ニックネーム:Hideo Suzuki
性別:男性です。
都道府県:兵庫県に住んでます。
もろもろのリスクを科学しています。

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米フリップ書籍に私の俳句が
2015年01月03日(土)

あけましておめでとうございます。

今年も、細々とブログを書いてみようと思っていますので、

どうぞよろしくお願いいたします。


ところで、新春に米国で編纂・発行されたフリップ書籍

俳句集「Faces and Places」

編集発行人Don Baird

に私の句が掲載されましたので、謹んでご報告します。

http://en.calameo.com/books/001095372ef63fa75cb78


P148には拙句:

晩秋や 菊も日陰に 入りにけり


your chrysanthemum

already in the evening shade -

late autumn






元日と2日に降った雪景色も紹介しますね。



the first flower

of the new year blooms

from under the snow



2015-01-03 22:38 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
賀茂川の桜
2014年04月10日(木)
8日に毎年恒例の『京都花見の宴』に行ってきました。2日前までは寒さで心配していましたが、当日は暖かく絶好の日より。

先ずは、上賀茂神社から:


上賀茂神社の前庭の大桜:


中庭の桜や枝垂れ桜:



京都の中心部から少し北に外れたところに位置しているせいか、それほどの混雑もなく、のんびりと:



そして境内には:



あらゆるところに桜また桜 :D




それから、賀茂川の川べりに出ます:



何千本か分からない。桜また桜・・・・・



散歩する人もまばら:



満開のソメイヨシノ:



ここから『半木(なからぎ)の道』

そこで、一句:

in the spring breeze
sakura falls so lavishly -
a path of Nakaragi




このあたりでは、紅い色の枝垂れ桜!散歩の人も多く賑やかに:



そして、京都植物園に:




紅い花が彩を添えてくれました。




善い一日となりますように!


2014-04-10 09:42 | 記事へ | コメント(0) |
| 旅行 |
ビジネス・リスクマネジメント誌に出稿
2014年02月09日(日)
『「ブランド志向」と食品偽装のリスクマネジメント』

とのテーマで、私の書いた記事がBusiness Risk Management

1月号に掲載されました。

その冒頭を、ご紹介しますね。


Quote:

<食品偽装事件は近年の現象>


昨年秋に、阪急阪神ホテルズが「複数のホテルで提供して

いる料理の『食材』が表記している物と異なっている」

と発表。

その後、続々と多くのホテルや有名百貨店が同様の発表を

行い、メディアで「食品偽装事件」として報道されたこと

は記憶に新しい。

これらの食品偽装事件では「健康被害」は全く起きて

いないが、それでも大きな事件となり、何名かの社長が

退任に追い込まれている。 

大事件となる「食品偽装事件」の背景にある

「食のブランド化」現象を探り、そのリスクマネジメント

について考察したい。

Unquote:


参考:http://www.b-brains.co.jp/koudoku/brm_index.html

2014-02-09 11:01 | 記事へ | コメント(0) |
| リスクマネジメント |
学会誌に拙論が掲載されました。
2013年11月08日(金)

この程刊行された危機管理システム研究学会の「研究年報」第11号に、私と共同研究者の木田さんとの共著の研究文:

『福島第一原発事故後の「食品の安全」に関する消費者の「意識と行動」
〜食の安全に対する感情的側面』

が掲載されました。要旨を紹介しますね。


<要旨>

大規模な放射能汚染をもたらした原発事故により、急増した「食品に対する不安」の意識は1年後に10ポイント低下している。

我々の研究チームのアンケート調査では、食品の放射線量についての意識で約半数が「自然界でもX線などの放射線があり若干はしかたがない」、2割が「基準値内であれば大丈夫」と回答しているが、

一方で行動面の回答は、前群の58%、後群の36%が「福島県産の米を買わない」旨を示しており、意識と行動にはギャップが存在する。

「食品の安全」に関する消費者の「意識と行動間のギャップ」は科学的情報が伝えられても、なんとなく不安といった「感情面の要因」が大きく残ることを時系列に検証した。


<Abstract>

The anxiety of consumers on the food safety, which had been abruptly increased after the unprecedented nuclear power plant’s accident, showed an ease of some 10 percentage-points in one year.

A research of our study team based upon questionnaires on the radiation safety of foods indicates;

1) about a half of the respondents felt that “some exposures to the radiation was acceptable due to the fact that there were already considerable radiations in the natural environment,”

2) some 20 percent of the respondents thought “it was alright if the radiation fell within the reference level.” However, the 58% of the former group and 36% of the latter answered that “they would not buy rice made in Fukushima prefecture.”

There is a gap between their consciousness and behavior.

The purpose of this study is to verify chronological indications that even after the scientific factors were clarified there remain emotional factors behind such gap.


ご関心のある方は、コメント欄でお名前とメールアドレスを頂ければ、論文のコピーをお送りします。
2013-11-08 11:37 | 記事へ | コメント(0) |
| リスクマネジメント |
篠山城と英文俳句
2013年10月29日(火)
この前の連休に丹波篠山城へいってきました。徳川家康が築城したこの城跡には、書院が再建され当時の面影を伝えてくれます。



書院から観た本丸跡です。

ここで浮かんだ俳句は:

131014

autumn breeze

cools the garden -

remains of the castle


秋風の 庭に涼しや 城の跡




北側には、お堀の向こう側にあるコンサートホールが望めます。


#############################



ところで、僕の英文俳句がLiving Haiku Anthology というサイトに掲載されましたので、紹介しますね。

Hideo Suzuki:


arrays of dew

on the flower stems -

a gift after rain



露の数珠 花弁に並ぶ 雨めぐみ




you so lovely

poets call it "autumn cherry" -

cosmos on a cloudy morning


可愛いね 俳人名付ける 秋桜



your chrysanthemum

already in the evening shade -

late autumn


晩秋や 菊も日陰に 入りにけり



leaves treat with

gradation yellow to red

autumn in mountain



山の秋 木の葉に色づく 黄色朱




still hanging on

morning glory in bloom -

october sky


神無月 なぜまた花咲く 朝顔や

サイトのURLは:

http://livinghaikuanthology.com/index.php?option=com_content&view=category&layout=blog&id=116&Itemid=379

2013-10-29 18:31 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
かわいいお地蔵さま
2013年08月15日(木)
Facebookで可愛いお地蔵さまを見つけました。




Photo credit: 仏像ワールド


そこで思い浮かんだ一句:

so cute

a buddha

love and peace

〜Hideo on Aug 15th.


そしたら、ぞくぞくと俳句が寄せられました。


Tushar Gandhi (インド):

So cute

makes me smile-

baby Buddha



John Tiong Chunghoo (シンガポール):

chop chop chop

in two minutes in his hands

a buddha



Hideo Suzuki :

small buddha

lives in

everywhere


Gabi Greve (ドイツ):

great summer heat -

my little friend prays

for coolness


次はセルビアの言葉で

Verica Zivkovic (セルビア):

тако сладак

Буда

убав и мир


まだ続くかも。。
2013-08-15 23:39 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
秋の気配が・・・
2013年08月14日(水)
酷暑のお盆を迎えましたが、それでも昨夜は

虫の音が聞こえて来ました。

夜が少しでも涼しくなるとよく眠れる。

でも、今朝目を覚ましたら「蝉の鳴き声」が。そこで一句:


Hideo Suzuki:

last night i hear bell crickets singing

this morning cicadas buzzes -

summer still hangs on


これに続いて、

Gabi Greve:

still bell crickets

still cicada buzzes -

still summer -
.


僕も、

Hideo Suzuki:

how much am i longing for

arrival of autumn -

heat-wave stays on
.

そして、

John Tiong Chunghoo :

early autumn

i walk around

with a summer skin


まだ続くかも。
2013-08-14 11:10 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
琵琶湖疏水
2013年04月09日(火)
京都地下鉄東西線の蹴上で降りた。

琵琶湖疏水に沿った軌道(インクライン)あとの桜をみるために。

この疎水は1890年から1912年に完成した琵琶湖の水を京都に運ぶ運河である。

その水は、発電・灌漑・工業用水にも用いられ、運河は水運にも利用された。

落差の大きい蹴上と伏見には、ケーブルカーと同じ原理のインクラインが設置され、船は線路上の台車に載せて移動された。水運の消滅に伴いインクラインはいずれも廃止されたが、蹴上では一部の設備が静態保存されている。(Credit: Wikipedia)

蹴上のインクライン跡の桜。



冬は寒かったのに、今年の桜は早く咲いた。このあたりでは、もう満開を過ぎている。



この桜は見事だ!

この運河には、かつて蹴上水力発電所があり、この電力を用いて、1895年には京都・伏見間で日本初となる電気鉄道である京都電気鉄道の運転が始まったとされる。



疎水の運河沿いの桜並木と京都市美術館の建物。



葉が出ているが接近するとさらに美しい。



そこで拙句:

pale pink sakura
down over the moat
being blown by the wind

~hideo on biwako-sosui...

2013-04-09 12:23 | 記事へ | コメント(0) |
| 季節 |
サンダに雪、また積もる
2013年01月28日(月)
今年の冬は寒い、それに雪もよく降る。

これも地球温暖化の影響か。。

今朝の僕の散歩道も雪化粧!



年明けのあと咲くかな?と思った花のつぼみにも。。



まだ早く、広場には人影もみえない。



春が待ち遠しい。。。
2013-01-28 12:12 | 記事へ | コメント(0) |
| 季節 |
俳句&ハッピネス_その3
2012年12月30日(日)
この冬は寒いですね。

サンダは、このところ最低気温が氷点下の日が続いていましたが。

それでも今朝は、気温が上がって雨。

ちょっと嬉しい雨です。

そこで、英文の俳句を『FacebookのJoy of Japan - Poetry』に投稿しました。:


winter rain -
how lucky i gardened yesterday
collecting fallen leaves

~hideo

そしたら、皆さんが続いてくれました。


winter rain -
a sea of clouds
below my window

~Gabi Greve


winter rain -
not frost, not snow
it's so peaceful

~hideo suzuki


after the rain -
lingering clouds
drift in my valley

~Gabi Greve



winter rain
the year's wrinkles
peeling off

~Gabriele Brunsch


snowfall -
how deeply
till fallen leaves

~Gennady Nov

この方は、ロシア在住です。

雪に降りこめられているのでしょう。。。


皆さん、善い新年をお迎えください!
2012-12-30 22:37 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
散歩道の紅葉☆
2012年11月25日(日)
このところの寒気でサンダの散歩道の葉も紅葉しました。
今月の初めの頃の紅葉です:



今年は、寒気が来たり緩んだりしたので、木の枝の上の方から紅くなり、中ほどは黄色、下の方は緑といったグラデーションがみられた。
こういう色づき方は、毎年にはみられない。

つぎのはレンガ道路の紅葉:



さらに、車池公園の紅葉:



そして、先週の散歩道、近所の公園の紅葉です:






2012-11-25 16:33 | 記事へ | コメント(0) |
| 季節 |
書評「仕事は楽しいかね?」
2012年08月28日(火)

昨日、JR大阪ノースゲートビルディングの10階にあるレストランで東京にある大学の先生と待ち合わせをしました。先生が関西の大学で夏季集中講座があるのを機会に来阪し、久しぶりに会食するためでした。

ところが、JRサンダ駅から直ぐに快速に乗れたことで、待ち合わせの時間より1時間も早く大阪駅についてしまったのです。そこで、新装なったノースゲートビルディング受付で本屋がないか尋ねたところ、「9階に三省堂があります」とのこと。そこで時間をつぶすことにしました。

丁度、東京へ出張時に時間が空いた時は八重洲ブックセンターに寄り、時間をつぶしていたのと同じ状況でした。そういう時には、ざっと3冊くらい読んでいます。立ち読みでごめんなさい。。

昨日もビジネス書コーナーで平積みになっている本の中から2冊くらい読んだところで、今まで見たことのない『物語仕立て』の本に遭遇したのです。興味深いので、直ぐ買って1階上のレストランに座り、先生を待つ間に本格的に読み始めたのです。

デイル・ドーデン著『仕事は楽しいかね?』きこ書房

という本です。今までの戦略本・改善改革本・自己啓発本とは全くアプローチが逆。面白くてレストランで先生が来たのも気付かなかったほどでした。特に、新製品の開発や、業務の革新などに際して『一風変わった』しかし『だれも気付かない』一連の考え方のヒントを与えてくれます。

こういうと大げさですが、読み始めると「面白くて途中で止められず」徹夜になりますから、週末にお読みになることをお勧めしますね。


内容は、読んでのお楽しみにとっておきますが、訳者である野津智子さんの後書きを抜粋しますね。

「他人の成功を見る時、私たちは何気なく口にしていないだろうか。
ついていたよね、と。」

「陰にある努力を知ろうとせず、成功した部分だけに目を向けてうらやむこともある。」

「そうした妬みとも僻みともつかないものの見方を、本書に登場するビジネスの天才マックスは、痛快なまでに否定する。そして、教えてくれるのだ。」

「本当は私たちの誰もが、華やかな成功と隣あわせで生きているということを。」


大成功につながるアイデアが向こうからやってきてくれる。あなたの傍を通りすぎようとしているとき、普通は誰も見向きもしない。

あなたはそれを掴もうとするだけでいいのだ。・・・
2012-08-28 23:06 | 記事へ | コメント(0) |
| 書籍 |
小川洋子の「ミーナの行進」にみる主人公との共感
2012年08月04日(土)
先日、サンダ市立図書館で借りた小川洋子著の「ミーナの行進」を読んだ。主人公は「利発で感情豊かな」ミーナその人ではなく、その平凡な従妹の朋子である。

このミーナと朋子の日常と、ちょっと少しの冒険を丁寧に書いている。静かな筆使いの文章にもドキドキさせるものがある。

と、思っていたら日経紙に小川洋子の対談が出ていて、その静かな筆使いの意味を知った。

曰く。


・実は感情を表現する言葉はものすごく力が弱い。「寂しい」と書いたら、「寂しい」より先のところにはいきつけない。

・「悲しい」と書くのではなく、例えば店のウィンドーに飾られた遺髪でつくったレースを淡々と描写する。主人公の女性を私が動かすのではなくて、彼女が行こうとするところに付いていって、私はそれを見届ける。

・本質を伝える美しい文とは何かと考えた時に、百科事典の文章や薬の処方箋を思い浮かべるようになった。

・制限されるほど頭の中は遠くに行ける。私が「アンネの日記」に思い入れを持つのも、迫害を恐れて逃げた隠れ家で書かれたからだろう。

・いい小説とは、「読み手が『これは私のことを書いている』と思える作品」

・ツイッターなどで「僕は一人じゃないんだ」と日々確認することが重要なことだと私は思わない。「僕は一人きりだけど、この物語の登場人物だけが私を分かってくれる」。それぐらいの深い共感をもたらすものが文学であってほしいと願っている。

