セン氏の母親(62)の部屋と居間には明かりがともっていた。私服警官はうそをついていた。

 セン氏の家に電話をかけると、母親が出た。セン氏は電話に出られないという。昨年9月の帰国時には地元に「英雄」の横断幕が掲げられたが、「今は自由に外出も出来ない」。普段から外出するには派出所の許可が必要で、セン氏が買い物をしたいと言うと「妻に頼め」と言われるという。
尖閣漁船衝突:明日1年 「英雄」船長、監視付きかごの鳥
「飛行機に乗ってきたのか」。そう言いながら姿を現した元船長は「海の男」らしい筋肉質な体をしているが、以前の写真と比べると心なしか太って見える。3階建ての自宅2階の居間には帰国時に空港で花束を贈られた時の写真が額に入れて飾られている。壁には「中華民族英雄」と記された有志から贈られた旗や、地元政府から贈られた「道徳模範」の小旗が誇らしげに掲げられていた。だが、いすに座って薄型テレビをジッと見る元船長の顔は寂しそうだ。
おそらく、毎日新聞が先に接触したせいで公安の警戒が強くなり朝日の記者は会うことすらできなくなったのかもしれない。

 当時はあれほど持ち上げられた船長だが、結局のところ中国政府にとっても厄介者でしかなかった。言うまでもないが、この船長が海軍大佐で漁船が工作船だったり海上民兵を乗せていたなどということは、ない。

それはそうだ。船長は中国政府が準備をしていないところで勝手に火種をつけてしまったイレギュラーな存在。政治的圧力に日本が屈したのは中国にとっては「棚からぼた餅」的な結果であって、当初尖閣での権益確保を狙って準備されていたシナリオとは異なっただろう。


中国脅威論が世界を席巻し、政治的にも南シナ海と東シナ海が「繋がって」しまった。日本への「小さな勝利」
にこだわったせいで、国際世論からは白い目で見られ、尖閣や南シナ海でアメリカの態度をはっきりさせてしまった。



尖閣警備に苦慮する海保、司法権の独立を守れなかった検察、英雄から軟禁生活に転落し漁にすら出れなくなった船長。装備・戦力的には劣ったままで勝負に挑むことになった漁政局。

この「尖閣」での事件で最終的に勝利を手にしたのは、職を失いつつも保守勢力や幸福実現党からの講演依頼やTV番組等の出演依頼で引っ張りだこの一色氏かもしれない。
2011年9月7日 20時10分 | 記事へ | コメント(0) | トラックバック(0) |
| 海上保安庁 / 尖閣諸島問題 / sengoku38・一色正春 |
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