・福沢諭吉という人は140年ほど前の人とはとても思えない。
彼の面白そうな本が出た。
・森岡正博は著作を一冊拾い読みしたことがあるだけだが、現代でモノを考える人とはこういう人かと思った。宗教家山折哲雄との対談集。
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2012年4月9日
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つんどく本 |
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ある時から「Amazon」を使わずに「丸善・ジュンク堂」か「楽天ブックス」を使っている。理由は単純な話で、払い込む料金の何パーセントかが「Amazon」というアメリカ企業に行くよりは、日本の会社に金が落ちたほうがいいだろうという、ささやかな祖国愛の気持ちからだ。
二日前にネットで頼んだ本が2冊届いた。
画像クリックで拡大。
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2011年9月9日
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こんなことあんなこと /
つんどく本 |
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競技場の観覧席で何百回、ゲームを見ても、同じピッチに立ってプレーしなければ、選手が何を考え、監督が何を目指しているか、本当のことはわからない。
この本を読み終わってそう思った。
官僚の現役当事者(いつまで現役かはわからないが)であればこそ、この本が書けた。中央官僚の本性、本音をここまで分析.綜合した書籍を当事者が書いたのは、明治以来 官僚国家日本では初めてのことだと思う。
国のためではなく、ましてや国民のためでもなく、ただただ省益のため、自分の身分と収入維持のため、の存在に堕してしまった「国家公務員のキャリア」と言われる方々。
ことを自分のいたらぬ頭で考えるにも、まずは「現場、現実、現物」を知る必要がある。そして人から与えれる情報は、この本の内容を含めて、自分なりにいつも疑い、吟味しなければならない。
国家の運営のかじ取りを誰がしてるか?
しょせんそれは「人」だ。本来人間は誰もがちょぼちょぼで、そんなに差があるものではない。
しかし本省の官僚たちはいつのまにか日本に特権を持つ身分性をつくり、国家の中に年収1500万円、75歳までその年収をお互いに保証する「互助会」制度を作っていた。くにたみの税金はこの特殊社会を支えるために費消されている。
読んでいるうちに猛烈に腹がたってきた。しかし途中から哀しくもなってきた。日本で一番優秀とされる人たちがやっているのはこの程度のことかと。
まずは自分が置かれている状況を知るためにもこの本を読んで良かった。
756円の投資で得る情報としては近頃にないベストのコストパーフォーマンスだと思った。
おすすめです。
出版社(PHP研究所)のHPから引用:
辞職を迫られた改革派官僚“覚悟の証言”
「霞が関は人材の墓場」――著者はそう切り捨てる。最高学府の卒業生、志を抱いて入省したはずの優秀な人間たちが集う日本最高の頭脳集団。しかし彼らの行動規範は、「国のため」ではなく「省のため」。利権拡大と身分保障にうつつを抜かし、天下りもサボタージュも恥と思わない……。
いったいなぜ官僚たちは堕落の道をたどるのか?
逼迫する日本の財政状況。政策提言能力を失った彼らを放置すると、この国は終わる。政官界から恐れられ、ついに辞職を迫られた経産省の改革派官僚が、閉ざされた伏魔殿の生態を暴く。
【内容例】「震災復興は利権のチャンス」――悲しいかな、それが官僚の性である/「5.7メートルで安全」と決めたのは経産省/天下りは国民に気づかれないようにこっそりやっている/なぜ政治家は官僚に取り込まれるのか/坪単価5,000万円、充実しすぎの身分保障/「不夜城」の真実 etc.