・・・と小川洋子は表現している。


なるほど。「ミーナの行進」の読者は、平凡ではあるが多感な朋子に感情移入して、小さな冒険にドキドキしながら共感をするのであろう。


参考:日本経済新聞2012年8月1日夕刊
2012-08-04 12:16 | 記事へ | コメント(0) |
| 書籍 |
ぼくの街の警察官
2012年07月16日(月)
「ボクの町」という小説がある。あの乃南アサの作である。

『彼女にふられた腹いせに、「見返してやる」と志望してしまった警察官。警察手帳にプリクラ貼って、耳のピアスが手放せない。警視庁巡査見習い・高木聖大23歳。こんなボクが交番に立ったら、この町はいったいどうなるの』という帯にある通りのおもろい警察官の笑いと涙の物語だ。

この小説を読んで以来、妙に街の警察官に親近感を覚えるのだ。

先週、東京に出張した時のことである。秋葉原にある居酒屋で会食を終え神田駅近くにあるホテルに戻る途中のことである。雨が急に激しく降ってきたので、通りがかりの万世橋警察署の軒下を借りることにした。

そしたら、警察署を警護している警察官が寄ってきた。

「何のごようじですか?」・・・と警察官。

「ちょっと雨宿りです。」・・・と僕。

「雨宿りしてもらってもいいですけど、ここはパトカーが出入りしますけど」・・・と警察官。

よく見ると、小説に出てくる警察官とそっくりだ。頭は五分狩りで、防災チョッキと警棒で装備し、肩には無線機が発信音を連発している。たちまち親近感のとりことなった僕は、

「関西から出張で来たんですが、神田のホテルまで帰らなくてはならないので。それにしてもここは賑やかですね」・・・などと問わず語りに話を続けた。大体からして「万世橋」なんて松井今朝子の小説の世界だ。

「どちらのお生まれで?」・・・と警察官。

「生まれたのは世田谷区桜新町」・・・と僕。もっとも僕が生まれたころは「あたり一面田んぼの世界」だったけど。

「どうりで、なまりがない」・・・と警察官。この警察官は見るからに東京出身だ。

「でも、20数年このかた、ずっと関西ですけど」・・・と僕。それを聞いて、この警察官も俄然、地方在住の僕に興味をもったのか、秋葉原の事情のことを話し出した。

「賑やかなのはいいのだけれど、万引きとか多くて街の人たちは困っている」・・・と警察官。

後で調べて分かったのだが、AKB48劇場というのがあるそうだ。

続く。(おそらく)
2012-07-16 00:14 | 記事へ | コメント(0) |
| 旅行 |
俳句&ハッピネス‐その2
2012年07月14日(土)


例によって、俳句&ハッピネス第2弾です。

今回のテーマは梅雨。

ということで、GabiGraveさんがFacebookでまとめてくれたものを紹介しますね。

July 11, 2012

ever more rain -
I am losing the battle
against the weeds

Gabi Greve



僕も直ぐ参加した:

blessings of sun and rain
let the weeds grow
same like everywhere

Hideo Suzuki


between the summer storms... greener weeds (here too)
Chibi



summer storm -
my flower bed
like yours

Luce Pelletier



heavy rains end . . .
yet a forest of weeds
in the beds

Elaine Andre



grey summer dawn
I see hints of tomorrow
in each raindrop

Sandy Pray



rain on rain the weeds and i embrace

Sheila Windsor



an anthem of rain
the galvanised roof
singing at the top of its voice

Donall Dempsey



near midnight

the rain
in crescendo

and
no other

Bos Tsip



cloudburst ?
that butterfly,
where did it go?

Johannes Manjrekar


- Shared by Friends -
Joys of Japan, July 2012

2012-07-14 00:04 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
サンダの社寺を少し巡る
2012年06月30日(土)
アメリカからやってくる友人を案内すべく準備中である。友人は日本に関心が高く、例えば『石碑』には目がない。そこで、石碑やお地蔵さんのある社寺を準備で尋ねた。

先ずは、三田天満神社。1633年に三田藩主であった九鬼久隆の意向で代々の三田藩主の御祈願所となった。



この神社は、お正月にお参りすると、お屠蘇が振る舞われる。でも、いつもは訪ねる人もなく、ひっそりとしている。



神社の隣に公園があり、そこに碑が二つある。
先ず、『貫誠社(かんせいしゃ)』:三田貫誠社は、旧三田藩士子孫の集いである。



『男爵・九鬼成海』の碑



嘉永5年〜昭和6年。成海は、三田出身で明治初期に文部少輔をつとめた九鬼隆一の号である。九鬼はその後、駐米特命全権公使に転任、帰国後は美術関係で活躍し、宮内省図書頭のあと帝国博物館総長を10年間つとめ、現在の文化財保護法の基礎をつくった人である。この間、元老院議官、官中顧問官、貴族院議員、枢密顧問官など国の諮問機関や議会人として活躍した。この碑は大正11年に九鬼男爵を偲び建てたもの。(Credit: 三田市観光協会)

次に訪れたのが金心寺。



三田は、8世紀創建という金心寺により中世には門前町として発展してきた。地名の由来も、金心寺本尊の胎内から「当地は松山庄と言うが、これを金心寺三福田により三田と改める」の文字からきているといわれている。

金心寺のお地蔵さん



本堂



ここには:
●国指定重要文化財:木造弥勒菩薩坐像・木造不動明王立像・絹本著色十一面観音画像
が安置されている。今度来るときには、拝見させて頂こう。
2012-06-30 23:03 | 記事へ | コメント(0) |
| 旅行 |
これ以上、通貨供給に頼るべきではない。
2012年04月30日(月)
現在、26日にS&P社が発表したスペイン国債の2段階引き下げでスペインに飛び火した欧州の金融危機は、イタリアの国債利回りの上昇を生み警戒水域の6%寸前にまで至っています。

政治的には、「需要の喚起のための財政投入を」という声もフランスやギリシャなど欧州各国の選挙もあり、大きくなって来つつありますが、WSJ紙は「2008年の世界金融危機の直後に各国で行ったケインズ流の財政投入が、国債残高の累増という副作用を起こしている」し、財政破たんや金融危機のリスクを抱えていると警告を発しています。

僕は、「日本でもこれ以上の国債の累増は危険であり、国家財政の破たん、金利上昇と極端なインフレに苦しむことになる」と主張していますが、マネタリスト達は、景気の為「日銀はもっと通貨供給量を増やせ」と主張しています。

でも日銀の供給する通貨であるマネタリーベースは1990年の40兆円から、現在は110〜120兆円まで3倍に増えていますが、効果はまったく上がっていません。名目GDPは概ね450兆円で横ばいを続けています。これより通貨供給を増やせば、信用力を一挙に失い、ファンドなどの投機機関の国債の空売り(Short Selling)を浴び金融危機に陥りかねません。

通貨供給量の急増でも経済が動かないのは、現在の我が国が需要不足にあるからです。とりもなおさず、企業は設備投資に慎重であり、家計部門は将来の年金がどうなるか不安で消費に資金を振り向けてくれないからです。財政投入のテコ入れは短期的には有効ですが、国債の累増という危機的な副作用を回避できません。

やはりここは回り道でも長期的に対策をとっていかねばならないと考えます。すなわち、震災復興・医療・介護など需要のあるところには供給を回す工夫(例えば、海外からの介護士や看護師を歓迎)し、雇用を増大すること。

そして、根源的には、教育のより人材み磨きをかけ、科学技術の振興と、イノベーション、研究開発により新しい価値・製品を創り出して行ける地盤強化を図り、新しい国内需要や輸出を創造する以外にはないと考えます。
2012-04-30 23:44 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
雨の京都、桜と石庭
2012年04月08日(日)
4月5日久しぶりに、『とある広報研究会OBの縁悠部会』
(またの名を京都宴遊部会)!

天気予報では、京都は60%の確率で「雨、ところにより雷」

雨を心配しながら、傘と毛糸の帽子を持って、ウィンドブレーカを着て期待と不安を胸に抱き、家を10時に出た。集合は、JR京都駅。それでも、当日は15人が集まったのである。

十数年ぶりにお会いした方もいらっしゃる。懐かしい!

先ず、向かったのが京都御所。御所は、4月の4日から8日週末まで春季一般公開している。
でも目的は、花見!

であるから、正確には御所の周りの『京都御苑』である。あの「蛤御門の変(1864年)」のあった蛤御門。

桜だ!よかった。寒かった今年、まだ満開ではないが、ところどころに桜が咲いている。







途中で、近くにある同志社大学のカフェでお茶!

その間にも、昔話を続ける。なんといっても同業で苦労してきた先輩や仲間達なのである。いわば戦友だ。ちょっとした会話も、その背景が分かるだけに胸にしみわたる。。


次に向かったのが相国寺。ここは室町幕府3代将軍の足利義満が1382年に建立。

法堂「無畏堂」とも言い、慶長10年(1605年)、豊臣秀頼の寄進によって再建された。日本にある法堂建築としては最古のものである。天井にある龍の絵は狩野光信の手になる。特定の場所で手を打つと反響するため、「鳴き龍」と呼ばれる。

でも、ここは撮影が出来ない。

開山堂 :開山・夢窓疎石の像を祀る堂で、桃園天皇の皇后である恭礼門院の女院御所内の御殿を1807年に下賜されたもの。

この庭園は、『龍淵水の庭』と呼ばれている。

石庭であるが、石の周りを水が流れているかの如き趣である。
この庭園を撮るときだけ、なぜか雨がやみ、陽が差し込んでくれた!



次は八坂神社から円山公園。

社伝によれば、斉明天皇2年(656年)、高句麗より来日した調進副使・伊利之使主(いりしおみ)が、新羅の牛頭山に祀られる素戔嗚尊を山城国愛宕郡八坂郷に祀り、「八坂造」の姓を賜ったのに始まるという。





そして、宴席は『左阿彌』。話題は尽きることがない・・・





2012-04-08 12:04 | 記事へ | コメント(0) |
| 旅行 |
『英文の俳句』というもの
2012年03月27日(火)
僕は、時に英語で俳句を詠んでいる。

日本語での俳句はむずかしいのだ。先ず、5−7−5でなくてはならず、季語も要る。通常の「てにおは」のみならず、旧仮名遣いや「哉」や「也」など日常使わない表現をマスターせねばならない。



ところがである。英語では、もっと簡単だ。だから、haikuは世界的な現象になっている。

ルールは最低の要件は、「3行で書く」だけだ。も少し厳格なグループの詩人たちは、「季語」も入れる。

もっと厳格な人たちは、17音節を守っている。また、「全てを小文字で書く」、「句読点の有無について云々」というルールに従っている俳人もいる。



僕のルールは、3行・季語・小文字この3つだけである。例えば:

spring equinox -
sunshine brings about
sprouts of daffodils

下手な和文にすると、おそらく:

彼岸入り 水仙伸ばす 陽差し哉

とでもなるのだろうか?


そして、こんな英文俳句をときどきFacebookの俳句仲間のグループに書き込みをしている。また、英文俳句にコメントを書いたりもしている。

あるとき、「季語」についてのやりとりがあった時に、僕は書き込みをした。

『僕は、自然を楽しむ為に俳句を詠む。都会のコンクリートに囲まれた生活では自然を楽しむ機会がなくなりつつあるのかもしれない。自然とは、究極的には我々に癒をもたらしてくれるものだ。ありがたいことに、自然には季節がある。だから、自然を楽しもうと季節を俳句で表現するのだ』と。。


そうしたら、アメリカ生まれのKit Pancoast Nagamura という俳句仲間が、ジャパンタイムズ誌に”Happily bogged down with haiku”というテーマの記事を書いた中で、僕のくだんのコメントを気に入ってくれたというのである。その部分を引用してみると:

A poet friend of mine, Hideo Suzuki, suggests that including seasonal kigo in his haiku is a way of enjoying and re-attuning himself to nature, of finding an antidote to our concrete-heavy urban lifestyle. I lean toward this idea, and like it.


というものである。原文は次のリンクでどうぞ!

http://www.japantimes.co.jp/shukan-st/english_news/essay/2012/ey20120323/ey20120323main.htm?print=noframe
2012-03-27 16:06 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
震災から1年のこの日に、『堀田善衛』のインドで考えたことを読む
2012年03月12日(月)
昨日、堀田善衛著「インドで考えたこと」を読んだ。といっても、まだ半分くらいであるが、図書館で借りてきた岩波新書である。初版は1957年である。57年は昭和で言えば32年、僕がまだ小学生の頃に書かれたものだ。


ところがである。55年も昔に書かれた随筆であるが、まことにもって新鮮である。まるで、昨日書かれたのか?と思えるような部分もある。強くひかれたので、急ぎ書き留めて置きたくなった。


堀田善衛は、日本ペンクラブを中心とした文学団体の推薦により、インドのデリーで初めて開かれる「アジア作家会議」なる会議の参加と、事前準備の事務局員としてインドに向かったのだ。そこで、見聞きしたことを絶妙な筆で綴っている。少し紹介したい。


#先ず東の玄関口のカルカッタ
(今では、コルカタと書かれている)の街の雰囲気。


「東京に比べたら、町筋ははるかに暗い。つくづくと東京という都会が、恐らく世界でもとびきりに電力を消費あるいは浪費しているところであろうと思われる。」

「しかし、身にひしひしと迫って来るものは、決してのんびりしたものではない。どれここれも男だ。・・・褐色から真黒までの幾多の音階色調のある皮膚の色、目はいずれも鋭く・・・人はアジアと一言でまとめはするけれども、ここからは、日本、ビルマなども含めての中国的世界から出て、まったく別のアジアに入ったことに気付かされる。」


#次は、デリーのコタ・ハウス(迎賓館)での様子。


「私は生まれてはじめて、これらのアジアの人々と、しかも1か月以上も同じところに住み、・・・同じものを見聞きすることになったのである。

中国人の韓北屛氏。一般に中国人を私は好きだ。二人は英語通訳の劉慧琴さんがいなくとも、私は中国語のカタコト、韓氏は英語のカタコトで、話が通じないことはない。」

「ビルマ人のバラグー氏。ビルマの人にお目にかかるのは初めてだ。」

「なんと、食事は別として、快不快の感じ方が、中国、ビルマ、日本は共通していることか。」

「タジキスタンから来たミール・シャカール氏。英語通訳のマリアアム夫人がいなければ、話は全く通じない。がしかし、人間とはなんと不思議なものだろう。私たちは、犬のように、むしろお互いの意向を嗅ぎ合おうとする。友情の表現の仕方がなければ、私とこのタジキスタンの詩人とは、芝生でオンブのしあいをする。・・・」

「私は、中国をのぞいては、アジア、特に中央アジアや西アジアのことなど、なにひとつ知らなかった。それで、このミール・シャカール氏が、あるときインドの詩人たちと、直接にひどく生き生きした会話のやりとりをはじめたとき、眼をまるくした。」

