ハイドンの「交響曲第1 - 5番」
季節の変わり目というのか、暖かくなったり寒くなったりすると体の調子が悪い。何となく、だるいのである。そこで、シャキッとしようと選んだのがハイドンの交響曲集である。
しかも、このディスクは、交響曲第1番から第5番までを収めたものである。全部で100曲以上交響曲を残したハイドンだが、余程のハイドン・ファンか交響曲の愛好家でもない限り、これらの交響曲を頻繁に聴くことはないと思う。
事実、私も交響曲全集は持っていないし、これらの初期の交響曲を聴くのは今回が初めてである。この後の、交響曲第6番、第7番、第8番はそれぞれ「朝」、「昼」、「夕」という標題が付いているのでディスクを持っているのだが、第1番〜第5番に関しては分売されているものがほとんどないのではないかと思う。
私が持っている「朝」、「昼」、「夕」のディスクは、クリストファー・ホッグウッド指揮エンシェント室内管弦楽団によるピリオド楽器による演奏であるが、今日ご紹介するのはパトリック・ガロワ指揮シンフォニア・フィンランディアという組み合わせである。
シンフォニア・フィンランディアは正式名称を“Sinfonia Finlandia Jyväskylä”と言い、1955年に設立された総勢38名からなる小規模モダン・オーケストラである。最近は19世紀の音楽の演奏を専門に行なっているようである。その名前が示すように、フィンランドの“Jyväskylä”という街の楽団で、1965年に初めて市営に移行した。
2003年からは、フランス人のパトリック・ガロワが主席指揮者を務めている。ご存知の方も多いと思うが、ガロワはパリ音楽院でジャン=ピエール・ランパルに師事したフルーティストで、21歳の時にフランス国立管弦楽団の主席フルート奏者に任命された人物である。
さて、そのコンビが聴かせてくれるこのディスクに収められているのは、以下の曲である。
1.交響曲第1番 ニ長調 Hob.I:1
2.交響曲第2番 ハ長調 Hob.I:2
3.交響曲第3番 ト長調 Hob.I:3
4.交響曲第4番 ニ長調 Hob.I:4
5.交響曲第5番 イ長調 Hob.I:5
やはり、ハイドンの初期の交響曲を聴くには、これ位の小規模オーケストラが適している。チェンバロの音が管弦楽に埋もれてしまうことなく、終止はっきりと聴き取れる。また、モダン・オーケストラとはいいながらも、昨今のピリオド奏法とは無縁ではなく、弦楽器のヴィブラートも極力抑えられていてシャキッとした音作りである。
ずっと以前にホッグウッド&エンシェント室内管弦楽団の演奏を聴いた時よりも、より一層清涼感に溢れた爽やかな気分になれたのは、私の今の心理状態のせいか、それともガロワ&シンフォニア・フィンランディアの手腕のなせる業か。
いずれにしても、若きハイドンの初々しさを活き活きと表現した名演であろう。
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2009-03-22 20:10
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