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2011年9月3日
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日本社会の仕組み改良 |
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新刊紹介「原発社会からの離脱」
著者 宮台真司 飯田哲也
「まえがき」から引用。
■福島第一原発事故に関する議論には、技術的不合理に関するものとは別に、社会的不合理に関するものがあり得る。説明しよう。何が技術的に合理的かについて合意できたとしても事柄の半分にしかならない。なぜならこの日本社会は、技術的に合理的だと分かっていることを社会的に採用できないことで知られるからだ。
その意味で「(今でも)原発をやめられない日本社会」にこそ問題がある。そう。先の敗戦から引き継がれた問題だ。机上模擬演習では負けることが自明だった日米開戦を、なぜやめられなかったのか。
■この問題を僕は〈悪い共同体〉と、それに結合した〈悪い心の習慣〉と呼んできた。社会変動期には、国家の命運をかけてプラットフォームを変更しようとする政治家と、命がけでプラットフォームに固執する行政官僚の、血みどろの争いが展開する。
政治家一人が見渡せる領域が限られてくる社会的複雑性の増したグローバル化状況では、政治家の行政官僚依存が不可避になるので、この戦いでは行政官僚が勝利しがちなのだ。だがウェーバーやアガンペンが見通したこうしたユニバーサルな傾向とは別に、日本的条件がある。
■先の敗戦に関する山本七平『空気の研究』をはじめとする数々の傑出した「失敗の研究」が明らかにしてきたように、行政官僚(先の大戦では軍官僚)の暴走を政治家が止められない理由として、「今さらやめられない」「空気に抗えない」といった言葉に象徴される独特の〈悪い共同体〉の〈悪い心の習慣〉があるのである。
問題は先の大戦から間違いなく引き継がれている。原発政策の背後にも〈悪い共同体〉の〈悪い心の習慣〉が存在する。これを意識化できない限り、どんなに政策的合理性を議論しても、稔りはない。
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2011年6月23日
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「原発のウソ」 ネットの著作紹介から引用
“安全な被曝量”は存在しない! 原発を止めても電力は足りる!
いま最も信頼されている原子力研究者の、3.11事故後初の著書
著者の小出裕章氏は、かつて原子力に夢を持って研究者となることを志した。
しかし、原子力を学ぶうちにその危険性を知り、考え方を180度変えることになる。
それ以降40年間、原子力礼賛の世の中で“異端”の扱いを受けながらもその危険性を訴え続けてきた。
そんな小出氏が恐れていたことが現実となったのが、2011年3月11日に起きた福島第一原発事故だった。
原発は今後どうなる?
放射能から身を守るにはどうすればいい?
どのくらいの「被曝」ならば安全?
原発を止めて電力は足りるの?
など、原子力に関するさまざまな疑問に“いま最も信頼されている研究者”がわかりやすく答える。
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2011年6月2日
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☆この本の原型「当たり前の研究 第一部 指導者の条件」は1980年に出版された。そしてこの2月にその書からの抜粋からこの本がまとめられた。
小室直樹が最大限の敬意を払い、師と仰いでいた山本七平はイザヤ・ベンダサンの筆名で「日本人とユダヤ人」を書いて、その中に「水と安全がタダだと思っているのは世界中で日本人だけだ」というフレーズを書いて世に知られた。
この本は3.11の直前に出版されているが、現在の日本人の行動の混迷を予測しているかのような内容で驚く。読み始めたばかりだがちょっと類書がない指針の書になりそうだ。
宮台真司が序を書いているがその初めの部分と末尾はこうなっている。(画像を2段階クリッするとで読める大きさに拡大)
目次と推薦文
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2011年5月31日
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後藤 正治 (著) 「清冽―詩人茨木のり子の肖像」を読んでいます。茨木のり子という詩人の詩集はいくつか持っていますが、茨木のり子の個人的なことは、これまで私は知りたいと思っても殆ど知ることが出来ませんでした。
ただ父親が長野市出身のお医者さんで、愛知県幡豆郡の吉良町で医院を開業し、彼女も吉良町で育ったことはネットで宮崎医院にヒットしたことで知りました。
しかし彼女の若くして亡くなった夫のことも母親のことも何も知りませんでした。
「清冽―詩人茨木のり子の肖像」はそれらのことをすべて足で取材し、関係者に直接会って、聞いたことを元に書かれた茨木のり子の伝記です。
後藤正治というこの本の作者に感謝したいです。知りたかったこと、知らなかったこと、「はたちは敗戦」だった日本人女性がどう生きてどう死んだか、彼女の生きた道筋を、彼女の詩作を章立てに使いながら胸に染み入るように語ってくれています。