「マリアム夫人に聞いてみると、彼らはペルシャ語で話しているのであるという。インドの数ある文学語のなかでもすぐれたものの一つといわれるウルドゥ語は、ペルシャ語を母語としてもつものであった。」

「すなわは、ペルシャ語を母語としてもつ、ソヴィエトの広大なアジア諸共和国の人々は、直接に同じものを母語としてもつ西アジアの広大無辺な諸国の民衆と話すことが出来るのである。・・・」

「もうひとり、いっしょに住んでいた人に、インドの代表的作家の一人、ムルク・ラージ・アーナンド博士がある。アーナンド博士は英国で教育を受けた、英語による作家である。」


#問題はお互いに何も知らないこと


「お互いがお互いを完全に知らないのである。私がタジクスタンの文学を知らないと同じに、ミール・シャカール氏は、日本文学のことなど知るわけがない。だから、そこにロンドンの『ニュー・ステーツマン・アンド・ネーション』誌と、アメリカの『ニュー・ヨーク・タイムズ』紙の両特派員が私に対して、おそらくお互いに作品も傾向も知りあわない作家たちがあつまって、いったいどんな成果が上がり得るか?とつっこんできてしかるべき理由が成立する。」

「しかし、これがアジアなのだ。」

「だから、・・・そういうアジアの状態というものは、到底ノーマルな状態ではないのだから、それを是正するための、第一歩、いや半歩、いや十分の一歩をでもここで踏み出せればいいわけであろう、と。」


#ひとつの激論が起こった


「それは、書記局内のインド人側の一部、アメリカにスポンサーをもっているグループの人々が、シンガポールに住む筈の林語堂をdistinguished guestとして呼べ、という動議を提出した。韓北屛氏とバラグー氏が断固として反対した。人民中国に対して敵対的である人物をこの会議にわざわざdistingushished guestとして呼んで騒動をおこさせるにはあたらない、というのが反対理由である。」

「私は、日本の長期にわたる中国侵略期における林語堂の日本批判を知っていて、その大部分を歴史的にも正しいものと思っている。しかし、私も騒動が起こることを望まない。従って、わたしはこの件に関して棄権した。」

「けれども、ここで私が問題にしたいのは、こういう騒ぎのことではなくて、林語堂がdistinguished或いはworld-wide knownと評価されるその基礎について、である。世界中に知られているとは、何に照らしてであるか。西洋文明の光に照らして、であろう。世界に知られているとは、西洋に知られている、ということか。」

「われわれの、そしてこれまでのアジアの文学者の、えもいわれぬ悩ましさが、ここにおそらくむき出しになっている・・・。」

「結局参加した国々は、極東からかぞえて、日本、北朝鮮、蒙古、中国、南と北の両ヴェトナム、ビルマ、ネパール、インド、パキスタン、セイロン、アフガニスタン、イラン、ソヴィエト、シリア、エジプトの16か国で、インドネシアはお金のことでこられず、韓国、タイ、フィリピンはうんともすんとも応答がなかった。」


#多様性ということ


「インド人と一口にいいはするものの、往き交う人々の顔色容姿、服装の多様さ、複雑さ、皮膚の色の多様さ、真っ白から真っ黒まで、チベットからアフリカまで、・・・日本人と一口にまとめて言えるように具合にはインド人というものは存在していないのだ。」

「宗教でこれを考えるならば、イスラム教は、スペインからインドネシアまで直通であり、ヒンドゥ教、シーク教、仏教、ジャイナ教、拝火教、ユダヤ教、キリスト教、要するに一切がそれぞれの充分なリアリティをもって存在している。」

「言語はどうかといえば、ひっとすると中国語系統ではないアジアのあらゆる言語が、ここにある。ラテン語とギリシャ語が欧州のことばの母語であるならば、ここにはサンスクリット語とペルシャ語との二系統の諸言語が併存している。」


#農村での出来事


「あるとき私はバスを乗り継ぎ乗り継ぎして農村へ出掛けた。」

「・・・広漠とした、実りのうすい半砂漠の、この砂礫の原のどこで・・・?羊の数さえ人間の数よりも少ないではないか。私は胸がつぶれるような気がした。」

「・・・『水はないの?』と私。

『流れる水はない』とバスの相乗りの老人。

『でも雨季には降るでしょう』

『いくらかはね。でも、1年にやっと20インチくらいだから、河に入るまでに乾いてしまうか、土地に吸い込まれてしまう』

『灌漑は?』

『そのうちネルーがやってくれるだろう。しかし、どこから水を引いたものか?』

『だけど、水なしてどうやって生きているの?』

『井戸がある、そら』・・・」


#ハンガリー動乱と日本への評価


「老人が50年前の話を始める。老人は国民会議派とともに戦い、何度も牢屋に入った経験のある、国際情勢にもくわしい人であった。・・・この老人が突然、おどろくべき話をはじめた。私に対する質問のかたちで言いだして、私の答えを待たずに、すぐにつづけていった。

『ハンガリーの事件をどう思うか?私の考えでは、ハンガリーの人々は大馬鹿野郎というものだ』

私は、おどろいた。

『どうして?』

『せっかく彼らは社会主義社会をつくることが出来たのに、そしてようやく工業建設にかかりはじめた。貧困から抜け出る道を、やっと踏み出したばかりではないか。その間に辛いことがあるのはわかりきったことなのだ。このインドを見よ。辛いことばかりなのだ。それなのに、ハンガリーの彼らは5年かそこらでもう我慢が出来なくなってああいう騒動をはじめた。大馬鹿野郎だ。外の世界を見れば、上を見ればキリがないのだ。われわれインド人は、我慢して、・・・50年先を考えて地道に働いているのだ』

『なるほど…』


私にしてもハンガリーの怒った民衆が大馬鹿野郎であるとは到底思えない。けれども、この老人の語調には、なにか人を深くうつものがあることも否定出来なかった。

老人は、日本についての記憶をぼつぼつと語り出した。

『日露戦争以来、日本はわれわれの独立への夢のなかに位置をもっていた。しかし、日本は奇妙な国だ。日露戦争に勝って、われわれを鼓舞したかと思うと、われわれアジアの敵である英国帝国主義と同盟を結び、アジアを裏切った。工業建設をどしどし押し進めてわれわれの目を見張らせてくれた。

が同時に、その工業力を、英国帝国主義と同じように使い、英国がインドに要求したと同じような、タナカ・メモリアル(対中国21か条要求のこと)を中国につきつけた。つい近頃では、米英の帝国主義を叩き潰し、植民地解放をやろうとしてくれた。が、それと同時に、その旧植民地を日本帝国主義の植民地としようとした。不思議な国だ。戦後には、アジアで英国支配の肩代わりをしようとするアメリカと軍事同盟を結んだ。つくづく不思議な国だ』

私ーーしばらく無言。

老人ーー私の答えを待つかのように、しばらく無言。

やがて、私。

『われわれの国が、アジアの眼から見た場合、つねにそういう二重性を帯びていたことを、われわれも承知している。それはかなり長い時間にわたった。しかし、現在、この歴史的な習性ともなっている二重性からぬけださなければならぬと気付き、そのために努力をしている人がたくさんいるということを、私はあなたに告げたい』

老人『 I will see it. 』

これをなんと訳してよいか私にはわからない。」


・・・つづく。おそらく・・・
2012-03-12 17:54 | 記事へ | コメント(0) |
| 書籍 |
ギリシャの選択肢☆
2012年02月14日(火)
<楽観的なシナリオ>

ギリシャ危機に対して考えられる最も楽観的なシナリオを検討してみよう。
その場合、以下のことが前提条件となる:

A) ギリシャ議会での財政削減策が可決され、実施されること
B) 民間の金融機関が一定の債権放棄で合意する
C) IMFやEUからの資金援助が得られる

これらが全て整ったと仮定しよう。

その後、それでもギリシャ国債は次々と償還期限を迎える。
これらを当面、C)の資金で賄うとしても、将来にわたり
債務を少づつでも償還し、減らしていかなければならない。

その償還原資は、どこから賄うのだろうか?当然、税収である。

公的部門が経済に占める割合の多いギリシャがどのようにして
税収を上げるのであろうか?

財政削減策は、うまくいっても経済成長を減速させる。そして
その減速は、何年も続くのである。

縮小する経済の中で、税収を上げるのが「至難の業」である
ことは我が国が、ここ何年も身を以て体験してきたことである。


<悲観的なシナリオ>

FT(英国のフィナンシャルタイムズ紙)が12日に述べている
シナリオは、4月の選挙では与党第二党が政権をとり、緊縮策を
翻すことを懸念している。

その場合であるが、現在でもA)の議事を進める議会の周りには
8万人の労働者が取り囲み、緊縮財政に反対しており、国民は
「何年もこの先続く経済縮小に耐えられない」とみている
からである。

前提A)が崩れれば、その他の前提も崩れてしまう。

それに金融市場は気が短く、待ってくれないであろう。現に、
例えばMMF(マネー・マーケット・ファンド)の資金運用先を
見ると:

「10大MMFの11月末の運用総額6450億ドルのうち欧州銀
向けは33.4%だ。
ただ欧州銀向けの資金放出額は、5月末から11月末までの
半年で45%も減った。
なかでも仏銀向けの資金放出は、その間に89%の大幅減に
なっている。」
・・・2011/12/26 7:00 日経Web


<可能なシナリオ>

そこで、参考になるのはアルゼンチンである。

アルゼンチンは1999年、01年にそれぞれ緊縮策を見返りに
支援を受けたが、かえって経済の悪化が進みデフォルト
につながった。

その後アルゼンチンが採った策は、やや乱暴な債務の削減と
為替切り下げである。
これで、輸出をてこに経済を再建させた。

ギリシャについてFTが示唆するような、4月に政権が交代し、
財政削減策を翻すようなことになれば、ドイツもEUもその
支援策を放棄せざるを得ず、EU諸国の金融機関の犠牲を伴う
が、Euroからの離脱は不可避となるであろう。

Euroから離れ、旧通貨であるドラクマに戻れば、観光立国で
為替切り下げという有効策が機能することが期待できる
からである。

EUにおける混乱は伴うであろうが、これが最もありうる
シナリオと考える。
2012-02-14 15:37 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
栄枯盛衰の歴史は地域や辺境で作られる☆
2012年02月10日(金)
大きな歴史のうねりが辺境で造られたのは、歴史を観れば歴然としています。東洋では元を興したジンギス・ハーンは辺境からですね。

欧州では、古代ギリシャからみれば独・仏は野蛮人の住む暗黒の森でしょうし、ローマ人もブリテン島の北にはいきませんでした。そういういわば辺境のところから、産業革命が起きたのですね。

アメリカでも肥沃な東部や南部は農業に終始し、中部で自動車産業が起き、遥かなる西部で航空機産業やIT産業が発展したのですね。

我が国の歴史を見ても、源頼朝は鎌倉に、徳川家康は江戸にそれぞれ幕府を拓き、京の影響を受けない政治を開始しています。

これからの日本でも、地域や辺境から新しい価値を創造していきましょう!
2012-02-10 23:26 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
Haiku and happiness!俳句の輪
2012年01月24日(火)
僕の友人のサイトに僕のHaikuが掲載されました。

掲載されたサイトはGabi Greve, Darumamuseum, Japan による
http://happyhaiku.blogspot.com/2012/01/my-daily-happiness.html

というサイトです。そしたら、各国の俳人により次々に俳句が詠まれました。これを友人のGabiさんは、a little bubble of happiness
と名付けました。

では、そのサイトから引用しますね:

January 14
Hideo san started a little bubble of happiness:



happiness
lives in
small things

hideo on a freezing morning


happiness -
my cat snuggled
in my lap

Gabi



happiness
a breath of spring
warms the wind

Jimmy ThePeach ‎



happiness -
a breath of Siberia
cools the wind

Gabi



happiness
a breath of cinnamon
dawn

Jimmy ThePeach ‎



幸せが俳句となりて化身せり

happiness has  
just come out as a haiku,
incarnation 

Esho Shimazu



Happiness
Again the spring
Blossoming cherries

happiness
the little old lady with
a baby’s smile

Gennady Nov


peace
along with happiness
is eternal

Isabelle Loverro ‎



there are days
when it's cold in the kitchen -
I rise to find haiku

Geoff Sanderson



plain old happiness
snuggling neath eiderdown
with two smiling dogs

Patrick Duffey



. . . . . January 17

my daily happiness -
I wake up from a dream
about facebook

Gabi Greve



happiness comes
one after another
like renga of Basho

hideo dedicated to all poets joined to this round of renga.



happiness-
the pendulum swings
and swings back

Elaine Andre



happiness
if it is in the man
service goodness

happiness of
earthly delights-
art of haiku

happiness-
long path from
birth to death

happiness
voice on phone
from apart

Gennady Nov



. . . . . January 18

my daily happiness -
the taste of seaweed
and sesame

Gabi Greve



happiness -
a six year old's
belly laugh

Elaine Andre ‎



happiness –
without a reason
I start to smile

Karen Cesar


. . . . . January 21


a thousand snowflakes
from the same sky -
Joys of Japan

Gabi Greve



fun and odd sometimes
pop up from
Joy of Japan ...

Hideo Suzuki

大>
2012-01-24 22:54 | 記事へ | コメント(0) |
| 俳句 |
「内なるグローバル化」というもの☆
2012年01月04日(水)
あけましておめでとうございます。

今年も、つれづれなるままに書いていきますので、どうぞ宜しくお願いいたします。

今回は、「内なるグローバル化について」です。


僕がAIESEC(旧国際経済商学学生協会、現NPO法人アイセックジャパン)に関わったのは1965年でした。当時​は、IMF8条国移行とか外国為替の取引の自由化などが​謳われて、日本が国際化に動き出したころです。

その時に​はグローバル化という言葉もありませんでした。

当時はやっと海外渡航が自由化はされたものの、外貨の持ち出し制限があり(1日当たり10ドル)、AIESECの研修生と​して翌年ドイツに行く時には、日銀にPart Guaranteeという申請を出して許可を貰わなければなりませんでした。

不遜にも英語には自信があったのですが、研修先企業のドイツの地方都市では英語などまったく通用せず、ドイツ語を片言から学び直し、そのドイツ語も英語も休暇で観光に行ったフランスとイタリアでは全く通用しないという時代です。

でも、当時は経済は右肩上がりの時代ですから、「20年も経てば日本もすっかり変わる。英語なんか誰でもできるようになる」と思っていました。

それから40年以上も経ってしまいましたが、相変わらず国内では「グローバル化​に対応しよう」とか「英語を勉強しなければ」とか叫ばれているので、僕の予想は全く「外れ」でしたね。


その間、僕も欧州での勤務期間中に学んだことがあります。例えば、「オ​ランダやスイスの経営者は皆3か国語、或いはそれ以上の言語をしゃべるのに、イギリスの経営者は外国語が話せるのは半分もいない」とかです。

また、ホリデーを過ごしたスペインのプラド美術館で体験したことがあります。それは、他の欧州大陸諸国の美術館であれば、ガイドの半分は英語で、残りの多くはドイツ語でした。でもプラドでは、ガイドの9割はスペイン語で説明していたのです​。

その意味を反芻したら、判然とわかったことがあります。​スペインに来る観光客は旧宗主国を訪れる中南米からの人が多いのです。なるほどスペインは大国なのです。大国であるスペインやイギリスでは外国語を学ぶ必要がなかったのでした。逆に、オランダやスイスは国が小さいので、外国語は日常の茶飯事なのです。

そこで気づいたことは、日本はどっちなのか?です。それまでは、日本は「小さい島国だ」と信じていたのでしたが、どう考えても大国です。まず、大国の人は外国語が苦手です(笑)。


いや、まじめに比較しても、日本の人口は1億2千万人以上いますし、GDPは世界で3番目。領海およびEEZの総面積は​世界6位です。もちろん、商社やメーカーの社員が世界の果てまで出かけて日本製品を輸出してきてくれて築いた地位ですが、内需も大きく(国内の個人消費支出はGDPの6割)、輸出依存度は中国や欧州諸国より遥かに低い。

最近は円高による輸出の低迷を懸念する声も上がっていますが、円高やグローバル化の結果国内企業がこれまでに海外へ工場を作るなど直接投資した結果の配当金などの所得収支は、貿易赤字を大きく上回る大幅な黒字を計上しています。

だとすると、なにも問題は無いのか?といえば、そうでもありません。製造業の国外移転は、国内での雇用を減少させてしまいます。ですから、教育・医療・介護・研究開発・通信・メディア・芸術といったサービス分野で、質の向上と雇用の拡大が必要になるのです。


​で、今叫ばれていることは「内なるグローバル化」ですね​。これにも大きな課題があります。例えば看護や介護の分野です。せっかく、インドネシアやフィリピンから看護師の資格をもった研修生が来てくれても、日本の看護師資格を取らないと日本では働けないシステムになっているのです。

医療現場では、日本語でなんとかコミュニケーションが取れているのみならず「やさしいしっかりした看護師だ」との評価を受けても、難解な日本語で日本の看護師国家試験を通るのは二人とか三人とかしかいません。出身国の国家資格を持っているのですから、簡単な日常会話のテストだけでいいのではないでしょうか?

そうでなくとも出生率の低減で、若い働く人口が減りつつあるのです。日本に来て働いてくれるだけでもありがたいのではないでしょうか。。。
2012-01-04 19:19 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
龍の年
2011年12月31日(土)


新年は龍の年。『龍』、或は、『竜』は伝説の動物で、神秘的な存在である。東洋にもあるし、西洋にもある。英語ではDragonだ。

龍は、仏教では守り神であり、富と隆盛をもたらすとされている。

新年には、この龍が震災からの復興と、暮らしと経済の繁栄とをもたらすよう祈る。

なお、上記の書は友人であり、書家であるPonte Ryuurui氏が、僕の依頼に快く応じて『隷書体』で書いてくれたものである。感謝!

隷書;
http://www.beyondcalligraphy.com/clerical_script.html

皆さん、善き新年をお迎えください。
2011-12-31 17:33 | 記事へ | コメント(1) | トラックバック(0) |
| 季節 |
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この生誕祭の日にキリスト教と仏教を考える☆
2011年12月25日(日)
僕は、『哲学としての』仏教徒である。

ダライラマ14世も書いている通り、佛教には「宗教として」、「哲学として」そして「科学として」それぞれ存在意義があり、諸活動が営まれている。僕が、『哲学としての仏教』に激しく燃えたのは、山内得立(1890年 - 1982年)の名著『ロゴスとレンマ』(岩波書店 1974)を読んだ時である。

この書物は、西洋論理の根幹をなす「ロゴス」と東洋の論理のありようをさぐる「レンマ」を対比させ、インド哲学の根幹である「テトラレンマ」を検証した本格的な哲学書である。ここで、テトラレンマとは本来的には、サンスクリット語catuskotiのギリシャ語訳のτετραλῆμμαのことを指し:

1)肯定、
2)否定、
3)肯定でも否定でもない、そして
4)肯定でも否定でもある。の4つから構成されている。

ロゴスの世界では、肯定か否定かどちらかひとつでしかない。例えば、コンピュータ言語は、ゼロかまたは1で構成されており、ゼロでなければ1であり、1でなければゼロである。「ゼロでもあり1でもある」というInputをすれば、たちまち「Error」となり、コンピュータに拒絶されてしまう。

ところが、レンマの世界ではそれは「あり」なのだ。そして、大乗仏教(Mahāyāna Buddhism)は、3番目のレンマを中心に構成されている。肯定でもなく、否定でもない・・・・・例えば、あの般若心経の意味は深淵で説明しがたいが、「色即是空」は「分かったと思ったら実は空なのだ」となり、同時に「空即是色」は、「空はすなわち理解することなのだ」となっている。・・・

このテトラレンマはそれほど奥深いため、禅道場では教えきることが出来ず、問答を繰り返し、或は座禅を組むことにより自ら悟まで待たねばならない。まことにやっかいなものである。しかし、そこにこそ魅力がある。詳しいところは立ち入らないが、たとえて言えば、佛教には「敵」や「憎しみ」、「対立」といった概念はなく、この「不確実性」と「対立」や「憎しみ」の世界にあって、世の中をまるく収める可能性を秘めている。僕は、ここに期待をしているのだ。

・・・

さて、キリスト教。義父が教会員であった縁で、僕も教会に時々通っている。教会はだれをも拒まず。来るものを暖かく歓迎してくれる。牧師の先生からは、折あるごとに「礼拝へのお誘い」の書簡を切手の無い封書で受け取る。牧師さんがご自身で我が家のポストに投函してくれているのだ。・・・

これはありがたいことである。それに、キリスト教には『聖書』があり、解釈の多少の違いはあっても、平易な文章で書かれており、分かりやすい。般若心経の難解さとは比べ物にならない。

で、、僕はその両方に惹かれる。宗教とは、元来「心の平安と地上の平和を願う」もので、他の宗教を排斥するものではないはずだ。現に、僕はどちらからも排斥されてはいない。

世に戦争の種はつきず、また、政治には反対派がつきものだ。僕は、国と国の紛争、そして国のなかの闘争などの悲惨さを見るにつけ、宗教の役割に期待を高めている。その時に、「肯定以外は否定しかない」ロゴスでは、対立は解消されないのではないか?とても心配である。『否定も肯定も許されるテトラレンマの宗教に』その救いを求めたい、と切に願ってやまない。。
2011-12-25 23:58 | 記事へ | コメント(2) |
| 哲学 |
欧州の金融危機と経済の根源的対策☆
2011年12月02日(金)

友人が、Facebookで「就活に失敗し、疲れてウツになり、休学する学生が多くなった。若者から中高年まで大きな問題になってきたようです」と書いていました。

ウツは日本だけの症候ではなさそうです。欧州では3千万人がウツだとの統計もありました。韓国でも、自殺が多いとのことで、世界中が不安を抱えているようで、とても心配です。

<ウツは経済の病気の顕われ>

アメリカの地方やイギリスの田舎などは、『行きかう誰にでも挨拶』を交わすような牧歌的な雰囲気がありますが、冷戦時代には『大陸欧州は国境も近接』し、絶えず緊張を迫られていたように感じました。それでも、『個の確立』はすさまじいものがあり、個人対個人ではとてもかなわないと感じていたものです。

冷戦もないこの時代に、そういう個の強い人々が3千万人もウツになるのには、相当強い経済的な不安感があるのだろうと思います。

欧州全体の失業率は9%ですが、住宅バブルが崩壊したスペインでは28%です。しかも、若い年代の失業率がどの国でも一番高くなっています。これは、『能力がある経験者から採用される』ことから必然となっており、職業訓練を行う程度では追いつかない、構造的な課題です。

<日本のウツ>

翻って我が国ですが、グローバル化し、国際間・国内同業者間・社内で競争が激しくなっており企業内でも、競争と淘汰が進行しつつあるように思われます。学生の頃から『自分はこれが出来る』という何かを掴んでいないと、成功しないのではないでしょうか?でも、そういう『現実をつきつけられただけでウツに』なってしまうのかもしれません。

僕のまわりには、農業を始めた若者もいます。中小企業では依然『人不足』の状況です。学生さんでウツに悩む人には『道はいろいろあるよ』と言ってあげたい。

<EUの採れる道は狭く、かつ急がれる>

欧州の問題に戻りますと、欧州議会議長・欧州委員会委員長・欧州中央銀行総裁とサルコジ仏大統領・メルケル独首相が鳩首を集めても、出来ることはせいぜい「欧州のESFS基金の増額」と「短期資金のSWAP」くらいしかないのでは。

この状況は米国でも、そして我が国でも同様です。2008年のリーマンショックを契機とした世界同時不況時に投入した財政による景気支援のための国債発行残高が膨らみ、ドイツや北欧など少数の国以外のほとんどすべての国の財政規律が危機を迎えています。これ以上財政に期待は『財政破たんのリスクの覚悟』なくしてはできません。

政策金利もほとんどゼロに近づいており、残るは金融の量的緩和(Quantitative Easing)だけです。でも、これとても『ハイパーインフレのリスク』を内蔵しており、少なくともインフレにアレルギーを持つ欧州が採るはずもありません。

唯一現実的なのは、『ギリシャをEuroから離脱させる』ことです。そうなれば、ギリシャには独自と通貨を切り下げて国際競争力を取り戻すという劇薬を使うOptionを得ます。既に9、10月の2か月で、1兆3千億円の預金がギリシャ国内の銀行から流出した(日経Web12月2日)と指摘されています。欧州は、早くこの手を打たないと、「市場の圧力」により貸し手側の金融機関に危機の連鎖が周り、すべてのEuro加盟国に及ぶことになるでしょう。

<根源的な解決策は?>

どのような経済においても、根源的なことは、経済の効率を改善し、教育に力を注ぎ、科学技術の振興と研究開発により、『新しい価値』を創造して需要を喚起し、所得を回復させることです。遠回りに見えるかもしれませんが、それこそが国民とその経済に将来を約束することになるのです。
2011-12-02 12:20 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
Why good books on Buddhism not available
2011年09月15日(木)
Facebookで友人から、「仏教についての英文で書かれた良い書物が見当たらない!」とのPostingがありました。それについて僕が答えたNoteです。

My friend wrote in the facebook group that she couldn't find any good book on Buddhism written in English. That reminded me of my experience when I tried to find Buddhism book, yet in vain, for my German friend some ten years ago. He wanted me to find any such literatures written in English soon after I talked about Buddhism to him. I didn't think about the reason why such books were not available at that time. But...

Now I realize that there are reasons for not having good books about Buddhism written in English or perhaps even in Japanese. Those reasons include:

A) languages and translation
B) it's a philosophy rather than a religion
C) way of communications

Let me jot down some of my thoughts and what I believe. These are only my hypothesis, therefore, all possible faults are mine if I would make wrong impression.

A) languages and translation

Buddha himself did not leave a text as such. What the followers took notes years after his death was called "Buddhist sutra" and was written in Pali(パーリ語). These sutra were compiled in Sanskrit(サンスクリット語) and spread over to Tibet and then to China. Not much efforts were made in Japan nor in China to really translate. Japanese just used the Chinese sutra(経典、kyo-ten) as they were.

When such translation were made the scholars often found that there were no corresponding words in Chinese. So what they did is to select letters which follow the pronunciation of Sanskrit. I give you some examples.

般若心経(Hannya-shinnkyo) is one of the most preferred sutra in this country. The origin of this came from the Sanskrit:

Prajñā-pāramitā(Sanskrit) → 般若波羅蜜(Chinese) → 般若波羅蜜(Japanese: Hannya-haramita).

If you would replace "H"s with "P"s, Japanese version is almost identical to the Sanskrit pronunciation.


During the Mass of the temples, many Buddhist priests today sing in chorus "Hannya-haramita......." which is foreign language, thus totally uncomprehensive, for most of the Japanese Buddhist congregation.

B) a philosophy

Historically and commonly, Indian religions had quite a lot associated to the Indian philosophies. Likewise the Buddist sutra had obviously imported a lot from the ancient Indian philosophy e.g. "Rg Veda" (リグ・ヴェーダ(ऋग्वेद))

What attracts me most is a logic so called "tetra-lemma". In the world of Logos, there are two logics:

1) affirmation or
2) denial.

For example, the computer language is constructed on the signs either "0" or "1". Computer rejects if you say "0 at the same time 1".

Yet, in the Indian philolophy there are two mores:

3) neither affirmation nor denial, and
4) affirmation as well as denial.

According to Yamanouchi Tokuryu (山内得立、”ロゴスとレンマ”、1974)the third lemma namely "neither affirmation nor denial" is the starting point of the Indian philosophy and frames the center of the Buddhism logics among others for the Mahayana Buddhism (大乗仏教).

You can find many expressions in the sutra of Nāgārjuna (ナーガルジュナ、龍樹、who is the originator of Mahayana Buddhism)such as:

不生不滅、(fusho-fumetsu, not live yet not naught)
不一不異、(fuitsu-fui, not identical yet not different).

More familier phrases for Japanese are:

色即是空、(shiki-soku-ze-ku, to recognize means nothing) and
空即是色、(ku-soku-ze-shiki, emptiness makes you understand everything).

To understand these sutra, you need a hundred of books of the commentaries, most of which are written in a difficult terminology.