昭和初年に生まれた茨木のり子はホンマもんの軍国少女でした。小説家の田辺聖子が筋金入りの軍国少女だったように。
戦争に負けたあと、薬剤師の学校を出た茨木のり子は、その後詩作をなりわいにして、昭和と平成の世を生き、2006年に79歳で亡くなりました。
昨夜半分ほど読み、これから残りを読むのが楽しみです。本の後半には彼女が愛した山形県庄内出身の夫、三浦安信さんのことが詳しく記述されているようです。(茨木のり子が12歳の時に結核で亡くなった彼女の母親も庄内出身だと言うことも今回はじめて知りました。)
書中の最初に引用されている詩は、茨木のり子73歳の作品である「倚りかからず」です。
倚りかからず
もはや
できあいの思想には倚りかかりたくない
もはや
できあいの宗教には倚りかかりたくない
もはや
できあいの学問には倚りかかりたくない
もはや
いかなる権威にも倚りかかりたくない
ながく生きて
心底学んだのはそれぐらい
じぶんの耳目
じぶんの二本足のみで立っていて
なに不都合のことやある
倚りかかるとすれば
それは
椅子の背もたれだけ
続く
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2011年2月13日
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この本は昭和51年生まれの医師が書いた本だ。阿智胡地亭からするとずいぶん若い人に思える。
しかし彼はすでに1000人の人間の死に立ち会った。その中でジタバタせずに死んでいった人は3人しかいなかった。
残りの人はみな後悔して死の航海に出た(この表現は書中から)が、その後悔は共通することが多く、つきつめると25になる・・という。
日本のお寺の坊さんが葬礼ビジネスに走り、個の死と向き合ってくれないから、この列島に生きる人間の大半が死に向き合うのは、病院の病室の中であって、死に立ち会うのは宗教者ではなく医療従事者になる。
宗教がそれでもまだ個人の生活に密着している他国なら、このような本は医者ではなく、宗教家が書いてくれるのだろうなあと思いながら読んでいる。
この医者は著者紹介文を読むと、阿智胡地亭も会員になっている「日本尊厳死協会のリビングウィル受容協力医師」であった。
つまり「リビングウィルー生前の意思」を認めることに協力してくれる医師の一人だった。彼は死と向き合う場に多く立ち、人は尊厳を持って死ぬ権利があることを身に沁みて感じたに違いない。

「続きを読む」に本の目次を掲載します。2回クリックすると拡大します。
日本尊厳死協会はこちら。
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2011年1月14日
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内容(「BOOK」データベースより)
「私は恐ろしい」。不可解な遺書を残し、閣僚入り間近の国会議員・矢島誠一は、東京地検による家宅捜索を前に謎の自殺を遂げた。真相を追う特捜部の湯浅と安見は、ネット上に溢れる矢島を誹謗する写真や動画、そして、決して他人が知り得るはずのない、彼の詳細な行動の記録を目にする。匿名の人間たちによる底知れぬ悪意に戦慄を覚える二人だが、ついに彼らにも差出人不明の封筒が届きはじめる…。スケールの大きなクライシスノベルを得意とする作者が挑んだインターネット社会の“闇”。
♪知らないうちにネット上に自分や自宅や家族の写真が流され、住所も電話番号も全部ネット上で知られる。キャシュカードの購買記録も、自動販売機の上の防犯カメラで撮られた自分の動画もすべて流れる。
その対象になった国会議員の自殺からストーリーが始まる。
東京地検の特捜検事が主役で、YouTube、Twitter、2チャンネルなど現在のネットツールを道具に使ったこの情報犯罪小説は、読み進むにつれなんとはない恐怖で背筋が寒くなってくる。
情報を制する者は社会を制するというフレーズが、何度も胸の中で反芻する。
これはフィクションなのだが、もしかするともう実際に個人は丸裸になっているのかも知れないと思ってしまった。
面白かった。久しぶりに読んでる小説がまだまだ終わって欲しくないと思える筆力の作家に出会った。最終段階でのネット技術を駆使した逆転どんでん返しは胸がすく。またところどころに切れ味のいい短剣のような文章も挟まっていてドキッとする。
昨年から今年の初めに雑誌に連載されたこの小説は、海上保安官のYouTube動画流出事件や最近のWikiLeaksの情報流出を予告していたような内容だ。また一人すぐれもののエンターテイメント作家が誕生したことを喜ぼう。
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2010年12月6日
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「めでたくポンと逝く」 帯津良一 文春文庫
「国家の命運」 藪中三十二 新潮新書
「夢を見るために毎朝僕は目覚めるのです
村上春樹インタビュー集 1997-2009」 文芸春秋
「インテリジェンス 闇の戦争」
ゴードン・トーマス 玉置 悟 訳 講談社
「タイニーストーリーズ」 山田詠美 文芸春秋
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2010年11月3日
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