C) way of communication

To make things more complicated are the ways those sutra had been communicated. As you find, to teach these sutra is very difficult work for any priest. How did they communicate? It was acutually done by letting the ascetic monk sit (Zen,座禅)and continue to sit until one realize himself.(悟り、satori)

Perhaps only in this way, the sutra had been handed on to generation to generation. No wonder there is hardly any English book. Today, there are some Buddhism universities as such. I'm sure they use text books. Sooner or later some of those texts will be translated into English. Let's hope for the "sooner"!
2011-09-15 15:15 | 記事へ | コメント(0) |
| 哲学 |
危機管理研究学会での発表☆
2011年06月26日(日)
去る6月4日、東京の昭和大学のキャンパスで開催された『危機管理システム研究学会』で<危機管理失敗事例におけるダメージ計数化モデル>について、発表する機会を頂きました。

発表は多くの参加者から関心を寄せていただきましたが、権威の先生からは「方法論が循環理論に陥っている」との厳しい評価を受けました。また一から研究していきます。

レジメをご紹介しますね。



<危機管理システム研究学会第11回大会 研究報告>

『企業における問題事案発生後の危機管理』
−危機管理対応の失敗事例におけるダメージ計数化モデル

共同研究グループリーダー鈴木英夫

リスク管理は「問題事案を発生させない」ためのリスクマネジメントと、「事案発生後の対応でさらなるダメージを生まない、増やさない」ための危機管理がある。2つのダメージには大きな違いがある。問題事案は企業が全く影響力を行使できない外部組織のミスやテロのように、防ぎようのないものもあるが、事案発生後のダメージは対応次第で無くすことも可能なだけではなく、プラスのイメージに転じることもできる。

本研究はこの「問題事案発生後の危機管理」について、9社の企業での実例を検証した。
手法として「事案発生の危機」と「発生後の危機管理対応」をいくつかのタイプに分類し、その危機管理対応分類ごとによるダメージを予測した仮説を設定した。そして、これらの仮説を検証するために、具体的事案発生後の当該企業の売上高減収額と株価の変動、加えて新聞記事に表われている危機管理上の特徴を表す12の「キーワード」を関連記事数に対する「出現回数比率」という形で数値化・比較考察し、仮説を裏付ける方法を採用した。

これら9件の危機管理の具体例から、ダメージを与えた危機管理対応の複数要因の数値化を通じて、対応の失敗要因を具体的に把握・考察することが可能となった。

研究したデータから言えることは、消費者の安全性に直接関係する製品についての事案の場合、危機管理の失敗によるダメージは大きい。さらに、危機後の対応で、隠したり、偽装したり、回収が遅れたり、責任を回避した企業は、それらの「キーワード」のメディアへの出現割合から社会的な批判を浴びていることが計数上も明らかになった。また、対応の遅れ、外部対応で不当な「抗弁」を行った場合、そして隠ぺい体質のような場合も大きな批判を浴び、ダメージが拡大することが明らかになった。

我々のダメージ計数化モデルは、危機対応ミスの結果、発生するダメージを『式にして』経営者や危機管理担当者に具体的な行為や不作為が「幾らの減収をもたらすか」を明示することにより、危機管理対応の際に必ずまもらなければならない幾つかの「キーワード」の重要性を実証した。

以上です。。
2011-06-26 08:40 | 記事へ | コメント(0) |
| リスクマネジメント |
僕が今できること☆
2011年04月21日(木)
‎3月の終わりに東京出張の時に新幹線に乗ったら「がらすき」でした。4月の初めに京都へ行ってもいつもより観光客が少ない。タクシーの運転手さんの話では「海外からの観光客が全滅」と聞きました。

海外のメディアで日本の「原発危機」ばかりが誇張されて報道され、外国人は日本を敬遠しているのが明らかです。

そして、『僕にできることは何か?』と考えました。

友人からの示唆もあり、1週間ほど前から日本のことを海外に発信することにしました。「Allvoices」というサンフランシスコに本拠のあるオンライン・ニュース・メディアにこれまで6つの記事を投稿したところ、昨日までに

64カ国から2,700件を超えるアクセスがありました。世界中の人々が日本のことを心配していること、そして、日本からの生の情報が無いことが強く感じられました。


<京都、醍醐寺の桜>

「桜は春の到来を忘れていない」という記事には、「大自然の豊かな営みほど我々に癒しをあたえてくれるものはありませんね」、「あなたのレポートに泣けてきました」などの感動的なコメントが寄せられました。海外の皆さんも「本当はとても日本のことを我がことのように感じている」ことをひしひしと感じました。

これからも、投稿を続けていきます。

僕の記事は:http://www.allvoices.com/users/HideoSuzukiに一覧されています。このブログの左側にあるリンク集の「Allvoices」というところをクリックすれば直ぐアクセスできます。
2011-04-21 09:27 | 記事へ | コメント(0) |
| 旅行 |
復興後への一考察
2011年04月12日(火)

前回のブログの後に未曾有の大震災・大津波・原発事故にみまわれました。ご家族やご友人を失われた方々、被災され困難と闘っておられる方々、避難され不安に過ごされていおられる方々には心からお見舞いもうしあげます。

さて、この大震災からの復旧は、単に旧に還すだけではなく、これを機会に『復興に乗り出す機会』ととらえると新たな発想が生まれてくるかもしれません。

当面の復旧への作業が終えた後に何をするのか、今から考えておきたいですね。


A)将来を描こう!

人間だれでも「うなだれて」いては、将来を見通せないですね。そう、「将来はある」と信じましょう。我々がそう思っていないと、我々の子供たちや孫たちも「うなだれる」ことになってしまいます。

例えばシンガポールやマレーシア、そしてインドネシアなどの人々の表情の明るいこと。将来に希望が持てれば、多くの人が結婚をし、子供もたくさん増えますね。


で、どうすれば、「明るく」なれるか?

我々の将来は新しい価値を生み出し、生み出し続けていけるかどうかにかかっています。

今回の震災で、東北地方および北関東の工場から出荷されていた、部品などの供給が中断されたことで、アメリカの自動車メーカーなどの生産が中断したことは、如何に我が国の製造業の品質が世界に貢献しているかを物語っています。


「新しい価値」は、想像力によって生まれます。

教育と革新、そして豊かな想像力が、未来を豊かにします。それが「出来る」ことを多くの企業・起業家は証明しています。


B)選択と集中

企業の支出も減らすばかりでは、意気があがらないでしょうから、重点施策を行うのです。

キーワードは、「教育・科学技術・知識産業の推進とあらゆる組織での革新、そして新しい価値の創造」です。これらがなぜ重要なのかは次の機会にお話しに書くことにしますが、これらの為に予算を選択・集中することが効果的です。


<公的施策での機会>

C)経済特区の創設

政府の施策で言えば、災害の復興はもちろん重要です。他方で、日本経済全体の活力にプラスとなるが、財政支出も必要とせずに歳入が増える。という非常に都合のよいシステムがあります。

例えば、神戸のポートアイランド第2期埋め立て地には、空きスペースが沢山あります。そのような広大な用地に外資系の製造業などを誘致するのです。法人税は0%でいいのです。そうすれば、そこに新規の雇用が生まれ、その働く人々から所得税を支払ってもらえます。これぞまさに「財政支出なく、歳入が増える」システムなのです。


D)看護や介護のサービス要員の規制緩和

現在我が国が直面している高齢化社会での「看護や介護」の要員不足は、何とかしなければなりませんね。それには規制の緩和が効果的です。

例えば、政府が取り組んでいるインドネシアやフィリピンからの看護師の国家試験を免除するのです。現にこれらの看護師は、出身国での資格は合格しているし、実習での評価はきわめて「高い」のです。実習と日常会話のテストだけ行えば十分なのではないでしょうか。その活力を生かさないのは、もったいないですね。

これで、看護や介護を必要とする人にとってのメリットと、施設の運営事業体への人材リソーシスを提供できますし、マクロ経済にとっては追加的な消費需要、そして政府には給与に対する所得税収の増加をもたらします。


E)寄付金免税と生前贈与税の大幅削減

現在の、「富の偏在」は活用すれば素晴らしい機会となりえます。家計の金融資産総額1,500兆円のほとんどは使われないまま高齢世帯にあります。一方若者にとっては、「将来の年金はないかも」との悲観を生み、明るくない将来を暗示する原泉となっているのです。

ですから、この「使われていない」金融資産を被災者への寄付金や、若い世代に移転させるのです。災害寄付金免税制度の導入や生前贈与課税を大幅に緩和すれば、高齢世帯は子供や孫たちに金融資産を贈与するでしょう。それを、被災者や若年世代が消費すれば、マクロ経済にとっては、渇望している「追加需要」を創出することができるのです。


<企業やその他の組織にとっては>

E)効率化だけでは生き残れない、「新しい価値」を

「新しい価値を創造する」ことに、全てを懸けるのです。震災復旧需要の他には、ほとんどの工業製品は、国内では今満たされており、輸出以外には買い替え需要しかない状況ですが、これまで、ウオークマン、携帯電話、インターネット、太陽光発電、ハイブリットカー、LED、GPSシステム、タッチパネルなどなどの新しい技術がそれまでに無かった需要を創造してきていることに注目したい。

新しい価値は、想像力によって生まれます。教育と技術革新、そして豊かな想像力が、未来を豊かにします。

それこそが、我々が我々の子供たち・孫たちの明るい将来を保証することになるのです。


F)ダイバーシティとライフ・ワーク・バランス

他の多くの方が主張・実行されているこれらの課題は、我が国の在り方を激変させることができます。ダイバーシティ(女性や高齢世代の活用)ができれば生産人口は増え、その所得が消費を生み出し、よい循環が起きます。

ライフ・ワーク・バランス(例えば男性にも育児休暇制度を活用して、夫婦の仕事と家事のバランスを図ること)も家計に新たな時間をもたらし、生活の質と余暇や考える時間をもたらします。これは、経済や教育そしてひとりひとりの人生にとって貴重なものを与えてくれますね。


そんなこんなで、まだまだ全部は書ききれませんが、『将来は明るい』ことと『策はある』そして『教育・科学技術・革新・想像力・新しい価値創造』により、未来を切り拓いていくことができるのです。

企業やビジネスでも、これらのキーワードに関連する事柄に注目してみてはどうでしょうか。新しい未来が見えてくるかもしれません。
2011-04-12 11:12 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
新しい現実、チャンスはどこにあるのか!
2011年03月06日(日)
今、世の中は構造的に変化してしまったのです。それを多くのエコノミスト達は『新しい現実』(或いは、New Normal)と呼んでいます。その「新しい現実」の中に、リスクもありますが『チャンス』もあるのです。

A) 新しい現実とは?

一般に「新しい現実」とは、国内の人口動態上の変化や、世界経済の成長要因が新興国などの需要にシフトしたことなどを指します。
先ず世界経済の伸びの変化を見てみましょう。2000年から2007年にかけての世界のGDPの純増額の半分は、G7諸国が占めていました。

ところが、IMFの予測では、2007年から2015年に至る期間での世界のGDPの純増額は、中国・インドを中心としたアジア諸国がもっとも大きなシェアをしめると予想されています。

出典:IMF World Economic Outlook, Oct 2010

これが「新しい現実」として、「中国やインドに出ていかないと会社の未来は無い」かの如く喧伝されていますが、全てがそうだとは言えません。製造業の研究開発を始めとして、先端技術その他の知識産業などは、依然我が国が得意とする分野です。

そして農業や、社会インフラ、教育・医療・介護、その他多くのサービス部門での仕事は、国内でしか出来ないことも多いのです。

これら国内に見出せる「新しいチャンス」について考えてみましょう。皆さんの事業で機会を活かせることが出来そうなところを見つけていただければ、なお有益ですね。


B)例えば農業のやり方

メディアなどで、若い世代や女性のグループなどによる新しい形の農業が紹介されていますね。
我が国には、休耕田や放棄された畑が15万ヘクタールもあるそうです。15万ヘクタールとは、東京ドームのなんと32,500個分の広さです。

この畑を活かして、そして若い世代や企業による新しい形の農業を起業することができます。これは、やがては農業の在り方自体に、大きな変革をもたらすでしょう。現在、専業農家の就業者の平均年齢は66歳と言われています。若い世代や新しい形の農業が進んでいけば、この景色はガラッと変わります。

現に、私の友人にも会社を辞めて山梨県に行って農業を営んでいる方がいらっしゃいます。その友人からの手紙には、”はつらつとした様子”が描かれています。

そんなことで、具体的な処方箋を次回に書いてみますね。
2011-03-06 11:03 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
『新しい現実』とは?
2011年02月01日(火)
『新しい現実』は、ダボスで行われた”世界経済フォーラム”のテーマです。

でも、新しい現実そものもは、我々の目には明らかに見えない。
或いは見通せないのかもしれません。


世界経済フォーラムの提唱者の一人であり、議長でもあるクラウス・シュワブ博士はCNNのインタビューに応えて、その意味を説明しています。

『新しい現実』の意味は、「 post-digitalization and post-globalizationのことだ」と述べています。


ITが世界を変えました。電気も電話線も無かったインドやアフリカの諸国の多くの人々が携帯で結ばれました。中国政府もインターネットでもたらす4億人の国民の声に耳を傾けざるを得なくなったのです。そして、今またエジプトからは、反政府デモの映像と声がインターネットを通じて世界中に流れ、各国の政府も旗幟を鮮明にすることが迫られています。

デジタリゼーションとはそういう現実を指します。


さらにグローバリゼーションにより、大企業は安い賃金と豊富な市場をもとめて、その製造拠点と雇用を新興国に移してきました。それが、新興諸国の経済成長を生み、先進国の失業とデフレ化を生んでいます。


では、 post-digitalization and post-globalization とは何でしょうか?

IT化やグローバリゼーションによる世界的な大変革を迎えて、各国の学者・ビジネスそして政治家は何をすべきか、に思いを巡らせ、意見を交換するということです。

でも、IT化やグローバリゼーションの後の世界を見通せる人は未だ居ないようです。


次の投稿に向けて、考えてみましょう。。
2011-02-01 12:50 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
アメリカの失業率の正常化は5年でも難しい
2011年01月15日(土)
<新年の朗報>

新年に入って、米国の雇用に関する幾つかの統計が金融界を右往左往させた。

まず、7日に「12月の農業を除く雇用が103,000増えた」との発表である。これは市場の予想(30万増)より低く、市場を落胆させた。しかし、労働省はこの統計と同時に10月と11月の雇用を上方修正している。

これらから判断されたことは、7月から毎月平均で12万人以上の職が増えてきていることだ。


さらに朗報は、失業率が9.4%と発表されたことである。前月の数字が9.8%であったことから、これは「Pleasant surprise」と受け止められた。


<朗報の解釈>

これらの数字について、TheEconomist誌は、「失業率は家計のサンプルから推計しているので、雇用統計とは合致しない。さらに、失業者数は55万6千人減っているのに、雇用が29万7千人しか増えていないのは、労働人口がその差だけ減少したことを意味し、統計上の歪みだけでは説明できない」としている。

いずれにせよ、失業率統計はその程度の誤差はつきものなのである。


<バーナンキFRB議長は>

7日、上院での証言で「米国の失業問題の解決には、まだ4〜5年かかる」と述べている。しかしながら、である。


<5年で解決するのだろうか?>

金融界にとっては、毎週のように複数の機関から発表される雇用に関する数値で一喜一憂するのであろうが、マクロ経済から見たら、景色はほとんど変わっていない。

産業のIT化や、グローバル化に従い、米企業は国内のオペレーションを海外に移している。ちなみに、米商務省の統計では、米国の多国籍企業の雇用は、2008年以来国内拠点での雇用を減らして海外での事業拠点のを増やしている。

そもそも、今回の世界金融危機の元凶は「米国の不動産バブルがはじけた」ことによるもので、この主因はほとんど改善されていない。ケース・シラーの指標でみても、住宅価格はピーク時の25%も低いところで低迷し、差し押さえは昨年の第3四半期には38万件もあり、これは改善どころか、前期に比べ31%も増えている。


差し押さえが増え続けている理由は、住宅の保有者が失業していて元利払いが滞ったからである。すなわち、失業は、現在の米国では景気の『遅行指標』ではなく、『先行指標』的に経済に作用しているのである。

昨年の米国経済の成長は、財政投入と証券市場などの戻りによる金融資産の一時的な増加が所得効果と消費をもたらしたものと見る。証券市場は、「証券市場の動きが、実体経済とかい離した」となれば調整期にはいる。

財政投入は保守的な共和党の揺り戻しにより継続できないので、米国の失業率が以前の5%に戻るのは、バーナンキ議長が言う5年よりもっと掛かることが懸念される。
2011-01-15 18:35 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
元旦に雪が☆
2011年01月02日(日)
今年は寒い!暮の30日にも積雪が・・・



夏があんなに暑かったのに、冬が寒いなんて・・・




年が明けて、元旦にはまた雪!

でも、特に出かけるわけでもないので、まあいいか。

そして今朝、日差しが








お日さまはありがたい!


皆さまの新年のご健康とご多幸をお祈りします。
2011-01-02 10:49 | 記事へ | コメント(0) |
| 季節 |
ユーロ統一通貨は維持できるのか?
2010年12月16日(木)
もともと「成長率も違う、インフレ率も異なり、そして財政規律も格差のある国々が一つの通貨を持つ」ということが無理があるのでは?!とEuro統一通貨構想の当初から思っていました。英国などは、それゆえに自国のポンドを譲ってはいません。

現在でも、統一通貨”Euro”は経済力の有るドイツと政治力のあるフランスの2カ国に過大に頼って成り立っているのが現実でしょう。

現に、小国ルクセンブルグのユンケル・ユーロ圏財務相会議議長が「欧州共同債券(Eボンド)構想」を打ち出した時、ドイツ政府は、ただちにこれを否定・反対しています。ドイツにとってみれば、これ以上「南の財政規律の悪い国の為に、ドイツ国民の税金を費やすことは国内政治で受け入れられない」ことが自明の理だからです。

もともと、Euro圏の前身である欧州共同体は第1次大戦・第2次大戦を経て戦争の悲惨さ・無益さを学んだドイツが「不戦の誓い」として始まった事業です。話が経済や財政になれば、譲歩するには限度があります。

遅かれ早かれ、ギリシャ・アイルランド、成り行きによってはスペイン・ポルトガルなどの諸国も、自国通貨の切り下げをするためにもEuro通貨を放棄せざるを得ないのではないでしょうか。。

2010-12-16 13:30 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
我が国の債務はどうなるんだろう?
2010年12月05日(日)
ようやく今年度の補正予算が国会で採決されました。来年度の予算は、野党のボイコットで審議も覚束ないのでは、と心配ですね。。で、今日は我が国の財政問題について僕の私見を書いてみます。


A)バラマキの問題点

「バラマキ」がメディアなどで批判されていますが、それは政治の用語ですから、議会制民主主義のもとでは議会での多数決により決定されるもので、僕は政治については公に是非は述べません。

しかし、経済の面でいえば、財源を欠いた支出は赤字国債の累増を生みますので、コメントのあるところです。

そこで、ここでは、我が国の財政の現状と将来の予測について
触れてみたいと思います。


B) 我が国の財政

今年度の我が国の一般会計の財政収入は、税収が39兆円、雑収入が10兆円、国債発行が44兆円、
一方、歳出は補正予算5兆円を含めて97兆円あります。

その結果、2010年度末の国の債務残高は、973兆円が見込まれています。
これは、例えば現在の税収を10%増やして、その増加分で全てを償還しようと思ったら250年かかります。その間に利息を支払わなければならず、実際はもっと大変です。

もっとも、『国債への信頼が崩れない』ことを前提とすれば、債務は
借り換えが可能であり、財政当局などが主張している、プライマリーバランス(過去の債務に関わる元利払い以外の支出と、公債発行などを除いた収入との収支)さえ達成すれば、財政は保っていけることになります。

ちなみに我が国の国債の格付けはダブルAで、欧州危機が忍び寄るスペインと同じなのです。この点については、後述しますね。


C) ところで国の資産・負債は?

財務省が発表している「国の財務書類」のなかに、「連結貸借対照表」があります。
(出典:http://www.mof.go.jp/jouhou/syukei/fs/2010.htm)

この計算方法は、Bの予算項目とは少しことなりますが、それによりますと、2009年(平成21年)3月末で:


連結ベースの国の資産合計は、772兆円で、

主な項目は:

有価証券、225兆円
貸付金、193兆円
有形固定資産、271兆円
などです。

なお、有形固定資産の中には、公共サービスのために売却不可能なものも含まれていますから、資産を売って負債を減らすという方法には限度があります。


これに対して国の負債合計(グロス債務)は、1,086兆円で、

主な項目は:

公債、434兆円
郵便貯金、176兆円
公的年金預かり金、140兆円
短期証券発行残高、77兆円
独立行政法人債務、38兆円
借入金、33兆円
退職給与引当金、20兆円
などです。

差引、314兆円の債務超過です。債務超過とは、債務の方が資産よりも多い状態のことを指し、企業などでは倒産の理由になります。

(参考までに単純に人口で割ると、国民一人当たり240万円の
債務超過です。)



D) 国の債務の国際比較

さて、問題はこの国の債務が経済規模に見合っているかどうかです。

IMFによると、2010年の段階で我が国のグロス債務はGDPに対する割合で、227%と断トツの世界一です。
ちなみに先進国では、イタリアが119%、アメリカが93%です。

(出典:IMF, World Economic Outlook, April 2010)


さらに、問題はこの国の債務が今後どうなるかです。

IMFによれば、2011年度においても我が国の債務は借り換え需要だけで想定GDP額の25%もあり、単年度の財政赤字からの追加債務が4%あります。合計で29%で、この比率はまたも世界一。

ちなみに、2番が米国の27%、3番がギリシャとイタリアの約25%です。

(出典:IMF,World Economic Outlook, Oct 2010
http://www.imf.org/external/pubs/ft/weo/2010/02/index.htm...)

ギリシャなどのEU加盟国は、EUでの政策合意にもとづき、この追加債務を削減していくことが決定されています。

我が国はどうなのでしょうか?依然、来年度も、税収が40兆円、雑収入が10兆円しかないのに、ほぼ95兆円の歳出予算を組む方向ですね。


E) グローバル化した金融環境の中での動き

ギリシャ悲劇がアイルランドに伝染し、次はスペインかポルトガルかとささやかれています。

政府債務の対GDP比率が世界最悪の我が国の国債の値が下がらないのは:
「その発行残高の95%が国内で保有されている」からだ。といわれています。それは、理のあるところですね。ギリシャもアイルランドもその国債は欧州各国などの金融機関が保有しているのとは大違いですね。

でも、海外の金融機関の保有が少ないといって、心配がないわけでは
ありません。国債は、市場で空売り(Naked Short Selling)することができるからです。「日本国債は下落する」とみたら、海外のファンドなどが空売りを始めるかもしれません。そうなると怖いですね。

現に、10月6日IMFは「日本の金融機関が国債を多額に保有していることが金融の安定性にとってリスクである」と警告しています。ちなみに、日本の金融機関は、国債の残高の43%を保有しているのです。


さらに、2007年に既に2008年に起きた世界金融危機を予測したNY大学のルービニ教授は、『アメリカ・日本そして欧州数カ国のソブリン債残高の増大は、やがては高いインフレか、または、政府のデフォールトを招く』と警告しています。

ハイパーインフレは、国債を紙屑にしてくれるかもしれませんが、
それにより、金融機関の破綻や、国民生活は塗炭の苦しみを味わうことになりますね。。


F) ではどうしたらいいのでしょうか?

さて、僕の処方箋を次の機会に書きますね。
2010-12-05 11:20 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
日本経営管理学会、大阪で発表します☆
2010年11月17日(水)
この11月20日(土)に大阪成蹊大学で開かれる『日本経営管理学会、西日本地区研究会』で『新型インフル対応に見る国民性と組織の危機管理』について研究発表しますので、お知らせします。


なお、詳細は下記の通りです。


日 時 : 平成22(2010)年11月20日(土)13:30〜17:00
 
会 場 : 大阪成蹊大学 相川キャンパス

大阪府大阪市東淀川区相川3-10-62
TEL:06-6829-2606
阪急京都線「相川駅」から徒歩 3分
(新幹線「新大阪駅」→JR 大阪駅、徒歩5分、阪急「梅田駅」、京都本線で「相川駅」まで約15分)

参加費 : 正会員、準会員、賛助会員・・・1,000円
一般(非会員)・・・2,000円
(懇親会参加費・・・4,000円)

実施責任者 : 福永栄一 大阪成蹊大学現代経営学部准教授
福永先生への連絡 TEL 06-6829-2600(代表)
e-mail:fukunaga@osaka-seikei.ac.jp



≪研究会プログラム≫

T 挨拶 (13:30〜13:45)

開会の辞 : 藤江俊彦副会長
開会の挨拶 : 若杉明会長
開催校挨拶 : 大阪成蹊大学現代経営学部 鹿島啓学部長

U 研究発表 (13:45〜15:45 各報告30分、質疑10分)

報告者(1) (13:45〜14:25) 鈴木英夫(ai リスクコンサルテーション 代表・コンサルタント)
テーマ:「新型インフル対応に見る国民性と組織の危機管理」

報告者(2) (14:25〜15:05) 大西昭博(尼崎市立尼崎東高等学校 教諭)
テーマ:「国際化時代における英語科教育法の研究」

報告者(3) (15:05〜15:45) 日野隆生(大阪国際大学ビジネス学部 准教授)
テーマ:「リレーションシップ・マーケティングの主体と顧客関係性」


(休憩:15:45〜16:00)

V 特別講演 (16:00〜17:00)

講演者 : 村上建夫氏 (株)関西ベンチャーキャピタル 代表取締役
  著書:「ベンチャーな人たち」文春文庫、2008年12月) 
演題 : 「ベンチャー投資について」


W 閉会の辞 : 福永栄一(大阪成蹊大学)


(司会:梁瀬和男 金城学院大学)




≪参加申込≫

参加お申し込みは、学会本部事務局宛にお電話、FAX、メールにて11 月12 日(金)までに
お願いします。当日のお申し込み、現金払いも可能です。

本部事務局電話 : 03-3261-1145
本部事務局FAX : 03-3261-3315
メールアドレス : honbu09@jima.org


2010-11-17 16:41 | 記事へ | コメント(0) |
| リスクマネジメント |
木の葉も色づく『秋祭り』
2010年11月03日(水)
このところ『散歩道』のことを書いていませんでした。ちょっと仕事が忙しかったのです。

でも、『色づく秋』を迎えたのですから、載せないと・・・・・・

というわけで散歩に出かけました。



散歩が仕事が一段落した夕方になるものですから、写真が少しかすんでいるのが残念ですね。



今年は夏が長かったので、急に冬になってしまったみたい。。
街路樹は「あっ!」という間に黄色くなって、落ちてきています。

それから、僕たち自治会の大イベント『秋祭り』です。子供たちは可愛いですね!





そして「お好み焼き」です。こちらは、用意した480食が完売の大盛況でした!!



役員の皆さんお疲れ様でした!!!
2010-11-03 14:31 | 記事へ | コメント(0) |
| ローカル色 |
円高のメカニズム☆
2010年10月20日(水)
現在のドル円為替相場が「経済のファンダメンタルに沿ったものであるかどうか」については議論のあるところである。

しかし、市場における円高進行のメカニズムは明らかである。日本・米国・ユーロの実質短期金利の動向を比べてみたい。


実質金利とは、名目金利からインフレ率を引いたものである。我が国は近年デフレの状況であるから、インフレ率はマイナスとなっている。「マイナスのインフレ率を引く」ということは、デフレ率を加えることであるから、デフレがひどくなればなるほど実質金利は上昇する。

デフレとは、物の価値が貨幣価値に比べ下がることであるから、「貨幣価値が物の価値に対して上昇する」ことを意味する。すなわち、名目金利がゼロであっても、円を保有しておくことにより、将来その円で買える物の数量が大きくなることを意味している。

そこで、日本・米国・ユーロの実質金利の推移を見てみよう。




(出典:IMF World Economic Outlook, Oct 2010)


この図で明らかのように、最近のデフレ傾向により我が国の実質金利(図の青のグラフ)は2%近くに上昇している。依然インフレ状況のドル・ユーロは実質マイナス金利となっていることが分かる。


ちなみに、実質金利でドルが2.5%あり、円が1%を割り込んでいた2006年から2007年にかけては、円キャリーと呼ばれる「円を借り、為替市場で円を売ってドルを買い、ドルで運用する」取引が膨大な規模で行われ、円は1ドル=120円という円安になっていたのだ。

近時では、ドルの実質金利がマイナス1%で円はプラスの2%に逆転しており、2006〜2007年当時とは逆のドルキャリーが行われている。米国の連邦準備制度FRBは金融機関に資金を大量に供給する金融緩和策をとっているのでドルは世界中にあふれかえっている。

FRBは、「11月の会議で更なる金融緩和を決定する」と予想されており、円高はまだまだ続くと覚悟しなければならないようだ。
2010-10-20 15:51 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
為替介入の効果、そして大きな財政支出の意味☆
2010年09月03日(金)
為替のような巨大なマーケットに介入しても、とても勝算が無いことは「スイス当局の対ユーロSFr売りの大量介入が失敗した」ことで証明されています。


それに、現在米国は「失業ゆえに住宅ローンの利払いができない」状況に陥っています。企業は、慎重になっていますから失業は当分の間改善は望めません。従って、米国の不動産市況が今後数年、悪くすると10年単位で経済の足を引っ張り続けることを覚悟しなくてはなりません。


八方ふさがりに見える我が国では、ピンチをチャンスに生かすことこそが、経営者、政治家そして国民の智慧の出しどころではないでしょうか。現に円高で、原材料や食糧などの輸入品が値下がりしており、企業や国民はそのメリットを享受し始めています。


我が国の経営者は、安易に円安を願うのではなく、更なる円高を覚悟して賢い経営をされると期待しています。



そして、もうひとつ。

大きな財政支出への期待が言われていますが、その意味をもう一度考えてみましょう。


高速道路無料化とか、子供手当全額支給とかの意味です。
これらには、財源がないのですから、赤字国債で手当てされることを意味しています。

それらは、政府が払ってくれるのではありません。

『我々の子どもたちが将来、税金として支払う』ことになるのです。


自分で会計を与かっていたとしたら、『子どもを返済人としたローンを借りる』ことなど出来ますか?


IMFも、昨日の報告書で、『財政余地が小さいか、あるいはない国としてギリシャ、ポルトガル、イタリア、日本』の4カ国を名指しで挙げています。政府がディフォールトになったら、郵貯も年金もどうなるか分かりません。


そのような危険な状況に陥れないようにするためには、『なんでもかんでも政府に頼む』のは、やめましょう。。
2010-09-03 23:01 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
GDPが中国に抜かれたの?
2010年08月19日(木)
仮に中国の統計が正しいとしても、パニックになる必要はありません。同じ1ドルのGDPでもその質が全く異なるからです。値段の遥かに高い日本のコメが中国で売れていることがそれを象徴しています。


秋葉原で中国から来てくれている観光客が電気炊飯器を沢山買いこんでいるのをテレビで見て、「中国で売っている炊飯器と日本で売っている炊飯器が違う」ことに改めて思い起こされました。多くの家電製品や自動車でも同様な状況でしょう。


ところで、日本の政府に成長戦略が無いのではありません。経産省は今年の6月に『新成長戦略と産業構造ビジョン2010』を発表しています。その内容は、しごく妥当だと考えます。それらは:

・インフラ関連/システム輸出(原子力、水、鉄道等)
・環境・エネルギー課題解決産業(スマートグリッド、次世代自動車等)
・文化産業(ファッション、コンテンツ、食、観光等)
・医療・介護・健康・子育てサービス
・先端分野(ロボット、宇宙等)です。

それらが、正しく伝達され、理解され、国民に自信をもたらし、そして投資や消費に向かわせることに失敗しているだけなのです。


将来に希望が持てれば、家計部門にある1500兆円もの金融資産は消費に回すことができます。例えば、その1%が消費に回れば、GDPを2.2ポイント引き上げることができる。そうなれば、現在弱含みの内需による名目成長は可能であり、当然税収も上がります。

もっとも家計部門には400兆円の負債もあるが、それを差し引くとネットで1100兆円もの金融資産超過なのです。それが消費されないのは預金金利が低すぎるからなのです。「将来の不安から元本には手をつけたくない」としても、利息収入が増えればその一部を消費しても元利は増え続けることができます。

仮に、預金金利が5%上がったとしたら、ネットの利息収入は55兆円増加し、その半分だけが消費に回されたとしても、GDPは5.5%も上乗せされます。


他にも重要な成長分野があります。世界の人口がこれだけの勢いで増加すれば、必ず食糧不足になる。ですから、休耕田や多くの放棄された畑を有している我が国は、断然有利なのです。そこから将来型の産業を生み出すことができるのです。
2010-08-19 10:58 | 記事へ | コメント(1) |
| 経済 |
危機管理研究学会で発表
2010年08月09日(月)
7月23日に千葉商科大学で開かれた、『危機管理システム研究学会』価値ベースRM分科会にお招きを受け、発表をしました。

テーマは、『新型インフル対応に見る国民性と組織の危機管理』
− 安心志向社会における危機管理広報への提言―というものです。

ここでは概要だけご紹介しますね:



発表内容の概要 :

昨年の新型インフルエンザに対する政府・地方自治体などの対応を分析して得られた知見は、「我が国の国民の多くが、客観的な安全性の基準では満足せず、主観的な安心を要求している」ことである。

客観的な安全とは異なり、『安心』とは科学的には根拠がなく、例えば「自分が起きてはこまると思っていることは起こらないと信じている」というようなことである。

政府や自治体が、国民の「安心志向」に従って「いわば100%の安全性」を確保しようとすれば、そのコストは膨大となる。それは、税金となって国民の負担を増やしている。

例えば、感染者であっても発熱が無ければすり抜けられていたのであるから、機内検疫の効果は疑わしく、しかも税金の無駄遣いである。そのことが、分かっていても政府がそれを行ったのは、国民の「安心志向」を満足させるために他ならない。

さらに、大阪府と兵庫県で行われた、ほとんど全く感染者の居ない2400校もの学級閉鎖は、「母親が働きにも出られない」というコストをもたらし、地域の社会に「安心社会のコスト」を意識させた。

そんな中、6月初めに出されて「兵庫安心宣言」は、うんざりしていた地域社会にすんなり受け入れられ、「マスクだらけの現象」は一変した。

新型インフルに対する自治体などの危機対応から得られた教訓は、「組織の危機管理担当者に求められているのは、我が国が主観的な安心志向社会であることを前提とし、社会の次の変化を予測して行動する」ことにある。
2010-08-09 00:17 | 記事へ | コメント(0) |
| リスクマネジメント |
新しい需要を創造するために『教育投資』を☆
2010年07月16日(金)
さて、7月16日のロイターによれば、「米リッチモンド地区連銀のラッカー総裁は、政策は「危機対応」設定で、正常化の適切な開始時期を見極めるのは困難だとの見方を示した。」としている。

これに先立ち、14日に公表された米連邦公開市場委員会の議事録では、景気情勢の悪化の際には追加緩和の検討が必要であると言及されていることが明らかになった。米連邦準備理事会内部では、物価低下への警戒感、つまりデフレへの危機感が強まっていることもわかった。


やっと白状したのである。FRBは、2008年から、今回の経済危機の本質を「米家計部門の借入過多による消費構造の崩壊だ」と正確に理解していたはずだ。そのインパクトは、僕が前回書いたとおり、年額で1兆ドル、アメリカのGDPを7%ほど押し下げるほどのインパクトを持っているのだ。


これだけ米国内需要が欠落したままでは、当然デフレの懸念がある。しかも、1500万人の失業者は、ほとんど減少していない。

15日のブルームバーグによれば、この第2四半期に差し押さえを受けた住宅の数は記録的な 269,962 戸もある。これは、前年同期と比較すると、なんと38%も増えているのである。

かつての経済学では、「雇用は経済の遅行指標」であった。だから、オバマ大統領も、「時間はかかるが、雇用は回復する」と言い続けてきた。しかしながら、失業手当の最長期間99週が過ぎた失業者は、万策尽きて、ローンの利払いも滞ることになった。

従って、失業ゆえに債務不履行に陥る。これが、住宅市況を悪化させ米経済全体を下押ししているのだ。すなわち、今回の不況では「失業は、景気の先行指標に」なっているのである。出口は遥か先である。


日本も、欧州も、新興国も対米輸出に頼ってきたことから判断すれば、これは見過ごせない兆候である。刺激策の終了を迎え需要不足に陥るアメリカ。財政規律に縛られる欧州。バブルの不安が高まる中国。そうした中、我が国はどうしたらいいのであろうか?

大きなデフレギャップ解消のためには、需要を創出し、或いは、供給を削減しなければ埋まることはない。実際、多くの企業が国内の設備や工場を閉鎖し、海外に生産をシフトしている。


このままでは、国内経済の空洞化は避けられない。

そこで、今必要なのは、広い意味での『教育投資』である。教育は、我が国が生産する物やサービスの付加価値を高めるだけでなく、世界に向けて新しい製品を創造し、新奇性の高い市場を創設することにつながるからである。

かつて、ソニーのウォークマンや、携帯電話、パソコン、近くでは太陽光発電、ハイブリッドカーやiPadなどが、それまでにはまったく存在していなかった市場を造りだしたのだ。

国内の生産拠点は、世界に向けての『知的生産活動』や『研究開発』を行うことで、企業も国内経済も活性化することが出来る。この機能は、新興国ではまねのできない分野であり、我が国が依然存在感を示すことができる分野である。この分野を活かし、さらに発展するカギを握っているのが教育、研究、技術開発なのだ。


さらに教育により、増加しつつある「退職者などが自分の人生に新しい生きがいを見つけること」に役だつ。そして、『教育投資』はそれ自体、経済にとって追加的需要となるのである。


・・・・・続く・・・・・
2010-07-16 14:52 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
経済危機は主要国が改善するまで何度も続く
2010年06月24日(木)
6月24日のブルームバーグによれば、「債券相場は3日続伸し、長期金利は約7年ぶりの水準(1.135%)まで低下した。前日の米国市場で、連邦公開市場委員会(FOMC)の声明を受けて景気懸念が強まり、米国債相場が上昇した流れを継続して買いが優勢となった。」としている。

こうして「景気などに懸念がある時に国債が買われている状態」は通常であれば正常だ。問題は、いつまで市場が正常でいられるか?である。


<市場のファッションは変わりつつある!>


この春から世界の市場の風向きは変わり、ギリシャ国債の暴落によるソブリン債危機をきっかけとした為替市場でのEuro売りで、世界経済・金融市場のファッションは一変した。

「市場のファッション」とは、その時の金融市場の参加者が、「どんな指標に注目して行動するか」という「注目される指標」が「ファッション」のように変化していくことを指す。

例えば、世界経済危機の後はそこからの回復を示すGDP成長率や個人消費支出、もっと具体的なケースでは自動車の販売台数などの指標が注目されていたし、今年の年初からバブルが警戒されはじめた中国ではインフレ率や不動産の価格動向が注目された。

ギリシャなど大きな財政赤字を抱える国の「財政規律がファッション」となった欧州では、Euro圏崩壊の危機に立たされた。経済協力開発機構(OECD)のグリア事務総長は、ギリシャ危機を感染力の強いエボラ出血熱に例え「欧州諸国はすでに感染している」と、各国で次々と「発症」することへの危機感を表明した。

そんな中でギリシャ政府は5月2日、欧州連合(EU)、国際通貨基金(IMF)との間で、追加財政再建策の見返りに、巨額の緊急融資を受けることで合意した。支援額は3年間で最大1,200億ユーロ(約15兆円)。それでも、ポルトガル・スペインやアイルランドと、つぎつぎに危機の予備軍が現われて、Euroは下げ止まる様子がなく、今年の年初から5月末までに対ドルで、15%も下落した。その後、支援額は7,500億ユーロに拡大された。

この間、EU最大のメンバーであるドイツが、単独で国債のカラ売り(Naked short selling)の禁止措置を打ち出したが、これが却って市場の不信をあおり、Euroはさらに下げ続けた。



<財政改善は時間がかかる!>


ギリシャの財政改善は容易ではない。公務員の給与などを下げ、歳出を大幅に削減すれば、国内需要は落ち、従って経済成長も、またそこから得られる税収も落ちることになるからである。

市場参加者はそれを知っているので、Euroの下落は、市場のファッションが変化するまで、これからも続くことになる。

ちなみに、6月4日ハンガリーの財政危機が伝えられ、EU加盟国ではあるがEuroを採用していない国であるにも拘わらず、為替市場ではEuroが売り込まれ、対ドルで1.2を割り込む展開を示している。

しかし、OECD事務局長が指摘した、ギリシャ危機が感染した」という捉え方は間違っている。事実は、「世界経済危機の傷跡を修復するための世界各国での財政投入の後遺症」なのだ。だからこの種の危機は、どこの国に起こっても不思議ではない。もちろん日本も例外ではない。


<Euro危機で、政策当事者は動けない!>

Euro危機が起こるまで、世界各国の経済政策当事者は、財政投入と金融緩和によるテコ入れ策からの「出口戦略」を模索していた。実際、オーストラリアやカナダ、新興国ではインドやブラジルなどの諸国では「具体的な出口策」である利上げを行っている。

しかしながら、主要国での「出口戦略」はEuro危機とそれに伴う証券市場での株価急落などにより、より困難な状況を迎えた。証券市場での不安は、ようやく回復しつつある景気に水を差しかねないからである。


この状況下、世界銀行のゼーリック総裁は6月3日、「欧州諸国は赤字削減にとらわれ過ぎて経済成長の促進を忘れるべきでない」と警告した。総裁は「緊縮の政治が繁栄の政治を圧倒するリスクがある」と指摘し、「財政再建だけでは不十分であり、成長政策を含まなければ実際に緊縮の政治さえ難しくなる」と述べた。

一見両立は難しく見える「財政再建も成長も両方必要」ということである。それほどアメリカ発の世界経済危機のつめ跡は大きいのである。でも、この二つの目標は同時に追うのは極めてむずかしい。


<何故、危機は繰り返されるのか?世界経済危機の真因>


さてアメリカ発の経済危機が全世界で起こり、今度は欧州で金融危機が繰り返される。なぜなのか?それを理解するには、百年に一度とも言われる今回の世界経済危機をもたらした「世界規模での需要の大収縮」の真因を押さえておくことが必要だ。

なぜならば、この真因に変化が無い限り、またそれに取って代わる(たとえば新興国の内需など*)大きな推進力が無い限り、危機は繰り返さざるを得ないからである。

*米欧の需要を補うことが期待されている中国については、いわゆるデカップル論が急速に後退している。その根拠は、住宅バブル懸念などで不振がつづく上海株式市場は、Euro危機などで6月7日には、上海は年初来安値を付けている。

「中国は米欧経済の不振に関係なく成長できる」としたデカップル説は難しくなりそうである。中国の主たる輸出先は、アジアの他に米国と欧州なのだ。


さて、真の原因!とは:

それは、アメリカのGDPの7割を占める個人消費を支えていた家計部門での借入それ自体である。アメリカでは、住宅ローンの急増のほか、住宅を担保にした各種のローン(正確にはホーム・エキティ・ローン)を一般の消費の目的に組むことができるので、住宅ローンなどで「借り入れた」お金が大きく経済を潤していたのである。

ところが、住宅価格が上昇をしている間は、この方法が成り立つが、住宅価格はバブルであるから2006年にピークを迎え、2007年にははじけている。そうなると、担保不足で借入を続けられないどころか、返済を迫られる。

アメリカの個人消費は、2000年代の初めから2007年まで毎年1兆ドル(百兆円)規模で増加した家計部門の巨額な借入で賄われていたのだ。百兆円の借入純増は、それが全て支出に回されたらアメリカのGDPを7%押し上げるほどのインパクトを持っている。

この借入は、住宅価格の低下による担保不足と金融危機により、壊滅的な縮小を迫られ、2008年の第3四半期には「純減」にまで急落してしまう。

その結果、家計部門を中心とした需要の急減でアメリカのGDPは2008年第4四半期には、-5.4%という大幅な減少となり、輸入の急減を通じて全世界に経済危機をもたらしたのである。

アメリカの「住宅を担保に借り入れをし、それを消費に支出する」という文化は経済危機により構造的に変化したのだ。だから、ちょっとやそっとの財政投入でも、1500万人の失業者はほとんど減少していない。

この構造変化は、世界経済にとって大きいインパクトを与え続けることになる。すなわち、アメリカ人がかつて借入を行って、米国や、輸入を通じて世界中の需要をもたらしていた毎年の100兆円は、今後はずうっと欠落することになるのである。

その結果世界経済危機が起こり、その修復の為に各国で行った財政投入の結果の副作用が、ギリシャなどの南欧諸国やハンガリーで起こったのである。

アメリカ経済の構造変化がなければ、ユーロ危機も起きなかった。少なくとも、このタイミングではなかったはずだ。逆にいえば、アメリカの消費需要が大きく欠落していることで、これからも同様の危機が世界のそこここで発生する。

それを知っているガイトナー米財務長官は、6月5日韓国・釜山で開かれた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議で、欧州に「弱い内需を拡大するよう」強く迫ったのである。

しかしEuro危機に揺れる欧州中央銀行(ECB)のトリシェ総裁は、「緊縮財政政策は欧州が世界経済に貢献する最善の道だ」と述べたのである。誰が見ても、その両方が必要なのだが、実際それを実現することは極めて難しい。もいちど言おう。両立は極めて難しいのだ。


<日本も例外ではない!>


こうした中、我が国の国債はとりあえずは買われている。まだ、市場では、日本の国債の信認に火はついていないのである。

しかしながら、米国の格付け会社であるスタンダード&プアーズ(S&P)社は我が国の長期国債のAA格付けの見通しを「ネガティブ」に引き下げている。

そもそも、AAとはPIIGSの一員である「スペイン」と同じなのだ。現に、IMFの専務理事は、日本政府に財政規律化に対する「再建策」を提出するよう求めている。

これに応えて、菅内閣は「経済成長、財政再建、社会保障充実という三位一体」の政策を打ち出し、「2020年までに国と地方の財政のプライマリー・バランスを黒字化する」と発表している。

問題は、それで間に合うか?である。プライマリー・バランスが赤字のうちは、国の債務は増え続けるのだ。ファッションが「財政規律となってしまった」市場での信認は、あと10年も我慢してくれるのだろうか?


・・・・・つづく・・・・・


2010-06-24 17:47 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
『ギリシャ悲劇』は対岸の火事ではない!
2010年05月27日(木)

『ギリシャはEUROから離脱するしかない』

ギリシャの財政緊縮政策がうまくいったとしても、その場合、公務員の給与は減額され、従って家計支出は減少、経済も縮小し、結局税収も縮小することになる。国債元利払いの返済原資もまた減るのである。


こういう場合の伝統的な政策は、自国通貨の切り下げである。しかし、ギリシャがEUROにとどまる限りその手もつかえない。ギリシャがユーロ圏の経済と金融を危機に引きずり込むのは、ギリシャとしても、また他のEURO圏諸国も望まないことであろう。


遅かれ早かれ、ギリシャはEUROから離脱するのが残された道であろう。


ところで、

『我が国の財政は大丈夫なのか?』


現在、日本政府は871兆円、すなはち名目GDP(国内総生産)の184%という巨額な債務を抱えている。それでも多くのエコノミスト達は、「日本は大丈夫」と主張している。その根拠は、「国債の大部分が国内で保有されているからだ」と説明されている。しかし本当に「大丈夫」なのか?


 確かに、日本の家計部門には1,456兆円に上る金融資産があり、家計の負債369兆円を差し引いても1,087兆円が残る。そのほとんどが、銀行預金や郵貯、生命保険などの形になっており、それらを預かる金融機関は、かなりの額を国債で運用している。特に、国内最大の金融機関である郵貯などは、預金の9割相当額を国債1本で運用しているのだ。


 この状況は、ギリシャが国債の過半を他国の金融機関などに保有してもらっている状況とは対照的である。しかし、だからといって「日本は心配ない」という根拠にはならない。今後、以下のような変化が予想されているからだ。


1. 高齢者など退職者の増加による、預金の取り崩し傾向の拡大
2. 引き続き低下する家計貯蓄率
3. 銀行預金/郵貯をメインとした家計部門貯蓄の、海外投資などリスク型金融商品への移行


 これらは現在も徐々に、しかし確実に進行しつつあるのだ。

 一方で、ギリシャ危機が日本の政府債務の高さを、市場であらためて浮き彫りにしつつあることも大きな懸念材料だ。先に述べたように、わが国の政府債務残高は2009年末の時点で871兆円、名目GDPの184%に相当しているが、ギリシャは135%であり、日本の割合は世界で突出している。


しかも、本年度の政府予算は歳出92兆円に対して、税収は37兆円しかない。税外収入が10兆円あったとしても、今年も、来年も、(もし可能なら)再来年も赤字国債を発行することになり、政府負債残高はさらに上積みされる見通しである。


 そうした日本の国債が、米国の格付け会社、スタンダード&プアーズ(S&P)社に「AA」と格付けされており、これは財政が悪化しているPIIGS(ポルトガル/アイルランド/イタリア/ギリシャ/スペイン)の一角、スペインの国債と同じランクなのだ。こうした評価の影響もあって、ギリシャ問題が騒がれるに従い、世界中の市場アナリストやエコノミストらは、日本の政府債務問題を次第に重く見るようになりつつある。


 実際、2010年4月28日発表のBloomberg Newsでは、金融危機を予測したニューヨーク大学のルービニ教授(国際的なエコノミスト)が、『アメリカ、日本、そしてギリシャのソブリン負債の増大は、インフレまたは国家の債務不履行を引き起こすであろう』と予言している。


 前述の1から3の動きが加速されれば、「海外からの債券売りのリスク」→「それによる国債価格の低下」→「長期金利の高騰」→「高額利払いによる財政負担拡大へのスパイラル」といった一連の出来事がいつ起こっても不思議ではない。

実際、こうしたことは最初の“きっかけ”が訪れると、それこそ雪崩を打つ勢いで立て続けに起こるのだ。


 ちなみに、10年物のギリシャ国債の利回りが、6.5%から10%超まで急騰する(すなわち、価格が暴落した)のに要した時間はたった17営業日であった。


発行残高の5%を保有する海外の投資家や、ファンドなどがレベレッジをつけてから売りをかけたら、どうなるのか・・・・・とても心配である。


では、我が国はどうすればよいのだろうか?

(続く)
2010-05-27 13:50 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
『ギリシャ悲劇』は救いようがないのか。。
2010年05月15日(土)
NY発の時事通信によると:

週末14日のニューヨーク外国為替市場では、欧州諸国の財政懸念が強まる中でユーロ売りが殺到し、ユーロは対ドルで一時1ユーロ=1.2354ドルまで下げ、当市場としては2006年4月下旬以来、約4年ぶりの安値をつけた。

 対ユーロで大幅に上伸した円相場は対ドルでもつれ高となり、一時1週間ぶりの高値となる1ドル=91円80銭まで買われた。午後5時現在は92円40〜50銭と、前日同時刻比30銭の円高・ドル安。

となっている。この間、東京、アジア、欧州そしてNYの株式市場で株は売られ、金価格が上昇している。


『ギリシャ危機』は救いようがないのか?

残念ながら、なさそうだ。。積みあがった政府債務を少しでも減少させるためには、経済成長が必要なのだ。成長なくして増税や、給与カットなどをしても、結局「需要を減らして、さらに所得税などの歳入が減る」ことになる。

ドイツなどのEU加盟国やIMFからの金融支援も、政府の借金の借り換えでしかない。悪くすると「借り増し」に陥る。成長なくしては、これらの借り換え債務も返済できなくなる。

こういう場合、マクロ経済の処方箋は、通常「通貨切り下げによる、輸出や観光収入の増大による成長」なのだが・・・・・

『成長は全てを癒す』

そう、成長は企業に利潤を生み、家計に所得を落とし、政府に税収をもたらすのだ。税収の増額なくしては、債務問題はそのまま残る。

最大の問題は、ギリシャがEuro加盟国であるために、通貨の切り下げができないことだ!

スペインもポルトガルもアイルランドも、危機となれば同じジレンマに遭遇する。

そもそも、ギリシャのような財政不安を抱えた国をEuroに入れたのは無理があった。間違いを正すとなると、結局はギリシャはEuroからの離脱をしなければならない。

そうすることが、ギリシャにとっても他のEU加盟国にとっても最善だ。ギリシャを見放すということではない。通貨はドラクマに戻っても、欧州各国やIMFが融資をすることはできる。その方が、混乱を欧州に拡大させずにできる。そして、ギリシャにとっても「ドラクマ切り下げ」という伝家の宝刀がつかえるのだ。。

市場がそれを促し、遅かれ早かれ、そうなるであろう・・・・・


(続く)
2010-05-15 11:34 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
『ギリシャ危機』は日本の政府債務残高を浮き彫りに☆
2010年04月30日(金)
連日、ギリシャの危機が報道されている。

今週同国の国債が暴落をし、10年物国債の利回りが10%を超えたところで、格付け会社のS&P社がギリシャの格付けをBB+と3段階下方修正し、そしてPIIGSの一角であるポルトガルとスペインの格付けを引き下げた。

PIIGSとは、欧州で財政赤字の多い『要注意国』のポルトガル、アイルランド、イタリア、ギリシャ、とスペインのことである。

金融市場では、国債の下落リスクをソブリンリスクと呼び、ギリシャ問題が、我が国の政府負債残高を浮き彫りにしつつある。


ちなみに、2009年12月末の我が国の政府債務残高は、

871兆円 (その他46兆円の政府保証債務がある)

もある。赤ちゃんまで含めた国民一人当たり、686万円である。ひえ〜!どうやって返すのだろう?とおもえる金額である。そして、政府債務残高は:

名目GDPの184% (保証債務を加えると200%をゆうに超える)

に相当する。ちなみにギリシャは135%であり、日本の割合は世界で突出・最悪である。

しかも、皆さんご承知のとおり、本年度の政府予算は歳出92兆円に対して、税収は37兆円しかないのである。今年も、来年も、(もし可能なら)再来年も赤字国債を発行することになり、政府負債残高はさらに積み増される。

現に、日本の国債の格付けをは、AAで、PIIGSの一角のスペインと同じなのだ。



ギリシャ問題が騒がれるに従い、市場アナリストやエコノミスト達も日本の政府債務問題に気がつきつつある。そうですよね。各国の数字を並べて比較すれば、誰でもすぐ分かります。


実際、Bloomberg News28日の配信によれば:

Nouriel Roubini, the New York University professor who predicted the U.S. recession more than a year before its start in December 2007, said rising sovereign debt from the U.S. to Japan and Greece will ultimately lead to higher inflation or government defaults.

と警告されている。要約すれば、NY大学のルービニ教授は、「アメリカ、日本、そしてギリシャのソブリン負債の増大は、インフレまたは国家の債務不履行を引き起こすであろう」と予言している。

ちなみに、国家財政の単年度の赤字は日・米で対GDP比10%を超えており、ギリシャより悪いのだ。



これに対し、日本の10年物国債の利回りは、1.3%程度で収まっている。なぜなのか?

金融関係者は、国民が1500兆円もの金融資産を保有しており、負債400兆円を差し引いても、1,100兆円ある。これが、銀行預金と郵貯を通じて国債の引き受け手になっているからだ。と主張している。


そうであっても、将来に不安要素は一杯ある。

A)国民は高齢化してきており、退職者は預金を取り崩して生活する。
B)現に、家計の貯蓄率はここ20年あまりで、15%超から3%程度にまで下がっている。
C)国民も預金金利が0.1%に満足するはずはなく、海外に投資を始めている。
D)ヘッジファンドなどが、日本の国債を売り浴びせるリスクもある。

そんなことになれば、

E)我が国の国債の下落
F)長期金利の高騰
G)政府の財政破たんへ向かうスパイラル

に陥りかねない。

どうすればいいのか?

(続く)
2010-04-30 14:17 | 記事へ | コメント(0) |
| 経済 |
勝間和代さん民主党議員に講演!
2010年04月15日(木)
僕の尊敬する勝間和代さんが、4月13日、議員会館で行われた、民主党・デフレ脱却議員連盟の勉強会で、行ったプレゼンテーションです。

http://ow.ly/1ybHz

非常に共感できる議論です。。



勝間和代さんの説は、ざっと要約すると:

1)先進国になると経済成長はしなくなるというのは間違い

現にここ20年間、アメリカは280%、ドイツは180%に名目GDPが成長している。日本だけが100%にとどまっていて、極めて特殊だ。

2)諸悪の根源はデフレ

名目成長ができないのはデフレのせいだ。デフレを解消すれば、ほぼすべての問題が解消する。デフレゆえに成長できず、配分も出来ないから弱者がより被害を受けている。デフレになるのは、流動性が足りないからである。少子化・晩婚化の原因もここにある。

3)子供手当は少子化改善には役に立たない

いま、サラリーマンの所得があがらない。だから結婚もできない。だから子どももうまれない。子供手当にたどりつけない。出生率の回復には結びつかない。

女性は、年収600万以上の男性でなければと思っている。ところが、若年層の男性の年収は300万くらいしかない。

また、女性が社会進出を果たせないことで、GDPの成長の1.2%が失われているとのレポートもある。

4)企業業績をよくすることだ

企業が利益を出せるようになれば、賃金もあがる。そうなれば、消費もできるし、結婚もできる。

賃金は、上方にも、下方にも硬直性がある。下方に硬直だから、不況になるとそれほど賃金がさがらず、パートや派遣切り、そして新卒の不採用になる。若者に仕事がないことは社会不安につながる。

上方に硬直だから、景気さえ良くなれば利益もでるし、(法人税も増えるし)余力で人を雇うことができる。

5)所得再配分にも税収が必要

(民主党がしようとしている)所得再配分にも原資が必要だ。それには、企業に利益を上げてもらわなくては始まらない。

6)日銀は流動性を増やすべきだ

(バブルの後遺症からの)実質的なデフレターゲットをやめるべきで、インフレ2%くらいをターゲットとすべきである。

従業員のベア・アップがないとモチベーションが上がらない。そして、格差が広がり、ローンも返せない。

7)政府は30兆円くらいの補正予算を組むべきだ

8)為替は120円/$くらいをめざすべきだ

といった内容です。




僕が、意見を異にする部分は最後の6)と7)です。

すなわち、心理状況が冷え切っているので、流動性を増やしても実需がなければ、流動性の回転速度が下がり、経済成長に結びつかないと非常に心配しています。

ですから、『需要』がもっとも重要です。

そこで7)ですが、政府が一時的に需要を増やしても、一巡すればまた需要はしぼんでしまいます。それほど、民需は冷え切っているのです。

永久に赤字国債を出し続けることはできないし、市場で長期金利を上げる方向に作用するので、好ましくありません。ちなみに、僕のインドネシアの友人から「日本はBankruptなのか?」と真面目に聞かれました。



では、どうしたらいいのか?

僕の処方箋は次の2点です:

A)長期的には教育と科学・技術振興

だまっていては、人口は減るのですから、需要をつくりだすには新しい需要をつくるしかありません。たとえば、携帯電話やハイブリッド車や太陽光発電などのような、それまで無かった物を作り出すことにより、新たな需要を創造するのがベストです。

それには、時間がかかっても教育と先端技術・先端知識の振興・開発です。

考えてみてください。資源も人口もない我が国が生き延びるには、女性や高齢者の活用、そして新たしいことを考える以外にはないでしょう!

B)短期的には観光誘致

昨年、黒部へ行っておどろきました。往復1万円以上する立山から黒部へのケーブルカー・バス・ロープウェーの旅に中国からの団体がわんさと来てくれているではありませんか!

空港や、駅や宿泊施設、そして観光地での中国語やハングル文字、(もちろん英語も)、での対応に心をつくして、外国からの観光客の方々に沢山来ていただくのです。

当面はこれが、経済では需要に結びつき、国際的には日本の孤立を救う最適解と思います。
2010-04-15 11:19 | 記事へ | コメント(0) |
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2010-04-07 07:58 | 記事へ | コメント(0) |
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